JP2017048919A - プラネタリギヤセット - Google Patents

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守弘 松本
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Abstract

【課題】山歯歯車であるサンギヤまたはリングギヤと噛み合い、かつ軸線方向に二分割したプラネタリピニオンを有し、そのプラネタリピニオンを構成する分割片の位相の相違やそれに伴う不都合を簡単な構成で改善することのできるプラネタリギヤセットを提供する。【解決手段】複数のプラネタリピニオン4のうち少なくともいずれか一つの第1プラネタリピニオン4Pは、同一軸線上に隣接して配置される第1歯車片11と第2歯車片12とを有し、第1歯車片11は、所定の捩れ角を有し、第2歯車片12は、第1歯車片11における捩れ角とは反対側に向いた捩れ角を有し、かつ第1歯車片11と第2歯車片12とが相対回転可能でかつキャリア6に保持されている。【選択図】図2

Description

この発明は、山歯歯車によって構成された第1回転要素と、その第1回転要素に噛み合うプラネタリピニオンとを備えたプラネタリギヤセットに関するものである。
車両用の変速機などに用いられている遊星歯車機構は、外歯歯車であるサンギヤと、そのサンギヤと同心円上に配置された内歯歯車であるリングギヤと、これらサンギヤとリングギヤとに噛み合っているプラネタリピニオンを回転可能に保持しているキャリアとを回転要素とする差動歯車機構である。遊星歯車機構の一例が特許文献1に記載されており、その遊星歯車機構におけるサンギヤおよびリングギヤならびにプラネタリピニオンは山歯歯車によって構成されている。山歯歯車では、軸線方向での中央部を境にした両側の歯の捩れ角が互いに反対になっている。したがって、歯同士が噛み合ってトルクを伝達することにより生じるスラスト荷重は、軸線方向での中央部を境にした両側で互いに反対向きになる。そのため、サンギヤとリングギヤとの間で、プラネタリピニオンを介してトルクが伝達される場合、プラネタリピニオンでは上記のように互いに反対方向に生じるスラスト荷重が相殺され、キャリアにはスラスト荷重が生じない。つまり、特許文献1の構成によればピニオンギヤに対してスラスト軸受などの対策を講じる必要がなくなる。
特開2009−052743号公報
山歯歯車の歯の捩れ角は、軸線方向での中央部を境にして反対になるから、上述した遊星歯車機構を組み立てる場合、いずれかのギヤを他のギヤに対して軸線方向に相対移動させて組み付けることができない。これに対して特許文献1に記載されているように、リングギヤを軸線方向での中央部で分割した構造では、いずれかの分割片を他方の分割片とは反対側から組み付けることができるので、山歯歯車の遊星歯車機構が組み付け可能なものとなる。しかしながら、上記のリングギヤなどの一つのギヤを二つの歯車片で構成した場合、そのギヤは、機構上、一つの歯車として機能するから、二つの歯車片の相対的な位相にずれがあると、他のギヤに対する一方の歯車片と他方の歯車片との噛み合い状態が相違することになる。その結果、いずれか一方の歯車片のみでトルクを伝達することになったり、あるいは他のギヤの歯と歯車片との噛み合いに異常が生じて摩耗が進行し、あるいは異音が生じるなどの可能性がある。このような不都合を解消するために、一つの山歯歯車を構成する歯車片同士の相対的な位相を調整することのできる機構を設けるとすれば、歯車機構の構成が複雑化するだけでなく、組み立て性もしくは製造性に劣る歯車機構になってしまう不都合が生じる。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであって、山歯歯車であるサンギヤまたはリングギヤと噛み合い、かつ軸線方向に二分割したプラネタリピニオンを有し、そのプラネタリピニオンを構成する分割片の位相の相違やそれに伴う不都合を簡単な構成で改善することのできるプラネタリギヤセットを提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、軸線方向における一方側の歯の捩れ方向の向きと他方側の歯の捩れ方向の向きとが相反する第1回転要素と、円周方向に配置される複数のプラネタリピニオンを自転および公転可能に保持する第2回転要素とを含む少なくとも三つの回転要素からなるプラネタリギヤセットにおいて、前記複数のプラネタリピニオンのうち少なくともいずれか一つの第1プラネタリピニオンは、同一軸線上に隣接して配置される第1歯車片と第2歯車片とを有し、前記第1歯車片は、所定の捩れ角を有し、前記第2歯車片は、前記第1歯車片における前記捩れ角とは反対側に向いた捩れ角を有し、かつ前記第1歯車片と前記第2歯車片とが相対回転可能でかつ前記第2回転要素に保持されていることを特徴とするものである。
この発明では、前記第1プラネタリピニオンの前記第1歯車片と前記第2歯車片とが軸線方向へ離隔することを規制する規制部を有することを特徴としている。
この発明では、前記第1歯車片と前記第2歯車片とのうち一方の歯車片は、前記第1歯車片と前記第2歯車片とのうち他方の歯車片側に延出し、かつピニオンシャフトと相対回転可能に支持された円筒部を有し、前記他方の歯車片が前記円筒部に嵌合され、前記規制部は、前記円筒部の先端に形成されたフランジ部を含むことを特徴としている。
この発明では、前記第1歯車片と前記第2歯車片とのうち一方の歯車片は、前記第1歯車片と前記第2歯車片とのうち他方の歯車片側に延出し、かつピニオンシャフトと相対回転可能に支持された円筒部を有し、前記他方の歯車片が前記円筒部に嵌合されていることを特徴としている。
この発明では、前記第1回転要素と同心円上に配置され、かつ軸線方向における一方側の捩れ方向の向きと他方側の捩れ方向の向きとが相反する歯を有する第3回転要素を更に備えていることを特徴としている。
この発明では、前記複数のプラネタリピニオンは、前記第1回転要素と噛み合う第2プラネタリピニオンと前記第2プラネタリピニオンおよび前記第3回転要素と噛み合う第3プラネタリピニオンとから構成され、前記第2プラネタリピニオンと前記第3プラネタリピニオンとの少なくとも一方が、前記第1プラネタリピニオンにより構成されていることを特徴としている。
この発明では、軸線方向における前記第2歯車片を挟んで前記第1歯車片とは反対側に配置され、かつ前記第2歯車片に一体化された第3歯車片と前記第1回転要素および前記第2回転要素以外の第4回転要素とを更に備え、前記第2歯車片と前記第3歯車片との一方の歯車片は、前記第1回転要素と噛み合い、前記第2歯車片と前記第3歯車片との他方の歯車片は、前記第4回転要素を構成する歯車に噛み合うように構成されていることを特徴としている。
この発明では、前記第1回転要素および前記第2回転要素ならびに前記第4回転要素以外の第5回転要素を更に備え、前記一方の歯車片は、前記第1回転要素と、前記第5回転要素を構成する歯車に噛み合う他の歯車とに噛み合うように構成されていることを特徴としている。
この発明では、前記第2歯車片と前記第3歯車片とのピッチ円が相違していることを特徴としている。
この発明では、前記第1プラネタリピニオンは、前記第2回転要素に前記軸線方向で一体とされているピニオンシャフトに保持されていることを特徴としている。
この発明によれば、プラネタリギヤセットの回転要素のうち、キャリアに保持されているプラネタリピニオンが第1歯車片と第2歯車片との二つの歯車片から構成されているため、第1歯車片と第2歯車片とが互いに回転方向に可動でき、すなわち相対回転可能となる。したがって、例えばサンギヤおよびリングギヤの歯間に回転方向の誤差がある場合には、第1歯車片と第2歯車片とが相対回転可能によりサンギヤとプラネタリピニオン、またプラネタリピニオンとリングギヤとの歯面がそれぞれ同時に接触し得る位相にプラネタリピニオンを構成する歯車片同士の相対的な位相が決定されるため、回転方向の誤差が吸収される。すなわち、位相の相違やそれに伴う不都合を簡単な構成で改善することができる。
また、この発明によれば、第1歯車片と第2歯車片との軸線方向への相対的な移動を制限する構成、すなわちプラネタリピニオンの第1歯車片と第2歯車片とのうち一方の歯車片が、他方の歯車片側に延出した円筒部を有し、他方の歯車片がその円筒部に嵌合され、またその円筒部の先端が第2歯車片の側面から突出した規制部とされている。これにより、第1歯車片と第2歯車片とは離隔する方向への相対移動が規制される。したがって、例えば第1歯車片と第2歯車片とがそれぞれ離れる方向にスラスト荷重が発生した場合であっても、上記のように軸線方向への相対的な移動が規制されていることにより、軸線方向へのスラスト荷重はプラネタリピニオンの内力として相殺することができる。またこの構成によれば、一方の歯車片のみがピニオンシャフトと相対回転可能となるためプラネタリピニオンを支持する軸受を一つに少なくすることができ、プラネタリギヤセット全体の構造の簡素化を図ることができる。
さらに、この発明によれば、シングルピニオン型のプラネタリギヤセットに加え、ダブルピニオン型のプラネタリギヤセットおよびシングルピニオンとダブルピニオンとを組み合わせたラビニヨ型のプラネタリギヤセットならびに、互いにピッチ円の異なるプラネタリピニオン備えたステップドピニオンからなるプラネタリギヤセットによって構成した場合であっても、上述したプラネタリギヤセットと同様に、少なくともいずれかのプラネタリピニオンが分割した歯車片により構成されているため、各歯車片が相対回転できるため、歯車片の位相誤差を吸収することができる。また上述したように、スラスト荷重をプラネタリピニオンの内力で相殺できるためプラネタリピニオンの側面とキャリアの内面との摺動抵抗を抑制することができる。
この発明の一実施例を示す模式図である。 図1の実施例におけるII-II線に沿う断面図である。 第1歯車片と第2歯車片との軸線方向への相対的な移動を制限する構成例を説明するための断面図である。 ダブルピニオン型のプラネタリギヤセットの構成例を説明するための模式図である。 ラビニヨ型のプラネタリギヤセットの構成例を説明するための斜視図である。 図5におけるVI-VI線に沿う断面図である。 ロングプラネタリピニオンにおける第1歯車片と第2歯車片との軸線方向への相対的な移動を制限する構成例を説明するための断面図である。 ステップドピニオン型のプラネタリギヤセットの構成例を説明するための断面図である。 第2歯車片と第3歯車片との軸線方向への相対的な移動を制限する構成例を説明するための断面図である。
つぎに、この発明で対象とすることができるプラネタリギヤセットの一例について図1を参照しつつ説明する。図1はこの実施例におけるプラネタリギヤセット1を示す模式図である。このプラネタリギヤセット1は、三つの回転要素から構成されたシングルピニオン型のプラネタリギヤセット1である。そのプラネタリギヤセット1は、サンギヤ2と、そのサンギヤ2の外周側に同心円上に配置されたリングギヤ3と、サンギヤ2およびリングギヤ3に噛み合うプラネタリピニオン4と、そのプラネタリピニオン4を自転可能かつ公転可能に保持するピニオンシャフト5が連結されたキャリア6とから構成されている。なお、図1に示す例では、プラネタリピニオン4は、円周方向に所定の間隔を空けて三つ配置されている。
このプラネタリギヤセット1は、そのように円周方向に三つ配置されてたプラネタリピニオン4のうちのいずれか一つのプラネタリピニオン4が、後述するように相対回転可能な二つの歯車片により構成されていればよい。図1に示す例では、図1における上側のプラネタリピニオン4が、そのように相対回転可能な二つの歯車片により構成されており、そのプラネタリピニオンを以下の説明では第1プラネタリピニオン4Pと記す。
上記サンギヤ2およびリングギヤ3は、プラネタリピニオン4Pと常時噛み合い、かつ伝達されるトルクに応じた軸線方向の分力を相殺できるように、従来知られた山歯歯車と同様に構成されている。具体的には軸線方向における一方側の歯と、他方側の歯との捩れ角が相反するように形成されている。またサンギヤ2は、後述するプラネタリピニオン4Pと噛み合う第1外歯7と第2外歯8とが形成されている。さらに、リングギヤ3はプラネタリピニオン4Pと噛み合う第1内歯9と第2内歯10とが形成されている。なお、捩れ角とは、互いに噛み合う歯車が噛み合うときに滑りが生じないピッチ面と、歯車の歯面との交線である歯筋が、軸線方向に対して傾斜している角度をいう。
一方、プラネタリピニオン4Pは、図2に示すように、同一のピニオンシャフト5に保持される二つの歯車片11,12により構成されており、一方の歯車片(以下、第1歯車片と記す)11の歯の捩れ角と、他方の歯車片(以下、第2歯車片と記す)12の捩れ角とが相反するように形成されている。すなわち、第1歯車片11と第2歯車片12とは、同一軸線上に隣接して配置されており、第1歯車片11と第2歯車片12とを組み合わせた際の歯の形状は、全体(ユニット)として山歯歯車とされている。なお、この第1歯車片11および第2歯車片12には、それぞれに第1歯車片11を支持する軸受16ならびに第2歯車片12を支持す軸受16が設けられ、それらの軸受16を介してピニオンシャフト5に対して相対回転可能とされている。
上記の二つの歯車片11,12についてより具体的に説明すると、第1歯車片11は、回転軸13の軸線方向に所定の長さを有する第3外歯14が形成され、同様に第2歯車片12は回転軸13の軸線方向に所定の長さを有する第4外歯15が形成されている。また、それら各歯14,15は上述したように所定の捩れ角で形成されており、第1歯車片11に形成されている外歯14と第2歯車片12に形成されている外歯15とは互いに相反する捩れ角により形成されている。さらに、その第1歯車片11と第2歯車片12とは相対回転可能に設けられている。そして、第1歯車片11の第3外歯14は、上述したサンギヤ2の第1外歯7およびリングギヤ3の第1内歯9と噛み合うように構成され、同様に第2歯車片12の第4外歯15は、サンギヤ2の第2外歯8およびリングギヤ3の第2内歯10と噛み合うように構成されている。なお、相対回転とは第1歯車片11と第2歯車片12との位相の誤差を調整できる程度の回転をいう。また、プラネタリピニオン4Pを含むプラネタリピニオン4は円周方向に複数配置されているが、少なくともそのうちの一つのプラネタリピニオン4(4P)が二つの歯車片11,12から構成されていればよく、その他のプラネタリピニオン4(4P)はサンギヤ2およびリングギヤ3と同様に山歯歯車から構成されてよい。さらに、サンギヤ2もしくはリングギヤ3の一方がこの発明の実施例における第1回転要素に相当し、キャリア6がこの発明の実施例における第2回転要素に相当し、サンギヤ2もしくはリングギヤ3の他方がこの発明の実施例における第3回転要素に相当する。
また、この発明によるプラネタリギヤセット1は、上述したように、プラネタリピニオン4Pが第1歯車片11と第2歯車片12とにより構成されているため、山歯歯車を用いてプラネタリギヤセット1を組み付けることが可能である。具体的には、サンギヤ2に分割したプラネタリピニオン4Pの一方の歯車片11,(12)を組み付け、ついでリングギヤ3を、先に組み付けた歯車片11,(12)に噛ませつつ軸線方向から挿入する。ついで、分割したプラネタリピニオン4Pの他方の歯車片12,(11)を一方の分割片11,(12)とは軸線方向で反対側からサンギヤ2およびリングギヤ3に噛ませつつ挿入することによりこのプラネタリギヤセット1の組み付けが可能となる。
この発明によれば、図2に示すようにプラネタリピニオン4Pを第1歯車片11と第2歯車片12とから構成することにより、第1歯車片と11第2歯車片12とが相対回転可能となるため位相誤差を吸収できる。具体的には、例えばサンギヤ2の各歯7,8およびリングギヤ3の各歯9,10に回転方向の誤差(位相差)がある場合には、第1歯車片11と第2歯車片12とが相対回転可能とされているため、プラネタリピニオン4Pの位相が、サンギヤ2とプラネタリピニオン4Pとの歯面がそれぞれ同時に接触し得る位相に決定される。また、プラネタリピニオン4Pとリングギヤ3との歯面もそれぞれが同時に接触し得る位相に決定される。その結果、上記回転方向の誤差が吸収される。すなわち、位相誤差を吸収できるためプラネタリギヤセット1の組み付け時の構成を簡素化することができる。
また、プラネタリピニオン4Pはキャリア6によって支持されているため、直接入力要素および出力要素ならびに反力要素となることがなく、さらに上述したようにプラネタリピニオン4Pはサンギヤ2とリングギヤ3との間でトルクを伝達するため、サンギヤ2やリングギヤ3に位相のずれがある場合であっても、それぞれとの位相の調整が可能である。したがって、この発明においてはプラネタリピニオン4Pを分割して構成することで上記の課題の要因とならずプラネタリギヤセット1を構成することができる。
図1および図2の構成によれば、プラネタリピニオン4Pがリングギヤ3から受けるスラスト荷重と、プラネタリピニオン4Pがサンギヤ2から受けるスラスト荷重とは軸線方向で反対方向になる。その場合、いずれかの回転要素にトルクが入力されることにより、ピニオンシャフト5と軸受16との不可避的なガタ(遊び)が詰まる。つまり、そのガタが詰まることにより、プラネタリピニオン4Pが回転軸13に対して傾く。また、その傾きにより、サンギヤ2とプラネタリピニオン4Pとの噛み合いおよびリングギヤ3とプラネタリピニオン4Pとの噛み合いが変化して、上記のリングギヤ3から受けるスラスト荷重およびサンギヤ2から受けるスラスト荷重は予め定めた値から変動する。例えばリングギヤ3から受けるスラスト荷重が減少した場合には、サンギヤ2から受けるスラスト荷重は増大する。そして、その変動したサンギヤ2から受けるスラスト荷重と変動したリングギヤ3から受けるスラスト荷重との差分のスラスト荷重がプラネタリピニオン4Pを軸線方向の一方側に押圧する。
また、プラネタリピニオン4Pを支持する軸受16がテーパローラベアリングの場合には、上記のようにプラネタリピニオン4Pが回転軸13に対して傾くことに伴って、テーパローラベアリングを構成する転動体(コロ)が回転軸13に対して傾く(スキュー現象ともいう)。なお、このスキューは、上記のガタの量に応じて変化し、すなわちガタの量が増大すればスキューの量も増大することがある。このような軸受16のスキュー現象が発生することにより、プラネタリピニオン4Pにはスラスト荷重が作用する。
上記の、いずれのスラスト荷重も、入力されるトルクの方向が定まっている場合には、それらのスラスト荷重が作用する方向を特定もしくは予測することができる。したがって、図1および図2の構成によれば、第1歯車片11に作用する軸線方向のスラスト荷重と、第2歯車片12に作用する軸線方向のスラスト荷重とが互いに接近する方向に作用するように歯の捩れ方向を定めることによりそのスラスト荷重を相殺(打ち消す)もしくは低減することができる。
また、上記のように歯の捩れ方向を定めるなどの簡単な構成でスラスト荷重を相殺もしくは低減することができることにより、スラスト軸受などのスラスト荷重を受けもつ構成を必要とせず、プラネタリギヤセット1全体の構成を簡素化することができる。さらに、併せて、このような構成によりスラスト荷重を相殺もしくは低減することができるため、第1歯車片11の側面とキャリア6の内面、もしくは第2歯車片12の側面とキャリア6の内面とが接触することによる動力損失を抑制もしくは低減することができる。
一方、第1歯車片11と第2歯車片12とが離隔する方向にトルクが伝達された場合には、第1歯車片11の側面とキャリア6の内面とが接触し、また第2歯車片12の側面とキャリア6の内面とが接触する可能性がある。そのような場合にはその接触面での摺動抵抗を要因として、動力損失が増大するおそれがある。そのため、図3に示すプラネタリギヤセット1では、第1歯車片11と第2歯車片12とが離隔することを規制するように構成されている。
具体的には、第2歯車片12が第1歯車片11から離隔する方向に移動したときに、第2歯車片12の側面のうち、第1歯車片11に対向した面とは反対側の側面が接触する規制部17が設けられている。この規制部17は、第1歯車片11がトルクを伝達することにより、第1歯車片11に作用する軸線方向の荷重と、第2歯車片12がトルクを伝達することにより、第2歯車片12に作用する軸線方向の荷重とを、内力として相殺するように構成されている。図3に示す例では、第1歯車片11に、第2歯車片12側に延出し、かつピニオンシャフト5と相対回転可能に支持された円筒部18が形成されている。また、第2歯車片12の内周面がその円筒部18の外周面に嵌合するように構成されている。さらにその円筒部18の先端が、第2歯車片12の側面から突出するように、円筒部18が第2歯車片12の軸長よりも長く形成され、その先端にフランジ部である規制部17が連結されている。この規制部17は、例えば、円筒部18の先端に螺合されたナットや、円筒部18の先端に嵌め合わされたスナップリングによって構成することができる。なお、第2歯車片12を円筒部に嵌合させた後に、円筒部18の先端を押圧するかしめ加工により、規制部17を形成してもよい。上述したように第1歯車片11と第2歯車片12とに作用する軸線方向の荷重を相殺することができればよいので、円筒部18を第2歯車片12に形成し、その円筒部18に第1歯車片11を嵌合するように構成してもよい。
図3の構成によれば軸線方向に対するスラスト荷重を抑制することができる。すなわち、第1歯車片11は、第2歯車片12側に延出した円筒部18を有しており、第2歯車片12が円筒部18に嵌合され、規制部17により第1歯車片11と第2歯車片12とが離隔しないように規制されている。つまり、規制部17により軸線方向の可動量が制約されている。したがって、例えば第1歯車片11と第2歯車片12とがそれぞれ離れる方向にスラスト荷重が発生した場合であっても、そのスラスト荷重はプラネタリピニオン4Pの内力として相殺することができる。その結果、プラネタリピニオン4Pの側面とキャリア6の内面との接触による摺動抵抗を抑制もしくは低減させることができる。なお、第2歯車片12と円筒部18との相対回転は僅かであり、ほぼ同一回転数で回転しているため第2歯車片12の側面と規制部17の側面との接触面における摺動抵抗はほとんど生じない。
また、このように構成することにより、上述した図2の構成に比べて軸受16の数を減少させることができる。つまり、図2の構成では第1歯車片11と第2歯車片12とをそれぞれ支持する軸受16が設けられているが、この構成によれば、土台となる第1歯車片11のみを支持する構造とされるため、プラネタリピニオン4Pを支持する軸受16を一つに抑えることができるため大幅にコストを低下させることができる。言い換えれば、支持部材を簡略化することができるため、プラネタリギヤセット1全体としての構造を簡素化できる。なお、第2歯車片12と円筒部18との相対回転は僅かであり、ほぼ同一回転数で回転しているため、第2歯車片12の内周面と円筒部18の外周面との接触面における摺動抵抗はほとんど生じない。
また、この実施例におけるプラネタリギヤセットは、図4に示すような半径方向における内側のプラネタリピニオン4a(以下、インナープラネタリピニオン4aと記す)がサンギヤ2と噛み合い、半径方向における外側のプラネタリピニオン4b(以下、アウタープラネタリピニオン4bと記す)がリングギヤ3およびインナープラネタリピニオン4aと噛み合うように構成されたダブルピニオン型のプラネタリギヤセット19を対象としてもよい。その場合は、少なくともインナープラネタリピニオン4aおよびアウタープラネタリピニオン4bのうちの少なくとも一方のプラネタリピニオン4が上述したプラネタリピニオン4Pと同様に二つの歯車片から構成されていればよい。なお、サンギヤ2もしくはリングギヤ3の一方がこの発明の実施例における第1回転要素に相当し、キャリア6がこの発明の実施例における第2回転要素に相当し、サンギヤ2もしくはリングギヤ3の他方がこの発明の実施例における第3回転要素に相当し、インナープラネタリピニオン4aがこの発明の実施例における第2プラネタリピニオンに相当し、アウタープラネタリピニオン4bがこの発明の実施例における第3プラネタリピニオンに相当する。
また、上述したダブルピニオン型のプラネタリギヤセット19の場合においても組み付けることが可能である。このプラネタリピニオン4Pのうち、インナープラネタリピニオン4aとアウタープラネタリピニオン4bとの双方が分割されている場合は、先ず、サンギヤ2に分割された一方のインナープラネタリピニオン4aを組み付ける。ついで、分割された一方のアウタープラネタリピニオン4bをリングギヤ3およびサンギヤ2に噛み合うインナープラネタリピニオン4aに噛ませつつ、軸線方向から挿入する。ついで、分割されたプラネタリピニオン4a,4bの他方を軸線方向から挿入することにより全てのギヤが噛み合い、組み付けることが可能となる。
なお、インナープラネタリピニオン4aおよびアウタープラネタリピニオン4bのうちの一方のプラネタリピニオン4a,(4b)を分割した場合は、先ず、サンギヤ2もしくはリングギヤ3に分割されていない一方のプラネタリピニオン4b,(4a)を半径方向から組み付ける。ついで、分割された一方のプラネタリピニオン4a,(4b)の歯車片をサンギヤ2もしくはリングギヤ3の他方および分割されていないプラネタリピニオン4b,(4a)に噛ませつつ軸線方向から挿入する。その後、分割された他方のプラネタリピニオン4a,(4b)の歯車片を一方の分割片とは軸線方向で反対側から挿入することにより全てのギヤが噛み合い、組み付けることが可能となる。
つぎに、この発明における更に他の実施例について説明する。図5は、シングルピニオン型のプラネタリギヤセットとダブルピニオン型のプラネタリギヤセットとを組み合わせたラビニヨ型のプラネタリギヤセット20であり、図5の左側から見た場合はダブルピニオン型のプラネタリギヤセット、右側から見た場合はシングル型のプラネタリギヤセットとされている。具体的には、図5および図6に示すように、サンギヤが挿入されている回転軸21に軸線方向にオフセットした位置に小径のフロントサンギヤ22と大径のリアサンギヤ23とが連結されている。また、フロントサンギヤ22と同心円上にリングギヤ24が設けらている。さらに、リアサンギヤ23とリングギヤ24とに共用して噛み合うようにロングプラネタリピニオン25が構成され、フロントサンギヤ22とロングプラネタリピニオン25とに共用して噛み合うようにショートプラネタリピニオン26が構成されている。そして、ロングプラネタリピニオン25は、ロングピニオンシャフト27に回転可能に支持され、ショートプラネタリピニオン26は、ショートピニオンシャフト28に回転可能に支持され、それらピニオンシャフト27,28はキャリア29によって保持されている。すなわち、このラビニヨ型のプラネタリギヤセット20は、フロント側のリングギヤとリア側のリングギヤとが一体であり、またフロント側のキャリアとリヤ側のキャリアとが一体に構成されている。つまり、シングル型のプラネタリギヤセットとダブル型のプラネタリギヤセットのうち、リングギヤ24とキャリア29とが共有であり、またロングプラネタリピニオン25の回転数によりプラネタリピニオンの回転数を共有としている複合プラネタリギヤセットとされている。
また、この実施例においてはリングギヤ24とリアサンギヤ23とに噛み合うロングプラネタリピニオン25を分割し、回転方向へ可動、すなわち相対回転可能とされている。なお、分割されるプラネタリピニオンは、上記のプラネタリピニオンに限定されず、複数設けられたうちの、組み付け性を想定した少なくとも一つのプラネタリピニオンが分割されていればよい。なお、ロングプラネタリピニオン25はダブルピニオン型のプラネタリギヤセットにより構成されている側、すなわち図5,6における左側から順に同一軸線上に隣接して第1歯車片11、第2歯車片12、第3歯車片30、第4歯車片31とされ、第2歯車片12および第3歯車片30ならびに第4歯車片31が一体となって形成されている。なお、各歯車片のうち少なくとも一つの歯車が分割片とされていればよい。また、分割されたロングプラネタリピニオン25のうちの短尺側、すなわち、リングギヤ24およびショートプラネタリピニオン26と噛んでいる第1歯車片11をプラネタリピニオン25aとし、ロングプラネタリピニオン25のうち長尺側、すなわちリアサンギヤ23と噛み合い、第2歯車片12および第3歯車片30ならびに第4歯車片31が一体となっている歯車片をプラネタリピニオン25bとする。また、リングギヤ24がこの発明の実施例における第1回転要素に相当し、キャリア29がこの発明の実施例における第2回転要素に相当し、リアサンギヤ23がこの発明の実施例における第4回転要素に相当し、フロントサンギヤ22がこの発明の実施例における第5回転要素に相当し、ロングプラネタリピニオン25がこの発明の実施例における第1プラネタリピニオンに相当する。
ついで、このラビニヨ型のプラネタリギヤセット20の組み付け方について図6を参照しつつ説明する。具体的には、フロントサンギヤ22とフロントサンギヤ22に噛み合うショートプラネタリピニオン26を組み付ける。ついで、リアサンギヤ23とロングプラネタリピニオン25の長尺側のプラネタリピニオン25bとを噛ませつつ軸線方向から挿入する。ついで、リングギヤ24を軸線方向から挿入する。そして最後にロングプラネタリピニオン25の分割された短尺側のプラネタリピニオン25aを、ショートプラネタリピニオン26およびリングギヤ24と噛むように上記軸線方向と反対側から挿入することによりラビニヨ型のプラネタリギヤセット20を組み付けることが可能となる。また、図7に示すような軸線方向への可動を制約する構造、すなわち一つの軸受16により支持される構造の場合は、上述した組み付け方と同様の方法で組み付け、ナット等の固定部材で規制部17を形成することにより組み付けが可能となる。
つぎに、この発明における更に他の実施例について説明する。図8および図9に示すプラネタリギヤセットは、いわゆるステップドピニオン型のプラネタリギヤセット32である。このステップドピニオン型のプラネタリギヤセット32は、ピッチ円の異なる小径の歯車および大径の歯車からなるプラネタリピニオン33,34と、そのプラネタリピニオン33,34を支持するキャリア35と、第1リングギヤ36と第2リングギヤ37とから構成されている。具体的には、小径のプラネタリピニオン33と第1リングギヤ36とが噛み合い、同様に大径のプラネタリピニオン34と第2リングギヤ37とが噛み合って構成されている。小径のプラネタリピニオン33のうち大径のプラネタリピニオン34に隣接する歯車片と大径のプラネタリピニオン34のうちの小径のプラネタリピニオン33に隣接する歯車片とが一体化されている。すなわち、小径のプラネタリピニオン33側から順に第1歯車片11、第2歯車片12、第3歯車片30、第4歯車片31とした場合、ピッチ円の異なる第2歯車片12と第3歯車片30とが一体化されている。つまり、第1歯車片11と第2歯車片12とが相対回転可能に構成され、同様に第3歯車片30と第4歯車片31とが相対回転可能に構成されている。なお、この各歯車片は、上述した例に限定されず、小径のプラネタリピニオン33もしくは大径のプラネタリピニオン34の少なくとも一方のプラネタリピニオンが分割されていればよい。そして、このステップドピニオン型のプラネタリギヤセット32は、例えば、キャリア35を固定して、第1リングギヤ36を入力要素とし、第2リングギヤ37を出力要素とした場合、減速状態となりトルクを増幅させることができる。なお、第1リングギヤ36もしくは第2リングギヤ37の一方がこの発明の実施例における第1回転要素に相当し、キャリア35がこの発明の実施例における第2回転要素に相当し、第1リングギヤ36もしくは第2リングギヤ37の他方がこの発明の実施例における第4回転要素に相当し、小径のプラネタリピニオン33もしくは大径のプラネタリピニオン34の一方がこの発明の実施例における第1プラネタリピニオンに相当する。
ついで、このステップドピニオン型のプラネタリギヤセット32の組み付け方を図8を参照しつつ説明する。まずピニオンシャフト38に小径のステップドプラネタリピニオン33の分割片(第1歯車片11)を軸線方向から挿入する。ついで、第1リングギヤ36を、挿入した第1歯車片11に噛ませつつ軸線方向から挿入する。ついで、第2歯車片12と第3歯車片30とが一体化された歯車片を、第1リングギヤ36に噛ませつつ軸線方向から挿入する。ついで、第2リングギヤ37を、挿入された第3歯車片30に噛ませつつ軸線方向から挿入する。そして最後に大径のプラネタリピニオン34の分割片(第4歯車片31)を軸線方向から挿入することによりステップドピニオン型のプラネタリギヤセット32を組み付けることができる。また図9に示す、軸線方向の相対移動を規制する構成の場合は、上述した組み付け方と同様に組み付け、第4歯車片31を組み付けた後にナット等の固定部材で規制部17を形成することにより組み付けが可能となる。なお、上述した組み付け方は、小径のプラネタリピニオン33側から説明したが、大径のプラネタリピニオン34側から組み付けてもよい。
上述したラビニヨ型のプラネタリギヤセット20およびステップドピニオン型のプラネタリギヤセット32においても、上述したシングルピニオン型のプラネタリギヤセット1と同様の作用および効果が得られる。すなわち、複数設けられているプラネタリピニオンのいずれかが分割されていることにより、各分割片が相対回転することにより位相誤差を吸収することができる。したがって、位相の相違やそれに伴う不都合を簡単な構成で改善することができ、その結果、歯車機構の構成を簡素化することができる。また、ギヤの耐久性もしくは異音等の弊害を回避もしくは抑制することができる。さらに、複数の歯車片によりプラネタリピニオンを構成することにより、山歯歯車を用いた各プラネタリギヤセットを組み付けることが可能となる。
以上、各プラネタリギヤセットについてその構成および組み付け方について説明したが、上述した例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
1…プラネタリギヤセット、 2…サンギヤ、 3,24…リングギヤ、 4…プラネタリピニオン、 4P…第1プラネタリピニオン、 4a…第2プラネタリピニオン(インナープラネタリピニオン)、 4b…第3プラネタリピニオン(アウタープラネタリピニオン)、 5,38…ピニオンシャフト、 6,29,35…キャリア、 11…第1歯車片、 12…第2歯車片、 17…規制部、 18…円筒部、 19…ダブルピニオン型のプラネタリギヤセット、 20…ラビニヨ型のプラネタリギヤセット、 22…フロントサンギヤ、 23…リアサンギヤ、 25…ロングプラネタリピニオン、 26…ショートプラネタリピニオン、 30…第3歯車片、 31…第4歯車片、 32…ステップドピニオン型のプラネタリギヤセット、 33…小径のプラネタリピニオン、 34…大径のプラネタリピニオン、 36…第1リングギヤ、 37…第2リングギヤ。

Claims (10)

  1. 軸線方向における一方側の歯の捩れ方向の向きと他方側の歯の捩れ方向の向きとが相反する第1回転要素と、円周方向に配置される複数のプラネタリピニオンを自転および公転可能に保持する第2回転要素とを含む少なくとも三つの回転要素からなるプラネタリギヤセットにおいて、
    前記複数のプラネタリピニオンのうち少なくともいずれか一つの第1プラネタリピニオンは、同一軸線上に隣接して配置される第1歯車片と第2歯車片とを有し、前記第1歯車片は、所定の捩れ角を有し、前記第2歯車片は、前記第1歯車片における前記捩れ角とは反対側に向いた捩れ角を有し、かつ前記第1歯車片と前記第2歯車片とが相対回転可能でかつ前記第2回転要素に保持されている
    ことを特徴とするプラネタリギヤセット。
  2. 請求項1に記載のプラネタリギヤセットにおいて、
    前記第1プラネタリピニオンの前記第1歯車片と前記第2歯車片とが軸線方向へ離隔することを規制する規制部を有する
    ことを特徴とするプラネタリギヤセット。
  3. 請求項2に記載のプラネタリギヤセットにおいて、
    前記第1歯車片と前記第2歯車片とのうち一方の歯車片は、前記第1歯車片と前記第2歯車片とのうち他方の歯車片側に延出し、かつピニオンシャフトと相対回転可能に支持された円筒部を有し、
    前記他方の歯車片が前記円筒部に嵌合され、
    前記規制部は、前記円筒部の先端に形成されたフランジ部を含む
    ことを特徴とするプラネタリギヤセット。
  4. 請求項1または2に記載のプラネタリギヤセットにおいて、
    前記第1歯車片と前記第2歯車片とのうち一方の歯車片は、前記第1歯車片と前記第2歯車片とのうち他方の歯車片側に延出し、かつピニオンシャフトと相対回転可能に支持された円筒部を有し、
    前記他方の歯車片が前記円筒部に嵌合されている
    ことを特徴とするプラネタリギヤセット。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載のプラネタリギヤセットにおいて、
    前記第1回転要素と同心円上に配置され、かつ軸線方向における一方側の捩れ方向の向きと他方側の捩れ方向の向きとが相反する歯を有する第3回転要素を更に備えている
    ことを特徴とするプラネタリギヤセット。
  6. 請求項5に記載のプラネタリギヤセットにおいて、
    前記複数のプラネタリピニオンは、前記第1回転要素と噛み合う第2プラネタリピニオンと前記第2プラネタリピニオンおよび前記第3回転要素と噛み合う第3プラネタリピニオンとから構成され、
    前記第2プラネタリピニオンと前記第3プラネタリピニオンとの少なくとも一方が、前記第1プラネタリピニオンにより構成されている
    ことを特徴とするプラネタリギヤセット。
  7. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載のプラネタリギヤセットにおいて、
    軸線方向における前記第2歯車片を挟んで前記第1歯車片とは反対側に配置され、かつ前記第2歯車片に一体化された第3歯車片と前記第1回転要素および前記第2回転要素以外の第4回転要素とを更に備え、
    前記第2歯車片と前記第3歯車片との一方の歯車片は、前記第1回転要素と噛み合い、前記第2歯車片と前記第3歯車片との他方の歯車片は、前記第4回転要素を構成する歯車に噛み合うように構成されている
    ことを特徴とするプラネタリギヤセット。
  8. 請求項7に記載のプラネタリギヤセットにおいて、
    前記第1回転要素および前記第2回転要素ならびに前記第4回転要素以外の第5回転要素を更に備え、
    前記一方の歯車片は、前記第1回転要素と前記第5回転要素を構成する歯車に噛み合う他の歯車とに噛み合うように構成されている
    ことを特徴とするプラネタリギヤセット。
  9. 請求項7に記載のプラネタリギヤセットにおいて、
    前記第2歯車片と前記第3歯車片とのピッチ円が相違している
    ことを特徴とするプラネタリギヤセット。
  10. 請求項1ないし9のいずれか一項に記載のプラネタリギヤセットにおいて、
    前記第1プラネタリピニオンは、前記第2回転要素に前記軸線方向で一体とされているピニオンシャフトに保持されている
    ことを特徴とするプラネタリギヤセット。
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