JP2017051975A - 教示ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】作業者の熟練度にかかわらず設定位置の教示に必要な時間が短縮され、仕上がりの品質も安定する教示ユニットを提供する。【解決手段】ダミースリーブ31の先端開口34に光ファイバー32の先端を保持することにより、光ファイバー32の先端は設定位置Pへ供給される糸はんだ片18が落下する位置とほぼ同一となる。光ファイバー32は、仮想的な糸はんだ片18となって、スリーブ12の先端部22に供給される糸はんだ片18の視点を提供する。作業者は、スリーブ12の先端部22へ供給される糸はんだ片18と視点が一致する光ファイバー32で撮影した先端視野画像51を用いて、駆動機構部14によって装置10を駆動しながら設定位置Pを教示することができる。【選択図】図1
Description
本発明は、スリーブはんだ付け装置ではんだ付けを実行する設定位置を教示する教示ユニットに関する。
基板に各種の電子部品をはんだ付けするはんだ付け装置として、従来のリフローやフロー型に代えて、スリーブはんだ付け装置が提案されている。スリーブはんだ付け装置は、糸状のはんだを供給して溶融する筒状のスリーブがはんだ付けを実行する設定位置へ移動することにより、局所的なはんだ付けを行なうことができる。スリーブは、設定位置で基板に接することにより基板を加熱する。そして、この加熱された基板にスリーブを通して糸はんだが供給される。これにより、供給された糸はんだが溶融し、電子部品は基板にはんだ付けされる。
糸はんだを設定位置へ運搬するスリーブは、例えばロボットなどの駆動機構部によって駆動される。従来、スリーブを駆動する駆動機構部は、目視によって設定位置の教示が行なわれている。すなわち、スリーブの先端を目視ではんだ付けを実行する位置にあわせ、このあわせた位置を設定位置として駆動機構部に教示している。しかしながら、電子部品およびこの電子部品が固定される基板のスルーホールなどは大変小さい。そのため、教示を実行する作業者は、目を設定位置に近づけることが難しく、目視による正確な位置あわせは極めて困難である。すなわち、目視による場合、はんだ付け位置は側方からしか確認できない。そのため、はんだ付け位置が微小であることも相まって、正確な位置の調整は極めて困難である。そこで、目視によって設定位置を仮設定した後、はんだ付けの良否を参考に設定位置を試行錯誤によって微調整しながら教示しているのが現状である。特に、一つ当たり数十点のはんだ付け位置が必要となる電子部品の場合、設定位置の教示に極めて長時間を必要とする。また、熟練の作業者であっても設定位置の教示に多大な時間を必要とするだけでなく、作業者の熟練度などによってはんだ付けの仕上がり品質に差が生じるという問題がある。
そこで、本発明の目的は、作業者の熟練度にかかわらず設定位置の教示に必要な時間が短縮され、仕上がりの品質も安定する教示ユニットを提供することにある。
請求項1記載の発明では、スリーブと同一形状に形成されたダミースリーブを用いている。ダミースリーブは、糸はんだを運搬するスリーブと同一の形状であることから、筒状に形成されている。ダミースリーブの先端開口は、糸はんだを供給するスリーブの供給口に対応している。スリーブの供給口は、糸はんだが供給される設定位置に対向する。この先端開口に撮影手段を保持することにより、撮影手段は先端開口へ落下する糸はんだとほぼ同一の位置に設けられる。すなわち、撮影手段は、仮想的な糸はんだとなって、スリーブの供給口から供給される糸はんだの視点を提供する。作業者は、スリーブで供給される糸はんだと視点が一致する撮影手段で撮影した画像を用いて、駆動機構部によってダミースリーブを駆動しながら、設定位置を教示する。そのため、作業者は、試行錯誤を繰り返すことなく、撮影手段で撮影した画像を見ながら設定位置の教示を行なうことができる。すなわち、供給される糸はんだの視点からはんだ付け位置の教示が可能となる。その結果、教示位置の精度が向上し、熟練度の低い作業者であっても位置のずれの正確な把握が容易になる。したがって、作業者の熟練度にかかわらず設定位置の教示に必要な時間が短縮でき、仕上がりの品質も安定させることができる。
請求項2記載の発明では、撮影手段は、光ファイバーとカメラとを有している。光ファイバーは、先端がダミースリーブの先端開口に保持される。これにより、光ファイバーは、先端開口における画像をカメラに提供する。光ファイバーは、糸はんだと同様に長く細い部材である。そのため、はんだ付けを行なうスリーブをそのままダミースリーブとしても利用可能である。したがって、スリーブをダミースリーブと共通して使用することができる。また、スリーブとダミースリーブとが共通化することにより、はんだ付け位置を教示するときと、実際にはんだ付けを実行するときとで条件の共通化が容易になる。したがって、はんだ付けの仕上がり品質のさらなる向上を達成することができる。
以下、教示ユニットの一実施形態について図面に基づいて説明する。なお、スリーブはんだ付け装置は、単に「装置」と省略する。
まず、図2に示すスリーブはんだ付け装置10について説明する。装置10は、切断部11、スリーブ12およびピン部材13を備える。これら装置10を構成する切断部11、スリーブ12およびピン部材13は、一体となって図3に示す駆動機構部14によって図2の左右のx軸方向、図2の紙面前後のy軸方向および図2の上下のz軸方向の3つの軸方向へ移動する。駆動機構部14は、x軸、y軸およびz軸の3つの軸方向へ装置10を駆動する、例えば多軸の汎用ロボットなどが用いられる。駆動機構部14は、3つの軸方向へ装置10を駆動可能であれば、汎用ロボットに限らず装置10に専用の運搬機器などを用いてもよい。
まず、図2に示すスリーブはんだ付け装置10について説明する。装置10は、切断部11、スリーブ12およびピン部材13を備える。これら装置10を構成する切断部11、スリーブ12およびピン部材13は、一体となって図3に示す駆動機構部14によって図2の左右のx軸方向、図2の紙面前後のy軸方向および図2の上下のz軸方向の3つの軸方向へ移動する。駆動機構部14は、x軸、y軸およびz軸の3つの軸方向へ装置10を駆動する、例えば多軸の汎用ロボットなどが用いられる。駆動機構部14は、3つの軸方向へ装置10を駆動可能であれば、汎用ロボットに限らず装置10に専用の運搬機器などを用いてもよい。
切断部11は、連続して供給される糸状の糸はんだ15を切断する。切断部11は、上刃16および下刃17を有している。上刃16は、下刃17に対して図2の左右に移動可能である。図2に示すように上刃16が下刃17に対して右側へ移動することにより、上刃16および下刃17に保持された糸はんだ15は切断される。糸はんだ15は、切断されることにより、糸はんだ片18となってスリーブ12側へ落下する。以下、糸はんだ15を切断することによって生成する破片は、「糸はんだ片18」と称する。したがって、「糸はんだ15」と「糸はんだ片18」とは、実質的に同一である。上刃16は、糸はんだ15を保持する保持部19を有している。保持部19は、切断前の糸はんだ15がスリーブ12側へ落下しないように保持する。下刃17は、切断された糸はんだ片18、およびピン部材13が進入可能な穴21を有している。
スリーブ12は、例えばセラミックなどにより筒状に形成されている。スリーブ12は、軸方向において一方の端部が重力方向で切断部11の下部に接続している。これにより、切断部11で切断された糸はんだ15は、糸はんだ片18となってスリーブ12の内側を経由して下方へ落下する。スリーブ12は、先端部22およびヒータ23を有している。先端部22は、スリーブ12の軸方向において切断部11と反対側に位置する端部である。ヒータ23は、スリーブ12の径方向において外周側に設けられており、セラミックで形成されたスリーブ12を加熱する。ヒータ23によって発生した熱は、スリーブ12の先端部22に伝わり、先端部22へ落下した糸はんだ片18を加熱して溶融させるとともに、先端部22と対向する基板24を加熱する。スリーブ12の先端部22は、基板24のはんだ付け位置である設定位置Pに対向する。このように、糸はんだ片18は、基板24に予め設定されている設定位置Pへスリーブ12によって運搬される。筒状のスリーブ12は、先端部22に開口する供給口25を有している。スリーブ12の内側を落下する糸はんだ片18は、この供給口25から基板24の設定位置Pへ供給される。基板24は、例えばプリント基板などであり、スルーホール26やビアホールなどを有している。装置10は、この基板24に搭載される各種の電子部品27をはんだ付けする。なお、装置10は、電子部品27に限らず、基板24との接合が求められる各種の部品をはんだ付けすることもできる。
ピン部材13は、切断されたはんだ片18をスリーブ12の内側へ送り込む。糸はんだ15の切断によって生成した糸はんだ片18は、通常であれば切断された後、自重によってスリーブ12側へ落下する。一方、糸はんだ15は、溶融したはんだのなじみをよくするために、例えば松ヤニなどの粘度の高いフラックスが充填されている。そのため、上刃16の移動によって切断された糸はんだ片18は、漏出したフラックスによって下刃17に付着し、スリーブ12側への落下が妨げられることがある。ピン部材13は、糸はんだ15の切断のために上刃16が図2の右方へ移動すると、切断された糸はんだ片18と同軸の延長線上に移動する。そして、ピン部材13は、ピン駆動部29によって図2の下方へ駆動される。これにより、ピン部材13は、穴21を通して下刃17に付着している糸はんだ片18をスリーブ12の内側へ送り込む。ピン駆動部29は、ピン部材13を図2のz軸方向へ往復駆動する。
以上のように構成された装置10は、駆動機構部14によりx軸およびy軸方向へ駆動され、設定位置Pの上方へ移動する。装置10は、設定位置Pの上方へ移動すると、駆動機構部14によってz軸方向において下方へ駆動され、スリーブ12の先端部22が基板24に接する。スリーブ12の先端部22が基板24に接することにより、基板24は設定位置Pにおける加熱が開始される。これとともに、切断部11は、上刃16の移動によって糸はんだ15を切断する。切断された糸はんだ15は、糸はんだ片18となってスリーブ12の内側を経由して先端部22へ落下する。先端部22へ落下した糸はんだ片18は、スリーブ12の供給口25から基板24の設定位置Pへ供給されると同時に、先端部22によって加熱されて溶融する。溶融した糸はんだ片18は、基板24と電子部品27とをはんだ付けする。設定位置Pにおけるはんだ付けが完了すると、駆動機構部14は、装置10をz軸方向において上方へ駆動し、装置10を次の設定位置P’へ駆動する。これらの処理を繰り返すことにより、基板24に複数設定されている設定位置Pにおいてはんだ付けが繰り返される。
次に、図1に示す教示ユニット30について説明する。
教示ユニット30は、上述した装置10を駆動する駆動機構部14に、はんだ付けを行なう設定位置Pを教示する際に用いられる。本実施形態の教示ユニット30は、ダミースリーブ31、撮影手段としての光ファイバー32およびカメラ33を備えている。ダミースリーブ31は、装置10のスリーブ12と同一の形状に形成されている。すなわち、ダミースリーブ31は、スリーブ12と同一の筒状に形成されている。このダミースリーブ31は、スリーブ12の供給口25に対応する位置に先端開口34を有している。これにより、ダミースリーブ31の先端開口34は、スリーブ12の供給口25と同様に、設定位置Pが設定された基板24と対向する。ダミースリーブ31は、スリーブ12と同様に装置10の切断部11の下部に接続される。駆動機構部14の教示を実行するとき、装置10は、ダミースリーブ31を取り付けた状態で駆動機構部14によって駆動される。なお、ダミースリーブ31は、はんだ付けで用いるスリーブ12と同一のものを使用してもよい。この場合、実際のはんだ付けを行なうときに用いるスリーブ12は、教示を行なうときのダミースリーブ31として用いられる。
教示ユニット30は、上述した装置10を駆動する駆動機構部14に、はんだ付けを行なう設定位置Pを教示する際に用いられる。本実施形態の教示ユニット30は、ダミースリーブ31、撮影手段としての光ファイバー32およびカメラ33を備えている。ダミースリーブ31は、装置10のスリーブ12と同一の形状に形成されている。すなわち、ダミースリーブ31は、スリーブ12と同一の筒状に形成されている。このダミースリーブ31は、スリーブ12の供給口25に対応する位置に先端開口34を有している。これにより、ダミースリーブ31の先端開口34は、スリーブ12の供給口25と同様に、設定位置Pが設定された基板24と対向する。ダミースリーブ31は、スリーブ12と同様に装置10の切断部11の下部に接続される。駆動機構部14の教示を実行するとき、装置10は、ダミースリーブ31を取り付けた状態で駆動機構部14によって駆動される。なお、ダミースリーブ31は、はんだ付けで用いるスリーブ12と同一のものを使用してもよい。この場合、実際のはんだ付けを行なうときに用いるスリーブ12は、教示を行なうときのダミースリーブ31として用いられる。
光ファイバー32は、ダミースリーブ31の内周側に挿入されている。光ファイバー32は、その先端がダミースリーブ31の先端開口34に保持されている。光ファイバー32は、一部がダミースリーブ31の内周側に挿入されるとともに、残りの部分がダミースリーブ31の外周側に引き出されている。そして、光ファイバー32は、先端開口34と反対側の端部がカメラ33に接続されている。すなわち、光ファイバー32は、その全長のうち先端側の一部がダミースリーブ31の内側に挿入され、その先端がダミースリーブ31の先端開口34に保持されている。そして、光ファイバー32は、残りの部分がダミースリーブ31の外側に引き出され、先端と反対側の端部がカメラ33に接続している。これにより、カメラ33は、ダミースリーブ31の先端開口34に保持された光ファイバー32の先端の画像を撮影する。カメラ33は、先端開口34で撮影した画像を、電子データとして出力する。
なお、撮影手段は、先端の画像を電子データに変換可能であればカメラ33に限らない。例えば、カメラ33の構成からレンズなどの機構を省略し、光ファイバー32の先端における画像を光電変換素子で直接電子データに変換する構成としてもよい。また、カメラ33を糸はんだ片18に近い大きさまで小型化が可能であれば、光ファイバー32を用いることなくダミースリーブ31の先端開口34にカメラ33を取り付ける構成としてもよい。さらに、撮影した画像をカメラ33へ転送可能であれば、光ファイバー32に限らず用いることができる。例えば撮像素子と発信部とを有する小型の撮像部を先端開口34に設け、有線または無線によって撮像部で撮影した画像をカメラ33で撮影する構成としてもよい。このように、撮影手段は、先端開口34における画像が取得可能であれば、本実施形態の例に限らず適用することができる。
教示ユニット30は、図3に示すようにロボット教示装置40に接続して用いられる。具体的には、ロボット教示装置40は、駆動機構部14であるロボットにはんだ付け位置である設定位置Pを教示する際に、駆動機構部14と接続されるとともに、本実施形態の教示ユニット30のカメラ33に接続される。ロボット教示装置40は、制御部41、入力部42および表示部43を有している。ロボット教示装置40の入力部42および表示部43は、例えばタッチパネルなどによって一体に構成してもよい。また、ロボット教示装置40は、制御部41、入力部42および表示部43が一体となったティーチングペンダントとして構成してもよい。入力部42は、例えば機械的なスイッチやタッチスイッチを有しており、制御部41に対して教示点の決定など、作業者による各種の指示の入力を受け付ける。表示部43は、例えば液晶や有機ELのディスプレイを有しており、駆動機構部14の座標やカメラ33で撮影した画像など、駆動機構部14の教示に必要な情報を視覚的に表示する。制御部41は、CPU、ROMおよびRAMを有するマイクロコンピュータやパーソナルコンピュータで構成されている。
制御部41は、ROMまたは外部メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、ロボット教示装置40の制御、およびロボット教示装置40による設定位置Pの教示における各種の処理を制御する。教示ユニット30のカメラ33は、撮影した先端開口34における画像を、電子データとしてロボット教示装置40の制御部41へ出力する。ロボット教示装置40の制御部41は、このカメラ33から入力された電子データに基づく画像を表示部43に表示する。これにより、作業者は、ロボット教示装置40の表示部43に表示された先端開口34の画像を見ながら、駆動機構部14の教示を実行する。具体的には、作業者は、ロボット教示装置40の入力部42を用いて装置10を駆動する駆動機構部14の移動を入力する。駆動機構部14は、このロボット教示装置40に入力された指示を受けて、装置10を指示に応じた位置へ駆動する。
表示部43は、例えば図4に示すような先端視野画像51を表示する。つまり、表示部43は、先端開口34における光ファイバー32を通してカメラ33で撮影した画像を、先端視野画像51として表示する。先端視野画像51は、光ファイバー32を通してカメラ33がダミースリーブ31の先端開口34で撮影したほぼ円形状の画像である。そのため、ダミースリーブ31が設定位置Pにあるとき、先端視野画像51は、基板24のスルーホール26、およびスルーホール26の近傍に設けられているランド52などを含む画像である。表示部43は、カメラ33で撮影した設定位置Pの近傍を、例えば実寸の100倍程度に拡大して表示する。また、表示部43は、ダミースリーブ31を含む装置10を駆動する駆動機構部14の位置を座標表示53として表示する。さらに、表示部43は、教示する設定位置Pの精度を高めるために、視野の中心54を基準として目印となるx軸罫線55およびy軸罫線56を表示してもよい。この視野の中心54は、スリーブ12の内側を落下する糸はんだ片18の落下目標と一致する。
上記の教示ユニット30を用いた設定位置Pの教示について説明する。
設定位置Pの教示を実行する前、駆動機構部14に取り付けられた装置10は、基板24に接しないように基板24から上方へ離れた位置にある。作業者は、ロボット教示装置40を用いて装置10を設定位置Pの上方へ移動させる。このとき、先端開口34に先端が保持された光ファイバー32は、設定位置Pのスルーホール26から離れている。そのため、表示部43に表示される先端視野画像51は、図5に示すようにスルーホール26の周囲を上方からカメラ33で引いて撮影した画像となる。このとき、駆動機構部は14、設定位置Pへの精密な位置合わせが行なわれていない。
設定位置Pの教示を実行する前、駆動機構部14に取り付けられた装置10は、基板24に接しないように基板24から上方へ離れた位置にある。作業者は、ロボット教示装置40を用いて装置10を設定位置Pの上方へ移動させる。このとき、先端開口34に先端が保持された光ファイバー32は、設定位置Pのスルーホール26から離れている。そのため、表示部43に表示される先端視野画像51は、図5に示すようにスルーホール26の周囲を上方からカメラ33で引いて撮影した画像となる。このとき、駆動機構部は14、設定位置Pへの精密な位置合わせが行なわれていない。
設定位置Pとなるスルーホール26の上方へ装置10が移動すると、作業者は、駆動機構部14によって装置10を基板24側へ下降させる。これにより、ダミースリーブ31が取り付けられた装置10は、駆動機構部14によってz軸に沿って下方へ移動する。そのため、表示部43に表示される先端視野画像51は、図4に示すようにスルーホール26の周囲に接近してカメラ33で撮影した画像となる。そして、作業者は、表示部43に表示された先端視野画像51、ならびに教示における位置合わせの参考となるx軸罫線55およびy軸罫線56を利用して、設定位置Pとなるスルーホール26の位置を合わせる。すなわち、作業者は、駆動機構部14によってダミースリーブ31が取り付けられた装置10の位置をx軸方向およびy軸方向へ微調整し、ダミースリーブ31が取り付けられた装置10を基板24の設定位置Pにあわせる。
図4に示すようにダミースリーブ31が取り付けられた装置10が設定位置Pにあわせられると、この位置を設定位置Pとして保存する。すなわち、作業者は、装置10の位置を設定位置Pにあわせると、このときの座標表示53に対応する駆動機構部14の座標を、設定位置Pに対応する座標として図示しない記憶部に保存する。作業者は、例えば表示部43とタッチパネルとして一体になった入力部42、または専用のスイッチなどを用いて、設定位置Pに対応する座標を設定座標(x,y,z)として保存する。ここで、設定座標(x,y,z)のうち、「z=0」は、スリーブ12またはダミースリーブ31と基板24とが接する位置である。そのため、ロボット教示装置40は、この設定座標(x,y,0)を設定位置Pにおけるはんだ付け位置として記憶する。このように、作業者は、設定位置Pを教示する。設定位置Pが設定位置Pn(n=1、2、3、・・・、n)として複数ある場合、作業者は表示部43に表示された先端視野画像51を参考にしながらすべての設定位置Pnについて教示を行なう。なお、「z=0」は、例えば教示ユニット30を用いて設定位置Pを教示する前に、装置10に取り付けられたダミースリーブ31と基板24とを接触させることにより、予め教示することができる。
以上説明した一実施形態では、スリーブ12と同一形状に形成されたダミースリーブ31を用いている。このダミースリーブ31の内周側に挿入された光ファイバー32は、先端がダミースリーブ31の先端開口34に保持されている。この先端開口34に光ファイバー32の先端を保持することにより、光ファイバー32の先端は設定位置Pへ供給される糸はんだ片18が落下する位置と同一となる。すなわち、光ファイバー32は、仮想的な糸はんだ片18となって、スリーブ12の先端部22に供給される糸はんだ片18の視点を提供する。糸はんだ片18の視点と一致する光ファイバー32の先端の画像は、カメラ33によって撮影される。作業者は、スリーブ12の先端部22へ供給される糸はんだ片18と視点が一致する光ファイバー32で撮影した先端視野画像51を用いて、駆動機構部14によって装置10を駆動しながら設定位置Pを教示する。そのため、作業者は、試行錯誤を繰り返すことなく、カメラ33で撮影した先端視野画像51を見ながら設定位置Pの教示を行なうことができる。したがって、作業者の熟練度にかかわらず設定位置Pの教示に必要な時間が短縮でき、仕上がりの品質も安定させることができる。
また、一実施形態では、はんだ付けを行なう位置として複数の設定位置Pnがある場合でも、一つの設定位置Pの教示に必要な時間が短縮される。そのため、例えば集積回路素子のように多数の端子に対応するはんだ付けが必要な場合でも、はんだ付けのための設定位置Pnを短時間で正確に教示することができる。
また、一実施形態では、光ファイバー32は、先端がダミースリーブ31の先端開口34に保持される。光ファイバー32は、糸はんだ15および糸はんだ片18と同様に長く細い部材である。そのため、はんだ付けを行なう際に用いるスリーブ12をそのままダミースリーブ31としても利用可能である。したがって、スリーブ12をダミースリーブ31と共通して使用することができ、部品を容易に共通化することができる。また、スリーブ12とダミースリーブ31とが共通化することにより、はんだ付け位置Pを教示するときと、実際にはんだ付けを実行するときとで条件の共通化が容易になる。したがって、教示の準備作業が簡略化されるとともに、条件の共通化によってはんだ付けの仕上がり品質のさらなる向上を達成することができる。
以上説明した本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
図面中、10は装置(スリーブはんだ付け装置)、12はスリーブ、14は駆動機構部、15は糸はんだ、18は糸はんだ片、24は基板、25は供給口、30は教示ユニット、31はダミースリーブ、32は光ファイバー(撮影手段)、33はカメラ(撮影手段)、34は先端開口を示す。
Claims (2)
- 糸状のはんだである糸はんだを予め基板に設定された設定位置へ駆動機構部で駆動されるスリーブで運搬して前記設定位置ではんだ付けを行なうスリーブはんだ付け装置において、前記スリーブが取り付けられた前記駆動機構部に前記設定位置を教示するための教示ユニットであって、
前記スリーブと同一の形状に形成され、前記基板と対向する位置に、前記スリーブにおいて前記糸はんだが前記設定位置へ供給される供給口に対応する先端開口を有するダミースリーブと、
前記先端開口に設けられ、前記先端開口で画像を撮影する撮影手段と、
を備える教示ユニット。 - 前記撮影手段は、
前記ダミースリーブの内周側に挿入され、先端が前記先端開口に保持されている光ファイバーと、
前記光ファイバーの前記先端開口と反対側の端部に設けられ、前記光ファイバーを通して前記先端開口側の画像を撮影するカメラと、
を有する請求項1記載の教示ユニット。
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JP2020061452A (ja) * | 2018-10-10 | 2020-04-16 | アズビル株式会社 | 電子基板およびパッド間の半田付け方法 |
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