JP2017043455A - 用紙排出装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】先端が下方にカールした用紙を、積載量を減らすことなく排出できる用紙排出装置を提供する。
【解決手段】用紙排出装置6は、排出口8よりも下方に設けられて、用紙排出方向下流側に向けて上向きに傾斜した用紙積載面10を有し、用紙積載面10に凹部35が形成された排出トレイ9と、用紙幅方向に延びる支軸37を中心として凹部35に回動可能に支持されて、排出された用紙が積載されるガイド部材40と、を備える。ガイド部材40は、凹部35に収容される退避位置と、用紙排出方向の上流側に向かって用紙積載面10よりも上方に傾斜する案内位置と、のいずれかに支持される。ガイド部材40は、案内位置に支持されると、用紙積載面10よりも上方で排出される用紙に当接して用紙排出方向に沿って用紙を案内する。また、ガイド部材40は、積載される用紙の重量によって下方に回動して、所定の重量以上で退避位置に支持される。
【選択図】図2

Description

本発明は、用紙を排出する用紙排出装置及び画像形成された用紙を排出する用紙排出装置を備えた画像形成装置に関する。
プリンターや複合機等の画像形成装置において、画像が形成された用紙は、排出口から排出トレイへ排出される。排出トレイは、排出口よりも下方の面を深く形成して、排出方向の下流側に向かって上方に傾斜するように設けられている。このように排出トレイを傾斜させることで、排出トレイに排出される用紙の積載量を多くできるようになっている。
しかし、このように排出トレイを傾斜させると、排出口と排出トレイとの高さの差が大きくなり、厚紙の用紙等の先端が下方に丸まりやすい(カールしやすい)用紙の場合、用紙の表裏が反転したり、排出位置がずれたりして、用紙のストック不良が発生することがある。
このようなストック不良を改善するために、特許文献1には、排出トレイに形成した凹部に、積載位置変更部材を回動可能に設けた画像形成装置が記載されている。積載位置変更部材は、用紙の排出方向の上流側の端部を中心として回動可能に凹部に収容されている。先端がカールした用紙が排出される際に、積載位置変更部材を排出方向の上流側に向かって突出するように回動させると、排出された用紙の先端が積載位置変更部材に当接し、そのまま反転せずに排出されて、積載位置変更部材上に積載される。
特開2012−101926号公報
しかしながら特許文献1に記載されている画像形成装置では、積載位置変更部材は排出口に近い高さまで回動するので、積載される用紙の量が増えると、排出される用紙の先端が当接する高さが排出口の高さに徐々に接近して排出不良が起こる虞がある。このため、用紙積載量を増やすことができず、用紙の最大積載量が減るという問題がある。
本発明は上記事情を考慮し、先端が下方にカールした用紙を、積載量を減らすことなく排出できる用紙排出装置及びこの用紙排出装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の用紙排出装置は、用紙が排出される排出口と、該排出口よりも下方に設けられて、用紙排出方向下流側に向けて上向きに傾斜した用紙積載面を有し、該用紙積載面に凹部が形成された排出トレイと、用紙排出方向と直交する用紙幅方向に延びる支軸を中心として前記凹部に回動可能に支持されて、排出された用紙が積載されるガイド部材と、を備え、前記ガイド部材は、前記凹部に収容される退避位置と、前記用紙の排出方向の上流側に向かって前記用紙積載面よりも上方に傾斜する案内位置と、のいずれかに支持され、前記案内位置に支持されると、前記用紙積載面よりも上方で排出される用紙に当接して前記用紙排出方向に沿って用紙を案内し、積載される用紙の重量によって下方に回動して、所定の重量以上で前記退避位置に支持されることを特徴とする。
このような構成を採用することにより、ガイド部材を案内位置に支持させると、用紙先端の着地位置を用紙積載面よりも高くできるので、先端が下方にカールした用紙を反転させずに排出させることができる。さらに、排出された用紙の自重でガイド部材が回動するので、用紙の積載枚数が多くなっても、用紙先端の着地位置をほぼ一定に維持することができる。したがって、先端がカールした用紙でも、積載枚数を減らすことなく反転させずに排出することができる。
本発明の用紙排出装置において、前記ガイド部材を前記案内位置に向けて付勢する弾性部材を備え、前記ガイド部材は、前記案内位置において用紙が順次積載されると、該用紙の重量に応じて前記弾性部材の付勢力に抗して下方に回動することを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、積載される用紙の重量に応じてガイド部材を段階的かつ円滑に回動させることができる。
本発明の用紙排出装置において、前記支軸は、前記凹部の前記排出方向下流側の端部に設けられており、前記ガイド部材を前記退避位置において回動不能に支持するロック機構を有し、前記ガイド部材は、前記ロック機構を解除することで前記案内位置に支持され、積載される用紙の重量に応じて前記凹部に向かって下方に回動することを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、ロック機構を解除することで、ガイド部材を自動的に案内位置に支持させることができる。また、凹部の寸法を小さくすることができる。
本発明の用紙排出装置において、前記支軸は、前記凹部の前記用紙排出方向中央に設けられており、前記ガイド部材は、前記案内位置に支持されると、積載される用紙の重量に応じて前記支軸よりも前記用紙排出方向上流側の前記凹部に向かって下方に回動することを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、ガイド部材は、支軸よりも用紙排出方向下流側で凹部に収容可能となり、ガイド部材を弾性部材の付勢力がかからないように凹部に収容させておくことができるので、ガイド部材を退避位置に支持させるような機構が不要となる。
本発明の用紙排出装置において、前記ガイド部材は、最小用紙幅よりも狭い幅を有し、前記支軸側の端部から先端側に向かって幅が広くなるように形成されていることを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、排出される用紙にガイド部材からかかる力を小さくできるので、用紙を円滑に排出できる。また、用紙の幅方向の側端部がガイド部材の側端から垂れ下がりにくくなるので、用紙の側端部が下方にカールした状態で積載されるようなストック不良を防止できる。
本発明の画像形成装置は、上記のいずれかに記載の用紙排出装置を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、先端が下方にカールした用紙を、積載量を減らすことなく反転させずに排出することができる。
本発明の一実施形態に係るプリンターを示す正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る用紙排出装置を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る用紙排出装置において、ガイド部材を前方から見た図である。 本発明の第1の実施形態に係る用紙排出装置において、案内位置に支持されたガイド部材を示す側断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る用紙排出装置において、退避位置に支持されたガイド部材を示す側断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る用紙排出装置において、案内位置に支持されたガイド部材に用紙が積載される様子を示す側断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る用紙排出装置において、退避位置に回動したガイド部材を示す側断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る用紙排出装置において、格納位置に支持されたガイド部材を示す側断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る用紙排出装置において、案内位置に支持されたガイド部材を示す側断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る用紙排出装置において、退避位置に回動したガイド部材を示す側断面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について説明する。
まず、図1を参照して、画像形成装置としてのプリンター1の全体の構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るプリンターの概略を示す模式図であり、以下の説明では、図1における紙面手前側を、プリンター1の正面側(前側)とし、左右の向きはプリンター1を正面から見た方向を基準とする。
プリンター1は、中空部を有する略直方体形状の筐体2と、筐体3の外面を覆う外装カバー3と、を備えている。外装カバー3のうち、筐体3の上面を覆う上面カバー4には、画像形成された用紙を排出する用紙排出装置6が設けられている。用紙排出装置6は、画像形成された用紙をほぼ水平な排出方向に送り出す一対の排出ローラー対7と、排出ローラー対7よりも排出方向の下流側に設けられた排出口8と、排出口8よりも排出方向の下流側かつ下方に設けられた排出トレイ9と、を備えている。
筐体2の内部の下方には、用紙を収納した給紙カセット11が着脱自在に装着されている。給紙カセット11の右上方には、給紙カセット11から用紙を給紙する給紙部12が設けられている。給紙カセット11の上方には、画像形成部13が設けられている。画像形成部13には、感光体ドラム14が回転可能に設けられ、感光体ドラム14の周囲には、帯電装置15と、現像装置16と、転写ローラー17と、クリーニング装置18とが、感光体ドラム14の回転方向(図1の矢印X参照)に沿って配置されている。現像装置16は、トナーコンテナ19と接続している。また、画像形成部13の左方には、レーザー・スキャニング・ユニット(LSU)で構成される露光器20が設けられており、画像形成部13の上方には、定着装置21が設けられている。
また、筐体2の内部には、給紙部12から、感光体ドラム14と転写ローラー17との間に形成される転写ニップ23と定着装置21を通って用紙排出装置6へ向かう搬送経路25が設けられている。
次に、このような構成を備えたプリンター1の画像形成動作について説明する。帯電装置15によって感光体ドラム14の表面が帯電された後、露光器20からのレーザー光(矢印P参照)により感光体ドラム14に対して画像データに対応した露光が行われ、感光体ドラム14の表面に静電潜像が形成される。静電潜像は現像装置16によりトナー像に現像される。感光体ドラム14上に残留したトナーはクリーニング装置18によって除去される。
一方、給紙カセット11から給紙部12によって給紙された用紙は、搬送経路25に送り出され、上記した画像形成動作とタイミングを合わせて転写ニップ23へ搬送される。転写ニップ23において、感光体ドラム14上のトナー像が用紙に転写される。トナー像を転写された用紙は、搬送経路25を下流側へと搬送されて定着装置21に進入し、定着装置21において用紙にトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙は、用紙排出装置6に搬送されて、搬送ローラー対7によって排出口8を通して排出トレイ9に排出される。
次に、図2〜図5を参照して、第1の実施形態に係る用紙排出装置の排出トレイ9について説明する。図2は排出トレイの斜視図、図3はガイド部材を前方から見た図、図4は案内位置におけるガイド部材を示す側断面図、図5は退避位置におけるガイド部材を示す側断面図である。
図2に示されるように、排出トレイ9には、排出口8から排出された用紙が自然落下するように、排出口8よりも下方に、用紙積載面10が排出方向に沿って形成されている。用紙積載面10は、排出方向上流側の下水平面10aと、下水平面10aから排出方向下流側に向かって緩やかに上方に傾斜する傾斜面10bと、傾斜面10bの排出方向下流側から水平に延びる上水平面10cと、を有する。下水平面10aの排出方向上流側端部と排出口8との間には、垂直な後壁31が形成されている。
用紙載置面10には、複数のリブ33が、排出方向に沿うように形成されている。また、傾斜面10bには、排出方向と直交する用紙の幅方向の中央部に、有底状の凹部35が形成されている。凹部35は、排出方向下流側から見て平面視逆台形の形状を有する。図3に示されるように、凹部35の両側面には、排出方向下流側の端部に、幅方向に沿って同軸上に延びる軸孔37がそれぞれ形成されている。
凹部35には、ガイド部材40が回動可能に収容されている。ガイド部材40は、図2及び図3に示されるように、排出方向下流側から見て平面視逆台形状の板状部材である。ガイド部材40には、幅方向における中央に、下方に凹んだ溝部41が排出方向に延びるように形成されている。溝部41は、排出方向に長い長方形状の平面形状であり、内部には、幅方向における中央に、排出方向に沿ったリブ42が形成されている。また、ガイド部材40の両外側面には、排出方向下流側の端部に、用紙幅方向に沿って反対方向に延びる支軸43が形成されている。図3に示されるように、各支軸43は、凹部35の軸孔37に回動可能に支持されている。
図4及び図5に示されるように、ガイド部材40と凹部35との間には、ねじりコイルばね45が介装されている。ねじりコイルばね45は、コイル部45aと、約45度の角度で交差する第1腕部45bと第2腕部45cと、を有しており、コイル部45aは、ガイド部材40の各支軸43に挿通され、第1腕部45bは凹部35の底面に当接し、第2腕部45cはガイド部材40の裏面に当接している。このねじりコイルばね45は、ガイド部材40を、支軸43を中心として排出方向上流側に向かって用紙積載面10よりも上方に傾斜する案内位置(図4参照)に付勢する弾性部材として作用する。
一方で、ねじりコイルばね45の付勢力に抗して支軸43を中心としてガイド部材40を下方(図4及び図5の時計回り方向)に回動させると、ガイド部材40は凹部35に収容される。そして、ガイド部材40の回動を規制するロック機構としてのスライド片47によって凹部35に収容された退避位置に支持される(図5参照)。スライド片47は、凹部35に突き出る突出位置と、凹部35から離間する待避位置と、の間で用紙積載面10の上面をスライド可能に支持されている。ねじりコイルばね45の付勢力に抗してガイド部材40を凹部35に収容した後、スライド片47を突出位置にスライドさせてガイド部材40と係合させることで、ガイド部材40は回動が規制されて退避位置に支持される。待避位置においては、ガイド部材40と凹部35との間に隙間がほとんど形成されず、ガイド部材40の上面は、用紙積載面10の傾斜面10bに連続するようになっている。
ガイド部材40を案内位置に支持する際には、スライド片47を退避位置にスライドさせると、ガイド部材40とスライド片47との係合が解除され、ガイド部材40はねじりコイルばね45で付勢されて案内位置に支持される。
なお、ねじりコイルばね45の第1腕部45bと第2腕部45cとは、凹部35の底面とガイド部材40の裏面とにそれぞれ係止されていても、係止されていなくてもよい。ただし、第1腕部45bを凹部35の底面に係止し、第2腕部45cをガイド部材40の裏面に係止する方が、ガイド部材40を案内位置に安定に付勢させることができるので好ましい。
上記構成を有する排出トレイ9を備えた用紙排出装置6における用紙排出動作について、図4及び図5と、図6〜図7を参照して説明する。図6は案内位置に支持されたガイド部材に用紙が積載される様子を示し、図7は退避位置に回動したガイド部材を示す。
通常の用紙が排出される場合は、図5に示されるように、ガイド部材40は凹部35に収容されてスライド片47によって退避位置に支持されている。搬送ローラー対7によって排出口8から用紙Sが排出されると、排出された用紙Sの先端は用紙積載面10及びガイド部材40に当たり、用紙積載面10及びガイド部材40に沿って排出される。ガイド部材40の上面は用紙積載面10と連続するようになっているので、用紙Sは排出方向に沿って円滑に案内される。
先端が下方にカールしやすい用紙が排出される場合は、スライド片47を退避位置にスライドさせると、図4に示されるように、ガイド部材40はねじりコイルばね45で付勢されて案内位置に支持される。先端が下方にカールした用紙Sが排出されると、用紙Sの先端は、ガイド部材40に当接し、表裏が反転する前にガイド部材40に沿って案内され、その後は用紙積載面10に沿って排出される。つまり、排出口8の高さと、排出された用紙先端が着地する高さの差H1は、用紙積載面10へ用紙先端が着地する高さとの差よりも小さくなるので、用紙の反転を防止することができる。用紙Sは、排出口8から完全に排出されると、図6に示されるように、ガイド部材40の先端から後端部が垂れ下がった姿勢でガイド部材40上に積載される。
用紙Sが連続して排出される場合は、図6に示されるように、排出された用紙Sの先端は、前に排出された用紙S1の上面に当たって、上面に沿って排出されて、前に排出された用紙S1の上側に積載される。
排出された用紙Sがガイド部材40に積載されていくと、図6の矢印に示されるように、用紙Sの重量に応じて、ガイド部材40がねじりコイルばね45の付勢力に抗して下方の凹部35の方向に徐々に回動する。つまり、ガイド部材40の用紙積載面10に対する傾斜角度が徐々に小さくなる。しかし、用紙Sの積載枚数の増加、すなわち、用紙Sの重量の増加に応じてガイド部材40の傾斜角度が小さくなっても、着地高さの差H2は、積載される用紙Sの厚さの分だけ小さくなるので、ガイド部材40の案内位置における用紙先端の着地高さの差H1(図4参照)とほとんど変わらない。したがって、積載枚数を減らすことなく、用紙先端の着地高さを、用紙積載面10よりも高い位置に維持できる。
用紙Sは、図7に示されるように、ガイド部材40が凹部35に完全に収容されるまで積載可能である。用紙Sの排出が終了した後で用紙Sを用紙積載面10から取り出すと、ガイド部材40はねじりコイルばね45によって付勢されて、図4に示される案内位置に支持される。ガイド部材40を退避位置に支持する場合には、ガイド部材40を回動させて凹部35に収容し、スライド片47を突出位置にスライドさせてガイド部材40に係合させる。
上記説明したように、本発明の用紙排出装置6においては、ガイド部材40を案内位置に支持させることで、先端が下方にカールした用紙を反転させずに排出させることができる。さらに、案内位置においては、排出された用紙の自重でガイド部材40が下方に回動するので、用紙の積載枚数を減らすことなく、用紙先端の着地高さを用紙積載面10よりも高い位置に維持することができる。
また、ガイド部材40は、退避位置あるいは案内位置のいずれかに支持させることができる。したがって、先端が下方にカールしやすい傾向の用紙が排出される場合は、ガイド部材40を案内位置に支持させておき、通常の用紙が排出される場合は、ガイド部材40を常に退避位置に支持させておくことができる。なお、通常の用紙が排出される場合も、ガイド部材40を案内位置に支持させておくこともできるが、用紙の後端がガイド部材40の先端から下方に垂れ下がったり、両側端部がガイド部材40の両側端から下方に垂れ下がったりして、ストック不良が生じる可能性があるので、通常の用紙排出時は、ガイド部材40を退避位置に支持させておくことが好ましい。さらに、ガイド部材40は退避位置に支持されると、用紙積載面10の上面は凹凸のない平坦な面となるので、見栄えが損なわれない。さらに、スライド片47を退避位置にスライドさせることで、ガイド部材40を自動的に案内位置に支持させることができる。
また、ガイド部材40をねじりコイルばね45で案内位置に支持しているので、積載される用紙の重量と、ねじりコイルばね45の下方への回動角度がほぼ比例する。したがって、積載される用紙の重量に応じてガイド部材40を段階的に下方に回動させることができる。
また、ガイド部材40の幅は、最小幅の用紙の幅よりも短いので、ガイド部材40から用紙にかかる抵抗力を小さくでき、用紙を円滑に排出できる。また、ガイド部材40の幅を短くすることで、凹部35の幅も狭くなるので、排出される用紙が凹部35に引っ掛かって排出不良や積載不良が生じることがない。さらに、ガイド部材40は、支軸43側の端部から先端側に向かって幅広に形成されているので、案内位置に支持された時には排出方向の上流側に向かって幅広となり、用紙の後端部の両側端部がガイド部材40の両側端から垂れ下がりにくくなる。あるいは、垂れ下がる長さが短くなる。用紙の側端部がガイド部材40の側端から垂れ下がる長さが長くなると、用紙の側端部が下方にカールした状態で積載されるようなストック不良が発生する虞がある。このため、ガイド部材40を排出方向の上流側に向かって幅広に形成することで、ガイド部材40から用紙にかかる抵抗を低減しつつ、用紙側端部の垂れ下がりを防ぐことができる。
次に、図8〜図10を参照して、本発明の第2の実施形態の用紙排出装置について説明する。図8は格納位置におけるガイド部材、図9は案内位置におけるガイド部材、図10は用紙積載時のガイド部材を示す側断面図である。
第2の実施形態においては、用紙積載面10に形成された凹部35は、排出方向下流側から見て台形の上底同士を互いに突き合せた平面形状であり、排出方向下流側の上流側の上流部35aと、下流側の下流部35bとを有するように形成されている。そして、凹部35の両側面の搬送方向の中央には、幅方向に沿って同軸上に延びる軸孔37がそれぞれ形成されている。
ガイド部材40は、第1の実施形態の用紙排出装置のガイド部材40と同じ形状を有し、各支軸43が凹部35の軸孔37に回動可能に支持されている。ガイド部材40と凹部35の上流部35aとの間には、ねじりコイルばね45が介装されている。ねじりコイルばね45のコイル部45aはガイド部材40の各支軸43に挿通され、第1腕部45bは凹部35の上流部35aの底面に係止され、第2腕部45cは第1腕部45bに対して約45度の角度で、コイル部45aから排出方向上流側に向かって上方に傾斜している。なお、第2腕部45cは、凹部35内に収容される程度の長さであることが好ましい。
ガイド部材40を、支軸43を中心として図8及び図9の反時計回り方向に回動させると、ガイド部材40は凹部35の下流部35bに収容されて、ねじりコイルばね45の付勢力が作用しない格納位置に支持される(図8参照)。格納位置においては、ガイド部材40の溝部41の裏面が、用紙積載面10の傾斜面10bに連続するようになっている。
一方、ガイド部材40を、支軸43を中心として図8及び図9の時計回り方向に回動させると、図9に示されるように、ガイド部材40の裏面がねじりコイルばね45の第2腕部45cに当接して、ガイド部材40は、支軸43を中心として排出方向上流側に向かって用紙積載面10よりも上方に傾斜する案内位置に支持される。
さらに、案内位置に支持されたガイド部材40を、ねじりコイルばね45の付勢力に抗して支軸43を中心として下方(図8及び図9の時計回り方向)に回動させると、凹部35の上流部35aに収容可能となる。
上記構成を有する排出トレイ9を備えた用紙排出装置6において、通常の用紙が排出される場合は、図8に示されるように、ガイド部材40を格納位置に支持しておく。搬送ローラー対7によって排出口8から排出された用紙Sの先端は用紙積載面10及びガイド部材40の溝部41の裏面に当たり、用紙積載面10及びガイド部材40の溝部41の裏面に沿って排出される。
先端が下方にカールしやすい用紙が排出される場合は、支軸43を中心として図8の時計周り方向にガイド部材40を回動させると、ねじりコイルばね45の第2腕部45cにガイド部材40の裏面が当接して、ガイド部材40は案内位置に支持される(図9参照)。先端が下方にカールした用紙Sが排出されると、用紙Sの先端は、ガイド部材40に当接し、表裏が反転する前に、ガイド部材40に沿って案内され、その後は用紙積載面10に沿って排出される。用紙Sが連続して排出されると、排出された用紙Sはガイド部材40に積載されていく。
すると、図9の矢印に示されるように、積載される用紙Sの重量に応じて、ガイド部材40が、ねじりコイルばね45の付勢力に抗して下方の凹部35の上流部35aの方向に徐々に回動する。用紙Sは、図10に示されるように、ガイド部材40が上流部35aに完全に収容されるまで積載可能である。用紙Sの排出が終了した後で用紙Sをガイド部材40から取り出すと、ガイド部材40はねじりコイルばね45によって付勢されて、図8に示される格納位置に支持される。
第2の実施形態では、ガイド部材40を凹部35に収容しておくためのロック機構が不要となる。すなわち、ガイド部材40に用紙が積載されて、ねじりコイルばね45の付勢力に抗してガイド部材40が上流部35aに収容されても、用紙をガイド部材40から取り出すと、ガイド部材40はねじりコイルばね45で付勢されて、下流部35bに収容される格納位置に支持される。つまり、ガイド部材40をねじりコイルばね45の付勢力に抗した位置に支持するための機構が不要となる。
なお、第2の実施形態では、凹部35の下流部35bの底面に、排出方向に沿って延びるリブを形成することが好ましい。ガイド部材40の溝部41に対応するようにリブを形成すると、ガイド部材40が格納位置に回動した際にリブは溝部41に収容されるので、ガイド部材35の回動にリブが干渉しない。このようなリブを形成することで、ガイド部材40が案内位置に支持された際に、下流部35bの上方を通過する用紙を排出方向に沿って下流側の用紙積載面9に案内できるので、用紙が下流部35bの側面に引っ掛かるような事態を避けることができる。
なお、本実施形態では、ガイド部材40を案内位置に支持する付勢部材としてねじりコイルばねを使用したが、板バネ等の他のバネ部材を使用できる。
さらに、本発明の実施形態では、プリンター1に本発明の構成を適用した場合について説明したが、他の異なる実施形態では、複写機、ファクシミリ、複合機等のプリンター1以外の画像形成装置に本発明の構成を適用しても良い。
さらに、上記した本発明の実施形態の説明は、本発明に係る画像形成装置における好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。すなわち、上記した本発明の実施の形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の実施の形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
1 プリンター(画像形成装置)
6 用紙排出装置
8 排出口
9 排出トレイ
10 用紙積載面
35 凹部
35a 上流部
35b 下流部
37 支軸
40 ガイド部材
45 ねじりコイルばね(弾性部材)
47 スライド片(ロック機構)

Claims (6)

  1. 用紙が排出される排出口と、
    該排出口よりも下方に設けられて、用紙排出方向下流側に向けて上向きに傾斜した用紙積載面を有し、該用紙積載面に凹部が形成された排出トレイと、
    前記用紙排出方向と直交する用紙幅方向に延びる支軸を中心として前記凹部に回動可能に支持されて、排出された用紙が積載されるガイド部材と、を備え、
    前記ガイド部材は、前記凹部に収容される退避位置と、前記用紙排出方向の上流側に向かって前記用紙積載面よりも上方に傾斜する案内位置と、のいずれかに支持され、前記案内位置に支持されると、前記用紙積載面よりも上方で排出される用紙に当接して前記用紙排出方向に沿って用紙を案内し、積載される用紙の重量によって下方に回動して、所定の重量以上で前記退避位置に支持されることを特徴とする用紙排出装置。
  2. 前記ガイド部材を前記案内位置に向けて付勢する弾性部材を備え、
    前記ガイド部材は、前記案内位置において用紙が順次積載されると、該用紙の重量に応じて前記弾性部材の付勢力に抗して下方に回動することを特徴とする請求項1に記載の用紙排出装置。
  3. 前記支軸は、前記凹部の前記用紙排出方向下流側の端部に設けられており、
    前記ガイド部材を前記退避位置において回動不能に支持するロック機構を有し、
    前記ガイド部材は、前記ロック機構を解除することで前記案内位置に支持され、積載される用紙の重量に応じて前記凹部に向かって下方に回動することを特徴とする請求項2に記載の用紙排出装置。
  4. 前記支軸は、前記凹部の前記用紙排出方向中央に設けられており、
    前記ガイド部材は、前記案内位置に支持されると、積載される用紙の重量に応じて前記支軸よりも前記用紙排出方向上流側の前記凹部に向かって下方に回動することを特徴とする請求項2に記載の用紙排出装置。
  5. 前記ガイド部材は、最小用紙幅よりも狭い幅を有し、前記支軸側の端部から先端側に向かって幅が広くなるように形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の用紙排出装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の用紙排出装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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