JP2017043565A - 毛髪処理方法 - Google Patents

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晶子 松藤
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Abstract

【課題】毛髪のダメージを受けた部分に対して選択的にコンディショニング成分を定着させることで、ダメージ部へのしっとり感を付与しつつ、べたつきを抑制する技術を提供する。
【解決手段】次の工程(A)〜工程(C)の順に毛髪を処理する毛髪処理方法。工程(A):特定の成分を含有する毛髪洗浄剤(I)を毛髪に適用する。工程(B):前記工程(A)で適用した毛髪洗浄剤(I)を毛髪から洗い流す。工程(C):特定の成分を含有する毛髪処理剤(II)を毛髪に適用する。
【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪処理方法に関する。
カラーリング剤やパーマ剤の普及によりヘアダメージが定常化した近年においては、毛髪洗浄剤には泡立ちや洗浄力等の洗浄剤としての基本的な機能に加え、すすぎ時の滑らかさや乾燥後の滑らかさ、まとまり等のコンディショニング効果を付与する機能が重要になってきている。一般的に、毛髪洗浄剤にはすすぎ時の滑らかさを付与するためにカチオンポリマーやシリコーンが配合されている。毛髪洗浄剤中に配合されたカチオンポリマーは、毛髪洗浄剤が使用される過程で水により希釈された際に、シリコーンを取り込みながらアニオン性界面活性剤と水不溶性の複合体を形成して毛髪表面に残留し、すすぎ時に滑らかさ付与する。
このような、希釈された際に複合体を形成する毛髪洗浄剤についての技術として、特許文献1に記載のものがある。特許文献1では、アニオン活性剤と特定のシリコーンと特定のカチオンポリマーとを含有する毛髪洗浄剤が開示されている。
一方、従来から、シャンプー後の毛髪の感触を向上させるために、リンス、コンディショナー、トリートメントなどの毛髪処理剤が使用されている。
毛髪処理剤として、特許文献2には、ヘアコンディショナーまたはリンスの形態の毛髪化粧料が開示されており、さらに具体的には、カチオン界面活性剤と脂肪族アルコールとを含むベースと、特定のベシクル組成物とを含有するヘアコンディショナーが記載されている。この毛髪化粧料によれば、すすぎ時に滑らかで、乾燥後に柔軟性およびまとまりとべたつきのなさおよび平滑性とを両立することができる。
特開2010−70509号公報 国際公開第2014/014053号
ここで、毛髪の表面は元来、疎水性である。ところがカラーリング剤やパーマ剤の処理などによりダメージを受けると、毛髪の表面は親水化する。そのため、ダメージを受けた履歴の多い毛先ほど毛髪の表面は親水性であり、生えたばかりの毛髪の根元部分は疎水性である。
前述した毛髪洗浄剤が希釈された際に形成される複合体およびリンス、コンディショナー、トリートメント等の毛髪処理剤に含まれるケア成分の多くは親油性であるので、ダメージを受けた親水性の毛先には定着しにくく、疎水性の毛髪の根元部に定着しやすい。つまりケア成分や複合体は、コンディショニング効果を付与したいダメージを受けた毛先部分に定着しにくく、コンディショニング効果をそれほど必要としていない根元部分に定着しやすいという、コンディショニング効果を求める際の狙いとは逆の現象が起こってしまう。加えて、前述した毛髪洗浄剤およびリンス、コンディショナー、トリートメント等を繰り返し毛髪に適用すると、根元部分には複合体やケア成分が蓄積されるという現象も起こってしまう。この蓄積は、ユーザーにとってはべたつきと感じられることもある。このように、前述した毛髪洗浄剤やリンス、コンディショナー、トリートメント等の毛髪処理剤には改善の余地があった。
この点、特許文献1には、前述した毛髪洗浄剤の改善の余地およびこれに対する解決手段が開示も示唆もされていない。特許文献1には、毛髪洗浄剤によって処理してすすぐまでの処理が記載されている一方、リンス、コンディショナー、トリートメントなどの毛髪処理剤との組み合わせや、毛髪処理剤と相乗効果を得ようとすることについては、開示も示唆もされていない。
一方、特許文献2では、実施例の評価として、ストレートパーマ1回、ブリーチ2回を髪の根元から毛先まで一括で処理したダメージ毛髪を毛髪束として評価用に用いているのみである。ダメージを受けていない健常毛での評価をしておらず、ましてや現実の人間の「生えたばかりのダメージを受けていない根元とダメージを多く受けた毛先とを有する毛髪」に関しては何ら評価をしていない。そして、前述した毛髪洗浄剤を用いた際の改善の余地およびこれに対する解決手段については、特許文献2には開示も示唆もされていない。特許文献2では、ごく一般的な「標準シャンプー」についての開示があるのみであり、毛髪洗浄剤とリンス、コンディショナー、トリートメントなどの毛髪処理剤との相乗効果を得ようとすることについては記載も示唆もされていない。
また、本発明者の検討によれば、アニオン性界面活性剤とカチオンポリマーやシリコーンとが水不溶性の複合体を形成して毛髪表面に残留し、すすぎ時に滑らかさを付与するように設計された毛髪洗浄剤で毛髪を処理した後にこれらの毛髪処理剤を用いると、毛髪の根元部分にケア成分が蓄積するという課題も生じることが明らかになった。
本発明は、毛髪のダメージを受けた部分に対して選択的にコンディショニング成分を定着させることで、ダメージ部へのしっとり感を付与しつつ、べたつきを抑制することが可能な毛髪処理方法を提供する。
また本発明は、毛髪のダメージを受けた部分に対して選択的にコンディショニング効果を付与することで、ダメージ部へのしっとり感を付与しつつ、べたつきを抑制することが可能な毛髪処理キットを提供する。
本発明者らは、特定の毛髪洗浄剤を適用した後、当該毛髪洗浄剤を洗い流し、さらにその後に特定の毛髪処理剤を毛髪に適用することにより、ダメージを受けた部分に対して選択的にコンディショニング成分を定着させることで、ダメージ部へのしっとり感を付与しつつ、べたつきを抑制するという効果が得られる毛髪処理方法を見出した。
すなわち本発明によれば、次の工程(A)〜工程(C)の順に毛髪を処理する毛髪処理方法が提供される。
工程(A):以下の成分(A1)〜(A4)を含有する毛髪洗浄剤(I)を毛髪に適用する
毛髪洗浄剤(I):
(A1)アニオン性界面活性剤
(A2)カチオンポリマー
(A3)シリコーン
(A4)水
工程(B):前記工程(A)で適用した毛髪洗浄剤(I)を毛髪から洗い流す
工程(C):以下の成分(C1)〜(C5)を含有する毛髪処理剤(II)を毛髪に適用する
毛髪処理剤(II):
(C1) 以下の成分(i)〜(iv)を含有し、連続相が水相であるベシクル組成物であって、成分(i)と成分(ii)との質量割合が(i)/(ii)=0.5〜2.5であり、かつ、平均粒径が5〜500μmであるベシクルを含有するベシクル組成物:
(i)炭素数14〜24の直鎖脂肪酸
(ii)炭素数14〜24であり、下記一般式(1)で表される分岐脂肪酸
Figure 2017043565
(上記一般式(1)中、a、bおよびcの総和は、a+b+c=11〜21であり、bは1である。)
(iii)下記一般式(2)で表される第3級アミン化合物および炭素数1〜8の有機酸、または第4級アンモニウム塩
Figure 2017043565
(上記一般式(2)中、R1は総炭素数8〜35の−O−、−OCO−、−COO−もしくは−CONH−で表される官能基で分断または−OHで置換されていてもよい直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基、または脂肪族アシルオキシ(ポリエトキシ)エチル基を示し、R2およびR3は炭素数1〜22のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基、または合計付加モル数10以下のポリオキシエチレン基を示し、R2およびR3は同一でも異なってもよい。)
(iv)水
(C2)1種または複数のカチオン界面活性剤
(C3)炭素数8〜30の脂肪族アルコール
(C4)シリコーン
(C5)水
また本発明によれば、以下の成分(A1)〜(A4)を含有する毛髪洗浄剤(I)と、以下の成分(C1)〜(C5)を含有する毛髪処理剤(II)とを有する毛髪処理キットが提供される。
毛髪洗浄剤(I):
(A1)アニオン性界面活性剤
(A2)カチオンポリマー
(A3)シリコーン
(A4)水
毛髪処理剤(II):
(C1)以下の成分(i)〜(iv)を含有し、連続相が水相であるベシクル組成物であって、成分(i)と成分(ii)との質量割合が(i)/(ii)=0.50〜2.5であり、かつ、平均粒径が5〜500μmであるベシクルを含有するベシクル組成物:
(i)炭素数14〜24の直鎖脂肪酸
(ii)炭素数14〜24であり、下記一般式(1)で表される分岐脂肪酸
Figure 2017043565
(上記一般式(1)中、a、bおよびcの総和は、a+b+c=11〜21であり、bは1である。)
(iii)下記一般式(2)で表される第3級アミン化合物および炭素数1〜8の有機酸、または第4級アンモニウム
Figure 2017043565
(上記一般式(2)中、R1は総炭素数8〜35の−O−、−OCO−、−COO−もしくは−CONH−で表される官能基で分断または−OHで置換されていてもよい直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基、または脂肪族アシルオキシ(ポリエトキシ)エチル基を示し、R2およびR3は炭素数1〜22のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基、または合計付加モル数10以下のポリオキシエチレン基を示し、R2およびR3は同一でも異なってもよい。)
(iv)水
(C2)1種または複数のカチオン界面活性剤
(C3)炭素数8〜30の脂肪族アルコール
(C4)シリコーン
(C5)水
本発明によれば、毛髪のダメージを受けた部分に対して選択的にコンディショニング成分を定着させることで、ダメージ部へのしっとり感を付与しつつ、べたつきを抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について、具体例を挙げて説明する。なお、各成分はいずれも単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
本実施形態における毛髪処理方法は、次の工程(A)〜工程(C)の順に毛髪を処理するものである。
工程(A):後述する特定の成分(A1)〜(A4)を含有する毛髪洗浄剤(I)を毛髪に適用する工程、
工程(B):前記工程(A)で適用した毛髪洗浄剤(I)を毛髪から洗い流す工程、および
工程(C):以下の特定の成分(C1)〜(C5)を含有する毛髪処理剤(II)を毛髪に適用する工程。
以下、工程(A)で用いられる毛髪洗浄剤(I)および工程(C)で用いられる毛髪処理剤(II)の構成を説明する。
(毛髪洗浄剤(I))
本実施形態における毛髪洗浄剤(I)は、前述した工程(A)にて用いられ、成分(A1)アニオン性界面活性剤、成分(A2)カチオンポリマー、成分(A3)シリコーン、および、成分(A4)水を含む組成物である。
(成分(A1))
成分(A1)のアニオン性界面活性剤の具体例として、アルキル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸アルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩等の硫酸塩型アニオン性界面活性剤;スルホコハク酸アルキルエステル塩、ポリオキシアルキレンスルホコハク酸アルキルエステル塩、アルカンスルホン酸塩等のスルホン酸型アニオン性界面活性剤;および高級脂肪酸塩、アルキルエーテルカルボン酸またはその塩等のカルボン酸型アニオン性界面活性剤が挙げられる。中でも、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニル硫酸塩が好ましく、中でも、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩としては、下記一般式(3)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩が好ましい。
4O(CH2CH2O)dSO3M (3)
(一般式(3)中、R4は炭素数10以上18以下のアルキル基またはアルケニル基を示し、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミンまたは塩基性アミノ酸を示し、dはエチレンオキシドの平均付加モル数であり、質量平均で0.5以上5以下の数を示す。)
これらの中でも、すばやい泡立ちと良好な泡の感触を両立する観点から、一般式(3)中のR4が炭素数12以上14以下のアルキル基であるものが好ましい。また、エチレンオキシドの平均付加モル数dは、0.9以上4以下であるのが好ましく、1以上3以下であるのがより好ましい。さらに、Mがアンモニウムまたはナトリウムであるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩が好ましく、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸ナトリウムがより好ましい。
成分(A1)の含有量は、泡立ちをさらにより向上させる観点から、毛髪洗浄剤全体に対して、3質量%以上が好ましく、5質量%以上がより好ましく、7質量%以上とすることがさらに好ましい。また、泡切れの向上およびすすぎ時の残留感の抑制の観点から、毛髪洗浄剤全体に対する成分(A1)の含有量は、20質量%以下が好ましく、18質量%以下がより好ましく、15質量%以下がさらに好ましい。
(成分(A2))
成分(A2)のカチオンポリマーとしては、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース等のカチオン化セルロース誘導体;カチオン性澱粉;カチオン化フェヌグリークガム、カチオン化グアーガム、カチオン化タラガム、カチオン化ローカストビーンガム等のカチオン化ガラクトマンナンおよびその誘導体;ジアリル四級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物、ビニルイミダゾリウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合体、ヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモニウムクロライド共重合体、ビニルピロリドン/四級化ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体、ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウム共重合体、アルキルアクリルアミド/アクリレート/アルキルアミノアルキルアクリルアミド/ポリエチレングリコールメタクリレート共重合体、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピルエチレントリアミン共重合体(米国サンドス社製、カルタレチン)等の共重合体、特開昭53−139734号公報に記載されているカチオン性ポリマー、特開昭60−36407号公報に記載されているカチオン性ポリマー等が挙げられる。
このうち、すすぎ時の毛髪のベタつきやきしみ感を低減する観点から、カチオン化グアーガム、カチオン化タラガムおよびカチオン化ヒドロキシエチルセルロースからなる群より選択される1種以上を用いることが好ましい。
このうち、カチオン化ガラクトマンナンは、マンノースを構成単位とする主鎖としガラクトース単位を側鎖としたガラクトマンナンに、第4級窒素含有基を導入した水溶性カチオンポリマーである。ガラクトマンナンは、たとえばマメ科植物の種子の胚乳から得られる。ガラクトースとマンノースの比が1:1のものがフェヌグリークガム、1:2のものがグアーガム、1:3のものがタラガム、1:4のものがローカストビーンガムである。
カチオン化ガラクトマンナンの市販品として、カチオン化フェヌグリークガムとしてはカチナールCF−100(東邦化学工業社製)等が挙げられる。カチオン化グアーガムの市販品としては、ジャガーC−13S、ジャガーC−14S、ジャガーC−14−SK、ジャガーC−17等のジャガーシリーズ(ローディア社製、グアーヒドロキシプロピルトリアンモニウムクロリド)等が挙げられる。また、カチオン化タラガムの市販品としては、カチナールCTR−100、カチナールCTR−200(以上、東邦化学工業社製)等が挙げられる。また、カチオン化ローカストビーンガムの市販品としては、カチナールCLB−100(東邦化学工業社製、ローカストビーンヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド)等が挙げられる。
また、成分(A2)のカチオンポリマーとして用いることができる他の市販品として、マーコート550(NALCO社製、アクリルアミドとジアリルジメチルアンモニウム塩の共重合体;INCI名ポリクオタニウム(以下、「PQ」ともよぶ。)−7、ルビクァットFC370(BASF社製、1−ビニル−2−ピロリドンと1−ビニル−3−メチルイミダゾリウム塩の共重合体;INCI名ポリクオタニウム−16)、ガフクァット755N(ISP社製、1−ビニル−2−ピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートの共重合体; INCI名ポリクオタニウム−11)、UcareポリマーJRおよび同LRシリーズ(アマーコール社製、トリメチルアンモニウム置換エポキシドとヒドロキシエチルセルロースとの反応物の塩;INCI名ポリクオタニウム−10)、ポイズC−60H、ポイズC−80M、ポイズC−150L(以上、花王社製、トリメチルアンモニウム置換エポキシドとヒドロキシエチルセルロースとの反応物の塩;INCI名ポリクオタニウム−10)、ソフケアKG−101E(花王社製、INCI名ポリクオタニウム−52)等が挙げられる。
成分(A2)のカチオンポリマーは、2種以上を併用してもよく、すすぎ時の毛髪のきしみ感を低減する観点から、その含有量は、本実施形態における毛髪洗浄剤全体に対して好ましくは0.01質量%以上3質量%以下であり、より好ましくは0.02質量%以上2質量%以下、さらに好ましくは0.05質量%以上1質量%以下である。
(成分(A3))
成分(A3)のシリコーンの具体例としては、たとえば以下の一般式(4)に示すものが挙げられる。
(A3−1)ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)
5(CH3)2SiO−[(CH3)2SiO]e−Si(CH3)25 (4)
(上記一般式(4)中、R5はそれぞれ独立してメチル基またはヒドロキシ基を示し、eは1以上20,000以下の数を示す。)
ジメチルポリシロキサンが粒子状であるとき、毛髪洗浄剤(I)中のジメチルポリシロキサンの分散粒子の平均粒径は、好ましくは100μm未満であり、より好ましくは50μm以下、さらに好ましくは4μm以下、さらにより好ましくは2μm以下であること。また、平均粒径は、0.1μm以上であることが使用感やコンディショニング効果を高める点で好ましい。
(A3−2)アミノ変性シリコーン
各種のアミノ変性シリコーンが使用できるが、中でも平均分子量が約3,000以上100,000以下の、アモジメチコーン(Amodimethicone)の名称でCTFA辞典(米国、Cosmetic Ingredient Dictionary)第3版中に記載されているものが好ましい。市販品としては、SM8704C(東レ・ダウコーニング社製)、DC929(ダウ・コーニング社製)、KT1989(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)、8500 Conditioning Agent、DOW CORNING TORAY SS-3588、DOW CORNING TORAY SILSTYLE 104(東レ・ダウコーニング社製)等が挙げられる。
(A3−3)その他のシリコーン類
上記以外に、ポリエーテル変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン等が挙げられる。
これらシリコーン類は、2種以上を併用してもよく、洗髪時からすすぎ時までの滑らかさの点から、成分(A3)の含有量は、本実施形態の毛髪洗浄剤全体に対して好ましくは0.01質量%以上10質量%以下であり、より好ましくは0.05質量%以上5質量%以下、さらに好ましくは0.1質量%以上3質量%以下である。
(成分(A4))
成分(A4)は水である。水の含有量は、たとえば毛髪洗浄剤(I)中の水以外の成分を除いた残部とすることができる。
また、本実施形態における毛髪洗浄剤(I)には、成分(A1)〜(A4)のほか、通常の毛髪洗浄剤に用いられる成分を目的に応じて適宜配合できる。このような成分としては、イソデシルグリセリルエーテル、PPG−3カプリリルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、その他の非イオン性界面活性剤;ミリスチルアルコール等の高級アルコール;ベンジルアルコール等の芳香族アルコール;エタノール等の炭素数1〜6のアルコール;ポリプロピレングリコール等の多価アルコール;抗フケ剤;ビタミン剤;殺菌剤;抗炎症剤;防腐剤;キレート剤;グリセリン、ソルビトール、パンテノール等の保湿剤;染料、顔料等の着色剤;ユーカリの極性溶媒抽出物、真珠層を有する貝殻または真珠から得られる蛋白質またはその加水分解物、蜂蜜、ローヤルゼリー、シルクから得られる蛋白質またはその加水分解物、マメ科植物の種子から得られる蛋白含有抽出物、オタネニンジン抽出物、米胚芽抽出物、ヒバマタ抽出物、アロエ抽出物、月桃葉抽出物、クロレラ抽出物等のエキス類;酸化チタン、ジステアリン酸グリコール等のパール化剤;香料;色素;紫外線吸収剤;酸化防止剤;その他エンサイクロペディア・オブ・シャンプー・イングリーディエンツ(ENCYCLOPEDIA OF SHAMPOO INGREDIENTS (Hunting, Anthony L.L.著、1983年発行、MICELLE PRESS))に記載されている成分等が挙げられる。
本実施形態における毛髪洗浄剤(I)のpHは、毛髪のツヤやまとまりを向上させる観点から、好ましくはpH2〜6であり、より好ましくはpH3〜5、さらに好ましくはpH3.5〜4.5である。
また、本実施形態における毛髪洗浄剤(I)はpH調整剤を含んでもよい。pH調整剤としては、有機酸、特にα−ヒドロキシ酸を用いることが好ましく、具体的にはリンゴ酸、クエン酸、乳酸、グリコール酸が好ましい。これら有機酸は2種以上を併用してもよく、またその使用量は、泡質、洗髪時の毛髪柔軟性の向上の点から、本実施形態の毛髪洗浄剤全体に対して0.01〜5質量%が好ましく、さらには0.1〜3質量%、特に0.3〜2質量%が好ましい。また、他のpH調整剤として、これら有機酸と合わせ、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、塩化アンモニウム等の塩基を用いてもよい。
なお、本実施形態において、毛髪洗浄剤(I)および後述する毛髪処理剤(II)のpHは、いずれも、水で20質量倍希釈したときの25℃における値をいう。
本実施形態における毛髪洗浄剤(I)の形態は、液状、ゲル状等適宜選択できる。
また、本実施形態における毛髪洗浄剤(I)は、常法により得ることができる。
得られた毛髪洗浄剤(I)は、前述した工程(A)にて用いられ、さらに具体的には工程(A)において毛髪に適用される。そして、前述した工程(B)において毛髪から洗い流される。
(毛髪処理剤(II))
本実施形態における毛髪処理剤(II)は、成分(C1)後述する特定のベシクル組成物、成分(C2)1種または複数のカチオン界面活性剤、成分(C3)炭素数8〜30の脂肪族アルコール、成分(C4)シリコーン、および、成分(C5)水を含む組成物である。
(成分(C1))
成分(C1)は、以下の成分(i)〜(iv)を含有し、連続相が水相であるベシクル組成物であって、成分(i)と成分(ii)との質量割合が(i)/(ii)=0.50〜2.5であり、かつ、平均粒径が5〜500μmであるベシクルを含有するベシクル組成物である。
(i)炭素数14〜24の直鎖脂肪酸
(ii)炭素数14〜24であり、下記一般式(1)で表される分岐脂肪酸
Figure 2017043565
(上記一般式(1)中、a、bおよびcの総和は、a+b+c=14〜24であり、bは1である。)
(iii)下記一般式(2)で表される第3級アミン化合物および炭素数1〜8の有機酸、または第4級アンモニウム塩
Figure 2017043565
(上記一般式(2)中、R1は総炭素数8〜35の−O−、−OCO−、−COO−もしくは−CONH−で表される官能基で分断または−OHで置換されていてもよい直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基、または脂肪族アシルオキシ(ポリエトキシ)エチル基を示し、R2およびR3は炭素数1〜22のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基、または合計付加モル数10以下のポリオキシエチレン基を示し、R2およびR3は同一でも異なってもよい。)
(iv)水
成分(C1)のベシクル組成物は、いくつかの二重膜から成る多層ラメラベシクル(いわゆる、オニオンベシクル)が水中に分散した状態で形成され、連続相が水相からなるベシクル構造体である。ここで、ベシクルとは、通常内層が中空あるいは水相である小胞体を指すことに対して、ここで形成される多層ラメラベシクルは内層の一部もしくは全部が油相となる構造を持つものも包含される。すなわち、本実施形態において、「ベシクル」には多層ラメラベシクルも包含される。
成分(C1)のベシクル組成物の形状は、粒子状であることが好ましく、球状、楕円状、円柱状、円盤状、不定形等、種々の形状をとることができる。成分(C1)のベシクル組成物の平均粒径は、毛髪への馴染み性を高める観点から、5μm以上であり、好ましくは7μm以上である。また、同様の観点から、成分(C1)のベシクル組成物の平均粒径は500μm以下であり、好ましくは50μm以下であり、より好ましくは30μm以下、さらに好ましくは20μm以下である。
ここで、本発明において平均粒径とは、レーザ回折/散乱式粒子径分布測定装置を用いて測定するメジアン径(D50%)のことをいい、以下の条件で測定するものとする。
測定条件
測定装置:株式会社堀場製作所製 レーザ回折/散乱式粒子径分布測定装置LA−920(又はその後継機種LA−960)
分散媒:イオン交換水
相対屈折率:1.20−0.00i
超音波分散時間:10秒
超音波強度:4
データ取り込み回数:10回
分布形態:標準
測定温度:2
次に、成分(C1)に含まれる成分(i)〜(iv)について説明する。
(成分(i))
成分(i)は、炭素数14以上24以下の直鎖脂肪酸である。成分(i)としては、飽和脂肪酸が好ましい。ベシクルをよりいっそう安定的に形成する観点から、成分(i)の炭素数は好ましくは22以下であり、より好ましくは14以上22以下であり、具体的には、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸およびベヘン酸から選択される1以上の脂肪酸が挙げられる。毛髪のコンディショニング効果をさらに高める観点から、炭素数18のステアリン酸がさらに好ましい。
(成分(ii))
成分(ii)は、炭素数14〜24であり後述する一般式(1)で表される分岐脂肪酸である。
Figure 2017043565
(上記一般式(1)中、a、bおよびcの総和は、a+b+c=11〜21であり、bは1である。)
一般式(1)で表される分岐の飽和脂肪酸としては、14−メチルペンタデカン酸、15−メチルヘキサデカン酸、16−メチルヘプタデカン酸、17−メチルオクタデカン酸、18−メチルノナデカン酸、19−メチルエイコサン酸、20−メチルヘンエイコサン酸、14−メチルヘキサデカン酸、15−メチルヘプタデカン酸、16−メチルオクタデカン酸、17−メチルノナデカン酸、18−メチルエイコサン酸、19−メチルヘンエイコサン酸およびイソステアリン酸から選択される1種または2種以上が挙げられる。また、「化粧品原料基準 第二版注解I(1984)薬事日報社」P.87(C)イソステアリン酸に記載されている分岐脂肪酸を用いることができる。この分岐脂肪酸の市販品としてイソステアリン酸EX(高級アルコール工業社製)も使用できる。
上記一般式(1)中の(a+b+c)は、コンディショング効果を高める観点から、13(炭素数16)以上が好ましく、また、19(炭素数22)以下が好ましく、17(炭素数20)以下がより好ましい。また、べたつきを抑制する観点から、上記一般式(1)中の(a+b+c)が15であり、メチル分岐を1つ有するイソステアリン酸がさらに好ましい。
成分(i)および(ii)の脂肪酸の含有量は、ベシクル組成物の保存安定性やハンドリング性の観点から、成分(i)および(ii)の合計で、成分(C1)のベシクル組成物中に好ましくは0.5質量%以上であり、より好ましくは1質量%以上であり、また、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは5質量%以下である。
また、毛髪処理剤全量中に含まれる成分(i)および(ii)の脂肪酸の含有量は、成分(i)および(ii)の合計で、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.05質量%以上であり、また、好ましくは2質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下、さらに好ましくは0.6質量%以下である。
また、成分(C1)中の成分(i)と成分(ii)との質量割合(i)/(ii)すなわち((直鎖)/(分岐))比は、0.5以上であり、好ましくは0.6以上であり、また、2.5以下であり、好ましくは2以下である。
(成分(iii))
成分(iii)は、下記一般式(2)で表される第3級アミン化合物および炭素数1〜8の有機酸、または第4級アンモニウム塩である。
Figure 2017043565
(上記一般式(2)中、R1は総炭素数8〜35の−O−、−OCO−、−COO−もしくは−CONH−で表される官能基で分断または−OHで置換されていてもよい直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基、または脂肪族アシルオキシ(ポリエトキシ)エチル基を示し、R2およびR3は炭素数1〜22のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基、または合計付加モル数10以下のポリオキシエチレン基を示し、R2およびR3は同一でも異なってもよい。)
成分(iii)のより具体的な例としては、以下の(iii−1)〜(iii−3)の第3級アミン化合物の少なくともいずれか1つが挙げられる。
(iii−1)ヒドロキシエーテルアルキルアミン
たとえば下記一般式(5)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2017043565
(上記一般式(5)中、R6は、炭素数6〜24の直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を示し、R7およびR8は、同一または相異なって炭素数1〜6のアルキル基または−(AO)kH(Aは炭素数2〜4のアルキレン基、kは1〜6の数を示し、k個のAは同一でも異なってもよく、その配列は任意である)を示す。jは1〜5の数を示す。)
具体的には、ヘキサデシルオキシ(2−ヒドロキシプロピル)ジメチルアミン、オクタデシルオキシ(2−ヒドロキシプロピル)ジメチルアミンが挙げられる。
(iii−2)エーテルアミン
たとえば下記一般式(6)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2017043565
(上記一般式(6)中、R9は、炭素数6〜24の直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を示し、R10およびR11は、同一または相異なって炭素数1〜6のアルキル基または−(AO)lH(Aは炭素数2〜4のアルキレン基を示し、lは1〜6の数を示し、l個のAは同一でも異なってもよく、その配列は任意である。)を示す。)
具体的には、N,N−ジメチル−3−ヘキサデシルオキシプロピルアミン、N,N−ジメチル−3−オクタデシルオキシプロピルアミン(以下、「ステアロキシプロピルジメチルアミン」とも呼ぶ。)が挙げられる。
(iii−3)アルキルアミドアミン
たとえば下記一般式(7)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2017043565
(上記一般式(7)中、R12は炭素数11〜23の脂肪族炭化水素基を示し、R13およびR14は同一または異なって、炭素数1〜4のアルキル基を示し、mは2〜4の数を示す。)
これらの中で、R12は炭素数18の脂肪族炭化水素基を有するものが好ましい。また、一般式(7)で表されるものの具体例として、N−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)ドコサナミドおよびその塩、N−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)ステアラミド(以下、「ステアラミドプロピルジメチルアミン」とも呼ぶ。)およびその塩が挙げられる。
上記の3級アミン化合物から選ばれる好ましい化合物としては、適用時、すすぎ時の滑らかさの観点から(iii−2)エーテルアミンまたは(iii−3)アルキルアミドアミンが好ましい。中でも、(iii−2)エーテルアミンがより好ましく、N,N−ジメチル−3−ヘキサデシルオキシプロピルアミン、N,N−ジメチル−3−オクタデシルオキシプロピルアミンがより好ましく、N,N−ジメチル−3−オクタデシルオキシプロピルアミンがさらに好ましい。
第3級アミン化合物の含有量は、毛髪のコンディニング効果を高める観点から、成分(C1)のベシクル組成物中に、好ましくは0.5質量%以上であり、より好ましくは1質量%以上、さらに好ましくは3質量%以上である。また、同様の観点から、成分(C1)のベシクル組成物中の第3級アミン化合物の含有量は、好ましくは15質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下、さらに好ましくは7質量%以下である。
また、毛髪処理剤全量中に含まれる第3級アミン化合物の含有量は、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.05質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下である。
また、成分(iii)のうち、(iii−4)炭素数1以上8以下の有機酸としては、モノカルボン酸、ジカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸、芳香族カルボン酸および酸性アミノ酸から選択される1以上の化合物が挙げられる。これらの中で、2以上8以下の有機酸が好ましく、ヒドロキシカルボン酸、酸性アミノ酸、またはこれらの混合物が好ましい。
具体的には、炭素数1以上8以下の有機酸として、酢酸、プロピオン酸およびカプリル酸等のモノカルボン酸;マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸およびフマル酸等のジカルボン酸;グリコール酸、乳酸、ヒドロキシアクリル酸、グリセリン酸、リンゴ酸、酒石酸およびクエン酸等のヒドロキシカルボン酸;安息香酸、サリチル酸およびフタル酸から選択される芳香族カルボン酸;グルタミン酸およびアスパラギン酸等の酸性アミノ酸から選択される1以上の化合物が挙げられる。ヒドロキシカルボン酸としては、グリコール酸、クエン酸、乳酸およびリンゴ酸から選択される1以上の化合物が好ましく、グルコール酸、乳酸またはこれらの混合物がより好ましい。酸性アミノ酸としては、グルタミン酸がより好ましい。
炭素数1以上8以下の有機酸の含有量は、成分(C1)のベシクル組成物中に好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上であり、また、好ましくは4質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下である。
また、毛髪処理剤全量中に含まれる炭素数1以上8以下の有機酸の含有量は、好ましくは0.001質量%以上であり、より好ましくは0.005質量%以上であり、また、好ましくは1質量%以下であり、より好ましくは0.5質量%以下である。
また、成分(iii)として用いられる第4級アンモニウム塩の具体例として、(iii−5)アルキルトリメチルアンモニウム塩、(iii−6)アルコキシアルキルトリメチルアンモニウム塩、および、(iii−7)ジアルキルジメチルアンモニウム塩、が挙げられる。以下、上記(iii−5)〜(iii−7)の具体例を示す。
(iii−5)アルキルトリメチルアンモニウム塩
アルキルトリメチルアンモニウム塩としては、たとえば下記一般式(8)で表されるものが挙げられる。
15−N(CH33 (8)
(上記一般式(8)中、R15は炭素数12〜22のアルキル基を示し、Xは塩化物イオン、臭化物イオン等のハロゲン化物イオンまたはメトサルフェート、エトサルフェート、メトフォスフェート、エトフォスフェート等の有機アニオンを示す。)
具体的には、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘントリモニウムメトサルフェート等が挙げられる。
(iii−6)アルコキシアルキルトリメチルアンモニウム塩
アルコキシアルキルトリメチルアンモニウム塩としては、たとえば下記一般式(9)で表されるものが挙げられる。
16−O−R17−N(CH33 (9)
(上記一般式(9)中、R16は炭素数12〜22のアルキル基を示し、R17はヒドロキシ基が置換していてもよいエチレン基またはプロピレン基を示し、Xは上記と同じである。)
具体的には、ステアロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアロキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアロキシヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド等が挙げられる。
(iii−7)ジアルキルジメチルアンモニウム塩
ジアルキルジメチルアンモニウム塩としては、たとえば下記一般式(10)で表されるものが挙げられる。
(R182(CH32 (10)
(上記一般式(10)中、R18はそれぞれ独立して炭素数12〜22のアルキル基またはベンジル基を示し、Xは上記と同じである。)
具体的には、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド等が挙げられる。
第4級アンモニウム塩の含有量は、毛髪のコンディニング効果を高める観点から、成分(C1)のベシクル組成物中に、好ましくは0.5質量%以上であり、より好ましくは1質量%以上、さらに好ましくは3質量%以上である。また、同様の観点から、成分(C1)のベシクル組成物中の第4級アンモニウム塩の含有量は、好ましくは15質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下、さらに好ましくは7質量%以下である。
また、毛髪処理剤全量中に含まれる第4級アンモニウム塩の含有量は、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.05質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下である。
(成分(iv))
成分(iv)は水である。水の含有量は、成分(C1)中の水以外の成分を除いた残部とする。
成分(C1)のベシクル組成物は、成分(i)〜(iii)を適宜組み合わせることが可能である。たとえば、成分(iii)を(iii−2)エーテルアミンまたは(iii−3)アルキルアミドアミン、および、グリコール酸または乳酸の少なくとも1種とから選ばれる成分、とした組み合わせが好ましい。
成分(C1)のベシクル組成物は、ベシクルの分散液(プレミックス)の形態をとることが望ましい。このベシクル分散液は、たとえば特許文献2に記載の方法で得ることができ、さらに具体的には、以下(工程1)、(工程2)および(工程3)の段階を経て得ることができる。
(工程1)成分(i)〜成分(iii)を含有する油相を、当該油相の融点以上の温度で溶解する工程
(工程2)工程1で得られた油相に水相を加えながら転相乳化する工程
(工程3)工程2で得られた混合物を冷却する工程
をおこなうことによって好適に連続相が水相であるベシクル組成物を製造できる。
工程1においては安定的な製造の観点から油相の融点(mp)以上の温度(T=mp+Δ,Δ≧0)で溶解することが好ましく、Δは、5℃以上が好ましく、10℃以上がより好ましい。すなわち、溶解温度は、油相の融点以上であることが好ましく、融点より5℃以上高いことがより好ましく、さらに融点より10℃以上高いことが好ましい。また、油相温度の上限は95℃以下が好ましく、90℃以下がより好ましく、85℃以下であることがさらに好ましい。また、油相は均一に混合された状態であることが好ましく、たとえば、油相を攪拌、混合しながら溶解させることが好ましい。
工程2において、水相滴下時の温度は、油相温度、滴下する水相の温度、および混合装置での加熱あるいは冷却温度により適宜決めることができる。特に、効率的にベシクルを製造する観点から、油相温度および滴下する水相の温度を、形成させるベシクルの相転移温度以上にすることが好ましい。また、工程3で混合物を冷却する温度は、相転移温度以下までおこなうことが好ましい。
ベシクル分散液中のベシクル構造体の体積濃度は、油相への水相の滴下速度および水相滴下時の攪拌速度により調整可能である。また、ベシクルの粒径は、水相の滴下開始以降の油相/水相の混合物の攪拌速度(せん断速度)により調整可能である。
上記製造方法において、ベシクルは、水相を油相へ滴下することにより生成する。ベシクルが生成し始めるとベシクル分散液の粘度が次第に増加していき、ベシクルの体積濃度も増加する。しかし、ベシクル分散液の粘度がピークに達した後は、さらに油相へ水相を滴下しても、ベシクル分散液の粘度は反対に減少していき、ベシクル体積濃度も減少する。油相へ滴下する水相の量は、ベシクル分散液の保存安定性、ハンドリング性を考慮して適宜調整可能である。
ベシクル組成物の製造には、精製水を使用することが好ましい。水の使用量は、特に限定されず、使用する目的やベシクル組成物の製造条件に応じて、適宜調整して用いることができる。ベシクル組成物に内包される水の量は、油相の配合量に対して0.5〜5質量倍、好ましくは1〜3質量倍程度であることが好ましい。
上記方法でベシクル分散液を得る場合、ベシクル分散液中のベシクル体積濃度を高くするという観点から、成分(i)および(ii)の脂肪酸と成分(iii−4)の炭素数1以上8以下の有機酸とのモル比(((i)+(ii))/(iii−4))は、1以上が好ましく、より好ましくは2以上であり、そして、9以下が好ましく、4以下がより好ましい。
また、効率的にベシクルを形成するという観点から、成分(iii−1)〜(iii−3)および(iii−5)〜(iii−7)の合計の塩基当量に対する成分(i)、(ii)および(iii−4)の合計の酸当量の比は、0.25以上が好ましく、より好ましくは0.5以上、さらに好ましくは0.6以上であり、そして、4以下が好ましく、より好ましくは2以下であり、1.8以下がさらに好ましい。
さらに、ベシクル分散液の保存安定性やハンドリング性という観点から、成分(C1)のベシクル組成物中の、成分(i)〜(iii)の含有量の合計は、1質量%以上が好ましく、そして、好ましくは20質量%以下であり、15質量%以下がより好ましい。
また、成分(C1)のベシクル組成物は、成分(v)多価アルコールを含んでいてもよい。多価アルコールとしては、たとえば、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、イソペンチルジオール、25℃で液状のポリプロピレングリコールおよびソルビトールから選択される1以上の化合物が挙げられる。なかでも2価アルコールが好ましく、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、またはこれらの混合物がより好ましい。
成分(v)の含有量は、成分(C1)のベシクル組成物の保存安定性および毛髪処理剤(II)のすすぎの滑らかさの観点から、ベシクル組成物全体に対して0.5質量%以上が好ましく、より好ましくは1質量%以上であり、2質量%以上がさらに好ましい。そして同様の観点から、40質量%以下が好ましく、より好ましくは30質量%以下であり、さらに20質量%以下が好ましい。
成分(v)の多価アルコールを成分(C1)のベシクル組成物に含有させる方法としては、前記工程1において油相に添加する方法、前記工程2において溶解した油相の1質量倍以上の水相を油相に加えた後に単独または水相とともに添加する方法、および、前記工程3において前記混合物に添加する方法から選択される一以上の添加方法が挙げられる。
成分(v)の添加量は、工程1の油相中に添加する場合は、成分(i)〜(iii)の合計量に対し、0.5〜2質量倍が好ましく、成分(i)〜(iii)の合計量と同等程度であることがより好ましい。
また、工程2において成分(v)を添加する場合は、好ましくは油相の2質量倍以上の水相を加えた後、より好ましくは油相の3質量倍以上の水相を加えた後の混合物に、成分(v)を直接加えることもできる。ベシクル分散液を製造する工程において、成分(v)の多価アルコールの添加方法としては、工程1、工程2、または工程3のいずれか1の工程で添加する方法、工程1と工程2若しくは工程3とに分けて添加することが好ましい。
また、成分(v)の多価アルコールは、単独または2以上を組合せてもよいし、各工程で同種または異なるものを使用してもよい。工程2または工程3で添加する場合、2種以上の多価アルコールを併用することが好ましく、ジプロピレングリコールとプロピレングリコールとは質量比(ジプロピレングリコール:プロピレングリコール)で10:90〜90:10が好ましく、20:80〜80:20がより好ましい。工程2または3で添加する量は、ベシクル分散液全体に対して好ましくは1質量%以上、より好ましくは3質量%以上、さらに好ましくは5質量%以上であり、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、さらに好ましくは15質量%以下である。
成分(C1)のベシクル組成物は、その調製時に、さらに成分(vi)炭素数21以上の脂肪酸エステルを含有してもよい。成分(vi)の脂肪酸エステルは、炭素数45以下が好ましく、より好ましくは炭素数40以下であり、炭素数22以上が好ましく、30以上がより好ましい。たとえば、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチルおよびステアリン酸ステアリルから選択される脂肪酸エステルが好ましく、ステアリン酸ステアリルがより好ましい。
成分(vi)の含有量は、成分(C1)のベシクル組成物中に、0.01質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、0.1質量%以上がさらに好ましい。また、3質量%以下が好ましく、2質量%以下がより好ましく、1質量%以下がさらに好ましい。また、毛髪処理剤全量中に含まれる成分(vi)の含有量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上であり、そして、5質量%以下が好ましく、2質量%以下がより好ましく、1質量%以下がより好ましい。
成分(vi)は前記工程1において油相に配合されることが好ましい。油相中に長鎖の脂肪酸エステルを含有することにより、成分(i)および(ii)の脂肪酸の凝固点を調整して安定なベシクル構造体であるベシクル組成物を得ることができる。
成分(C1)のベシクル組成物が成分(vi)を含む場合、成分(i)および(ii)の脂肪酸と(vi)脂肪酸エステルとの混合物の凝固点が、成分(i)および(ii)の脂肪酸単体での凝固点と同様に、30℃以上が好ましく、より好ましくは35℃以上であり、そして、55℃以下が好ましく、50℃以下がより好ましく、45℃以下がさらに好ましい。
ここで、前記成分(i)〜成分(iii)の具体的な組合せに加えて、成分(v)および成分(vi)を含有する場合、たとえば、成分(i)と成分(ii)との質量割合を好ましくは0.6以上3以下とし、成分(iii)を成分(iii−2)エーテルアミンまたは成分(iii−3)アルキルアミドアミンおよび成分(iii−4)のグリコール酸または乳酸の少なくとも1種とから選ばれる成分とし、成分(v)としてプロピレングリコール、ジプロピレングリコールまたはこれらの混合物とし、成分(vi)としてステアリン酸ステアリル、として組み合わせることがより好ましい。
また、上記製造過程でベシクル組成物を製造する際、油相には成分(C1)のベシクル組成物の生成を阻害しない範囲で任意の成分、特に油性の成分を入れることができる。たとえば、各種エキス類および酸化防止剤などをあげることができる。成分(i)〜(iii)および(vi)以外の成分の油相中の含有量は、安定的なベシクル分散液を得る観点から油相全体の1質量%以下である。
同様に、水相にもベシクルの製造を阻害しない範囲で任意の成分、たとえば、水溶性の各種エキス類および防腐剤を添加できる。成分(iv)の水および成分(v)以外の成分の水相中の含有量は、水相全体の0.1質量%以下であることが好ましい。
上記製造過程では、せん断混合状態の油相に水相を滴下する。混合装置はせん断混合ができれば特に限定されないが、水相添加途中で高粘度になる場合には高粘度物を混合できる装置、たとえばプライムミクス株式会社製アヂホモミキサーなどが好ましい。
成分(C1)のベシクル組成物は、毛髪処理剤(II)を毛髪に適用した際に容易にベシクルから膜状に構造変化することにより、毛髪表面での特性を好適に変化させることができると考えられる。
毛髪処理剤全量中の成分(C1)のベシクル組成物の含有量は、ベシクルを構成する成分(i)および(ii)の脂肪酸と、任意に配合される成分(vi)との総量として、毛髪のなめらかさを向上させる観点および毛髪中の健常な部分のべたつきを抑制する観点から、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.05質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下、さらに好ましくは1質量%以下である。
(成分(C2))
成分(C2)は、1種または複数のカチオン界面活性剤を含む。カチオン界面活性剤としては、第4級アンモニウム型化合物、第3級アミン化合物またはこれらの混合物が挙げられる。
このうち、第4級アンモニウム型化合物として、成分(C1)のベシクル組成物の成分(iii)として挙げられたものから選ばれる1種以上が挙げられる。コンディショニング効果を高める観点から、好ましくは一般式(8)で表されるアルキルトリメチルアンモニウム塩からなる群から選択される1種以上であり、より好ましくはベヘニルトリメチルアンモニウム塩、ステアリルトリメチルアンモニウム塩からなる群から選択される1種以上である。
また、第3級アミン化合物の具体例としては、成分(C1)のベシクル組成物の成分(iii)として挙げられたものから選ばれる1種以上が挙げられる。コンディショニング効果を高める観点から、成分(iii−2)エーテルアミンまたは成分(iii−3)アルキルアミドアミンが好ましい。その中でも、(iii−2)エーテルアミンが好ましく、具体的には、N,N−ジメチル−3−ヘキサデシルオキシプロピルアミン、N,N−ジメチル−3−オクタデシルオキシプロピルアミンまたはこれらの混合物が好ましく、なかでもN,N−ジメチル−3−オクタデシルオキシプロピルアミンがより好ましい。第3級アミン化合物は、有機酸または無機酸によって塩としたものを用いてもよいし、前述の有機酸、pH調整剤と共に組成物中で塩を形成させてもよい。
(成分(C3))
成分(C3)の炭素数8〜30の脂肪族アルコールは、コンディショニング効果を高める観点から、好ましくは直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を有する脂肪族アルコールであり、より好ましくは炭素数12以上26以下、さらに好ましくは炭素数16以上22以下、殊更好ましくは炭素数16以上18以下の直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を有する脂肪族アルコールが好ましい。具体的には、セチルアルコール、ステアリルアルコール、またはこれらの混合物が好ましく、コンディショニング効果の向上の観点から、ステアリルアルコールがより好ましい。
毛髪処理剤(II)中の成分(C3)の含有量は、毛髪処理剤全体に対し、0.3質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、1質量%以上がさらに好ましく、また、30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、15質量%以下がさらに好ましく、10質量%以下とすることが殊更好ましい。
(成分(C4))
成分(C4)のシリコーンとしては、高重合ジメチルポリシロキサン、高重合ジメチルポリシロキサンと低重合ジメチルポリシロキサンの混合物、メチルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、環状シリコーンおよびアルキル変性シリコーンから選択される1以上の化合物が挙げられる。
このうち、乾燥後の髪の滑らかさと指通り良さを向上させる観点から、高重合ジメチルポリシロキサンと低重合ジメチルポリシロキサンの混合物を用いることが好ましい。ここで高重合ジメチルポリシロキサンとは粘度が好ましくは50,000〜10,000,000cs、より好ましくは100,000〜8,000,000cs、さらに好ましくは500,000〜7,000,000csのジメチルポリシロキサンをいうものとする。ここで低重合ジメチルポリシロキサンとは粘度が好ましくは1〜10,000cs、より好ましくは10〜8,000cs、さらに好ましくは50〜7,000csのジメチルポリシロキサンをいうものとする。かかる混合物において、高重合ジメチルポリシロキサンおよび低重合ジメチルポリシロキサンの混合後の25℃における粘度は、コンディショニング効果の向上とべたつきの抑制効果とのバランスを高める観点から、好ましくは20,000〜500,000mPa・sであり、より好ましくは上記混合後の粘度が30,000〜400,000mPa・s、さらに好ましくは上記混合後の粘度が50,000〜300,000mPa・sである。
上記混合後の粘度は、TバーステージTS−10(東機産業社製)にて、ローターT−C、10rpmにて60秒後の値を測定するものとする。
また、乾燥後の髪のなめらかさが得られる観点から、アミノ変性シリコーンを用いることが好ましい。アミノ変性シリコーンとしては、平均分子量が約3,000〜100,000の、アモジメチコン(Amodimethicone)の名称でCTFA辞典(米国、Cosmetic Ingredient Dictionary)第3版中に記載されているもの、ビスセテアリルアモジメチコンがより好ましい。また、アミノ変性シリコーンの市販品としては、SILSOFT AX、XS65−C0032、KT1989(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン製)、8500 Conditioning Agent、DOW CORNING TORAY SS−3588、DOW CORNING TORAY SILSTYLE 104(東レ・ダウコーニング社製)等が挙げられる。また、アルキル変性シリコーンとしては、SF1632、SF−1642(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン製)等が挙げられる。
毛髪処理剤(II)の成分(C4)の含有量は、毛髪処理剤全体に対して0.2質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、また、20質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましい。
(成分(C5))
成分(C5)は水である。水の含有量は、毛髪処理剤(II)中の水以外の成分を除いた残部とする。
また、本実施形態の毛髪処理剤(II)は、上述した成分(C1)〜(C5)以外の成分を含んでもよい。成分(C1)〜(C5)以外の成分として、毛髪処理剤に一般に使用されるその他の成分を、求める機能に応じて配合することができる。たとえば、ヒマワリ油、ヒマシ油などの植物油、それらの水素添加物や混合物;(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル等の多価アルコール縮合物の有機酸エステル;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の非イオン性界面活性剤、ジプロピレングリコール等の多価アルコール;ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム等の抗フケ剤;その他キレート剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤、香料、防腐剤等が挙げられる。
本実施形態の毛髪処理剤(II)のpHは、ヘアカラーなどの傷みを回復させ、湿潤時から乾燥後まで良好な柔軟性およびまとまりを付与できる機能に優れる観点から、好ましくはpH1〜5.5であり、より好ましくはpH2〜5、さらに好ましくはpH2.5〜4.5である。毛髪処理剤(II)は、pH調整剤を含んでもよく、具体的には、前述した成分(iii−4)として用いることができる有機酸のほか、無機酸や水酸化ナトリウム等の塩基性物質など、通常pH調整剤として使用するものが挙げられる。
本実施形態の毛髪処理剤(II)の製造方法は、加熱攪拌した成分(C5)の水を含む水相に、成分(C2)カチオン性界面活性剤、(C3)炭素数8〜30の脂肪族アルコール、(C4)シリコーン等を含有する油相を添加して乳化することで毛髪処理剤ベースを調整した後に、成分(C1)のベシクル組成物を添加することにより得られる。具体的には、成分(C1)のベシクル組成物を調製する工程と、成分(C1)と上述した毛髪処理剤ベースとを混合する工程とを含む。毛髪処理剤ベースを調製する際には、乳化時の温度が、得られる毛髪処理剤ベースのゲル転移温度以下であることが好ましい。ここで、成分(C1)のベシクル組成物は、ベシクルの安定性の観点から、ベシクルの相転移温度以下の温度で配合することが望ましい。これにより成分(C1)のベシクル構造を維持した毛髪処理剤(II)を得ることができる。
得られた毛髪処理剤(II)は、前述した工程(C)にて用いられ、さらに具体的には工程(C)において毛髪に適用される。
本実施形態の毛髪処理剤(II)は、ミルク、ジェル、ミスト等の毛髪に適用して洗い流さないトリートメントも挙げられるが、好ましくは工程(C)において毛髪に適用後、洗い流して使用されるものであり、たとえば、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアパック等の浴室内で使用されるものが挙げられる。
また、本実施形態における毛髪洗浄剤(I)および毛髪処理剤(II)とは、これらを含むキットを構成していてもよい。すなわち、本実施形態において、前述した成分(A1)〜(A4)を含有する毛髪洗浄剤(I)と、前述した成分(C1)〜(C5)を含有する毛髪処理剤(II)とを有する毛髪処理キットを用いてもよい。また、かかるキットを用いて、前述した工程(A)〜工程(C)の順に毛髪を処理することもできる。
本実施形態においては、特定の毛髪洗浄剤(I)を毛髪に適用し、洗い流した後、特定の毛髪処理剤(II)を毛髪に適用する。上述した特定の毛髪洗浄剤(I)と毛髪処理剤(II)とを組み合わせて用いることにより、毛髪のダメージを受けた部分に対して選択的にコンディショニング成分を定着させることができるため、ダメージ部にしっとり感を付与することができるとともに、べたつきを抑制することができる。このため、たとえば、根元等の毛髪中のダメージの少ない部分にコンディショニング成分が過剰に付着することを抑制することも可能となる。また、たとえば、根元などの毛髪中のダメージの少ない部分のべたつきを抑制しつつ、毛髪処理剤のすすぎ時および乾燥仕上げ後の毛髪の滑らかさを向上させることも可能となる。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
(実施例1、2および比較例1〜7)
表1に示す組成のシャンプーおよび表2および表3に示す組成のヘアコンディショナーを調製し、以下の方法および基準に従って、その評価をおこなった。
(シャンプーの調製)
表1に示した処方のシャンプー1〜3をそれぞれ常法にしたがって調製した。
(コンディショナーの調製)
表2に示した処方のベシクル組成物1A〜3Aをそれぞれ常法にしたがって調製した。得られたベシクル組成物1A〜3Aにおいては、いずれも室温(25℃)にて小胞体(ベシクル)が形成されていることが確認された。得られた各ベシクル組成物中のベシクルの平均粒径を前述の定義・測定条件により測定した結果を表2にあわせて示す。
得られた各ベシクル組成物および他の成分を表3の処方にしたがって配合し、常法にしたがってコンディショナー1〜6を得た。
ここで、ベシクル組成物については、コンディショナー中の((直鎖脂肪酸)+(分岐脂肪酸)+(脂肪酸エステル))の濃度が0.1質量%になるように配合量を調整した。
(pH測定方法)
シャンプーおよびコンディショナーのpHは試料を精製水で20質量倍に希釈し、撹拌溶解したのち、東亜ディーケーケー社製のpH計(HM−30R型)を用い、25℃にて測定した。
Figure 2017043565
Figure 2017043565
Figure 2017043565
表1〜表3中、各成分として以下のものを用いた。
*1 ラウレス硫酸アンモニウム:エマール125A、花王社製
*2 ラウレス硫酸Na:エマール227−pH11、花王社製
*3 イソデシルグリセリルエーテル:GE−ID、花王社製
*4 PPG−3カプリリルエーテル:ソフケアGP−1、花王社製
*5 ラウリルヒドロキシスルタイン:アンヒトール20HD、花王社製
*6 コカミドMEA:アミゾールCME、花王社製
*7 ラウレス−4:エマルゲン504K、花王社製
*8 ミリスチルアルコール:カルコール4098、花王社製
*9 グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド:ジャガーC14−SK、Rhodia Operations (Novecare) 社製
*10 ポリクオタニウム−7:マーコート550、Lubrizol Advanced Materials, Inc.製
*11 ポリクオタニウム−10:カチセロM−80、花王社製
*12 ジメチコン:平均粒径50μm、75質量%エマルション液
*13 ジステアリン酸グリコール:ペグノールEDS−98K、東邦化学工業社製
*14 ベンジルアルコール:ベンジルアルコール、INEOS Chloro Toluenes Ltd.(HQ) 製
*15 リンゴ酸:液体リンゴ酸、扶桑化学工業社製
*16 PPG−7:アデカカーポール DL−30、ADEKA社製
*17 エタノール:95度合成アルコール、日本合成アルコール社製
*18 水酸化K:液体苛性カリ(48%)、旭硝子社製
*19 直鎖ベヘン酸:ルナックBA,花王社製
*20 直鎖ステアリン酸:ルナックS90V、花王社製
*21 直鎖パルミチン酸:ルナックP−95、花王社製
*22 分岐ステアリン酸:イソステアリン酸EX、高級アルコール工業社製
*23 ラノリン脂肪酸:18 MEA−SO−(RB)、Croda Europe Ltd製
*24 ステアロキシプロピルジメチルアミン:ファーミンDM E−80、花王社製
*25 乳酸:ムサシノ乳酸90、武蔵野化学研究所社製
*26 ジプロピレングリコール:DPG−RF、ADEKA社製
*27 プロピレングリコール:化粧用プロピレングリコール、ADEKA社製
*28 ステアリン酸ステアリル:エキセパールSS、花王社製
*29 ステアリルアルコール:カルコール8098、花王社製
*30 ジメチルポリシロキサン:高重合シリコーンと低重合シリコーンの混合物(混合物の粘度120,000mPa・s)
(評価方法)
表4に示したシャンプーおよびコンディショナーの組み合わせたキットを用いて、物性評価および官能評価をおこなった。評価方法を以下に示す。
(物性評価:Si吸着ダメージ選択性)
以下の手順で毛髪へのSiの吸着量を測定し、健常毛に対するダメージ毛へのSi吸着の選択性を評価した。
(毛髪トレスの前処理)
ビューラックス社製の中国人毛1gのトレスを用い、1条件につきこのトレスを3本用いて以下の手順で健常毛およびダメージ毛を準備した。
・健常毛:トレスをクロロホルムに浸漬して10分間の超音波処理(エスエヌディ社製 超音波洗浄器US−2)を2回行った後、後述する標準シャンプーで2回洗浄することで、表面の吸着物を除去した。
・ダメージ毛:ブリーチ処理(プリティアハイブリーチ、花王社製を用いて浴比1/1、/40分放置後、すすぐ処理)を2回行った後に、クロロホルムに浸漬して10分間の超音波処理を2回行い、さらに後述する標準シャンプーで2回洗浄することで、表面の吸着物を除去した。
(処理方法)
上述した前処理を行った1gのトレスを、表4に記載の各シャンプーサンプルの20倍希釈溶液に30秒間浸漬した。
そして、500mLビーカーに水道水を500mLはり、その中でトレスを10秒間振とう(5cm幅、2往復/秒)してシャンプーを洗い流した。
シャンプーを洗い流したトレスを、引き続き各コンディショナーサンプルの10倍希釈溶液に浸漬して30秒間浸漬した。
そして、500mLビーカーに水道水を500mLはり、その中でトレスを10秒間振とう(5cm幅、2往復/秒)し、コンディショナーを洗い流した。
以上の処理を行ったトレスを自然乾燥で完全に乾燥させた。
(抽出処理)
上記処理済みトレスを試験管に入れ、15mLクロロホルム中10分間超音波照射させて吸着物を抽出した。抽出液をバイアルに移し、新たな15mLクロロホルムを試験管に入れて再度10分間超音波照射させて吸着物を抽出した。両方で得られた計30mLを抽出液とした。
(定量用サンプルの作成)
上記抽出液から溶媒を除去したのち、残渣を内部標準p−ジニトロベンゼン1mg/ml入り重クロロホルム1mlに溶解させ、NMR管(5φ)に注入した。
(Siの定量方法)
1H NMR測定条件:ブルカー・バイオスピン社製AV400M装置(ソフトウエア:TOPSPIN1.3 for AVANCE−series)を使用した自動測定条件(27℃、16回積算)により測定した。
定量化方法:内部標準(8.3ppm)に対する0ppmの相対面積比から総ジメチコン量を算出した。
(Si吸着ダメージ部位選択性の算出)
以下の式に示すように、上記測定方法で得られた健常毛へのシリコーン吸着量とダメージ毛へのシリコーン吸着量の比を求め、ダメージ部位選択性の指標とした。以下の式にて求められる数値が大きいほど、ダメージ部位にSiが選択的に吸着していることを示す。
Si吸着ダメージ部位選択性=(ダメージ部Si吸着量)/(健常部Si吸着量)
標準シャンプー処方(pH7.0)
25%ポリオキシエチレン(2.5)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム塩 62.0%
ラウリン酸ジエタノールアミド 2.3%
エデト酸二ナトリウム 0.15%
安息香酸ナトリウム 0.5%
塩化ナトリウム 0.8%
75%リン酸 適量
香料、メチルパラベン 適量
精製水 残量
(官能評価)
毛髪の「コンディショナーすすぎ時のなめらかさ」「乾燥仕上げ後のなめらかさ」「根元など健常部のベタツキのなさ」「毛先などダメージ部のしっとり感」を評価した。
評価は、ヘアカラー、パーマなどの化学処理を施しているものの、最後に化学処理を行ってから3ヵ月以上経っており、毛髪の根元と毛先のダメージレベルにギャップがあり、髪の長さが肩よりも長い日本人女性5人の専門パネラーにておこない、自分の頭髪に使用して評価をおこなった時の5人の評価の合計値を算出した。
なお、前処理として専門パネラーは前述した標準シャンプーで頭髪を洗ってスタイリング剤等の汚れや、前に評価した実施例・比較例による吸着物を除去してから、各実施例または比較例のシャンプーおよびコンディショナーで普段通りに毛髪を処理し、各項目について評価をおこなった。これを繰り返し、各実施例と比較例計9種類のシャンプーおよびコンディショナーの評価をおこなった。
評価基準を以下に示す。
「コンディショナーすすぎ時のなめらかさ」
5.なめらか
4.ややなめらか
3.どちらともいえない
2.あまり滑らかでない
1.滑らかでない
「乾燥仕上げ後のなめらかさ」
5.なめらか
4.ややなめらか
3.どちらともいえない
2.あまり滑らかでない
1.滑らかでない
「根元など健常部のベタツキのなさ」
5.べたつかない
4.あまりべたつかない
3.どちらともいえない
2.ややべたつく
1.べたつく
「毛先などダメージ部のしっとり感」
5.しっとりする
4.ややしっとりする
3.どちらともいえない
2.あまりしっとりしない
1.しっとりしない
Figure 2017043565
表4より、各実施例においては、特定のシャンプーと特定のコンディショナーとを組み合わせて用いているため、各比較例のものに比べて、健常な毛髪に対するダメージを受けた毛髪へのSiの吸着の選択性に優れており、毛先などのダメージ部ではしっとり感に優れているとともに、根元などの健常部ではべたつきが抑えられていた。また、各実施例においては、コンディショナーのすすぎ時および乾燥仕上げ後のいずれにおいても毛髪のなめらかさに優れていた。
また、表1のシャンプー1と表3のコンディショナー5との組み合わせ、表1のシャンプー1と表3のコンディショナー6との組み合わせでも、健常な毛髪に対するダメージを受けた毛髪へのSiの吸着の選択性に優れており、良好な結果が得られる。

Claims (6)

  1. 次の工程(A)〜工程(C)の順に毛髪を処理する毛髪処理方法。
    工程(A):以下の成分(A1)〜(A4)を含有する毛髪洗浄剤(I)を毛髪に適用する
    毛髪洗浄剤(I):
    (A1)アニオン性界面活性剤
    (A2)カチオンポリマー
    (A3)シリコーン
    (A4)水
    工程(B):前記工程(A)で適用した毛髪洗浄剤(I)を毛髪から洗い流す
    工程(C):以下の成分(C1)〜(C5)を含有する毛髪処理剤(II)を毛髪に適用する
    毛髪処理剤(II):
    (C1) 以下の成分(i)〜(iv)を含有し、連続相が水相であるベシクル組成物であって、成分(i)と成分(ii)との質量割合が(i)/(ii)=0.5〜2.5であり、かつ、平均粒径が5〜500μmであるベシクルを含有するベシクル組成物:
    (i)炭素数14〜24の直鎖脂肪酸
    (ii)炭素数14〜24であり、下記一般式(1)で表される分岐脂肪酸
    Figure 2017043565
    (上記一般式(1)中、a、bおよびcの総和は、a+b+c=11〜21であり、bは1である。)
    (iii)下記一般式(2)で表される第3級アミン化合物および炭素数1〜8の有機酸、または第4級アンモニウム塩
    Figure 2017043565
    (上記一般式(2)中、R1は総炭素数8〜35の−O−、−OCO−、−COO−もしくは−CONH−で表される官能基で分断または−OHで置換されていてもよい直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基、または脂肪族アシルオキシ(ポリエトキシ)エチル基を示し、R2およびR3は炭素数1〜22のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基、または合計付加モル数10以下のポリオキシエチレン基を示し、R2およびR3は同一でも異なってもよい。)
    (iv)水
    (C2)1種または複数のカチオン界面活性剤
    (C3)炭素数8〜30の脂肪族アルコール
    (C4)シリコーン
    (C5)水
  2. 次の工程(D)をさらに含む、請求項1に記載の毛髪処理方法。
    工程(D):前記工程(C)で適用した毛髪処理剤(II)を洗い流す
  3. 前記成分(C1)の(iii)が、第3級アミン化合物および炭素数1〜8の有機酸である、請求項1または2に記載の毛髪処理方法。
  4. 前記成分(C4)が、高重合ジメチルポリシロキサンと低重合ジメチルポリシロキサンの混合物であって、前記高重合ジメチルポリシロキサンおよび前記低重合ジメチルポリシロキサンの混合後の25℃における粘度が20,000〜500,000mPa・sである、請求項1〜3いずれか1項に記載の毛髪処理方法。
  5. 前記成分(C4)が、アミノ変性シリコーンである、請求項1〜3いずれか1項に記載の毛髪処理方法。
  6. 以下の成分(A1)〜(A4)を含有する毛髪洗浄剤(I)と、以下の成分(C1)〜(C5)を含有する毛髪処理剤(II)とを有する毛髪処理キット。
    毛髪洗浄剤(I):
    (A1)アニオン性界面活性剤
    (A2)カチオンポリマー
    (A3)シリコーン
    (A4)水
    毛髪処理剤(II):
    (C1)以下の成分(i)〜(iv)を含有し、連続相が水相であるベシクル組成物であって、成分(i)と成分(ii)との質量割合が(i)/(ii)=0.50〜2.5であり、かつ、平均粒径が5〜500μmであるベシクルを含有するベシクル組成物:
    (i)炭素数14〜24の直鎖脂肪酸
    (ii)炭素数14〜24であり、下記一般式(1)で表される分岐脂肪酸
    Figure 2017043565
    (上記一般式(1)中、a、bおよびcの総和は、a+b+c=11〜21であり、bは1である。)
    (iii)下記一般式(2)で表される第3級アミン化合物および炭素数1〜8の有機酸、または第4級アンモニウム塩
    Figure 2017043565
    (上記一般式(2)中、R1は総炭素数8〜35の−O−、−OCO−、−COO−もしくは−CONH−で表される官能基で分断または−OHで置換されていてもよい直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基、または脂肪族アシルオキシ(ポリエトキシ)エチル基を示し、R2およびR3は炭素数1〜22のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基、または合計付加モル数10以下のポリオキシエチレン基を示し、R2およびR3は同一でも異なってもよい。)
    (iv)水
    (C2)1種または複数のカチオン界面活性剤
    (C3)炭素数8〜30の脂肪族アルコール
    (C4)シリコーン
    (C5)水
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