JP2017048996A - コジェネレーションシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】運転制御部は、エネルギ指標関連値積算制御にて導出されるエネルギ指標関連値の特定時間での積算値が、エネルギ利用状態を判定する閾値であるエネルギ利用判定閾値を超えたか否かを判定するエネルギ利用判定制御とを実行するように構成され、エネルギ利用判定制御において、エネルギ指標関連値積算制御にて導出されるエネルギ指標関連値の特定時間での積算値がエネルギ利用判定閾値を超えたと判定した場合に、報知制御を実行するように構成されている。
【選択図】図1
Description
このようなコジェネレーションシステムでは、例えば、凍結防止予防のために、住戸へのシステム据え付け後で引き渡しまでの間、熱電併給装置に通電した状態で発電しない非発電状態に維持する場合がある。また、使用者が不在中等で、住戸での消費電力が恒常的に少なく、熱電併給装置にて発電する場合の方が発電しない場合に比べて省エネルギにならないときには、上述した非発電状態に維持する場合がある。
そして、このようにコジェネレーションシステムを非発電状態としたときには、引き渡しが完了した後や、住戸での消費電力が一定以上となった後でも、熱電併給装置の非発電状態が継続される状況となることがあり、このような状況にあっては、コジェネレーションシステムを設置しているにも関わらず、省エネルギ性等のメリットを使用者が享受できないこととなる。
更に、コジェネレーションシステムでは、設置される住戸での熱負荷で消費される消費熱量及び電力負荷で消費される消費電力が恒常的に少ないときに熱電併給装置を稼働させた場合、稼働させない場合に比べて、省エネルギ性が高まるとは言えないことがある。
上記特許文献1に開示の技術にあっては、時間のみを判定指標として、熱電併給装置の非発電状態の報知を行っているから、使用者が省エネルギ性等のメリットを享受できる蓋然性が高くないにも関わらず、使用者が報知を受けて熱電併給装置を非発電状態から発電状態へ切り換える場合があった。
電力と熱とを併せて発生する熱電併給装置と、前記熱電併給装置にて供給される電力を消費する電力負荷と、前記熱電併給装置にて供給される熱を消費する熱負荷と、前記熱電併給装置が非発電状態にあるときに報知手段に前記熱電併給装置の非発電状態が継続していることを報知させる報知制御を実行するように構成されている運転制御部とを備えたコジェネレーションシステムであって、その特徴構成は、前記運転制御部が、
前記熱電併給装置が非発電状態にあるときに前記電力負荷にて消費される消費電力と前記熱負荷にて消費される消費熱量との少なくとも何れか一方から成るエネルギ指標の関連値であるエネルギ指標関連値の特定時間での積算値を導出するエネルギ指標関連値積算制御と、
前記エネルギ指標関連値積算制御にて導出される前記エネルギ指標関連値の特定時間での前記積算値が、エネルギ利用状態を判定する閾値であるエネルギ利用判定閾値を超えたか否かを判定するエネルギ利用判定制御とを実行するように構成されていると共に、
前記エネルギ利用判定制御において、前記エネルギ指標関連値積算制御にて導出される前記エネルギ指標関連値の特定時間での前記積算値が前記エネルギ利用判定閾値を超えたと判定した場合に、前記報知制御を実行するように構成されている点にある。
更に、運転制御部は、エネルギ指標関連値の特定時間での積算値が、エネルギ利用状態を判定する閾値であるエネルギ利用判定閾値を超えたか否かを判定するエネルギ利用判定制御を実行することで、エネルギ利用判定閾値を適切に設定することにより、例えば、熱電併給装置を一定以上の効率で稼働させる程度に熱負荷や電力負荷でのエネルギ利用があるか否かを判定できる。
そして、運転制御部は、エネルギ利用判定制御において、エネルギ指標関連値の特定時間での積算値がエネルギ利用判定閾値を超えたと判定した場合に報知制御を実行するから、当該報知制御による報知を、使用者が報知を受けて熱電併給装置の非発電状態から発電状態への切り換えを、使用者が省エネルギ性等のメリットを享受できる状況となっているときに実行できる。
尚、当該発明において、特定時間とは、例えば、24時間以上168時間以下の時間であり、エネルギ指標関連値積算制御では、当該特定時間毎に、エネルギ指標関連値を積算する制御を、逐次実行することとなる。
尚、使用者が不在状態から在宅状態へ変わったことを判定する場合には、特定時間が24時間(1日間)程度に設定し、使用者が不在が多い状態から在宅が多い状態へ変わったことを判定する場合には、特定時間を168時間(1週間)程度に設定することが好ましい。
前記運転制御部は、前記電力負荷にて消費される消費電力を導出する電力導出制御を実行するように構成され、
前記運転制御部は、前記エネルギ指標関連値積算制御において、前記電力導出制御にて導出された前記消費電力を、前記エネルギ指標関連値として積算する点にある。
尚、コジェネレーションシステムが設定される住戸において、熱電併給装置が非発電状態とされている場合としては、単に使用者が不在で、且つ冷蔵庫等の電力負荷が稼働中で所定の消費電力がある場合と、冷蔵庫等の電力負荷が停止中で消費電力が零に近い場合とが想定されるが、上記特徴構成にあっては、一般的な住戸にて使用者が存在する場合に通常消費される消費電力に基づいて、エネルギ利用判定閾値が設定される。
前記運転制御部は、前記電力負荷での消費電力が使用者が存在している場合に消費される特定電力を超えているときの時間である特定電力消費時間を導出する特定電力消費時間導出制御を実行するように構成され、
前記運転制御部は、前記エネルギ指標関連値積算制御において、前記特定電力消費時間導出制御にて導出された前記特定電力消費時間を、前記エネルギ指標関連値として積算する点にある。
当該特徴構成における特定電力は、一般的な住戸にて使用者が存在する場合に通常消費される消費電力に基づいて、適切に設定されるものである。
ちなみに、運転制御部は、別に設けられる電力負荷計測手段により計測された電力負荷に基づいて導出される消費電力が特定電力を超えている時間をタイマで計測する形態で、特定電力消費時間導出制御を実行する。
前記運転制御部は、前記電力負荷での消費電力の上昇を伴う電力消費発生回数を導出する電力消費発生回数導出制御を実行するように構成され、
前記運転制御部は、前記エネルギ指標関連値積算制御において、前記電力消費発生回数導出制御にて導出された前記電力消費発生回数を、前記エネルギ指標関連値として積算する点にある。
尚、運転制御部は、例えば、別に設けられる電力負荷計測手段により計測される負荷電力に基づいて導出される消費電力の上昇を伴う変動が発生したときに、電力消費が発生したとしてカウントする。当該電力消費回数は、住戸で消費されているエネルギ消費量の指標となるものなので、運転制御部は、当該電力消費発生回数を、エネルギ指標関連値として積算するのである。
前記運転制御部は、前記熱負荷にて消費される消費熱量を導出する熱量導出制御を実行するように構成され、
前記運転制御部は、前記エネルギ指標関連値積算制御において、前記熱量導出制御にて導出された前記消費熱量を、前記エネルギ指標関連値として積算する点にある。
尚、熱量導出制御において、消費熱量は、例えば、補助加熱機からの出力熱量や、熱負荷に対して設けられる熱負荷計測手段にて計測される負荷熱量に基づいて、導出されることとなる。
前記運転制御部は、前記熱負荷にて消費される消費熱量が特定熱量を超えているときの時間である特定熱量消費時間を導出する特定熱量消費時間導出制御を実行するように構成され、
前記運転制御部は、前記エネルギ指標関連値積算制御において、前記特定熱量消費時間導出制御にて導出された前記特定熱量消費時間を、前記エネルギ指標関連値として積算する点にある。
ここで、特定熱量とは、どのような判定形態をとるかにより異なるが、例えば、コジェネレーションシステムに別途設けられる補助加熱機の自動的に作動する凍結予防運転などで消費される消費熱量よりは大きい熱量であり、使用者が給湯熱負荷、暖房熱負荷、及び風呂熱負荷を使用した場合に消費される熱量未満の熱量を意味するものとする。
前記運転制御部は、前記熱負荷での消費熱量の上昇を伴う熱消費発生回数を導出する熱消費発生回数導出制御を実行するように構成され、
前記運転制御部は、前記エネルギ指標関連値積算制御において、前記熱消費発生回数導出制御にて導出された前記熱消費発生回数を、前記エネルギ指標関連値として積算する点にある。
尚、運転制御部は、例えば、補助加熱機からの出力熱量の瞬時値の増加量が所定値を超えた場合に、熱消費が発生したとカウントする。当該熱消費発生回数は、住戸で消費されているエネルギ消費量の指標となるものなので、運転制御部は、当該熱消費発生回数を、エネルギ指標関連値として積算するのである。
前記熱負荷は、給湯熱負荷と暖房熱負荷との少なくとも1つ以上から成ることが好ましい。
尚、熱電併給装置を非発電状態から発電状態へ移行した場合の省エネルギ性等があるか否かの判定を、よりエネルギの消費実態に即した状態で行うためには、熱負荷は、給湯熱負荷と暖房熱負荷の双方から成るものとすることが好ましい。
〔第1実施形態〕
第1実施形態に係るコジェネレーションシステムについて、図1〜3に基づいて説明する。
コジェネレーションシステムは、図1〜3に示すように、電力と熱とを併せて発生する燃料電池1と、燃料電池1にて供給される電力を消費する電力負荷9と、燃料電池1にて供給される熱を消費する熱消費端末3(熱負荷の一例)と、燃料電池1が非発電状態にあるときに表示部(図示せず、報知手段の一例)に燃料電池1の非発電状態が継続していることを報知させる報知制御を実行するように構成されている運転制御部5等を備えて構成されている。
燃料ガス生成部は、供給される都市ガス(例えば、都市ガス13A)等の炭化水素系の原燃料ガスを脱硫処理する脱硫器、当該脱硫器から供給される脱硫原燃料ガスと別途供給される水蒸気とを改質反応させて水素を主成分とする改質ガスを生成する改質器、当該改質器から供給される改質ガス中の一酸化炭素を水蒸気にて二酸化炭素に変成処理する変成器、当該変成器から供給される改質ガス中の一酸化炭素を別途供給される選択酸化用空気にて選択酸化する一酸化炭素除去器等から構成され、一酸化炭素を変成処理及び選択酸化処理により低減した改質ガスを燃料ガスとして上述したセルスタックに供給するように構成されている。
燃料電池1の電力の出力側には、系統連系用のインバータ6が設けられ、当該インバータ6は、燃料電池1の発電電力を商用電源7から受電する受電電力と同じ電圧及び同じ周波数にするように構成されている。
商用電源7は、例えば、単相3線式100/200Vであり、受電電力供給ライン8を介して、テレビ、冷蔵庫、洗濯機等の電力負荷9に電気的に接続されている。
また、インバータ6は、発電電力供給ライン10を介して受電電力供給ライン8に電気的に接続され、燃料電池1からの発電電力を、インバータ6、発電電力供給ライン10、及び受電電力供給ライン8を介して電力負荷9に供給するように構成されている。
尚、当該電力負荷計測手段11は、受電電力供給ライン8を通して流れる電流に逆潮流が発生するか否かをも検出するように構成されている。当該電力負荷計測手段11により、逆潮流が生じないように、インバータ6により燃料電池1から受電電力供給ライン8に供給される電力が制御され、発電出力の余剰電力は、その余剰電力を熱に代えて回収する電気ヒータ12に供給されるように構成されている。
また、作動スイッチ14は、余剰電力の大きさが大きくなるほど、電気ヒータ12の消費電力が大きくなるように、余剰電力の大きさに応じて複数のヒータ部のうちONにするヒータ部の数を調整する形態で、電気ヒータ12の消費電力を調整するように構成されている。尚、電気ヒータ12の消費電力を調整する構成については、上記のように複数のヒータ部のうちONにするヒータ部の数を調整する形態以外に、電気ヒータ12の出力を、例えば、位相制御により調整する構成を採用しても構わない。
湯水循環路16は、その一部が並列になるように分岐接続され、その接続箇所に三方弁18が設けられており、分岐された一方側の流路には、ラジエータ19が設けられている。そして、三方弁18を切り換えることにより、貯湯槽2の下部から取り出した湯水がラジエータ19を通過するように循環させる状態と、貯湯槽2の下部から取り出した湯水がラジエータ19をバイパスするように循環させる状態とに切り替えるように構成されている。
補助燃焼制御部は、入湯水温度センサにて計測される湯水温度が目標出湯温度よりも低い場合、目標出湯温度と入湯水温度センサにて計測される湯水温度との温度差に基づいて、出湯水温度センサにて計測される湯水温度が目標出湯温度(又は、放熱を考慮して「目標出湯温度+αの温度」)となるように、燃料流量制御弁の開度を制御する。
尚、当該実施形態にあっては、補助燃焼制御部は、当該補助加熱機28からの出力熱量を、出温度センサの測定値から入温度センサの測定値を減算した値と流量センサの測定値とを乗算した値に、加熱時間を乗算する形態で導出するように構成されている。そして、コジェネレーションシステムの運転制御部は、当該出力熱量に係る情報を補助燃焼制御部から取得するように構成されている。
分流弁30は、冷却水循環路13の冷却水の全量を貯湯用熱交換器24側に通流させたり、冷却水循環路13の冷却水の全量を熱源用熱交換器25側に通流させることもできるように構成されている。
熱媒加熱用熱交換器26においては、熱源用熱交換器25や補助加熱機28にて加熱された熱源用湯水を通流させることにより、熱媒循環路22を通流する熱媒を加熱させるように構成されている。上述した熱消費端末3は、床暖房装置や浴室暖房装置等の暖房端末にて構成されている。
又、貯湯槽2には、その貯湯熱量の測定用として、貯湯槽2の上層部の上端位置の湯水の温度を測定する上端温度センサS1、貯湯槽2の上層部と中層部との境界位置の湯水の温度を測定する中間上位温度センサS2、貯湯槽2の中層部と下層部との境界位置の湯水の温度を測定する中間下位温度センサS3、及び貯湯槽2の下層部の下端位置の湯水の温度を測定する下端温度センサS4が設けられ、更に、給水路29には、貯湯槽2に供給される水の給水温度を測定する給水温度センサSiが設けられており、詳細な計算方法については省略するが、これら、上端温度センサS1と中間上位温度センサS2と中間下位温度センサS3と下端温度センサS4との測定結果に基づいて、貯湯槽2への貯湯熱量を演算することができる。
運転制御部5は、熱媒供給運転の実行中に端末用リモコンから運転の停止が指令されると、分流弁30を冷却水の全量を貯湯用熱交換器24側に通流させる状態に切り換え、熱源用断続弁40を閉弁し、熱源用循環ポンプ21を停止させて、湯水循環ポンプ17を作動させることにより、熱媒供給運転から貯湯運転へ切り換えるように構成されている。
そこで、当該実施形態に係るコジェネレーションシステムにあっては、まずもって、運転制御部5は、電力負荷9にて消費される電力(エネルギ指標関連値の一例)の特定時間(例えば、24時間〜168時間の間の時間)での積算値(消費電力量)を導出する第1エネルギ指標関連値積算制御を実行するように構成されている。
説明を追加すると、当該第1エネルギ指標関連値積算制御においては、運転制御部5は、燃料電池1が非発電状態にあるときに、電力負荷9での負荷電力を、電力負荷計測手段11にて計測する形態で導出する電力導出制御を実行し、当該電力導出制御にて導出された負荷電力を特定時間に亘って積分する形態で、電力負荷9での消費電力の特定時間での積算値である消費電力量を導出している。
尚、消費電力量利用判定閾値は、一般的な住戸にて使用者が存在する場合に通常消費される消費電力に基づいて設定される。
更に、運転制御部5は、熱負荷での消費熱量(当該実施形態では、熱消費端末3のすべてと給湯とで消費される熱量:エネルギ指標関連値の一例)を導出する熱量導出制御を実行するように構成されており、当該消費熱量の特定時間での積算値(積算消費熱量)を導出する第2エネルギ指標関連値積算制御を実行するように構成されている。
説明を追加すると、当該実施形態にあっては、補助燃焼制御部が、補助加熱機28からの出力熱量を、出温度センサの測定値から入温度センサの測定値を減算した値と流量センサの測定値との積算値に、加熱時間を積算する形態で導出するように構成されているため、コジェネレーションシステムの運転制御部5は、当該出力熱量に係る情報を補助燃焼制御部から取得し、当該出力熱量に対して所定の放熱ロスを割り引く形態で、熱負荷にて消費される実消費熱量を導出する。
運転制御部5は、燃料電池1が非発電状態にあるか否かを監視し(#01)、燃料電池1が非発電状態にある場合には、電力負荷にて消費される消費電力をエネルギ指標関連値とする場合の制御(#02、#03)と、熱負荷にて消費される消費熱量をエネルギ指標関連値とする場合の制御(#04、#05)とを、記載の順に実行する。
運転制御部5は、電力負荷にて消費される消費電力をエネルギ指標関連値とする場合の制御において、電力負荷9にて消費される消費電力の特定時間での積算値である消費電力量を導出し(#02)、当該消費電力量が、消費電力量利用判定閾値を超えたか否かを判定する(#03)。
運転制御部5は、#03の判定にて、エネルギ指標関連値の特定時間での積算値がエネルギ利用判定閾値を超えたと判定した場合、表示部に「燃料電池が非発電状態である」ことを表示し(#06)、超えていないと判定した場合には、以下の#04、#05の制御へ移行する。
運転制御部5は、熱負荷にて消費される熱をエネルギ指標関連値とする場合の制御において、補助加熱機28での出力熱量の特定時間での積算値である積算熱量に対し、所定の放熱ロスを割り引く形態で、消費熱量を特定時間で積算した積算消費熱量を導出し(#04)、積算消費熱量が消費熱量利用判定閾値を超えたか否かを判定する(#05)。
運転制御部5は、#05の判定にて、エネルギ指標関連値の特定時間での積算値がエネルギ利用判定閾値を超えたと判定した場合、表示部に「燃料電池が非発電状態である」ことを表示し(#06)、超えていないと判定した場合には、#01以降の制御を実行し続ける。
尚、#02〜#06の制御の実行中において、燃料電池1が非発電状態から発電状態へ移行した場合、夫々の制御は中止されると共に、#01の制御が実行されることとなる。
第2実施形態に係るコジェネレーションシステムについて、図4、5に基づいて説明する。
当該第2実施形態では、熱負荷にて消費される消費熱量の関連値をエネルギ指標関連値とする場合に係る構成に関し、第1実施形態の補助加熱機28の補助燃焼制御部に係る構成に替えて、給湯に係る給湯熱負荷(給湯栓やシャワーに係る熱負荷に加え、風呂湯張りに係る風呂熱負荷を含む)を計測する給湯熱負荷計測手段31を備えると共に、熱消費端末3での熱負荷(床暖房装置、浴室暖房装置、及び追焚装置での熱負荷を含む)を計測する端末熱負荷計測手段32とを備えている。
当該構成以外については、第1実施形態と同一であるので、以下では同一の構成については同一の符号を付すものとし、説明を割愛するものとする。
端末熱負荷計測手段32は、熱消費端末3の夫々に関して設けられる、熱消費端末3に流入する熱媒の入温度を計測する入熱媒温度センサ(図示せず)と、熱消費端末3から流出する熱媒の出温度を計測する出熱媒温度センサ(図示せず)と、熱媒循環路22を循環する熱媒の流量を計測する熱媒流量センサ(図示せず)とから成り、運転制御部5は、入熱媒温度センサの計測値から出熱媒温度センサの計測値を減算した値に、熱媒流量センサの計測値を乗算した値を暖房に係る消費熱量として導出する。
<エネルギ指標関連値が熱である場合の構成>
運転制御部5は、熱負荷での消費熱量(当該実施形態では、熱消費端末3のすべてと給湯とで消費される熱量:エネルギ指標関連値の一例)を導出する熱量導出制御を実行するように構成されており、当該消費熱量の特定時間での積算値(積算消費熱量)を導出する第7エネルギ指標関連値積算制御を実行するように構成されている。
説明を追加すると、当該第2実施形態にあっては、運転制御部5は、給湯熱負荷計測手段31にて計測された計測値に基づいて導出した給湯熱負荷と、端末熱負荷計測手段32にて計測された計測値に基づいて導出した暖房熱負荷との合計値を、熱負荷にて消費される実消費熱量として導出する。
運転制御部5は、燃料電池1が非発電状態にあるか否かを監視し(#01)、燃料電池1が非発電状態にある場合には、電力負荷にて消費される消費電力をエネルギ指標関連値とする場合の制御(#02、#03)と、熱負荷にて消費される消費熱量をエネルギ指標関連値とする場合の制御(#04、#05)とを、記載の順に実行する。
運転制御部5は、電力負荷にて消費される消費電力をエネルギ指標関連値とする場合の制御において、電力負荷9にて消費される消費電力の特定時間での積算値である消費電力量を導出し(#02)、当該消費電力量が、消費電力量利用判定閾値を超えたか否かを判定する(#03)。
運転制御部5は、#03の判定にて、エネルギ指標関連値の特定時間での積算値がエネルギ利用判定閾値を超えたと判定した場合、表示部に「燃料電池が非発電状態である」ことを表示し(#06)、超えていないと判定した場合には、以下の#04、#05の制御へ移行する。
運転制御部5は、熱負荷にて消費される消費熱量をエネルギ指標関連値とする場合の制御において、給湯熱負荷計測手段31にて計測される給湯に係る消費熱量と端末熱負荷計測手段32にて計測される暖房に係る消費熱量とを加算する形態で、熱負荷にて消費される合算消費熱量を導出し(#04)、当該合算消費熱量を特定時間で積算した積算消費熱量が消費熱量利用判定閾値を超えたか否かを判定する(#05)。
運転制御部5は、#05の判定にて、エネルギ指標関連値の特定時間での積算値がエネルギ利用判定閾値を超えたと判定した場合、表示部に「燃料電池が非発電状態である」ことを表示し(#06)、超えていないと判定した場合には、#01以降の制御を実行し続ける。
尚、#02〜#06の制御の実行中において、燃料電池1が非発電状態から発電状態へ移行した場合、夫々の制御は中止されると共に、#01の制御が実行されることとなる。
(1)上記実施形態にあっては、熱電併給装置の一例として燃料電池を示したが、別に、ガスエンジン駆動式の発電機を、熱電併給装置として備えても構わない。
しかしながら、補助加熱機28からの出力熱量は、燃料ガスの流量を制御する燃料流量制御弁の開度に基づいて導出するように構成しても構わない。
しかしながら、報知手段として、スピーカを備える構成を採用すると共に、「燃料電池1の非発電状態が継続しています。」等の音声メッセージを出力するように構成しても構わない。
また、報知手段は、コジェネレーションシステムの外部に設けられる管理センター等へ、報知するように構成しても構わない。
尚、運転制御部5は、燃料電池1が故障している場合には、報知制御を行わないように構成することが好ましい。
しかしながら、運転制御部5は、第1エネルギ利用判定制御において消費電力量が消費電力量利用判定閾値を超えた場合、且つ第2エネルギ利用判定制御において積算消費熱量が消費熱量利用判定閾値を超えた場合に、報知制御を実行するように構成しても構わない。
しかしながら、第1エネルギ指標関連値積算制御及び第1エネルギ利用判定制御と、上述した第3エネルギ指標関連値積算制御及び第3エネルギ利用判定制御と、上述した第4エネルギ指標関連値積算制御及び第4エネルギ利用判定制御とを、並列に実行するように構成すると共に、第1エネルギ利用判定制御と第3エネルギ利用判定制御と第4エネルギ利用判定制御との何れかで、エネルギ指標関連値の特定時間での積算値がエネルギ利用判定閾値を超えたと判定された場合に、報知制御を実行するように構成しても構わない。
ここで、特定熱量とは、例えば、補助加熱機28の種火で消費される消費熱量よりは大きい熱量であり、使用者が給湯熱負荷又は暖房熱負荷を使用した場合に消費される消費熱量未満の熱量を意味するものとする。
説明を追加すると、運転制御部5は、熱負荷での消費熱量の上昇を伴う熱消費発生回数として、給湯に係る給湯熱負荷(給湯栓やシャワーに係る熱負荷に加え、風呂湯張りに係る風呂熱負荷を含む)、及び熱消費端末3での熱負荷(床暖房装置、浴室暖房装置、及び追焚装置での熱負荷を含む)の運転操作として端末用リモコン等のスイッチが操作された回数を計測し、それらの特定時間での積算回数が熱量消費発生回数判定閾値を超えた否かを判定するように構成しても構わない。
しかしながら、第2エネルギ指標関連値積算制御及び第2エネルギ利用判定制御と、上述した第5エネルギ指標関連値積算制御及び第5エネルギ利用判定制御と、上述した第6エネルギ指標関連値積算制御及び第6エネルギ利用判定制御とを、並列に実行するように構成すると共に、第2エネルギ利用判定制御と第5エネルギ利用判定制御と第6エネルギ利用判定制御との何れかで、エネルギ指標関連値の特定時間での積算値がエネルギ利用判定閾値を超えたと判定された場合に、報知制御を実行するように構成しても構わない。
しかしながら、第7エネルギ指標関連値積算制御及び第7エネルギ利用判定制御と、上述した第5エネルギ指標関連値積算制御及び第5エネルギ利用判定制御と、上述した第6エネルギ指標関連値積算制御及び第6エネルギ利用判定制御とを、並列に実行するように構成すると共に、第7エネルギ利用判定制御と第5エネルギ利用判定制御と第6エネルギ利用判定制御との何れかで、エネルギ指標関連値の特定時間での積算値がエネルギ利用判定閾値を超えたと判定された場合に、報知制御を実行するように構成しても構わない。
3 :熱消費端末
5 :運転制御部
9 :電力負荷
Claims (8)
- 電力と熱とを併せて発生する熱電併給装置と、前記熱電併給装置にて供給される電力を消費する電力負荷と、前記熱電併給装置にて供給される熱を消費する熱負荷と、前記熱電併給装置が非発電状態にあるときに報知手段に前記熱電併給装置の非発電状態が継続していることを報知させる報知制御を実行するように構成されている運転制御部とを備えたコジェネレーションシステムであって、
前記運転制御部は、
前記熱電併給装置が非発電状態にあるときに前記電力負荷にて消費される消費電力と前記熱負荷にて消費される消費熱量との少なくとも何れか一方から成るエネルギ指標の関連値であるエネルギ指標関連値の特定時間での積算値を導出するエネルギ指標関連値積算制御と、
前記エネルギ指標関連値積算制御にて導出される前記エネルギ指標関連値の特定時間での前記積算値が、エネルギ利用状態を判定する閾値であるエネルギ利用判定閾値を超えたか否かを判定するエネルギ利用判定制御とを実行するように構成されていると共に、
前記エネルギ利用判定制御において、前記エネルギ指標関連値積算制御にて導出される前記エネルギ指標関連値の特定時間での前記積算値が前記エネルギ利用判定閾値を超えたと判定した場合に、前記報知制御を実行するように構成されているコジェネレーションシステム。 - 前記運転制御部は、前記電力負荷にて消費される消費電力を導出する電力導出制御を実行するように構成され、
前記運転制御部は、前記エネルギ指標関連値積算制御において、前記電力導出制御にて導出された前記消費電力を、前記エネルギ指標関連値として積算する請求項1に記載のコジェネレーションシステム。 - 前記運転制御部は、前記電力負荷での消費電力が使用者が存在している場合に消費される特定電力を超えているときの時間である特定電力消費時間を導出する特定電力消費時間導出制御を実行するように構成され、
前記運転制御部は、前記エネルギ指標関連値積算制御において、前記特定電力消費時間導出制御にて導出された前記特定電力消費時間を、前記エネルギ指標関連値として積算する請求項1又は2に記載のコジェネレーションシステム。 - 前記運転制御部は、前記電力負荷での消費電力の上昇を伴う電力消費発生回数を導出する電力消費発生回数導出制御を実行するように構成され、
前記運転制御部は、前記エネルギ指標関連値積算制御において、前記電力消費発生回数導出制御にて導出された前記電力消費発生回数を、前記エネルギ指標関連値として積算する請求項1〜3の何れか一項に記載のコジェネレーションシステム。 - 前記運転制御部は、前記熱負荷にて消費される消費熱量を導出する熱量導出制御を実行するように構成され、
前記運転制御部は、前記エネルギ指標関連値積算制御において、前記熱量導出制御にて導出された前記消費熱量を、前記エネルギ指標関連値として積算する請求項1〜4の何れか一項に記載のコジェネレーションシステム。 - 前記運転制御部は、前記熱負荷にて消費される消費熱量が特定熱量を超えているときの時間である特定熱量消費時間を導出する特定熱量消費時間導出制御を実行するように構成され、
前記運転制御部は、前記エネルギ指標関連値積算制御において、前記特定熱量消費時間導出制御にて導出された前記特定熱量消費時間を、前記エネルギ指標関連値として積算する請求項1〜5の何れか一項に記載のコジェネレーションシステム。 - 前記運転制御部は、前記熱負荷での消費熱量の上昇を伴う熱消費発生回数を導出する熱消費発生回数導出制御を実行するように構成され、
前記運転制御部は、前記エネルギ指標関連値積算制御において、前記熱消費発生回数導出制御にて導出された前記熱消費発生回数を、前記エネルギ指標関連値として積算する請求項1〜6の何れか一項に記載のコジェネレーションシステム。 - 前記熱負荷は、給湯熱負荷と暖房熱負荷との少なくとも1つ以上から成る請求項1〜7の何れか一項に記載のコジェネレーションシステム。
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