JP2017042554A - アイロン - Google Patents

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Abstract

【課題】必要に応じてスチームを掛け面の異なる領域から噴出させることができ、使い勝手の良好なアイロンを提供する。
【解決手段】ヒータ31により加熱されるベース11の底部に、掛け面41を形成する。
ベース11には、タンク組立体17からの水の供給を受けてスチームを発生させる集中側気化室32と分散側気化室33をそれぞれ設ける。掛け面41の中央部には、集中側気化室32で発生したスチームを噴出させる複数のスチーム集中噴出孔43が設けられ、掛け面41の周囲部には、分散側気化室33で発生したスチームを噴出させるスチーム分散噴出孔44が設けられる。
【選択図】図3

Description

本発明は、衣類などのしわ伸ばしを行なうアイロンに関し、特に気化室で発生したスチームを衣類などに噴出させて使用するアイロンに関する。
従来、この種のアイロンとして、例えば特許文献1には、ヒータで加熱されるベースに2つの気化室を区画して設け、一方の気化室は、タンクから直接供給される水を利用してスチームを発生させる通常スチーム用とし、もう一方の気化室は、タンクからポンプ装置を介して供給される水を利用してスチームを発生させる増量スチーム用として、それぞれの気化室から複数のスチーム孔を通して、衣類などにスチームを噴出させるものが知られている。
特開2007−202812号公報
従来の構成では、気化室を二つに分けることで、通常スチームと増量スチームを安定して効率よく発生させることができる。しかし、どちらの場合も掛け面の同じ領域からしかスチームを噴出することができず、アイロンとして使い勝手の向上が望まれていた。
本発明は上記問題点に鑑み、必要に応じてスチームを掛け面の異なる領域から噴出させることができ、使い勝手の良好なアイロンを提供することをその目的とする。
本発明のアイロンは、加熱手段と、液体を貯留するタンクと、前記加熱手段により加熱され、底部に掛け面を形成したベースと、前記ベースに設けられ、前記タンクからの液体供給を受けてスチームを発生させる第1気化室および第2気化室と、前記掛け面の中央部に設けられ、前記第1気化室で発生したスチームを噴出させるスチーム集中噴出部と、前記掛け面の周囲部に設けられ、前記第2気化室で発生したスチームを噴出させるスチーム分散噴出部と、を備えて構成される。
請求項1の発明によれば、第1気化室に対応して掛け面の中央部に設けたスチーム集中噴出部から、スチームを集中的に噴出させる一方で、第2気化室に対応して掛け面の周囲部に設けたスチーム分散噴出部から、スチームを広く分散して噴出させることで、必要に応じてスチームを掛け面の異なる領域から噴出させることができ、使い勝手の良好なアイロンを提供できる。
請求項2の発明によれば、切替手段を利用した切替え操作に基づき、使用者の意志でスチームを集中若しくは分散の何れかに選択して噴出させることが可能になる。
請求項2の発明によれば、切替手段を利用した切替え操作に基づき、使用者の意志でスチームを集中若しくは分散の何れかだけでなく、集中および分散の両方で広範囲に噴出させることも可能になる。
請求項4の発明によれば、スチームを集中して噴出させる場合のスチーム噴出量と、スチームを分散して噴出させる場合のスチーム噴出量が同じものとなり、違和感なくスチーム機能を使用することができる。
本発明の一実施形態におけるアイロンの全体斜視図である。 同上、アイロン本体の一部の部品を省略した縦断面図である。 同上、アイロン本体下部の要部斜視図である。 同上、ベースの表面側から見た平面図である。 同上、ベースを構成する基体の裏面側から見た底面図である。 同上、ベースの裏面側から見て、スチーム集中噴出部の孔位置を表した底面図である。 同上、ベースの裏面側から見て、スチーム分散噴出部の孔位置を表した底面図である。 同上、基体と掛け面部材の裏面側を重ね合わせたベースの底面図である。 同上、タンクから第2気化室に液体が供給される状態の遮熱板組立の断面図である。 同上、遮熱板組立の斜視図である。 同上、遮熱板組立の上部を透視した要部斜視図である。 同上、切替手段とその周辺の構成を示す要部斜視図である。 同上、切替レバーの操作位置を示す要部平面図である。 同上、スチーム集中噴出部よりスチームが噴出するように切替レバーを操作したときの要部斜視図である。 同上、スチーム分散噴出部よりスチームが噴出するように切替レバーを操作したときの要部斜視図である。
以下、本発明の好ましいアイロンの一実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
まず、図1と図2に基づいてアイロンの全体構成から説明すると、1はアイロン本体、2はアイロン本体1を着脱自在に載置する載置台である。載置台2は、商用電源のコンセント(図示せず)に差し込まれる電源プラグ付きのコード3と、凸状の給電部4が設けられる一方で、アイロン本体1の後部には凹状の受電部5が設けられる。これにより、アイロン本体1を載置台2に載置して、給電部4に受電部5を嵌合させたときに、コード3からの電源電圧が給電部4と受電部5を通してアイロン本体1に供給される構成となっている。なお、本実施形態は載置台2を中継してアイロン本体1に給電を行なうコードレスアイロンであるが、コード3をアイロン本体1に直接接続したコード付きアイロンでも構わない。
アイロン本体1は、金属製のベース11を下部に備えている。ベース11は、ダイキャスト成形品による基体12の底面に、プレート状の掛け面部材13を取付け固定して構成される。ベース11とその周辺の構成については、後程詳しく説明する。
15はベース11の上部に設けられた樹脂製のカバーであり、16はカバー15の上方に設けられたハンドルである。ハンドル16の前方には、液体を貯留するタンクとしてのタンク組立体17が、アイロン本体1に対して着脱可能に設けられる。タンク組立体17は、例えば合成樹脂で形成され、上面から見た形状が略U字状で、その両側がハンドル16の前端部側から後端部側にかけて跨るように配置される。18はタンク組立体17の前部に設けられた開閉自在な注水口蓋であり、ここからタンク組立体17内に液体である水を収容したり、タンク組立体17内の不要水を廃棄したりすることが可能になる。また、タンク組立体17の一側面にやや突出してタンクロック釦19を設け、このタンクロック釦19を押動操作すると、アイロン本体1とタンク組立体17との係止状態が解除され、アイロン本体1からタンク組立体17を離脱できる構成となっている。
21は、アイロン本体1の上部に設けられた操作部で、これはスチーム/ドライ切替レバー21Aや、増量スチーム用のショットボタン21Bや、霧吹き用のミストボタン21Cや、温度設定/切ボタン21Dにより構成される。また操作部21とは別に、アイロン本体1の後部に形成した窓部23には、後述する切替手段24の操作部となる切替レバー25が配設される。ハンドル16の上部には、表示部として複数のLEDを並べた温度表示ランプ22が設けられており、温度設定/切ボタン21Dによる設定温度や、温度検知手段(図示せず)で検知されるベース11の温度などが温度表示ランプ22で表示される。
タンク組立体17の内部には、スチーム/ドライ切替レバー21Aに連動する弁装置26や、ショットボタン21Bに連動するポンプ装置27や、ミストボタン21Cに連動するミスト噴出装置28が設けられる。注水口蓋18の下方にはミスト噴出装置28の噴出口29が配置され、ミストボタン21Cを押動操作する毎に、タンク組立体17内の水が霧状のミストとして噴出口29から噴出される。
次に、図3〜図15を併せて参照しながら、ベース11とその周辺の構成について詳しく説明する。ベース11の基体12には、加熱手段となるヒータ31が上面から見て略U字状に屈曲して埋設される。また、基体12の上面にはスチームを発生させるための2つの気化室、すなわち第1気化室に相当する集中側気化室32と、第2気化室に相当する分散側気化室33がそれぞれ形成される。集中側気化室32と分散側気化室33はいずれもラビリンス凹状に形成され、屈曲したヒータ31の一側近傍に集中側気化室32が配置され、ヒータ31の他側近傍に分散側気化室33が配置される。これにより、ヒータ31からの熱を、2つの気化室32,33に略等しく供給できる。
集中側気化室32の一端をなす入口には、複数の突起を有する滴下受部35が設けられ、集中側気化室32の他端をなす出口には、基体12と掛け面部材13との間の集中側蒸気空間36に連通する開口37が形成される。また、分散側気化室33の一端をなす入口には、複数の突起を有する滴下受部38が設けられ、分散側気化室33の他端をなす出口には、基体12と掛け面部材13との間の別な分散側蒸気空間39に連通する開口40が形成される。集中側気化室32と分散側気化室33との間と同様に、集中側蒸気空間36と分散側蒸気空間39との間は、お互いに完全に区画されている。
掛け面部材13の裏面側で、図示しない布地などに当接する水平で略平坦なベース11の掛け面41の中央領域には、スチーム集中噴出部となる複数のスチーム集中噴出孔43(図6の塗り潰した部分)が設けられる。これとは別に、掛け面41の周囲領域には、スチーム分散噴出部となる複数のスチーム分散噴出孔44(図7の塗り潰した部分)が設けられる。スチーム集中噴出孔43は、全て集中側蒸気空間36に連通して開口形成され、スチーム分散噴出孔44は、全て分散側蒸気空間39に連通して開口形成される。
本実施形態では、複数のスチーム集中噴出孔43が掛け面41の中央部前方寄り一箇所に集中して設けられ、この複数のスチーム集中噴出孔43の前後左右に分散して、掛け面41のほぼ全体に複数のスチーム分散噴出孔44が設けられる。また、スチーム分散噴出孔44は、掛け面41の周囲部だけでなく、掛け面41の後端から上方に傾斜する傾斜面46にも設けられている。スチーム集中噴出孔43とスチーム分散噴出孔44は、個々に全て同じ大きさと形状を有するが、掛け面41の部位に応じて異なる大きさや形状にしても構わない。こうしたベース11の内部構造により、集中側気化室32の滴下受部35に滴下した水は、集中側気化室32内でヒータ31により加熱されてスチームとなり、そこから集中側蒸気空間36を通して、掛け面41の中心部のスチーム集中噴出孔43より集中してスチームが噴出される一方で、別な分散側気化室33の滴下受部38に滴下した水は、集中側気化室33内でヒータ31により加熱されてスチームとなり、そこから分散側蒸気空間39を通して、掛け面41の周辺部および傾斜面46のスチーム分散噴出孔44より分散してスチームが噴出される。
基体12には、集中側気化室32と分散側気化室33に共通して、それらの上面開口を塞ぐ蓋板51が取付け固定され(図14、図15を参照)、この蓋板51の上面には、ベース11からの熱を遮断する遮熱板組立52が配設される。遮熱板組立52には、タンク組立体17と気化室32,33との間を繋ぐ2つ通液路として、タンク組立体17から集中側気化室32に液体を流通する第1通液路としての集中側通水路54と、タンク組立体17から分散側気化室33に液体を流通する第2通液路としての分散側通水路55を、その内部に備えている。また、各通水路54,55に共通して、遮熱板組立52の前方上面側には、アイロン本体1に装着したタンク組立体17の弁装置26に密着連通する流入部56が設けられるのに対し、遮熱板組立52の後方下面側には、集中側通水路54の流出部57と、分散側通水路55の流出部58が別々に設けられる。集中側通水路54の流出部57は、集中側気化室32の滴下受部35に臨んで開口しており、分散側通水路55の流出部58は、分散側気化室33の滴下受部38に臨んで開口している。
流入部56には、スチーム集中噴出孔43やスチーム分散噴出孔44からの湯滴噴出を防止するために、当該流入部56を開閉する弁機構61が組み込まれる。ここでの弁機構61は、流入部56に上下動可能に設けられた弁体としての弁杆62と、流入部56を閉じる方向に弁杆62を付勢するスプリングなどの弾性体63と、ベース11の温度を感知して変形する感熱押動体としてのバイメタル64と、を主な構成要素とするものである。図9には、バイメタル64の反転状態を実線で示し、復帰状態を破線で示しているが、ベース11が液体の気化温度よりも低い場合は、バイメタル64が弁杆62の下面から離れる復帰状態となり、弾性体63の付勢力により弁杆62が流入部56を閉塞するのに対し、ベース11が液体の気化温度以上になると、バイメタル64が弾性体63の付勢力に抗して弁杆62を押し上げる反転状態となり、図9に示すように弁杆62が流入部56を開放する構成となっている。
集中側通水路54の流出部57には、当該流出部57を開閉する集中側弁機構67が組み込まれる。また、分散側通水路55の流出部58にも、当該流出部58を開閉する分散側弁機構68が組み込まれる。図9には、流出部58に上下動可能に設けられた弁体としての弁杆69と、流出部58を開ける方向に弁杆69を付勢するスプリングなどの弾性体70と、からなる分散側弁機構68が図示されているが、集中側弁機構67も同様に、弁杆69と弾性体70とを主な構成要素としている。
本実施形態の遮熱板組立52は、ホルダー部材75の上下に上部材76と下部材77をそれぞれ保持し、これらの各部材75〜77を板状部材78に組み込むことで、前述した集中側通水路54や分散側通水路55をその内部に形成している。
アイロン本体1の内部には、切替レバー25と集中側弁機構67および分散側弁機構68との間の連結機構として、継手81とスライド板82をそれぞれ備えている。これらの切替レバー25や、集中側弁機構67や、分散側弁機構68や、継手81や、スライド板82は、集中側通水路54の流出部57や分散側通水路55の流出部58の開閉を、手動操作により切替え可能にする切替手段24を構成する。
切替レバー25は、アイロン本体1の窓部23から露出する摘みを備えた回動自在な操作体83と、この操作体83の回転中心に設けられた軸付きのピニオン84とにより構成される。また、長尺状の継手81は、基端側にピニオン84と歯合するラック85が設けられると共に、先端側にスライド板82が取付け固定される。スライド板82は、遮熱板組立52の上部において、集中側弁機構67と分散側弁機構68に跨って配置され、これらの弁杆69に対応して、2個の穴86,87を開口形成している。
本実施形態では、前述のラック85とピニオン84とによる連結機構により、操作体83の摘みを動かしてピニオン84に回転力を与えると、継手81とスライド板82がアイロン本体1の左右方向に移動する。このとき、集中側弁機構67の弁杆69上に穴86が位置すれば、遮熱板組立52の内部で弾性体70の付勢力により弁杆69が押し上げられ、集中側通水路54の流出部57が閉塞する。それに対して、集中側弁機構67の弁杆69上に穴86が位置しなければ、スライド板82が弁杆69の上端に当接することにより、弾性体70の付勢力に抗して弁杆69が下方に押し付けられ、集中側通水路54の流出部57が開放する。同様に、分散側弁機構68の弁杆69上に穴87が位置すれば、遮熱板組立52の内部で弾性体70の付勢力により弁杆69が押し上げられ、分散側通水路55の流出部58が閉塞する。それに対して、分散側弁機構68の弁杆69上に穴87が位置しなければ、スライド板82が弁杆69の上端に当接することにより、弾性体70の付勢力に抗して弁杆69が下方に押し付けられ、分散側通水路55の流出部58が開放する。図9は例として、集中側通水路54の流出部57が閉塞する一方で、分散側通水路55の流出部58が開放した状態を示している。
本実施形態の切替手段24は、使用者が操作体83を回動操作するのに伴い、集中側通水路54の流出部57を開放し、分散側通水路55の流出部58を閉塞して、スチーム集中噴出孔43だけからスチームを噴出させる第1のモードと、集中側通水路54の流出部57を閉塞し、分散側通水路55の流出部58を開放して、スチーム分散噴出孔44だけからスチームを噴出させる第2のモードの他に、集中側通水路54の流出部57を開放すると共に、分散側通水路55の流出部58も開放して、スチーム集中噴出孔43とスチーム分散噴出孔44の双方から同時にスチームを噴出させる第3のモードの何れかにスチームの噴出を切替えできる構成となっている。この場合、第3のモードを選択した場合は、スライド板82が集中側弁機構67の弁杆69と分散側弁機構68の弁杆69を同時に押し付けるように、スライド板82が配置される。切替手段24は本実施形態で示したような構成に限定されないが、少なくとも第1と第2のモード、好ましくは第1〜第3のモードの何れかに切替えできる構成とする。
次に、上記構成のアイロンについて、特にスチーム機能に関する作用を説明する。注水口蓋18を開閉して、所定量の水をタンク組立体17の内部に収容し、そのタンク組立体17をアイロン本体1の前方にセットする。続いて、載置台2にそのアイロン本体1を載置し、コード3からの電源電圧をアイロン本体1に供給している状態で、温度設定/切ボタン21Dを押動操作し、アイロン掛けの対象物となる布地などに合わせた温度を設定する。これによりアイロン本体1の内部では、温度検知手段で検知されるベース11の温度が、温度設定/切ボタン21Dで設定した温度に近付くように、ヒータ31を通断電制御して、集中側気化室32や分散側気化室33を含むベース11を加熱する。
また、使用者がスチーム機能を利用する場合は、スチーム/ドライ切替レバー21Aを「スチーム」側に切替える。これにより、遮熱板組立52の流入部56に当接している弁装置26が開き、タンク組立体17内部から流入部56への水の流通が可能となる。なお、スチーム/ドライ切替レバー21Aを「ドライ」側に切替えると、弁装置26が閉じて、タンク組立体17内部から流入部56への水の流通が遮断され、この場合はスチーム集中噴出孔43やスチーム分散噴出孔44からスチームが噴出しないドライアイロンとして、アイロン本体1を使用できる。
ヒータ31によりベース11への加熱を開始した直後は、ベース11が水の気化温度にまで到達せず、ベース11に装着されたバイメタル64は、図9の破線で示す復帰状態にある。そのため、遮熱板組立52に組み込まれた弁機構61の弁杆62は、弾性体63の付勢力により流入部56を閉塞する方向に押し下げられる。したがってこの場合は、スチーム/ドライ切替レバー21Aを「スチーム」側に切替えた状態でも、タンク組立体17内からの水の流通は流入部56で遮断されるので、そこから先のスチーム集中噴出孔43やスチーム分散噴出孔44で、アイロン掛け時などに気化されない湯滴が噴出するのを防ぐことができる。
その後、ベース11が十分に加熱されて、水の気化温度以上に上昇すると、それまで復帰状態にあったバイメタル64が、図9に実線で示す反転状態に変形し、弾性体63の付勢力に抗して、流入部56が開放する方向に弁機構61の弁杆62を押し上げる。したがってこの場合は、スチーム/ドライ切替レバー21Aを「スチーム」側に切替えた状態で、タンク組立体17内部の水が流入部56を通して集中側通水路54と分散側通水路55に導かれ、集中側気化室32や分散側気化室33で発生したスチームが、それに対応するスチーム集中噴出孔43やスチーム分散噴出孔44から噴出できるようになる。
ここで本実施形態では、使用者が操作する切替レバー25の位置に応じて、ベース11の掛け面41からのスチームの噴出を、集中、分散、集中および分散の何れかのモードに切替えることができる。
具体的には、切替レバー25を構成する操作体83の摘みを、図13に示す第1のモードに対応した位置Aに動かすと、図14に示すように、継手81とスライド板82がベース11上でアイロン本体1に対して右方向に移動し、集中側通水路54の流出部57を開放する方向に、集中側弁機構67の弁杆69が押し下げられると共に、分散側通水路55の流出部58を閉塞する方向に、分散側弁機構68の弁杆69が押し上げられる。したがって第1のモードでは、遮熱板組立52内の集中側通水路54に導かれた水だけが、流出部57から集中側気化室32の滴下受部35に滴下し、その集中側気化室32で気化されたスチームが、集中側蒸気空間36からスチーム集中噴出孔43に導かれて、掛け面41の中央部に設けたスチーム集中噴出孔43から、布地などに集中してスチームを噴出することができる。
また、切替レバー25を構成する操作体83の摘みを、図13に示す第2のモードに対応した位置Bに動かすと、今度は図15に示すように、継手81とスライド板82がベース11上でアイロン本体1に対して左方向に移動し、集中側通水路54の流出部57を閉塞する方向に、集中側弁機構67の弁杆69が押し上げられると共に、分散側通水路55の流出部58を開放する方向に、分散側弁機構68の弁杆69が押し下げられる。したがって第2のモードでは、遮熱板組立52内の分散側通水路55に導かれた水だけが、流出部58から分散側気化室33の滴下受部38に滴下し、その分散側気化室33で気化されたスチームが、分散側蒸気空間39からスチーム分散噴出孔44に導かれて、掛け面41の周囲部に設けたスチーム分散噴出孔44から、布地などに分散してスチームを噴出することができる。
さらに、切替レバー25を構成する操作体83の摘みを、図13に示す第3のモードに対応した位置Cに動かすと、継手81とスライド板82が前記第1のモードと第2のモードの略中間の位置に移動し、集中側通水路54の流出部57を開放する方向に、集中側弁機構67の弁杆69が押し下げられると共に、分散側通水路55の流出部58を開放する方向に、分散側弁機構68の弁杆69が押し下げられる。したがって第3のモードでは、遮熱板組立52内の集中側通水路54と分散側通水路55に導かれた水が、集中側気化室32の滴下受部35と分散側気化室33の滴下受部38にそれぞれ滴下し、集中側気化室32と分散側気化室33で気化されたスチームが、スチーム集中噴出孔43とスチーム分散噴出孔44を通して、掛け面41の略全体から布地などへ広範囲に噴出することができる。
上述した各モードでのスチーム噴出において、特に第1モードと第2モードでは、遮熱板組立52の内部で、集中側通水路54と分散側通水路55に共通する流入部56から、それぞれの流出部57,58を通して、集中側気化室32または分散側気化室33に同量の水を供給できる構造となっている。そのため、スチーム集中噴出孔43とスチーム分散噴出孔44の形状や数の違いなどに拘らず、第1モードで全てのスチーム集中噴出孔43から噴出するスチームの全量と、第2モードで全てのスチーム分散噴出孔44から噴出するスチームの全量は等しくなり、切替レバー25を切替え操作する毎に、スチームの全噴出量が異なるような違和感を解消できる。
以上のように、本実施形態のアイロンは、加熱手段としてのヒータ31と、液体である水を貯留するタンクとしてのタンク組立体17と、ヒータ31により加熱され、底部に掛け面41を形成したベース11と、ベース11に設けられ、タンク組立体17からの水の供給を受けてスチームを発生させる第1気化室となる集中側気化室32および第2気化室となる分散側気化室33と、掛け面41の中央部に設けられ、集中側気化室32で発生したスチームを噴出させるスチーム集中噴出部としてのスチーム集中噴出孔43と、掛け面41の周囲部に設けられ、分散側気化室33で発生したスチームを噴出させるスチーム分散噴出部としてのスチーム分散噴出孔44と、を備えている。
この場合、集中側気化室32に対応して掛け面41の中央部に設けたスチーム集中噴出孔43から、スチームを集中的に噴出させる一方で、分散側気化室33に対応して掛け面4の周囲部に設けたスチーム分散噴出孔44から、スチームを広く分散して噴出させることで、必要に応じてスチームを掛け面41の異なる領域から噴出させることができ、使い勝手の良好なアイロンを提供できる。
また本実施形態では、スチームの噴出をスチーム集中噴出孔43またはスチーム分散噴出孔44の何れかから切替え操作可能とする切替手段24をさらに備えている。
この場合、切替手段24を利用した切替え操作に基づき、使用者の意志でスチームを集中若しくは分散の何れかに選択して噴出させることが可能になる。
また本実施形態では、スチーム集中噴出孔43またはスチーム分散噴出孔44の何れかだけでなく、スチーム集中噴出孔43およびスチーム分散噴出孔44の両方からのスチーム噴出にも切替え操作できるように、切替手段24を構成している。
この場合、切替手段24を利用した切替え操作に基づき、使用者の意志でスチームを集中若しくは分散の何れかだけでなく、集中および分散の両方で広範囲に噴出させることも可能になる。
さらに本実施形態では、スチーム集中噴出孔43またはスチーム分散噴出孔44の何れかからスチームを噴出させているときに、タンク組立体17から集中側気化室32への水の供給量と、タンク組立体17から分散側気化室33への水の供給量を同じになるように、タンク組立体17と前記第1気化室および前記第2気化室との間に、液体供給手段となる遮熱板組立52を備えている。
この場合、スチーム集中噴出孔43から衣類などにスチームを集中して噴出させる場合のスチーム噴出量と、スチーム分散噴出孔44から衣類などにスチームを分散して噴出させる場合のスチーム噴出量が同じものとなり、違和感なくスチーム機能を使用することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更可能である。例えば本実施形態のように、ベースに気化室が二つだけ設けられるものに限らず、気化室が三つ以上設けられるものや、スチーム集中噴出部やスチーム分散噴出部以外の別な噴出部が掛け面に存在するものでも、本発明のアイロンに含まれると解釈される。
11 ベース
17 タンク組立体(タンク)
24 切替手段
31 ヒータ(加熱手段)
32 集中側気化室(第1気化室)
33 分散側気化室(第2気化室)
41 掛け面
43 スチーム集中噴出孔(スチーム集中噴出部)
44 スチーム分散噴出孔(スチーム分散噴出部)
52 遮熱板組立(液体供給手段)

Claims (4)

  1. 加熱手段と、
    液体を貯留するタンクと、
    前記加熱手段により加熱され、底部に掛け面を形成したベースと、
    前記ベースに設けられ、前記タンクからの液体供給を受けてスチームを発生させる第1気化室および第2気化室と、
    前記掛け面の中央部に設けられ、前記第1気化室で発生したスチームを噴出させるスチーム集中噴出部と、
    前記掛け面の周囲部に設けられ、前記第2気化室で発生したスチームを噴出させるスチーム分散噴出部と、
    を備えたことを特徴とするアイロン。
  2. 前記スチームの噴出を、前記スチーム集中噴出部または前記スチーム分散噴出部の何れかに切替え操作可能とする切替手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載のアイロン。
  3. 前記スチーム集中噴出部および前記スチーム分散噴出部の両方からのスチーム噴出にも切替え操作可能とするように、前記切替手段を構成したことを特徴とする請求項2記載のアイロン。
  4. 前記スチーム集中噴出部または前記スチーム分散噴出部の何れかからスチームを噴出させているときに、前記タンクから前記第1気化室への液体供給量と、前記タンクから前記第2気化室への液体供給量を同じになるように、前記タンクと前記第1気化室および前記第2気化室との間に液体供給手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載のアイロン。
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