JP2017052555A - 液体注出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】
摺動底部材を上昇させて落下物を落下させることで内容物の減少を確認でき、且つ従来の液体注出容器についても部品を交換するだけで実施できる液体注出容器を提供する。
【解決手段】
摺動底部材6に形成した上下方向への貫通孔62の軸線に沿って形成された保持部64に落下物7を保持させるとともに、上端に注出ポンプ4におけるシリンダ44の下端部49への当接部82を有するとともに下端に前記落下物7への当接部81を有する押し下げ部材8が前記貫通孔62を塞いだ状態で下降可能に且つ液密状態で配置されており、前記摺動底部材6の上昇に伴って前記押し下げ部材8が前記シリンダの下端部49により押されて下降して前記保持部64に保持されている落下物7を押し下げることで保持状態を解除して前記摺動底部材6と容器本体3の底板53との間に形成される空間に落下させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、液体注出容器に関するものである。
従来、有底筒状の容器本体の上端開口にノズルヘッドを装着するとともに前記容器本体の胴内上部に前記ノズルヘッドに連結されたシリンダを配置して前記ノズルヘッドとシリンダにより注出ポンプを形成し、且つ前記容器本体の胴内下部に摺動底部材を上昇可能に嵌挿し、前記ノズルヘッドの押圧操作により前記容器本体における前記口部と前記摺動底部材との間に充填した液体からなる内容物を前記ノズルヘッドの注出口から注出させるとともに注出に伴って前記摺動底部材を上昇させる液体注出容器が知られており、例えば液状やクリーム状の化粧液などの容器として使用されている。
前記液体注出容器は、ノズルヘッドの操作により内容物を注出した分だけ容器本体内が負圧になり、その負圧を摺動底部材を上昇させることにより解消するものであるが、例えば内容物への紫外線などの照射を防ぐために容器本体が不透明の場合や透明であっても視力に障害があったりする場合には使用により上昇する摺動底部材の位置、即ち、内容物の残量が確認できず、摺動底部材が上限まで上昇して、内容物の残量がなくなるまで気づくことがない、という問題があった。
このような問題を解消する目的で、摺動底部材の下方に例えばボールのような落下物を付設しておき、摺動底部材が上限に達して注出ポンプのシリンダ下端面に圧接したときに前記摺動底部材を弾性変形させて前記落下物を離脱させて容器本体の底板との間に形成される空間に落下させることにより内容物を使いきったことを音で知らせる液体注出容器が特開2002−320886号公報に提示されている。
ところが、前記公報に提示されている液体注出容器は、前述のように、内容物を使いきったときに落下物が落下する構成であり、内容物が無くなったときはわかるが、内容物が少なくなり、一定の残量となったときを知ることができず、新しい容器を求め、それとの交換を準備しておく時期がわからないという問題があった。
このような問題を解決するための液体注出容器が特開2007−61753号公報に提示されている。
この公報に提示されている液体注出容器は、図12に示すように、注出ポンプ1aを構成するシリンダ11aの外周に、内周が摺動自在に嵌合する有底の係合筒2aと、係合筒2aの底壁に垂下した押棒3aとを具えた押下げ部材4aを装着し、摺動底板5aの下部に、上部に押棒3aが液密に挿入されるとともに、内方に落下物6aを液密に保持する底部7aを設け、図13に示したように摺動底板5aが一定の上昇位置に達したときに、押下げ部材4aの押棒3aが、摺動底板5aの底部内の落下物6aを落下させる構成であり、前記摺動底板5aが一定の上昇位置に達したときに、落下物6aが落下し、底板8aや容器本体9aの胴周壁内面に衝突し、音を発生することで、内容液の残量が一定量になったことを知らせるとともに、更に、内容物を注出させて摺動底板5aが上限まで上昇して、内容物の残量がなくなるというものである。
また、この公報に提示されている液体注出容器は、押棒3aの長さ、またはシリンダ11a下面と押下げ部材4aの底壁との間隔を変えることによって、確認しようとする残量を調節することができるものである。
この公報に提示されている液体注出容器は、内容物の残量が少なくなったときに音により確認できるとともにその知らせは内容物が完全になくなったことを知らせるものでなく残量が少ないという知らせであることから使用者はその知らせをもとに新しいものを用意することができる。
しかしながら、この公報に提示されている液体注出容器は、シリンダ11aの外周に、内周が摺動自在に嵌合する有底の係合筒2aと、係合筒2aの底壁に垂下した押棒3aとを具えた押下げ部材4aを装着するなど、構造が複雑で部品点数が多いとともに押下げ部材4aの押棒3aが、摺動底板5aの落下物6aを保持させる係合部10aへ液密な状態で嵌挿される構造であり、両者を確実に一致させる必要から精密な設計が必要で、且つ組立作業も面倒であるなどの問題がある。
特開2002−320886号公報 特開2007−61753号公報
本発明は、前記従来の液体注出容器と同様に内容物を使い切る前に摺動底部材を上昇させて落下物を落下させることにより内容物が少なくなり一定の残量となったことを確認できるとともに新しい商品を求めて交換の準備しておくことを可能としたことはいうまでもなく、部品点数も少なくて済み、組み立ても容易で、特に、従来の落下物を有していない液体注出容器について主として摺動底部材を交換するだけで本発明を実施できる点も特徴である。
前記課題を解決するためになされた本発明は、有底筒状の容器本体の上端に開口した口部にノズルヘッドを装着するとともに前記容器本体の胴内上部に配置したシリンダに前記ノズルヘッドに連結されたプランジャを嵌挿して注出ポンプを形成し、且つ前記容器本体の胴内下部に摺動底部材を上昇可能に嵌挿し、前記ノズルヘッドの押圧操作により前記容器本体における前記口部と前記摺動底部材との間に充填した液体からなる内容物を前記ノズルヘッドの注出口から注出させるとともに注出に伴って生じる内容物が注出したことによる容積減少に伴う負圧を前記摺動底部材を上昇させることにより解消する液体注出容器において、前記摺動底部材に形成した上下方向への貫通孔の軸線に沿って形成された保持部に落下物を保持させるとともに、上端に前記注出ポンプにおける前記シリンダの下端部への当接部を有するとともに下端に前記落下物への当接部を有する押し下げ部材が前記貫通孔を塞いだ状態で下降可能に且つ液密状態で配置されており、前記摺動底部材の上昇に伴って前記押し下げ部材が前記シリンダの下端部により押されて下降して前記保持部に保持されている落下物を押し下げることで保持状態を解除して前記摺動底部材と前記容器本体の底板との間に形成される空間に落下させることを特徴とする。
また、本発明において前記押し下げ部材が前記落下物を落下させた後、前記貫通孔内を更に下降可能として前記摺動底部材が上昇可能であり、前記落下物が落下した後も残留している所定量の内容物を注出可能としたことにより、内容物の残量が一定量になったことを確認できるとともに、その後、更に、内容物を注出させて摺動底部材が上限まで上昇して、内容物の残量がなくなるまで使用できるので少なくなった旨の知らせに基づいて次の製品を用意する余裕が生じるという効果を奏することが可能であり、特に、前記押し下げ部材の前記注出ポンプにおける前記シリンダの下端部への当接部である上端の外径が前記シリンダ下端部の外径よりも小径であるとともに、前記摺動底部材に形成される前記押し下げ部材を配置する貫通孔の上面開口部に前記シリンダの下端部が挿入可能な口径の拡大孔が形成され、前記押し下げ部材の上端位置が少なくとも前記拡大孔の底部よりも上方において前記落下物を落下させるとともにその後、前記シリンダの下端部が前記拡大孔に当接し、或いは前記シリンダの下端部が当接している前記押し下げ部材の上方当接部が前記拡大孔に当接するまで前記摺動底部材を上昇可能とした構成とすることできわめて容易に実施することができる。
更に、本発明において、前記貫通孔の軸線に沿って連続して形成された複数の保持部に落下物がそれぞれ保持されており、前記押し下げ部材により落下物の少なくとも下側の落下物を落下させる構成とすることにより、下側の落下物を落下させる場合には落下物を保持部に液密に保持させることにより従来例のように前記押し下げ部材を摺動底部材に形成した貫通孔に液密に形成することを必要とせず、更に落下物を順次落とす場合には内容物の残量を段階的に確認することもできる。
本発明によると、内容物が少なくなり一定の残量となったことを確認できるとともに、その後においても一定量について内容物の注出を可能とすることにより新しい容器を求め、それとの交換を準備しておくことができ、特に、シリンダに押圧して摺動底部材に保持させた落下物を落とすための押し下げ部材を摺動底部材に設置したことによりシリンダを改造する必要もなく、部品点数も少なくて済み、組み立ても容易で、特に、落下物を有していない従来の液体注出容器について主として摺動底部材を交換するだけで本発明を実施できるという優れた効果を有するものである。
本発明の好ましい実施の形態を示す縦断面図。 (a)は図1に示した実施の形態の使用状態を示す縦断面図、(b)は要部を示す拡大断面部分図。 (a)は図1に示した実施の形態の異なる使用状態を示す縦断面図、(b)は要部を示す拡大断面部分図。 図1に示した実施の形態の更に異なる使用状態を示す縦断面図。 本発明の異なる実施の形態の要部を示す縦断面図。 図5に示した実施の形態の使用状態を示す縦断面図。 本発明の更に異なる実施の形態の要部を示す縦断面図。 図7に示した実施の形態の使用状態を示す縦断面図。 本発明の更に異なる実施の形態の要部を示す縦断面図。 図9に示した実施の形態の使用状態を示す縦断面図。 図9に示した実施の形態の異なる使用状態を示す縦断面図。 従来例を示す縦断面図。 図12に示した従来例の使用状態を示す縦断面図。
以下に、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の好ましい実施の形態を示すものであり、液体注出容器1は、基本的に従来のものと同様に、例えばクリーム状の液体化粧料である内容物2を充填する例えばガラスや硬質合成樹脂により形成された有底円筒状の容器本体3と、前記容器本体の上端を開口する口部31に装着される前記内容物2を注出する注出ポンプ4と、前記容器本体3を囲むように覆う前記容器本体3内に充填された内容物2への紫外線の照射を防ぐために不透明に形成される例えば硬質合成樹脂製のケース体51とこのケース体51の上端に取り外し可能に嵌着されている前記注出ポンプ4のノズルヘッド41を覆うキャップ52とから形成される。
また、本実施の形態は、底板53を共用するケース体51により容器本体3を覆った構成としているが、本発明における容器本体3は特にケース体51により周囲を覆った二重構造でなくても実施することができるものである(図示せず)。
また、前記容器本体3の口部31において装着される注出ポンプ4は、前記容器本体3の口部31に螺着される装着部42と、この装着部42に支持されて前記容器本体3内の所定の深さ位置に先端に形成した吸い込み口43を有するシリンダ44と前記シリンダ44の上端側から昇降可能に差し込まれて先端に前記ノズルヘッド41を付設したプランジャ45とから構成され、前記ノズルヘッド41を弾発バネ46の付勢力に抗して降押することで前記シリンダ44の下端に形成した吸い込み口43から内容物3を吸い込み、前記ノズルヘッド41に形成した注出口47から注出させる従来周知のこの種の液体注出容器に採用されているものと同様である。
更に、本実施の形態では、この種の液体注出容器と同様に前記容器本体3内には、前記ノズルヘッド41の操作により内容物2が注出した分だけ容器本体3内が負圧になり、その負圧を解消するために上昇する摺動底部材6が容器本体3の底部に配置されている。
殊に、本実施の形態では前記摺動底部材6は、容器本体3の内周面32に密接状態で少なくとも上昇可能な外周面61を有するとともに底面を開放して中央に貫通孔62が上下方向に形成されており、特に、前記貫通孔62の軸線に沿って半球状で開口端に縦方向に形成したスリット63を有する弾性係止部を有する保持部64が形成されているとともに、前記保持部64には、例えば金属や硬質合成樹脂により形成されて前記底板53および容器本体3の内周壁32に衝突したときに発する衝突音がケース体51を通して聴取可能で且つ把持しているケース体51を通して触感が可能な硬さと重さを有する例えば比較的重量のある金属や硬質合成樹脂により形成された球状の落下物7が保持状態を解除可能に支持されている。
また、前記摺動底部材6に形成された貫通孔62には下端に前記貫通孔62内に露出している前記落下物7の上面71に沿う環状の下方当接部81を有するとともに上端に前記注出ポンプ4のシリンダ44の下端部49の上方当接部82を有する中空筒状の前記落下物7の押し下げ部材8が液密に且つ少なくとも下降可能に嵌挿されている。
更に、本実施の形態では、前記押し下げ部材8の前記注出ポンプにおける前記上方当接部82の外径が前記シリンダ44の下端外径よりも小径であるとともに、前記摺動底部材6に形成される前記押し下げ部材7を嵌挿支持する貫通孔62の上面開口部に前記シリンダ44の下部48が挿入可能な口径の拡大孔65が形成されている。
更にまた、本実施の形態では、前記押し下げ部材8の中空部に閉鎖板83が設けられているとともに前記下方当接部81を落下物7に当接させた状態で且つ上端に形成した上方当接部82を前記拡大孔65の底部よりも上方に位置する長さを有している。
以上の構成を有する本実施の形態は、前記従来のこの種の液体注出容器と同様に、注出ポンプ4のノズルヘッド41を操作してシリンダ44の下端に形成した吸い込み口43から吸い込んだ容器本体3内の内容物2を前記ノズルヘッド41の注出口47から噴出させて使用するものであり、内容物2が注出されて負圧になった分だけ摺動底部材6が容器本体3内を上昇して負圧を解消するものである。
このとき、前記図10に示した従来例では落下物6aを液密状態で摺動底部材5aに保持させることが必要であるが、本実施の形態では摺動底部材6に形成した貫通孔62は筒状の押し下げ部材8により液密に閉じられているので下部に保持させた落下物7を液密に保持させる必要がなく、保持部64について複雑な構成を要しないことも本実施の形態の特徴である。
そして、本実施の形態において、前記注出ポンプ4による内容物2の注出が進んで内容物2が残り少なくなると、図2に示すように摺動底部材6が容器本体3内を上昇して押し下げ部材8の上方当接部82がシリンダ44の下端部49に当接した状態となる。
そして、更に前記ノズルヘッド41を操作して内容物2を注出させると、図3に示すように、更に摺動底部材4が上昇して押し下げ部材7の当接部81が落下物7を下降させてスリット63が開放して保持部64が外れ、内容物2が注出して空の状態となっている前記摺動底部材6と容器本体3の底板53との間に形成される空間に落下する。
従って、使用者は落下時或いはその後の使用時に液体注出容器1を掴んでいるときに落下物7が容器本体3の底板53の内壁面および容器本体3の内周面32に衝突することで音を発するから、その音で内容物2が残り少なくなっていることを確認することができる。尚、このとき、前記シリンダ44の下部48が貫通孔62の上端に形成した拡大孔65に全てが嵌挿されておらず、隙間が形成されているので、使用者は更にノズルヘッド41を操作して内容物2を注出させることが可能であり、この注出に伴って図4に示すように更に摺動底部材6が上昇して前記シリンダ44の下部48が前記拡大孔65に当接し、或いは前記シリンダ44の下部48が当接している前記押し下げ部材8の上方当接部82が前記拡大孔65に当接して、前記シリンダ44の下部48全てが嵌挿されてそれ以上の摺動底部材6の上昇が阻止されてノズルヘッド41の操作が不能となり、内容物2がなくなったことを確認することができるので、落下した前記落下物7の衝突により生じる音で内容物2が少なくなったことを確認して新しい製品を用意し、使用ができなくなって内容物2を使い切ったことを確認して用意した新しい製品を使用することで急に内容物がなくなっても慌てることなく安心して使用することができるものである。
尚、本実施の形態では前記シリンダ44の下部48内には弾性体50が配置されているので、ノズルヘッド41を操作していても急にノズルヘッド41の操作が不能にならず、緩和されるので押圧する指に衝撃が伝わることがない。
また、本実施の形態では容器本体3或いはケース体51が不透明である場合を想定したが、これらが透明体により形成されて内容物2の残量が目視可能な場合でも落下物7の存在を目視することにより内容物2の残量が確認できて便利であり、特に目の不自由な使用者にとっては有効である。また、落下物7に例えば蛍光色や赤色など目立つ色彩を施しておくことにより確認が容易である。また、本実施の形態では落下物7をボール形としたが例えば円柱形など他の形状であっても本発明を有効に実施することに代わりはない。
図5は本発明の異なる実施の形態の要部を示すものであり、全体の構造は前記図1乃至図4に示した実施の形態とほぼ同様であり、押し下げ部材9が落下物7と同じ貫通孔62に連設された保持部64の上方に連続して形成された保持部66に液密に保持されたボールにより形成された点が異なる。
本実施の形態は図6に示すように、使用により内容物2の残量が少なくなったときに上側のボール状の押し下げ部材9がシリンダ44の下端部49に押されて落下物7が落下するものであり、前記図1乃至図4に示した実施の形態に比べて簡単な構成で実施することができる。
また、図7に示すものは本発明の更に異なる実施の形態の要部を示すものであり、一対の落下物7,7が上方の保持部66および下方の保持部64に液密に上下方向に連続して保持されたものであり、使用に伴って、図8に示すように押し下げ部材8に押されて落下物7,7のうち下方の保持部64に配置された落下物7が落下して内容物2の残量が少ないことを知らせるものである。
本実施の形態は、下方の保持部64へと上方の保持部66に配置されていた落下物7が移動して保持部64に液密に保持されるため、押し下げ部材8が貫通孔62に液密に当接しない形状であっても実施することができる。
更に、図9に示すものは本発明の更に異なる実施の形態の要部を示すものであり、一対の落下物7,7が上下方向に連続して保持されたものであり、使用に伴って、図10および図11に示すように押し下げ部材8に押されて落下物7,7が順次落下するものであり、例えば一つめの落下物7により内容物2の残量が少ないことを知らせ、二つめの落下物7が落下したときに残量がなくなったことを知らせるなど更に複雑な残量状態を知らせることができるものである。
1 液体注出容器、2 内容物、3 容器本体、4 注出ポンプ、6 摺動部材、7 落下物、8 押し下げ部材、31 口部、32 内周面、41 ノズルヘッド、42 装着部、43 吸い込み口、44 シリンダ、45 プランジャ、46 弾発バネ、47 注出口、48 下部、49 下端部、50 弾性体、51 ケース体、52 キャップ、53 底板、61 外周面、62 貫通孔、63 スリット、64 保持部、65 拡大孔、66 保持部、71 上面、81 下方当接部、82 上方当接部、83 閉鎖板

Claims (4)

  1. 有底筒状の容器本体の上端に開口した口部にノズルヘッドを装着するとともに前記容器本体の胴内上部に配置したシリンダに前記ノズルヘッドに連結されたプランジャを嵌挿して注出ポンプを形成し、且つ前記容器本体の胴内下部に摺動底部材を上昇可能に嵌挿し、前記ノズルヘッドの押圧操作により前記容器本体における前記口部と前記摺動底部材との間に充填した液体からなる内容物を前記ノズルヘッドの注出口から注出させるとともに注出に伴って生じる内容物が注出したことによる容積減少に伴う負圧を前記摺動底部材を上昇させることにより解消する液体注出容器において、
    前記摺動底部材に形成した上下方向への貫通孔の軸線に沿って形成された保持部に落下物を保持させるとともに、上端に前記注出ポンプにおける前記シリンダの下端部への当接部を有するとともに下端に前記落下物への当接部を有する押し下げ部材が前記貫通孔を塞いだ状態で下降可能に且つ液密状態で配置されており、前記摺動底部材の上昇に伴って前記押し下げ部材が前記シリンダの下端部により押されて下降することで前記保持部に保持されている落下物を押し下げることで保持状態を解除して前記摺動底部材と前記容器本体の底板との間に形成される空間に落下させることを特徴とする液体注出容器。
  2. 前記押し下げ部材が前記落下物を落下させた後、前記貫通孔内を更に下降可能として前記摺動底部材が予め定めた所定の高さだけ上昇可能であり、前記落下物が落下した後も残留している所定量の内容物を注出可能としたことを特徴とする請求項1記載の液体注出容器。
  3. 前記押し下げ部材の前記注出ポンプにおける前記シリンダの下端部への当接部である上端の外径が前記シリンダ下端部の外径よりも小径であるとともに、前記摺動底部材に形成される前記押し下げ部材を配置する貫通孔の上面開口部に前記シリンダの下部が挿入可能な口径の拡大孔が形成され、前記押し下げ部材の上端位置が少なくとも前記拡大孔の底部よりも上方において前記落下物を落下させるとともにその後、前記シリンダの下部が前記拡大孔に当接し、或いは前記シリンダの下端部が当接している前記押し下げ部材の上方当接部が前記拡大孔に当接するまで前記摺動底部材を上昇可能としたことを特徴とする請求項2記載の液体注出容器。
  4. 前記貫通孔の軸線に沿って連続して形成された複数の保持部に落下物がそれぞれ保持されており、前記押し下げ部材により落下物の少なくとも下側の落下物を落下させることを特徴とする請求項1,2または3記載の液体注出容器。
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