JP2017053772A - 変位測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】変位を増幅させることで微小な変位であっても精度よく測定することが可能な変位測定装置を提供する。
【解決手段】光軸Sの直交方向の変位を測定する変位測定装置1である。
そして、レーザー光の照射部21と、レーザー光を2回反射させることで、入射光路S1とは光軸の直交方向の位置が異なり、かつ入射光路と略平行な出射光路S3を生成する直角反射ミラー部3と、測定対象に取り付けられた直角反射ミラー部で反射された出射光路の受光位置の検出が可能なPSD素子部22とを備えている。
このPSD素子部によって検出された受光位置から入射光路と出射光路との距離L1,L3が算出される。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザー光の光軸の直交方向の変位を測定する変位測定装置に関するものである。
特許文献1に開示されているように、レーザー光と再帰性反射体と反射光検出手段とを組み合わせて、レーザー光の光軸に直交する成分を有する変位量を測定する方法が知られている。
特許文献1では、再帰性反射体に反射率の異なる複数の領域が同心状に設けられており、反射光検出手段となるPINフォトダイオードで反射光の光量(レベル)を検出することで、再帰性反射体のどの位置で反射が行われたかを算定する構成となっている。
一方、特許文献2には、非接触型振動計を使って構造物の測定を行う場合に、振動計が設置場所から受ける振動や風などの影響を取り除くことが可能な構成が開示されている。これによって、大型の構造物に生じる微動のような非常に小さい振動であっても測定ができるようになる。
また、特許文献3の図4(第3実施例)には、レーザー光発射手段とレーザー光受光手段とを直線的に設置できない場合に、レーザー光の方向を偏向させるためのプリズムを中間に配置することが開示されている。
特開2006−266973号公報 特開2004−184377号公報 特開2006−258613号公報
しかしながら特許文献1の変位量測定方法では、再帰性反射体の異なる反射率の領域の広さによって測定精度が異なり、微小な変位を測定するには不向きな構成となっている。
そこで、本発明は、変位を増幅させることで微小な変位であっても精度よく測定することが可能な変位測定装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の変位測定装置は、光軸の直交方向の変位を測定する変位測定装置であって、レーザー光の照射部と、前記レーザー光を2回又は3回反射させることで、入射光路とは前記光軸の直交方向の位置が異なり、かつ前記入射光路と略平行な出射光路を生成する反射体と、測定対象に取り付けられた前記反射体で反射された前記出射光路の受光位置の検出が可能な光位置検出部とを備え、前記光位置検出部によって検出された受光位置から前記入射光路と前記出射光路との距離が算出されることを特徴とする。
ここで、前記反射体は、前記測定対象の変位が包含される大きさとなるように、直交する2面又は3面の鏡面によって形成されている構成とすることができる。
また、前記照射部と前記光位置検出部とを有するレーザー式計測器には、それ自体の変動を検出する変動計が取り付けられている構成とすることもできる。さらに、前記変動計は、加速度計又は速度計と傾斜計とを有していることが好ましい。
また、前記照射部及び光位置検出部と前記反射体との間に、前記レーザー光の向きを変える偏向レンズ部が配置された構成とすることができる。
このように構成された本発明の変位測定装置は、レーザー光を2回又は3回反射させることで、入射光路とは光軸の直交方向の位置が異なり、かつ入射光路と略平行な出射光路を生成する反射体を備えている。
そして、反射体で反射された出射光路の受光位置は、光位置検出部によって検出される。ここで、測定対象に取り付けられた反射体の光軸の直交方向の実際の変位と比べて増幅された変位が、入射光路と出射光路との距離には反映される。
このように変位を増幅させることで、微小な変位であっても精度よく測定することができるようになる。微小な変位は、そのまま測定すれば、様々な影響を受けやすくなるが、変位を増幅させることによって影響を相対的に小さくすることができれば、測定精度を向上させることができる。
詳細には、測定対象の変位が包含される大きさとなるように、直交する2面又は3面の鏡面によって反射体を形成することで、様々な大きさの変位を測定することができるようになる。
また、照射部と光位置検出部とを有するレーザー式計測器に、それ自体の変動を検出する変動計が取り付けられていれば、振動や風などの影響を除去した測定結果を得ることができる。
さらに、変動計が加速度計又は速度計と傾斜計とを有していれば、レーザー式計測器の変位だけでなく、仰角や俯角などの傾きにおける変動による影響も取り除くことができる。
また、照射部及び光位置検出部と反射体との間に、レーザー光の向きを変える偏向レンズ部を配置することによって、測定対象がどのような場所にあっても、測定しやすい場所でレーザー式計測器による測定を行うことができるようになる。
本実施の形態の変位測定装置の構成及び作用を説明する図である。 直角反射ミラー部が回転したときに測定される距離を説明する図であって、(a)は変位測定装置の状態を示した図、(b)は測定される距離が回転の有無に関わらず等しくなることを説明するための図である。 直角反射ミラー部に変位と回転が生じた際に測定される距離を説明する図であって、(a)は変位測定装置の状態を示した図、(b)は測定される距離を説明するための図である。 レーザー式計測器に変動が生じない場合の変位測定装置による測定方法を説明する模式図である。 レーザー式計測器に変動が生じる場合の変位測定装置による測定方法を説明する模式図である。 偏向レンズ部が配置された実施例の変位測定装置の全体構成及び測定方法を説明する模式図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態の変位測定装置1の構成及び作用を説明するための図である。この変位測定装置1では、レーザー光の光軸Sの直交方向の変位δを測定することができる。
レーザー光の光軸Sの直交方向の変位δとは、測定対象に取り付けられた反射体となる直角反射ミラー部3が移動した際の変位量の中で、レーザー光の光軸Sの直交方向(図1の左右方向)の成分をいう。
測定対象は、コンクリート構造物、鋼構造物、複合構造物など変位δが生じるものであればいずれの構造及び形態であってもよい。測定対象がコンクリート構造物であれば、例えば鉄筋コンクリート構造物、プレストレストコンクリート構造物又は鋼材とコンクリートとの合成断面の構造物などが該当する。
また、測定対象は、桁部材、梁部材、床版、柱部材、壁部材、橋脚などのいずれの形態であってもよい。
この測定対象の変位δを測定する本実施の形態の変位測定装置1は、レーザー光の照射部21と、反射されてきたレーザー光の受光位置を検出させる光位置検出部(22)とによって主に構成されるレーザー式計測器2を備えている。
照射部21は、後述する反射体となる直角反射ミラー部3に向けて、センサヘッドからレーザー光を照射させる装置である。ここで、レーザー光の光軸Sとは、センサヘッドから照射される光線の中心軸を指す。
一方、光位置検出部は、レーザー光などを受光した際に、その受光位置の検出が可能な受光素子である。受光素子としては、PSD(Position Sensitive Device)、CCD(Charge Coupled Device)などの素子が使用できる。
PSD素子部22は、PSDを受光素子として備えた光学式変位センサである。PSDは、フォトダイオードの表面抵抗を利用したスポット光の位置センサであり、PSD素子部22の受光レンズ(図示省略)を通ってPSD上に集光されたスポット光に対して、位置に比例した電流が出力される。
PSDは、CCDなどとは異なり非分割型であるため、連続した電気信号を得ることができ、位置分解能、応答性などに優れている。このようなPSDの出力値を演算処理することによって、受光位置を算定することができる。
そして、本実施の形態の変位測定装置1は、上述したレーザー式計測器2と、レーザー光を2回反射させる反射体としての直角反射ミラー部3とによって主に構成される。
直角反射ミラー部3は、測定対象の変位δが包含される大きさとなるように、直交する第1鏡面31と第2鏡面32という2面の鏡面によって形成される。第1鏡面31及び第2鏡面32は、正反射(鏡面反射)を起こさせる鏡面である。
照射部21から照射されたレーザー光は、入射光路S1を通って第1鏡面31に入射される。そして、第1鏡面31で正反射した入射光路S1は、反射光路S2を通って第2鏡面32に入射される。
さらに、第2鏡面32で正反射された出射光路S3は、入射光路S1と略平行となって、照射部21に隣接して配置されたPSD素子部22によって受光される。
ここで、向きが反対で略平行となる入射光路S1と出射光路S3とは、光軸Sの直交方向の位置が異なっている。すなわち、変位δが生じる前の直角反射ミラー部3(図1の二点鎖線)によって2回の反射がされるレーザー光は、入射光路S1と出射光路S3との間に、光軸直交方向の距離L1が存在している。
この直角反射ミラー部3は、測定対象に取り付けられる。このため、測定対象に光軸直交方向の変位δが生じると、直角反射ミラー部3にも同じく光軸直交方向の変位δが生じることになる。
そして、直角反射ミラー部3に変位δが生じた後の入射光路S1と出射光路S3との間の距離L3は、変位前の距離より大きくなっている。この変位前後の距離L1,L3の差は、2δとなる。
要するに、実際に測定対象に生じた変位δは、2倍に増幅されてレーザー式計測器2によって測定されることになる。この説明において、レーザー式計測器2の位置は不動である。
一方、図2(a)に示すように、測定対象(直角反射ミラー部3)が角度θだけ回転することがある。このため、回転が距離L1,L3の測定結果に与える影響について検討する。
結論から言えば、図2(a)に示すように、光軸直交方向の変位δがない場合では、角度θの回転が直角反射ミラー部3に生じても、入射光路S1と出射光路S3との間の光軸直交方向の距離L1,L3に変化はない。
図2(b)に示すように、回転前の距離L1は√2・T1となり、回転後の距離L3も√2・T1となるので、L1=L3となる。すなわち、直角反射ミラー部3によって再帰性反射される入射光路S1と出射光路S3との間の光軸直交方向の距離L1は、直角反射ミラー部3の回転による影響を受けない。
そして、実際の測定対象(直角反射ミラー部3)には、図3(a)に示すように、光軸直交方向の変位δと角度θの回転とが同時に生じる。そこで、この状態における入射光路S1と出射光路S3との間の光軸直交方向の距離L1,L3の差について検証する。
図3(b)は、変動前後の距離L1,L3の関係を導くための図解と関係式を示している。それぞれで検証した結果から推定できるように、入射光路S1と出射光路S3との間の光軸直交方向の距離L1,L3は、直角反射ミラー部3の回転による影響は受けず、光軸直交方向の変位δのみが2倍に増幅されて加算される。
L3=L1+2δ (式1)
続いて、本実施の形態の変位測定装置1を使用した変位測定方法について説明する。図4に、両端が支点M2,M2で支持された測定対象となる梁M1の模式図を示した。
この梁M1の下面側には、直角反射ミラー部3が取り付けられる。この梁M1は、載荷によって上下に撓む部材で、この撓みによって光軸直交方向の変位δと角度θの回転が直角反射ミラー部3には生じることになる。
そして、直角反射ミラー部3に向けてレーザー光の照射が可能となる位置には、レーザー式計測器2が設置される。このレーザー式計測器2は、照射されるレーザー光(光軸S)の仰角がθとなる角度で、直角反射ミラー部3までの距離がLとなる位置に設置される。
さらに、前提として、設置されたレーザー式計測器2には、変動が生じないものとする。すなわち、レーザー式計測器2は、設置面の振動や風などの様々な影響を受けない、又は作用する振動等が無視できるほど小さいものとする。
このような条件下に設置されたレーザー式計測器2を備えた変位測定装置1によって、光軸直交方向の変位δの測定を行う。まずは、変位δが生じる前の入射光路S1と出射光路S3との間の光軸直交方向の距離L1を、基準値とするために測定する。
続いて、載荷によって梁M1が撓んでいる状態のときに、直角反射ミラー部3によって再帰性反射される入射光路S1と出射光路S3との間の光軸直交方向の距離L3を測定する。
そして、変動時に測定された距離L3と、基準値とした距離L1とを、上記(式1)に代入して、直角反射ミラー部3の変位δを算出する。
δ=(L3−L1)/2 (式2)
ここで、直角反射ミラー部3が角度θで回転していても、変位δの測定結果に影響はない。
この変位測定装置1によって測定された変位δは、水平面と光軸Sとがなす仰角θを使って、梁M1の鉛直変位δ又は水平変位δに変換することができる。
δ=δ・cosθ (式3)
δ=δ・sinθ (式4)
これに対して図5には、レーザー式計測器2A自体が、設置面となる地上面からの振動を受けたり風を受けたりして、変動する場合の変位測定装置1Aの構成を示した。
測定対象となる変位δが常時微動測定などの微小な場合は、レーザー式計測器2A自体に生じる変動が微小であっても、その影響を無視すれば誤差が大きくなってしまう。そこで、振動などの影響を取り除くために、レーザー式計測器2Aに変動計4を取り付ける。
この変動計4には、加速度計又は速度計と傾斜計とが備えられている。加速度計又は速度計及び傾斜計には、微小振動などの検出が可能な微動センサが使用される。例えば、低周波域での感度の高い小型微動測定用のサーボ型速度計を、速度計として利用することができる。
そして、変動計4の加速度計又は速度計によって検出された値を積分することで、レーザー式計測器2Aの光軸直交方向の変位δを算出する。また、変動計4の傾斜計によって検出された値から、レーザー式計測器2の回転角θを算出する。
このように微振動などが起きる条件下に設置されたレーザー式計測器2Aを備えた変位測定装置1Aによって、直角反射ミラー部3の光軸直交方向の変位δの測定を行う。
まず、変位δが生じる前の入射光路S1と出射光路S3との間の光軸直交方向の距離L1を、基準値とするために測定する。また、レーザー距離計などを使って、レーザー式計測器2Aと直角反射ミラー部3との距離Lを測定しておく。
続いて、載荷によって梁M1が撓んでいる状態のときに、直角反射ミラー部3によって再帰性反射される入射光路S1と出射光路S3との間の光軸直交方向の距離L3を測定する。
また、レーザー式計測器2Aに取り付けられた変動計4では、レーザー式計測器2Aの光軸直交方向の変位δと、レーザー式計測器2Aの回転角θとを測定する。この変動計4による測定は、距離L3の測定と同期して行われる。
そして、基準値とした距離L1と、変動時に測定された距離L3と、その時のレーザー式計測器2A自体の変位δ及び回転角θと、レーザー式計測器2Aと直角反射ミラー部3との距離Lとから、上記(式1)に基づいて直角反射ミラー部3の変位δを算出する。
δ=(L3−L1)/2+δ+θ・L (式5)
また、この変位測定装置1Aによって測定された変位δは、光軸Sの仰角θを使って、上記(式3),(式4)に示した式により、梁M1の鉛直変位δ及び水平変位δに変換することができる。
次に、本実施の形態の変位測定装置1,1Aの作用について説明する。
このように構成された本実施の形態の変位測定装置1,1Aは、レーザー光を2回反射させることで、入射光路S1とは光軸Sの直交方向の位置が異なり、かつ入射光路S1と略平行な出射光路S3を生成する直角反射ミラー部3を備えている。
そして、直角反射ミラー部3で反射された出射光路S3の受光位置は、PSD素子部22によって正確な位置として検出される。ここで、測定対象に取り付けられた直角反射ミラー部3の光軸Sの直交方向の実際の変位δと比べて増幅された変位2δが、入射光路S1と出射光路S3との距離L3に反映される。
このように変位δを2倍に増幅させることで、微小な変位δであっても精度よく測定することができるようになる。微小な変位δは、そのまま測定すれば、様々な影響を受けやすくなるが、変位δを2倍に増幅させることによって影響を相対的に小さくすることができれば、測定精度を向上させることができる。
詳細には、測定対象の変位δが生じる前後で、図1に示すように、入射光路S1、第1鏡面31での正反射、反射光路S2、第2鏡面32での正反射、PSD素子部22による受光が成立する大きさとなるように、直交する2面の鏡面(31,32)によって直角反射ミラー部3を形成することで、様々な大きさの変位δを測定することができるようになる。
また、照射部21とPSD素子部22とを有するレーザー式計測器2Aに、それ自体の変動を検出する変動計4が取り付けられていれば、振動や風などの影響を除去した測定結果を得ることができる。
すなわち変動計4が加速度計又は速度計と傾斜計とを有していれば、レーザー式計測器2Aの変位δだけでなく、仰角θや俯角などの傾きにおけるレーザー式計測器2Aの回転角θなどの変動による影響も取り除くことができる。
以下、前記した実施の形態とは別の形態について、図6を参照しながら説明する。なお、前記実施の形態で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については、同一用語又は同一符号を付して説明する。
前記実施の形態では、レーザー式計測器2,2Aの照射部21から照射したレーザー光を、直角反射ミラー部3の第1鏡面31に直接、当てることができる場合について説明した。
本実施例では、照射部21から照射したレーザー光を、直角反射ミラー部3の第1鏡面31に直接、当てることができない場合について説明する。
図6には、コンクリート構造物であるRC桁6を、測定対象として例示している。このRC桁6は、橋梁60において、橋脚62,62間に架け渡される鉄筋コンクリート製の長尺部材である。この橋梁60のRC桁6に対する載荷は、例えば列車Tの走行によって行われる。
列車Tの走行によってRC桁6に載荷がされると、RC桁6の上面6aが圧縮側となり、下面6bが引張側となる曲げが生じる。この曲げ(RC桁6の撓み)によって生じる光軸Sの直交方向の変位δを、直角反射ミラー部3が取り付けられた位置で測定する。ここで、変位δの基準となる光軸Sの方向は、直角反射ミラー部3に入射される直前の方向を指す。
本実施例の変位測定装置1Bでは、レーザー式計測器2Aと直角反射ミラー部3との間に、レーザー光の光軸Sの向きを変える偏向レンズ部5が配置される。詳細には、偏向レンズ部5は、RC桁6の下面6bに取り付けられる。
偏向レンズ部5は、プリズム51と、プリズム51の角度を変更することが可能な回動基台52とによって主に構成される。地上面61に設置されたレーザー式計測器2Aから仰角θで偏向レンズ部5に向けて照射されたレーザー光(光軸S)は、プリズム51によってRC桁6の下面6bと略平行する向きに偏向される。
そして、RC桁6の下面6bと略平行する向きの光軸Sとなったレーザー光は、直角反射ミラー部3の第1鏡面31に入射される。なお、偏向レンズ部5のプリズム51の向きは、レーザー式計測器2Aの設置後に調整することができる。
このようにして、偏向レンズ部5に向けてレーザー光の照射が可能となる位置にレーザー式計測器2Aが設置された変位測定装置1Bによって、変位δが生じる前の入射光路S1と出射光路S3との間の光軸直交方向の距離L1を基準値として測定する。
続いて、橋梁60のRC桁6に対して、列車Tを走行させる。この列車Tの走行によってRC桁6には曲げが生じ、それに伴って変位δが発生することになる。
また、列車Tの走行による微小な振動が、橋脚62から地上面61を介してレーザー式計測器2Aに伝達された場合は、変動計4によってレーザー式計測器2A自体に生じる微小変動(変位δ,回転角θ)が測定される。
このように、レーザー式計測器2Aと直角反射ミラー部3との間に、レーザー光の光軸Sの向きを変える偏向レンズ部5を配置することによって、測定対象となるどのような場所に直角反射ミラー部3が取り付けられても、測定しやすい場所でレーザー式計測器2Aによる測定を行うことができる。
なお、他の構成及び作用効果については、前記実施の形態と略同様であるので説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態及び実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば前記実施の形態では、レーザー光を2回反射させる直角反射ミラー部3について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、プリズム反射材(コーナーキューブ)、ガラスビーズなどの再帰性反射材を反射体として使用することもできる。3枚の直角三角形の鏡面によって構成される三角錐状のプリズム反射材は、再帰性反射させるためにレーザー光を内部で3回反射させる。
また、前記実施例では、列車Tの通過による載荷で発生した変位δを測定する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、自動車や地震動や風などが荷重として載荷される場合であってもよい。
1,1A,1B 変位測定装置
2,2A レーザー式計測器
21 照射部
22 PSD素子部(光位置検出部)
3 直角反射ミラー部(反射体)
31 第1鏡面
32 第2鏡面
4 変動計
5 偏向レンズ部
6 RC桁(測定対象)
S 光軸
S1 入射光路
S3 出射光路
M1 梁(測定対象)
L1,L3 (入射光路と出射光路との)距離

Claims (5)

  1. 光軸の直交方向の変位を測定する変位測定装置であって、
    レーザー光の照射部と、
    前記レーザー光を2回又は3回反射させることで、入射光路とは前記光軸の直交方向の位置が異なり、かつ前記入射光路と略平行な出射光路を生成する反射体と、
    測定対象に取り付けられた前記反射体で反射された前記出射光路の受光位置の検出が可能な光位置検出部とを備え、
    前記光位置検出部によって検出された受光位置から前記入射光路と前記出射光路との距離が算出されることを特徴とする変位測定装置。
  2. 前記反射体は、前記測定対象の変位が包含される大きさとなるように、直交する2面又は3面の鏡面によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の変位測定装置。
  3. 前記照射部と前記光位置検出部とを有するレーザー式計測器には、それ自体の変動を検出する変動計が取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の変位測定装置。
  4. 前記変動計は、加速度計又は速度計と傾斜計とを有していることを特徴とする請求項3に記載の変位測定装置。
  5. 前記照射部及び光位置検出部と前記反射体との間に、前記レーザー光の向きを変える偏向レンズ部が配置されたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の変位測定装置。
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