JP2017051115A - ブナシメジの栽培方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブナシメジの液体種菌を栽培瓶10に充填された培地20に接種した場合の発芽不良を防止するブナシメジの栽培方法を提供する。【解決手段】ブナシメジの栽培瓶10に培地材料を充填して殺菌することで設けられた培地20に液体種菌を接種し、前記液体種菌が接種された培地の上面を、殺菌された培地材料で、培地上層30が形成されるように覆い、ブナシメジの菌床を培養する工程を有する。前記ブナシメジの菌床を培養する工程おいて、培地上層30を圧迫するように、ブナシメジ栽培用のキャップ50を栽培瓶10の瓶口に嵌める。【選択図】図1

Description

この発明は、菌床栽培によるブナシメジの栽培方法に関する。
ブナシメジの菌床栽培では、栽培瓶に成分が調製された培地原料を充填し、殺菌・放冷した後の培地に種菌を接種し、菌床を培養した後に菌掻きを行い、芽出し工程及び生育工程を経て生長した子実体を収穫する。このブナシメジの栽培における培養の期間は、90日程度になっている。
きのこの菌床栽培では、種菌の製造期間や菌床の培養期間を短縮するなどのために、液体種菌を用いた栽培方法が導入されてきている。例えば、栽培瓶に培地を充填し、培地に液体種菌を接種し、培養工程および生育工程を経てきのこを収穫する液体種菌を用いたきのこの栽培方法であって、前記栽培瓶に培地を充填し、培地に植菌孔をあけた後、液体種菌を吐出するノズルを備えた接種装置を使用して、前記種菌孔の内面の略全面に向け液体種菌を放射するとともに、瓶口の培地の表面に向け液体種菌を放射して液体種菌を接種することを特徴とする液体種菌を用いたきのこの栽培方法(特許文献1参照)が、先に提案されている。
特開2003−158921号公報(第1頁)
ブナシメジの栽培方法に関して解決しようとする問題点は、ブナシメジの液体種菌を栽培瓶に充填された培地に接種した場合、培養・熟成の後にエノキダケと同様の方法で菌掻きをしても発芽不良を起こし易く、ブナシメジの子実体を安定的に収穫できないことにある。
そこで本発明の目的は、ブナシメジの液体種菌を栽培瓶に充填された培地に接種した場合の発芽不良を防止するブナシメジの栽培方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために次の構成を備える。
本発明に係るブナシメジの栽培方法の一形態によれば、ブナシメジの液体種菌を、栽培瓶に培地材料を充填して殺菌することで設けられた培地に接種する工程と、前記液体種菌が接種された前記培地の上面を、殺菌された培地材料で、培地上層が形成されるように覆い、ブナシメジの菌床を培養する工程とを有することを特徴とする。
また、本発明に係るブナシメジの栽培方法の一形態によれば、前記培地上層を形成する培地材料が、前記栽培瓶に充填された前記培地の培地材料と成分の同じものであることを特徴とすることができる。
また、本発明に係るブナシメジの栽培方法の一形態によれば、前記ブナシメジの菌床を培養する工程おいて、前記培地上層を圧迫するように、ブナシメジ栽培用のキャップを前記栽培瓶の瓶口に嵌めることを特徴とすることができる。
本発明に係るブナシメジの栽培方法によれば、ブナシメジの液体種菌を栽培瓶に充填された培地に接種した場合の発芽不良を防止できるという特別有利な効果を奏する。
本発明に係るブナシメジの栽培方法の培地の形成例を示す断面図である。 本発明に係るブナシメジの栽培方法の培地上層の形成例を示す断面図である。 本発明に係るブナシメジの栽培方法の培養工程の形態例を示す断面図である。
以下、本発明に係るブナシメジの栽培方法の例を、添付図面(図1〜3)に基づいて詳細に説明する。
本発明に係るブナシメジの栽培方法では、ブナシメジの液体種菌を、栽培瓶10に培地材料を充填して殺菌することで設けられた培地20に接種する工程と、前記液体種菌が接種された培地20の上面を、殺菌された培地材料で、培地上層30が形成されるように覆い、ブナシメジの菌床を培養する工程とを有する。この培養工程によれば、ブナシメジの液体種菌が接種された培地20において菌糸が生長して好適に培養されると共に、培地上層30でも好適に菌糸が生長して培養される。
このブナシメジの栽培方法によれば、ブナシメジの液体種菌を栽培瓶10に充填された培地20に接種した場合の発芽不良を防止でき、従来の固体種菌を用いた場合と同等の収穫量の子実体を得ることができた。そして、培養期間を、2割程度、短縮することができた。また、この栽培方法に用いられるブナシメジの液体種菌は、固体種菌に比較して、非常に短期間で且つ均一に製造することができた。(すなわち、このブナシメジの液体種菌については、エノキダケの液体種菌などと、同等の効果を得ることができた。)従って、本発明に係るブナシメジの栽培方法よれば、ブナシメジの生産性を、画期的に向上できる。
また、本発明に係るブナシメジの栽培方法において、前述した工程以外の他の栽培工程は、従来の方法と同等であり、培地材料や栽培施設について、従来の技術を、そのまま流用できる利点がある。
ところで、エノキダケの液体種菌を用いた栽培では、本発明に係るような培地上層30を形成しないで、液体種菌が接種されて培養された培地20の上面を、水圧による菌掻きや機械的な菌掻きをすることで、芽出し(子実体の発芽)が均一且つ適切になされている。このエノキダケの液体種菌を用いた栽培方法は、栽培期間の短縮を含めてメリットが多く、大規模な生産工場では、既に主流の栽培技術になっている。
これに対して、ブナシメジについては、上記のエノキダケと同様の培地上層30を形成しない方法で、培養工程、菌掻き工程及び芽出し工程を行うと、子実体の発芽が不揃いであったり、子実体の生長が不十分になったりするなど、生産性が極めて悪くなる。このことが、液体種菌を用いた栽培技術が、ブナシメジの栽培に採用されていない大きな要因になっている。
なお、ブナシメジの液体種菌の製造は、液体培地を用いてエアレーションによって培養するもので、エノキダケの液体種菌を製造する方法と同様に行うことができる。
また、本発明に係るブナシメジの栽培方法では、培地上層30を形成する培地材料が、栽培瓶10に充填された培地20の培地材料と成分の同じものであると、さらに効果的に栽培できる。これによれば、子実体の原基の形成(発芽)を好適に促すことができると共に、培地上層30を形成する培地材料を容易に調達できる。但し、両培地材料が厳密に同じ成分である必要はない。なお、培地材料とは、水分を含むもので、きのこ培地の含水率は、例えば66〜68%程度に設定される場合が多い。
また、本発明に係るブナシメジの栽培方法では、図3に示すように、前述のブナシメジの菌床を培養する工程おいて、培地上層30を圧迫するように、ブナシメジ栽培用のキャップ50を栽培瓶10の瓶口11に嵌めると、さらに効果的に栽培できる。本形態例では、培地上層30の中央部を圧迫する形態のキャップ50になっている。これによれば、子実体の発芽を好適に促すことができる。
本発明に係るブナシメジの栽培方法で用いる菌掻きの方法は、固体種菌を用いる従来のブナシメジに係る方法と同様に、まんじゅう掻き、或いは平掻きと呼ばれる方法を用いればよい。これによって、子実体の発芽を好適に促すことができる。
本形態例において、液体種菌が接種された培地20の上面を覆って培地上層30を形成する際の培地材料は、培地20と同様に殺菌されたものである。すなわち、本形態例の培地上層30用の培地材料は、従来の固体種菌のようなブナシメジの菌が培養されたものではない。但し、例えば、液体種菌が噴霧されるなどして、種菌が接種されて培養される前の培地材料であって、培地上層30を形成するために、ほぐされて粉粒状になったものでもよい。
次に、図1〜3に基づいて、培地20の充填の程度や形態、及び培地上層30の形態や充填の程度について説明する。
培地20の栽培瓶10に対する充填の程度は、従来の固体種菌を培地20に接種する際と同様に行えばよく、瓶口11の上端から、例えば、1〜2cm程度の深さに培地20の上面が位置するようにするとよい。また、一つ又は複数に形成された接種孔21を設けること(本形態例では複数)で、液体種菌が、栽培瓶10内の培地20により均一に行き渡って、菌まわりが促進されるように形成されているとよい。
培地上層30として瓶口11充填される培地材料は、栽培瓶10に充填・殺菌されて設けられる培地20と同一のもので、栽培瓶10に詰められた状態で供給され、それをほぐして粉粒状として用いるようにしてもよい。これによれば、従来の固体種菌を培地20に接種する際と同様の方法及び機械設備によって、栽培瓶10の瓶口11上部に、培地材料を充填して培地上層30を形成できる。また、培地上層30は、例えば、瓶口11の上端にすり切りになって、1〜2cm程度の深さになるように充填されるとよい。
以上、本発明につき好適な形態例を挙げて種々説明してきたが、本発明はこの形態例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのは勿論のことである。
10 栽培瓶
11 瓶口
20 培地
21 接種孔
30 培地上層
50 キャップ

Claims (3)

  1. ブナシメジの液体種菌を、栽培瓶に培地材料を充填して殺菌することで設けられた培地に接種する工程と、前記液体種菌が接種された前記培地の上面を、殺菌された培地材料で、培地上層が形成されるように覆い、ブナシメジの菌床を培養する工程とを有することを特徴とするブナシメジの栽培方法。
  2. 前記培地上層を形成する培地材料が、前記栽培瓶に充填された前記培地の培地材料と成分の同じものであることを特徴とする請求項1記載のブナシメジの栽培方法。
  3. 前記ブナシメジの菌床を培養する工程おいて、前記培地上層を圧迫するように、ブナシメジ栽培用のキャップを前記栽培瓶の瓶口に嵌めることを特徴とする請求項1又は2記載のブナシメジの栽培方法。
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