JP2017052580A - 媒体搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 安定的に積載した媒体のうち最下層の媒体だけを分離して搬送する媒体搬送装置及び画像形成装置を提供することができる。【解決手段】 本発明は、画像形成部と画像形成部に媒体を搬送する媒体搬送装置とを備える画像形成装置に関する。そして媒体搬送装置は、媒体を積層して収納する積層部と、積層部に収納されている媒体に下側から接触して、接触した媒体を下流側に搬送するものであって、積層部よりも下流側まで延在しているベルトと、積層部よりも下流側で、ベルト上で搬送される媒体を、ベルトの方向に押圧する押圧部とを備えることを特徴とする。【選択図】 図1
Description
この発明は、媒体搬送装置及び画像形成装置に関し、例えば、媒体が積載された積層部から媒体を1枚ずつ分離して繰り出す媒体搬送装置を備える画像形成装置(例えば、プリンタ等)に適用し得る。
従来のプリンタ等の画像形成装置において、媒体(例えば、印刷用紙)を積載して搬送する媒体搬送装置としては特許文献1に記載された装置がある。特許文献1に記載された媒体搬送装置では、媒体を積層して保持する積層部の下側から1枚ずつ媒体を繰り出される。具体的には、特許文献1に記載された媒体搬送装置では、上述の積層部から搬送された媒体は、分離板にて複数枚に分離搬送された後、分離ローラによって複数枚から1枚に分離搬送される。そして、特許文献1に記載された媒体搬送装置では、媒体が積層部から下流側(分離ローラの側)に搬送される際、搬送ローラとスプリング等で付勢された押さえローラで媒体を挟持しながら搬送される。
ところで、従来の媒体搬送装置において、積層部から分離された複数枚の媒体を分離ローラへ受け渡すために、搬送ローラと対向するスプリング等により付勢された押さえローラで搬送する場合、そのスプリングの付勢力は、搬送しようとする媒体の厚さや重量に応じてある程度大きくなければならない。ここで、従来の媒体搬送装置において、厚さが厚く重量の重い媒体にあわせて上述のスプリングの付勢力を調節した状態で、薄く重量の軽い媒体を搬送する状態を想定する。この場合、従来の媒体搬送装置では、最下層の媒体を分離・媒体搬送時において、最下層の媒体の上に乗っている2枚目の媒体の先端が分離ローラで堰き止められた状態となり、当該下から2番目の媒体の後端は、最下層の媒体との摩擦力により引き連れられて搬送される力が発生する。したがって、この場合、従来の媒体搬送装置では、分離・搬送すべき最下層の媒体が、分離ローラと押さえローラの間で座屈して搬送不良となるおそれがある。
そのため、安定的に積載した媒体のうち最下層の媒体だけを分離して搬送することができる媒体搬送装置及び画像形成装置が望まれている。
第1の本発明は、媒体を外部に搬送する媒体搬送装置において、(1)媒体を積層して収納する積層部と、(2)前記積層部に収納されている媒体に下側から接触して、接触した媒体を下流側に搬送するものであって、前記積層部よりも下流側まで延在しているベルトと、(3)前記積層部よりも下流側で、前記ベルト上で搬送される媒体を、前記ベルトの方向に押圧する押圧部とを備えることを特徴とする。
第2の本発明は、媒体に画像形成を行う画像形成部と、前記画像形成部に媒体を供給する媒体搬送装置とを備える画像形成装置において、前記媒体搬送装置として第1の本発明の媒体搬送装置を適用したことを特徴とする。
本発明によれば、安定的に積載した媒体のうち最下層の媒体だけを分離して搬送する媒体搬送装置及び画像形成装置を提供することができる。
(A)主たる実施形態
以下、本発明による媒体搬送装置及び画像形成装置の一実施形態を、図面を参照しながら詳述する。この実施形態では、本発明の媒体搬送装置及び画像形成装置をプリンタに適用する例について説明する。
以下、本発明による媒体搬送装置及び画像形成装置の一実施形態を、図面を参照しながら詳述する。この実施形態では、本発明の媒体搬送装置及び画像形成装置をプリンタに適用する例について説明する。
(A−1)実施形態の構成
図1は、この実施形態に係る画像形成装置1の概略断面図である。
図1は、この実施形態に係る画像形成装置1の概略断面図である。
画像形成装置1は大別すると、媒体M(例えば、印刷用紙)に現像剤(例えば、トナー)で画像形成(印刷)を行う画像形成部200と、媒体Mを積層して収納し、画像形成部200へ搬送(供給)する媒体搬送装置100とを有している。
画像形成部200は、媒体搬送装置100から搬送(供給)された媒体Mをさらに下流方向に搬送する媒体搬送路21と、現像剤像(トナー像)を現像して、媒体搬送路21を通過する媒体に転写する画像形成ユニット22と、現像剤像が転写された媒体Mに熱及び圧力を加えて、当該媒体Mに現像剤像を定着させる定着部23と、定着処理後(印刷処理後)の媒体Mが載置(積層)される排紙トレイ24とを有している。図1に示す画像形成部200の構成は一例であり、画像形成部200の具体的な印刷方式(画像形成方式)や、印刷する現像剤の色数(例えば、カラー、モノクロ等)については限定されないものである。
次に、媒体搬送装置100の構成について説明する。
図2は、媒体搬送装置100を媒体搬送方向の上流側から見た場合の斜視図である。図3は、媒体搬送装置100の一部について媒体搬送方向の下流側から見た場合の斜視図である。
媒体搬送装置100では、積層部2に積層された媒体Mが最下層から1枚ずつ分離されて媒体搬送方向(図1、図2の矢印Zの方向)に搬送される。以下では、矢印Zの方向を下流側とも呼び、矢印Zと逆方向を上流側とも呼ぶものとする。また、以下では、媒体搬送方向と並行する方向を長さ方向とも呼び、媒体搬送方向と直交する方向を幅方向とも呼ぶものとする。さらに、以下では、媒体搬送方向の各寸法を長さと呼び、媒体搬送方向と直交する方向の寸法を幅と呼ぶものとする。さらにまた、以下では、積層部2の最下層に積層された媒体Mを媒体M1と呼ぶものとする。また、以下では、媒体M1の直上に積層された媒体Mを媒体M2と呼ぶものとする。
図1に示すように、媒体搬送装置100では、1対のベルト3(3−1、3−2)の上面側に媒体Mが複数積層(収納)されている。言い換えると、ベルト3−1、3−2の上面側に媒体Mを積層する積層部2が形成されている。ベルト3−1、3−2は、それぞれ駆動ローラ3a及び従動ローラ3bにより支持(張架)されている。ベルト3−1、3−2は、それぞれ、駆動ローラ3aの回転に伴って回転する。駆動ローラ3aは、図示しないモータの駆動力により回転する。ベルト3−1、3−2は、それぞれ、幅方向の両端部で、媒体搬送方向と平行となるように配置されている。ベルト3−1、3−2は、積層部2よりも下流側まで延在している。具体的には、ベルト3−1、3−2は、後述する分離ローラ4の付近まで延在している。
駆動ローラ3aによりベルト3−1、3−2が回転すると、積層部2に積層された媒体Mが媒体搬送方向に搬送されることになる。駆動ローラ3aは、図示しないモータにより回転・駆動する。そして、ベルト3−1、3−2が回転するとその上に載置された媒体Mが媒体搬送方向に搬送されることになる。
図3に示すように、積層部2において、載置された媒体Mの幅方向の位置は、側面ガイドフレーム6及び対向ガイドフレーム14の板面により規制されている。言い換えると、積層部2において、載置された媒体Mの両側面(媒体搬送方向と並行する面)には、それぞれ側面ガイドフレーム6と対向ガイドフレーム14が立設されており、積層された媒体Mは側面ガイドフレーム6と対向ガイドフレーム14により幅方向で挟持されている。すなわち、積層部2では、側面ガイドフレーム6と対向ガイドフレーム14により、媒体Mを媒体搬送方向に案内するガイド面が形成されている。
積層部2において、側面ガイドフレーム6の幅方向の位置は固定されており、対向ガイドフレーム14は幅方向に移動可能な構成となっている。対向ガイドフレーム14は、図示しないギヤ等で構成されたガイド幅調整機構によりガイド調整ノブ13に連結されている。媒体搬送装置100では、このガイド調整ノブ13が回転(ユーザの手動により回転)することにより、対向ガイドフレーム14の位置調整(幅方向の位置調整)が可能な構成となっている。
図1、図3に示すように側面ガイドフレーム6及び対向ガイドフレーム14の下流側(積層部2の下流側)には、それぞれ積層部2に積層された媒体Mの媒体搬送方向の位置を規制するガイド面としても機能する分離板7(7−1、7−2)が設けられている。すなわち、分離板7−1、7−2は、それぞれ積層部2の下流側の両端部(幅方向の両端部)に配置されている。分離板7−1、7−2とベルト3−1、3−2の上面との間には、媒体Mが複数(例えば、2〜3枚程度)通過可能な幅の隙間が設けられている。分離板7−1、7−2は、ベルト3−1、3−2の回転時に、積層部2に積層された媒体Mのうち、最下層の数枚の媒体Mのみを分離して媒体搬送方向に通過させる機能を担っている。
分離板7−1、7−2の下流側の面には、それぞれ押圧部としての補助ローラ9を収納するホルダ8(8−1、8−2)が付けられている。ホルダ8−1、8−2の詳細構成については後述する。ホルダ8−1、8−2の下面とベルト3−1、3−2との間には、分離板7−1、7−2と同じ幅の隙間が設けられているものとする。なお、ホルダ8−1、8−2の下面とベルト3−1、3−2との間の隙間は、分離板7−1、7−2の隙間と異なる幅としてもよい。
そして、ベルト3−1、3−2の下流側には、搬送ローラ5及び分離ローラ4が設けられている。分離ローラ4は、ベルト3−1、3−2により下流側に搬送されてきた複数の媒体Mから最下層の媒体M1を分離する機能を担っている。そして、搬送ローラ5は、分離ローラ4により分離された最下層の媒体M1を下流側に搬送する。
ベルト3−1、3−2の下流側において、分離ローラ4は媒体搬送路の上方向に配置されており、搬送ローラ5は媒体搬送路の下方向に配置されている。搬送ローラ5は図示しないモータにより駆動する。分離ローラ4には、図示しないトルクリミッタが、その回転を抑制するように設けられており、媒体Mが通過していない時には搬送ローラ5に追従して回転動作を行うが、複数枚積層された媒体Mが搬送された時には、最下層の媒体M1のみが下流側に搬送される。分離ローラ4が下から2枚目の媒体M2をかみ込んだ時点で最下層の媒体M1と非接触となり停止するため、最下層の媒体M1より上方向に積層された媒体M(媒体M2以降上方に積層された媒体M)は堰き止められる(分離される)。
図3に示すように、搬送ローラ5の中央部分(幅方向の中央部分)には、溝5aが設けられており、溝5aには、上流側から搬送されてきた媒体Mを検知するためのセンサ機構20を構成するセンサレバ12が配置されている。センサ機構20の詳細構成については後述する。
搬送ローラ5及び分離ローラ4の下流側には分離された媒体Mをさらに下流側に搬送し、画像形成装置1(媒体搬送路21)に供給するための1対の搬送ローラ18が配置されている。搬送ローラ18は、図示しないモータにより駆動する。
次に、図4〜図6を用いて、ホルダ8−1、8−2及び補助ローラ9の構成について説明する。
図4〜図6では、ホルダ8−1の構成について図示しているが、ホルダ8−2については取り付け位置に応じた対照構成となるだけであるため、ホルダ8−2について図を用いた詳細説明を省略する。
図4は、ホルダ8−1を下方向から見た場合の斜視図である。また、図4では、ホルダ8−1に補助ローラ9を収容した状態について示している。
図5は、ホルダ8−1に、補助ローラ9を収容する構成について示した図である。言い換えると、図5は、ホルダ8−1から補助ローラ9を分離した状態の斜視図となっている。
図4、図5に示すように、ホルダ8−1には上面から補助ローラ9を収容するための収容部8bが設けられている。収容部8bの下側には開口部8b1が設けられており、収容部8bに収容された補助ローラ9の下側が露出(貫通)するように構成されている。
図6は、ホルダ8−1における収容部8bの詳細構成について示した図である。
図6(a)は、補助ローラ9を搭載(収容)したホルダ8−1を上方向から見た図(平面図)である。図6(b)は、ホルダ8−1の断面図(図6(a)のA−A線矢視断面図)である。
図5、図6に示すように、補助ローラ9の回転軸部分の両端には突起部9aが形成されている。すなわち、突起部9aは、それぞれ補助ローラ9の回転軸の一部を構成している。そして、収容部8bには、補助ローラ9の両端の突起部9a(回転軸)を受ける(挿入する)ための案内溝8aが設けられている。そして、図6(b)に示すように、それぞれの案内溝8aの下側(開口部8b1の周囲)に、突起部9aの下方向の位置を規制する軸受け部8a1が設けられている。すなわち、収容部8bに収容された補助ローラ9の両端部の突起部9aは、軸受け部8a1の位置を下限として、案内溝8aに沿った方向(上下方向)に移動自在、且つ回転自在に配置されている。
この実施形態では、図1に示すように、媒体Mを搬送していないとき、補助ローラ9の下方外周がベルト3−1、3−2と接触するように、ホルダ8−1、8−2の取付がなされているものとする。
なお、媒体搬送装置100では、ガイド調整ノブ13の回転に伴って対向ガイドフレーム14が幅方向に移動する場合、それに伴って対向ガイドフレーム14につけられた分離板7−2及びホルダ8−2も移動することになる。また、媒体搬送装置100では、ガイド調整ノブ13の回転に伴って対向ガイドフレーム14が幅方向に移動する場合、それに伴ってベルト3−2も幅方向に移動するように構成されているものとする。また、媒体搬送装置100では、ガイド調整ノブ13の回転に伴って対向ガイドフレーム14が幅方向に移動する場合、分離ローラ4及び搬送ローラ5の幅方向の位置も、2本のベルト3−1、3−2の中央(幅方向の中央)の位置に移動するように構成されているものとする。
積層部2からベルト3−1、3−2は分離ローラ4付近まで延在しているため、複数枚の媒体Mは補助ローラ9を上方へ押しのけて搬送され、通過する媒体Mには補助ローラ9の自重分だけベルト3−1、3−2に押し付けられることになる。すなわち、ホルダ8−1、8−2の補助ローラ9の位置まで到達した媒体M1の搬送力は、ホルダ8−1、8−2の補助ローラ9により下方向に押圧された分だけ増すことになる。
次に、センサ機構20の詳細構成について図7、図8を用いて説明する。
上述の通り媒体搬送装置100では、媒体Mが、分離ローラ4(搬送ローラ5)の位置まで到達したことを検知するセンサ機構20が設けられている。
図7、図8に示すように、センサ機構20は、センサレバ12、リンクレバ15、及びフォトカプラ16が設けられている。図7(a)は、媒体Mが、分離ローラ4(搬送ローラ5)の位置の位置まで到達していない状態について示した図(側面図)である。また、図(b)は、媒体Mが、分離ローラ4(搬送ローラ5)の位置まで到達した状態について示した図(側面図)である。
上述の通り、媒体搬送方向で、分離ローラ4(搬送ローラ5)の位置には、センサレバ12が配置されている。センサレバ12は、回転軸12cを中心に回転自在に取り付けされている。以下では、センサレバ12において、媒体Mと当接する方の端部(回転軸12cよりも上方向の端部)を媒体当接部12aと呼ぶものとする。また、センサレバ12において、媒体当接部12aの反対側の端部(回転軸12cよりも下方向の端部)をリンク部12bと呼ぶものとする。リンク部12bは、リンクレバ15と当接する部分である。センサレバ12は、媒体当接部12aよりリンク部12bの方が重くなるように構成されている。したがって、分離ローラ4(搬送ローラ5)の位置に媒体Mが存在しない状態では、図7(a)に示すようにリンク部12bが回転軸12cの真下に位置した状態となる。そして、分離ローラ4(搬送ローラ5)の位置に媒体Mが搬送されてくると、媒体Mに押されて、センサレバ12は、図7に示すX1方向に回転し、図7(b)の状態となる。
リンクレバ15は、センサレバ12の下側に、回転軸15cを中心として回転自在に取り付けされている。以下では、リンクレバ15において、センサレバ12(リンク部12b)と当接する方の端部(回転軸15cよりも上方向の端部)をリンク部15aと呼ぶものとする。また、リンクレバ15において、リンク部15aと反対側の端部(回転軸15cよりも下方向の端部)を、遮光部15bと呼ぶものとする。遮光部15bは、フォトカプラ16の状態を切り替える機能(センサ光Lの遮光又は通過を切り替える機能)を担っている。リンクレバ15では、リンク部15aより遮光部15bのほうが重くなるように構成されている。したがって、リンクレバ15とセンサレバ12が当接しない状態では、図7(a)に示すように、遮光部15bが回転軸15cの真下に位置した状態となる。そして、リンクレバ15とセンサレバ12が当接した状態となると、リンクレバ15は、図7に示すY2方向に回転し、図7(b)の状態となる。
図8は、リンクレバ15(遮光部15b)の回転動作に伴って、フォトカプラ16がオン・オフ動作する構成について示した説明図である。
図8に示すように、フォトカプラ16は、センサ光L(例えば、赤外線等の光)を発光する発光部16aと、発光部16aから発光されたセンサ光Lを受光する受光部16bとを有している。
図8(a)は、発光部16aと受光部16bとの間にリンクレバ15の遮光部15bが位置しており、発光部16aから発光されたセンサ光Lが遮光された状態(フォトカプラ16のオフ状態)について示している。図8(b)は、リンクレバ15が図7のY2の方向に回転して、遮光部15bがフォトカプラ16のセンサ光Lを遮光しない位置まで移動した状態(フォトカプラ16のオン状態)について示している。すなわち、フォトカプラ16は、リンクレバ15の回転に伴って、オン/オフ動作する。そして、リンクレバ15は、センサレバ12の回転に伴って回転する。具体的には、センサ機構20では、搬送されてきた媒体Mの端部がセンサレバ12の媒体当接部12aに当接し、当該媒体Mの端部により媒体当接部12aが媒体搬送方向に押されると、センサレバ12は、図7に示すX1方向(反時計回りの方向)に回転する。センサレバ12がX1方向に回転すると、センサレバ12のリンク部12bがリンクレバ15のリンク部15aに当接し、リンクレバ15が図7に示すY2方向(時計回りの方向)に回転する。
すなわち、センサ機構20では、分離ローラ4(搬送ローラ5)の位置に媒体Mが存在しない状態ではセンサレバ12及びリンクレバ15は図7(a)、図8(a)の状態となり、フォトカプラ16がオフの状態(センサ光Lが遮光された状態)となる。そして、センサ機構20では、分離ローラ4(搬送ローラ5)の位置に媒体Mが存在する状態ではセンサレバ12及びリンクレバ15は図7(b)、図8(b)の状態となり、フォトカプラ16がオンの状態(センサ光Lが遮光されず通過した状態)となる。
センサ機構20では、以上のような構成により、センサレバ12を用いて媒体Mの到達(分離ローラ4の位置への到達)を検知することができる。そして、センサ機構20は、媒体Mの検知結果(フォトカプラ16の出力信号)を図示しない制御部に供給する。そして、図示しない制御部は、センサ機構20で媒体Mを検知した場合に、搬送ローラ5を回転させるようにしてもよい。すなわち、媒体搬送装置100では、搬送される媒体Mは、センサレバ12に当接して、媒体搬送方向に押し倒すことによりさらに下流側へ搬送される構成となっているものとする。なお、この実施形態では、センサ機構20は、フォトカプラ16を用いて媒体Mを検知する構成となっているが、センサ機構20において媒体Mを検知する具体的な機構については限定されないものである。
(A−2)実施形態の動作
次に、以上のような構成を有するこの実施形態の画像形成部200に搭載された媒体搬送装置100の動作について説明する。
次に、以上のような構成を有するこの実施形態の画像形成部200に搭載された媒体搬送装置100の動作について説明する。
図9は、媒体搬送装置100において最下層の媒体M1が分離されて媒体搬送方向に搬送されている状態について示した説明図である。
図9に示すように積層部2においてベルト3−1、3−2を駆動させると、分離板7−1、7−2とベルト3−1、3−2との隙間、及びホルダ8−1、8−2とベルト3−1、3−2との隙間を通過できる程度の複数枚の媒体M(最下層の媒体M1を含む複数枚の媒体M)が下流側へと搬送される。図9では、ホルダ8−1、8−2の補助ローラ9の位置までに、最下層の媒体M1と、その直上に積層された媒体M2が搬送された状態について図示している。
図9に示すように、ホルダ8−1、8−2の補助ローラ9の位置に到達した媒体Mは、補助ローラ9の自重分だけベルト3−1、3−2の方向(下方向)に押し付けられる(付勢される)。このとき、最下層の媒体M1の搬送力(媒体搬送方向に搬送される力)は補助ローラ9により下方向に押圧された分だけ増すことになる。
この時、仮に、積層部2に積載された媒体Mが厚く重量の重いものであった場合を想定する。具体的には、例えば、媒体Mが2枚で100g程度(媒体M1、M2の合計重量が100g程度)であった場合を想定する。このとき、補助ローラ9の自重が1つあたり1gとした場合、ホルダ8−1、8−2の補助ローラ9の位置に到達した2枚の媒体M1、M2には、計2g(1g×2個)分の重量でベルト3−1、3−2の方向(下方向)に押圧されることになる。この場合、補助ローラ9が当該2枚の媒体M1、M2(100g分の媒体M)をベルト3−1、3−2へ押圧する押圧力は、当該2枚の媒体M1、M2の重量の2%(2/100)程度しか増加しない。したがって、この場合、補助ローラ9は、最下層の媒体Mの搬送力増加にほとんど寄与しないことになる。
次に、積層部2に積載された媒体Mが薄く重量の軽いものであった場合を想定する。具体的には、例えば、媒体Mが2枚で1g程度(媒体M1、M2の合計重量が1g程度)であったものとする。このとき、補助ローラ9の自重が1つあたり1gとすると、補助ローラ9が当該2枚の媒体M1、M2(1g分の媒体M)をベルト3−1、3−2へ押圧する押圧力は、当該2枚の媒体M1、M2の重量の200%程度となる。すなわち、媒体Mが2枚で1g程度の場合(媒体Mが薄く重量の軽いものであった場合)には、2つの補助ローラ9の押圧力により、媒体M1、M2(1g分の媒体M)をベルト3−1、3−2へ押圧する押圧力は、媒体M1、M2の自重のみの時と比べて、比率としては著しく大きくなり、それに伴って搬送力も比率としては著しく大きくなることになる。しかし、この場合、媒体M1、M2の重量(1g)と補助ローラ9の重量(1g×2=2g)は合計3g程度であるため、搬送力自体は厚くて重量の重い媒体Mを通紙した時と比較して非常に小さい。
以上のように、媒体搬送装置100では、分離ローラ4に複数の媒体Mが到達し、最下層の媒体M1のみ搬送ローラ5とベルト3−1、3−2により搬送され、その上に積層された媒体M2以上の媒体Mの先端は、分離ローラ4で堰き止められた状態となる。
そして、最下層の媒体M1が搬送ローラ5より下流側へと搬送されると、その上の媒体M2の後端がベルト3−1、3−2と接触して下流へと搬送する力が発生する。このとき、媒体M2に対する搬送力が大きすぎると、薄い媒体Mを通紙した時に座屈が発生する。一方、媒体M2に対する搬送力が小さすぎると、媒体Mの自重が極端に軽く薄い、ものである場合、センサレバ12を押し倒せずセンサ機構20(フォトカプラ16)をオン状態とすることが出来ない状態となったり、センサレバ12を押し倒せたとしても分離ローラ4にかみ込めず、ベルト3−1、3−2と媒体Mとの間でスリップして搬送不良となるおそれがある。
従って、補助ローラ9による下方向への押圧力(付勢力)は、通過する媒体Mがセンサレバ12を押し倒し分離ローラ4にかみ込める程度の大きさ(極力小さい力)となることが望ましい。
出願人は、補助ローラ9による媒体Mに対する押圧力(すなわち補助ローラ9の重量)と、正常な媒体Mの搬送可否との関係について実験を行った。具体的には、媒体Mが座屈せずにセンサレバ12を押し倒し分離ローラにかみ込むために最低限必要となる補助ローラ9(計2つの補助ローラ9)による押圧力(すなわち補助ローラ9の適切な重量)を、実験により求めた。本実験では、サイズが51mm×89mm、厚さが0.08mm、1枚あたりの重量が0.5g程度(分離板7−1、7−2の隙間を通過する複数の媒体Mの重量が1g程度)となる用紙を媒体Mとして用いた。このとき、正常に媒体Mの搬送を行うために最低限必要となる補助ローラ9による押圧力(媒体Mに対する押圧力)は、計1.5g程度であった。したがって、本実験の結果、上述の仕様の媒体Mを適用する場合、媒体搬送装置100では、2個で1.5g以上となるような補助ローラ9を適用すれば良いことがわかった。したがって、媒体搬送装置100では、補助ローラ9として1つ1g(2個で計2g)程度のものを適用することが望ましい。
したがって、補助ローラ9に適用する素材としては、耐摩耗性が高く軽量な素材(例えば、ポリアセタール等の樹脂製の素材)を適用することが好ましい。
(A−3)実施形態の効果
この実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
この実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
この実施形態の媒体搬送装置100では、ベルト3−1、3−2を積層部2の下流側まで(分離ローラ4付近まで)延在させている。これにより、媒体搬送装置100では、厚く重量の重い媒体Mを通紙した時には、ベルト3−1、3−2に対して媒体Mの自重分の押し付け力のみで十分な搬送力が得られる。また、厚く重量の重い媒体Mを通紙した時には、補助ローラ9による搬送力の増加率は小さいため(媒体Mの重量に比して補助ローラ9の重量が非常に小さいため)、搬送力過多による重送などの悪影響を及ぼす可能性は非常に低い。
また、この実施形態の媒体搬送装置100では、分離板7−1、7−2と分離ローラ4(センサレバ12)との間に補助ローラ9を配置している。これにより、媒体搬送装置100では、薄く重量の軽い媒体を通紙した場合、媒体Mの自重のみでは媒体搬送路上にあるセンサレバ12を押し倒せなかった媒体Mでも、補助ローラ9によって搬送力が向上し、センサレバ12を押し倒して分離ローラ4にスムーズにかみ込ませることが出来る。
すなわち、この実施形態の媒体搬送装置100では、薄く重量の軽い媒体Mを通紙した場合、補助ローラ9の押圧力(付勢力)は、センサレバ12を押し倒して分離ローラ4にかみ込める程度の小さな力であるため、最下層の媒体M1の上に載っている媒体M以上の媒体Mが、積層部2と分離ローラ4との間で座屈することなくスムーズに搬送される。また、この実施形態の媒体搬送装置100では、厚く重量の重い媒体Mを通紙した場合、媒体Mの自重が重いためベルト3−1、3−2のみの搬送力で十分な搬送力が得られる。
また、この実施形態では、補助ローラ9の自重だけで、媒体Mを押圧する押圧部を構成しているため、バネ等の弾性部材を用いて押圧部を構成するよりも小さな押圧力(付勢力)を容易に調整することができる。
(B)他の実施形態
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
(B−1)上記の実施形態では、本発明の媒体搬送装置を画像形成装置としてのプリンタに適用する例について説明したが、本発明の媒体搬送装置はプリンタ以外の画像形成装置(例えば、複合機、FAX、複写機)等の給紙に適用するようにしてもよい。また、本発明の媒体搬送装置は、画像形成装置以外にもスキャナ(供給された原稿用紙を読取る装置)や製本装置(供給された用紙を束ねて製本する装置)等の給紙を必要とする他の装置に適用するようにしてもよい。
(B−2)上記の実施形態では、ベルト3−1、3−2は、分離ローラ4の付近まで延在しているものとして説明したが、ベルト3−1、3−2は、少なくともホルダ8−1、8−2の下側(補助ローラ9の下側)まで延在していれば良い。
1…画像形成装置、200…画像形成部、21…媒体搬送路、22…画像形成ユニット、23…定着部、24…排紙トレイ、100…媒体搬送装置、2…積層部、3、3−1、3−2…ベルト、3a…駆動ローラ、3b…従動ローラ、4…分離ローラ、5…搬送ローラ、5a…溝、6…側面ガイドフレーム、7、7−1、7−2…分離板、8、8−1、8−2…ホルダ、8a…案内溝、8a1…軸受け部、8b…収容部、8b1…開口部、9…補助ローラ、9a…突起部、12…センサレバ、12a…媒体当接部、12b…リンク部、12c…回転軸、13…ガイド調整ノブ、14…対向ガイドフレーム、15…リンクレバ、15a…リンク部、15b…遮光部、15c…回転軸、16…フォトカプラ、16a…発光部、16b…受光部、18…搬送ローラ、20…センサ機構、M、M1、M2…媒体。
Claims (7)
- 媒体を外部に搬送する媒体搬送装置において、
媒体を積層して収納する積層部と、
前記積層部に収納されている媒体に下側から接触して、接触した媒体を下流側に搬送するものであって、前記積層部よりも下流側まで延在しているベルトと、
前記積層部よりも下流側で、前記ベルト上で搬送される媒体を、前記ベルトの方向に押圧する押圧部と
を備えることを特徴とする媒体搬送装置。 - 前記押圧部を収容する収容部をさらに備え、
前記収容部には、前記押圧部を上下方向に案内する案内溝が設けられており、
前記押圧部は、前記収容部内で、前記案内溝に沿って移動自在に取付されていること
を特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。 - 前記押圧部はローラ形状であり、前記押圧部の回転軸に突起が設けられており、前記突起が前記案内溝に沿って移動自在となっていることを特徴とする請求項2に記載の媒体搬送装置。
- 前記押圧部は、前記ベルトの下流側に媒体が存在しない状態で、前記ベルト上に載置されるように取付されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の媒体搬送装置。
- 前記押圧部の下流側には、最下層の媒体のみを分離して下流側に搬送するための分離ローラが配置されており、
媒体搬送路上の前記分離ローラの付近に、媒体の到達を検知するセンサレバが配置されており、
前記押圧部の重量は、前記センサレバの位置まで到達した媒体に対して、前記センサレバを押し倒せる程度の搬送力を付与できる重量以上である
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の媒体搬送装置。 - 前記ベルトの下流側には、搬送されてきた最下層の媒体を分離するための分離ローラが配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の媒体搬送装置。
- 媒体に画像形成を行う画像形成部と、前記画像形成部に媒体を供給する媒体搬送装置とを備える画像形成装置において、前記媒体搬送装置として請求項1〜6のいずれかに記載の媒体搬送装置を適用したことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015176042A JP2017052580A (ja) | 2015-09-07 | 2015-09-07 | 媒体搬送装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015176042A JP2017052580A (ja) | 2015-09-07 | 2015-09-07 | 媒体搬送装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017052580A true JP2017052580A (ja) | 2017-03-16 |
Family
ID=58317059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015176042A Pending JP2017052580A (ja) | 2015-09-07 | 2015-09-07 | 媒体搬送装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017052580A (ja) |
-
2015
- 2015-09-07 JP JP2015176042A patent/JP2017052580A/ja active Pending
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