JP2017048904A - 減速機 - Google Patents
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Abstract
【課題】2つの遊星歯車機構を有する減速機において、小型化を図ることができる減速機を提供する。
【解決手段】減速機1は、第一太陽歯車10と、第一太陽歯車10に噛合する外歯車である大遊星歯車21、及び、大遊星歯車21よりも歯数の少ない外歯車であって大遊星歯車21と一体的に回転する小遊星歯車22、を有する第一遊星歯車セット20と、小遊星歯車22に噛合する第二太陽歯車と、第二太陽歯車に噛合する外歯車であって第一遊星歯車セット20に対して相対回転可能な第二遊星歯車40と、第二遊星歯車40に噛合する第三太陽歯車50と、第一遊星歯車セット20を支持する第一キャリヤ軸部材と、第二遊星歯車40を支持する第二キャリヤ軸部材と、第一キャリヤ軸部材及び第二キャリヤ軸部材の両端を支持する一対のキャリヤ部材70と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】減速機1は、第一太陽歯車10と、第一太陽歯車10に噛合する外歯車である大遊星歯車21、及び、大遊星歯車21よりも歯数の少ない外歯車であって大遊星歯車21と一体的に回転する小遊星歯車22、を有する第一遊星歯車セット20と、小遊星歯車22に噛合する第二太陽歯車と、第二太陽歯車に噛合する外歯車であって第一遊星歯車セット20に対して相対回転可能な第二遊星歯車40と、第二遊星歯車40に噛合する第三太陽歯車50と、第一遊星歯車セット20を支持する第一キャリヤ軸部材と、第二遊星歯車40を支持する第二キャリヤ軸部材と、第一キャリヤ軸部材及び第二キャリヤ軸部材の両端を支持する一対のキャリヤ部材70と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、減速機に関するものである。
2つの遊星歯車機構を備えた減速機として、特許文献1には、第一の遊星歯車機構の出力部材としてのキャリヤ部材と、第二の遊星歯車機構の入力部材としての太陽歯車とを一体化した駆動装置が開示されている。
しかし、上述した従来の駆動装置は、2つの遊星歯車機構を軸方向に並設し、対向配置される第一の遊星歯車機構におけるキャリヤ部材と第二の遊星歯車機構における太陽歯車とを単に連結し、一体化したに過ぎない。この構造においては、第一の遊星歯車機構における遊星歯車と、第二の遊星歯車機構における遊星歯車との間に、円盤状のキャリヤ部材が介在している。そのため、駆動装置は、キャリヤ部材を介在させる分、軸方向における長さ寸法が大きくなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、2つの遊星歯車機構を有する減速機において、小型化を図ることができる減速機を提供することを目的とする。
本発明の減速機は、外歯車及び内歯車の一方である第一太陽歯車と、前記第一太陽歯車に噛合する外歯車である大遊星歯車、及び、前記大遊星歯車よりも歯数の少ない外歯車であって前記大遊星歯車と一体的に回転する小遊星歯車、を有する第一遊星歯車セットと、前記小遊星歯車に噛合する外歯車及び内歯車の前記一方である第二太陽歯車と、前記第二太陽歯車に噛合する外歯車であって前記第一遊星歯車セットに対して相対回転可能な第二遊星歯車と、前記第二遊星歯車に噛合する外歯車及び内歯車の他方である第三太陽歯車と、前記第一遊星歯車セットを支持する第一キャリヤ軸部材と、前記第二遊星歯車を支持する第二キャリヤ軸部材と、前記第一キャリヤ軸部材及び前記第二キャリヤ軸部材の両端を支持する一対のキャリヤ部材と、を備える。
本発明の減速機は、2つの遊星歯車機構から構成される。即ち、第一太陽歯車と、第一遊星歯車セットと、第一キャリヤ軸部材と、一対のキャリヤ部材と、第二太陽歯車とが、第一太陽歯車を入力部材、第二太陽歯車を出力部材とする第一の遊星歯車機構を構成する。第二太陽歯車と、第二遊星歯車と、第三太陽歯車と、第二キャリヤ軸部材と、一対のキャリヤ部材とが、第二太陽歯車を入力部材、第三太陽歯車又は一対のキャリヤ部材を出力部材とする第二の遊星歯車機構を構成する。
本発明の減速機によれば、第一の遊星歯車機構における出力部材と第二の遊星歯車機構における入力部材とが第二太陽歯車として一体化され、第一の遊星歯車機構におけるキャリヤと第二の遊星歯車機構におけるキャリヤとが一対のキャリヤ部材に共通化される。これにより、第一遊星歯車セットと第二遊星歯車との間には、従来のような円盤状のキャリヤ部材は存在せず、第一遊星歯車セットと第二遊星歯車とが軸方向に近い位置に配置される。従って、減速機の軸方向における長さ寸法を小さくすることができるので、減速機の小型化を図ることができる。
以下、本発明に係る減速機を適用した実施形態について、図1から図4を参照して説明する。なお、図2から図4では、ハウジング3の図示を省略して図示し、図3及び図4では、軸受の断面を模式的に図示する。
(1.減速機1の各構成)
図1に示すように、減速機1は、第一太陽歯車10と、3つの第一遊星歯車セット20と、第二太陽歯車セット30と、3つの第二遊星歯車40と、第三太陽歯車50と、3つのキャリヤ軸部材60と、一対のキャリヤ部材70と、を備える。
図1に示すように、減速機1は、第一太陽歯車10と、3つの第一遊星歯車セット20と、第二太陽歯車セット30と、3つの第二遊星歯車40と、第三太陽歯車50と、3つのキャリヤ軸部材60と、一対のキャリヤ部材70と、を備える。
図1から図3に示すように、第一太陽歯車10は、入力軸部材2に固定された外歯車であり、入力軸部材2と一体的に回転する。第一遊星歯車セット20は、第一太陽歯車10に噛合する外歯車である大遊星歯車21と、大遊星歯車21よりも歯数の少ない外歯車である小遊星歯車22とを備える。大遊星歯車21及び小遊星歯車22は、キャリヤ軸部材60に対して一体回転可能に構成されており、第一遊星歯車セット20には略正六角形状の軸孔20aが貫通形成される。
図1、図3及び図4に示すように、第二太陽歯車セット30は、小遊星歯車22に噛合する外歯車である大太陽歯車31と、大太陽歯車31よりも歯数の少ない外歯車である小太陽歯車32と、を備え、大太陽歯車31と小太陽歯車32とは一体回転可能に構成される。第二太陽歯車セット30は、軸受を介して入力軸部材2に相対回転可能に支持され、大太陽歯車31及び小太陽歯車32は、第一太陽歯車10に対して相対回転可能に構成される。
第二遊星歯車40は、小太陽歯車32に噛合する外歯車である。第二遊星歯車40は、キャリヤ軸部材60に対して相対回転可能に支持され、第一遊星歯車セット20の大遊星歯車21及び小遊星歯車22に対して相対回転可能に構成される。
第三太陽歯車50は、入力軸部材2と軸線を同一とする内歯車であり、第二遊星歯車40に噛合する。第三太陽歯車50は、ハウジング3に相対回転不能に固定され、第三太陽歯車50に噛合する第二遊星歯車40は、キャリヤ軸部材60回りの自転に伴い、入力軸部材2回りを公転する。
図1に戻り、キャリヤ軸部材60及び一対のキャリヤ部材70について説明する。キャリヤ軸部材60は、入力軸部材2を中心として周方向等間隔に配置された軸部材であり(図2参照)、軸方向に垂直な断面が略正六角形状の角柱部61と、軸方向に垂直な断面が円形状の円柱部62とを備え、円柱部62が角柱部61から軸方向両側(図1左右方向)へ延設される。
角柱部61は、第一遊星歯車セット20の軸孔20aに内嵌される部位であり、第一遊星歯車セット20は角柱部61に相対回転不能に固定される。円柱部62は、軸受を介して第二遊星歯車40を相対回転可能に支持すると共に、一対のキャリヤ部材70に軸受を介して回転可能に支持される部位である。
一対のキャリヤ部材70は、軸受を介して入力軸部材2及びハウジング3に相対回転可能に支持される。また、一対のキャリヤ部材70は、軸受を介して3つのキャリヤ軸部材60の両端を回転可能に支持し、第一太陽歯車10、第一遊星歯車セット20、第二太陽歯車セット30、第二遊星歯車40及び第三太陽歯車50が、対向する一対のキャリヤ部材70の間に配置される。キャリヤ軸部材60は、その軸方向両端が一対のキャリヤ部材70に支持されているので、キャリヤ軸部材60の軸方向両端のうち一端のみがキャリヤ部材70に支持される場合と比べて、キャリヤ軸部材60と入力軸部材2との軸間距離を一定に保持しやすくすることができる。
(2.第一の遊星歯車機構及び第二の遊星歯車機構)
減速機1は、2つの遊星歯車機構から構成されている。即ち、第一太陽歯車10と、第一遊星歯車セット20と、キャリヤ軸部材60と、一対のキャリヤ部材70と、第二太陽歯車セット30の大太陽歯車31とが、第一太陽歯車10を入力部材、大太陽歯車31を出力部材とする第一の遊星歯車機構を構成し、第二太陽歯車セット30の小太陽歯車32と、第二遊星歯車40と、第三太陽歯車50と、キャリヤ軸部材60と、一対のキャリヤ部材70とが、小太陽歯車32を入力部材、一対のキャリヤ部材70を出力部材とする第二の遊星歯車機構を構成する。
減速機1は、2つの遊星歯車機構から構成されている。即ち、第一太陽歯車10と、第一遊星歯車セット20と、キャリヤ軸部材60と、一対のキャリヤ部材70と、第二太陽歯車セット30の大太陽歯車31とが、第一太陽歯車10を入力部材、大太陽歯車31を出力部材とする第一の遊星歯車機構を構成し、第二太陽歯車セット30の小太陽歯車32と、第二遊星歯車40と、第三太陽歯車50と、キャリヤ軸部材60と、一対のキャリヤ部材70とが、小太陽歯車32を入力部材、一対のキャリヤ部材70を出力部材とする第二の遊星歯車機構を構成する。
減速機1では、第一遊星歯車セット20と第二遊星歯車40との双方が、一部材であるキャリヤ軸部材60に支持され、そのキャリヤ軸部材60の両端が一対のキャリヤ部材70に支持されている。つまり、減速機1において、一対のキャリヤ部材70は、第一の遊星歯車機構におけるキャリヤとしての機能と、第二の遊星歯車機構におけるキャリヤとしての機能とを有する。また、第二太陽歯車セット30は、第一の遊星歯車機構における出力部材としての機能と、第二の遊星歯車機構における入力部材としての機能とを有する。
このように、減速機1は、第一の遊星歯車機構における出力部材と第二の遊星歯車機構における入力部材とが第二太陽歯車セット30として一体化され、第一の遊星歯車機構におけるキャリヤと第二の遊星歯車機構におけるキャリヤとが一対のキャリヤ部材70に共通化される。これにより、第一遊星歯車セット20と第二遊星歯車40との間には、従来のような円盤状のキャリヤ部材が存在せず、第一遊星歯車セット20と第二遊星歯車40とが軸方向に近い位置に配置される。従って、減速機1の軸方向における長さ寸法を小さくすることができるので、減速機1の小型化を図ることができる。
また、減速機1では、第一遊星歯車セット20と第二遊星歯車40とがキャリヤ軸部材60に支持されている。この場合、第一遊星歯車セット20を支持する軸部材と第二遊星歯車40を支持する軸部材とが異なり、それら異なる2つの軸部材が異なる位相に配置される場合と比べて、減速機1の設計自由度を高めることができる。
即ち、第一遊星歯車セット20を支持する軸部材と第二遊星歯車40を支持する軸部材とが異なる位相に配置される場合、第一遊星歯車セット20と第二遊星歯車40を支持する軸部材との干渉、及び、第一遊星歯車セット20を支持する軸部材と第二遊星歯車40との干渉を回避する必要があるので、第一遊星歯車セット20及び第二遊星歯車40の配置や外径を設定するにあたり、制約を受ける。これに対し、減速機1は、上記した制約を受けないので、第一遊星歯車セット20及び第二遊星歯車40の配置や外径の設定に関する自由度を高めることができる。
また、第二太陽歯車セット30は、第一の遊星歯車機構における出力部材として機能する大太陽歯車31と、第二の遊星歯車機構における入力部材として機能する小太陽歯車32とを備え、小太陽歯車32が大太陽歯車31よりも歯数が少ない。これにより、減速機1は高い減速比を得ることができる。
(3.減速機1の動作)
次に、図1を参照し、減速機1の動作について説明する。図1に示すように、入力軸部材2に回転動力が入力されると、第一太陽歯車10が入力軸部材2と一体的に回転する。第一遊星歯車セット20は、第一太陽歯車10に噛合する大遊星歯車21が、第一太陽歯車10の回転に伴って回転し、小遊星歯車22が大遊星歯車21と一体的に回転する。第二太陽歯車セット30は、小遊星歯車22に噛合する大太陽歯車31が、小遊星歯車22の回転に伴って入力軸部材2回りを回転し、小太陽歯車32が大太陽歯車31と一体的に回転する。第二遊星歯車40は、小太陽歯車32から回転動力が伝達される一方、第三太陽歯車50がハウジング3に固定されているので、キャリヤ軸部材60回りを自転しつつ、入力軸部材2回りを公転する。これにより、第二遊星歯車40の公転成分が、キャリヤ軸部材60を介して一対のキャリヤ部材70に出力される。
次に、図1を参照し、減速機1の動作について説明する。図1に示すように、入力軸部材2に回転動力が入力されると、第一太陽歯車10が入力軸部材2と一体的に回転する。第一遊星歯車セット20は、第一太陽歯車10に噛合する大遊星歯車21が、第一太陽歯車10の回転に伴って回転し、小遊星歯車22が大遊星歯車21と一体的に回転する。第二太陽歯車セット30は、小遊星歯車22に噛合する大太陽歯車31が、小遊星歯車22の回転に伴って入力軸部材2回りを回転し、小太陽歯車32が大太陽歯車31と一体的に回転する。第二遊星歯車40は、小太陽歯車32から回転動力が伝達される一方、第三太陽歯車50がハウジング3に固定されているので、キャリヤ軸部材60回りを自転しつつ、入力軸部材2回りを公転する。これにより、第二遊星歯車40の公転成分が、キャリヤ軸部材60を介して一対のキャリヤ部材70に出力される。
(4.変形例)
以上、上記実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。
以上、上記実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施の形態では、第三太陽歯車50がハウジング3に固定されると共に、一対のキャリヤ部材70がハウジング3に対して相対回転可能に支持され、一対のキャリヤ部材70が第二の遊星歯車機構における出力部材として機能する場合について説明したが、第三太陽歯車50を入力軸部材2及びハウジングに対して相対回転可能に支持すると共に、一対のキャリヤ部材70をハウジング3に固定し、第三太陽歯車50を第二の遊星歯車機構における出力部材として機能させてもよい。
上記実施の形態では、第一太陽歯車10及び第二太陽歯車セット30が外歯車、第三太陽歯車50が内歯車である場合について説明したが、第一太陽歯車10及び第二太陽歯車セット30を内歯車、第三太陽歯車50を外歯車にしてもよい。
上記実施の形態では、第一遊星歯車セット20と第二遊星歯車40とが、共通の部材であるキャリヤ軸部材60に支持される場合について説明したが、キャリヤ軸部材が、第一遊星歯車セット20を支持する第一キャリヤ軸部材と、第二遊星歯車40を支持する第二キャリヤ軸部材との2つの異なる軸部材から構成され、第一キャリヤ軸部材と第二キャリヤ軸部材とが異なる位相に配置されてもよい。この場合、第二キャリヤ軸部材と入力軸部材2との軸間距離を、第一キャリヤ軸部材と入力軸部材2との軸間距離に拘束されることなく決められるので、減速比の設定に関する自由度を高めることができる。
上記実施の形態では、第一遊星歯車セット20が軸孔20aを備えると共に、キャリヤ軸部材60が角柱部61を備え、角柱部61と軸孔20aとを嵌合させることにより、第一遊星歯車セット20とキャリヤ軸部材60とが一体回転可能に構成されているが、第一遊星歯車セット20をキャリヤ軸部材60に固着することにより、第一遊星歯車セット20とキャリヤ軸部材60とを一体回転可能に構成してもよい。
上記実施の形態では、第二太陽歯車セット30が歯数の異なる二種類の外歯車から構成される場合について説明したが、第二太陽歯車セット30の代わりに、歯数が一種類(軸方向において歯数が同一)である歯車を、第二太陽歯車として用いてもよい。
なお、上記実施の形態において、第一遊星歯車セット20及び第二遊星歯車40は、キャリヤ軸部材60を介して一対のキャリヤ部材70に回転可能に支持されていればよい。即ち、上記実施の形態では、キャリヤ軸部材60の両端が一対のキャリヤ部材70に回転可能に支持されており、キャリヤ軸部材60に第一遊星歯車セット20が一体回転可能に支持され、キャリヤ軸部材60に第二遊星歯車40が相対回転可能に支持されているが、例えば、第二遊星歯車40がキャリヤ軸部材60に一体回転可能に支持され、第一遊星歯車セット20がキャリヤ軸部材60に相対回転可能に支持されてもよい。
(5.効果)
減速機1は、外歯車及び内歯車の一方である第一太陽歯車10と、第一太陽歯車10に噛合する外歯車である大遊星歯車21、及び、大遊星歯車21よりも歯数の少ない外歯車であって大遊星歯車21と一体的に回転する小遊星歯車22、を有する第一遊星歯車セット20と、小遊星歯車22に噛合する外歯車及び内歯車の一方である第二太陽歯車と、第二太陽歯車に噛合する外歯車であって第一遊星歯車セット20に対して相対回転可能な第二遊星歯車40と、第二遊星歯車40に噛合する外歯車及び内歯車の他方である第三太陽歯車50と、第一遊星歯車セット20を支持する第一キャリヤ軸部材と、第二遊星歯車40を支持する第二キャリヤ軸部材と、第一キャリヤ軸部材及び第二キャリヤ軸部材の両端を支持する一対のキャリヤ部材70と、を備える。
減速機1は、外歯車及び内歯車の一方である第一太陽歯車10と、第一太陽歯車10に噛合する外歯車である大遊星歯車21、及び、大遊星歯車21よりも歯数の少ない外歯車であって大遊星歯車21と一体的に回転する小遊星歯車22、を有する第一遊星歯車セット20と、小遊星歯車22に噛合する外歯車及び内歯車の一方である第二太陽歯車と、第二太陽歯車に噛合する外歯車であって第一遊星歯車セット20に対して相対回転可能な第二遊星歯車40と、第二遊星歯車40に噛合する外歯車及び内歯車の他方である第三太陽歯車50と、第一遊星歯車セット20を支持する第一キャリヤ軸部材と、第二遊星歯車40を支持する第二キャリヤ軸部材と、第一キャリヤ軸部材及び第二キャリヤ軸部材の両端を支持する一対のキャリヤ部材70と、を備える。
減速機1は、2つの遊星歯車機構から構成される。即ち、第一太陽歯車10と、第一遊星歯車セット20と、第一キャリヤ軸部材と、一対のキャリヤ部材70と、第二太陽歯車とが、第一太陽歯車10を入力部材、第二太陽歯車を出力部材とする第一の遊星歯車機構を構成する。第二太陽歯車と、第二遊星歯車40と、第三太陽歯車50と、第二キャリヤ軸部材と、一対のキャリヤ部材70とが、第二太陽歯車を入力部材、第三太陽歯車50又は一対のキャリヤ部材70を出力部材とする第二の遊星歯車機構を構成する。
本発明の減速機によれば、第一の遊星歯車機構における出力部材と第二の遊星歯車機構における入力部材とが第二太陽歯車として一体化され、第一の遊星歯車機構におけるキャリヤと第二の遊星歯車機構におけるキャリヤとが一対のキャリヤ部材に共通化される。これにより、第一遊星歯車セットと第二遊星歯車との間には、従来のような円盤状のキャリヤ部材は存在せず、第一遊星歯車セットと第二遊星歯車とが軸方向に近い位置に配置される。従って、減速機の軸方向における長さ寸法を小さくすることができるので、減速機の小型化を図ることができる。
さらに、上記した減速機1において、第二太陽歯車は、小遊星歯車22に噛合する外歯車及び内歯車の一方である大太陽歯車31と、大太陽歯車31よりも歯数の少ない外歯車及び内歯車の一方であって大太陽歯車31と一体的に回転する小太陽歯車32と、を備えた第二太陽歯車セット30であり、小遊星歯車22は大太陽歯車31に噛合し、第二遊星歯車40は小太陽歯車32に噛合する。
この場合、減速機1は、大太陽歯車31が小遊星歯車22に噛合し、大太陽歯車31よりも歯数の少ない小太陽歯車32が、大太陽歯車31と一体的に回転しつつ第二遊星歯車40に噛合するので、大きな減速比を得ることができる。
さらに、上記した減速機1において、第一キャリヤ軸部材と第二キャリヤ軸部材とが同一であり、第一遊星歯車セット20と第二遊星歯車40とが互いに相対回転可能に構成される。この場合、以下の効果を奏する。
即ち、第一キャリヤ軸部材と第二キャリヤ軸部材とが異なる2つの軸部材から構成される場合では、第一遊星歯車セット20と第二キャリヤ軸部材との干渉、及び、第一キャリヤ軸部材と第二遊星歯車40との干渉を回避することを考慮に入れる必要があり、第一遊星歯車セット20及び第二遊星歯車40の配置及び外径を設定するにあたり、制約を受ける。これに対し、第一キャリヤ軸部材と第二キャリヤ軸部材とを同一にしたことにより、減速機1は、上記した制約を受けずに第一遊星歯車セット20及び第二遊星歯車40の配置及び外径を設定することができる。
また、上記した減速機1において、第一キャリヤ軸部材と第二キャリヤ軸部材とは、異なる部材であり、異なる位相に配置される。この場合、第二太陽歯車及び第三太陽歯車50と第二キャリヤ軸部材との軸間距離を、第一太陽歯車10及び第二太陽歯車と第一キャリヤ軸部材との軸間距離に拘束されることなく決められるので、減速機1の減速比の設定に関する自由度を高めることができる。
1:減速機、 10:第一太陽歯車、 20:第一遊星歯車セット、 21:大遊星歯車、 22:小遊星歯車、 30:第二太陽歯車セット(第二太陽歯車)、 31:大太陽歯車、 32:小太陽歯車、 40:第二遊星歯車、 50:第三太陽歯車、 60:キャリヤ軸部材、 70:キャリヤ部材
Claims (4)
- 外歯車及び内歯車の一方である第一太陽歯車と、
前記第一太陽歯車に噛合する外歯車である大遊星歯車、及び、前記大遊星歯車よりも歯数の少ない外歯車であって前記大遊星歯車と一体的に回転する小遊星歯車、を有する第一遊星歯車セットと、
前記小遊星歯車に噛合する外歯車及び内歯車の前記一方である第二太陽歯車と、
前記第二太陽歯車に噛合する外歯車であって前記第一遊星歯車セットに対して相対回転可能な第二遊星歯車と、
前記第二遊星歯車に噛合する外歯車及び内歯車の他方である第三太陽歯車と、
前記第一遊星歯車を支持する第一キャリヤ軸部材と、
前記第二遊星歯車を支持する第二キャリヤ軸部材と、
前記第一キャリヤ軸部材及び前記第二キャリヤ軸部材の両端を支持する一対のキャリヤ部材と、を備える、減速機。 - 前記第二太陽歯車は、前記小遊星歯車に噛合する外歯車及び内歯車の前記一方である大太陽歯車と、前記大太陽歯車よりも歯数の少ない外歯車及び内歯車の前記一方であって前記大太陽歯車と一体的に回転する小太陽歯車と、を備えた第二太陽歯車セットであり、
前記小遊星歯車は前記大太陽歯車に噛合し、前記第二遊星歯車は前記小太陽歯車に噛合する、請求項1に記載の減速機。 - 前記第一キャリヤ軸部材と前記第二キャリヤ軸部材とが同一であり、前記第一遊星歯車セットと前記第二遊星歯車とが互いに相対回転可能に構成される、請求項1又は2に記載の減速機。
- 前記第一キャリヤ軸部材と前記第二キャリヤ軸部材とは、異なる部材であり、異なる位相に配置される、請求項1又は2に記載の減速機。
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