JP2017048129A - ソフトカプセル剤およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】木の粉砕物を含有する内容液を有する液漏れの頻度が低く抑制されたソフトカプセル剤、および、内容液の整粒工程において、発熱がなく、安定性の高いソフトカプセル剤を作製する製造方法を提供する。【解決手段】本発明は、木の粉砕物を含有する内容液を有するソフトカプセル剤に関する。木の粉砕物の平均粒子径が80μm以下であることが好ましい。また、本発明は、内容液の整粒工程を含むことを特徴とする前記ソフトカプセル剤の製造方法に関する。【選択図】なし

Description

本発明は、ソフトカプセル剤およびその製造方法に関する。
ソフトカプセルは油脂や油溶性ビタミン等、非水溶性の成分をゼラチン等の皮膜で封入した製剤であって、有効成分の摂取に好適であるため、医薬品や食品に使用されている。このようなソフトカプセルには、有効成分として天然物由来の成分を配合する場合、抽出エキスを液状または粉末状で配合する(特許文献1)。しかしながら、有効成分が特定されていない場合には、抽出条件を適切に決定することができず、十分な有効性のある抽出エキスが得られないとの問題がある。
抽出エキスの乾燥粉末といった天然物から溶媒を用いて抽出し濃縮、乾燥を行って製した粉末原料については、錠剤等の固形製剤に製されて摂取に用いられることが多い。昨今、使用者の嗜好性の高まりから、ソフトカプセルとしての態様も望まれている。その際、ソフトカプセルの大きな特性である良好な外観が重視される。このような粉末原料をソフトカプセルに充填しようとした場合、当該粉末原料がカプセルの接合面に挟み込まれることがあり、粉末原料と共に充填した液状成分が外部に漏れ出す(以下、「液漏れ」ということがある。)等の問題が生じる。従来、これに対してカプセル皮膜の厚みを厚くする、粉末原料の平均粒子径を前記皮膜の厚みより小さくする等の対応がとられてきた。
一方、有効成分が特定されていない場合、有効成分を含有する天然物等をそのまま摂取することが望ましい。この場合、当該天然物をソフトカプセルに製して摂取するために、当該天然物そのものを粉砕して粉末状とする必要がある。しかしながら、天然物のうち、木のような強固な繊維質を有するものを粉砕した原料を充填しようとすると、皮膜の厚みの増大や粉砕物の平均粒子径を皮膜の厚みより小さくする(皮膜の厚みの1/2以下程度)だけでは、液漏れを回避できないとの問題が生じた。それに加えて、製剤工程で熱が発生する等の問題が発生した。
特開2014−047189号公報
本発明は、木の粉砕物を含有する内容液を有する液漏れの頻度が低く抑制されたソフトカプセル剤を提供すること、さらには内容液の整粒工程において、発熱がなく、安定性の高いソフトカプセル剤を作製する製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、木の粉砕物を含有する内容液を有するソフトカプセル剤の液漏れについて検討したところ、ソフトカプセル剤の液漏れは木の粉砕物の平均粒子径に大きく影響すること、また、平均粒子径が80μm以下であれば、液漏れの発生頻度が低いソフトカプセル剤を提供することができ、さらには、内容液の整粒工程において発熱が抑制されることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、木の粉砕物を含有する内容液を有するソフトカプセル剤に関する。
木の粉砕物の平均粒子径が80μm以下であることが好ましい。
木の粉砕物の含有量が、内容液中に20重量%以下であることが好ましい。
また、本発明は、内容液の整粒工程を含むことを特徴とする前記ソフトカプセル剤の製造方法に関する。
本発明のソフトカプセル剤は、木の粉砕物を含有する内容液を有するため、有効成分が知られていない場合であっても、ソフトカプセル化することができる。また、木の粉砕物の平均粒子径が80μm以下であるので、得られたソフトカプセルの内容物の液漏れの頻度が低く抑制されており、製剤性に優れている。さらに、ソフトカプセルの作製時の内容液の整粒工程において、発熱を抑制することができ、安定なソフトカプセル剤を提供することができる。
本発明のソフトカプセル剤は、木の粉砕物を含有する内容液を有する。ここで、ソフトカプセル剤とは、非水溶性の液体や粉末含有液体をゼラチン等の皮膜で封入した製剤であり、外観に優れる点で、健康食品に多用されるものである。
木とは、「木本植物」と呼ばれ、硬い幹をもち、耐性芽が地面より高いところにあって、二次肥大成長するものである。木の種類は特に限定されず、たとえばメグスリノキ、トネリコ、インドボダイジュ、キハダ、ヤマザクラ、アカキナノキ、クスノハガシワ、アカメガシワ、クスノキ、センダン、メギ、ホウノキ、クヌギ、タラノキ、トチュウ、ニガキ、ヨウバイヒ等が挙げられる。
木の粉砕物に使用する部位は特に限定されず、たとえば茎や枝を構成する木部、樹皮などが挙げられる。
木の粉砕物の平均粒子径は特に限定されないが、木の粉砕物は、樹皮等の強固な繊維質を持つものを原料としており、粉砕しても繊維質の影響により、長径と短径が生じてしまうことになるため、好ましくは80μm以下、より好ましくは40μm以下である。下限は特に限定されないが、20μm以上であることが好ましい。80μmを超えると、液漏れを生じる頻度が多くなる傾向があり、20μm未満では、粉砕工程が煩雑になる傾向がある。木の粉砕方法は特に限定されないが、衝突粉砕、圧縮粉砕、せん断力による粉砕、摩擦力による粉砕、これらを組み合わせた粉砕などの方法が挙げられ、必要に応じて篩にかけることもできる。ここで、本発明において平均粒子径とは、レーザー回析式粒度分布測定装置で測定した値である。
木の粉砕物の含有量は特に限定されないが、内容液中に好ましくは20重量%以下、より好ましくは19重量%以下、更に好ましくは14重量%以下である。下限は特に限定されないが、好ましくは1重量%以上、より好ましくは3重量%以上である。1重量%未満では、成分によっては充分な有効性が得られなくなる傾向となり、20重量%を超えると、製剤性が悪くなったり、整粒工程で発熱が生じる傾向がある。
内容液には、木の粉砕物以外に、必要に応じて油性基剤が含まれていても良い。油性基剤としては、食品または医薬品に使用できるものであることを限度として特に制限されないが、例えば、ワックス、植物油、動物油、高級脂肪酸等が挙げられる。
ワックスとしては、たとえばミツロウ、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、コメヌカロウ、モクロウ、サトウキビロウ、パームロウ等が挙げられる。これらのワックスは、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
植物油としては、たとえばサフラワー油、オリーブ油、小麦胚芽油、こめ油、大豆油、つばき油、とうもろこし油、なたね油、ひまわり油、綿実油、落花生油、ホホバ油、アボカド油、ウイキョウ油、チョウジ油、ハッカ油、ユーカリ油、レモン油、等が挙げられる。これらの植物油は、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
動物油としては、具体的には、ラード、魚油、スクワラン、牛脂等が挙げられる。これらの動物油は、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
高級脂肪酸としては、例えば、炭素数8〜22の脂肪酸が挙げられ、具体的には、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、セバシン酸、オレイン酸等が挙げられる。これらの高級脂肪酸は、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの油性基剤は、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの油性基剤の中でも、植物油及びワックスが好ましい。
油性基剤の含有量については、特に制限されないが、例えば40〜98重量%、好ましくは45〜98重量%、更に好ましくは50〜98重量%が挙げられる。
内容液には、木の粉砕物以外に、必要に応じて界面活性剤が含まれていても良い。特に、当該内容液に前記油性基剤を含有させる場合には、木の粉砕物の分散性等の観点から、界面活性剤を含んでいることが好ましい。
界面活性剤としては、食品又は医薬品に使用できるものであることを限度として特に制限されないが、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、N−ラウロイルザルコシン酸ナトリウム、N−ミリストリルザルコシン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、N−パルミトイルグルタルミン酸ナトリウム、N−メチル−N−アシルタウリンナトリウム等の陰イオン性界面活性剤;グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、ラクトール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン脂肪酸エステル、レシチン等の非イオン性界面活性剤;ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミンオキシド、2-アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン、N−ラウリルジアミノエチルグリシン、N−ミリスチルジアミノエチルグリシン、N−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリンベタインナトリウム等両性界面活性剤;塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム等の陽イオン性界面活性剤が挙げられる。これらの界面活性剤の中でも、好ましくは非イオン性界面活性剤、更に好ましくはグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、レシチンが挙げられる。
これらの界面活性剤は、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
界面活性剤の含有量については、特に制限されないが、1〜10重量%、好ましくは2〜9重量%、更に好ましくは2〜8重量%である。
内容液には、木の粉砕物、油性基剤、界面活性剤の他に、本発明の目的を損なわない範囲で、他の成分を含有していてもよい。他の成分としては、たとえばブルーベリー、ラズベリー、クランベリー、ゴジベリー、マキベリー、リンゴ、ビワ、ブドウ、イチゴ、アボガド、ニセアカシア、コケモモ、ヤマモモ、カシス、イチョウバなどの抽出エキス(濃縮・粉末化したものを含む);ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6(ビリドキシン塩酸塩)、ビタミンB12(シアノコバラミン)、ビタミンC、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)、ビタミンK、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、リコペン等のビタミン類;カルシウム、イオウ、マグネシウム、亜鉛、セレン、鉄等のミネラル類;大豆タンパク、卵白粉末、乳清タンパク等のタンパク質;グリシン、アラニン、アルギニン、アスパラギン酸、シスチン、フェニルアラニン、タウリン、トリプトファン等のアミノ酸;ショ糖、果糖、乳糖、水アメ、果糖ブドウ糖液糖、スクラロース、ソーマチン、アスパルテーム、アセスルファムK、オリゴ糖(例えば、マルトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、イヌロオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖)、ポリデキストロース、デキストリン、難消化性デキストリン、還元難消化性デキストリン等の甘味料;リノール酸、γ−リノレン酸、α−リノレン酸等の脂肪酸類;アガリクス、シイタケ、レイシ、ヤマブシタケ等のキノコ類又はそのエキス;食物繊維、ローヤルゼリー、プロポリス、ハチミツ、コンドロイチン硫酸、グルコサミン、セラミド、ヒアルロン酸、大豆イソフラボン、エクオール、カロテン類(αカロテン、βカロテン、γカロテン、σカロテン、リコペン)、キサントフィル類(ルテイン、ゼアキサンチン、フコキサンチン)、アントシアニン、タンニン、ゲニポシド酸、クルクミン等のその他機能性素材等が挙げられる。
さらに、内容液には、必要に応じて、その他の基剤や添加剤等が含まれていてもよい。このような基剤及び添加剤としては、食品や医薬品に使用可能なものであれば特に制限されないが、たとえば、水溶性高分子、乳化剤、防腐剤、酸味剤、香料、色素、キレート剤等が挙げられる。これらの成分は、単独で用いてもよいし、2種以上を併用しても良い。これらの基剤、添加剤の含有量については、使用する成分の種類等に応じて適宜設定される。
前記内容液を封入する皮膜は、ソフトカプセル剤として一般的に使用可能なものであれば特に限定されず、たとえばゼラチンを基剤とし、任意成分として可塑剤、水等を含有する。また、皮膜の厚みは、本発明の効果が得られる限度において特に限定されないが、例えば、240〜400μmが挙げられる。
原料のゼラチンとしては特に限定されず、例えば酸処理ゼラチン、アルカリ処理ゼラチン、両性処理ゼラチン、化学修飾ゼラチン等、一般のカプセル剤に使用されている公知のゼラチンが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
可塑剤としては、ゼラチンの可塑化を促し、かつ食品・医薬品用途に応用可能なものであればよい。例えば、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、本発明のソフトカプセル剤の製造方法は、内容液の整粒工程を含むことを特徴とする。整粒工程の後に、ソフトカプセル剤の被膜の形成工程を含む。
整粒工程は、内溶液のすりつぶし工程であり、木の粉砕物と他の内容物を均一に混合する工程である。整粒するための装置としては特に限定されず、たとえばマイコロイダー、コロイドミル、マスコロイダー等が挙げられる。分散方法としては、たとえば粉砕機に、木の粉砕物以外の成分を混合したものを投入し、粉砕物を徐々に添加する方法が挙げられる。分散時の温度は特に限定されず、通常は室温で行われる。分散時間は好ましくは15〜120分、より好ましくは30〜120分である。
木の粉砕物や、その他の成分については前述したものをそのまま利用できる。
皮膜による内容液の封入方法としては、周知のソフトカプセル剤の製造方法であれば特に限定されず、たとえばロータリー式ソフトカプセル化法や、シームレスカプセル化法等が適用可能である。ロータリー式ソフトカプセル化法では、例えば、ロータリー式ソフトカプセル充填機を用い、カプセル皮膜用内容液を薄膜状に加工し、これを左右両側からロール金型に供給し、所定形状に打ち抜く直前に内容液を圧入し、成形及び乾燥することで、ソフトカプセル剤を製造することができる。
以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下、実施例および参考例で使用した配合成分について、まとめて説明する。
メグスリノキ粉砕物1:株式会社栃本天海堂製メグスリノキAcer nikooense Maxim.(Aceraceae)の木部の粉砕物、平均粒子径:76μm
メグスリノキ粉砕物2:株式会社栃本天海堂製メグスリノキAcer nikooense Maxim.(Aceraceae)の木部の粉砕物、平均粒子径:30μm
たまねぎ粉砕物:こだま食品株式会社製、可食部である鱗茎の粉砕物、平均粒子径:100μm
ミツロウ:横関油脂工業株式会社製「精製ミツロウTS」
グリセリン脂肪酸エステル:理研ビタミン株式会社製「ポエムS−100」
サフラワー油:日清オイリオグループ株式会社製「サフラワー白絞油」
(平均粒子径の測定条件)
分散溶媒としてサフラワー油を用い、各種粉砕物を適切な散乱強度が得られる濃度に希釈して調整し、レーザー回析式粒度分布測定装置(株式会社島津製作所製「SALD−2200」)を使用し、30秒間測定した。
実施例1〜4および参考例1
マイコロイダーを用いて、表1に記載したミツロウ、グリセリン脂肪酸エステル、サフラワー油を表1に示した配合割合で室温において混合した。表1に記載した粉砕物を表1に示した配合割合で徐々に添加し、粉砕物が内容液中に分散した内容液を作製した。
<液漏れ抑制効果>
得られた内容液(1カプセルあたり300mg)を用い、カプセル皮膜(1カプセルあたりゼラチン100mgおよびグリセリン50mg含有)で被包したソフトカプセル剤(皮膜の厚み:約320μm)を計5000粒、常法に従って作製し、内容液の液漏れ抑制効果を下記基準により評価した。その結果を表1に示す。
判定基準
○:目視で1粒も液漏れが認められない
×:目視で1粒以上液漏れが認められる
<篩過性>
得られた内容液300gを70メッシュの篩に入れ、必要に応じてヘラを使用し、内容液の篩過性を下記判定基準1により5段階評価した。6名の平均点を算出し、内容液の篩過性を下記判定基準2により評価した。その結果を表1に示す。
判定基準1
5:ヘラで押さえなくてもほぼ通る
4:多少ヘラで振動させれば通る
3:ヘラで振動を与えれば落ちていく
2:ヘラで押し込まないと通過しない
1:かなり通過させ難い、または通過しない
判定基準2
○:平均点が4以上、5以下
△:平均点が3以上、4未満
×:平均点が3未満
<発熱抑制効果>
内容液の作製直後の温度を測定し、下記基準により内容液の発熱抑制効果を評価した。その結果を表1に示す。
判定基準
○:40℃未満
△:40℃以上、45℃未満
×:45℃以上
Figure 2017048129
表1より、実施例1〜2および参考例1では、各種粉砕物を6.0重量%含有する内容液を使用して、内容液の液漏れ抑制効果を評価した。平均粒子径100μmのたまねぎ粉砕物を配合した参考例1の内容液では液漏れが認められず、整粒工程で発熱が生じることはなかった。同様に、平均粒子径76μm、30μmを有するメグスリノキ粉砕物1、2を配合した実施例1、2の内容液では液漏れが認められなかった。また、メグスリノキ粉砕物1、2の含有量を10.0重量%に増大した場合にも、実施例3、4に示すように、液漏れは認められなかった。また、メグスリノキ粉砕物の平均粒子径が細かい方が、発熱抑制効果が優れていた。
なお、篩過性と液漏れ抑制効果との間には相関関係が認められ、優れた篩過性(○)を示す内容液は優れた液漏れ抑制効果(○)を示す。
処方例1〜15
表2に示す処方に従い調整した内容液(1カプセルあたり300mg)を、常法に従って、カプセル皮膜(1カプセルあたりゼラチン50mgおよびグリセリン150mg含有)で被包したソフトカプセル剤(皮膜の厚み:約320μm)を作製した。
Figure 2017048129
得られた内容液について発熱抑制効果を評価したところ、いずれも優れた発熱抑制効果を示した。また、得られたソフトカプセル剤について液漏れ抑制効果を評価したところ、いずれも液漏れが認められなかった。

Claims (4)

  1. 木の粉砕物を含有する内容液を有するソフトカプセル剤。
  2. 木の粉砕物の平均粒子径が80μm以下である請求項1に記載のソフトカプセル剤。
  3. 木の粉砕物の含有量が、内容液中に20重量%以下である請求項1または2に記載のソフトカプセル剤。
  4. 内容液の整粒工程を含むことを特徴とする請求項2または3に記載のソフトカプセル剤の製造方法。
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