JP2017047931A - 容器用スパウト、スパウト付容器及び容器 - Google Patents

容器用スパウト、スパウト付容器及び容器 Download PDF

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Abstract

【課題】口唇に突起が触れたときの感触により、容器の内容物が飲料ではないことを容易に認識させることのできる、容器用スパウト、スパウト付容器及び容器を提供すること。【解決手段】本発明の容器用スパウト1は、筒状のノズル部11を備えた容器用スパウトであって、ノズル部11の上端開口部12の周縁部に複数の突起13又は突起14が形成されている。本発明のスパウト付容器100は、前記の容器用スパウト1を備えている。本発明の容器100は、筒状のノズル部11を備えた容器であって、ノズル部11の上端開口部の周縁部に複数の突起13又は突起14が形成されている。複数の突起は、例えば、ノズル部11の外周面から水平方向の外方に向かって突出する複数の側方突起13、又はノズル部11の上端面から上方に向かって突出する複数の上方突起14である。【選択図】図2

Description

本発明は、容器用スパウト、スパウト付容器及び容器に関する。
容器に収容された飲料ではない医薬品や洗剤等を子供が誤って飲んでしまう誤飲を防止する技術として、容器の口部に、スクイズ開閉キャップと呼ばれる子供が容易に開封できない誤飲防止用のキャップを取り付けることが行われている。
例えば、特許文献1には、容器と、その容器の口部に螺着されるキャップとからなり、該容器に対する該キャップを弛める方向への相対的な回転を不能にするスクイズ状態が形成されるスクイズ開閉キャップ付容器において、そのスクイズ状態が、キャップの下部に設けた薄肉円筒部の特定の位置を強く押圧することにより解除されるようにしたスクイズ開閉キャップ付の容器が記載されている。
特開2013−147281号公報
しかし、キャップを容易には取り外せないようにする誤飲防止技術は、例えば、力は強いが認識力や視力が低下した大人が、内容物が非飲料である容器を内容物が飲料であると誤認してキャップを開蓋してしまう恐れがある。また誤認や他の何等かの理由によりキャップが開蓋されてしまった場合の誤飲を防止する別の手段がない。
本発明の課題は、前述した従来技術が有する解決課題を解決することにある。
本発明は、筒状のノズル部を備えた容器用スパウトであって、前記ノズル部の上端開口部の周縁部に複数の突起が形成されている、容器用スパウトを提供するものである。
また、本発明は、前記の容器用スパウトを備えた容器であるスパウト付容器を提供するものである。
また、本発明は、筒状のノズル部を備えた容器であって、前記ノズル部の上端開口部の周縁部に複数の突起が形成されている、容器を提供するものである。
本発明の容器用スパウト、スパウト付容器及び容器によれば、口唇に突起が触れたときの感触により、容器の内容物が飲料ではないことを容易に認識させることができる。
図1は、本発明のスパウト付容器及び容器の一実施形態を示す斜視図である。 図2は、本発明の容器用スパウトの一実施形態を示す図であり、図2(a)は斜視図、図2(b)は図2(c)のII−II線断面図、図2(c)は平面図である。 図3は、図1に示すスパウト付容器の閉蓋状態におけるノズル部近傍を示す縦断面図である。 図4(a)〜図4(c)は、側方突起の好ましい形態を示す側方突起の水平方向断面図である。 図5は、図2に示す容器用スパウトの左側面図である。 図6は、本発明の容器用スパウトの他の実施形態を示す斜視図である。
以下に、本発明をその好ましい実施形態に基づいて説明する。
図1に示すスパウト付容器100は、本発明のスパウト付容器及び容器の一実施形態であり、本発明の容器用スパウトの一実施形態である容器用スパウト1を備えている。
本実施形態のスパウト付容器100は、容器用スパウト1及び容器本体部2を備えており、更にキャップ3を備えている。
容器用スパウト1は、袋状の容器本体部2に固定することにより、内部に内容物の注出路12Aを備えたノズル部11を有するスパウト付容器100とすることができる。図1に示すスパウト付容器100は、図2に示す容器用スパウト1が、軟包材からなる容器本体部2に固着されている。
本実施形態に係る容器用スパウト1(以下、単に容器用スパウト1という)は、図2に示すように、筒状のノズル部11と、容器本体部2に固着される固着部19とを備えている。
容器用スパウト1のノズル部11は、上下端が開口した円筒状をなし、固着部19は、ノズル部11の下端部から水平方向に張り出すように連設されている。図2に示す固着部19は、平面視略矩形の環状の板状体であるが、固着部19の形態は任意に変更できる。
スパウト付容器100の容器本体部2は、図1に示すように、天面シート部21、正面シート部22、背面シート部23及び底面シート部24を有し、天面シート部21により天面部、正面シート部22により正面部、背面シート部23により背面部、及び底面シート部24により底部が形成されている。容器本体部2においては、正面シート部22の両側の側縁部22s,22sと背面シート部23の両側の側縁部23s,23sとが接合されており、正面シート部22と背面シート部23とからなる筒状体の下端部に、底面シート部24の周縁部が接合されている。容器本体部2の上部においては、正面シート部22の上端縁22tと天面シート部21の正面側の縁部21sとが接合され、背面シート部23の上端縁23tと天面シート部21の背面側の縁部21s’とが接合されている。本実施形態における容器本体部2は、このように、天面シート部21、正面シート部22、背面シート部23及び底面シート部24の各部が接合されることによって袋状に形成されており、内部に、液体の内容物を収容可能な収容部25が形成されている。本実施形態のスパウト付容器100は、容器本体部2が可撓性のシート材からなるパウチ容器である。本発明のスパウト付容器は、自立可能なものに限られないが、本実施形態のスパウト付容器100は自立可能な容器である。
容器本体部2は、図3に示すように、天面シート部21からなる天面部に、スパウト取付用の貫通孔21aを有しており、上述した容器用スパウト1は、前述したノズル部11を貫通孔21aに挿通させた状態で、天面シート部21の下面に板状の固着部19の上面を接合することによって、容器本体部2に固着されている。
容器本体部2を構成する各シート部間の接合や、容器本体部2に固着部19を固着する接合の方法としては、ヒートシール、超音波シール、高周波シール、接着剤等の各種公知の方法を用いることができる。
本実施形態における容器用スパウト1は、図2に示すように、ノズル部11の上端開口部12の周縁部Sに複数の側方突起13が形成されている。本実施形態における側方突起13は、ノズル部11の周方向における相異なる位置に複数形成されており、より具体的には、ノズル部11の周方向に所定の間隔を設けて複数形成されている。ここで、前記間隔とは、ノズル部の周方向において隣り合う側方突起13の基端部(ノズル部11の外周面11aとの境界部)どうしの間隔を意味する。
また、個々の側方突起13は、ノズル部11の外周面11aから水平方向の外方に向かって突出している。側方突起13が突出する「水平方向の外方」は、ノズル部11の中心線Lから遠ざかる方向である。
ノズル部11の上端開口部12は、ノズル部11の突出方向の先端に位置する開口部であり、スパウト付容器100の内外を連通する注出路12Aの容器外方側の端部に形成されている。
容器用スパウトやノズル部に関し、上側、上方、水平方向及び高さ方向は、図2に示すように、上端開口部12を鉛直上側に向けて、筒状のノズル部11の中心線Lを鉛直方向Yと平行とした状態において、鉛直上側、鉛直上方、水平方向(鉛直方向に対して直交する方向)、及び鉛直方向Yと平行な方向である。また、ノズル部11の上端開口部12の周縁部Sとは、スパウト付容器100内に飲料水を入れ、その飲料水をノズル部11に直接口を付けて飲もうとしたときに、口唇に当る部分であり、好ましくは、図2に示すように、ノズル部11の上端面11bから下方に向かって距離5mmの位置に設定した基準位置Pより上側に位置する部分Suであり、該部分Su内に、ノズル部11の外周面11aから突出する側方突起13の基端部を有していることが好ましい。
側方突起13は、図2に示すように、個々の突起の全体が当該部分Suに位置することが好ましいが、個々の突起の一部分のみが当該部分Suに位置していても良い。
本実施形態のスパウト付容器100は、非飲料である液体を内部に充填して非飲料用の容器として好ましく用いられる。
本実施形態のスパウト付容器100によれば、内部に非飲料が収容された状態において、消費者等が、内容物が飲料であると誤ってノズル部11を口に当てたときに、口唇に側方突起13が当ることによって、消費者等は、口唇に、飲料容器の場合とは異なる感触、即ち違和感を覚える。これにより、飲料容器ではないことに気づき、飲むことをやめることができるため、飲料ではないものを誤飲することを効果的に防止することができる。
ノズル部11を当てた口唇に違和感を与える観点から、ノズル部11の高さ方向Yにおいて、側方突起13は、ノズル部11の上端面11bから側方突起13の基端部までの離間距離Lm〔図2(b)参照〕が、好ましくは0mm以上5mm以下であり、より好ましくは0mm以上3mm以下であり、更に好ましくは0mm以上1mm以下である。なお、側方突起13の一部が、ノズル部11の上端面11bより上方に突出している場合、前記離間距離Lmは0mmとする。
ノズル部11を当てた口唇に確実に違和感を与える観点から、側方突起13は、図2に示すように、所定の間隔で、ノズル部11の全周囲に亘って形成されていることが好ましく、周方向に等間隔に形成されていることが更に好ましい。
同様の観点から、側方突起13の個数は、ノズル部11の周囲に2個以上形成されていることが好ましく、8個以上32個以下形成されていることがより好ましく、16個以上32個以下形成されていることが更に好ましい。
同様の観点から、ノズル11の周方向において隣り合う側方突起13どうし間の距離(ノズル11の外周面に沿って測定した長さ)は、好ましくは0mm以上6mm以下、より好ましくは0mm以上2mm以下である。ここで、ノズル11の周方向において隣り合う側方突起13の基端部どうし間の距離が0mmとは、複数の側方突起13が、周方向に連続して設けられていることを意味する。
また、側方突起13は、その突出高さT3〔基端部から先端部までの距離、図4(a)参照〕が、好ましくは0.2mm以上、より好ましくは0.4mm以上であり、また好ましくは1mm以下、より好ましくは0.5mm以下であり、また好ましくは0.2mm以上1mm以下、より好ましくは0.4mm以上0.5mm以下である。
また、側方突起13の突出高さT3は、側方突起13の基端部におけるノズル部11の周方向に沿う幅Wに対する比(T3/W)が、好ましくは0.1以上0.5以下、より好ましくは0.2以上0.3以下である。
また、ノズル部11を当てた口唇に違和感を与える観点から、側方突起13は、図4(a)や図4(b)に示すように、突出方向Tの先端部に角部13aを有することが好ましい。図4(a)〜図4(c)は、好ましい側方突起13の、ノズル部の中心軸Lに直交する平面による水平断面の形状を示す図である。図4(a)に示す側方突起13は、図2に示すように、三角柱状の立体形態を有しており、水平断面の形状が略三角形状である。図4(b)に示す側方突起13は、四角柱状の立体形態を有しており、水平断面の形状が略台形状である。図4(c)に示す側方突起13は、水平断面の形状が半楕円状の半円柱状の立体形態を有している。
側方突起13は、図4(a)〜図4(c)に示す側方突起のように、水平断面の形状が、突出方向Tの基端側から先端側に向かって先細り形状となっていることが好ましい。また、ノズル部の中心軸Lを含む平面による縦断面の形状が、突出方向Tの基端側から先端側に向かって先細り形状となっていることも好ましい。更に、水平断面の形状及び縦断面の形状がいずれも、突出方向Tの基端側から先端側に向かって先細り形状となっていることも好ましく、例えば、側方突起13として、円錐状若しくは角錐状の突起や、それらの突起の頂部を曲面状に丸めたもの等を設けても良く、側方突起13として、円錐台状や角錐台状の突起を設けることもできる。
また、側方突起13として、先細り形状ではない、円柱や角柱状の突起を設けることもできる。また、側方突起13として、形態の異なる複数種類の側方突起13を、周方向に所定の順序で配置することもできる。
本実施形態の容器用スパウト1のノズル部11は、その外周面11aに、キャップ螺合用の螺条15が突設されており、側方突起13の突出高さT3は、該螺条15の突出高さT5より低くなっている。
即ち、ノズル部11の上端開口部は、図3に示すように、内周面32aに螺条33を有するキャップ3を、外周面に螺条15を有するノズル部11に螺合させることにより液密に閉鎖可能であるが、側方突起13は、その突出高さT3が、その螺条15の突出高さT5より低くなっている。側方突起13の突出高さT3及び螺条15の突出高さT5は、ノズル部11の中心軸Lからの距離が等しい共通の基準面からの高さであり、例えば、図2(b)に示すように、側方突起13が基端が位置するノズル部11の外周面11aを基準面として該基準面からの突出高さを計測する。
側方突起13の突出高さT3を螺条15の突出高さT5より低くすることで、ノズル部11にキャップ3を螺合させる時に、螺条33と螺条15とが干渉することなく、スムーズに螺合可能であり、また側方突起13が変形したり潰れたりすることを防止することができる。
また、図5に示すように、側方突起13は、ノズル部11の高さ方向Yにおいて、キャップ螺合用の螺条15の上端位置P1より上側に形成されていることが、螺条15が接触することによる感触よりも側方突起13が接触することによる感触を強く知覚させる観点から好ましい。キャップ螺合用の螺条15の上端位置P1は、螺条15を構成する部分のうち、ノズル部11の高さ方向Yにおいて、最も上方に位置する部分の高さ位置である。
本実施形態における容器用スパウト1は、図2に示すように、ノズル部11の上端開口部12の周縁部Sに、周方向に間隔を開けて、複数の上方突起14が形成されている。上方突起14は、ノズル部11の周方向に所定の間隔を設けて複数形成されており、個々の上方突起14は、ノズル部11の上端面11bから上方に向かって突出している。本実施形態における隣り合う上方突起14同士の間隔はゼロ超であるが、ゼロであっても良い。上方突起14については、ノズル部11の上端面11bから上方に突出して、必ず口唇に当るため、ノズル11の上端面11bとの離間距離とは無関係に、ノズル部11の上端開口部12の周縁部に設けられたものとなる。
本実施形態のスパウト付容器100によれば、内部に非飲料が収容された状態において、消費者等が内容物が飲料であると誤ってノズル部11を口に当てたときに、口唇に上方突起14が当ることによっても、消費者等は、口唇に、飲料容器の場合とは異なる感触を感じることにより違和感を覚える。これにより、より確実に飲料容器ではないことを認識させることができ、飲料ではないものの誤飲を一層確実に防止することができる。
ノズル部11を当てた口唇に違和感を与える観点から、上方突起14は、その突出高さT4〔図2(b)参照〕が、好ましくは0.2mm以上、より好ましくは0.4mm以上であり、また好ましくは1mm以下、より好ましくは0.5mm以下であり、また好ましくは0.2mm以上1mm以下、より好ましくは0.4mm以上0.5mm以下である。
ノズル部11を当てた口唇に確実に違和感を与える観点から、上方突起14も、図2に示すように、所定の間隔で、ノズル部11の全周囲に亘って形成されていることが好ましく、周方向に等間隔に形成されていることが更に好ましい。
同様の観点から、上方突起14の個数は、ノズル部11の周囲に2個以上形成されていることが好ましく、8個以上32個以下形成されていることがより好ましく、8個以上16個以下形成されていることが更に好ましい。
同様の観点から、ノズル11の周方向において隣り合う上方突起14どうし間の最短距離は、好ましくは0mm以上6mm以下、より好ましくは0mm以上2mm以下である。
また、ノズル部11を当てた口唇に違和感を与える観点から、上方突起14は、突出方向の基端側から先端側に向かって先細りの立体形状を有することが好ましい。先細り形状の上方突起14としては、図2に示すような円錐状の突起の他、角錐状の突起、円錐や角錐の頂部を曲面状に丸めた突起、円錐台状又は角錐台状の突起等が挙げられる。上方突起14として、形態の異なる複数種類の上方突起14を、周方向に所定の順序で配置することもできる。
本実施形態の容器用スパウト1のように、外周面11aにキャップ螺合用の螺条15を備えたノズル部11が、上端開口部12の周縁部に上方突起14を有する場合、スパウト付容器100には、ノズル11を回転させてキャップ3を螺合させる際に、上方突起14がキャップ3に接触しない位置又は接触しても該上方突起14を潰さない位置で、それ以上の回転や螺合を阻止するストッパー機構を設けることが好ましい。そのようなストッパー機構を設けることにより、ノズル部11に螺合させたキャップ3により、上方突起14が変形したり潰れたりすることや、上方突起14のキャップ3への食い込みを防止することができる。特定の位置で、それ以上の回転や螺合を阻止するストッパー機構は公知であり、各種公知のストッパー機構を採用することができる。そのようなストッパー機構の例としては、キャップ3の内周面に、ノズル部11の螺条15の端部や螺条15間に設けた凸部と衝合する凸部を設けて衝合後の回転を阻止する機構や、ノズル部11の外周面に、キャップ3の螺条33の端部や螺条33間に設けた凸部と衝合する凸部を設けて衝合後の回転を阻止する機構等が挙げられる。
また、ノズル部11に上方突起14を設ける場合、キャップ3には、図3に示すようなインナーリング35又はアウターリング(図示せず)を設けて液密性、又は気密性及び気密性を向上させることが好ましい。図3に示すキャップ3は、平板状の天面部31と天面部31の周縁部から垂下する筒状部32とを有しており、天面部31における、筒状部32から離間した位置に、天面部31から垂下するように環状のインナーリング35が形成されている。インナーリング35は、ノズル部11の上端開口部12の内面側に当接し、アウターリング(図示せず)は、ノズル部11の上端開口部12の周縁部の外周面側に当接する。側方突起13及び上方突起14を設ける場合は、インナーリング35を設けることが好ましい。
本発明のスパウト付容器及び容器は、非飲料の液体を収容して該液体の包装容器等として使用することができる。また、注出口を備えた注出容器やポンプ機構等により内部の液体を液状又は泡状として吐出する吐出容器に、注出又は吐出させる液体を補充するために用いられる詰め替え用の容器としても好ましく用いられる。
本発明のスパウト付容器又は容器に充填する非飲料の液体としては、シャンプー、コンディショナー、リンス等の液状のヘアケア剤、ボディソープやハンドソープ等の液体石鹸、衣類や食器用の液体洗剤、柔軟剤や漂白剤、バストイレや床洗浄用の液体洗浄剤、液状の化粧品、液状の医薬品等が挙げられる。スパウト付容器に充填する非飲料は、粉体、粒体、クリーム等の非液体であっても良い。
本発明における容器用スパウト1は、合成樹脂製であることが好ましい。また、側方突起13若しくは上方突起14又はこれらの両者は、ノズル部11に一体成形により設けられていることが好ましい。またノズル部11と固着部19とは、合成樹脂の射出成形により一体成形されていることが好ましい。容器用スパウトを構成する合成樹脂としては、例えば、ポリエチレン(PE),ポリプロピレン(PP)、ポリブテン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ乳酸等が挙げられる。キャップ3も合成樹脂製であることが好ましい。
容器用スパウト1及びキャップ3は、それぞれ、合成樹脂製であることが好ましいが、アルミ等の金属やセラミックス製であってもよい。
また、上述した実施形態における容器本体部2を形成する可撓性シートとしては、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等の合成樹脂又はこれらの組み合わせからなる単層又は多層のフィルムや積層シート、又はこれらにアルミニウム等の金属蒸着層を付加した積層シート等が挙げられるが、これらに制限されるものではない。
本発明の容器用スパウト1及びスパウト付容器は、上述した実施形態に制限されず、適宜変更可能である。
例えば、本発明の容器用スパウト1を取り付ける容器本体部2は、特開2009−280228号公報に記載の袋容器のように、ブロー成形で作られた袋容器であっても良い。また、図2に示したスパウト付容器100は、ノズル部11の上端開口部12の周縁部に形成された突起として、側方突起13及び上方突起14の2種類の突起が形成されていたが、側方突起13を設けることなく上方突起14のみを設けても良いし、図6に示すように、上方突起14を設けることなく側方突起13のみを設けても良い。上方突起14を設けない場合、ノズル部11の上端面11bをキャップ3の天面部の下面に圧接させることにより、容器100の内部が液密に密閉されるようにすることも好ましい。
また、図2に示した容器用スパウト1には、スパウト付容器100の製造ラインにおける工程間の受け渡しを容易とするために、ノズル部11の上端面11bから7mm以上離間した位置に、上下2段の環状張り出し部16,17が設けられている。そのうちの上側の張り出し部16の外周部に、前述した側方突起13と同様の形態の突起が、周方向に間欠的に複数設けられても良い。斯かる突起が設けられることにより、更に誤飲を防止する効果を向上させることができる。なお、上側の張り出し部16自体を設けなくても良く、更に上下2段の環状張り出し部16,17の両者を無くしても良い。ノズル部は、円筒形に代えて角筒状であっても良い。
また、容器本体部2に、誤飲防止に関する注意喚起情報が印刷されていても良い。例えば、天面シート部、正面シート部及び背面シート部のいずれか一部分に、「飲み物ではありません」の文字情報や、人が容器を口に当てて内容物を飲んでいる絵に×印が付されている絵情報が印刷されていても良い。印刷は、容器本体部2を形成する部材に直接印刷されていても良いし、該部材に貼着されたラベルに印刷されていても良い。
また、本発明の容器用スパウト1のノズル部の中心軸Lは、本発明の効果を奏する範囲で鉛直方向と非平行であっても良い。
本発明の容器は、筒状のノズル部を備えた容器であって、ノズル部の上端開口部の周縁部に複数の突起が形成されている容器である。前述したスパウト付容器100も本発明の容器の一実施形態であるが、本発明の容器は、容器本体部とは別に製造した容器用スパウトを該容器本体部に固着してなるものに限られず、例えば、筒状のノズル部と容器本体部とがブロー成形等により一体成形された容器であっても良い。そのような容器においても、ノズル部の上端開口部の周縁部に、複数の突起、例えば前述した側方突起13や上方突起14と同様の複数の突起を設けることにより、前述したスパウト付容器100と同様の誤飲防止効果が得られる。また本発明の容器は、射出成形やブロー成形等の任意の方法により製造した容器本体部に、別に製造した筒状体を固定してノズル部としたものであっても良い。また、前述した容器用スパウト1のノズル部11や突起に関する構成や好ましい構成は、全部又は一部を、本発明の容器のノズル部に適用することもできる。
100 スパウト付容器
1 容器用スパウト
11 ノズル部
11a 外周面
11b 上端面
12 上端開口部
12A 注出路
13 側方突起
14 上方突起
15 キャップ螺合用の螺条
19 固着部
2 容器本体部
21 天面シート部
22 正面シート部
23 背面シート部
24 底面シート部
25 収容部
3 キャップ
31 天面部
32a 内周面
32 筒状部
33 螺条
35 インナーリング

Claims (10)

  1. 筒状のノズル部を備えた容器用スパウトであって、
    前記ノズル部の上端開口部の周縁部に複数の突起が形成されている、容器用スパウト。
  2. 前記突起として、前記ノズル部の外周面から水平方向の外方に向かって突出する側方突起を備えている、請求項1に記載の容器用スパウト。
  3. 前記ノズル部は、その外周部にキャップ螺合用の螺条を有し、前記側方突起の突出高さが該螺条の突出高さより低い、請求項2に記載の容器用スパウト。
  4. 前記突起として、前記ノズル部の上端面から上方に向かって突出する上方突起を備えている、請求項1〜3の何れか1項に記載の容器用スパウト。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の容器用スパウトを備えた容器である、スパウト付容器。
  6. 前記容器用スパウトが、前記ノズル部と、容器本体部に固着される固着部とを備えており、該固着部が該容器本体部に固着されている、請求項5に記載のスパウト付容器。
  7. 内部に非飲料が収容されている、請求項5又は6に記載のスパウト付容器。
  8. 前記容器本体部は、天面シート部、正面シート部、背面シート部及び底面シート部を有し、該天面シート部に前記容器用スパウトの固着部が固着されている、請求項6又は7に記載のスパウト付容器。
  9. 前記容器本体部に、誤飲防止に関する注意喚起情報が印刷されている請求項5〜8の何れか1項に記載のスパウト付容器。
  10. 筒状のノズル部を備えた容器であって、
    前記ノズル部の上端開口部の周縁部に複数の突起が形成されている、容器。
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