JP2017053219A - 推進タイプのオープンシールド工法における路面覆工方法 - Google Patents

推進タイプのオープンシールド工法における路面覆工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】オープンシールド工法に、コンクリート函体を発進坑に設置した元押しジャッキで押し出す推進工程を組み合わせた推進タイプのオープンシールド工法で施工する場合に、交通障害を少なくでき、工期の短縮も図ることができる路面覆工の設置方法を得る。
【解決手段】オープンシールド機の前面又は上面開口より前方の土砂を掘削排土する工程と、推進ジャッキを伸長してコンクリート函体を反力にしてシールド機を前進させる工程と、コンクリート函体を発進坑に設置した元押しジャッキで押し出し、該元押しジャッキと押し出したコンクリート函体との間に新たなコンクリート函体を配設して押し出す推進工程を繰り返す推進タイプのオープンシールド工法において、道路部横断箇所αでは、H鋼を桁材31として道路面に地上より据付けてフランジ31a面を上にして横並びにし、桁材上面に鋼板を敷設し、その上にアスファルト舗装を施すことで路面覆工を形成し、該路面覆工により上部荷重を受け、その下をオープンシールド機1を掘進させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、上下水道、共同溝、電信・電話などの付設地下道等の地下構造物をオープンシールド工法で市街地などに施工する場合の推進タイプのオープンシールド工法における路面覆工方法に関するものである。
推進タイプのオープンシールド工法は、オープンシールド工法の下記の欠点を補うものとして発明されたものである。
オープンシールド工法では、掘削・排土は地上に設置したショベル等の掘削機で行い、また、コンクリート函体のオープンシールド機のテール部へのセットも地上に設置したクローラクレーン等の揚重機で行うが、道路や橋桁や大きな配管等の構造物の直下を横切るような場合には、それがある箇所では前記掘削機や揚重機が配置できず、オープンシールド工法の施工が不可能となる。
また、オープンシールド機の推進は布設函体を反力にして行うものであり、オープンシールド機1のテール部内に吊り降したコンクリート函体は布設函体の先頭に接続され、シールド機のテール部内で縮めた推進ジャッキ3はこの吊り降したコンクリート函体4を反力にして、コンクリート函体4を後方に残しながら前進する。従って、函体と地山との間にテール部底板及び側板の厚み分としてテールボイド(空洞)が発生する。このテールボイドを放置すると地山の応力開放が進み、崩壊、沈下現象を起こすこととなる。
このように施工(函体運搬、吊り降ろし等)が困難で、かつ狭隘な施工箇所の場合、または、空頭制限がある場合等では、下記のようにシールド機はシールドジャッキにより推進し、函体は発進立坑内に設置した元押ジャッキにより順次布設する推進タイプのオープンシールド工法が採用される。
オープンシールド機1は図19、図20に示すように、左右の側壁板1aとこれら側壁板1aに連結する底板1bとからなる前面、後面及び上面を開口したシールド機である。
該オープンシールド機1は布設するコンクリート函体4の幅とシールド機の幅が同一で、前記側壁板1aと底板1bの先端を刃口として形成し、また側壁板1aの中央又は後端近くにシールドジャッキ3を後方に向け上下に並べて配設する。
前記刃口のうち、側壁部分はスライド式土留16として分割して可動に形成し、底板部分は可動分割底盤18として底盤ジャッキ19を配設する。スライド式土留16は掘削時に側部の地山崩壊を防止するためのもので、オープンシールド機1の先端から1.0m迄伸縮する。図中17はスライド式土留16用のスライドジャッキである。
刃口の奥に、排水ゲート14を設けた。この排水ゲート14は既設水路の改修工事の際に設置するもので、降雨時の増水した水を直接敷設函体へ流すときに開放する。通常施工時はゲートを下げた状態にしておく。
図中15は、シールドジャッキ3とコンクリート函体4との間に置き、推力を伝達させる函体接合部であるプレスバーである。
発進基地には、函体の布設及びシールド機据付、組立のため設けられる発進立坑8を、工事終点にはシールド機解体、撤去のためシールド機が到達する到達立坑13を設置する。立坑築造のための土留工法としては、鋼矢板工法、親杭横矢板工法、ライナープレート工法等がある。
元押ジャッキ23の反力を支持するための支圧壁22を発進立坑8の最奥部に構築し、その前面に鋼材を組んで元押ジャッキ23を設置する。支圧壁22は鋼材を井桁状に組み、または、無筋コンクリートを打設するものとし、必要に応じ鉄筋コンクリートとする。
砕石39とその上の基礎コンクリート40とで基礎を形成し、その上にH鋼をレール状に並べその上の全面に鉄板を設置してシールド機の据付及び発進のための受台25を形成する。また、シールド機及び函体の直進性を保つためにシールド機の両側にH鋼によるガイド鋼26を設置する。
発進立坑8内にオープンシールド機1を設置し、推進させ、オープンシールド機1と元押ジャッキ23との間にコンクリート函体4を設置し、元押ジャッキ23で推進させる。
一番先頭になる先頭函体4aは、オープンシールド機1と連結させるが、連結はPC鋼棒29により行い、前記プレスバー15をPC鋼棒29とけん引ジャッキ30との緊結設備でオープンシールド機1の後端に固定し、このプレスバー15と先頭函体4aをPC鋼棒29で緊結する。
元押ジャッキ23の伸長幅が足りない場合は、元押ジャッキ23とプレスバー15との間にストラット24を配設する。
推進は、図17、図18に示すように、切羽内の地山をバックホウ等の掘削機6によって掘削し、オープンシールド機1を推進させる。もしくはオープンシールド機1の内部に人が入り、オープンシールド機1の前側切羽を尽力で掘削して、オープンシールド機1を推進させる。
図19で20は函体と埋戻し材の縁を切り、函体のみを推進させるために設置するフリクションカットプレートで、薄鉄板等からなり、函体4が発進立坑8から外に出た所から設置していく。
オープンシールド機1の推進は、布設したコンクリート函体4を反力にシールド機内部に装置したシールドジャッキ3により推進させるもので、その際には前記PC鋼棒29による先頭函体4aとオープンシールド機1の緊結は解除する。図中30はPC鋼棒29のけん引ジャッキである。
その次に、支圧壁22を反力に元押ジャッキ23を使用して、布設した全てのコンクリート函体4を推進させる函体推進に移行する。
オープンシールド機1の推進に伴い、シールド機1の後方の函体上部に砂等で埋戻し5を施す。
このようにして、オープンシールド機1の前面又は上面開口より前方の土砂を掘削・排土する工程と、シールドジャッキ3を伸長してコンクリート函体4を反力にしてシールド機を前進させる工程と、コンクリート函体4を発進立坑8に設置した元押ジャッキ23で押し出し、該元押ジャッキ23と押し出したコンクリート函体4との間に新たなコンクリート函体4を配設して押し出しを繰り返す工程を繰り返して、オープンシールド機1を到達立坑13まで到達させるが、元押設備だけではオープンシールド機1及びコンクリート函体4を押す為の推力が不足する場合や支圧壁反力が足りない場合に、中押し設備21を設ける。
ところでこのようなオープンシールド工法によるコンクリート函体4の埋設は市街地の道路下で施工されることが多く、施工中は通行止めとなるが、一日のうちの一定の時間は道路を開放して通行可能とすることが義務付けられている。
このため、オープンシールド機が発進坑から到達坑にまで到達するまでの間で、日々の施工終了後、掘進を適宜中止し、オープンシールド機の上部開口すなわち道路の開削した部分に覆工板を布設して開口を一時的に閉塞し、この覆工板の上を自動車が走行し、また、人が歩行できるようにしている。
この覆工板の布設は、従来、例えば、受桁を開口の側部に設置し、この上にクレーンなどで吊り上げた覆工板を一枚ずつ架け渡すようにして順次載せている。また、覆工板の撤去も布設の場合と反対の作業で行っている。この場合、施工場所が道路を横切るように直交するとき、道路の一方の側から他方の側に向けて覆工板を押出すようにして敷設する。
前記のような覆工板の設置方法では、手間を要してその分だけ工期が長引くだけでなく、規制される交通時間も長くなって交通に及ぼす影響が大きい。
そこで、例えば下記特許文献1に示すように、オープンシールド工法による施工に先行して覆工板を敷設して路面覆工を行い、さらに覆工板は発進坑から一方向に順次押出すことにより、交通障害を少なくする方法がある。
特開2005−307544号公報
また、下記特許文献2は、前記特許文献1のような覆工板の設置方法では、施工場所の発進坑から一方向に覆工板を押出すものであり、夜間には両側交通とすることができても、交通量の多い昼間は片側交通となり、その分だけやはり工期が長引き、車両規制期間が長くなって交通に及ぼす影響が大きいとして、工期の短縮も図ることができる覆工板の設置方法として提案されたものである。
特開2010−242373号公報
この特許文献2は、オープンシールド機の前面または上面開口より前方の土砂を掘削・排土する工程と、推進ジャッキを伸長してコンクリート函体を反力にしてシールド機を前進させる工程と、シールド機のテール部内で縮めた推進ジャッキの後方に新たなコンクリート函体をセットする工程とを適宜繰り返して順次コンクリート函体を縦列に埋設するオープンシールド工法において、施工場所が道路と直交する方向の道路下では、道路を挟んで道路の両側に覆工板推進引込ジャッキを設置し、道路の一方の側から道路の略中央まで覆工板を推進し敷設した後、道路の他方の側から道路の略中央まで覆工板を推進し敷設することを要旨とするものである。
特許文献2の本発明によれば、道路の片側半分に覆工板を敷設した後、残りの片側半分に反対方向から覆工板を敷設するようにしたから、道路の片側半分は常に開放されており、車両はこの片側半分を走行でき、全面的に交通規制されることなく、交通障害を少なくできる。
前記特許文献1も特許文献2も覆工板を布設するものである。ちなみに、覆工板は、地下鉄工事をはじめ、地下街の建設・地下配管工事など各種路面掘削工事のほか、仮設構台・桟橋用床板として広く利用されているものである。
このように覆工板による路面覆工では、覆工板自体が幅や長さの大きな大型のものであり、受桁を開口の側部に設置し、この上にクレーンなどで吊り上げた覆工板を一枚ずつ架け渡すようにして順次載せるにしても時間と手間のかかる大仕事である。また、設置後も覆工板のガタツキをなくすための手間がかかる。
また、覆工板の撤去も布設の場合と反対の作業で行っているので同様である。
前記特許文献1や特許文献2にしても、路面覆工に覆工板を使用するので、布設の仕方に工夫を凝らしたとはいえ、幅や長さの大きな大型の部材を使用することには変わりなく、問題は同様である。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、覆工板と比べ部材幅が短いため、1推進量が短い距離で良く、大断面等の1回の推進距離が短い場合にも有効で、かつ、軽量で扱い易いH鋼を使用することで、簡易かつ迅速に、工費も安く、工期も短縮できる、かつ必要長さを確保でき、軽量で扱い易いH鋼を使用することで、簡易かつ迅速に、工費も安く、工期も短縮できる推進タイプのオープンシールド工法における路面覆工方法を提供することにある。
前記目的を達成するため請求項1記載の本発明は、オープンシールド機の前面又は上面開口より前方の土砂を掘削排土する工程と、推進ジャッキを伸長してコンクリート函体を反力にしてシールド機を前進させる工程と、コンクリート函体を発進坑に設置した元押しジャッキで押し出し、該元押しジャッキと押し出したコンクリート函体との間に新たなコンクリート函体を配設して押し出す推進工程を繰り返す推進タイプのオープンシールド工法において、道路部横断箇所では、H鋼を桁材として道路面に地上より据付けてフランジ面を上にして横並びにし、桁材上面に鋼板を敷設し、その上にアスファルト舗装を施すことで路面覆工を形成し、該路面覆工により上部荷重を受け、その下をオープンシールド機を掘進させることを要旨とするものである。
請求項1記載の本発明によれば、H鋼を桁材として路面覆工を形成するので、従来の覆工板による路面覆工と比べ部材幅が短く、車両通行によるガタツキもなく、かつ必要長さを確保でき、軽量で扱い易いものとなる。
桁材は地山に固定され、桁材を推進コンクリート函体とは離間されるため、コンクリート函体推進時の摩擦力の影響を受けなく、よって路面の変状がなく、工事施工中の路面の保守が必要ない。
また、路面覆工として桁材上面に鋼板を敷設し、その上にアスファルト舗装を施すことで簡単に路面を形成でき、また、撤去の際にも簡単に端から撤去を行うことができる。
請求項2記載の本発明は、桁材をコンクリート函体の上床板と面位置を合致させて設置することを要旨とするものである。
請求項2記載の本発明によれば、コンクリート函体を土被りなしで施工する場合に路面覆工もそれに応じてコンクリート函体の上床板と面位置を合致させて設置することができる。
請求項3記載の本発明は、桁材をコンクリート函体より上に設置することを要旨とするものである。
請求項3記載の本発明によれば、コンクリート函体を土被りありとして施工する場合であり、桁材をコンクリート函体より上に設置することにより、設置および撤去が容易なものである。
請求項4記載の本発明は、コンクリート函体は、オープンシールド機と同幅で、かつ、オープンシールド機よりも高いものであることを要旨とするものである。
請求項4記載の本発明によれば、土被りがない場合でも施工が可能であり、工期を短縮できる。
請求項5記載の本発明は、桁材は桁材受けを介して地山に荷重を伝達・支持させることを要旨とするものである。
請求項5記載の本発明によれば、交通荷重を受ける桁材は桁材受けを介して地山に荷重を伝達・支持させるので、コンクリート函体推進時の函体と地山との摩擦による影響を受けなく、路面の変状がなく、工事中の路面の保守も必要ない。
以上述べたように本発明の地下構造物の施工法における路面覆工方法は、覆工板と比べ部材幅が短いため、1推進量が短い距離で良く、大断面等の1回の推進距離が短い場合にも有効で、かつ、軽量で扱い易いH鋼を使用することで、簡易かつ迅速に、工費も安く、工期も短縮できるものである。
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の推進タイプのオープンシールド工法における路面覆工方法の1実施形態を示す前工程の平面図、図2は同上後工程の平面図、図3は前工程の平面図、図4は同上後工程の平面図で、前記推進タイプのオープンシールド工法を示す図15〜図20と同一構成要素には同一参照符号を付したものである。
本発明も推進タイプのオープンシールド工法で施工することを前提としたもので、その施工内容の説明は前記の通りである。
使用するオープンシールド機1は図19、図20に示すように、左右の側壁板1aとこれら側壁板1aに連結する底板1bとからなる前面、後面及び上面を開口したシールド機である。
該オープンシールド機1は布設するコンクリート函体4の幅とシールド機の内径の幅がほぼ同一で、前記側壁板1aと底板1bの先端を刃口として形成し、また側壁板1aの中央又は後端近くにシールドジャッキ3を後方に向け上下に並べて配設する。
前記刃口のうち、側壁部分はスライド式土留16として分割して可動に形成した。スライド式土留16は掘削時に側部の地山崩壊を防止するためのもので、オープンシールド機1の先端から1.0m迄伸縮する。図中17はスライド式土留16を出し入れするスライドジャッキである。
図中8は発進立坑、13は到達立坑で、発進立坑8は発進基地として函体の布設及びシールド機据付、組立のため設けられるもの、到達立坑13は工事終点としてシールド機解体、撤去のため設けられるもので、これら立坑の築造のための土留工法としては、鋼矢板工法、親杭横矢板工法、ライナープレート工法等がある。
発進立坑8では、元押ジャッキ23の反力を支持するための支圧壁22を発進立坑8の最奥部に構築し、その前面に鋼材を組んで架台を形成し、元押ジャッキ23を設置する。
発進立坑8の底部では砕石39とその上の基礎コンクリート40とで基礎を形成し、その上にH鋼をレール状に並べその上の全面に鉄板を設置してシールド機の据付及び発進のための受台25を形成する。また、シールド機及び函体の直進性を保つためにシールド機の両側にH鋼によるガイド鋼26を設置する。
発進立坑8内にオープンシールド機1を設置し、推進させ、オープンシールド機1と元押ジャッキ23との間にコンクリート函体4を設置し、元押ジャッキ23で推進させる。
コンクリート函体4は、オープンシールド機1と同幅で、かつ、オープンシールド機1よりも高く、土被りなしで施工できる高さのものである。
一番先頭になるコンクリート函体4の前にプレスバー(押角)15を介在させる。
元押ジャッキ23の伸長幅が足りない場合は、ストラット24を配設する。
推進は、図示の例では切羽内の地山を人力により掘削し、側部の地山が崩壊しないようにスライド式土留16により側部の土留を行いながら掘削を行い、オープンシールド機1を推進させる。もしくは図示は省略するがショベル等の掘削機6でオープンシールド機1の前面又は上面から土砂を掘削しかつ排土してオープンシールド機1を推進させる。
このオープンシールド機1の推進は、布設したコンクリート函体4を反力にシールド機内部に装置したシールドジャッキ3により推進させる。
オープンシールド機1の推進の次に、支圧壁22を反力に元押ジャッキ23を使用して、布設した全てのコンクリート函体4を推進させる函体推進に移行する。
このようにして、オープンシールド機1の前面又は上面開口より前方の土砂を掘削・排土する工程と、シールドジャッキ3を伸長してコンクリート函体4を反力にしてシールド機を前進させる工程と、コンクリート函体4を発進立坑8に設置した元押ジャッキ23で押し出し、該元押ジャッキ23と押し出したコンクリート函体4との間に新たなコンクリート函体4を配設して押し出しを繰り返す工程を繰り返して、オープンシールド機1を到達立坑13まで到達させる。
オープンシールド工法で施工を行なうのに道路部横断箇所αでは、路面覆工を施すが、これには覆工板を用いることなく、H鋼を桁材31として道路面に地上より据付けてフランジ31a面を上にして横並びで路面覆工を形成した。
図5〜図7に第1実施形態としてのその詳細を示すが、道路部横断箇所αの両側に基礎コンクリート32を打設し、その上にH型鋼による桁受材33を設置し、この桁受材33で桁材31の端部を支承する。
この第1実施形態は桁材31をコンクリート函体4の上床板と面位置を合致させて設置する場合である。前記基礎コンクリート32を打設し、その上にH型鋼による桁受材33は桁材31をそのように設置できるように配置する。
本実施形態では、桁材31であるH鋼は前記のようにフランジ31a面を上にして横並びで順次敷設してかつ連続させるが、ウエブ31bを中にして上下に位置するフランジ31aの裏面からキープレート34をフランジ31aの端部よりも外側に突出するように取付け、これを隣接する桁材31のフランジ31aの裏側に当接させることで、桁材31をキープレート34を介して相互に固定できるものとする。
キープレート34は隣接する桁材31に差し入れ易いように先端をテーパの先細り34aとし、アール端縁で、先入れ空間を取れるようにした。
桁材31であるH鋼は仕切り板状のスチフナー31cを有するものであり、これにより横並びにした際にフランジ31a同士が上下に重なりあって、入り込むような状態はなく、フランジ31aが平に並ぶ状態が得られる。
このようにして道路部横断箇所αでは桁材31を順次並べ、その端部方向には溝形鋼を上下に重ねてなる縁材35を設置し、桁材31の上面に仮舗装としてアスファルト舗装による舗装すり付け36を施し、また、開口養生用鉄板38で両側サイドの開口を閉塞する。
このようにして桁材31による路面覆工で上部荷重を受け、その下をオープンシールド機1を掘進させる。道路Aは歩道、道路Bは車道で、交通が可能である。
オープンシールド機1の後にコンクリート函体4が推進してくるが、このコンクリート函体4の推進毎に桁材31を1本ずつまたは数本ずつ撤去して、コンクリート函体4に置き換え、コンクリート函体4の側部には側部埋戻し37を施す。
前記のようにコンクリート函体4は土被りなしで施工でき、その上を通行が可能である。
コンクリート函体4の推進に従い、道路部横断箇所αの全ての桁材31を撤去し、オープンシールド機1を到達立坑13に入れて回収する。
図8、図9は本発明の第2実施形態を示すもので、桁材31をコンクリート函体4の上床板よりも上に設置するようにしたものである。
本実施形態はコンクリート函体4を土被りありとして施工する場合であり、桁材31をコンクリート函体4の上床板よりも上に設置することにより、設置および撤去が容易となる。
このように桁材31をコンクリート函体4の上床板よりも上に設置する場合でも桁材31であるH鋼はフランジ31aの裏面からキープレート34をフランジ31aの端部よりも外側に突出するように取付け、これを隣接する桁材31のフランジ31aの裏側に当接させることで、桁材31をキープレート34を介して相互に固定できるものとする。
更に、第2実施形態の第2例として桁材31であるH鋼相互の固定は他の方法も採用できる。これを図10〜図16に示す。
本実施形態の第2例は桁材31であるH鋼は前記のようにフランジ31a面を上にして横並びで順次敷設してかつ連続させるが、ウエブ31bにPC鋼材41を貫通させ、PC鋼材41の端部に設けた定着金具42でPC鋼材41を緊結することで桁材31の全部にプレストレスを与え、一体化するようにした。
このように桁材31をPC鋼材41で緊結して相互に固定させることで、安定して並べて行くことができ、かつ、フランジ31a面が横並びで一体的なものとなり、また、コンクリート函体推進時に1本ずつ撤去するにもこの緊結を解除して簡単に外すことができる。
このようにして前記第1実施形態と同じく道路部横断箇所αでは桁材31を順次並べ、その端部方向には溝形鋼を上下に重ねてなる縁材35を設置し、桁材31の上面に仮舗装としてアスファルト舗装による舗装すり付け36を施す。
本実施形態の場合、舗装すり付け36は図14に示すように、桁材31の上面に鋼板36aを敷設し、その上にアスファルト舗装36bを施すことで完成させる。
このようにして桁材31による路面覆工で上部荷重を受け、その下をオープンシールド機1を掘進させる。道路Aは歩道、道路Bは車道で、交通が可能である。
オープンシールド機1の後にコンクリート函体4が推進してくるが、本実施形態の場合コンクリート函体4に土被りがあり、桁材31を撤去しなくともコンクリート函体4はその下を通過可能であるが、コンクリート函体4の上部の埋め戻しの進行にとない、桁材31を1本ずつまたは数本ずつ撤去していく。
コンクリート函体4の推進に従い、道路部横断箇所αの全ての桁材31を撤去し、オープンシールド機1を到達立坑13に入れて回収する。
本発明の推進タイプのオープンシールド工法における路面覆工方法の第1実施形態を示す前工程の平面図である。 本発明の推進タイプのオープンシールド工法における路面覆工方法の第1実施形態を示す後工程の平面図である。 本発明の推進タイプのオープンシールド工法における路面覆工方法の第1実施形態を示す前工程の縦断側面図である。 本発明の推進タイプのオープンシールド工法における路面覆工方法の第1実施形態を示す後工程の縦断側面図である。 本発明の推進タイプのオープンシールド工法における路面覆工方法の第1実施形態を示す縦断正面図である。 桁材の拡大部分側面図である。 図6のA−A線断面図である。 本発明の推進タイプのオープンシールド工法における路面覆工方法の第2実施形態の第1例を示す後工程の側面図である。 本発明の推進タイプのオープンシールド工法における路面覆工方法の第2実施形態の第1例を示す縦断正面図である。 本発明の推進タイプのオープンシールド工法における路面覆工方法の第2実施形態の第2例を示す前工程の平面図である。 本発明の推進タイプのオープンシールド工法における路面覆工方法の第2実施形態の第2例を示す前工程の縦断側面図である。 本発明の推進タイプのオープンシールド工法における路面覆工方法の第2実施形態の第2例を示す後工程の平面図である。 本発明の推進タイプのオープンシールド工法における路面覆工方法の第2実施形態の第2例を示す後工程の縦断側面図である。 本発明の推進タイプのオープンシールド工法における路面覆工方法の第2実施形態の第2例を示す縦断正面図である。 桁材の拡大部分側面図である。 図15のB−B線断面図である。 推進タイプのオープンシールド工法の施工状況を示す縦断側面図である。 推進タイプのオープンシールド工法の施工状況を示す平面図である。 推進タイプのオープンシールド工法で使用するオープンシールド機の縦断側面図である。 推進タイプのオープンシールド工法で使用するオープンシールド機の平面図である。 推進タイプのオープンシールド工法の発進立坑仮設設備の縦断側面図である。 推進タイプのオープンシールド工法の発進立坑仮設設備の平面図である。 図22のA−A矢視図である。
1…オープンシールド機 1a…側壁板
1b…底板 3…シールドジャッキ
4…コンクリート函体 4a…先頭函体
5…埋戻し
6…掘削機 8…発進立坑
13…到達立坑
14…排水ゲート 15…プレスバー
16…スライド式土留 17…スライドジャッキ
18…可動分割底盤 19…底盤ジャッキ
20…フリクションカッター 21…中押し設備
22…支圧壁 23…元押ジャッキ
24…ストラット
25…受台 26…ガイド鋼
29…PC鋼棒 30…けん引ジャッキ
31…桁材 31a…フランジ
31b…ウエブ 31c…スチフナー
32…基礎コンクリート 33…桁受材
34…キープレート 34a…先細り
35…縁材 36…舗装すり付け
36a…鋼板 36b…アスファルト舗装
37…側部埋戻し 38…開口養生用鉄板
39…砕石 40…基礎コンクリート
41…PC鋼材 42…定着金具

Claims (5)

  1. オープンシールド機の前面又は上面開口より前方の土砂を掘削排土する工程と、推進ジャッキを伸長してコンクリート函体を反力にしてシールド機を前進させる工程と、コンクリート函体を発進坑に設置した元押しジャッキで押し出し、該元押しジャッキと押し出したコンクリート函体との間に新たなコンクリート函体を配設して押し出す推進工程を繰り返す推進タイプのオープンシールド工法において、道路部横断箇所では、H鋼を桁材として道路面に地上より据付けてフランジ面を上にして横並びにし、桁材上面に鋼板を敷設し、その上にアスファルト舗装を施すことで路面覆工を形成し、該路面覆工により上部荷重を受け、その下をオープンシールド機を掘進させることを特徴とした推進タイプのオープンシールド工法における路面覆工方法。
  2. 桁材をコンクリート函体の上床板と面位置を合致させて設置する請求項1記載の推進タイプのオープンシールド工法における路面覆工方法。
  3. 桁材をコンクリート函体より上に設置する請求項1記載の推進タイプのオープンシールド工法における路面覆工方法。
  4. コンクリート函体は、オープンシールド機と同幅で、かつ、オープンシールド機よりも高いものである請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の推進タイプのオープンシールド工法における路面覆工方法。
  5. 桁材は桁材受けを介して地山に荷重を伝達・支持させる請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の進タイプのオープンシールド工法における路面覆工方法。
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