JP2017041797A - 撮像装置、その制御方法及びプログラム - Google Patents

撮像装置、その制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】静止画撮影に連動して動画を記録する動画同時記録モードにおいて、静止画に準じた画像を含む動画を記録できるようにする。【解決手段】デジタルカメラ100は、動画同時記録モード時の静止画撮影においてフラッシュ発光させた場合や合成モードである場合、同時記録動画に、静止画から生成したストップモーション映像を挿入する。例えば静止画撮影の直近3秒分の動画データを記録媒体200に記録するとともに、静止画データから1秒分のストップモーション映像データを生成して記録媒体200に記録する。【選択図】図1

Description

本発明は、静止画撮影に連動して動画を記録する動画同時記録モードを実行可能な撮像装置、その制御方法及びプログラムに関する。
近年、家庭用ビデオカメラやデジタルスチルカメラ等の撮像機器が一般に普及している。その中には、静止画撮影機能及び動画撮影機能の双方を搭載した機種も多く、ユーザにとって有益な機能となっている。
通常は、静止画撮影及び動画撮影はユーザの指示により開始され、静止画及び動画それぞれの記録開始の指示手段を有する。また、静止画撮影を指示すると、例えば静止画撮影前後の動画を同時に記録する撮像装置も提案されており、ユーザは動画の撮影指示を意識することなく、静止画及び動画をそれぞれ楽しむことができる。
特許文献1には、動画撮影中にフラッシュ静止画撮影が行なわれる場合には、Bフレーム中のいずれかのタイミングでフラッシュを発光させてフラッシュ静止画撮影を行なう構成が開示されている。
特許文献2には、動画撮影中における静止画撮影がストロボ発光を伴うか否かを判断し、ストロボ発光を伴うと判断された場合、少なくともストロボ発光している間、動画撮影を一時停止させる構成が開示されている。
特開2005−117095号公報 特開2008−295098号公報
静止画撮影に連動して動画を記録する動画同時記録モードにおいて、例えば静止画撮影の際にフラッシュを発光させた場合、同時記録する動画はフラッシュの発光前後で暗い映像となっている可能性が高く、ユーザにとって有用な動画とならないことがある。
特許文献1では、フラッシュ撮影を行う際にフラッシュを発光させたフレームを除外しやすいタイミングで光らせるものであり、フラッシュ撮影の静止画と動画の両立を考慮したものではない。
また、特許文献2では、ストロボ発光させるたびに動画撮影を停止させるので、肝心のシーンの動画が撮影できないおそれがある。
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、静止画撮影に連動して動画を記録する動画同時記録モードにおいて、静止画に準じた画像を含む動画を記録できるようにすることを目的とする。
本発明の撮像装置は、動画同時記録モード時に、静止画撮影に連動して同時記録動画を記録する動画記録手段と、静止画撮影により撮影した静止画から挿入画像を生成する生成手段と、前記同時記録動画に、前記生成手段で生成した挿入画像を挿入する挿入手段とを備え、前記静止画撮影の撮影条件が所定の条件である場合、前記同時記録動画に、前記挿入画像を挿入して記録することを特徴とする。
本発明によれば、静止画撮影に連動して動画を記録する動画同時記録モードにおいて、同時記録動画に、静止画から生成した挿入画像を挿入するようにしたので、静止画に準じた画像を含む動画を記録することができ、ユーザにとって有用な動画を提供することができる。
第1の実施形態に係るデジタルカメラの構成を示す図である。 第1の実施形態に係るデジタルカメラによる動画同時記録モードでの撮影フローを示すフローチャートである。 画像データの流れを示す図である。 メモリの状態を説明するための図である。 記録媒体に記録する動画のイメージを示す図である。 ホワイトバランスの白検出範囲を説明するための図である。 ストップモーション映像データの生成処理におけるデータフローを示す図である。 第2の実施形態に係るデジタルカメラによる動画同時記録モードでの撮影フローを示すフローチャートである。 被写体輝度算出に関する枠設定を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明を適用した撮像装置である実施形態に係るデジタルカメラ100の構成を示す図である。
10は撮影レンズである。12は絞り機能を備える機械式シャッターである。14は撮像素子であり、光学像を電気信号に変換する。16はA/D変換器であり、撮像素子14のアナログ信号出力をデジタル信号に変換する。18はタイミング発生回路であり、メモリ制御回路22及びシステム制御回路50により制御され、撮像素子14、A/D変換器16にクロック信号や制御信号を供給する。機械式シャッター12以外にも、タイミング発生回路18による撮像素子14のリセットタイミングの制御によって、電子シャッターとして蓄積時間を制御することが可能であり、動画撮影等に使用可能である。
20は画像処理回路であり、A/D変換器16からのデータ、或いはメモリ制御回路22からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。また、画像処理回路20により画像の切り出し、変倍処理を行うことで電子ズーム機能が実現される。また、画像処理回路20は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてシステム制御回路50が露光制御部40、測距制御部42に対して制御を行う、TTL方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理を行う。さらに、画像処理回路20は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行う。
22はメモリ制御回路であり、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理回路20、メモリ30、圧縮・伸長回路32を制御する。A/D変換器16のデータが画像処理回路20、メモリ制御回路22を介して、或いはA/D変換器16のデータが直接メモリ制御回路22を介して、メモリ30に書き込まれる。
28はTFT LCD等から成る画像表示部であり、メモリ30に書き込まれた表示用の画像データはメモリ制御回路22を介して画像表示部28により表示される。画像表示部28を用いて撮像した画像データを逐次表示すれば、電子ファインダ機能を実現することが可能である。また、画像表示部28は、システム制御回路50の指示により任意に表示をオン/オフすることが可能であり、表示をオフにした場合にはデジタルカメラ100の電力消費を大幅に低減することができる。
30は撮影した静止画データや動画データを格納するためのメモリであり、所定枚数の静止画や所定時間の動画を格納するのに十分な記憶量を備える。これにより、複数枚の静止画を連続して撮影する連写撮影やパノラマ撮影の場合にも、高速かつ大量の画像書き込みをメモリ30に対して行うことが可能となる。また、メモリ30は、システム制御回路50の作業領域としても使用することが可能である。
31はFlash ROM等により構成される不揮発性メモリである。システム制御回路50が実行するプログラムコードは不揮発性メモリ31に書き込まれ、逐次読み出しながらプログラムコードを実行する。また、不揮発性メモリ31内には、システム情報を記憶する領域や、ユーザ設定情報を記憶する領域を設け、様々な情報や設定を次回起動時に読み出して、復元することを実現している。
32は圧縮・伸長回路であり、適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮伸長する。圧縮・伸長回路32は、メモリ30に格納された画像を読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行い、処理を終えたデータをメモリ30に書き込む。
40は露光制御部であり、機械式シャッター12を制御する。露光制御部40は、フラッシュ48と連動することによりフラッシュ調光機能も有する。42は測距制御部であり、撮影レンズ10のフォーカシングを制御する。44はズーム制御部であり、撮影レンズ10のズーミングを制御する。48はフラッシュであり、AF補助光の投光機能、フラッシュ調光機能も有する。露光制御部40、測距制御部42はTTL方式を用いて制御され、撮像した画像データを画像処理回路20によって演算した演算結果に基づき、システム制御回路50が露光制御部40、測距制御部42に対して制御を行う。
50はシステム制御回路であり、デジタルカメラ100全体を制御する。
60、62、64、66、70及び72は、システム制御回路50の各種の動作指示を入力するための操作部であり、スイッチやダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等の単数或いは複数の組み合わせにより構成される。
ここで、これらの操作部の具体的な説明を行う。
60はモードダイアルスイッチであり、電源オフ、自動撮影モード、撮影モード、パノラマ撮影モード、動画撮影モード、動画同時記録モード等の各機能モードを切り替え設定することができる。
62はシャッタースイッチSW1であり、レリーズボタンの操作途中(半押し)でオンとなり、AF処理、AE処理、AWB処理等の動作開始を指示する。64はシャッタースイッチSW2であり、レリーズボタンの操作完了(全押し)でオンとなる。フラッシュ撮影の場合、EF処理を行った後に、AE処理で決定された露光時間分、撮像素子14を露光させ、この露光期間中に発光させて、露光期間終了と同時に露光制御部40により遮光することで、撮像素子14への露光を終了させる。そして、読み出し処理、現像処理、記録処理という一連の処理の動作開始を指示する。読み出し処理では、撮像素子14から読み出した信号をA/D変換器16、メモリ制御回路22を介してメモリ30に画像データを書き込む。現像処理では、画像処理回路20やメモリ制御回路22での演算を用いた現像を行う。記録処理では、メモリ30から画像データを読み出し、圧縮・伸長回路32で圧縮を行い、次に記録媒体200に画像データを書き込む。
66は表示切替スイッチであり、画像表示部28の表示切替をすることができる。この機能により、光学ファインダ104を用いて撮影を行う際に、画像表示部28への電流供給を遮断することにより、省電力を図ることが可能となる。
70は各種ボタン、タッチパネルや回転式ダイアル等からなる操作部である。操作部70としては、メニューボタン、セットボタン、マクロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、フラッシュ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマー切り替えボタン等がある。また、操作部70としては、メニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動−(マイナス)ボタン、再生画像移動+(プラス)ボタン、再生画像移動−(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露出補正ボタン、日付/時間設定ボタン等もある。
72はズームスイッチであり、ユーザが撮像画像の倍率変更指示を行うときに用いられる。ズームスイッチ72は、撮像画角を望遠側に変更させるテレスイッチと、広角側に変更させるワイドスイッチとを備える。ズームスイッチ72を用いることにより、ズーム制御部44に撮影レンズ10の撮像画角の変更を指示し、光学ズーム操作を行うトリガとなる。また、画像処理回路20による画像の切り出しや、画素補間処理等による撮像画角の電子的なズーミング変更のトリガともなる。
86は電源であり、アルカリ電池の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Liイオン電池等の二次電池、ACアダプター等により構成される。
90はメモリカードやハードディスク等の記録媒体とのインタフェース、92はメモリカードやハードディスク等の記録媒体と接続を行うコネクタである。
104は光学ファインダであり、画像表示部28による電子ファインダ機能を使用すること無しに、光学ファインダのみを用いて撮影を行うことが可能である。
110は通信部であり、USB、IEEE1394、LAN、無線通信等の各種通信機能を有する。112は通信部110によりデジタルカメラ100を他の機器と接続するコネクタ、或いは無線通信の場合はアンテナである。
200はメモリカードやハードディスク等の記録媒体である。記録媒体200は、半導体メモリや磁気ディスク等により構成される記録部202、デジタルカメラ100とのインタフェース204、デジタルカメラ100と接続を行うコネクタ206を備える。
図2は、実施形態に係るデジタルカメラ100による動画同時記録モードでの撮影フローを示すフローチャートである。
システム制御回路50は、モードダイアルスイッチ60の状態を調べ、動画同時記録モードであれば、図2に示す動画同時記録モードに入る。
動画同時記録モードは、静止画撮影に連動して動画を記録するものであり、本実施形態では、静止画撮影の直前の動画を記録する。以下では、動画同時記録モードにおいて静止画撮影に連動して記録する動画を、同時記録動画と称する。
ステップS101で、システム制御回路50は、動画データのエンコード処理を開始して、メモリ30内に配置された動画用のバッファ領域に書き込む。動画用のバッファ領域は記憶できる容量に限りがあるため、最後まで書き込んだら先頭に戻り、古い動画データを上書きして、常に所定秒数分の動画データを記憶する。
ステップS102で、システム制御回路50は、静止画レリーズ指示を待つ。静止画レリーズ指示が行われると、ステップS103で、システム制御回路50は、動画データのエンコードを停止させる。この時点では、バッファ領域に直前の動画(同時記録動画)データが所定秒数分記憶されたままとなっている。
ステップS104で、システム制御回路50は、バッファ領域に記憶されている同時記録動画データの最終ホワイトバランス制御値をCxMov、CyMovとして記憶する。ホワイトバランス処理の詳細については、図6を用いて後述する。
ステップS105で、システム制御回路50は、フラッシュ発光の有無を判定する。フラッシュ発光が必要と判断すると、ステップS106でフラッシュ48を発光させると同時に、ステップS107で静止画撮影を行い、静止画データをメモリ30に記憶する。フラッシュ発光が必要でないと判断すると、ステップS107で静止画撮影を行い、静止画データをメモリ30に記憶する。
ステップS108で、システム制御回路50は、静止画撮影が複数枚の静止画を合成する合成モードあるか否かを判定する。合成モードであれば、ステップS109で複数枚の静止画を撮影し、ステップS110で静止画の合成処理を行った後、ステップS111に進む。この合成処理は、ハイダイナミックレンジ撮影、合成手振れ補正、高感度合成、パノラマ合成や部分ホワイトバランス合成撮影等が含まれる。合成モードでなければ、ステップS111に進む。
ステップS111で、システム制御回路50は、ストップモーション映像用のホワイトバランス制御値CxCap、CyCapを算出する。本実施形態では、後述するように静止画撮影により撮影した静止画から挿入画像としてストップモーション映像を生成し、同時記録動画に挿入する。この場合に、ストップモーション映像のホワイトバランス制御値CxCap、CyCapが同時記録動画の最終ホワイトバランス制御値CxMov、CyMovから離れると、ストップモーション映像と同時記録動画の色味が異なり、再生時に違和感を与えてしまう。そこで、ストップモーション映像のホワイトバランス制御値が、同時記録動画の最終ホワイトバランス制御値から著しく変わらないように、以下の式により所定の範囲内に収まるように制限を掛ける。
CxDiff = |CxMov - CxCap|
CyDiff = |CyMov - CyCap|
CxDiff > CxRef であれば CxCap = CxMov CxRef:WB制御差基準値
CyDiff > CyRef であれば CyCap = CyMov CyRef:WB制御差基準値
ステップS112で、システム制御回路50の制御下、ステップS107でメモリ30に記憶した静止画データを画像処理回路20で現像し、記録媒体200に記録する。ここで現像した静止画データはストップモーション映像の生成に使用するので、メモリ30に記憶した状態のまま保持しておく。
ステップS113で、システム制御回路50は、同時記録動画にストップモーション映像を挿入するか否かを判定する。静止画撮影においてフラッシュ発光させた場合や合成モードである場合、ステップS114に進み、そうでない場合、ステップS117に進む。
ステップS114で、システム制御回路50は、動画用のバッファ領域に記憶された静止画撮影の直近3秒分の同時記録動画データを記録媒体200に記録する。
ステップS115で、システム制御回路50は、メモリ30に記憶されている静止画データから、ステップS111で算出したホワイトバランス制御値を適用した1秒分のストップモーション映像データを生成、エンコードする。ストップモーション映像データの生成処理については、図7を用いて詳細に後述する。
ステップS116で、システム制御回路50は、ステップS115で生成したストップモーション映像データを記録媒体200に記録する。
一方、ステップS117で、システム制御回路50は、動画用のバッファ領域に記憶されている静止画撮影の直近4秒分の同時記録動画データを記録媒体200に記録する。
本実施形態では、同時記録動画を1シーン4秒としており、ストップモーション映像を挿入する場合は、静止画撮影の直近3秒分の同時記録動画に加えて1秒分のストップモーション映像を挿入する例としている。しかしながら、記録時間に関してはこの限りでなく、他の時間設定やユーザが指定する時間であってもよい。
図3は、実施形態に係るデジタルカメラ100での画像データの流れを示す図である。
動画記録を行うときは、撮影レンズ10を通して撮像素子14に結像した映像を画像処理回路20で画像処理し、フレーム単位の動画データをメモリ30に書き込む。複数フレームの動画データを圧縮・伸長回路32を使用して動画圧縮処理を行ってメモリ30に書き戻し、インタフェース90を介して記録媒体200に書き込む。
静止画記録を行うときは、フラッシュ発光が必要であればフラッシュ48を発光させて被写体を照明し、撮影レンズ10を通して撮像素子14に結像した映像を画像処理回路20で画像処理し、静止画データをメモリ30に書き込む。合成モードであるときは、静止画データをメモリ30に複数枚記憶させ、メモリ30に書き込まれた複数枚の静止画データを画像処理回路20で合成処理を行ってメモリ30に書き戻す。メモリ30に記憶した静止画データを圧縮・伸長回路32を使用して静止画圧縮処理を行ってメモリ30に書き戻し、インタフェース90を介して記録媒体200に書き込む。
ストップモーション映像記録時には、静止画撮影時にメモリ30に記憶した静止画、又は合成処理を行った後の静止画をストップモーション映像の生成に必要な所定フレーム数コピーして、メモリ30に書き込む。ストップモーション映像用にコピーした静止画をメモリ30から順次読み出し、圧縮・伸長回路32を使用して動画圧縮を行ってメモリ30に書き戻し、インタフェース90を介して記録媒体200内に記録した同時記録動画に挿入するように書き込こむ。
図4は、各状態でのメモリの状態を説明するための図である。
静止画撮影待機401で、動画データを順次エンコードしてメモリ30に書き込んでいる。動画用のバッファ領域の終端まで書き込んだら、先頭に戻って書き込みを続けるリングバッファ書き込みを行う。
静止画レリーズ指示402で、動画データのエンコードを停止させるとともに、静止画を現像処理してYUV画像に変換後、メモリ30に書き込む。
静止画現像403で、メモリ30に書き込んだ静止画YUV画像を圧縮して静止画圧縮画像を生成する。
ファイル書き出し404で、メモリ30に書き込んだ静止画圧縮画像及び動画圧縮映像を記録媒体200に書き込み、バッファ領域を空の状態にする。
ストップモーション作成405で、空いたバッファ領域上に静止画YUV画像をストップモーション映像の生成に必要な所定フレーム数コピーして書き込み、動画圧縮を行ってストップモーション映像とする。
ストップモーション追記406で、ストップモーション映像を記録媒体200に書き込む。
図5は、記録媒体200に記録する動画のイメージを示す図である。
図5(a)はストップモーション映像を挿入していない、通常の同時記録動画である。この動画は、静止画撮影直前の4秒分を記録したものである。
図5(b)はストップモーション映像を挿入している、同時記録動画である。前3秒は静止画撮影直前の3秒分で、残り1秒は撮影した静止画から生成したストップモーション映像である。動画用のバッファ領域には静止画直前の4秒分の動画を記憶しているが、このときは4秒分のうち後ろ3秒分を記録している。
すなわち、図5(a)、(b)いずれの場合も、1シーン当たりの同時記録動画の記録時間(秒数)は等しい。
図6を用いて、ホワイトバランス処理の詳細について説明する。図6は、ホワイトバランスの白検出範囲を説明するための図である。
動画及び静止画のホワイトバランス処理は、図6の点線で示される白検出範囲601に収まっているか否かを判定する。
撮影画面全体をG1/R/B/G2による2×2画素の正方ブロックで分割し、各ブロックが白検出範囲601内であるか否かを判定する。白判定は、以下の式により行う。
入力ブロック2x2画素 Pix_G1, Pix_R, Pix_B, Pix_G2
白評価値Cx = (Pix_R - Pix_B) / (Pix_G1 + Pix_R + Pix_B + Pix_G2)
Cy = ( (Pix_R + Pix_B) - (Pix_G1 + Pix_G2) ) /
(Pix_G1 + Pix_R + Pix_B + Pix_G2)
求めた(Cx,Cy)を図6の座標系にプロットし、白検出範囲内であれば、白画素と判定し、白積分の対象とする。
Sum_G1 = Sum_G1 + Pix_G1(白画素)
Sum_R = Sum_R + Pix_R(白画素)
Sum_B = Sum_B + Pix_B(白画素)
Sum_G2 = Sum_G2 + Pix_G2(白画素)
有効領域全画素を対象に白判定・積分を行って求めた白積分値に対し、ホワイトバランス制御ゲインは以下のように求める。
Sum_Y = (Sum_G1 + Sum_R + Sum_B + Sum_G2) / 4
WBgain_G1 = Sum_Y / Sum_G1
WBgain_R = Sum_Y / Sum_R
WBgain_B = Sum_Y / Sum_B
WBgain_G2 = Sum_Y / Sum_G2
これらのホワイトバランス制御ゲインを画像データに乗算して、ホワイトバランス処理を行う。
図7を用いて、ストップモーション映像の生成処理について説明する。図7は、ストップモーション映像データの生成処理におけるデータフローを示す図である。
静止画撮影したYUV画像を、ステップS111で算出したホワイトバランス制御値を適応させるため、ステップS701でホワイトバランス制御値ゲインを乗算する。ステップS702で静止画サイズから動画サイズにリサイズし、ステップS703でストップモーション映像用YUVデータをメモリ30に書き込む。ステップS704で、このYUVデータをストップモーション保持期間分コピーする。ステップS705で、ステップS704でコピーした画像を順次動画圧縮回路に入力し、ストップモーション映像データが生成される。
例えば、動画のフレームレートが30fpsでストップモーション映像を1秒生成するには、ステップS704での画像コピーを29回行い、合計30枚の画像を動画圧縮し、ストップモーション映像とする。
動画同時記録モード時に、例えば静止画撮影の際にフラッシュを発光させた場合、同時記録動画は暗い映像となっている可能性が高い。また、合成モードで静止画撮影を行った場合、同時記録動画には合成による効果が反映されない。そこで、このような場合に、同時記録動画に、静止画から生成したストップモーション映像を挿入するようにした。これにより、静止画に準じた画像を含む動画を記録することができ、ユーザにとって有用な動画を提供することができる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、静止画撮影の撮影条件に応じて、具体的にはフラッシュ発光による照明を行う場合、及び静止画撮影が合成モードである場合に、同時記録動画にストップモーション映像を挿入するようにした。
第2の実施形態では、静止画撮影により撮影した静止画での被写体条件と、同時記録動画での被写体条件とに応じて、同時記録動画にストップモーション映像を挿入する。
第2の実施形態に係るデジタルカメラ100の構成及び基本的な処理動作は第1の実施形態と同様であり、以下では第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図8は、実施形態に係るデジタルカメラ100による動画同時記録モードでの撮影フローを示すフローチャートである。なお、図2に示した撮影フローと同様の処理には同一の符号を付し、その説明を省略する。
ステップS103で動画データのエンコードを停止させた後、ステップS104で、同時記録動画の最終ホワイトバランス制御値をCxMov、CyMovとして記憶し、また、ステップS201で同時記録動画の最終フレーム画像から、被写体輝度Ymovを算出する。被写体輝度の算出処理の詳細については、図9を用いて詳細に後述する。
また、ステップS107で静止画撮影を行った後、ステップS111で、ストップモーション映像用のホワイトバランス制御値CxCap、CyCapを算出し、また、ステップS202で、静止画の被写体輝度Ycapを算出する。
ステップS113に替えたステップS203で、システム制御回路50は、同時記録動画にストップモーション映像を挿入するか否かを判定する。同時記録動画の被写体輝度Ymovと静止画の被写体輝度Ycapとを比較して、以下の式に示すように、その差が所定のレベル以上である場合、ステップS114に進み、そうでない場合、ステップS117に進む。
Ydiff = |Ycap - Ymov|
Ydiff > Yref であれば、ストップモーション追記 Yref:輝度差の基準レベル
図9を用いて、被写体輝度の算出処理について説明する。図9は、被写体輝度の算出に関する枠設定を示す図である。
被写体が人物である場合、顔周辺の輝度を算出する。公知の顔検出処理により人物の顔位置情報を得て、図7(a)に示すように、顔周辺に枠901を配置する。枠901ごとに積分値を算出し、図7(b)に示すように、顔として認識している枠901の積分値の総和を求め、顔の輝度を算出する。
積分は色ごと(Gr/R/B/Gb)に行い、m(行番号)×n(列番号)ブロックの場合、以下のようになる。
Block_Gr[m,n]
Block_R[m,n]
Block_B[m,n]
Block_Gb[m,n]
ブロックごとに輝度値を以下の式で求める。
Block_Y[m,n] = ( Block_Gr[m,n] × 3 + Block_R[m,n] × 3 +
Block_B[m,n] + Block_Gb[m,n] × 3 ) / 10
各ブロックの輝度が求め、顔がある部分だけのBlock_Y平均値を求めることで、顔の輝度とする。この輝度算出に従って、動画最終フレームからYmov、静止画からYcapを求め、YmovとYcapとの差からストップモーション映像を挿入するか否かを判定する。
以上、本発明を実施形態と共に説明したが、上記実施形態は本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
例えば上記実施形態では、動画同時記録モードとして、静止画撮影の直前の動画を記録する例を説明したが、静止画撮影の前後や、静止画撮影の直後の動画を記録する場合にも本発明は適用可能である。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

Claims (13)

  1. 動画同時記録モード時に、静止画撮影に連動して同時記録動画を記録する動画記録手段と、
    静止画撮影により撮影した静止画から挿入画像を生成する生成手段と、
    前記同時記録動画に、前記生成手段で生成した挿入画像を挿入する挿入手段とを備え、
    前記静止画撮影の撮影条件が所定の条件である場合、前記同時記録動画に、前記挿入画像を挿入して記録することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記所定の条件は、前記静止画撮影の際に照明を行うことであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記所定の条件は、前記静止画撮影が複数枚の静止画を合成する合成モードであることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記合成モードは、ハイダイナミックレンジ撮影、合成手振れ補正、高感度合成、パノラマ合成、部分ホワイトバランス合成撮影の全て又はいずれかであることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記静止画撮影により撮影した静止画での被写体条件と、前記同時記録動画での被写体条件とを比較して、所定の条件を満たす場合、前記同時記録動画に、前記挿入画像を挿入することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記被写体条件は被写体輝度であり、その差が所定のレベル以上である場合、前記同時記録動画に、前記挿入画像を挿入することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記挿入画像を挿入する場合、前記同時記録動画の記録時間を、前記挿入画像を挿入しない場合に比べて短くすることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記挿入画像を挿入した同時記録動画の記録時間と、前記挿入画像を挿入しない同時記録動画の記録時間とを等しくすることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記挿入画像のホワイトバランス制御値は、前記同時記録動画のホワイトバランス制御値から所定の範囲内に収めることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記同時記録動画をメモリの領域から記録媒体に書き出した後に、前記挿入画像を同領域に生成し、前記記録媒体に書き込むことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記挿入画像は、前記静止画撮影により撮影した静止画から生成したストップモーション映像であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置。
  12. 動画同時記録モード時に、静止画撮影に連動して同時記録動画を記録するステップと、
    静止画撮影により撮影した静止画から挿入画像を生成するステップと、
    前記同時記録動画に、前記生成した挿入画像を挿入するステップとを有し、
    前記静止画撮影の撮影条件が所定の条件である場合、前記同時記録動画に、前記挿入画像を挿入して記録することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  13. 動画同時記録モード時に、静止画撮影に連動して同時記録動画を記録する処理と、
    静止画撮影により撮影した静止画から挿入画像を生成する処理と、
    前記同時記録動画に、前記生成した挿入画像を挿入する処理とをコンピュータを実行させ、
    前記静止画撮影の撮影条件が所定の条件である場合、前記同時記録動画に、前記挿入画像を挿入して記録することを特徴とするプログラム。
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