JP2017050768A - 光伝送システムおよびビット割当方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】波長分割多重で複数のマルチキャリア信号を光伝送する際に、各マルチキャリア信号のビット配置を決定するために要する時間を短縮する方法および光伝送システムを提供する。【解決手段】光伝送において、波長分割多重の各波長で周波数特性が異なるサブキャリアで構成されたマルチキャリア信号を伝送する際に、使用するビット割当を異ならせる。相手光伝送装置から送信S9されたプローブ信号を基にサブキャリア毎にSNRを算出しS10、各波長チャネル毎のSNRから共通SNRを算出するS13。共通SNRから各サブキャリアに割り当てるビット配置を決定するS14。送信側へビット配置情報を送信しS15、同ビット配置に基づき送信側は送信回路を制御するS16。【選択図】図13

Description

本発明は、マルチキャリア信号を伝送する光伝送システムおよびマルチキャリア信号のビット割当方法に係わる。
近年、データの伝送速度を向上させる技術の1つとして、離散マルチトーン(DMT:Discrete Multi-Tone)変調が実用化されている。DMTは、マルチキャリア伝送方式の1つであり、複数のサブキャリアを利用してデータを伝送する。すなわち、DMT変調においては、1つの信号帯域に対して複数のサブキャリアが割り当てられる。そして、各サブキャリアを利用してそれぞれデータが伝送される。よって、1つの信号帯域に対して多数のサブキャリアを割り当てることにより、各サブキャリアの伝送レートを高くすることなく、大容量のデータ伝送が実現される。
DMT伝送システムにおいては、データ送信を開始する前に、送信局と受信局との間でDMTネゴシエーションが実行される。DMTネゴシエーションにおいては、DMT信号の各サブキャリアの品質が検出され、検出される品質に基づいて各サブキャリアに対して割り当てるビット数が決定される。このとき、DMT信号の各サブキャリアの変調方式が決定される。この結果、各サブキャリアの通信品質を低下させることなく、効率的なデータ伝送が実現される。
なお、光ファイバを介して相互に接続された端末機器間でデータの廃棄がなされることのないデータ伝送を実現する通信レートのオートネゴシエーションシステムが提案されている(例えば、特許文献1)。また、特許文献2に関連する技術が記載されている。
特開2006−135487号公報 特開平9−191291号公報
ところで、通信システムの大容量化を実現する技術の1つとして、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)が普及している。WDMは、複数の異なる波長を利用してデータを伝送する。すなわち、WDMにおいては、複数の波長チャネルが多重化される。そして、WDMの各波長チャネルにDMT変調を適用すれば、通信システムのさらなる高速化または大容量化が実現される。
ただし、WDMの各波長チャネルにDMT変調が適用されるシステムにおいては、必然的に、データ伝送のために使用されるサブキャリアの数が多くなる。ところが、効率的なデータ伝送を実現するためには、上述したように、各サブキャリアについてDMTネゴシエーションを行う必要がある。したがって、WDMの各波長チャネルにDMT変調が適用されるシステムにおいては、データ送信を開始する前に実行されるDMTネゴシエーションに要する時間が長くなる。なお、この問題は、DMT伝送システムに限定されるものではなく、WDMの各波長チャネルにマルチキャリア変調が適用される光伝送システムにおいて発生し得る。
本発明の1つの側面に係わる目的は、波長分割多重で複数のマルチキャリア信号を伝送する光伝送システムにおいて、各マルチキャリア信号のビット配置を決定するために要する時間を短縮することである。
本発明の1つの態様のビット割当方法は、波長分割多重の各波長で周波数特性が異なるサブキャリアで構成されたマルチキャリア信号を伝送する光伝送システムにおいて使用され、異なるサブキャリアにおいてそれぞれ対応する波長のマルチキャリア信号のサブキャリアの伝送特性を測定し、前記異なるサブキャリアにおいて測定された複数の伝送特性に基づいて、前記各波長のマルチキャリア信号の各サブキャリアに割り当てるビット数を決定する。
上述の態様によれば、波長分割多重で複数のマルチキャリア信号を伝送する光伝送システムにおいて、各マルチキャリア信号のビット配置を決定するために要する時間が短縮される。
DMT変調を利用してデータを伝送する光伝送システムの一例を示す図である。 DMT変調について説明する図である。 DMTネゴシエーションの手順を示す図である。 第1の実施形態に係わる光伝送システムの一例を示す図である。 DMT変調器の一例を示す図である。 DMT復調器の一例を示す図である。 波長および周波数に対するSNR特性を示す図である。 第1の実施形態のDMTネゴシエーションの一例を示す図である。 第1の実施形態のDMTネゴシエーションで得られるSNR特性を示す図である。 SNR特性に基づいてビット配置を決定する方法を説明する図である。 ビット配置の例を模式的に示す図である。 DMT変調光信号の伝送特性を示す図である。 第1の実施形態のビット割当方法の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態においてビット配置を決定する方法の一例を示す図である。 補正値テーブルの一例を示す図である。 第3の実施形態のDMTネゴシエーションの一例を示す図である。 第3の実施形態のDMTネゴシエーションで得られるSNR特性を示す図である。
本発明の実施形態に係わる光伝送システムは、WDM信号を伝送する。WDMにおいては、複数の波長チャネルが多重化される。そして、WDMの各波長チャネルにDMT変調が適用される。以下では、まず、ある1つの波長チャネルにおいてDMT変調信号を伝送する方法について説明する。なお、DMTは、マルチキャリア伝送方式の1つであり、複数のサブキャリアを利用してデータを伝送する。
図1は、DMT変調を利用してデータを伝送する光伝送システムの一例を示す。ここでは、光送信器1から光受信器2へDMT変調光信号が伝送されるものとする。光送信器1と光受信器2との間には、光ファイバ伝送路が設けられている。なお、光ファイバ伝送路上には、1または複数の光増幅器が設けられていてもよい。
光送信器1は、DMT変調器1a、D/Aコンバータ1b、E/O素子1cを有する。DMT変調器1aは、データからDMT変調信号を生成する。このとき、データは、分割されて複数のサブキャリアに割り当てられる。このため、高速データが伝送される場合であっても、各サブキャリアに割り当てられるデータの速度を遅くすることができる。尚、複数のサブキャリアの周波数は互いに異なっている。
D/Aコンバータ1bは、DMT変調器1aにより生成されるDMT変調信号をアナログ信号に変換する。E/O素子1cは、アナログDMT変調信号からDMT変調光信号を生成する。E/O素子1cは、特に限定されるものではないが、例えば、直接変調レーザ部品(DML:Directly Modulated Laser)により実現される。
図2(a)は、DMT変調光信号のスペクトルの一例を示す。この例では、DMT変調において、m個のサブキャリア1〜mを利用してデータが伝送される。また、各サブキャリアの光強度(または、光パワー)は、ほぼ等化されている。そして、このDMT変調光信号は、光ファイバ伝送路を介して伝送され、光受信器2により受信される。
光受信器2は、O/E素子2a、A/Dコンバータ2b、DMT復調器2cを有する。O/E素子2aは、受信したDMT変調光信号を電気信号に変換する。このO/E素子2aは、例えば、フォトダイオードを含んで構成される。A/Dコンバータ2bは、O/E素子2aから出力される信号をデジタル信号に変換する。そして、DMT復調器2cは、A/Dコンバータ2bから出力されるデジタル信号に対してDMT復調を行ってデータを再生する。
上記構成の光伝送システムにおいて、各サブキャリアに対するビット割当は、ノード間の伝送特性(又は、品質)に基づいて決定される。伝送特性は、例えば、受信側の光伝送装置においてモニタされる信号対雑音比(SNR:Signal-to-Noise Ratio)により特定される。すなわち、伝送特性モニタ部3は、光送信器1から受信するDMT変調光信号の信号対雑音比をモニタする。この場合、伝送特性モニタ部3は、サブキャリア毎に信号対雑音比をモニタする。
図2(b)は、伝送特性モニタ部3により測定された伝送特性の一例を示す。横軸は、各サブキャリアを識別するサブキャリア番号(1〜N)を表す。縦軸は、信号対雑音比を表す。この例では、サブキャリア番号が小さい周波数領域で伝送特性が良好であり、サブキャリア番号が大きい周波数領域で伝送特性が劣化している。なお、以下の記載では、サブキャリア番号が小さいほど周波数が低く、サブキャリア番号が大きいほど周波数が高いものとする。すなわち、この実施例では、サブキャリアの周波数が低いほど信号対雑音比が高く、サブキャリアの周波数が高いほど信号対雑音比が低い。
ビット割当部4は、伝送特性モニタ部3により測定された伝送特性に基づいて、ビット配置を決定する。すなわち、各サブキャリアについて、1シンボルで伝送するビット数が決定される。このとき、信号対雑音比が高いサブキャリアに対して割り当てられるビット数は大きく、信号対雑音比が低いサブキャリアに対して割り当てられるビット数は小さい。図2(c)に示す例では、DMT変調光信号は、256個のサブキャリアを利用してデータを伝送する。そして、サブキャリア1〜100に対してそれぞれ「4ビット」が割り当てられ、サブキャリア101〜190に対してそれぞれ「3ビット」が割り当てられ、サブキャリア191〜256に対してそれぞれ「2ビット」が割り当てられている。
送信回路制御部5は、ビット割当部4により決定されたビット配置に従って、各サブキャリアの変調方式を指定する。例えば、「2ビット」が割り当てられるサブキャリアに対してQPSK変調方式が指定される。「3ビット」が割り当てられるサブキャリアに対して8PSK変調方式が指定される。「4ビット」が割り当てられるサブキャリアに対して16QAM変調方式が指定される。そうすると、DMT変調器1aは、送信回路制御部5により指定された変調方式で、各サブキャリアを変調する。
なお、図1に示す構成では、送信側の伝送装置内に光送信器1および送信回路制御部5が設けられ、受信側の伝送装置内に光受信器2、伝送特性モニタ部3、ビット割当部4が設けられるが、本発明はこの構成に限定されるものではない。たとえば、ビット割当部4は、送信側の伝送装置内に設けられていてもよい。この場合、伝送特性モニタ部3による測定結果が、受信側の伝送装置から送信側の伝送装置へ通知される。
図3は、DMTネゴシエーションの手順を示す。DMTネゴシエーションは、以下に説明するステージ1〜3を含み、DMT送信器とDMT受信器との間で実行される。なお、DMT送信器は、図1に示す光送信器1またはDMT変調器1bに相当する。また、DMT受信器は、図1に示す光受信器2またはDMT復調器2cに相当する。
ステージ1において、DMT送信器は、DMT受信器へ同期用パイロット信号を送信する。この同期用パイロット信号により、DMT送信器とDMT受信器との間の同期が確立する。
ステージ2において、DMT送信器は、DMT受信器へプローブ信号を送信する。ここで、DMT受信器は、受信信号を等化するためのイコライザを備える。イコライザは、デジタルフィルタで実現される。そして、DMT受信器は、受信したプローブ信号に基づいて、イコライザのパラメータ(例えば、デジタルフィルタのタップ係数)を計算する。計算されたパラメータは、イコライザに与えられる。なお、ステージ2の動作は、サブキャリア毎に実行される。したがって、例えば、DMT変調光信号が256個のサブキャリアにより構成されているときは、プローブ信号を送信する動作およびイコライザパラメータを計算する動作が256回実行される。
ステージ3において、DMT送信器は、DMT受信器へプローブ信号を送信する。DMT受信器は、プローブ信号を利用して信号対雑音比(SNR:Signal-to-Noise Ratio)を測定する。ここで、ステージ3の動作も、サブキャリア毎に実行される。したがって、例えば、DMT変調光信号が256個のサブキャリアにより構成されているときは、プローブ信号を送信する動作およびSNRを測定する動作が256回実行される。そして、DMT受信器は、各サブキャリアについて測定したSNRに基づいて、各サブキャリアに割り当てるビット数を計算する。すなわち、DMT変調光信号のビット配置が決定される。
DMT受信器は、ビット配置を表すビット配置情報をDMT送信器へ送信する。そうすると、DMT送信器は、ビット配置情報に基づいて送信回路を設定する。例えば、DMT送信器は、ビット配置情報に基づいて、入力データを複数のサブキャリアに分配するデータ分配回路および各サブキャリアを変調する変調器の動作状態を設定する。この後、DMT送信器は、データの送信を開始する。
上述のように、DMTネゴシエーションのステージ2およびステージ3は、DMT変調光信号を構成するサブキャリアの個数と同じ回数繰り返し実行される。このため、DMTネゴシエーションのために要する時間が長くなることがある。そこで、本発明の実施形態に係わる光伝送システムは、DMTネゴシエーション時間を短縮するビット割当て方法を実行する。
<第1の実施形態>
図4は、本発明の第1の実施形態に係わる光伝送システムの一例を示す。第1の実施形態に係わる光伝送システムは、送信側に設けられる光伝送装置10および受信側に設けられる光伝送装置20を含む。光伝送装置10、20間には、光ファイバ伝送路が設けられる。光ファイバ伝送路上には、1または複数の光増幅器が設けられていてもよい。
光伝送装置10は、複数のDMT送信器11、多重化器(MUX)12、送信回路制御部13を備える。この実施例では、光伝送装置10は、4個のDMT送信器11(11−1〜11−4)を備える。
DMT送信器11は、DMT変調器(DMTmod)11a、D/Aコンバータ(DAC)11b、E/O素子(DML)11cを有する。DMT変調器11aは、入力データからDMT変調信号を生成する。入力データは、分割されて複数のサブキャリアに割り当てられる。複数のサブキャリアの周波数は、図2(a)に示すように、互いに異なっている。この実施例では、各DMT送信器11は、256個のサブキャリアを使用してDMT変調光信号を生成する。D/Aコンバータ11bは、DMT変調器11aにより生成されるDMT変調信号をアナログ信号に変換する。E/O素子11cは、アナログDMT変調信号からDMT変調光信号を生成する。このように、DMT送信器11は、入力データからDMT変調光信号を生成する。
DMT送信器11−1〜11−4は、それぞれ1.3μm帯に配置される波長チャネルch1〜ch4を利用してDMT変調光信号を送信する。波長チャネルch1、ch2、ch3、ch4の波長は、この実施例では、1296nm、1300nm、1305nm、1309nmである。また、各DMT変調光信号は、256個のサブキャリアにより構成される。すなわち、各波長チャネルのDMT変調光信号を構成するサブキャリアの個数は、互いに同じである。加えて、各波長チャネルのサブキャリアの周波数範囲も互いに同じである。さらに、以下の記載では、DMT送信器11−1〜11−4の伝送容量は互いに同じであるものとする。また、DMT送信器11−Tx1〜11−Tx4は、他の波長帯でDMT変調光信号を送信してもよい。
多重化器12は、DMT送信器11−1〜11−4により生成されるDMT変調光信号を多重化してWDM信号を生成する。このWDM信号は、光伝送路を介して伝送され、光伝送装置20により受信される。送信回路制御部13は、ビット割当部26から与えられるビット配置情報に基づいて、各DMT送信器11のDMT変調器11aの動作状態を制御する。なお、送信回路制御部13は、例えば、プロセッサおよびメモリを含むプロセッサシステムにより実現される。ただし、送信回路制御部13の機能の一部は、ハードウェア回路で実現してもよい。
図5は、DMT変調器11aの一例を示す。DMT変調器11aは、分配器31、マッパ32、IFFT回路33、合波器34、プローブ信号生成器35を備える。なお、DMT変調器11aは、他の回路要素を備えていてもよい。
分配器31は、ビット割当指示に従って、入力データを複数のサブキャリアに割り当てる。ビット割当指示は、送信回路制御部13においてビット配置情報に基づいて生成される。また、ビット割当指示は、各サブキャリアに対して割り当てられるビット数を指定する。例えば、サブキャリアSC1に対して「4ビット」が割り当てられており、サブキャリアSC256に対して「2ビット」が割り当てられているものとする。この場合、分配器31は、シンボル毎に、サブキャリアSC1に4ビットのデータを与え、サブキャリアSC256に2ビットのデータを与える。
マッパ32は、サブキャリア毎に設けられる。よって、この実施例では、DMT変調器11aは、256個のマッパ32を備える。そして、各マッパ32は、ビット割当指示に従って、入力信号をコンステレーション上にマッピングする。すなわち、入力信号は、位相および振幅を表す電界情報信号に変換される。ビット割当指示は、送信回路制御部13から与えられる。また、ビット割当指示は、実質的に、変調方式(BPSK、QPSK、8PSK、16QAM、32QAMなど)を指定する。例えば、サブキャリアSC1に対して「4ビット:16QAM」が指定されており、サブキャリアSC256に対して「2ビット:QPSK」が指定されているものとする。この場合、サブキャリアSC1に対応するマッパ32は、与えられる4ビットデータを16QAM信号に変換し、サブキャリアSC256に対応するマッパ32は、与えられる2ビットデータをQPSK信号に変換する。
IFFT回路33は、マッパ32から出力される電界情報信号を時間領域信号に変換する。すなわち、サブキャリアSC1〜SC256に対応する時間領域信号が生成される。合波器34は、IFFT回路33から出力される時間領域信号を合波してDMT変調信号を生成する。
プローブ信号生成器35は、DMTネゴシエーションが実行されるときに、プローブ信号を生成する。プローブ信号は、予め決められたデータパターンを表す。そして、生成されるプローブ信号は、分配器31に与えられる。なお、DMTネゴシエーションが実行されるときは、分配器31は、プローブ信号を指定されたサブキャリアに割り当てる。この場合、他のサブキャリアは、例えば、ランダム信号を伝送する。
光伝送装置20は、逆多重化器(DEMUX)21、複数のDMT受信器22、算出部23、ビット割当部26を備える。この実施例では、光伝送装置20は、4個のDMT受信器22(22−1〜22−4)を備える。
逆多重化器21は、受信WDM信号を波長チャネル毎に分離する。この実施例では、波長チャネルch1〜ch4が分離される。そして、DMT受信器22−1〜22−4は、それぞれ波長チャネルch1〜ch4を介してDMT変調光信号を受信する。
DMT受信器22は、受光器(PD)22a、A/Dコンバータ(ADC)22b、DMT復調器(DMTdemod)22cを有する。受光器22aは、受信したDMT変調光信号を電気信号に変換する。A/Dコンバータ22bは、受光器22aから出力される信号をデジタル信号に変換する。そして、DMT復調器22cは、A/Dコンバータ22bから出力されるデジタル信号に対してDMT復調を行ってデータを再生する。
図6は、DMT復調器22cの一例を示す。DMT復調器22cは、分波器41、フィルタ42、FFT回路43、デマッパ44、多重化器45を備える。なお、DMT復調器22cは、他の回路要素を備えていてもよい。
分波器41は、受信したDMT変調信号をサブキャリア毎に分離する。すなわち、各サブキャリアの受信信号は、対応するフィルタ42に導かれる。フィルタ42は、サブキャリア毎に設けられる。よって、この実施例では、DMT復調器22cは、256個のフィルタ42を備える。フィルタ42は、受信信号のパワーおよび位相を等化する。ここで、フィルタ42は、FIRフィルタなどのデジタルフィルタにより実現される。よって、フィルタ42の等化特性は、与えられるフィルタ係数(または、タップ係数)により制御される。フィルタ係数は、後述する係数算出部24から与えられる。
FFT回路43は、フィルタ42により等化された受信信号を周波数領域信号に変換する。各周波数領域信号は、対応するサブキャリアの電界情報を表す。デマッパ44は、対応する周波数領域信号からデータを再生する。なお、デマッパ44は、図5に示すマッパ32の逆処理を実行する。多重化器45は、各サブキャリアのデータを多重化する。
図4に戻る。算出部23は、各DMT受信器22により再生されるデータに基づいて、DMT信号の伝送特性を算出する。この例では、算出部23は、係数算出部24およびSNR算出部25を含む。なお、算出部23は、例えば、プロセッサおよびメモリを含むプロセッサシステムにより実現される。ただし、算出部23の機能の一部は、ハードウェア回路で実現してもよい。
係数算出部24は、サブキャリア毎に、受信信号を適切に等化するフィルタ係数を算出する。なお、係数算出部24は、図3に示すDMTネゴシエーションのステージ2においてフィルタ係数を算出する。そして、算出されたフィルタ係数は、図6に示す対応するフィルタ42に与えられる。SNR算出部25は、サブキャリア毎に、受信信号のSNRを算出する。なお、SNR算出部25は、図3に示すDMTネゴシエーションのステージ3においてSNRを算出する。
ビット割当部26は、SNR算出部25により算出された各サブキャリアのSNRに基づいて、各サブキャリアに割り当てるビット数を決定する。ビット割当部26は、ビット/パワー配置を計算してもよい。ただし、以下の記載では、説明を簡潔にするために、ビット割当部26は、単に、各サブキャリアに割り当てるビット数を決定するものとする。
ビット割当部26は、例えば、プロセッサおよびメモリを含むプロセッサシステムにより実現される。ただし、ビット割当部26の機能の一部は、ハードウェア回路で実現してもよい。また、ビット割当部26が光伝送装置20に設けられるときは、算出部23およびビット割当部26が1つのプロセッサシステムにより実現されるようにしてもよい。
ビット割当部26は、各サブキャリアに割り当てるビット数を表すビット配置情報を送信回路制御部13に送信する。そうすると、送信回路制御部13は、このビット配置情報に基づいて、各DMT送信器11のDMT変調器11aの動作状態を制御する。
図7は、波長および周波数に対するSNR特性を示す。ch1〜ch4は、図4に示すDMT送信器11−1〜11−4により生成されるDMT変調光信号を伝送する波長チャネルを表す。したがって、波長チャネルch1〜ch4の中では、波長チャネルch1の波長が最も短く、波長チャネルch4の波長が最も長い。また、各DMT変調光信号は、256個のサブチャネルSC1〜SC256により構成される。上述したように、サブチャネルSC1〜SC256の中では、サブキャリアSC1の周波数が最も低く、サブキャリアSC256の周波数が最も高い。
図7に示すように、1.3μm帯においては、波長が長くなるほどSNRが劣化する。具体的には、波長チャネルch1からch4に向かって順番にSNRが低くなっていく。また、サブキャリアの周波数が高くなるほどSNRが劣化する。具体的には、サブキャリアSC1からサブキャリアSC256に向かってほぼ順番にSNRが低くなっていく。さらに、サブキャリアの周波数が低い領域では波長チャネル間でSNR特性の差分は小さいが、サブキャリアの周波数が高い領域では波長チャネル間でSNR特性の差分は大きい。なお、SNRの劣化は、主に波長分散に起因する。
図7に示すSNR特性は、例えば、各波長チャネルch1〜ch4においてDMTネゴシエーションのステージ3を全てのサブキャリアSC1〜SC256に対して順番に実行することにより得られる。ただし、この場合、各波長チャネルにおいて256回のSNR測定が必要である。すなわち、DMTネゴシエーション時間が長くなるおそれがある。そこで、本発明の第1の実施形態の光伝送システムにおいては、DMTネゴシエーション時間を短くするビット割当方法が実行される。
図8は、第1の実施形態のDMTネゴシエーションの一例を示す。第1の実施形態のDMTネゴシエーションでは、波長チャネル毎にプローブ信号を送信するサブキャリア範囲が異なる。この実施例では、波長チャネルch1においてサブキャリアSC1〜SC64のプローブ信号が順番に伝送され、波長チャネルch2においてサブキャリアSC65〜SC128のプローブ信号が順番に伝送され、波長チャネルch3においてサブキャリアSC129〜SC192のプローブ信号が順番に伝送され、波長チャネルch4においてサブキャリアSC193〜SC256のプローブ信号が順番に伝送される。
たとえば、DMTネゴシエーションのステージ3は、以下の手順で実行される。即ち、まず、波長チャネルch1、ch2、ch3、ch4においてそれぞれサブキャリアSC1、SC65、SC129、SC193のSNRが測定される。このとき、4つの波長チャネルch1〜ch4において並列にプローブ信号が伝送され、並列にSNRが測定される。続いて、波長チャネルch1、ch2、ch3、ch4においてそれぞれサブキャリアSC2、SC66、SC130、SC194のSNRが測定される。同様に、波長チャネルch1〜ch4においてそれぞれ順番にサブキャリアが選択されてSNRが測定される。そして、最後に、波長チャネルch1、ch2、ch3、ch4においてそれぞれサブキャリアSC64、SC128、SC192、SC256のSNRが測定される。
図9は、第1の実施形態のDMTネゴシエーションで得られるSNR特性を示す。第1の実施形態では、波長チャネル毎に異なるサブキャリア範囲でSNRが測定される。すなわち、波長チャネルch1においてはサブキャリア範囲A(SC1〜SC64)に属する各サブキャリアのSNRが測定され、波長チャネルch2においてはサブキャリア範囲B(SC65〜SC128)に属する各サブキャリアのSNRが測定され、波長チャネルch3においてはサブキャリア範囲C(SC129〜SC192)に属する各サブキャリアのSNRが測定され、波長チャネルch4においてはサブキャリア範囲D(SC193〜SC256)に属する各サブキャリアのSNRが測定される。換言すれば、サブキャリア範囲A(SC1〜SC64)のSNR特性は波長チャネルch1を利用して取得し、サブキャリア範囲B(SC65〜SC128)のSNR特性は波長チャネルch2を利用して取得し、サブキャリア範囲C(SC129〜SC192)のSNR特性は波長チャネルch3を利用して取得し、サブキャリア範囲D(SC193〜SC256)のSNR特性は波長チャネルch4を利用して取得する。
各サブキャリア範囲においてSNRを測定すべき波長チャネルは、例えば、波長チャネル間でのSNR特性の差分に基づいて決定される。この実施例では、波長チャネル間でのSNR特性の差分が大きいサブキャリア範囲においてSNRの悪い波長チャネルが選択され、波長チャネル間でのSNR特性の差分が小さいサブキャリア範囲においてSNRの良好な波長チャネルが選択される。なお、光信号の波長およびサブキャリアの周波数に対するSNR特性の傾向は、既知であるものとする。1.3μm帯においては、図7に示すように、光信号の波長が長くなるほどSNRが低くなり、且つ、サブキャリアの周波数が高くなるほどSNRが低くなる。したがって、この傾向が既知であるときは、サブキャリア範囲ごとに、波長チャネル間でのSNR特性の差分の大きさを見積もることができる。
例えば、図7に示すように、サブキャリアの周波数が高い領域(すなわち、サブキャリア番号の大きい領域)において、波長チャネル間でのSNR特性の差分が大きい。また、波長の短い波長チャネルと比較して、波長の長い波長チャネルのSNRは劣化している。したがって、サブキャリア範囲Dにおいては、波長チャネルch4のSNR特性が測定される。換言すれば、波長チャネルch4を利用してサブキャリア範囲DのSNR特性が測定される。反対に、サブキャリアの周波数が低い領域(すなわち、サブキャリア番号の小さい領域)において、波長チャネル間でのSNR特性の差分が小さい。また、波長の長い波長チャネルと比較して、波長の短い波長チャネルのSNRは良好である。したがって、サブキャリア範囲Aにおいては、波長チャネルch1のSNR特性が測定される。換言すれば、波長チャネルch1を利用してサブキャリア範囲AのSNR特性が測定される。同様のポリシでサブキャリア範囲B、CにおいてSNR特性を測定する波長チャネルが決定される。
上述のSNR特性は、図4に示すSNR算出部25により測定される。そして、SNR算出部25は、波長チャネルch1〜ch4においてそれぞれ測定されたSNR特性を連結して共通SNR特性を生成する。そして、ビット割当部26は、SNR算出部25により生成される共通SNR特性に基づいて、各サブキャリアに対して割り当てるビット数を表すビット配置を決定する。このビット配置は、波長チャネルch1〜ch4に対して同じである。
具体的には、ビット割当部26は、図9に示すSNR特性(即ち、共通SNR特性)に基づいて、波長チャネルch1〜ch4により共用されるビット配置を決定する。すなわち、ビット割当部26は、サブキャリア範囲Aにおいて波長チャネルch1から取得したSNR特性、サブキャリア範囲Bにおいて波長チャネルch2から取得したSNR特性、サブキャリア範囲Cにおいて波長チャネルch3から取得したSNR特性、サブキャリア範囲Dにおいて波長チャネルch4から取得したSNR特性に基づいて、波長チャネルch1〜ch4により共用されるビット配置を決定する。なお、SNR特性から各サブキャリアに割り当てるビット数を決定する方法は、公知のアルゴリズムを利用することができる。
図10は、SNR特性に基づいてビット配置を決定する方法を説明する図である。ここでは、説明を簡単にするために、DMT変調光信号は8個のサブキャリアSC1〜SC8により構成されているものとする。また、測定によりSNR特性Aが得られているものとする。なお、SNR_BPSK、SNR_QPSK、SNR_8PSK、SNR_16QAMは、それぞれBPSK、QPSK、8PSK、16QAMの許容SNRを表す。許容SNRは、ビット誤り率が所定の条件を満足することを保証する閾値に相当する。
ビット割当アルゴリズムは、例えば、最もSNRマージンの大きいサブキャリアに対してビットを割り当てる。ここで、各サブキャリアのSNRマージンは、例えば、以下の方法で計算される。
ビットが割り当てられていないサブキャリア:測定されたSNRとSNR_BPSKとの差
1ビットが割り当てられているサブキャリア:測定されたSNRとSNR_QPSKとの差
2ビットが割り当てられているサブキャリア:測定されたSNRとSNR_8PSKとの差
3ビットが割り当てられているサブキャリア:測定されたSNRとSNR_16QAMとの差
よって、第1ビットの割当においては、各サブキャリアのSNRとSNR_BPSKとの差を計算することによって、各サブキャリアのSNRマージンが計算される。そして、SNRマージンが最も大きいサブキャリアに対して第1ビットが割り当てられる。この実施例では、サブキャリアSC1のSNRマージンが最も大きいので、サブキャリアSC1に対して第1ビットが割り当てられる。
第2ビットの割当においては、サブキャリアSC1のSNRマージンは、サブキャリアSC1のSNRとSNR_QPSKとの差である。一方、サブキャリアSC2〜SC8のSNRマージンは、対応するSNRとSNR_BPSKとの差である。そして、SNRマージンが最も大きいサブキャリアに対して第2ビットが割り当てられる。例えば、サブキャリアSC2のSNRマージンが最も大きいものとすると、サブキャリアSC2に対して第2ビットが割り当てられる。
同様に、ビット割当アルゴリズムは、SNRマージンの大きいサブキャリアに対して順番にビットを割り当ててゆく。そして、予め指定された数のビットがサブキャリアに割り当てられると、ビット割当アルゴリズムの処理は終了する。
第1の実施形態の光伝送システムでは、DMT変調信号のサブキャリア範囲が複数に分割され、各サブキャリア範囲においてそれぞれ対応するマルチキャリア信号のサブキャリアの伝送特性が測定される。図10(b)に示す例では、DMT変調信号のサブキャリア範囲は、サブキャリア範囲A1およびサブキャリア範囲A2に分割されている。サブキャリア範囲A1においては、DMT変調光信号1のサブキャリアSC1〜SC4のSNRが測定される。また、サブキャリア範囲A2においては、DMT変調光信号2のサブキャリアSC5〜SC8のSNRが測定される。この結果、サブキャリア範囲A1においてSNR特性A1が得られ、サブキャリア範囲A2においてSNR特性A2が得られているものとする。なお、図10(b)に示す例では、サブキャリアSC1〜SC8に割り当てるべきデータは、1シンボル当たり12ビットであるものとする。
ビット割当部26は、SNR特性A1およびSNR特性A2を連結することにより生成される共通SNR特性に基づいてビット割当を実行する。各SNR特性の測定および共通SNR特性の生成は、上述したように、SNR算出部25により行われる。
ビット割当部26は、図10(a)参照しながら説明したように、各サブキャリアのSNRマージンに基づいてビット割当を行う。この場合、サブキャリアSC1〜SC4のSNRマージンは、DMT変調光信号1を利用して測定されたSNR特性A1に基づいて算出される。また、サブキャリアSC5〜SC8のSNRマージンは、DMT変調光信号2を利用して測定されたSNR特性A2に基づいて算出される。
第1ビットの割当においては、サブキャリアSC1のSNRマージン(サブキャリアSC1のSNRとSNR_BPSKとの差分)が最大である。よって、第1ビットはサブキャリアSC1に割り当てられる。この後、サブキャリアSC1のSNRマージンは、「サブキャリアSC1のSNRとSNR_QPSKとの差分」に更新される。
第2ビットの割当においては、サブキャリアSC2のSNRマージン(サブキャリアSC2のSNRとSNR_BPSKとの差分)が最大である。よって、第2ビットはサブキャリアSC2に割り当てられる。この後、サブキャリアSC2のSNRマージンは、「サブキャリアSC2のSNRとSNR_QPSKとの差分」に更新される。
同様に、第3ビット〜第12ビットがそれぞれ最大のSNRマージンを有するサブキャリアに割り当てられる。この結果、図10(b)に示す例では、サブキャリアSC1〜SC2に対してそれぞれ3ビットが割り当てられ、サブキャリアSC3〜SC4に対してそれぞれ2ビットが割り当てられ、サブキャリアSC5〜SC6に対してそれぞれ1ビットが割り当てられている。なお、サブキャリアSC7、SC8にはビットが割り当てられていない。
なお、図10に示すビット割当アルゴリズムは、ビット割当方法の一例であり、本発明または本発明の第1の実施形態は、このアルゴリズムに限定されるものではない。すなわち、本発明または本発明の第1の実施形態は、他の任意のアルゴリズムでSNR特性に基づいてビット割当を行うことができる。
このように、第1の実施形態では、複数の波長チャネルch1〜ch4に対して共通のSNR特性が生成され、そのSNR特性に基づいて各波長チャネルch1〜ch4に対して共通のビット配置が生成される。そして、各DMT送信器11−1〜11−4は、それぞれその共通のビット配置に応じてDMT変調光信号を生成する。ここで、第1の実施形態で生成される共通のSNR特性は、実際に測定されるSNR特性に対して誤差を有している。よって、すべてのサブキャリアのSNRを測定した結果に基づいてビット配置を決定する方式と比較すると、第1の実施形態で生成される各DMT変調光信号の伝送特性が劣化するおそれがある。
なお、この明細書では、各波長チャネルのすべてのサブキャリアのSNRを測定し、その測定結果に基づいてビット配置を決定する手順を「全サブキャリア測定方式」と呼ぶことがある。全サブキャリア測定方式においては、各波長チャネルch1〜ch4のビット配置は、それぞれ図7に示す対応するSNR特性に基づいて算出される。したがって、全サブキャリア測定方式においては、各波長チャネルch1〜ch4のビット配置は、互いに異なっている。図11(a)は、波長チャネルch1に対して全サブキャリア測定方式で決定されたビット配置の例を示す。図11(b)は、波長チャネルch4に対して全サブキャリア測定方式で決定されたビット配置の例を示す。
これに対して、本発明の第1の実施形態では、波長チャネルch1〜ch4に対して同じビット配置が生成される。図11(c)は、第1の実施形態で決定されたビット配置の例を示す。
図12は、全サブキャリア測定方式および第1の実施形態により生成されるDMT変調光信号の伝送特性を示す。ここでは、各波長チャネルのDMT変調光信号のビット誤り率を示している。なお、FEC限界は、DMT変調光信号により伝送されるデータに所定のFEC(Forward Error Correction)符号が付与されている場合において、そのFEC符号により訂正可能なビット誤り率の最大値を表す。
全サブキャリア測定方式に基づいてDMT変調光信号が生成される場合、波長の短い波長チャネルch1、ch2と比較して、波長の長い波長チャネルch3、ch4のビット誤り率が大きくなっている。なお、各波長チャネルch1〜ch4の伝送容量が互いに同じであり、且つ、一定であるときは、各サブキャリアのSNRが低い波長チャネル(すなわち、波長チャネルch3、ch4)のビット誤り率が高くなる。
第1の実施形態においてDMT変調光信号が生成される場合、全サブキャリア測定方式と比較して、ビット誤り率が高くなってしまう。ただし、第1の実施形態において共通ビット配置を決定するとき、波長チャネル間でのSNR特性の差分が大きいサブキャリア範囲(すなわち、サブキャリア範囲D)において、SNRの低い波長チャネル(すなわち、波長チャネルch4)のSNR特性が使用される。すなわち、伝送特性の悪い波長チャネルch4において、実際に測定されたSNR特性に基づいてビット割当が行われる。よって、波長チャネルch4においては、ビット割当誤差が小さく、全サブキャリア測定方式に対する伝送特性の劣化も小さい。
波長チャネルch1〜ch3においては、波長チャネル間でのSNR特性の差分が大きいサブキャリア範囲(特に、サブキャリア範囲D)において、他の波長チャネル(ここでは、波長チャネルch4)で測定されたSNR特性が使用される。このため、波長チャネルch1〜ch3においては、ビット割当誤差が大きくなり、全サブキャリア測定方式に対する伝送特性の劣化も大きくなってしまう。特に、波長チャネルch1においては、サブキャリア範囲Dでのビット割当誤差が大きくなるので、全サブキャリア測定方式に対する伝送特性の劣化も大きくなる。ただし、全サブキャリア測定方式に基づいてDMT変調光信号が生成される場合、波長チャネルch1〜ch3(特に、波長チャネルch1)のビット誤り率は低い。このため、第1の実施形態においてビット割当誤差に起因してビット誤り率が高くなる場合であっても、そのビット誤り率をFEC限界以下に抑えることができる。
このように、第1の実施形態によれば、各波長チャネルにおいてそれぞれ一部のサブキャリアのSNRを測定することでビット配置が決定される。したがって、各波長チャネルのすべてのサブキャリアのSNRを測定することでビット配置を決定する全サブキャリア測定方式と比較して、DMTネゴシエーション時間を短くすることができる。また、SNR特性が最も悪い波長チャネルにおいて、全サブキャリア測定方式との誤差が最も小さくなるように共通ビット配置が作成されるので、DMT変調光信号の伝送特性の劣化は抑制される。
なお、上述の実施例では、DMTネゴシエーションのステージ3の処理時間が短縮されるが、本発明はこの方法に限定されるものではない。すなわち、本発明はDMTネゴシエーションのステージ2にも適用可能である。
たとえば、係数算出部24は、波長チャネルch1においてサブキャリアSC1〜SC64のフィルタ係数を算出し、波長チャネルch2においてサブキャリアSC65〜SC128のフィルタ係数を算出し、波長チャネルch3においてサブキャリアSC129〜SC192のフィルタ係数を算出し、波長チャネルch4においてサブキャリアSC193〜SC256のフィルタ係数を算出する。そして、波長チャネルch1〜ch4において算出されたフィルタ係数が、各DMT受信器22−1〜22−4のフィルタ42に与えられる。すなわち、各DMT受信器22−1〜22−4のフィルタ42に同じフィルタ係数が与えられる。この手順を導入すれば、DMTネゴシエーション時間がさらに短縮される。
図13は、第1の実施形態のビット割当方法の一例を示すフローチャートである。この例では、光伝送装置10から光伝送装置20へ伝送されるWDM信号には、4つのDMT変調光信号が多重化されている。各DMT変調光信号は、この実施例では、256個のサブキャリアで構成されている。
S1において、光伝送装置10と光伝送装置20との間で同期処理が実行される。すなわち、光伝送装置10は、同期パイロット信号を光伝送装置20へ送信する。そして、光伝送装置20は、この同期パイロット信号を利用して同期を確立する。なお、S1は、DMTネゴシエーションのステージ1に相当する。
S2において、送信回路制御部13は、変数Nを初期化する。変数Nの初期値は「1」である。また、変数Nは、サブキャリアをカウントするために使用される。
S3において、光伝送装置10は、変数Nにより識別されるサブキャリアを利用して、光伝送装置20へプローブ信号を送信する。このとき、送信回路制御部13は、DMT送信器11−1〜11−4に対して下記のサブキャリア選択指示を与える。
DMT送信器11−1:N
DMT送信器11−2:N+64
DMT送信器11−3:N+128
DMT送信器11−4:N+192
そうすると、各DMT送信器11−1〜11−4は、サブキャリア選択指示に従ってプローブ信号を送信する。例えば、変数Nが「1」であるときは、DMT送信器11−1はサブキャリアSC1を利用してプローブ信号を送信し、DMT送信器11−2はサブキャリアSC65を利用してプローブ信号を送信し、DMT送信器11−3はサブキャリアSC129を利用してプローブ信号を送信し、DMT送信器11−4はサブキャリアSC193を利用してプローブ信号を送信する。また、変数Nが「2」であるときは、DMT送信器11−1はサブキャリアSC2を利用してプローブ信号を送信し、DMT送信器11−2はサブキャリアSC66を利用してプローブ信号を送信し、DMT送信器11−3はサブキャリアSC130を利用してプローブ信号を送信し、DMT送信器11−4はサブキャリアSC194を利用してプローブ信号を送信する。
S4において、光伝送装置20は、光伝送装置10から送信されるプローブ信号を利用してイコライザパラメータ(例えば、フィルタ42のフィルタ係数)を算出する。このとき、DMT受信器22−1〜22−4は、それぞれ対応するDMT変調光信号からプローブ信号を再生する。また、係数算出部24は、DMT受信器22−1〜22−4により再生されたプローブ信号に基づいてイコライザパラメータを算出する。算出されたイコライザパラメータは、サブキャリア番号に対応づけて、係数算出部24に接続されるメモリに格納される。
S5において、送信回路制御部13は、変数Nが「サブキャリア数/4」よりも大きいか否かを判定する。そして、変数Nが「サブキャリア数/4」以下であったときは、S6において変数Nが1だけインクリメントされる。その後、ビット割当方法の処理は、S3に戻る。すなわち、変数Nが「サブキャリア数/4」よりも大きくなるまで、S3〜S6が繰り返し実行される。この結果、波長チャネルch1において、サブキャリアSC1〜SC64のイコライザパラメータが算出される。同様に、波長チャネルch2においてサブキャリアSC65〜SC128のイコライザパラメータが算出され、波長チャネルch3においてサブキャリアSC129〜SC192のイコライザパラメータが算出され、波長チャネルch4においてサブキャリアSC193〜SC256のイコライザパラメータが算出される。
S7において、係数算出部24は、波長チャネルch1〜ch4から収集したイコライザパラメータをDMT受信器22−1〜22−4に設定する。例えば、波長チャネルch1から収集したイコライザパラメータは、各DMT受信器22−1〜22−4のサブキャリアSC1〜SC64のためのフィルタ42にそれぞれ設定される。同様に、波長チャネルch2から収集したイコライザパラメータは、各DMT受信器22−1〜22−4のサブキャリアSC65〜SC128のためのフィルタ42にそれぞれ設定され、波長チャネルch3から収集したイコライザパラメータは、各DMT受信器22−1〜22−4のサブキャリアSC129〜SC192のためのフィルタ42にそれぞれ設定され、波長チャネルch4から収集したイコライザパラメータは、各DMT受信器22−1〜22−4のサブキャリアSC193〜SC256のためのフィルタ42にそれぞれ設定される。この後、S8において、変数Nは「1」に初期化される。
S9において、光伝送装置10は、変数Nにより識別されるサブキャリアを利用して、光伝送装置20へプローブ信号を送信する。なお、S3の処理およびS9の処理は実質的に同じなので、重複する説明は省略する。ただし、S9で送信されるプローブ信号のデータパターンは、S3において送信されるプローブ信号と異なっていてもよい。
S10において、光伝送装置20は、光伝送装置10から送信されるプローブ信号を利用してSNRを測定する。このとき、DMT受信器22−1〜22−4は、それぞれ対応するDMT変調光信号からプローブ信号を再生する。また、SNR算出部25は、DMT受信器22−1〜22−4により再生されたプローブ信号に基づいてSNRを算出する。算出されたSNR値は、サブキャリア番号に対応づけて、SNR算出部25に接続されるメモリに格納される。
S11において、送信回路制御部13は、変数Nが「サブキャリア数/4」よりも大きいか否かを判定する。そして、変数Nが「サブキャリア数/4」以下であったときは、S12において変数Nが1だけインクリメントされる。その後、ビット割当方法の処理は、S9に戻る。すなわち、変数Nが「サブキャリア数/4」よりも大きくなるまで、S9〜S12が繰り返実行される。この結果、波長チャネルch1において、サブキャリアSC1〜SC64のSNRが算出される。同様に、波長チャネルch2においてサブキャリアSC65〜SC128のSNRが算出され、波長チャネルch3においてサブキャリアSC129〜SC192のSNRが算出され、波長チャネルch4においてサブキャリアSC193〜SC256のSNRが算出される。
S13において、SNR算出部25は、波長チャネルch1〜ch4のSNR特性を連結して共通SNR特性を生成する。この実施例では、図9に示すように、サブキャリアSC1〜SC64においては波長チャネルch1のSNR特性が採用され、サブキャリアSC65〜SC128においては波長チャネルch2のSNR特性が採用され、サブキャリアSC129〜SC192においては波長チャネルch3のSNR特性が採用され、サブキャリアSC193〜SC256においては波長チャネルch4のSNR特性が採用されている。
S14において、ビット割当部26は、SNR算出部25により生成される共通SNR特性に基づいてビット配置を決定する。すなわち、共通SNR特性に基づいて、各サブキャリアSC1〜SC256に対して割り当てるビット数が決定される。ビット割当部26により決定されるビット配置は、波長チャネルch1〜ch4に対して同じである。そして、ビット割当部26は、ビット配置を表すビット配置情報を光伝送装置10に送る。
S16において、送信回路制御部13は、ビット配置情報に従ってDMT送信器11−1〜11−4の送信回路を制御する。ここで、ビット配置は、各波長チャネルch1〜ch4に対して共通である。したがって、DMT送信器11−1〜11−4の送信回路は、ビット配置情報に従って同じ状態に制御される。このとき、分配器31は、ビット配置情報に従って、入力データを複数のマッパ32に分配する。また、各マッパ32は、ビット配置情報に応じて決まる変調方式で動作する。なお、マッパ32は、サブキャリアSC1〜SC256に対応してそれぞれ設けられている。
光伝送装置20においては、DMT受信器22−1〜22−4の受信回路は、ビット配置情報に従って同じ状態に制御される。このとき、各デマッパ44は、ビット配置情報に基づいて復調すべき信号の変調方式を認識する。また、多重化器45は、ビット配置情報に従って、複数のデマッパ44により再生されたデータを多重化する。デマッパ44は、サブキャリアSC1〜SC256に対応してそれぞれ設けられている。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、複数の波長チャネルに対して共通SNR特性が生成され、この共通SNR特性に基づいて複数の波長チャネルに対して同じビット配置が生成される。これに対して、第2の実施形態では、複数のDMT変調光信号が伝送される光伝送路の特性に基づいて、ビット配置が補正される。一例としては、第1の実施形態のビット割当方法で生成されるビット配置が光伝送路の波長分散に基づいて補正される。なお、光伝送システムの構成は、第1の実施形態および第2の実施形態において実質的に同じであってよい。
図14は、第2の実施形態においてビット配置を決定する方法の一例を示す。この実施例では、第1の実施形態と同様に、サブキャリアSC1〜SC64のSNR特性は波長チャネルch1において測定され、サブキャリアSC65〜SC128のSNR特性は波長チャネルch2において測定され、サブキャリアSC129〜SC192のSNR特性は波長チャネルch3において測定され、サブキャリアSC193〜SC256のSNR特性は波長チャネルch4において測定される。図14において、測定により得られたSNR特性は、それぞれ実線で表されている。
ところで、伝送特性(ここでは、SNR)の波長依存性および周波数依存性は、光伝送路の波長分散に依存する。したがって、光伝送路の波長分散が既知であれば、SNRの波長依存性および周波数依存性を推定することができる。ここで、光伝送路の波長分散は、伝送距離および光ファイバの分散特性に基づいて算出することができる。
第2の実施形態の光伝送システムにおいては、光伝送装置10、20間の光伝送路の伝送距離および光ファイバの分散特性を表す伝送路情報がSNR算出部25に与えられる。SNR算出部25は、この伝送路情報に基づいてSNR補正値を算出する。そして、SNR算出部25は、測定により得られたSNR特性をSNR補正値で補正することにより補正SNR特性を生成する。
例えば、図14に示すサブキャリア範囲Dにおいては、波長チャネルch4のDMT変調光信号を利用してSNRが測定されている。したがって、サブキャリア範囲Dにおいては、波長チャネルch4のSNR特性を補正することにより、波長チャネルch1、ch2、ch3の補正SNR特性が算出される。同様に、サブキャリア範囲Cにおいては、波長チャネルch3のSNR特性を補正することにより、波長チャネルch1、ch2、ch4の補正SNR特性が算出される。サブキャリア範囲Bにおいては、波長チャネルch2のSNR特性を補正することにより、波長チャネルch1、ch3、ch4の補正SNR特性が算出される。サブキャリア範囲Aにおいては、波長チャネルch1のSNR特性を補正することにより、波長チャネルch2、ch3、ch4の補正SNR特性が算出される。
図15は、SNR補正値を決定するための補正値テーブルの一例を示す。補正値テーブルは、波長チャネル識別するチャネルID、ファイバ長、分散特性の組合せに対してサブキャリア番号ごとにSNR補正値を格納する。ファイバ長は、光伝送装置10、20間の光伝送路の伝送距離に相当する。分散特性は、光ファイバの特性を表す。なお、各サブキャリアのSNR補正値は、例えば、予め測定またはシミュレーションにより求められているものとする。
図15に示す例では、波長チャネルch1の補正SNR特性が生成される。なお、ファイバ長は10kmであり、光ファイバの分散特性は10ps/nm/kmである。
サブキャリア範囲Aにおいては、SNR算出部25は、波長チャネルch1において測定されたSNRに対応するSNR補正値を加算する。ただし、サブキャリア範囲Aにおいては、波長チャネルch1のSNRが測定されているので、SNR補正値はゼロである。サブキャリア範囲Bにおいては、SNR算出部25は、波長チャネルch2において測定されたSNRに対応するSNR補正値を加算する。例えば、波長チャネルch1のサブキャリアSC65の補正SNRは、波長チャネルch2で測定されたサブキャリアSC65のSNRに「0.01」を加算することにより算出される。また、波長チャネルch1のサブキャリアSC66の補正SNRは、波長チャネルch2で測定されたサブキャリアSC66のSNRに「0.02」を加算することにより算出される。同様に、サブキャリア範囲Cにおいては、波長チャネルch3において測定されたSNRに対応するSNR補正値が加算され、サブキャリア範囲Dにおいては、波長チャネルch4において測定されたSNRに対応するSNR補正値が加算される。例えば、波長チャネルch1のサブキャリアSC256の補正SNRは、波長チャネルch4で測定されたサブキャリアSC256のSNRに「1.92」を加算することにより算出される。
同様の方法で波長チャネルch2〜ch4の補正SNR特性が生成される。すなわち、波長チャネルごとに異なる補正SNR特性が生成される。そして、ビット割当部26は、上述のようにして生成される補正SNR特性に基づいて各波長チャネルのビット配置を決定する。また、送信回路制御部13は、ビット割当部26から与えられるビット配置情報に従ってDMT送信器11−1〜11−4の送信回路を制御する。
上述のようにして補正されたSNR特性は、各波長チャネルのすべてのサブキャリアのSNRを測定することにより得られるSNR特性と近似している。したがって、第1の実施形態と比較して、第2の実施形態のDMT変調光信号の伝送特性は改善される。また、第2の実施形態のDMTネゴシエーション時間は、第1の実施形態とほぼ同じであり、すべてのサブキャリアのSNRを測定する方式と比較して短くなる。
<第3の実施形態>
第1の実施形態では、WDM信号に多重化されている複数の波長チャネルに対して1つの共通SNR特性が生成され、その共通SNR特性に基づいてビット配置が決定される。これに対して、第3の実施形態では、WDM信号に多重化されている複数の波長チャネルに対して複数の共通SNR特性が生成され、各共通SNR特性に基づいてそれぞれビット配置が決定される。
図16は、第3の実施形態のDMTネゴシエーションの一例を示す図である。この実施例では、波長チャネルch1、ch2に対して共通SNR特性が生成され、波長チャネルch3、ch4に対して共通SNR特性が生成される。この場合、波長チャネルch1においてサブキャリアSC1〜128のSNRが順番に測定され、波長チャネルch2においてサブキャリアSC129〜256のSNRが順番に測定される。また、波長チャネルch3においてサブキャリアSC1〜128のSNRが順番に測定され、波長チャネルch4においてサブキャリアSC129〜256のSNRが順番に測定される。このとき、波長チャネルch1〜ch4のSNR測定は並列に実行される。
図17は、第3の実施形態のDMTネゴシエーションで得られるSNR特性を示す。実線は、波長チャネルch1、ch2のための共通SNR特性Xを表し、破線は、波長チャネルch3、ch4のための共通SNR特性Yを表す。そして、ビット割当部26は、共通SNR特性Xに基づいて波長チャネルch1、ch2のためのビット配置を決定する。また、ビット割当部26は、共通SNR特性Yに基づいて、波長チャネルch3、ch4のためのビット配置を決定する。
10、20 光伝送装置
11(11−1〜11−4) DMT送信器
11a DMT変調器
13 送信回路制御部
22(22−1〜22−4) DMT受信器
22c DMT復調器
24 係数算出部
25 SNR算出部
26 ビット割当部
31 分配器
32 マッパ
42 フィルタ

Claims (7)

  1. 波長分割多重の各波長で周波数特性が異なるサブキャリアで構成されたマルチキャリア信号を伝送する光伝送システムにおいて使用されるビット割当方法であって、
    異なるサブキャリアにおいてそれぞれ対応する波長のマルチキャリア信号のサブキャリアの伝送特性を測定し、
    前記異なるサブキャリアにおいて測定された複数の伝送特性に基づいて、前記各波長のマルチキャリア信号の各サブキャリアに割り当てるビット数を決定する
    ことを特徴とするビット割当方法。
  2. 前記伝送特性を測定する処理は、異なるサブキャリア範囲においてそれぞれ対応する波長のマルチキャリア信号のサブキャリアの伝送特性を測定し、
    前記ビット数を決定する処理は、前記異なるサブキャリア範囲において測定された複数の伝送特性に基づいて、前記各波長のマルチキャリア信号の各サブキャリアに割り当てるビット数を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のビット割当方法。
  3. 前記複数の異なるサブキャリア範囲に属するサブキャリアの数は互いに同じであり、
    前記複数の異なるサブキャリア範囲においてそれぞれ伝送特性を測定する処理は、互いに並列に行われる
    ことを特徴とする請求項2に記載のビット割当方法。
  4. 前記複数のマルチキャリア信号間での伝送特性の差分が大きいサブキャリア範囲において伝送品質の悪いマルチキャリア信号のサブキャリアの伝送特性を測定し、
    前記複数のマルチキャリア信号間での伝送特性の差分が小さいサブキャリア範囲において伝送品質の良好なマルチキャリア信号のサブキャリアの伝送特性を測定する
    ことを特徴とする請求項2に記載のビット割当方法。
  5. 前記複数のマルチキャリア信号は、1.3μm帯において波長分割多重で伝送され、
    周波数の低いサブキャリア範囲において波長の短いマルチキャリア信号のサブキャリアの伝送特性を測定し、
    周波数の高いサブキャリア範囲において波長の長いマルチキャリア信号のサブキャリアの伝送特性を測定する
    ことを特徴とする請求項2に記載のビット割当方法。
  6. 前記複数の異なるサブキャリア範囲のそれぞれにおいて、前記複数のマルチキャリア信号が伝送される光伝送路の特性に基づいて、測定されたマルチキャリア信号の伝送特性から各マルチキャリア信号の伝送特性を表す個別伝送特性を生成し、
    各マルチキャリア信号の個別伝送特性に基づいてそれぞれ対応するマルチキャリア信号のサブキャリアに割り当てるビット数を決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載のビット割当方法。
  7. 第1の光伝送装置から第2の光伝送装置へ、波長分割多重の各波長で周波数特性が異なるサブキャリアで構成されたマルチキャリア信号を伝送する光伝送システムであって、
    前記第1の光伝送装置に設けられ、各波長のマルチキャリア信号を前記第2の光伝送装置へ送信する複数の送信器と、
    前記第2の光伝送装置に設けられ、前記各波長のマルチキャリア信号のサブキャリアの伝送特性を算出する算出部と、
    前記算出部により算出された伝送特性に基づいて、前記各波長のマルチキャリア信号の各サブキャリアに割り当てるビット数を表すビット配置を決定するビット割当部と、
    前記第1の光伝送装置に設けられ、前記ビット配置に従って前記複数の送信器を制御する制御部と、を備え、
    前記複数の送信器には、互いに異なるサブキャリア範囲が割り当てられており、
    各送信器は、自分に割り当てられているサブキャリア範囲に属するサブキャリアを利用して前記第2の光伝送装置へプローブ信号を送信し、
    前記算出部は、前記複数のサブキャリア範囲のそれぞれにおいて前記プローブ信号の伝送特性を測定し、
    前記ビット割当部は、前記複数のサブキャリア範囲においてそれぞれ測定された伝送特性に基づいて、前記各波長のマルチキャリア信号の各サブキャリアに割り当てるビット数を表すビット配置を決定し、
    前記制御部は、前記ビット配置に従って前記複数の送信器を制御する
    ことを特徴とする光伝送システム。
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