JP2017047186A - 光伝送ユニットおよび撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】比較的簡単に高解像度な画像を提供すること
【解決手段】光伝送ユニットは、複数の光伝送路10Aと、前記複数の光伝送路の夫々の入射端の開口を制限する第1の開口制限手段20Aと、前記複数の光伝送路の夫々の出射端の開口を制限する第2の開口制限手段20Bと、前記第1の開口制限手段によって制限された開口の変位方向及び変位量と、前記第2の開口制限手段によって制限された開口の変位方向及び変位量と、が等しくなるように、前記複数の光伝送路と、前記第1及び第2の開口制限手段と、の少なくとも一方を光伝送路の光軸方向の周りに回転変位させる変位手段(30A,30B,40A)と、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】光伝送ユニットは、複数の光伝送路10Aと、前記複数の光伝送路の夫々の入射端の開口を制限する第1の開口制限手段20Aと、前記複数の光伝送路の夫々の出射端の開口を制限する第2の開口制限手段20Bと、前記第1の開口制限手段によって制限された開口の変位方向及び変位量と、前記第2の開口制限手段によって制限された開口の変位方向及び変位量と、が等しくなるように、前記複数の光伝送路と、前記第1及び第2の開口制限手段と、の少なくとも一方を光伝送路の光軸方向の周りに回転変位させる変位手段(30A,30B,40A)と、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、光伝送ユニットおよび撮像装置に関する。
近年、内視鏡などの撮像装置では、画像の高解像度化が益々要求されている。特許文献1は、光ファイバー素線を整列状態で多数束ねた入射端面の前方にマスクを配置し、マスクを通った入射光を光ファイバーに投影させるレンズを設けた画像伝送路を提案している。マスクは、入射端面を拡大し、画像伝送に寄与しない部分の透過率を低下させる。また、従来の高解像度化手段として画素ずらしや画素シフトが知られている。
特許文献2は、ニポウディスクの開口形状を提案し、特許文献3は、トルクコイルについて提案している。
特許文献1の構成は、画像伝送路を経た光から得られる画像の高コントラスト化には有効であるが、画像の高解像度化を実現することはできない。また、上述した従来の高解像度化手段は、フレームレートの速いイメージセンサや高い演算処理能力を有する画像処理手段が必要であり、高解像度化の実現が困難であった。
本発明は、比較的簡単に高解像度な画像を提供することが可能な光伝送ユニットおよび撮像装置を提供することを例示的な目的とする。
本発明の光伝送ユニットは、複数の光伝送路と、前記複数の光伝送路の夫々の入射端の開口を制限する第1の開口制限手段と、前記複数の光伝送路の夫々の出射端の開口を制限する第2の開口制限手段と、前記第1の開口制限手段によって制限された開口の変位方向及び変位量と、前記第2の開口制限手段によって制限された開口の変位方向及び変位量と、が等しくなるように、前記複数の光伝送路と、前記第1及び第2の開口制限手段と、の少なくとも一方を光伝送路の光軸方向の周りに回転変位させる変位手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、比較的簡単に高解像度な画像を提供することが可能な光伝送ユニットおよび内視鏡を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
図1は、本発明の実施例1のファイバースコープ(内視鏡、撮像装置)の概略基本構成図である。実施例1のファイバースコープは、対物レンズ2、光伝送ユニット、リレーレンズ4、イメージセンサ(撮像素子)5、画像生成ユニット(画像生成手段)6、モニタ(表示手段)7を有する。光伝送ユニットは、ファイバー束(伝送路ユニット)10A、マスク20A、B、アクチュエータ(駆動手段)30A、B、駆動制御手段40Aを有する。
対物レンズ2は、被写体Sの光学像(被写体像)をファイバー束10Aの被写体側の入射端面11上にマスク(第1のマスク)20Aを介して結像させる。ファイバー束10は複数の光ファイバー(複数の光伝送路)を備えている。対物レンズ2によって、被写体からの光はファイバー束10Aの各光ファイバーに入射される。各光ファイバーに入射した光は、相互に干渉することなく、独立に内部を伝搬し、ファイバー束10Aの反対側の出射端面12からマスク(第2のマスク)20Bを介して出射する。リレーレンズ4は、出射光をイメージセンサ(撮像素子)5の撮像面に結像させる。イメージセンサ5は、光伝送ユニットによって伝送された被写体の光学像を光電変換する。撮像された画像は、A/D変換され、イメージセンサ5に接続された画像生成ユニット(画像生成手段)6で各種の処理を施されて画像化され、モニタ(表示手段)7を介して観察者Pに画像を提供する。
図2(a)は、ファイバー束10Aの端面の拡大平面図である。同図中、白色領域は光ファイバーの開口部(コア)13、黒色領域は光伝搬に寄与しない遮光部(クラッド)14である。各光ファイバーは、図2(a)の紙面に垂直な方向に延びている。ファイバー束10Aでは、複数の開口13が3×3の正方行列状に配列されており、複数の光ファイバーは稠密に隣り合っている。
マスク20Aは、ファイバー束10Aの被写体側の入射端面11上にファイバー束10Aに一体的に設けられる(即ち、不図示の固定手段によって入射端面11に対して固定される)。マスク20Aは、複数の光ファイバーの夫々の入射端の開口13(あるいは開口径)を制限する第1の開口制限手段として機能する。マスク20Bは、ファイバー束10Aの撮像素子側の出射端面12上にファイバー束10Aに一体的に設けられる(即ち、不図示の固定手段によって出射端面12に対して固定される)。マスク20Bは、複数の光ファイバーの夫々の出射端の開口13(あるいは開口径)を制限する第2の開口制限手段として機能する。なお、第1及び第2の開口制限手段の構成は、機械的構成、光学的構成等、特に本実施例のマスクに限定されない。例えば、開口制限手段を、クラッド材に光吸収体・遮光体を混入させることによって構成してもよい。
アクチュエータ30A、Bと駆動制御手段40Aは、ファイバー束10と、マスク20A及びBと、の少なくとも一方を変位させる変位手段として機能する。変位手段は、マスク20Aにより制限された開口(即ち、開口21)の変位方向及び変位量と、マスク20Bにより制限された開口(即ち、開口21)の変位方向及び変位量と、が等しくなるように、変位させる。即ち、変位手段は、複数の光ファイバーとマスク20A及びBの全て、マスク20A及びBのみ、または、複数の光ファイバーのみを変位させることができる。マスク20A、Bによって制限された開口の変位は光ファイバーに対する相対的変位であってもよい。この場合、変位手段は、入射端の開口13に対するマスク20Aの開口21の変位方向及び変位量と、出射端の開口13に対するマスク20Bの開口21の変位方向及び変位量と、が等しくなるように、変位させることになる。「等しくなるように」とは、製造誤差、個体差による誤差、制御誤差等に基づく誤差を許容する趣旨である。なお、変位は、後述するように、光ファイバーの光軸方向(中心軸方向)周りの回転変位であってもよい。光ファイバーの光軸方向(中心軸方向)とは、光ファイバーの入射端又は出射端の中心(重心)における法線方向を意味する。
図2(b)は、マスク20A、Bの平面図であり、ファイバー束10Aの開口13を透過して示している。各マスクは、白色領域で示す開口21と黒色領域で示す遮光部22から構成されている。開口21は、開口13の面積よりも小さい面積を有し、これにより、各光ファイバーへの入出射光を制限している。このように、開口21の大きさは、マスク20A、Bの間で等しい。開口21は、各開口13と一対一に対応し、ファイバー本数と同数だけ設けられる。図2(b)において、図2(a)に示す開口13は白色破線で示されている。本実施形態において、開口21の径は開口13の径の3分の1になっている。
アクチュエータ30Aは、マスク20Aを光軸に直交する面内で変位させ、アクチュエータ30Bは、マスク20Bを光軸に直交する面内で変位させる。マスク20Aはファイバー束10Aの入射端面11に固定されているので、アクチュエータ30Aはマスク20Aと入射端面11を一体的に変位させる。また、マスク20Bはファイバー束10Aの出射端面12に固定されているため、アクチュエータ30Bはマスク20Bと出射端面12を一体的に変位させる。2つのアクチュエータ30A、Bは、駆動制御手段40Aに接続され、それぞれの変位量、変位方向、タイミングが、駆動制御手段40Aによって制御される。駆動制御手段40Aは、イメージセンサ5と接続され、イメージセンサ5と信号同期通信を行うことができる。駆動制御手段40Aは、アクチュエータ30A、30Bによる変位とイメージセンサ5による画像取得のタイミングを同期させている。
図3は、駆動制御手段40Aによって制御される、時間経過に伴うマスク20A、Bの変位を示す正面図であり、右方向にX軸、下方向にY軸を設定している。破線は、t=5Δにおける位置を示している。図3では、変位手段は、ファイバー束10の光軸に垂直な平面において、マスク20A、Bを2次元並進させている。
図4(a)は、マスク20A、Bとファイバー束10AのX方向の変位量(縦軸)と時間t(横軸)との関係を示すグラフである。図4(b)は、マスク20A、Bとファイバー束10AのY方向の変位量(縦軸)と時間t(横軸)との関係を示すグラフである。
時刻がt=1Δのときの位置を初期位置とすると、時刻がt=2Δのときに、駆動制御手段40Aは、マスク20A、Bとファイバー束10Aを、t=1Δの位置からX方向に所定量(+1)だけ移動させる。時刻がt=3Δのときに、駆動制御手段40Aは、マスク20A、Bとファイバー束10Aを、t=2Δの位置からX方向に所定量(+1)だけ移動させる。
時刻がt=4Δのときに、駆動制御手段40Aは、マスク20A、Bとファイバー束10Aを、t=3Δの位置からY方向に所定量(+1)だけ移動させる。時刻がt=5Δのときに、駆動制御手段40Aは、マスク20A、Bとファイバー束10Aを、t=4Δの位置からX方向に所定量(−1)だけ移動させる。時刻がt=6Δのときに、駆動制御手段40Aは、マスク20A、Bとファイバー束10Aを、t=5Δの位置からX方向に所定量(−1)だけ移動させる。
時刻がt=7Δのときに、駆動制御手段40Aは、マスク20A、Bとファイバー束10Aを、t=6Δの位置からY方向に所定量(+1)だけ移動させる。時刻がt=8Δのときに、駆動制御手段40Aは、マスク20A、Bとファイバー束10Aを、t=7Δの位置からX方向に所定量(+1)だけ移動させる。時刻がt=9Δのときに、駆動制御手段40Aは、マスク20A、Bとファイバー束10Aを、t=8Δの位置からX方向に所定量(+1)だけ移動させる。
図4(c)は、イメージセンサ5の露光(縦軸)と時間t(横軸)との関係を示すグラフである。「on」は露光状態、「off」は露光停止状態を示している。露光制御は、イメージセンサ5の不図示の電子シャッター手段を制御することによって行うことができる。図4(c)に示すように、時刻1Δ〜9Δにおいて、露光がなされる。即ち、X方向に関しては時刻tの最小ステップ単位Δごとに変位し、3段階のX座標をとる。Y方向に関しても3Δごとに変位し、こちらも3段階のY座標をとる。この結果、合計9段階の開口位置をとる。Y方向の変位は上昇と下降で1セットとなっているので、結局18Δを一周期とした繰り返し変位の運動となる。この間、イメージセンサ5は、9Δが1フレーム時間となるように露光時間が設定される。
図3は、入射側または出射側から見たときのマスク上の開口変位を示している。上述したように、変位手段は、入射側または出射側から見たときの、マスク20Aによって制限された開口13の変位方向と変位量と、マスク20Bによって制限された開口13の変位方向と変位量が等しくなるように、マスク20A、Bを変位させる。例えば、入射側からマスク20Aと、マスク20B(の撮像素子側)を、t=1Δにおいて、図3に示すように重ねて見た場合、t=2Δ〜9Δのそれぞれにおいて、図3に示すように変位する。
画像生成ユニット6は、変位手段によって変位されたマスク20A、Bのそれぞれの位置において、イメージセンサ5から得られる画像データを合成して画像化するよう構成される。図4からも明らかなように、1フレーム内にマスク20A、Bが採り得る位置はいわゆる「ロングシャッターで多重露光」されるかのごとく合成記録され、図5に示す合成開口を通して高解像度画像を取得したかのように機能する。前述したように、イメージセンサ5と駆動制御手段40Aが信号同期通信を行っているので、このような動作が可能となる。なお、画像生成ユニット6は、イメージセンサ5が撮像した画像データに対してその他の処理(ホワイトバランス、ガンマ補正、デモザイク処理など)を施してもよい。
被写体Sとして、図6(a)に示す文字Aを考える。マスク20A、B、アクチュエータ30A、30B、駆動制御手段40Aがない従来の構成において、対物レンズ2によって、Aの光強度分布がファイバー束10Aの入射端面11に形成される場合を考える。入射光は、各光ファイバー内を独立に伝搬するため、光ファイバー径よりも細かい光強度分布は出射端に届くころには平均化され、図6(b)に示すように、光ファイバー単位でサンプリングされた低解像度の光強度分布となって出射端面12に現れる。図6(b)は、従来のファイバースコープにおいて図6(a)に示す文字Aを光ファイバー単位でサンプリングした強度分布であり、文字Aの解像度は失われている。
これに対して、実施例1によれば、ファイバー束10Aの出射端での光強度分布は図7に示すように推移する。これを1フレーム=9Δとなるように露光時間を設定したイメージセンサ5で受像すると、図6(c)に示すように、図6(b)に示す従来のファイバースコープの9倍の解像度を有する高解像度の画像を取得することができる。1フレームの露光時間には、光軸に直交するX、Y方向にマスクによって制限された開口を変位させる場合に全ての位置に変位させるのに必要な時間が設定される。
イメージセンサ5の解像度は、高解像度画像と同等以上に設定される。即ち、イメージセンサ5の最小画素の大きさは、マスク20A、Bのそれぞれの開口以下の大きさを有する。本実施例では、ファイバー束10Aを構成する光ファイバー本数の9倍以上の画素数を有するようなイメージセンサ5を用いる。これにより、図5(図6(c))に示す高解像度を取得することができる。
実施例1は、開口13の径の3分の1の開口径を有するマスク20A、Bを縦横にそれぞれ3ステップシフトして9倍の解像度の画像を取得していたが、同様にしてその他の解像度の画像も取得することができる。一般化すると、開口13のX方向(第1の方向)の開口幅をWx、Y方向(第2の方向)の開口幅をWyとする。なお、Y方向は、X方向とファイバー束10Aの光軸(Z方向)の直交するものとする。マスク20A、Bの開口21のサイズがX方向にWx/m、Y方向にWy/n(ただしm、nは整数)とする。このとき、駆動制御手段40は、1フレーム中に、X方向にmステップ、Y方向にnステップだけ変位させることにより、最終的にm×n倍の解像度の画像を得ることができる。
本実施例では、ファイバー束10Aとマスク20A、Bは一体的に変位するが、ファイバー束10Aとマスク20A、Bは相対的に(例えば、ファイバー束10Aが固定され、マスク20A、Bが同期して)変位してもよい。
図8は、マスク20A、Bがファイバー束10Aに相対的に変位する場合に、マスク20B上で得られる光強度分布を示す図である。マスクとファイバー束10Aの相対移動によって、図2(a)に示す遮光部14によってケラレる光が発生するが、光強度分布の時間推移の様子は図7と同様であり、高解像度化を実現することができる。
図3では、マスク20Aはファイバー束10の入射端面11に対して固定され、マスク20Bはファイバー束10の出射端面12に対して固定されているので、マスク20A、Bの開口21と開口13の相対位置は変位しない。このため、変位手段は、各マスク20A、Bによって制限される開口の変位方向と変位量が互いに等しくなるようにマスク20A、Bを変位させる。
しかしながら、図8では、マスク20Aが入射端面11に対して相対移動可能に設けられ、マスク20Bはファイバー束10の出射端面12に対して相対移動可能に設けられている。開口21は、マスク20A及びBによって制限された開口である。この場合、変位手段は、開口13に対する開口21の変位方向(駆動方向)と変位量(駆動量)が、マスク20A、Bの間で等しくなるようにマスク20A、Bを変位させる。
駆動制御手段40は、高解像度化のために、ファイバー束10Aの入射端面11の開口変位と出射端面12の開口変位が、どの時刻においても等しくなるようにアクチュエータ30A、Bの駆動を制御する。従来の画素ずらしや画素シフトといった高解像度化手法では、ファイバー束の入射端面を変位させるが出射端面は変位させず、取得した複数の低解像度画像データに対して計算負荷の高い画像復元処理を行って高解像度画像を取得していた。このため、フレームレートの速いイメージセンサや高い演算処理能力を有する画像処理手段が必要であった。本実施例は、高速イメージセンサや高速演算システムを必要としないので、比較的簡単に高解像度な画像を提供することができ、低コスト化や普及化が容易になる。
実施例1は、ファイバー束10Aの入射端面11と出射端面12を変位させるために、2つのアクチュエータ30A、Bが必要であった。細径ファイバースコープの場合、特に、入射端側にアクチュエータを設置することは困難であり、細径化が損なわれるおそれがある。そこで、本実施例は、アクチュエータを入射端側に配置せずに出射端側にのみ配置しつつ、入射端にも同様の変位を発生させ、高解像度化を実現する。
本実施例では、いわゆるトルクコイルを使用する。トルクコイルは、ファイバーやカテーテル、ケーブルなどに巻きつけた状態で使用される部品で、被駆動体の一方の末端を回転駆動した場合に、反対端も同量だけ従動する。トルクコイルを使用すれば、ファイバー束の入射端側にアクチュエータを設けなくても、出射端側から回転運動を与えることで入射端面も同様に回転させることができる。このため、トルクコイルは、アクチュエータ(回転駆動手段)による回転駆動力によってファイバー束の出射側を回転変位させると共にアクチュエータによる回転駆動力をファイバー束の入射側に伝達する伝達手段として機能する。実施例2では、ファイバー束に対して同心円状にトルクコイルを配置し、回転によって高解像度化を実現する。
図9は、本発明の実施例2のファイバースコープ(内視鏡、撮像装置)の構成図である。実施例2のファイバースコープは、光伝送ユニット、対物レンズ2、リレーレンズ4、イメージセンサ(撮像素子)5、画像生成ユニット(画像生成手段)6、モニタ(表示手段)7を有する。光伝送ユニットは、ファイバー束(伝送路ユニット)10B、マスク20C、D、アクチュエータ(駆動手段)30C、駆動制御手段40B、トルクコイル50を有する。図1と同一の部材には同一の参照番号を付している。本実施例の光伝送ユニットでは、アクチュエータ30Aがなく、トルクコイル50がファイバー束10Bに巻かれ、ファイバー束10Bの出射側にアクチュエータ30Cが取り付けられている。
図10(a)は、ファイバー束10Bの入射端面の平面図である。ファイバー束10Bでは、開口13と遮光部14の配置がファイバー束10Aとは異なり、同心円状に複数の開口13が配列されている。同心円の中心はファイバー束10Bの中心である。図10(b)は、マスク20C、Dの平面図である。マスク20C、Dは、ファイバー束10Bの中心(回転中心)から径方向(放射方向)にそれぞれ延びる白色領域の開口21と、黒色領域の遮光部22を有する。各開口21は、3度の中心角を有する同一の二等辺三角形形状又は扇形状を有し、24個の開口21が所定角度間隔(ここでは、15度間隔)で配置されている。ファイバー束10Bの中心とマスク20C、Dの中心は一致している。図10(c)は、マスク20C、Dを介してファイバー束10Bの開口を見た状態を示す平面図である。
ファイバー束10Bは、螺旋状に巻回された複数の素線から形成されたシャフト軸体として構成されてもよい。トルクコイル50は、ファイバー束10Bの外周面に螺旋状に巻回された単一のコイル素線から形成されたコイル体であってもよい。複数の素線の巻回方向と単一のコイル素線の巻回方向は同じである。トルクコイル50は、ファイバー束10Bを形成する素線と嵌合しない非嵌合部を挟んで離間してファイバー束10Bに嵌合する。ファイバー束10Bをアクチュエータ30Cによって回転させることにより、ファイバー束10Bの端部間をトルクコイル50が送り移動可能に形成される。
図11は、駆動制御手段40Bによって制御される、時間経過に伴うマスク20C、Dの変位を示す正面図である。図12(a)は、マスク20C、Dとファイバー束10Bの回転変位量(角変位量)(縦軸)と時間t(横軸)との関係を示すグラフである。図12(b)は、イメージセンサ5の露光(縦軸)と時間t(横軸)との関係を示すグラフである。
回転変位量に関してはtの最小ステップ単位であるΔごとに変位し、5段階の回転角をとる。この間、イメージセンサ5は5Δが1フレーム時間となるように露光時間が設定される。実施例1と同様に、1フレーム内にマスクが採り得る位置の多重化によって、画像生成ユニット6は、この期間の合成開口を、図13に示すように、多重化する。この合成開口の解像度はファイバー束10Bの端面のコアの解像度よりも格段に高くなっている。このような動作を行って、実施例1と同様に、画像取得を行い、従来ファイバースコープの5倍の解像度を有する高解像度画像を取得する。
このように、ファイバー束10Bの出射端側の回転運動を、トルクコイル50によってファイバー束10Bの入射端側に伝達することにより、入射端側にアクチュエータを設けずに高解像度な画像を提供するファイバースコープを構成することができる。つまり、ファイバースコープの細径化と高解像度化を両立する効果がある。なお、図10(b)に示すマスク20C、Dに組み合わされるファイバー束は、後述するニポウディスクの開口配列やアルキメデス螺旋状に開口配列されたものであってもよい。
実施例2においては、図10(c)に示すように、回転運動によって円周方向の開口位置は時系列的に多重化できるが、半径方向の開口位置は多重化できないため、高解像度化の方向に偏りが生じる。そこで、本実施例では、簡便に、偏りのない高解像度化を行う方法を提供する。
図14(a)は、本実施例における不図示のファイバー束とマスク20E、Fの配列状態の一部の概略平面図である。白色破線は、ファイバー束の開口13の断面輪郭、白色円はマスク20E、Fの開口部、十字印は回転中心を表している。ファイバー束の複数の開口13の配列はニポウディスクの開口配列と同様である。ニポウディスク(Nipkow Disk)とは、複数のピンホールを扇状や複数の螺旋状に配列し、回転動作により時系列的に開口位置を多重化する円盤をいう。開口の空間解像度を時間多重化する手段として初期のテレビ装置やレーザー共焦点顕微鏡のビーム走査用に利用されている。
本実施例では、マスク20E、Fの開口21がニポウディスクの開口と同様に配列されており、開口21とファイバー束の各光ファイバーの開口13が一対一に対応している。図14(a)は、便宜上疎らなファイバー束の開口分布を示しているが、実際には可能な限り稠密に近い状態で分布している。
図14(b)は、本実施例におけるファイバー束とマスク20E、Fの配列状態の一部のより詳細な平面図である。開口位置を求めるための補助線としてまず、半径が等間隔で増加する同心円と、それらを等角で分割する半径線を描画する。図14(b)では、5度ずつの等角分割を行っている。図中実線の円がマスク20E、Fの開口21、破線の円がファイバー束の開口13の断面形状を示しており、これらは図中太破線で示す螺旋曲線に沿って存在している。図10(a)に示す同心円の開口配列と比較すると、以下のような特徴がある。まず、第1に、周方向に隣り合う開口同士は、径方向にずれて螺旋曲線上に配置されている。第2に、径方向に隣り合う開口同士は、周方向にずれて螺旋曲線上に配置されている。第3に、開口配置は一定角度(図14(b)では90度)の回転により、元の配置と同一になる。
図15は、図14(a)に示すマスク20E、Fを実施例2と同様に回転させ、一定回転角ピッチでマスクが採り得る位置を合成した開口分布を示す図である。図14(a)で示す開口21よりも、径方向、周方向の両方で開口の解像度が向上し、図13で示す実施例2の場合の合成開口分布よりも、全体的な解像度むらが少なくなっているのが分かる。
ファイバー束の端面の変位が回転運動となる場合に適切なファイバー束のコアの配列やマスクの開口21の形状は上述の実施例に限定されるものではない。
図16(a)は、本実施例の変形例における不図示のファイバー束とマスク20G、Hのアルキメデス螺旋配列状態の一部の概略平面図である。図中、太破線がファイバー束の開口13の輪郭形状、実線で示した円が開口21の形状を示している。細実線での渦巻状曲線がアルキメデス螺旋である。アルキメデス螺旋は極座標(r、θ)平面において、r=aθ(aは定数)で表される曲線であり、蚊取り線香のように一定幅の長尺物を渦巻状巻きつけたような図形になっている。このような螺旋配列であればファイバーの稠密度を大きくでき、かつニポウディスクと同様に高解像度な画像を提供することができる。図16(b)は、静止した状態のファイバー束の入射端あるいは出射端面上の開口分布を示す平面図であり、分かりやすくするために、渦のひと巻き部分のみ抜粋して示しているが、実際は全面にわたって開口が分布している。図中十字線はアルキメデス螺旋の中心を示している。
図17〜20は、図16(b)に示す開口21をアルキメデス螺旋の中心位置を中心に1度ピッチでそれぞれ,90度,180度,270度,360度回転させて多重化した時の合成開口分布を示している。元の開口同士の間隙が、径方向と周方向の両方にむらなく補間されていることがわかる。つまり渦巻状に配置された開口の全周回についてこの高解像度化が行われることになるので、全面にわたってむらなく解像度向上を実現することができる。
実施例3では径方向と周方向の両方にむらなく高解像度を行うためのファイバー束と端面マスク上の開口分布について開示したが、前述のようにファイバー束断面が「アルキメデス螺旋配列」となるようにファイバー束を構成することは一般的ではない。本実施例のファイバー束はファイバー同士の隙間が最小となるような六方最密配置で構成される。六方最密配置の例を図21に示す。図21はファイバー束の垂直断面図を示しており、点線が各ファイバーの外形線、×印が各ファイバーの中心軸と垂直断面の交点を表している(以下、この交点を「ファイバー中心点」と呼ぶ)。図中、太実線で示した通り、任意のファイバー中心点に対し、最も近接するファイバーの中心点はいずれも60度ずつ異なる方向に存在して正六角形を形成する配置となっている。
次に、上記のような六方最密配置のファイバー束を用いて本発明を実施する方法を以下に述べる。まず、上記六方最密配置のファイバー束の数式表現を行う。上記垂直断面をデカルト座標系のXY面とするとき、任意のファイバー中心点(X0、Y0)は図22に示すような3つの単位ベクトル
の整数倍合成ベクトル位置に存在する。つまり、
という数式で記述される。
一方、アルキメデス螺旋曲線sは極座標(s,θ)平面において、
という数式で表される。ここで、a=R/πとすると、
となる。上式より、θがπ増加するごとに中心点(0,0)から螺旋までの距離がRずつ増加する特性を有することがわかる。
これをデカルト座標系で表すと、
という数式で表される曲線になる。
図23は数式(1)で表されるファイバー束とアルキメデス螺旋曲線を重畳して描画した図である。図中斜線ハッチング部は角度θを表している。前述したように数式(3)の関係により、θ=2π,4π,6πとなる位置で中心点(0,0)から螺旋までの距離sは2R,4R,6Rと2Rずつ増加している。例えば、x軸に沿って配置されているファイバーは常にその中心点でアルキメデス螺旋曲線と交わるような関係になっている。このように上記アルキメデス螺旋曲線は1回転するごとに回転中心点からの距離が2Rずつ増加する性質を有している。一方、本実施例で示されている六方最密配置のファイバー束においてファイバー同士の間隔は全域で2Rとなっている。このことから、1つのファイバーと上記螺旋曲線は1回のみ交差し、2回以上交差することがない、という性質を有することがわかる。これはアルキメデス螺旋曲線が、数式(2)においてa=R/πとなるよう設定された場合に成立する。
比較のため、数式(3)以外のケースについても分析してみる。図24と図25はそれぞれ数式(2)においてa>R/πとした場合とa<R/πとした場合の、ファイバー束とアルキメデス螺旋曲線を重畳して描画した図を示している。図24において太実線で示された円はアルキメデス螺旋曲線と一度も交差しないファイバーを示している。そのようなファイバーが多数発生する様子がわかる。本発明では前述したようにマスク上の開口位置は個々のファイバー一本につき一個のみ設定することが必要なので、上記のアルゴリズムでマスク20A,Bの開口位置を定めると本発明には不適合であることがわかる。一方、図25において太実線で示された円はアルキメデス螺旋曲線と2回以上交差してしまうファイバーを示している。こちらのアルゴリズムでマスク20A,Bの開口位置を定めた場合も本発明には不適合であることがわかる。
したがって、数式(2)においてa=R/πとなるよう設定された図23のケースこそが本発明の実施形態に適している。つまり、半径Rのファイバーの集合体で構成されるファイバー束10に対して、数式(3)で表されるアルキメデス螺旋曲線に沿ってマスク20A,Bの開口を配置していけばよいことがわかる。
次に、上記開口位置をマスクのアルキメデス螺旋曲線上のどの位置に設定するか、を決定するアルゴリズムについて説明する。前述したように、上記開口位置は個々のファイバー一本につき一個のみ設定することになる。そして本発明を適用する場合、回転動作によって画像補間を行う関係上、各開口の回転中心点からの距離はなるべく等間隔に分布するよう設定されていることが望ましい。このような観点から本実施例では図26に示すように、開口位置(図中の黒丸点)を、前述した「アルキメデス螺旋曲線」と「各ファイバー中心点と回転中心点との結ぶ直線」との交点位置に設定している。このように設定すれば各開口の回転中心点からの距離は略等間隔となり、かつ個々のファイバー一本につき一個のみの開口が設定されるという原則も満足することができる。
ここまで述べた開口位置決定のアルゴリズムを数式で表現する。開口位置は「アルキメデス螺旋曲線」と「各ファイバー中心点と回転中心点との結ぶ直線」の交点に存在するので、数式(1)と数式(4)より、
なる実数tを求めればよい。
数式(5)に数式(1)を代入すると、
となり、数式(6)から、
を導くことができ、この結果から、
なる点を開口中心に設定するとよいことがわかる。
ところで、上記の開口配置アルゴリズムは開口中心を一意的に決定することができるが、実際には開口は有限の大きさをもつので、開口がファイバー断面の輪郭を超えると、1つの開口から複数のファイバーに光が漏れて入射するという課題が発生する。図26では、そのようなファイバーを横切る開口に▼マークを付けて表示している。図からもこれらの開口を通過した光は2つのファイバーに光が入射してしまう可能性があることが見てとれる。これらの開口については、「径方向位置の入れ替え」という手法で上記課題を解決することができる。図27を用いてその手法を述べる。図27において、▼マークの付いた開口A1はあるファイバーF1から突出しており、開口A1を透過した光がファイバーF1のみに入射することが保証できない。そこでこの開口A1をよりファイバーF1の中心P1に近い開口A2と置換する。開口A2としては、ファイバーF1から突出せずにファイバーF1内に収まるものを選択する。この置換により開口A2の中心と回転中心点Mの距離は破線で示す円C2の半径分の長さとなり、開口A1の中心と回転中心点Mの距離である破線で示す円C1の半径分の長さから変化する。
しかし、回転中心点Mからの距離が円C2の半径分の長さである開口が既に存在する場合、開口A2の役割が重複してしまう。そこで、円C2上に中心があり、かつアルキメデス螺旋曲線上にある開口を探索する。これにより、図中▽マークの付いた開口B1が得られる。開口B1はもともとファイバーF2の中心付近に位置している。このため、回転中心点Mから円C2の半径分の長さだけ離れた開口B1を回転中心点Mから円C1の半径分の長さだけ離れた開口B2に置換しても、開口B2からは光漏れは生じないと考えられる。光漏れが生じるかどうかは、開口B2がファイバーF2から突出するかどうかで判断する。つまり、開口A1を開口A2に置換し、開口B1を開口B2に置換する。この開口入れ替え措置により、1つの開口から複数のファイバーに光が漏れて入射するという課題を解決でき、かつ本来の「重複やモレなく開口位置が時間多重的に合成される」という目的も達成することができる。
その結果、マスクの複数の開口のうちの2つの開口A2、B2の中心は実線で示すアルキメデス螺旋からずれている。2つの開口A2、B2は回転中心点Mから第1の距離(円C2の半径分)だけ離れた第1の中心を有する第1の開口(開口A2)と回転中心点Mから第2の距離(円C1の半径分)だけ離れた第2の中心を有する第2の開口(開口B2)を有する。回転中心点Mから第2の距離だけ第1の中心に向かう方向に離れた位置(つまり、開口A1の開口中心位置)と回転中心点Mから第1の距離だけ第2の中心に向かう方向に離れた位置(つまり、開口B1の開口中心位置)はアルキメデス螺旋上にある。
上記「径方向位置の入れ替え」のアルゴリズムをまとめると以下の(1)〜(6)ようになる。
(1)複数のファイバーへの光入射が懸念されるファイバーから突出した開口A1を探索する。
(2)開口A1を,複数のファイバーへの光入射が発生しない位置A2に移動する。
(3)ファイバー束の回転中心点Mから開口A2までの距離に等しい半径を有する円C2と、回転中心点Mから開口A1までの距離に等しい半径を有する円C1の2つの同心円を描画する。
(4)円C2とアルキメデス螺旋曲線の交点位置に存在する別の開口B1を探索する。
(5)開口B1を径方向に移動させて円C1上の開口B2に置換したときに,複数のファイバーへの光入射が発生しない位置となるかどうかをチェックする。
(6)複数のファイバーへの光入射が発生しなければ開口B2を選択する。複数のファイバーへの光入射が発生すれば(2)に戻って再探索する。
(1)複数のファイバーへの光入射が懸念されるファイバーから突出した開口A1を探索する。
(2)開口A1を,複数のファイバーへの光入射が発生しない位置A2に移動する。
(3)ファイバー束の回転中心点Mから開口A2までの距離に等しい半径を有する円C2と、回転中心点Mから開口A1までの距離に等しい半径を有する円C1の2つの同心円を描画する。
(4)円C2とアルキメデス螺旋曲線の交点位置に存在する別の開口B1を探索する。
(5)開口B1を径方向に移動させて円C1上の開口B2に置換したときに,複数のファイバーへの光入射が発生しない位置となるかどうかをチェックする。
(6)複数のファイバーへの光入射が発生しなければ開口B2を選択する。複数のファイバーへの光入射が発生すれば(2)に戻って再探索する。
本発明によれば、フレームレートの速いイメージセンサや、高い演算処理能力を有する画像処理システムを用いることなく、また、ファイバースコープを構成するファイバー束のファイバー本数を増やすことなく、取得する画像の解像度を向上させることができる。
本発明は、内視鏡の用途に適用することができる。
11…入射端面、12…出射端面、13…コア(開口部)、20A、C、E…マスク(第1の開口制限手段)、20B、D、F…マスク(第2の開口制限手段)
Claims (22)
- 複数の光伝送路と、
前記複数の光伝送路の夫々の入射端の開口を制限する第1の開口制限手段と、
前記複数の光伝送路の夫々の出射端の開口を制限する第2の開口制限手段と、
前記第1の開口制限手段によって制限された開口の変位方向及び変位量と、前記第2の開口制限手段によって制限された開口の変位方向及び変位量と、が等しくなるように、前記複数の光伝送路と、前記第1及び第2の開口制限手段と、の少なくとも一方を光伝送路の光軸方向の周りに回転変位させる変位手段と、
を有することを特徴とする光伝送ユニット。 - 前記第1及び第2の開口制限手段は、それぞれ、前記入射端および前記出射端の夫々の開口に対応しかつ該開口の夫々よりも小さい複数の開口が形成された遮光部から構成されることを特徴とする請求項1に記載の光伝送ユニット。
- 前記変位手段は、前記第1の開口制限手段と前記入射端を一体的に、かつ、前記第2の開口制限手段と前記出射端を一体的に、回転変位させることを特徴とする請求項1または2に記載の光伝送ユニット。
- 前記変位手段による回転中心は、前記光伝送路の光軸に垂直な平面における前記複数の光伝送路の中心であることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の光伝送ユニット。
- 前記変位手段は、
前記光伝送路の出射側に設けられた回転駆動手段と、
前記回転駆動手段による回転駆動力によって前記光伝送路の出射側を回転変位させると共に前記回転駆動手段による前記回転駆動力を前記光伝送路の入射側に伝達する伝達手段と、
を有することを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の光伝送ユニット。 - 前記複数の光伝送路の開口は、前記平面において、前記中心のまわりに同心円状に配列されていることを特徴とする請求項4に記載の光伝送ユニット。
- 前記第1及び第2の開口制限手段のそれぞれは、前記平面において、前記中心から径方向に延び、所定角度間隔で配置された複数の開口を有する遮光部から構成されていることを特徴とする請求項6に記載の光伝送ユニット。
- 前記複数の光伝送路の開口は、前記平面において、前記中心のまわりに螺旋状に配列されていることを特徴とする請求項4に記載の光伝送ユニット。
- 前記第1及び第2の開口制限手段のそれぞれは、前記平面において、前記中心のまわりに螺旋状に配列されている複数の開口を有する遮光部から構成されていることを特徴とする請求項8に記載の光伝送ユニット。
- 前記螺旋状に配列された開口の配列は、ニポウディスクの開口配列であることを特徴とする請求項8に記載の光伝送ユニット。
- 前記第1及び第2の開口制限手段のそれぞれは、ニポウディスクの開口配列の複数の開口を有する遮光部から構成されていることを特徴とする請求項8に記載の光伝送ユニット。
- 前記螺旋状に配列された開口の配列は、アルキメデス螺旋配列であることを特徴とする請求項8に記載の光伝送ユニット。
- 前記第1及び第2の開口制限手段のそれぞれは、アルキメデス螺旋配列の複数の開口を有する遮光部から構成されていることを特徴とする請求項8に記載の光伝送ユニット。
- 前記複数の光伝送路は、六方最密配列された複数の開口を有することを特徴とする請求項1乃至13のうちいずれか1項に記載の光伝送ユニット。
- 前記第1及び第2の開口制限手段のそれぞれは、アルキメデス螺旋配列の複数の開口を有する遮光部から構成されていることを特徴とする請求項14に記載の光伝送ユニット。
- 前記光伝送ユニットの夫々の開口の半径をRとするとき、
前記第1及び第2の開口制限手段のそれぞれの前記複数の開口の中心をむすぶ螺旋曲線sは極座標(s,θ)空間において、
なる数式で表されるよう構成されていることを特徴とする請求項15に記載の光伝送ユニット。 - 前記第1及び第2の開口制限手段のそれぞれの前記複数の開口の中心は、
前記螺旋曲線sと、
前記光伝送ユニットの複数の開口の中心と前記変位手段による回転中心との結ぶ複数の直線群との交点位置に配置されることを特徴とする請求項16に記載の光伝送ユニット。 - 前記光伝送路の入射端もしくは出射端面上において、
前記光伝送ユニットの複数の開口の中心位置が、
なる(X0、Y0)を用いて表されている時、
前記第1及び第2の開口制限手段のそれぞれの前記複数の開口の中心点は
なる数式によって決まる点に設定されていることを特徴とする請求項17に記載の光伝送ユニット。 - 前記第1及び第2の開口制限手段のそれぞれの前記複数の開口のうちの2つの開口の中心はアルキメデス螺旋からずれており、前記2つの開口は前記回転中心から第1の距離だけ離れた第1の中心を有する第1の開口と前記回転中心から第2の距離だけ離れた第2の中心を有する第2の開口を有し、
前記回転中心から前記第1の中心に向かう方向に前記第2の距離だけ離れた点と前記回転中心から前記第2の中心に向かう方向に前記第1の距離だけ離れた点との両方は、アルキメデス螺旋上にあることを特徴とする請求項17に記載の光伝送ユニット。 - 請求項1乃至19のうちいずれか1項に記載の光伝送ユニットと、
前記光伝送ユニットによって伝送された光学像を光電変換する撮像素子と、
を有することを特徴とする撮像装置。 - 前記変位手段による回転変位と前記撮像素子による画像取得のタイミングが同期していることを特徴とする請求項20に記載の撮像装置。
- 前記撮像素子の最小画素の大きさは、前記第1及び第2の開口制限手段のそれぞれの開口以下の大きさを有することを特徴とする請求項20または21に記載の撮像装置。
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-
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018169610A (ja) * | 2017-03-13 | 2018-11-01 | ゴーフォトン・ホールディングス,インコーポレイテッド | 光学プローブ及びそのアセンブリ |
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