JP2017052355A - 車両後部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】マフラーのレイアウトが制限されることなく、こもり音を低減可能な車両後部構造を提供する。【解決手段】車両後部構造100は、車両のバックドア開口部102の下に位置するバックパネル104と、バックパネル104に取り付けられアブソーバ120を固定するバックプレート124と、バックパネル104の下端と連接され車両後部の床面を形成するリアフロアパネル140と、バックパネル104とリアフロアパネル140とが連接された連接部の近傍でリアフロアパネル140に固定されたトーイングフック160とを備え、トーイングフック160からバックプレート124にまでわたるリンフォース170がバックパネル104に固定されている。リンフォース170にバックパネル104からマフラー130を懸垂するマフラーハンガー137が固定されている。【選択図】図4

Description

本発明は車両のバックドア開口部の下に位置するバックパネルを備える車両後部構造に関するものである。
従来より、車両の後部に設けられているマフラーを固定する方法として、マフラーハンガーでマフラーを懸垂する方法が採用されている。この場合、マフラーハンガーの一部がマフラーに固定されてマフラーを支える一方、他の一部が車両のバックパネルに固定され、マフラーハンガー自体が車両から懸垂される。
しかしながら、マフラーハンガーがバックパネルに固定されると、マフラーが稼働した際の振動や騒音がマフラーハンガーからバックパネルに伝播してしまう。近年、バックパネルは車両の軽量化のために薄板であることが多い。よって、このような振動の伝播によってバックパネルが振動し、いわゆるこもり音等の車内騒音が発生してしまう問題があった。
この問題を解決するために、例えば特許文献1では、サポートハンガー6(マフラーハンガー)を支持するための支持パイプ4を車両フロア1のメンバー2に固定されたブラケット3に溶接している。これにより支持パイプ4が強固に固定されるため、サポートハンガー6が取り付けられている排気管7(マフラー)が振動しても、サポートハンガー6側の振動が減り、こもり音の発生が防止される。
特開平9−39587号公報
しかしながら、特許文献1に開示された取付方法では、支持パイプ4が、車両フロア1に配設されたメンバー2の一方の側壁21に配設されたブラケット3に溶接される。よって支持パイプ4をメンバー2の近傍に配置せざるを得ないというレイアウト上の限定が生じてしまう。これにより、車両の排気管7自体のレイアウトも同様に限定されてしまうという問題があった。
本発明は、このような課題に鑑み、マフラーのレイアウトが制限されることなく、こもり音を低減可能な車両後部構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかる車両後部構造の代表的な構成は、車両のバックドア開口部の下に位置するバックパネルを備える車両後部構造であって、当該車両後部構造はさらに、バックパネルの車幅方向端部の前側で車両前後方向に延び車体を構成するリアサイドメンバと、リアサイドメンバの後側でバックパネルに取り付けられアブソーバを固定するバックプレートと、バックパネルの下端と連接され車両後部の床面を形成するリアフロアパネルと、バックパネルとリアフロアパネルとが連接された連接部の近傍でリアフロアパネルに固定されたトーイングフックと、バックパネルに固定されトーイングフックからバックプレートにまでわたるリンフォースと、バックパネルの下に位置するマフラーと、リンフォースに固定されていてバックパネルからマフラーを懸垂するマフラーハンガーとを備えることを特徴とする。
本発明の車両後部構造によれば、バックパネルに固定されたリンフォースが、トーイングフックからバックプレートまでわたっている。バックパネルのうちトーイングフックが固定された部分は、他の箇所に比べて剛性が高い。またバックプレートもアブソーバが固定されるため、他の箇所に比べて剛性が高い。本発明では、このような比較的に剛性が高い箇所同士をつないだリンフォースに、マフラーハンガーを固定している。よってマフラーが稼働した際の振動を、マフラーハンガーからリンフォースへ伝播させ、リンフォースから剛性が高いトーイングフックおよびバックプレートへさらに伝搬させることができる。これによりバックパネルの振動を抑えることが可能である。特に、こもり音となる140Hz〜160Hzの音域における音圧レベルを下げることができる。
また本発明によれば、リンフォースは、トーイングフックからバックプレートまでわたっている。そのため、マフラーを懸垂するマフラーハンガーを、トーイングフックからバックプレートまでの間の比較的広い範囲に配置可能であり、マフラー自体も同様の範囲に配置可能である。したがって、リアサイドメンバの近傍にマフラーを配置する必要があるといった従来のレイアウト上の制限を解消可能である。
さらに本発明によれば、トーイングフックはリアフロアパネルに固定されているが、リアフロアパネルとバックパネルとは連接し、またリンフォースによって、トーイングフックと、バックプレートとがつながっている。そしてバックプレートが固定された反対側には、リアサイドメンバが固定されている。リアサイドメンバは車体を構成する部材であるため、剛性が高い。よってトーイングフックのジャッキアップ時、トーイングフックにかかる応力を、リンフォースを解してバックプレート、さらにはリアサイドメンバまで伝搬させることが可能である。これにより、効果的に応力を分散することができ、ジャッキアップ時の応力集中を抑えることも可能である。
上記リンフォースは、バックパネルとバックプレートとに挟まれているとよい。このようにすることで、リンフォースを、バックパネルとバックプレートとに強固に結合することができ、振動および応力集中をより低減することが可能になる。
上記バックパネルは、車幅方向中央に位置し車両後方に隆起した隆起部と、車幅方向端部に位置する非隆起部とを有し、上記リンフォースは、隆起部の輪郭に沿って非隆起部との間に閉断面を構成する第1ビードを有するとよい。かかる第1ビードによって、バックパネルおよびリンフォースの剛性をさらに向上させることができ、振動および応力集中をさらに低減することが可能になる。
上記リンフォースはさらに、第1ビードとバックプレートとの間に位置しバックパネルの非隆起部との間に閉断面を構成する車両後方に凸の凸部を有するとよい。かかる凸部によって、バックパネルおよびリンフォースの剛性をさらに向上させることができ、振動および応力集中をさらに低減することが可能になる。
上記リンフォースはさらに、第1ビードから下方に延びる第2ビードであって、マフラーハンガーを挿通させている第2ビードを有するとよい。マフラーハンガーを第2ビードに挿通することで、リンフォースの剛性をさらに向上させるとともに、マフラーハンガーを強固に固定することができる。
上記リンフォースはさらに、凸部から放射状に伸びる車両後方に凸の複数の第3ビードを有し、第3ビードの少なくとも一つは、第1ビードにつながっているとよい。かかる第3ビードによって、リンフォースに伝搬する振動および応力をより分散することが可能である。また、第1ビードと凸部とを少なくとも一つの第3ビードがつなぐことになり、リンフォースに伝搬する振動および応力を第1ビードと凸部との間で相互に伝搬しやすくすることが可能である。よって、リンフォースの剛性をさらに向上させることができる。
上記第1ビードは、車幅方向から上方へ湾曲する第1湾曲部を有し、上記リアフロアパネルは、第1湾曲部の下をこれに沿って並走する第2湾曲部を有し、上記トーイングフックは、第2湾曲部と交差するようにフロアパネルに取り付けられているとよい。かかる第1湾曲部および第2湾曲部は、湾曲している故に他の部分よりも剛性が高い。このような剛性の高い部分にトーイングフックを固定することで、ジャッキアップ時に、トーイングフックにかかる応力によりバックパネルやリアフロアパネルが変形することを防止することが可能である。
上記リンフォースの少なくとも一部は、連接部を覆うとよい。このように連接部をさらにリンフォースが覆うことで、連接部の強度を向上させるだけでなく、リンフォースにかかる振動を連接部を介してトーイングフックへすぐに伝えることができる。よって振動をより低減することが可能である。
本発明によれば、マフラーのレイアウトが制限されることなく、こもり音を低減可能な車両後部構造を提供することができる。
本実施形態における車両後部構造が適用される車両の背面図である。 図1の車両の後部からバックパネルを取り外した状態を示す斜視図である。 図1のマフラーの周辺を下方から見た図である。 図4は図1の範囲Aを拡大した図である。 図4のB−B断面図である。 図4のC−C断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態における車両後部構造が適用される車両100の背面図である。以下、各図に示す矢印X、Y、Zは車両上方、車両前方、車両右側をそれぞれ示している。
図1に示すように、車両後部構造は、車両100の後部のバックドア開口部102の下に位置するバックパネル104を備える。バックパネル104は、車幅方向に延び、車両後壁を構成している。バックパネル104は、隆起部110と非隆起部112とを有している。隆起部110は、車幅方向中央に位置し、車両後方に隆起した部分である。非隆起部112は、バックパネル104の車幅方向端部に位置している隆起していない部分である。
バックパネル104の車幅方向端部には、サスペンション部材である1対のアブソーバ120、122が取り付けられている。このアブソーバ120、122をバックパネル104に固定するために、バックパネル104にはバックプレート124、126が設けられている。またバックパネル104の下であって、アブソーバ120の近傍には、排気系部品であるマフラー130が位置している。
図2は、図1の車両100の後部からバックパネル104を取り外した状態を示す斜視図である。図2に示すように、バックパネル104の下端106(図1)には、車両後部の床面を形成するリアフロアパネル140が連接している。リアフロアパネル140は、その後端に上方に延びたフランジ142を備え、当該フランジ142がバックパネル104(図1)の下端と連接する。
図2に示すように、リアフロアパネル140は、車幅方向中央が下方にハット形状に突出していてスペアタイヤ収納用の空間144を形成している。スペアタイヤ収納用の空間144の形状に合わせて、リアフロアパネル140の後端も湾曲した部位すなわち湾曲部146、148を有し、フランジ142はこれらの部位146、148に沿って形成されている。一方の湾曲部146には車体の牽引に用いられるトーイングフック160が固定されている。リアフロアパネル140にはトーイングフック160の固定用のリンフォース162が設けられ、トーイングフック160は当該固定用のリンフォース162を介してリアフロアパネル140に固定されている。
リアフロアパネル140の車幅方向端部の下面には、車両前後方向に延びて車体を構成する一対のリアサイドメンバ150、152が接合されている。リアサイドメンバ150、152もその後端に上下左右に延びるフランジ154、156をそれぞれ有し、当該フランジ154、156によってバックパネル104(図1)の前側に設けられ、そこから車両前方に延びている。
図3は、図1のマフラー130の周辺を下方から見た図である。図3を用いて、アブソーバ120、バックプレート124、およびリアサイドメンバ150との接続関係を説明する。なおアブソーバ122(図1)、バックプレート126(図1)、およびリアサイドメンバ152(図2)の接続関係は、アブソーバ120、バックプレート124、およびリアサイドメンバ150との接続関係と同様であるため、説明を省略する。
図3に示すように、リアサイドメンバ150の後側には、バックパネル104を介してバックプレート124が取り付けられている。バックプレート124は、バックパネル104にボルト128によって固定されていて、当該バックプレート124にアブソーバ120が取り付けられている。アブソーバ120は、バックプレート124を介して、リアサイドメンバ150と1本の軸を形成するよう取付けられている。
図3に示すように、本実施形態では、リアサイドメンバ150の近傍にマフラー130が配設されている。マフラー130は、その左右に設けられたマフラーハンガー137、138によって懸垂されている。マフラーハンガー137は、ブッシュ131によって連結された2本のパイプ状のハンガー133、134を含んでいる。マフラーハンガー138は、ブッシュ132によって連結された2本のパイプ状のハンガー135、136を含んでいる。
パイプ状のハンガー133の一端は、マフラー130の前面の側方に固定され、他端はブッシュ131に連結されている。パイプ状のハンガー134の一端はブッシュ131に連結され、他端はバックパネル104へと延びている。これにより、マフラーハンガー137は、バックパネル104からマフラー130を懸垂している。
パイプ状のハンガー135の一端は、パイプ状のハンガー133が固定された側とは反対側のマフラーの前方側部に固定され、他端はブッシュ131に連結されている。またパイプ状のハンガー136の一端はブッシュ131に連結されていて、他端はブラケット152を介してリアサイドメンバ150に固定されている。これにより、マフラーハンガー138は、マフラーハンガー137の反対側でマフラー130を懸垂している。
なおパイプ状のハンガー136の他端はリアサイドメンバ150に固定されることに限定されない。パイプ状のハンガー136の固定位置は、マフラー130が設けられる位置に応じて任意に決定可能であり、例えばパイプ状のハンガー136の他端はバックパネル104やリアフロアパネル140に固定されていてもよい。
図4は図1の範囲Aを拡大した図である。図4に示すように、トーイングフック160は、バックパネル104とリアフロアパネル140との連接部(リアフロアパネル140のフランジ142)の近傍で、リアフロアパネル140に固定されている。
このように固定されたトーイングフック160から、バックプレート124にまでわたって、バックパネル104にはリンフォース170が固定されている。図4では分かり易くするためにリンフォース170を太線で示す。リンフォース170は1枚の金板で形成されている。またリンフォース170は、バックパネル104の隆起部110の下部から側部にかけての隆起部110の輪郭に沿うようにして車幅方向から上方へ湾曲しながら上昇し、途中で車幅方向に緩やかに湾曲してバックプレート124まで延びて、バックプレート124と部分的に重なっている。
以上のように本実施形態では、リンフォース170がバックパネル104におけるトーイングフック160からバックプレート124にまでわたって固定され、当該リンフォース170に、バックパネル104からマフラー130を懸垂するマフラーハンガー137のハンガー134を固定している。よって、マフラー130が稼働した際の振動がハンガー134からバックパネル104側へ伝わっても、図4に矢印F1およびF2でそれぞれ示すように、当該振動をリンフォース170からトーイングフック160およびバックプレート124へ伝搬させることができる。トーイングフック160は、車体の牽引に用いられるため、他の箇所に比べて剛性が高い。またバックプレート124もアブソーバ120が固定されるため、他の箇所に比べて剛性が高い。このような剛性が高いトーイングフック160およびバックプレート124へ振動を伝搬させることで、バックパネルの振動を抑えることができる。これにより、特に、こもり音となる140Hz〜160Hzの音域における音圧レベルを下げることが可能である。
また図4に示すように、リンフォース170は、バックパネル104の下端にあるトーイングフック160からバックパネル104の側方にあるバックプレート124までわたっているため、その範囲が比較的広い。そのため、このような比較的広い範囲にバックパネル104からマフラー130を懸垂するマフラーハンガー137を配置可能であり、マフラー130のレイアウトが制限されることを防ぐことが可能である。
さらに図3について説明したように、アブソーバ120は、バックプレート124を介して、リアサイドメンバ150と1本の軸を形成するよう取付けられている。したがってバックプレート124の反対側にあるリアサイドメンバ150までがリンフォース170につながる。そして図4に示すように、リンフォース170は、トーイングフック160まで達している。これにより、トーイングフック160のジャッキアップ時にトーイングフック160にかかる応力を、リンフォース170を介してリアサイドメンバ150まで伝搬させることが可能である。これにより、効果的に応力を分散して応力集中を防ぐことができる。
図5は図4のB−B断面図である。図6は図4のC−C断面図である。なお図5および図6では、バックパネル104、アブソーバ120、バックプレート124、リアサイドメンバ150、トーイングフック160、およびリンフォース162、170以外の部材は、分かり易くするために図示を省略している。
図5に示すように、リンフォース170のバックプレート124側の端部171は、バックパネル104とバックプレート124とに挟まれている。このようにすることで、リンフォース170を、バックパネル104とバックプレート124とに強固に結合することができ、振動および応力集中をより低減することが可能になる。
図4に示すように、リンフォース170は、車両後方に凸となっている、第1ビード172を有する。第1ビード172は、リンフォースの上方に形成され、隆起部110の輪郭に沿って車両後方に凸となった部分である。図5に示すように、第1ビード172は、非隆起部112との間に閉断面180を構成している。かかる第1ビード172によって、バックパネル104およびリンフォース170の剛性をさらに向上させることができ、振動および応力集中をさらに低減することが可能になる。
図4に示すように、第1ビード172は、車幅方向から上方へ湾曲する湾曲部173(第1湾曲部)を有している。湾曲部173の下方には、スペアタイヤ収納用の空間144(図2)を構成するためにフランジ142(図2)に形成された湾曲部146(第2湾曲部)がある。湾曲部146は湾曲部173に沿って並走していて、トーイングフック160は湾曲部146に交差するようにリアフロアパネル140に取り付けられている。このように湾曲部146と湾曲部173とが並走するようにスペアタイヤ収納用の空間144および隆起部110を形成することで、剛性の高い部分にトーイングフック160を固定することが可能になる。
図4に示すように、第1ビード172とバックプレート124との間には、車両後方に凸となった車幅方向に長い凸部178が位置している。図5に示すように、凸部178は、バックパネル104の非隆起部112との間に比較的広い範囲で閉断面182を構成している。かかる凸部178によって、バックパネル104およびリンフォース170の剛性をさらに向上させることができ、振動および応力集中をさらに低減することが可能になる。なお、図5に示すように、凸部178が形成された範囲内で、バックパネル104も車両前方に向かって凹となった凹部105を有している。このようにバックパネル104も凹部105を有することで、バックパネル104の剛性を向上させることが可能である。
図4に示すように、リンフォース170はさらに、第1ビード172から下方に延びる第2ビード174を有する。第2ビード174はトンネル状に凸となっていて、ここにマフラーハンガー137(図3)のパイプ状のハンガー134が挿通されて固定されている。マフラーハンガー137を第2ビード174に挿通することで、リンフォース170の剛性をさらに向上させるとともに、マフラーハンガー137を強固に固定することができる。なお図4に示すように本実施形態では、第2ビード174はその側部で凸部178とも連続している。
図4に示すように、凸部178からは放射状に、車両後方に凸となった複数の第3ビード176、177が伸びている。第3ビード176は、単にリンフォース170の外郭まで延びているだけであるが、凸部178の上方から第1ビード172に向かって延びる第3ビード177は、第1ビード172とつながっている。かかる第3ビード176、177によって、リンフォース170に伝搬する振動および応力をより分散することが可能である。また第1ビード172と凸部178とを第3ビード177がつなぐことになり、リンフォース170に伝搬する振動および応力を第1ビード172と凸部178との間で相互に伝搬しやすくすることが可能である。よって、リンフォース170の剛性をさらに向上させることができる。
また図4に示すように、リンフォース170の下端の一部は、バックパネル104の下端まで延びている。これにより、図6に示すように、リンフォース170は、リアフロアパネル140とバックパネル104との連接部(フランジ142)を覆っている。これによっても、リンフォース自体の剛性も向上させることが可能であるし、振動や応力を伝搬する際に、リンフォース内で応力が集中することをより防ぐことができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、車両のバックドア開口部の下に位置するバックパネルを備える車両後部構造に利用することができる。
100…車両、102…バックドア開口部、104…バックパネル、110…隆起部、112…非隆起部、120、122…アブソーバ、124…バックプレート、128…ボルト、130…マフラー、131…ブッシュ、133、134、135、136…パイプ状のハンガー、137、138…マフラーハンガー、140…リアフロアパネル、142…リアフロアパネルのフランジ、144…空間、146、148…フランジの湾曲部、150、152…リアサイドメンバ、154、156…リアサイドメンバのフランジ、160…トーイングフック、162…トーイングフック固定用のリンフォース、170…リンフォース、172…第1ビード、173…第1ビードの湾曲部、174…第2ビード、176、177…第3ビード、178…凸部、180…第1ビードと非隆起部との閉断面、182…凸部と非隆起部との閉断面

Claims (8)

  1. 車両のバックドア開口部の下に位置するバックパネルを備える車両後部構造であって、当該車両後部構造はさらに、
    前記バックパネルの車幅方向端部の前側で車両前後方向に延び車体を構成するリアサイドメンバと、
    前記リアサイドメンバの後側で前記バックパネルに取り付けられアブソーバを固定するバックプレートと、
    前記バックパネルの下端と連接され車両後部の床面を形成するリアフロアパネルと、
    前記バックパネルと前記リアフロアパネルとが連接された連接部の近傍で該リアフロアパネルに固定されたトーイングフックと、
    前記バックパネルに固定され前記トーイングフックから前記バックプレートにまでわたるリンフォースと、
    前記バックパネルの下に位置するマフラーと、
    前記リンフォースに固定されていて前記バックパネルから前記マフラーを懸垂するマフラーハンガーとを備えることを特徴とする車両後部構造。
  2. 前記リンフォースは、前記バックパネルと前記バックプレートとに挟まれていることを特徴とする請求項1に記載の車両後部構造。
  3. 前記バックパネルは、車幅方向中央に位置し車両後方に隆起した隆起部と、車幅方向端部に位置する非隆起部とを有し、
    前記リンフォースは、前記隆起部の輪郭に沿って前記非隆起部との間に閉断面を構成する第1ビードを有することを特徴とする請求項1または2に記載の車両後部構造。
  4. 前記リンフォースはさらに、前記第1ビードと前記バックプレートとの間に位置し前記バックパネルの非隆起部との間に閉断面を構成する車両後方に凸の凸部を有することを特徴とする請求項3に記載の車両後部構造。
  5. 前記リンフォースはさらに、前記第1ビードから下方に延びる第2ビードであって、前記マフラーハンガーを挿通させている該第2ビード を有することを特徴とする請求項3または4に記載の車両後部構造。
  6. 前記リンフォースはさらに、前記凸部から放射状に伸びる車両後方に凸の複数の第3ビードを有し、
    前記第3ビードの少なくとも一つは前記第1ビードにつながっていることを特徴とする請求項4に記載の車両後部構造。
  7. 前記第1ビードは、車幅方向から上方へ湾曲する第1湾曲部を有し、
    前記リアフロアパネルは、該第1湾曲部の下をこれに沿って並走する第2湾曲部を有し、
    前記トーイングフックは、該第2湾曲部と交差するように前記フロアパネルに取り付けられていることを特徴とする請求項3から6のいずれか一項に記載の車両後部構造。
  8. 前記リンフォースの少なくとも一部は、前記連接部を覆うことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の車両後部構造。
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