JP2017052113A - フィルム積層体 - Google Patents

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Abstract

【課題】より薄く、また曲面に対し、比較的容易に貼ることのできるフィルム積層体を提供する。【解決手段】ディスプレイ面に貼付され、当該ディスプレイ面を保護する保護フィルム12と、セパレータフィルム13とが積層されたフィルム積層体であって、保護フィルム12の端部は、自由な状態で2mmあたり0.28mm以上撓む可撓性を有し、セパレータフィルム13の端部は、自由な状態で2mmあたり0.28mm以下だけ撓む可撓性を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、フィルム積層体に関する。
近年広く利用されているスマートフォンやタブレット端末では、画像が表示される表示面はガラス等、透明かつ一定の強度及び硬度を有する材質で保護されている。しかしながら、この表示面に引っかき傷等が生じないよう表示面を保護し、また表示面での反射を一定の割合で抑制する等の目的で、この表示面に貼りつける保護フィルムと呼ばれるフィルムが提供されている。
保護フィルムは、表示面の視認性を向上させ、また表示面に重ね合わせて配されたタッチセンサの操作性を向上させるべく、なるべく薄く加工されており、実際に端末の表示面に貼り付けるまでは、その両面にセパレータフィルムと呼ばれる別の補助フィルムを積層し、貼り付ける前に保護フィルムが破損したり、汚損したりすることのないようにして販売等提供される。
特許文献1には、こうした保護フィルムの一面に、PET(polyethylene terephthalate)からなる厚さ50乃至100μmの補助フィルムを積層して提供する例が開示されている。
特開2006−155452号公報
しかしながら、近年では端末のデザインも多様化し、保護フィルムを貼り付ける面が曲面となっているものもある。こうした曲面に沿って保護フィルムを貼り付けようとすると、従来の例では、曲面部分で保護フィルムが補助フィルムによって持ちあげられてしまい、きれいに貼り付けることができないといった問題点があった。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、より薄く、また曲面に対し、比較的容易に貼ることのできるフィルム積層体を提供することをその目的の一つとする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、電子機器のディスプレイ面に貼付され、当該ディスプレイ面を保護する保護フィルムと、前記ディスプレイ面に貼付される面と反対側に積層されたセパレータフィルムとを備えたフィルム積層体であって、前記セパレータフィルムの長さあたりの撓み量である撓み率が、前記保護フィルムの撓み率以下であるフィルム積層体であって、前記保護フィルムの端部は、自由な状態で2mmあたり0.28mm以上撓む可撓性を有し、前記セパレータフィルムの端部は、自由な状態で2mmあたり0.28mm以下だけ撓む可撓性を有するものである。
これにより、曲面部分に貼り付けたとき、可撓性の相違、または粘着性の相違からセパレータフィルムが保護フィルムから自然に剥れる方向に付勢され、セパレータフィルムの剥離が容易となるとともに、保護フィルムの貼り付きが良好となる。
またここで前記保護フィルムの前記セパレータフィルム側の面は、セパレータフィルムとの粘着力を低減させる加工が施されていてもよい。これにより、セパレータフィルムと保護フィルムとの可撓性が同じ値であっても、曲面部分に貼り付けたとき、その粘着性の相違からセパレータフィルムが保護フィルムから自然に剥れる方向に付勢され、セパレータフィルムの剥離が容易となるとともに、保護フィルムの貼り付きが良好となる。
さらに前記セパレータフィルムには所定の位置決めマークが形成されていてもよい。これにより貼り付け時の位置決めが容易にできる。
本発明によれば、保護フィルムをより薄くでき、また曲面に対し、比較的容易に貼ることができるようになる。
本発明の実施の形態に係るフィルム積層体の概略を表す斜視図及び断面図である。 本発明の実施の形態に係るフィルム積層体を構成するフィルムに関する試験方法の概要を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係るフィルム積層体に含まれる保護フィルムを貼り付ける対象である電子機器の例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係るフィルム積層体の形状例を表す平面図である。 本発明の実施の形態に係るフィルム積層体の概略のもう一つの例を表す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るフィルム積層体に含まれる保護フィルムを貼り付ける対象である電子機器の構成例を表すブロック図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面内に記載されている保護フィルム、粘着層等の厚みは、説明の便宜上誇張して記載されており、実際の寸法を反映した縮尺ではない。また、図面内において単層で表示されているフィルム等は、実際には複数のフィルム等が重畳されて構成されることがある。すなわち、図面内の表示は機能的なものである。
本実施の形態のフィルム積層体10は図1に例示するように、剥離フィルム11、保護フィルム12、及びセパレータフィルム13をこの順に積層したものである。ここで保護フィルム12は電子機器等のディスプレイ面に貼付されるものであり、以下の説明では、保護フィルム12のディスプレイ面と接する側を便宜的に「下側」、貼付け後に露出され、ユーザが触れる側を「上側」と呼ぶこととする。つまり、図1の例では保護フィルム12の下側に剥離フィルム11が積層され、保護フィルム12の上側にセパレータフィルム13が積層されている。
図1(b)は図1(a)に例示したフィルム積層体10の断面を表す説明図である。図1(b)に概略的に示すように、保護フィルム12には、保護フィルム本体120と、この保護フィルム本体120を剥離フィルム11に仮留めし、また、実使用時には電子機器等のディスプレイ面(表示デバイスが配されている面)に固定するための粘着層121とを含む。またセパレータフィルム13にはセパレータフィルム本体130と、このセパレータフィルム本体130を保護フィルム12の上側面に仮留めするための粘着層131とを含む。なお、自己吸着タイプのフィルムの場合、これらの粘着層121,131は、必ずしも必要でない。
ここで保護フィルム12は、例えばPETを用いて形成された平板状のフィルムであり、その撓み率は、後に説明するセパレータフィルム13の撓み率以上であるものとする。ここで撓み率とは、所定長さあたりの撓み量であり、フィルムが自由な状態にあるときに、所定長さあたりの重力方向への変位する変位の量をいう。
この撓み率は具体的には次のように測定される。図2に例示するように、その端部(いずれかの辺)から所定の長さ(例えば2mm)の部分を残して、残りの部分を撓まないよう、上下から平板で挟み込んで水平面に配したときに、当該平板から突出している自由な状態の2mmの部分Pの端Eが、挟まれている位置Qから重力の方向にDだけ変位する(撓む)とき、撓み率をDとする。
一例としてここでの保護フィルム12は、2mmあたり、0.28mm以上(D≧0.28)となる撓み率を有するように素材を選択し、またその厚さを調整する。図2(a)はこの試験方法の概略斜視図、(b)は側面図を示す。
セパレータフィルム13は、PE(Polyethylene)、PET、PVC(ポリ塩化ビニル)、PC(ポリカーボネート)等を用いて形成された平板状のフィルムであり、その端部(いずれかの辺)から2mmの部分を残して、残りの部分を撓まないよう、上下から平板で挟み込んで水平面に配したときに、当該平板から突出している自由な状態の2mmの部分Pの端Eが、挟まれている位置Qから重力の方向にD≦0.28mmである撓み率(つまり撓み率は2mmあたり0.28mm以下)を有するよう、その素材を選択し、またその厚さを調整する。
この撓み率は、実験的に既存の保護フィルムが貼り付けられない程度の曲面の形状を参考に定めたものである。
この保護フィルム12が貼付けられる電子機器20は例えば図3に例示するように、概ね直方体形状を有する筐体21を備える。またこの筐体の平面側21aには液晶ディスプレイ等の表示デバイス22と、操作ボタン23と、光量センサ24と、スピーカ25とが配される。本実施の形態では、この平面21aがディスプレイ面に相当する。表示デバイス22には透明なタッチセンサ26が重ね合わせて配されている。操作ボタン23は、図3では一つだけ図示しているが、複数あっても構わない。またこの例では操作ボタン23がプッシュボタンであるものとするが、タッチセンサにより実現されるボタンであっても構わない。
光量センサ24は、入射する光の量を電気的信号に変換して出力するデバイスである。スピーカ25は、音声を鳴動するデバイスであり、筐体21の平面21aではこのスピーカ25の部分は比較的浅い凹となっている。また本実施の形態の一例では、筐体21の平面21aは、少なくとも一方側の側面21bに向って曲面状に面取りされているものとしている。
保護フィルム12は、図4にその平面図を例示するように、貼付ける対象となる電子機器20等のディスプレイ面(平面21a)の形状に対応して、その外形が形成される。具体的に図4の例では図3に例示した電子機器20の平面21aに対応し、保護フィルム12が、平面21aの外縁と等しいかやや小さい形状に形成され、あるいは、図3に例示したように電子機器20の平面21aの少なくとも一方の辺が側面21bに滑らかに連続して形成されている場合は、平面21aと側面21bとを含む部分の外縁と等しいかやや小さい形状に形成されている。図4の例では、平面21aに対応する部分を12a、側面21bに対応する部分を12bとして図示している。図では説明のため破線を含めているが、この破線は現実の保護フィルム12には表される必要はない。
また図3に例示したように、操作ボタン23や光量センサ24、並びに、スピーカ25等凹部となる部分については、少なくとも保護フィルム2にはこれらの部分に切欠ないし開口を設けておく。
ここで本実施の形態のフィルム積層体10の製造方法の概略について説明する。保護フィルム12、剥離フィルム11、及びセパレータフィルム13のそれぞれについて予め定められた厚さに形成したフィルムロール(フィルムの材料についてもそれぞれのフィルムに対応して予め定められたものを用いる)を用意し、保護フィルム本体120となるべきフィルムロールからフィルムを引きだしつつ、その一方の面に所定の粘着剤(シリコン糊等)を塗布ないし吹付して、粘着層121を形成する。
また、セパレータフィルム本体130となるべきフィルムロールからもフィルムを引きだしつつ、その一方の面にも所定の粘着剤(シリコン糊等)を塗布ないし吹付して、粘着層131を形成する。次に、この粘着層131に保護フィルム本体120の粘着層121を形成していない側の面を配し、また剥離フィルム11となるべきフィルムロールからフィルムを引きだしつつ、保護フィルム120の粘着層121に接触させてローラーにて押圧する。
これにより剥離フィルム11,保護フィルム12,及びセパレータフィルム13がこの順に積層されたシートが形成される。次いで、このシートの外形をカッターにより、対応する電子機器20の平面21a(または平面21a及び側面21b)の形状に合わせてカットし、図3に例示したような、操作ボタン23や光量センサ24、並びに、スピーカ25等凹部となる部分について、切欠ないし開口をカッター等で形成し、フィルム積層体10とする。この場合は当該切欠や開口を含め、剥離フィルム11,保護フィルム12,及びセパレータフィルム13がいずれも同形に加工される。
本実施の形態のフィルム積層体10は以上の構成を備え、実際に使用する際には、次のようにして電子機器20の平面21a側に貼付けられる。なお、ここでの例では、図3に例示したように、筐体21の平面21aが一方側の側面21bに向って曲面状に面取りされ、フィルム積層体10の外形は平面21aと側面21bとに跨って貼付けられるものとする。
使用者はまず、剥離フィルム11を保護フィルム12から剥離する。このように剥離フィルム11は、保護フィルム12から剥離されることが前提のものであるため、この剥離フィルム11には、保護フィルム12から剥がされる際に保護フィルム12が帯電することを防止するための加工が施されてもよい。同様に、保護フィルム12から剥離フィルム11を剥がす際の剥離性を高めるための加工(フッ素コーティングや、シボ加工など)が剥離フィルム11に施されてもよい。
使用者は、保護フィルム12の粘着層121側を電子機器20の平面21a側に、その形状(外形、及び、切欠きや開口がある場合はその部分)を一致させつつ貼り付ける。本実施の形態の例では、保護フィルム12は側面21bまで及ぶので、使用者は平面21aから側面21bに跨って保護フィルム12を貼り付けていく。
このとき、保護フィルム12及びそれに積層されたセパレータフィルム13は、使用者が貼り付けのために電子機器20の筐体21方向へ押圧するので、この押圧力を受けて弾性的に変形し、筐体21の外形状に沿って、つまり平面21aから側面21bへの曲面に沿って曲げられた状態で貼り付けられる。
その後、使用者が手を離すと押圧力がなくなる。このとき、保護フィルム12の端部は、自由な状態で2mmあたり0.28mm以上撓む撓み率を有し、セパレータフィルム13の端部は、自由な状態で2mmあたり0.28mm以下だけ撓む撓み率を有するように形成しているため、上記平面21aから側面21bへの曲面が平面の延長方向へ2mmあたり下方へ0.28mm以上変化する面となっていれば、セパレータフィルム13は自身の弾性力により2mmあたり0.28mm以下の撓みに戻ろうとし、保護フィルム12は電子機器20の面に貼り付いた状態を維持する。このため保護フィルム12とセパレータフィルム13とが自然に剥離した部分ができる。使用者は、この剥離した部分からセパレータフィルム13だけをつまみあげるようにして、セパレータフィルム13を保護フィルム12から剥離する。
このように本実施の形態では、保護フィルムをより薄く形成しつつ、また曲面に対して貼ったときに、保護フィルムとセパレータフィルムの撓み率の相違(可撓性の相違)によってセパレータフィルムが保護フィルムから自然に剥れる箇所(当該曲面部分で自然に剥れる)ができ、使用者は当該部分を起点に、セパレータフィルムを比較的容易に剥すことが可能となる。つまり、曲面に対しても、保護フィルムを比較的容易に貼ることができる。
[粘着力低減加工]
また本実施の形態において、保護フィルム12のセパレータフィルム13側の面は、セパレータフィルム13との粘着力Fapsを、保護フィルム12と、電子機器20の筐体21との間の粘着力Fapoに比べて低減させる(Faps<Fapoとする)加工が施されていてもよい。具体的に、保護フィルム12のセパレータフィルム13を積層する側の面にはフッ素コーティングを施してもよい。さらに、この面にシボ加工等、接触面積を低減する加工を施してもよい。
このような加工を施す場合、セパレータフィルム13と保護フィルム12との自由な状態での端部の撓み率が同じ値であっても(例えば2mmあたり0.28mmだけ撓む撓み率であっても)、粘着力の相違(Faps<Fapo)によってセパレータフィルム13のみを浮き上らせることが可能となる。
[位置決めマーク]
さらに本実施の形態の一例では、図5に例示するように、剥離フィルム11、保護フィルム12、及びセパレータフィルム13をこの順に積層したものに、さらに、マーク用フィルム14が積層されてもよい。このマーク用フィルム14もまた、フィルム本体のセパレータフィルム13側の面に粘着層を形成して、セパレータフィルム13に積層したものである。つまりこの例では、セパレータフィルム13上に位置決めマーク状にカットしたフィルム(マーク用フィルム)を積層することで、セパレータフィルム13に位置決めマークを形成している。
このマーク用フィルム14は、例えば図5に示したように、一定の線幅を有する線分が中央で交差した、いわゆる十字形に形成され、その先端が先細り形状に加工されている。このマーク用フィルム14は、後述するように、保護フィルム12の貼り付けの位置決めに用いられるマークとして作用する。このマーク用フィルム14は半透明の材質から構成されている。
この例のマーク用フィルム14は、既に説明した、剥離フィルム11、保護フィルム12、及びセパレータフィルム13をこの順に積層したフィルム積層体の形成後に、マーク用フィルム14となるべきシートを積層配置し、上記所定形状にカットする。この際、セパレータフィルム13以下のフィルム(剥離フィルム11、保護フィルム12、及びセパレータフィルム13)はカットしないようにする。このような技術はハーフカット技術として広く知られた方法を用いることができるので、ここでの詳しい説明を省略する。
なお、上記形状は、保護フィルム12が電子機器20に貼り付けられたときに、表示デバイスに対応する部分となる範囲内の予め定めた位置に形成される。この位置決めは、操作ボタン等に対応する切欠き等を形成するときと同じように行うことができる。この例によると、上記所定形状のフィルムを別途切り抜いてからセパレータフィルム13上に位置合わせしつつ積層配置するよりも簡便に、位置決めされたマーク用フィルム14を配することが可能となる。
次に、このようなマーク用フィルム14が積層された、本実施の形態のフィルム積層体を電子機器20に貼り付ける方法について述べるが、この方法においては、電子機器20が使用者の操作により、上記マーク用フィルム14の形状に対応する位置決め用画像を表示する処理を行うことになる。以下、まずはこの電子機器20の動作について簡単に説明する。この電子機器20の構成は一つに限られないが、その一例は、図6に例示するように、CPU(Central Processing Unit)31、記憶部32、操作部33、表示デバイス34、通信部35を含む。
CPU31は、記憶部32内に格納されたプログラムに従って動作する。本実施の形態の例では、このCPU31は、表示デバイス34の画面サイズを取得する画面サイズ取得部41と、この画面サイズ取得部41が取得した表示デバイス34の画面サイズに応じて、表示デバイス34に、位置決め用画像を表示出力させるマーク表示部42として機能する。
記憶部32は、メモリデバイス等であり、CPU31により実行されるプログラムを保持する。本実施の形態の一例では、この記憶部32はCPU31のワークメモリとしても動作する。操作部33は、操作ボタン23や、タッチセンサ26等を含む。この操作部33は、利用者が行った操作の内容をCPU31に出力する。
表示デバイス34は、例えば液晶表示デバイスであり、CPU31から入力される指示に従って画像を表示する。通信部35は、例えばネットワークインタフェースや、携帯電話通信モジュール等であり、対応する通信回線等を介してCPU31から入力される指示に従って種々のデータを送受信する。
本実施の形態の一例では、この電子機器20のCPU31は、機能的に、画面サイズ取得部41と、マーク表示部42とを含む。画面サイズ取得部41は表示デバイス34の画面サイズの情報を取得する。そしてマーク表示部42は、記憶部32に格納された位置決めマークの画像または通信部35を介してネットワーク上のサーバから取得した位置決めマークの画像を、上記取得された表示デバイス34の画面サイズに応じて変形(拡大縮小・平行移動)し、表示出力する。
ここで位置決めマークの画像は、マーク用フィルム14の加工形状と同じ形状のものとする。画面サイズの情報は表示デバイス34の縦横方向のピクセル数であり、実サイズ(表示デバイス34の表示部の縦横長さ)は機種ごとに既知であるため、ピクセルあたりの配置密度(ピクセル/mm等)が演算できる。そこでCPU31のマーク表示部42は、得られた位置決めマークの画像の縦横それぞれの大きさが、マーク用フィルム14の加工形状のそれぞれの大きさに表示デバイス34の上で一致するよう、位置決めマークの画像の縦横比及びその拡大縮小率を調整して表示する。またこのマーク表示部42は、その表示位置が、保護フィルム12とセパレータフィルム13とマーク用フィルム14とが積層された積層体を貼り付ける際、マーク用フィルムの外形状と当該表示された位置決めマークとを一致させれば、保護フィルム12の貼り付け位置が予定された位置となるよう、位置決めマークの表示位置を、表示デバイス34の表示領域内で平行移動する。
本実施の形態のフィルム積層体の使用者は、電子機器20を操作してこの位置決めマークの画像を表示させ、表示がされた状態で保護フィルム12とセパレータフィルム13とマーク用フィルム14とが積層された積層体を電子機器20の面に貼り付ける。このとき、マーク用フィルム14の外形が、表示デバイス34に表示された位置決めマークの画像に一致するようにする。これにより、保護フィルム12の貼り付け位置が予定された位置(使用者の所望の位置となるべき位置)に一致することになる。
なお、ここでは、保護フィルム12の貼り付けの位置決めに用いられるマークを形成したマーク用フィルム14として、図5に示したように、一定の線幅を有する線分が中央で交差した、いわゆる十字形に形成され、その先端が先細り形状に加工されたものを用いる例について述べたが、本実施の形態はこれに限られず、マーク用フィルム14は、保護フィルム12等とほぼ同形をなし、適切な位置に配したとき電子機器20の表示デバイス34の外形に一致する境界線が描かれたものであってもよく(つまり、必ずしも表示デバイス34に表示された内容に一致させるものである必要もない)、貼り付け位置を決める目安となるものであれば、いかなるものであっても構わない。
以下、本発明の実施例について説明する。以下の実施例でセパレータフィルム13や保護フィルム12は、それぞれの可撓性が所望の条件を満足するものとなるよう、それぞれの材料や厚さが調整され、加工されているものとする。また、以下では、粘着層として次の性質を有するシリコン糊を用いるものとする。すなわち、ここでのシリコン糊は、粘着力をJIS Z0237所定の方法で測定した結果が、
常温放置(48時間経過後) : 0.021N/25mm
熱湿試験(気温60℃、湿度90%の環境下で100時間経過後) : 0.021N/25mm
となるもの(すなわち剥離に必要な力が、10mmあたり0.0084Nであるもの)とする。
このシリコン糊を、上記JIS Z0237と同様の方法で、試験板に代えて電子機器20の表示デバイス34表面のガラスを用いて測定したときの粘着力が0.033N/25mmであり、また、上記JIS Z0237と同様の方法で、試験板に代えて保護フィルム12表面のコーティング側に貼り付けて測定したときの粘着力が0.0084N/25mmであった。
[比較例]
比較例では、セパレータフィルム本体130をPEにて形成し、その厚さを0.075mm(比較例1)、0.075mm(比較例2)とした。またセパレータフィルム本体130の一方面側に形成する粘着層131は、0.05mm厚とし、上記シリコン糊を用いて形成した。これら比較例1,2のセパレータフィルム13の2mmあたりの撓み率(矩形状に加工し、その一辺から2mmの位置で辺に平行に押さえ、端の自然な変位量を測定した値)は、0.70mmであった。
保護フィルム本体120はPETにて形成し、その厚さを0.125mm(比較例1)、0.050mm(比較例2)とした。この一方面側に形成する粘着層121は、0.05mm厚とし、セパレータフィルム13の粘着層131と同じシリコン糊を用いて形成した。これら比較例1の保護フィルム12の2mmあたりの撓み率(矩形状に加工し、その一辺から2mmの位置で辺に平行に押さえ、端の自然な変位量を測定した値)は0.00mm(測定限界未満)であった。また剥離フィルム11は、0.05mmのPETとした。
これらにより形成したフィルム積層体を、電子機器20としてスマートフォンに貼り付ける。この電子機器20は表示デバイスの設けられた面から側面にかけて、2mmあたり0.28mm以上変化する曲面が形成されている。剥離フィルム11を剥して電子機器20の表示デバイスの設けられた面から曲面にかけて貼り付け、次いで、セパレータフィルム13を剥すことを試みる。比較例1(保護フィルム12の厚さが従来通りのもの)では、セパレータフィルム13よりも保護フィルム12が厚いものであったため、比較的容易にセパレータフィルム13を剥すことができた。ただし、保護フィルム12の曲面部は剥れて浮き上った(貼り付け状態は「不良」)。
次に比較例2(保護フィルム12を従来例より薄くしたもの)では、セパレータフィルム13に保護フィルム12が引っ張られてしまい、セパレータフィルム13を保護フィルム12から容易に剥すことができず、保護フィルム12がめくれた部分ができてしまった。ただし、貼り付いた部分の保護フィルム12は曲面から剥れることはなかった(貼り付け状態は「やや不良」)。
[実施例1]
実施例1では、セパレータフィルム本体130をPETにて形成し、その厚さを0.075mmとした。またセパレータフィルム本体130の一方面側に形成する粘着層131は、0.05mm厚とし、シリコン糊を用いて形成した。このシリコン糊は、比較例と同じものを用いた。この例のセパレータフィルム13を、矩形状に加工し、その一辺から2mmの位置で辺に平行に押さえ、端の自然な変位量を測定して得た2mmあたりの撓み率は、0.09mmであった。
保護フィルム本体120はPETにて形成し、その厚さを0.050mmとした。この一方面側に形成する粘着層121は、0.05mm厚とし、セパレータフィルム13の粘着層131と同じシリコン糊を用いて形成した。この例の保護フィルム12を、矩形状に加工し、その一辺から2mmの位置で辺に平行に押さえ、端の自然な変位量を測定して得た2mmあたりの撓み率は、0.28mmであった。また剥離フィルム11は、0.08mmのPETとした。
これらにより形成したフィルム積層体を、比較例で用いたものと同じ電子機器20に貼り付けた。剥離フィルム11を剥して電子機器20の表示デバイスの設けられた面から曲面にかけて貼り付け、次いで、セパレータフィルム13を剥すことを試みた。
上記面に対してフィルム積層体(剥離フィルムを剥したもの)を押圧して貼り付けた後、指を離すと、曲面となっている側の端部で、セパレータフィルム13が保護フィルム12から剥れて浮き上った。また保護フィルム12は曲面から剥れることはなかった。セパレータフィルム13が保護フィルム12から剥れた位置に指をかけて手前側に引くと、セパレータフィルム13は保護フィルム12から容易に引き剥れた。なお、保護フィルム12の貼り付き状態は良好であった。
[実施例2]
実施例2では、セパレータフィルム本体130をPETにて形成し、その厚さを0.075mmとした。またセパレータフィルム本体130の一方面側に形成する粘着層131は、0.05mm厚とし、シリコン糊を用いて形成した。このシリコン糊は、比較例と同じものを用いた。この例のセパレータフィルム13を、矩形状に加工し、その一辺から2mmの位置で辺に平行に押さえ、端の自然な変位量を測定して得た2mmあたりの撓み率は、0.09mmであった。
保護フィルム本体120はPETにて形成し、その厚さを0.038mmとした。この一方面側に形成する粘着層121は、0.05mm厚とし、セパレータフィルム13の粘着層131と同じシリコン糊を用いて形成した。この例の保護フィルム12を、矩形状に加工し、その一辺から2mmの位置で辺に平行に押さえ、端の自然な変位量を測定して得た2mmあたりの撓み率は、0.53mmであった。また剥離フィルム11は、0.08mmのPETとした。
これらにより形成したフィルム積層体を、比較例で用いたものと同じ電子機器20に貼り付けた。剥離フィルム11を剥して電子機器20の表示デバイスの設けられた面から曲面にかけて貼り付け、次いで、セパレータフィルム13を剥すことを試みた。
上記面に対してフィルム積層体(剥離フィルムを剥したもの)を押圧して貼り付けた後、指を離すと、曲面となっている側の端部で、セパレータフィルム13が保護フィルム12から剥れて浮き上った。また保護フィルム12は曲面から剥れることはなかった。セパレータフィルム13が保護フィルム12から剥れた位置に指をかけて手前側に引くと、セパレータフィルム13は保護フィルム12から容易に引き剥れた。なお、保護フィルム12の貼り付き状態は良好であった。
なお、この実施例2において、保護フィルム12に形成する粘着層121としてのシリコン糊による表示デバイスの設けられた面への粘着力は、少なくとも0.060N/cm以上、好ましくは0.064N/cm以上、さらに好適には0.07N/cm以上である。
[実施例のまとめ]
以上の実施例を表1にまとめておく。
Figure 2017052113
2 保護フィルム、3 剥離フィルム、4 カバーフィルム、10 フィルム積層体、11 剥離フィルム、12 保護フィルム、13 セパレータフィルム、14 マーク用フィルム、20 電子機器、21 筐体、21a 平面、21b 側面、22 表示デバイス、23 操作ボタン、24 光量センサ、25 スピーカ、26 タッチセンサ、31 CPU、32 記憶部、33 操作部、34 表示デバイス、35 通信部、41 画面サイズ取得部、42 マーク表示部、120 保護フィルム本体、121 粘着層、130 セパレータフィルム本体、131 粘着層。

Claims (5)

  1. 電子機器のディスプレイ面に貼付され、当該ディスプレイ面を保護する保護フィルムと、前記ディスプレイ面に貼付される面と反対側に積層されたセパレータフィルムとを備えたフィルム積層体であって、
    前記セパレータフィルムの長さあたりの撓み量である撓み率が、前記保護フィルムの撓み率以下であるフィルム積層体。
  2. 請求項1記載のフィルム積層体であって、
    前記保護フィルムの撓み率は、その端部が自由な状態で2mmあたり0.28mm以上撓む撓み率であり、
    前記セパレータフィルムの撓み率は、その端部が自由な状態で2mmあたり0.28mm以下だけ撓む撓み率であるフィルム積層体。
  3. 請求項1記載のフィルム積層体であって、
    前記保護フィルムと前記セパレータフィルムとの間の粘着力は、前記保護フィルムと前記ディスプレイ面との間の粘着力以下であるフィルム積層体。
  4. 請求項3記載のフィルム積層体であって、
    前記保護フィルムの前記セパレータフィルム側の面は、セパレータフィルムとの粘着力を、前記保護フィルムと前記ディスプレイ面との間の粘着力以下に低減させる加工が施されているフィルム積層体。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のフィルム積層体であって、
    前記セパレータフィルムには所定の位置決め用のマークが表示されているフィルム積層体。
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