JP2017049499A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】感光体上に発生したドラムメモリ、付着物の画像不良要因を、レーザー露光後に帯電ローラから感光体に流れる直流電流量を検出することで検出できる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】帯電ローラによって感光体が帯電される装置において、感光体上に潜像する際に、ドラム側に何らかの問題があって所望の電位とは異なる電位に潜像されてしまい出力物上の濃度が変化することによる画像不良が発生することを、帯電ローラから感光体に流れる直流電流量を検知することで、感光体上の画像不良の要因を電気的に検知する。
【選択図】図4

Description

本発明は、被帯電体の問題検出手法及び同装置ならびにこれらの装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、電子写真画像形成装置で行われる電子写真プロセスには、感光体を一様に帯電処理する帯電工程と、一様に帯電した表面に電気的に電位差をつける潜像工程がある。
帯電工程を行う帯電装置では、帯電回転体として、例えば帯電ローラを感光体に接触させ、この帯電ローラを感光体に従動回転させている。そして、この帯電ローラに帯電バイアスを印加することで、感光体の表面を一様に帯電処理している。
潜像工程では、実際の出力物にあわせて感光体表面に電位差をつけ、その電位に応じてトナーの付着量を選択的に決定することが可能である。方法としては、感光体表面に対して光量を決めたレーザー等を照射し、電位差を発生させる。
この潜像工程ではレーザー光量によってその電位を決定しており、ドラム側に何らかの問題があって、所望の電位とは異なる電位に潜像されてしまうことによって、出力物上の濃度が変化することによる画像不良が発生する。
このような問題に対し従来の技術として、特許文献1では、感光体表面の電位を測定する表面電位計を用いて直接ドラム表面の電位を測定することで、この電位差を検知することを行っている。
また、特許文献2では、中間転写体上に転写後の実際の画像濃度をパッチ検センサなどによる濃度検知の結果をフィードバックすることで、たとえ濃度変化があったとしてもそれを濃度検知した上で補正を掛ける仕組みを有している。
さらには、LEDなどを用いた光除電装置を用いて除電後に流れる電流値を読むという手法もあるが、この手法はばらつきをもつ露光を用いて帯電を除去しようとするもので、その光量は厳格に定まっていない場合が多い。たとえば手前側と奥側などで光量にバラツキが発生する場合が多く、露光後の電位をきちんと定めたい場合には用いることができない。本発明においては、露光後の電位を一定にすることが必要不可欠であるため、本例では潜像用のレーザー露光を用いている。
特開平7−44063号公報 特開平5−306999号公報
上記先行技術例においては、表面電位計を設置するために、スペースやコストが必要となる。コンパクト化が求められる画像形成装置においては、各色の画像形成部の省スペース化は必須であり、コストアップも大きな問題である。そのため、他の機能としても必要である機能を流用する手法が望ましい。
また、パッチ検センサで濃度を読む場合にも、一度画像を形成したのちのフィードバックとなるため、帯電、潜像、現像、転写など他要素にわたるプロセスを経るため、それぞれのプロセスにおけるフレの影響を大きく受ける。また制御のための時間やトナー、電力といった無駄な消費が発生してしまう。
そこで、本発明においては、帯電と潜像装置のみを利用して、画像不良の要因を検知する手段を提案することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明では、像担持体と、該像担持体上を帯電する接触式の帯電装置と、該帯電装置から該像担持体に流れる帯電電流の直流成分をモニタリングする装置と、該像担持体上に静電潜像を作成する像露光装置と、を備えている画像形成装置において、像担持体を帯電したのち、前記像露光装置によって潜像を彫り、その潜像に対して改めて帯電を行う際に、該帯電装置から該像担持体に流れる帯電電流の直流成分Idcと、前述の潜像と前述の帯電を繰り返し行う際に前記帯電電流の直流成分Idcの周期性に応じて被帯電体の状態を検出することで、上記目的を達成する。
さらには、請求項2記載の発明にあるように、帯電電流の直流成分Idcの変化分ΔIdcの絶対値、あるいはIdcを時間微分した値など波形情報を用いて原因を分類して検出することでさらに細かく検出を行うことができる。
また、請求項3、4に記載するように、前述の検出した被帯電体の状態を改善するモードを有したり、改善後に改めて上述の方法で改めて検出を行い、改善の効果が見られるかどうかを判断する制御を持たせることで、より自動的に不良を改善し、ユーザーに不良画像を出力させないことが可能となる。
以上の発明により、改めて専用の検出手段を設けることなく、かつスペース、コストを維持したまま、直接的な方法により感光体に発生しうる問題を検出することが可能である。
画像形成装置の構成の説明図である。 画像形成部の構成の説明図である。 本発明の実施例に係る膜厚算出部のブロック図である。 実施例1における帯電部材から感光体へ流れる直流電流量の時間推移である。 実施例2における帯電部材から感光体へ流れる直流電流量の時間推移である。 実施例1、2における潜像電位のフレ量のイメージ図である。 実施例3、4における1次転写通過後電位のフレ量のイメージ図である。 実施例3、4おける露光の強さと感光体の感度のイメージ図である。 実施例3、4おける耐久と潜像の関係のイメージ図である。 実施例3、4おける感光体摩耗量とその際の電流変化のグラフである。 実施例3における膜厚検知時のシーケンスチャートである。 実施例4における新旧検知時のシーケンスチャートである。 実施例4における感光体初期化のシーケンスチャートである。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
[実施例1]
まず、図1に示す電子写真方式を採用した画像形成装置の概略構成について説明する。図1は画像形成装置の概略断面図を示している。
本例の画像形成装置は、像担持体としてのドラム型の感光体1を4つ備えたタンデム式のフルカラー画像形成装置である。この画像形成装置には、4つの画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdが設けられており、各画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、それぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像を形成する。各画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、ほぼ同様の構成であり、図2以降では画像形成部Paを例に詳細に説明し、他の画像形成部の詳細な説明を省略する。
(画像形成部)
1は、被帯電体である感光体である。この感光体1は、導電性支持体に有機物質の感光層、表面保護層が順次積層された有機感光体である。この表面保護層にはフッ素樹脂微粒子が含有されている。本例の感光体1は、導電性支持体として肉厚1mmのアルミニウムを使用し、この上に感光層と表面保護層を積層することで、外径が30mmとされている。また、感光体1は、モータ1mの駆動力を得て回転軸1dを中心に図示矢印方向に、所定の周速で回転する構成となっている。感光体1には、帯電回転体としての帯電ローラ2が接触配置されている。この帯電ローラ2は感光体1に接触して感光体1の表面を所定の電位に一様に帯電処理する。
帯電ローラ2は、軸部となる導電性芯金2aが基体として使用され、その上に弾性層が設けられた構造を有している。この導電性芯金2aは、鉄、銅、ステンレス、アルミニウムなどの金属材料を用いることができ、本例では、アルミニウムを用いている。なお、導電性を失わない範囲でこの導電性芯金2aに防錆や耐傷性付与のためにメッキ処理を施してもよい。
帯電ローラ2の弾性層は、感光体1への加圧時の撓みを考慮して、長手方向中央部が太く、長手方向両端部が細くなるように、所謂、クラウン形状となるように研磨処理が施されている。これは、帯電ローラ2の長手方向両端部が加圧機構により感光体1に向けて所定の加圧力を受ける構造となっているからである。つまり、帯電ローラ2の長手方向中央部の感光体1への当接圧が両端部に比べて小さくなる傾向があるため、これを防止するためである。
また、帯電ローラ2の弾性層は、弾性材であるゴム(EPDM(エチレン−プロピレン−ジエンゴム))に導電剤であるカーボンブラックを分散させることで、1010Ωcm未満に抵抗調整処理され、導電性を有している。なお、導電剤としては、グラファイト、導電性金属酸化物などの電子導電系のものや、アルカリ金属塩などのイオン導電系のものを使用しても構わない。また、弾性材としては、天然ゴム、SBR、シリコンゴム、ウレタンゴム、エピクロルヒドリンゴム、IR、BR、NBR及びCRなどの合成ゴムや、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコン樹脂を使用しても構わない。
そこで、本例の帯電ローラ2は、導電性芯金2の径が8mmのものを使用し、弾性層に導電剤を添加することで抵抗が1×10Ωcmとなるように調整され、外径が14mmとなっている。
帯電ローラ2には、その芯金2aに帯電バイアスを印加する電源D3とそのときに流れた電流量を測定する電流計23が接続されている。この電源は、直流電圧と交流電圧を重畳した振動電圧を印加する構成となっている。本例の帯電バイアスは、−600Vの直流電圧とピーク間電圧が1700Vの交流電圧が重畳されたものである。また、ここで検出する電流量23は、特に直流電流成分を、時間分解して検知可能(すなわち、時間軸に対する直流電流成分を検出可能)なものである。ここで時間の分解能は最低でも5msec、特に1msec以下であることが望ましい。
また、本例において帯電ローラ2は、図3に示すように、その芯金2aの両端部が軸受け部材11a、11bに回転可能に支持されている。そして、帯電ローラ2は、加圧機構12a、12bによって感光体1に向けて所定の当接圧となるように加圧されている。つまり、帯電ローラ2が感光体1の回転に伴い従動回転する方式を採用している。なお、駆動方式としてはこの他にモータを利用したり、ギア駆動などを利用したりするものでもよい。
感光体1の周囲には、さらに、画像露光装置3、現像装置4、転写装置5、クリーニング装置6、光除電装置7aが設置されている。また、感光体1と転写装置5とで挟み込むように設けられた中間転写体10が設けられている。
(画像形成プロセス)
モータ1mにより回転する感光体1は、帯電ローラ2に印加された帯電バイアスによりその表面が所定の電位にほぼ一様に帯電される。そして、帯電ローラ2により帯電処理を受けた感光体1は、画像露光装置3によって画像情報に基づく画像露光Lを受け、静電潜像が形成される。その後、感光体1に形成された静電潜像は、現像装置4により現像剤としてのトナーで可視像化される。次に、このイエロートナー像は、転写装置5により中間転写体10に1次転写される。
このような画像形成プロセスが、画像形成部Pb〜Pdにおいても同様に行われ、最終的に、中間転写体10上にイエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像、ブラックトナー像が重畳転写される。その後、中間転写体10上のフルカラートナー像は記録材であるシートに一括して2次転写される。
シートに転写されたフルカラートナー像は定着装置40において加熱、加圧されることでシートに定着される。その後、シートは機外へと排出されて一連の画像形成プロセスが終了する。
そして、1次転写後、感光体1上に残留する転写残トナーは、図2に示すクリーニング装置6に設置されたクリーニングブレード6aにより除去され、回収トナー容器6bに回収される。その後、感光体1は、光除電装置7により除電処理されることで、次の画像形成に供される。なお、このようなクリーニング工程及び光除電工程が、画像形成部Pb〜Pdにおいても同様に行われるため詳細は割愛する。
(本例で解決する課題)
感光体1は露光Lによって潜像した電位情報にもとづいて決まった量のトナーを電気的に付着させ、それを出力物に転写するため、この電位情報が狂ってしまうと画像の濃度が目標値からずれてしまい、画像不良を生じる。
ところで、感光体1は異常な高圧印加や一定以上の光量のもとでの放置によって、露光Lによる電位情報書き込みが適切に行われなくなる。これは光による感光層からの電子と正孔の生成感度が上記過程によって変化するため発生する現象で、ドラムメモリとよばれ画像不良を発生する原因の一つである。
装置の制御としては通常の使用において異常な高圧が発生せぬよう設計を行うが、たとえば動作保証環境外などでの使用による想定以上の異常高圧印加が発生したり、あるいはドラムユニット交換時に正規の作業をせずに感光体を光のもとにさらしてしまう場合などには感光体広範囲において、これらドラムメモリとよばれる問題を引き起こすことは少なくない。そこで、この異常画像を検出する手法を提案する。
まずは実験的に、表面電位計を用いてドラムメモリ部と通常部で潜像後の電位が異なることを確認する。まずはその手法について述べる。故意にドラムメモリを発生させた感光体1を用い、現像位置での表面電位を測定する。例えば帯電ローラ2によって−600Vに均一帯電された感光体1表面に、感光体表面全面を均一に−200V(ベタ画像相当)になるよう制御した光量でレーザー露光Lを行って実験をおこなった。つまり、ドラムを回転させながら常に上記帯電、潜像を行いながら現像位置での電位測定を行うと、ドラム1周のほとんどの時間は表面電位として−200Vと検出するが、ドラム周期でおよそ−190Vとなる瞬間があった。これはドラムメモリによって潜像後の電位が変化していることを表面電位計によって確認したものである。
このドラムメモリによる潜像後の電位のずれは、ドラムメモリの状態に応じて変化するが、概ね絶対値で10〜20V程度であり、これは出力画像上で不良画像と認識されるレベルである。実際に上記ドラムを用いてベタ出力を行うと、ドラムピッチに濃度が変化していることを確認した。
また今回はベタ画像相当として、露光後の電位を一様に−200Vとしたが、実画像領域となる電位に一様に潜像した場合であれば、ドラムメモリ部の電位は所望の値より5〜20V程度ずれを生じることも実験により確認されている。
(発明の内容)
このドラムメモリの存在を、次のような制御により検知することが可能である。まずは理論的な説明を述べる。帯電ローラ2によって表面電位Vdに均一に帯電した感光体1を、レーザー露光Lによってベタ相当の電位に一様に潜像する。このとき、ドラムメモリ等の異常のない部位の電位をV1、ドラムメモリ部の電位をV2とする。(先ほどの実験例ではV1=−200V、V2=−190V)。この電位を維持したまま改めて帯電ローラ2によって一定の電位Vdに均一帯電するとき、通常部分とドラムメモリ部では目標とする電位Vdとの電位差が、通常部では|V1−Vd|、ドラムメモリ部では|V2−Vd|となり両者の値は異なる。
このときに流れる直流電流量Idcの値は、帯電する際の電位差ΔV[V](この場合ΔV=|Vi−Vd|、i=1,2)、感光体の幅L[m]とその速度v[m/s]、感光体の膜厚d[m]、さらにはεを比誘電率、ε0を真空の誘電率として、
[数1]
Idc=ε×ε0×L×v×ΔV/d (式1)
と表される。ここで感光体の幅L、速度vはあらかじめ決まっている値であり、感光体の膜厚dは帯電時間と走行時間からほぼ正確に値を算出できる。本実施例における画像形成装置では、
[数2]
d=18−α×C×v−β×(T−C)×vp (式2)
ただし、帯電時間C[s]、回転時間T[s]とし、帯電時削れ量係数α、回転時削れ量係数の値はそれぞれ、検討によりα=1.133×10^−5μm/s、β=1.133×10^−6μm/sとわかっている。また、電位差ΔVは感光体の静電容量から最大値が決まり、露光時の光量とあわせてその値を求めることも可能である。
このことから、通常部分とドラムメモリ部では、帯電時に帯電ローラ2から感光体1へ流れる直流電流量Idcが異なることが分かり、これを検知することで異常を検知することが可能となる。
なお、このときのベタ露光の装置としては、同様に除電が可能な装置としてLEDなどを用いたクリーニング前露光あるいはクリーニング後露光(本例では光除電装置7a)等を用いること考えられるが、これはある程度のばらつきをもった露光量を用いて帯電を除去しようとするもので、その光量は厳格に定まっていない場合が多い。たとえば手前側と奥側などで光量にバラツキが発生する場合が多く、露光後の電位をきちんと定めたい場合には用いることができない。本発明においては、露光後の電位を一定にすることが必要不可欠であるため、本例では潜像用のレーザー露光Lを用いる必要がある。
またドラムメモリは、帯電高圧、現像高圧あるいは転写高圧による異常高圧印加や、光照射である一定範囲が露光されることなど発生するため、基本的にはドラム一周すべてで発生することは無く、長手方向に発生することがほとんどである。これを回転しながら検出するため、ドラムメモリ部がドラム周期で検出される。
以上より、理論的に「1.ドラムを帯電」した後、「2.一様に潜像する」というサイクルを繰り返し、その間直流電流量Idcを測定しつづけたときに、感光体1周分時間間隔で電流量Idcの変化を検知した場合、ドラムメモリによる変化であると判断、検知することが可能であることが示された。
以下では、実験によって検知手法を用いた場合の結果について述べる。故意にドラムメモリを引き起こした感光体に対し、常に帯電ローラ2から感光体1へ流れる直流電流量Idcを検知しながら、上述のように感光体を一定電圧で帯電した後、ベタ画像相当の一様露光を行い、再度一定電圧で帯電し、再度ベタ画像相当の一様露光を行う、という繰り返しの操作を行った。このときの電流量Idcの時間tに対する変化は図3のグラフのように推移した。
初期1周分は電荷を帯びていない表面をVdまで帯電するため、大きな電流量Iintが必要である。1周面の露光後からは、露光後の電位V1から帯電電位Vdまでの帯電であり、このときの必要電流量はIregとなる。それ以降は全域に問題を持たない場合は、常に一定量の電流Iregが流れるが、ドラムメモリが発生している部分は、露光後の電位がV2となっているため、電流量が変化しており、周期的に電流量としてIirregだけ必要となる箇所が現れた。
本実験において、感光体の径30mm、プロセススピード246mm/sであり、直流電流値のサンプリング時間を1msecとして実験を行った結果、このときドラム周期(30×3.14/246=0.383sec)ごとに電位のフレが検出された。実測の電流値ではIint=104μA、Ireg=60μA、Iirreg=62μAとなり、これらより通常部とドラムメモリ部での流れる直流電流量の差を、
ΔIdc=|Ireg−Iirreg|
と定義すると、ΔIdc=2.0μAである。測定中のフレ以外の部分での電流値の触れ幅は最大で0.5μAであったため、0.5μA程度以上の変化が現れれば検知可能であることも分かった。なお、(式1)を用いた計算上は、初期の膜厚18μmに対して、通常部とドラムメモリ部での露光後の電位差が10Vの場合に計算して、1.0μAの電流量が流れることが分かるため、微小な電位変化であっても検出可能である。
以上より、本例の場合では383msecごとに、0.5μA以上の電流のフレを検出することによって、画像不良を引き起こす原因があると判断、検知することが可能であるといえる。
また検知した場合は、画像に異常が発生することをユーザーに通知する手段を用意し、それによってユーザー、あるいはネットワークに繋がっている画像形成装置においては、事前にメンテナンスする側が異常を知ることで対応を行うことも可能であるし、あるいは別途、長時間の空回転あるいはサンプル画像出力などを行うことで、ドラムメモリを解消する復帰モードを装置内にあらかじめ用意し、これを自動的に実施して、ユーザーが出力する画像に不良が発生しないように調整することが可能である。
[実施例2]
次に実施例2について説明する。本例では本発明の手法によりドラムメモリ以外の問題の検出方法を述べる点が実施例1と異なるが、それ以外については実施例1の構成と同様であるので、同符号を付すことで詳細な説明を省略する。
(本例で解決する課題)
感光体1は、帯電ローラ2やクリーニング装置6などが直接接する形で配置されている。ここでクリーニング装置6は感光体1に現像されたトナーのうち、転写されなかった残トナーをかき取る役割を果たしているが、トナーに含まれるシリカなどに代表される外添剤(現像性やトナー流動性を調整する役割を担う)は、クリーニング装置6で、かき取りきれず、一部はすり抜けてしまう。このすり抜けた外添剤等が帯電ローラ2に付着することによって、帯電ローラ2は徐々に汚れを有する。
また、クリーニング装置6でかきとったトナーや、クリーニング装置6と感光体1の潤滑性を上げるために用いられる潤滑剤は、クリーニング装置6と感光体1の狭間に常に存在する。
この帯電ローラ2の汚れや、クリーニング装置6と感光体1の狭間に存在するトナーや潤滑剤といった成分が、例えば高温多湿下に放置された場合や、強い振動を受けた場合に、ドラム表面にこすりつけられてしまい、この付着物が露光Lを遮る。この付着物は、帯電ローラ2やクリーニング装置5にそって発生するもので、一般的には長手方向に付着することが多い。
この場合、一様に帯電された感光体に静電潜像を書き込む際、露光Lが遮られることによって十分に露光、潜像できず画像不良が発生する。実際には露光Lはある一定量減衰してドラム表面に照射されるため、通常部と付着物がある部分では露光後の電位が異なる。
まずは実験的に、表面電位計を用いてドラムメモリ部と通常部で潜像後の電位が異なることを確認する。まずはその手法について述べる。
故意に露光を遮るように汚れを付着させた感光体1を用い、現像位置での表面電位を測定する。例えば帯電ローラ2によって−600Vに均一帯電された感光体1表面に、感光体表面全面を均一に−200V(ベタ画像相当)になるよう制御した光量でレーザー露光Lを行って実験をおこなった。つまり、ドラムを回転させながら常に上記帯電、潜像を行いながら現像位置での電位測定を行うと、ドラム1周のほとんどの時間は表面電位として−200Vと検出するが、ドラム周期でおよそ−250Vとなる瞬間があった。これは汚れが付着して露光が遮られたことにより潜像後の電位が変化していることを表面電位計によって確認したものである。
この汚れによる潜像後の電位のずれは、付着量や汚れの具合に応じて変化するが、概ね絶対値で30〜60V程度であり、これは出力画像上で不良画像と認識されるレベルである。実際に上記ドラムを用いてベタ出力を行うと、ドラムピッチに濃度が変化していることを確認した。
(発明の内容)
この付着物による露光Lの遮断を、次のような制御により検知する。
帯電ローラ2によって均一に帯電した感光体1を、レーザー露光Lによって一様に潜像する。このとき、通常部の電位はV1に、露光遮断部の電位をV2とする。この電位を維持したまま改めて帯電ローラ2によって一定の電位Vd(例えば−600V)に均一帯電するとき、通常部分と露光が遮断された箇所では目標とする電位Vd(すなわち−600V)との電位差が、通常部では|V1−Vd|、露光が遮断された箇所では|V2−Vd|となり両者の値は異なる。このときに流れる直流電流量Idcの値は、実施例1で述べた式1と同様であるから、結局通常部分と露光が遮断された箇所では、帯電時に帯電ローラ2から感光体1へ流れる直流電流量Idcが異なり、これを検知することで異常を読み取ることが可能である。
このことから、「1.ドラムを帯電」した後、「2.一様に潜像する」というサイクルを繰り返し、その間直流電流量Idcを測定しつづけると、感光体1周分時間間隔で電流量Idcの変化を検知した場合、露光が遮断されたことによる変化であると判断、検知することが可能である。
以下では、検知手法の部分に関する実験による検出結果を述べる。
故意に長手方向に汚れを付着させた感光体に対し、常に帯電ローラ2から感光体1へ流れる直流電流量Idcを検知しながら、上述のように感光体を一定電圧で帯電した後、ベタ画像相当の露光を行い、再度一定電圧で帯電し、再度ベタ画像相当の露光を行う、という繰り返しの操作を行った。このときの電流量Idcの時間tに対する変化は図4のグラフのように推移した。
初期1周分は電荷を帯びていない表面をVdまで帯電するため、大きな電流量Iintが必要である。2週目からは露光後の電位ViからVdまでの帯電であるため、必要電流量Iregとなる。それ以降は全域に問題を持たない場合は、常に一定量の電流Iregが流れるが、ドラム上に汚れがあり、レーザーによる露光Lが十分に行われない領域においては、次に帯電する際に電流量が少なくなるため、電流量としてはIirregだけで(Iregよりも少ない電流量で)よくなる。
感光体の径30mm、プロセススピード240mm/sの場合に、直流電流値のサンプリング時間を1msecとして実験を行った結果、このときドラム周期(30×3.14/246=0.383sec)ごとに、電位のフレが検出された。
概念図を図4に示す。実測の電流値ではIint=104μA、Ireg=60μA、Iirreg=55μAとなり、これらより通常部とドラムメモリ部での流れる直流電流量の差を、実施例1と同様に、
ΔIdc=|Ireg−Iirreg|
と定義すると、ΔIdc=5.0μAである。また、測定中のフレ以外の部分での電流値の触れ幅は最大で0.5μAであったため、0.5μA程度以上の変化が現れれば検知可能であるといえるため、このΔIdc=5.0μAという大きさの電流量の変化は容易に検知可能である。
なお、(式1)を用いた計算上では、初期の膜厚18μmに対して、通常部とドラムメモリ部での露光後の電位差が50Vの場合に計算して、4.9μAの電流量が流れることが分かるため、微小な電位変化であっても検出可能である。
以上の手法により、画像不良を引き起こす原因であるドラムメモリの発生を検知することが可能となる。
以上より、本例の場合では383msecごとに、5μA程度の電流のフレを検出することによって、画像不良を引き起こす原因があると判断、検知することが可能であるといえる。
検知した場合は、画像に異常が発生することをユーザーに通知する手段を用意し、それによってユーザー、あるいはネットワークに繋がっている画像形成装置においては、事前にメンテナンスする側が知ることで対応を行うことも可能であるし、あるいは別途装置内に用意している付着物を除去するクリーニングモードのようなものを自動的に実施して、ユーザーが出力する画像に不良が発生しないように調整することが可能である。
[実施例3]
さらに、実施例1で紹介したドラムメモリによる影響と、実施例2で紹介した付着物による露光切りによる影響が異なるものであることを判断する手法について述べる。なお、本例では実施例1あるいは2で述べた現象をさらに分類可能であることを述べるものであって、本体の構成や制御等は実施例1あるいは2と同様であるので、それらに対しては同符号を付すことで詳細な説明を省略する。
実施例1で示したように、故意にドラムメモリを発生させた感光体1を複数用意し、それぞれ実施例で述べたようにIdcを検知し、
[数3]
ΔIdc=Ireg−Iirreg (式3)
の値(ただし、ここでは正負を含めて考える)と、各時間tにおける式2で表される直流電流量の単位時間(サンプリング時間Δt)ごとの変化量
[数4]
Idc’=|Idc(t+Δt)−Idc(t)|/Δt (式4)
の値をそれぞれ求めたところ、表1に述べるような結果となった。表1において、「サンプル」とは複数本用意した感光体の名称であり、「ΔIdc」は上記(式3)で得られた値、「変化量の最大値」は、この(式4)の値のイレギュラー部における最大値である。
また、時間tはmsec単位で算出し、実験時の条件は実施例1、2と同じく感光体の径30mm、プロセススピード246mm/sの場合で、直流電流値のサンプリング時間は1msecである。
次に、同様の条件で、実施例2で示したように故意に長手方向に汚れを付着させた感光体を複数用意し、同じ検討をしたところ表2に述べるような結果となった。
これら結果を比較すると、表1(ドラムメモリ)ではΔIdcの値は正であり、表2(付着物による露光遮断)では負の値である。さらに、1msecあたりの直流電流量Idcの変化量の最大値についても、表1においては絶対値で2〜4V/msecであったのに対し、表2においては絶対値で20〜30V/msecである。
これらの違いは以下のように解釈される。一般にドラムメモリはドラムの回転方向に対して数mm〜10mm程度、あるいは通常光にさらされた等の場合にはさらに広い領域にわたって発生している。さらには発生した領域のうち中央部が最も良くなく、上流側と下流側はそれほどでもない。このときのドラムメモリによる帯電ムラは、回転方向を横軸に、一様潜像後の電位を縦軸に示すと、図6の(a)に示すように中央部が最も大きい電位差が発生しており、その上流と下流に正規分布のように裾をもつ分布を持つ。
一方で付着物の場合は、付着物の存在する箇所のみが露光を遮られるため、その帯電ムラは、回転方向を横軸に、一様潜像後の電位を縦軸に示すと図6(b)に表すように矩形型に分布すると考えられる。そのため、図5あるいは表2で示したように、付着物による影響の場合はΔIdcも大きく、またその変化も急峻であることが分かる。
これらの結果から、感光体に発生している問題の種類によって、流れる電流値Idcの特性までもが変化することを示唆している。よってこれらの値に着目、系に見合った閾値を決定することで、感光体に発生している問題をフローチャート式に自動的に判断させることが可能である。
自動的な原因の類推が可能になると、前述の復帰モードについても、それぞれの原因に見合った手法を選んで自動的に実行することが可能になる。本例においてはドラムメモリ、付着物による汚れといった2種類の場合を例にあげたが、これ以外の問題についても、波形の違いを手がかりにすることで自動的に判断させることが可能であると考えられる。
[実施例4]
また、本発明を用いて感光体の膜厚検知を、帯電ローラ2から感光体1へ流れる直流電流量Idcによって精確に検出することも可能である。
前述の実施例1〜3では直流電流量の単位時間(サンプリング時間Δt)毎に直流電流を測定しイレギュラー部を判別している。
本例では実施例1〜3記載の問題が発生していない場合に、帯電ローラ一周分の時間の平均直流電流量を検知、算出することで同様の構成で膜厚検知を行う。
また、電流の検知時間が長ければ長いほどイレギュラーな現象による電流のフレ分をキャンセルすることが可能なためより高精度な検知が可能になるが、画像形成装置のダウンタイムに影響するため、本例では帯電ローラ1周分の平均直流電流としている。
従来の技術ではLEDなどを用いたクリーニング前露光あるいはクリーニング後露光によって1次転写後の感光体1の表面電位の徐電を行う。その後、0電位に近づいた感光体表面電位と帯電ローラ2に印加される電圧のコントラストから生じるIdcを検出することによって、感光体の膜厚の検知を行っている。
しかし、前述したように、LED露光はある程度のばらつきをもった露光量を用いて帯電を除去しようとするもので、その光量は厳格に定まっていない場合が多く、手前側と奥側などで光量にバラツキが発生する場合が多い。またLED露光のない場合においても、1次転写起因の徐電ムラにより1次転写通過後の感光体表面電位が不安定になる(図7)。
よってVdとのコントラストが一定にならず、安定した直流電流を検知することができず、精確な膜厚検知ができない課題がある。
(発明の内容)
膜厚検知をより精確に行う場合、露光後の電位をきちんと定める必要がある。そこで膜厚検知を行う際にも潜像用のレーザー露光Lを用いる。またその際1次転写バイアス及びLED露光を停止することで帯電とレーザー露光L以外の電位変動を取り除く。よってレーザー露光Lのみによって形成された、均一な潜像後感光体表面電位とVdの均一なコントラストによって安定した直流電流が検知でき、膜厚検知が可能となる。
また、膜厚検知を行う際に検知用の所定のレーザー光量、Vdを用いる。本例では、感光体の露光に対する感度が最大になり、かつ極力感光体への露光による感度劣化、印加による通電劣化を抑えるような、画像形成時よりも低いレーザー光量、Vdを用いる。(図8)本例の場合は最大のレーザー光量の30%、Vdについては―400V〜―500V程度である。Vdについては、環境変動による放電開始電圧の変化分を、実験に基づく実測値から作成した予測制御テーブルを用いて算出する。また、感光体の走行距離に応じて生じる帯電ローラの通電劣化分による変動分を、印刷枚数、紙サイズ、画像形成以外の制御時間から予測される感光体に電圧を印加している帯電時間より算出する。上述の2つの制御に加え、本例の膜厚検知から算出された膜厚変動分から算出された、Vd変化量を次の検知に対してフィードバックすることで、検知用Vdが継続使用を通してより一定となる様に印加バイアスを調整する。
なお本例の場合、膜厚1um分のVd変化が10V、印刷枚数10,000枚の膜厚変化が1.2um程度なため、1,000毎に膜厚検知を実行すればVdの膜厚による変動分が1V以下に抑えることが可能である。
また、画像形成装置内部の機内昇温による直流電流の変動及び、画像形成を頻繁に繰り返すことによって発生する一時的な感光体の感度劣化が生じる。その影響を取り除くため、本例では直前の動作から6時間以上動作間隔があいた際(毎朝一を想定)の最初の動作直後の後回転で膜厚検知を行っている。
なお、膜厚検知の実行間隔を短くすればするほど、このVd変化量の予測も精度を増し、より精確な膜厚を検知することが可能である。
同じ表面電位の感光体に対して、同じ出力のレーザー光量を感光体に照射した場合、継続的な使用によって劣化したドラムでは、摩耗及び光による感度劣化によって、感光体に形勢される潜像が減少していく。(図9)この減少により、1次転写通過後電位とVdのコントラストが減少し、膜厚検知電流Idcが減少する。これにより、最新の膜厚検知電流Idc(n)と直前の膜厚検知時の膜厚検知電流Idc(n−1)の差分から膜厚を算出することが可能である。
ここで、摩耗した表面保護層の厚さをd(n)、摩耗量係数をγとしたときに
d(n)=(Idc(n−1)―Idc(n))×γ・・・(式5)
の関係式が成り立つ。
本例において摩耗量係数γは0.22である。このγは本例においては、表面保護層が1um摩耗した時に変化するIdcが4.5uAであり、摩耗量とIdcは線形関係を持つことから横軸にIdc、縦軸に摩耗量をとったときの傾きとなる。(図10)
また本実施例において、初期膜厚18um、画像不良の発生しない表面保護層の残膜厚が10umであるため、Idcが初期から36uA減少したときに感光体の寿命と判断する。
以下に、本実施例における膜厚検知動作について説明する。
図3は本実施例において膜厚検知の制御ブロック図、図11は膜厚検知のシーケンスチャートである。
膜厚算出部150はCPU100、RAM101、ROM102、電流検知手段103、膜厚演算部104からなる。CPU100は、温湿度検知手段105から温湿度情報を入手し、本体内のRAM101に情報を記憶する。またCPU100は、感光体走行距離算出部107から得られた感光体帯電時間を入手し、本体内のRAM101に記憶する。
作像終了時に前回の動作から6時間以上経過していた場合、膜厚検知を開始する。(S100〜101)
CPU100は、温湿度検知手段105から得られた環境及び、感光体走行距離算出部から得られた感光体帯電時間に応じて、あらかじめROM102に記憶されている膜厚検知用帯電印加設定を引き出す。(S102)次に、CPU100は帯電高圧制御手段106に対して、帯電ローラに帯電直流電圧として定電圧Vdを印加するよう指示する。CPU100は帯電直流電圧を印加した際に感光体に流れる帯電直流電流Idc(n)(μA)の情報を電流検知手段103から検出し、RAM102に情報を記憶する。(S103)膜厚演算部104はRAM101に記憶された、今回の検知結果であるIdc(n)と前回の検知結果であるIdc(n−1)の差分から、感光体の表面保護層の摩耗量を式5から算出する。(S104)この算出された摩耗量分のVd変化分をROM102に記憶されている帯電印加設定にフィードバックすることで、画像形成時及び、次回の膜厚検知時のVdを安定させる。(S105)
[実施例5]
前述のIdcの差分を算出することによって膜厚検知だけでなく、感光体の新旧検知に応用することも可能である。前述の通り、感光体の継続的な使用によって膜厚検知時のIdcは減少していく。しかし摩耗や感度劣化の生じていない新品の感光体が挿入された後に、膜厚検知用のレーザー光量L、Vdが印加された場合にIdcが交換直前の検知結果に対して上昇する。この上昇分がある一定の閾値を超えた場合に、挿入された感光体を新品と判断して初期化シーケンスを行い、走行距離、膜厚オフセットによる補正分の帯電印加電圧をリセットすることが可能である。
本体例の場合、感光体の初期膜厚の誤差が±2um程度あるため、ある一定の閾値とは、膜厚2um分以上の電流量、すなわち10uA以上となる。
以下に、本実施例における膜厚検知動作について説明する。
制御ブロック図に関しては、前述の実施例4と同じである。図12は新旧検知のシーケンスチャートである。
膜厚算出時(S204)に膜厚演算部104が、RAM101に記憶された今回の検知結果であるIdc(n)と前回の検知結果であるIdc(n−1)の差分を計算した際に、電流の差分が正の値になった場合、摩耗の生じていない新品の感光体が画像形成装置に挿入されたと判断し、(S206)感光体初期化シーケンスを開始する。(S207)
次に、感光体初期化シーケンスについて説明する。
制御ブロック図に関しては、前述の実施例4と同じである。図13は感光体初期化のシーケンスチャートである。
感光体初期化シーケンスが開始されると、RAM101に記憶された感光体帯電時間と、ROM102に記憶されている膜厚検知用帯電印加設定に対する摩耗量分のVd変化オフセットのリセットを行い(S300、S301)、新たな感光体に対する最適なVd設定を選択する(S302)。
R1 像坦持体(感光体)、2a 帯電装置(帯電手段)、
3a 像露光装置(露光手段)、XX 電源(印加手段)

Claims (6)

  1. 像担持体と、該像担持体上を帯電する接触式の帯電装置と、
    該帯電装置から該像担持体に流れる帯電電流の直流成分をモニタリングする
    装置と、
    該像担持体上に静電潜像を作成する像露光装置と、
    を備えている画像形成装置において、
    該像担持体を帯電したのち、前記像露光装置によって潜像を彫り、その潜像に対して改めて帯電を行う際に、該帯電装置から該像担持体に流れる帯電電流の直流成分Idcの値に応じて被帯電体の状態を検出することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前述の該帯電装置から該像担持体に流れる帯電電流の直流成分Idcについて、その帯電電流の直流成分Idcの変化分ΔIdcの絶対値、あるいはIdcを時間微分した値の波形情報を用いて原因を分類して検出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前述の検出した被帯電体の状態を改善するモードを有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の改善モードを有する画像形成装置において、改善モード実施後に改めて請求項1、請求項2に記載の制御によって改善モード実施の効果を自己確認する機能を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前述の像露光装置によって潜像を彫り、その潜像に対して改めて帯電を行う際に、該帯電装置から該像担持体に流れる帯電電流の直流成分Idcの値を検出する画像形成装置において、
    最新の検知電流と直前の検知電流の差分から該像担持体の膜厚の算出を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 請求項5に記載の最新の検知電流と直前の検知電流の差分を算出する手段を有する画像形成装置において、最新の検知電流Idc(n)が直前の検知電流Idc(n−1)を上回った場合に、該像担持体を新品と判断し初期化シーケンスを実施する(実施例5に記載)ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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