JP2017050161A - 加熱装置 - Google Patents

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隆 大塚
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Abstract

【課題】一対のスイッチング素子にともに異常が発生することを防止する。
【解決手段】加熱装置100は、電力が供給されると発熱するヒータ30と、ヒータ30に直列に接続され、オンとオフとが切り換えられることでヒータ30への電力の供給と遮断とを切り換えるIGBT10と、ヒータ30に直列に接続され、IGBT10とは異なる切換タイミングでオンとオフとが切り換えられることでヒータ30への電力の供給と遮断とを切り換えるIGBT20と、を備え、IGBT10は、IGBT20をオフに切り換える信号が入力されてもIGBT20がオフに切り換えられなかった場合にオンであれば、IGBT10の電流と電圧との少なくとも一方が閾値以下になったら切換タイミングに関わらずオフに切り換えられ、オフであれば、当該オフの状態を維持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、加熱装置に関する。
特許文献1には、ヒータと直列に一対のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)が設けられ、IGBTの温度が所定温度以上の場合にIGBTを強制的にオフにする車載暖房用ヒータの制御装置が開示されている。
特開2013−082377号公報
しかしながら、特許文献1の制御装置では、例えば過大な電流が流れることによって一方のIGBTに異常が発生してオフにできなくなった場合に、他方のIGBTをオフにしようとしても、同じ電流によって他方のIGBTにも同様の異常が発生するおそれがある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、一対のスイッチング素子にともに異常が発生することを防止することを目的とする。
本発明のある態様によれば、加熱装置は、電力が供給されると発熱するヒータと、前記ヒータに直列に接続され、オンとオフとが切り換えられることで前記ヒータへの電力の供給と遮断とを切り換える第1スイッチング素子と、前記ヒータに直列に接続され、前記第1スイッチング素子と異なる切換タイミングでオンとオフとが切り換えられることで前記ヒータへの電力の供給と遮断とを切り換える第2スイッチング素子と、を備え、前記第1スイッチング素子は、前記第2スイッチング素子をオフに切り換える信号が入力されても前記第2スイッチング素子がオフに切り換えられなかった場合にオンであれば、前記第1スイッチング素子の電流と電圧との少なくとも一方が閾値以下になったら前記切換タイミングに関わらずオフに切り換えられ、オフであれば、当該オフの状態を維持することを特徴とする。
この態様では、例えば過大な電流が流れることによって第2スイッチング素子をオフにできなくなった場合に第1スイッチング素子がオンであれば、第1スイッチング素子の電流と電圧との少なくとも一方が閾値以下になってから第1スイッチング素子が切換タイミングに関わらずオフに切り換えられる。また、同様に第2スイッチング素子をオフにできなくなった場合に第1スイッチング素子がオフであれば、第1スイッチング素子はオフの状態を維持する。よって、第2スイッチング素子に流れた過大な電流によって第1スイッチング素子までもがオフにできなくなることはない。したがって、一対のスイッチング素子にともに異常が発生することを防止できる。
図1は、本発明の第1から第3の実施形態に係る加熱装置の構成図である。 図2は、本発明の第1から第3の実施形態に係る加熱装置における故障診断回路の動作を説明するタイムチャートである。 図3は、本発明の第1の実施形態に係る加熱装置の動作を説明するフローチャートである。 図4は、本発明の第1の実施形態に係る加熱装置の動作を説明するタイムチャートである。 図5は、本発明の第2の実施形態に係る加熱装置の動作を説明するフローチャートである。 図6は、本発明の第2の実施形態に係る加熱装置の動作を説明するタイムチャートである。 図7は、本発明の第3の実施形態に係る加熱装置の動作を説明するフローチャートである。 図8は、本発明の第3の実施形態に係る加熱装置におけるスロープ駆動時間の設定例を説明するテーブルである。 図9は、本発明の第3の実施形態に係る加熱装置の動作を説明するタイムチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
以下、図1から図4を参照して、本発明の第1の実施形態に係る加熱装置100について説明する。
まず、図1を参照して、加熱装置100の全体構成について説明する。
加熱装置100は、直流電源1から供給される電力によって駆動されるヒータ30と、ヒータ30と直列に接続される第1スイッチング素子,第2スイッチング素子としてのIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)10,20と、を備える。
加熱装置100は、EV(Electric Vehicle:電動車両)やHEV(Hybrid Electric Vehicle:ハイブリッド車両)などの車両に搭載される車両用空調装置(図示省略)に適用される。車両用空調装置は、暖房運転を実行するために、冷媒をヒータ30によって加熱する温水タンク31を有する。
直流電源1は、EVやHEVに搭載される強電バッテリである。直流電源1の出力電圧は、30[V]以上の強電であり、ここでは例えば350[V]である。直流電源1は、供給ライン5を通じてヒータ30に電力を供給し、グラウンド9に接続される。
ヒータ30は、電力が供給されると発熱するシーズヒータである。ヒータ30は、温水タンク31内に収装される。
IGBT10及びIGBT20は、上位のコントローラ3からの指令に応じてオンとオフとが切り換えられることで、直流電源1からヒータ30への電力の供給と遮断とを切り換える。IGBT10及びIGBT20は、PWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)制御によってオンとオフとが切り換えられる。
IGBT10及びIGBT20は、互いに異なる切換タイミングでオンとオフとが切り換えられる。具体的には、IGBT10及びIGBT20は、互いに異なる周期でオンとオフとが周期的に切り換えられる。なお、IGBT10又はIGBT20を周期的に切り換えずに、オンに切り換えられた後に、オンの状態を維持するようにしてもよい。
IGBT10は、ヒータ30の上流に設けられ、IGBT20は、ヒータ30の下流に設けられる。IGBT10とIGBT20とは直列に設けられるので、IGBT10とIGBT20とがともにオンに切り換えられた場合にのみ、直流電源1からヒータ30へ電力が供給される。
IGBT10には、制御ライン12を通じてオンとオフとを切り換えるドライバ回路11と、IGBT10が正常に動作しているか否かを診断する故障診断回路13と、IGBT10の電流を検出する電流検出部としての電流検出回路15と、IGBT10の温度を検出する温度検出部としての温度検出回路16と、が設けられる。
コントローラ3は、例えば車両用空調装置を制御するECU(Electronic Control Unit:電子制御装置)である。コントローラ3は、車両用空調装置の制御を実行するCPU(中央演算処理装置)と、CPUの処理動作に必要な制御プログラムや設定値等が記憶されたROM(リードオンリメモリ)と、各種センサが検出した情報を一時的に記憶するRAM(ランダムアクセスメモリ)と、を備える。コントローラ3には、オンに切り換えられるとヒータ30への通電が開始されるヒータスイッチ4が接続される。
ヒータスイッチ4は、車両用空調装置がマニュアル式である場合には、運転者の操作に基づいてオンとオフとが切り換えられる。ヒータスイッチ4は、車両用空調装置がオート式である場合には、車両用空調装置の暖房要求に基づいてオンとオフとが切り換えられる。
ドライバ回路11は、コントローラ3からの指令に基づいてIGBT10をオンとオフとに切り換える信号をIGBT10に出力する。ドライバ回路11は、IGBT10のゲートをオンとオフとに切り換えるゲート駆動回路である。
故障診断回路13は、直流電源2Aから供給される電力の電圧Va[V]と制御ライン12から供給される電力の電圧とを監視して、IGBT10が正常に動作しているか否かを診断する。
直流電源2Aは、ダイオード14を通じて供給ライン5に接続されており、IGBT10を介してグラウンド19に接地されている。このため、IGBT10が通電状態の場合には、直流電源2Aからグラウンド19に電流が流れるので、故障診断回路13が検出する電圧Vaは低くなる(例えば0[V])。一方、IGBT10が遮断状態の場合には、直流電源2Aはグラウンド19に対して絶縁されているため、故障診断回路13が検出する電圧Vaは高くなる。なお、直流電源2Aは、直流電源2Aからグラウンド19までの電位差が例えば20[V]程度の弱電である。
よって、図2に示すように、IGBT10が正常に動作している場合には、直流電源2Aからダイオード14を通じて供給される電力の電圧Vaの波形と、制御ライン12から供給されるゲート信号(ゲート電圧)の波形とは、互いに逆位相に変化する。一方、IGBT10に異常が生じて、例えば、ゲート信号がオフにもかかわらず通電状態が常時継続するような場合には、図2に示すように、制御ライン12から供給されるゲート信号の波形に関わらず、直流電源2Aの電圧Vaは常に低くなる。逆に、ゲート信号がオンにもかかわらず遮断状態が常時継続するような場合には、図示しないが、制御ライン12から供給されるゲート信号の波形に関わらず、直流電源2Aの電圧Vaは常に高くなる。故障診断回路13は、このような電圧の変化を検出して、IGBT10が正常に動作しているか否かを診断する。
電流検出回路15は、IGBT10と直列に接続される。電流検出回路15は、検出した電流の大きさに応じた電気信号をコントローラ3に送信する。
温度検出回路16は、IGBT10に当接してIGBT10の温度を検出するプローブ部(図示省略)を有する。温度検出回路16は、検出した温度の高さに応じた電気信号をコントローラ3に送信する。
同様に、IGBT20には、制御ライン22を通じてオンとオフとを切り換えるドライバ回路21と、IGBT20が正常に動作しているか否かを診断する故障診断回路23と、IGBT20の電流を検出する電流検出部としての電流検出回路25と、IGBT20の温度を検出する温度検出部としての温度検出回路26と、が設けられる。ドライバ回路21,故障診断回路23,電流検出回路25,及び温度検出回路26は、上述したドライバ回路11,故障診断回路13,電流検出回路15,及び温度検出回路16と同様であるので、具体的な構成の説明は省略する。
なお、直流電源2Bは、直流電源2Aとは別系統であり、グラウンド29は、グラウンド19とは別系統である。よって、IGBT10とIGBT20とが正常に動作しているか否かは、故障診断回路13と故障診断回路23とによって各々個別に診断される。
また、加熱装置100には、IGBT10に印加される電圧を検出する電圧検出部としての電圧検出回路6が設けられる。電圧検出回路6は、IGBT10の上流とIGBT20の下流との間に接続され、IGBT10に印加される電圧を検出する。電圧検出回路6は、検出した電圧の大きさに応じた電気信号をコントローラ3に送信する。
以下、加熱装置100の動作について説明する。
まず、主に図4を参照して、ヒータスイッチ4がオンに切り換えられたときの加熱装置100の動作について説明する。
ヒータスイッチ4がオフからオンに切り換えられると、コントローラ3は、IGBT10とIGBT20とがともにオフであるか否かを確認する。IGBT10とIGBT20とがともにオフである場合には、コントローラ3は、IGBT10をオンに切り換える。このように、加熱装置100では、ヒータスイッチ4がオフからオンに切り換えられてから時間T1[s]だけ遅れてIGBT10がオンに切り換えられる。この時点では、IGBT20はオフのままであるので、直流電源1からの電力はヒータ30には供給されない。
IGBT10がオンに切り換えられてから時間T2[s]が経過したら、コントローラ3は、IGBT20のPWM制御を開始する。IGBT20のPWM制御を開始されると、直流電源1からヒータ30への電力の供給が開始される。IGBT20は、ヒータ30を時間T3[s]の間オンに切り換えた後、時間T4[s]の間オフに切り換える。このように、IGBT20は、T3+T4を一周期とするPWM制御によって駆動される。
ここで、コントローラ3からIGBT10の動作確認の要求があった場合には、IGBT20がオフに切り換えられてから時間T6[s]が経過した後にIGBT10をオフに切り換え、時間T7[s]が経過した後にIGBT10を再びオンに切り換える。IGBT10がオフにされてから時間T7が経過するまでの間に、故障診断回路13は、ゲートがオフに切り換えられた場合にIGBT10がオフに切り換えられるか否かを診断する。これにより、IGBT10が正常に動作しているか否かが診断される。
IGBT10が再びオンに切り換えられた後、時間T8[s]が経過すると、IGBT20のPWM制御が続行される。IGBT10は、T5+T7を一周期とするPWM制御によって駆動される。
次に、図3及び図4を参照して、IGBT20をオフに切り換える信号が入力されてもIGBT20がオフに切り換えられなかった場合に、切換タイミングに関わらずIGBT10をオフに切り換える制御について説明する。図3のルーチンは、コントローラ3によって実行される。
IGBT20に異常が発生すると、IGBT20をオフに切り換える信号が入力されてもIGBT20がオフに切り換えられないおそれがある。このような場合にIGBT10がオンであれば、IGBT10の電流と電圧との少なくとも一方が閾値以下であればIGBT10はオフに切り換えられる。換言すれば、IGBT10は、IGBT10の電流と電圧との少なくとも一方が閾値より大きい場合には、閾値以下になるまでオフに切り換えられない。IGBT10は、電流検出回路15が検出する電流と電圧検出回路6が検出する電圧とに基づいてオフに切り換えられる。
ここで、ヒータ30はシーズヒータであるため、抵抗Rh[Ω]は一定である。加熱装置100では、IGBT10に印加される電圧V[V]は、IGBT10を流れる電流I[A]に比例する。そのため、電圧Vと電流Iとは同じように変化する。以下では、電圧Vを用いた制御についてのみ説明し、電流Iを用いた制御については説明を省略する。なお、電圧Vと電流Iとを用いて、電圧Vと電流Iとが共に閾値以下である場合にIGBT10をオフに切り換えるように制御してもよい。
図3のフローは、コントローラ3がIGBT10をオフにする制御を実行する場合に開始される。
ステップS11では、IGBT20が異常な状態であるか否かを判定する。具体的には、ステップS11では、故障診断回路23を使用して、ゲートがオフに切り換えられたときにIGBT20がオフに切り換えられたか否かを判定する。ステップS11にて、IGBT20が異常な状態であると判定された場合には、ステップS12に移行する。一方、ステップS11にて、IGBT20が異常な状態でない、即ち正常な状態であると判定された場合には、ステップS13に移行し、IGBT10を通常の制御によって切り換えてステップS11にリターンする。
ステップS12では、IGBT10に印加される電圧Vを検出する。
ステップS14では、ヒータ30に印加される電圧Vが閾値Vt[V]以下であるか否かを判定する。閾値Vtは、IGBT10をオフに切り換えても異常が発生しない電圧の範囲内の値に設定される。ステップS13にて、電圧Vが閾値Vt以下であると判定された場合には、ステップS15に移行する。一方、ステップS14にて、電圧Vが閾値Vt以下ではない、即ち閾値Vtより大きいと判定された場合には、ステップS11にリターンする。
ステップS15では、コントローラ3は、IGBT10をオフにするための電気信号をドライバ回路11に送信する。ドライバ回路11は、IGBT10のゲートをオフに切り換える。これにより、IGBT10が切換タイミングに関わらずオフに切り換えられ、ヒータ30への電力の供給が遮断される。
このように、加熱装置100では、例えばサージ電流のような過大な電流が流れることによってIGBT20をオフにできなくなった場合には、時間T9[s]が経過して、ヒータ30に印加される電圧Vが閾値Vt以下になるまで待ってからIGBT10をオフに切り換える(図4参照)。よって、IGBT20に流れた過大な電流によってIGBT10までもがオフにできなくなることはない。したがって、IGBT10及びIGBT20にともに異常が発生することを防止できる。
なお、図3のフローでは、IGBT20をオフに切り換える信号が入力されてもIGBT20がオフに切り換えられなかった場合にIGBT10がオンであったときについて説明した。同様にIGBT20がオフに切り換えられなかった場合にIGBT10がオフであれば、IGBT10は当該オフの状態を維持してオンに切り換えられることはない。
以上の第1の実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
加熱装置100では、例えば過大な電流が流れることによってIGBT20をオフにできなくなった場合にIGBT10がオンであれば、IGBT10の電流と電圧との少なくとも一方が閾値以下になってからIGBT10が切換タイミングに関わらずオフに切り換えられる。また、同様にIGBT20がオフにできなくなった場合にIGBT10がオフであれば、IGBT10はオフの状態を維持する。よって、IGBT20に流れた過大な電流によってIGBT10までもがオフにできなくなることはない。したがって、IGBT10及びIGBT20にともに異常が発生することを防止できる。
(第2の実施形態)
以下、主に図5及び図6を参照して、本発明の第2の実施形態に係る加熱装置200について説明する。以下に示す各実施形態では、上記の実施形態と異なる点を中心に説明し、同様の機能を有する構成には同一の符号を付して説明を省略する。
第2の実施形態は、IGBT10をオフに切り換える制御を実行する際にIGBT10の温度を使用する点で、第1の実施形態とは相違する。
加熱装置200の構成は、加熱装置100(図1参照)と同様であるので、ここでは説明を省略する。また、ヒータスイッチ4がオンに切り換えられたときの加熱装置200の動作もまた、加熱装置100(図4参照)と同様であるので、ここでは説明を省略する。
図5のフローは、コントローラ3がIGBT10をオフにする制御を実行する場合に開始される。
ステップS21では、IGBT20が異常な状態であるか否かを判定する。具体的には、ステップS21では、故障診断回路23を使用して、ゲートがオフに切り換えられたときにIGBT20がオフに切り換えられたか否かを判定する。ステップS21にて、IGBT20が異常な状態であると判定された場合には、ステップS22に移行する。一方、ステップS21にて、IGBT20が異常な状態でない、即ち正常な状態であると判定された場合には、ステップS23に移行し、IGBT10を通常の制御によって切り換えてステップS21にリターンする。
ステップS22では、IGBT10の温度を検出する。
ステップS24では、ステップS22にて検出したIGBT10の温度に応じて予め定められた電圧の閾値Vt(T)[V]を読み込む。この閾値Vt(T)は、例えばコントローラ3のROMに予め記憶されているテーブルから読み込まれる。閾値Vt(T)をテーブルから読み込むのに代えて、関数を用いて閾値Vt(T)を演算したものを読み込んでもよい。
ここで、IGBT10の発熱量は、IGBT10をオフに切り換える前の電圧が高いほど大きい。IGBT10の温度が比較的高い場合には、ある程度電圧が低くなってからIGBT10をオフに切り換える必要がある。そこで、閾値Vt(T)は、IGBT10の温度が高いほど低く設定される。
ステップS25では、IGBT10に印加される電圧Vを検出する。
ステップS26では、IGBT10に印加される電圧Vが閾値Vt(T)以下であるか否かを判定する。ステップS26にて、電圧Vが閾値Vt(T)以下であると判定された場合には、ステップS27に移行する。一方、ステップS26にて、電圧Vが閾値Vt(T)以下ではない、即ち閾値Vt(T)より大きいと判定された場合には、ステップS21にリターンする。
ステップS27では、コントローラ3は、IGBT10をオフにするための電気信号をドライバ回路11に送信する。ドライバ回路11は、IGBT10のゲートをオフに切り換える。これにより、IGBT10が切換タイミングに関わらずオフに切り換えられ、ヒータ30への電力の供給が遮断される。
このように、加熱装置200では、IGBT10の温度に応じた電圧の閾値Vt(T)を予め定めておき、IGBT10に印加される電圧Vが閾値Vt(T)以下である場合にIGBT10がオフに切り換えられる。
具体的には、図6に示すように、IGBT10が比較的低い温度a[℃]である場合には、時間T10[s]が経過して、IGBT10に印加される電圧Vが閾値a[V]以下になるまで待ってからIGBT10をオフに切り換える。また、IGBT10が温度aよりも高い温度b[℃]である場合には、時間T10よりも長い時間T11[s]が経過して、IGBT10に印加される電圧Vが閾値aよりも低い閾値b[V]以下に低下するのを待ってからIGBT10をオフに切り換える。
以上の第2の実施形態によれば、第1の実施形態による効果を奏するとともに、IGBT10の温度が高いほど低く設定される電圧の閾値Vt(T)を用いることで、IGBT10をオフに切り換える際の発熱からIGBT10を保護することができる。
(第3の実施形態)
以下、主に図7から図9を参照して、本発明の第3の実施形態に係る加熱装置300について説明する。
第3の実施形態は、IGBT10をスロープ制御によってオフに切り換える点で、上記の各実施形態とは相違する。
加熱装置300の構成は、加熱装置100(図1参照)と同様であるので、ここでは説明を省略する。また、ヒータスイッチ4がオンに切り換えられたときの加熱装置300の動作もまた、加熱装置100(図4参照)と同様であるので、ここでは説明を省略する。
IGBT10は、電流を徐々に減少させるスロープ制御によってオフに切り換えられる。ここでは、IGBT10は、電流を比例的に減少させるスロープ制御によってオフに切り換えられる。スロープ制御によってオフに切り換えられるまでのスロープ駆動時間は、IGBT10の温度が低いほど長く設定される。
図7のフローは、コントローラ3がIGBT10をオフにする制御を実行する場合に開始される。
ステップS31からステップS36までの処理は、図5のステップS21からステップS26までの処理と同様である。
ステップS37では、ステップS32にて検出したIGBT10の温度とステップS35にて検出したIGBT10に印加される電圧Vとに応じて予め定められたスロープ駆動時間[s]を読み込む。このスロープ駆動時間は、例えばコントローラ3のROMに予め記憶されているテーブルから読み込まれる。スロープ駆動時間をテーブルから読み込むのに代えて、関数を用いてスロープ駆動時間を演算したものを読み込んでもよい。
ここで、IGBT10の発熱量は、IGBT10をオフにするのに時間がかかるほど大きい。IGBT10の温度が比較的高い場合には、IGBT10をすばやくオフに切り換える必要がある。また、IGBT10の温度が比較的低い場合には、IGBT10を時間をかけてオフに切り換えることができる。そこで、図8に示すように、スロープ駆動時間は、IGBT10の温度が低いほど長く、かつIGBT10に印加される電圧Vが低いほど長く設定される。
ステップS38では、コントローラ3は、IGBT10をオフにするための電気信号をドライバ回路11に送信する。ドライバ回路11は、ステップS37にて設定されたスロープ駆動時間が経過したときにIGBT10のゲートがオフになるように制御する。これにより、IGBT10がオフに切り換えられ、ヒータ30への電力の供給が遮断される。
このように、加熱装置300では、IGBT10の温度と電圧Vとに応じたスロープ駆動時間を予め定めておき、スロープ制御によりIGBT10をオフに切り換える。
具体的には、図9に示すように、IGBT10が比較的高い温度c[℃]であり、IGBT10に印加される電圧Vが比較的低い電圧c[V]である場合には、時間T12[s]が経過したときにIGBT10がオフになるようにスロープ制御が実行され、ヒータ30への電力の供給が遮断される。また、IGBT10が温度cよりも低い温度d[℃]であり、IGBT10に印加される電圧Vが電圧cよりも高い電圧d[V]である場合には、二点鎖線で示すように、時間T12よりも長い時間T13[s]が経過したときにIGBT10がオフになるようにスロープ制御が実行され、ヒータ30への電力の供給が遮断される。
以上の第3の実施形態によれば、第1及び第2の実施形態による効果を奏するとともに、IGBT10の温度が低いほど長く設定されるスロープ駆動時間が経過したときにIGBT10がオフになるようにスロープ制御によってIGBT10が切り換えられるため、IGBT10の温度が比較的低ければ、高い電圧でもIGBT10をオフに切り換えることができ、IGBT10をオフに切り換える際の発熱からIGBT10を保護することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、上記実施形態では、IGBT10が第1スイッチング素子でありIGBT20が第2スイッチング素子であるが、IGBT20を第1スイッチング素子として使用しIGBT10を第2スイッチング素子として使用するように切り換えてもよい。この場合、IGBT10をオフに切り換える信号が入力されてもIGBT10がオフに切り換えられなかった場合に、IGBT20をについて上記と同様の制御が実行される。また、この場合、IGBT20に印加される電圧を検出するための電圧検出部としての電圧検出回路(図示省略)が設けられる。
100 加熱装置
200 加熱装置
300 加熱装置
5 供給ライン
6 電圧検出回路(電圧検出部)
10 IGBT(第1スイッチング素子)
13 故障診断回路
15 電流検出回路(電流検出部)
16 温度検出回路(温度検出部)
20 IGBT(第2スイッチング素子)
23 故障診断回路
25 電流検出回路(電流検出部)
26 温度検出回路(温度検出部)
30 ヒータ

Claims (5)

  1. 電力が供給されると発熱するヒータと、
    前記ヒータに直列に接続され、オンとオフとが切り換えられることで前記ヒータへの電力の供給と遮断とを切り換える第1スイッチング素子と、
    前記ヒータに直列に接続され、前記第1スイッチング素子と異なる切換タイミングでオンとオフとが切り換えられることで前記ヒータへの電力の供給と遮断とを切り換える第2スイッチング素子と、を備え、
    前記第1スイッチング素子は、前記第2スイッチング素子をオフに切り換える信号が入力されても前記第2スイッチング素子がオフに切り換えられなかった場合にオンであれば、前記第1スイッチング素子の電流と電圧との少なくとも一方が閾値以下になったら前記切換タイミングに関わらずオフに切り換えられ、オフであれば、当該オフの状態を維持することを特徴とする加熱装置。
  2. 請求項1に記載の加熱装置であって、
    前記第1スイッチング素子は、前記第1スイッチング素子の電流と電圧との少なくとも一方が前記閾値より大きい場合には、前記閾値以下になるまでオフに切り換えられないことを特徴とする加熱装置。
  3. 請求項1又は2に記載の加熱装置であって、
    前記第1スイッチング素子の電流を検出する電流検出部と、
    前記第1スイッチング素子に印加される電圧を検出する電圧検出部と、を更に備え、
    前記第1スイッチング素子は、前記電流検出部が検出する電流と前記電圧検出部が検出する電圧とに基づいてオフに切り換えられることを特徴とする加熱装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載の加熱装置であって、
    前記第1スイッチング素子の温度を検出する温度検出部を更に備え、
    前記閾値は、前記第1スイッチング素子の温度が高いほど低く設定されることを特徴とする加熱装置。
  5. 請求項4に記載の加熱装置であって、
    前記第1スイッチング素子は、電流を徐々に減少させるスロープ制御によってオフに切り換えられ、前記温度検出部が検出する温度が低いほど前記スロープ制御によってオフに切り換えられるまでの時間が長く設定されることを特徴とする加熱装置。
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