JP2017041720A - スキャナ装置 - Google Patents

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吉田 剛
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剛 吉田
淳 甲野藤
Atsushi Konoto
淳 甲野藤
将一 佃
Masakazu Tsukuda
将一 佃
勇気 江本
Yuki Emoto
勇気 江本
皓樹 島田
Koki Shimada
皓樹 島田
佐藤 邦明
Kuniaki Sato
邦明 佐藤
棚網 康文
Yasufumi Tanaami
康文 棚網
歓土 倉澤
Kanto Kurasawa
歓土 倉澤
横井 克幸
Katsuyuki Yokoi
克幸 横井
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Abstract

【課題】スキャナ装置において、透明板に対するセンサユニットのがたつきを抑制して高い画像読取品質を達成する。【解決手段】透明板に当接しセンサユニットと透明板との隙間を形成するスペーサは、センサユニットの長手方向の一方の端部の側の1箇所、他方の端部の側の2箇所の計3箇所に、三角形の配置関係で設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、スキャナ装置に関する。
特許文献1には、フラットベッド型のスキャナ装置が開示されている。このスキャナ装置では、センサユニットと原稿台の透明板との間の微小距離を一定に保つために、ガイドシャフトの延びる方向と垂直な方向に細長いセンサユニットにおいて、その長手方向の両端部のそれぞれごとに2個、合計4個のスペーサを設ている。
特開2013−207690号公報
特許文献1に記載の構成は、原稿台を構成する透明板に対してセンサユニットを4点支持構造で付勢する構成であるため、原理上、がたつきが発生しやすい。例えば、4個のスペーサのうちにいずれか1つに変形や取付け誤差が存在すると、透明板に対するセンサユニットのがたつきが生じる。良好な画像読み取りのためにはセンサユニットと原稿が載置される透明板との間隔が一定であることが必要であるから、4点支持構造としたことによるこのようながたつきの発生は、読取画像品質が劣化の要因となる。
本発明の目的は、原稿台を構成する透明板に対するセンサユニットのがたつきを抑制して高い画像読取品質を達成できるスキャナ装置を提供することにある。
本発明のスキャナ装置は、透明板に置かれた原稿を、キャリッジに搭載されて透明板に向けて付勢されたセンサユニットによって読み取るスキャナ装置であって、透明板に当接し、センサユニットと透明板との隙間を形成するスペーサを有し、スペーサは、センサユニットの長手方向の一方の端部の側の1箇所に、他方の端部の側の2箇所に配置され、計3箇所においてセンサユニットが支持される。
本発明によれば、原稿台を構成する透明板に対するセンサユニットのがたつきが起こりにくくなり、高い品質で画像読み取りを行えるようになる。
本発明の実施の一形態のスキャナ装置を示す図であって、原稿カバーを開けた状態を示す斜視図である。 センサユニットの構成を示す断面図である。 スキャナ装置に設けられる画像データ処理を行う回路部分の構成を示すブロック図である。 センサユニットの構成の一例を示す斜視図である。 センサユニットの構成の別の例を示す斜視図である。
次に、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の一形態のフラットヘッド型のスキャナ装置の外観を示している。なおスキャナ装置は原稿画像読取装置とも呼ばれる。
図示されるスキャナ装置10は、大別すると、装置本体1と原稿カバー11とからなっている。図1は、原稿カバー11を開けた状態のスキャナ装置10を示している。装置本体1の上面には、原稿を載置するための原稿台として透明板2が取り付けられている。透明板2は例えばガラス板によって構成される。読取対象となる原稿は、その読取画像面が透明板2と接触するようにして、透明板2の上に載置される。原稿カバー11は、透明板2上に載置された原稿を透明板2の上面に押圧するための押圧部材として機能するものであって、装置本体1に対して開閉可能に取り付けられている。原稿カバー21の押圧面には、シート材とスポンジからなる原稿圧着シート22が貼り付けられている。図示した例では透明板2すなわち原稿台は長方形状となっている。ここで、長方形状の透明板2の相互に直交する辺に対してそれぞれ平行な方向をX方向及びY方向とする。X方向及びY方向は図1において矢印によって示されている。
装置本体1の内部には、X方向に延びるガイドレール31と、センサユニット3とが設けられている。センサユニット3は、X方向に細長い形状を有するとともに、同様にX方向に細長い形状を有するキャリッジ4の上に搭載されている。キャリッジ4は、ガイドレール31に対して摺動可能に係合するスライダ6を有し、スライダ6はキャリッジ4の下面に取り付けられている。またキャリッジ4には、モータ7を駆動源とするベルト5が取り付けられており、モータ7によってベルト5を駆動することにより、スライダ6を介してガイドレール31に摺動しながらY方向に往復移動する。したがってセンサユニット2は、原稿台である透明板2の下面に沿ってY方向に移動可能であり、キャリッジ4の移動に伴ってキャリッジ4に搭載されたまま移動する。ベルト5及びモータ7は、センサユニット2の長手方向(すなわちX方向)と直交する方向(すなわちY方向)にキャリッジ4を駆動する駆動手段として機能する。さらにキャリッジ4には、センサユニット3を上方向、すなわち透明板2に向かって付勢する例えばバネなどの付勢手段(不図示)が設けられている。
次にセンサユニット3について説明する。センサユニット3は、X方向に延びる(ライン型(線型)の密着型(コンタクト)イメージセンサと、このイメージセンサに対する光源とを備え、光源から発して原稿によって反射された光をイメージセンサで検出する構成となっている。図2は、X方向に垂直な面でのセンサユニット3の断面図である。センサユニット3は、その内部に、赤(R)、緑(G)及び青(B)の3色の発光素子33R,33G,33Bと、ロッドレンズアレイ34と、イメージセンサ35とを備えている。イメージセンサ35は多数の受光素子をX方向(図2の紙面に垂直な方向)に1列に配置した構造を有し、図2には、イメージセンサ35を構成する受光素子の1つが表されている。ロッドレンズアレイ34は、透明板2側からの光をイメージセンサ35の入射面に導くように配置されている。発光素子としては例えば発光ダイオード(LED)が用いられる。発光素子33R,33G,33Bの光軸は透明板2に対して斜めとなっており、この光軸に沿って発光素子33R,33G,33Bから透明板2を介して原稿に照射された光は原稿面で反射され、再び透明板2を透過する。そしてこの光は、ロッドレンズアレイ34を透過してイメージセンサ35上に結像される。高品質な画像読み取りを実現するためには、原稿表面とロッドレンズアレイ34の先端との距離を一定に保つ必要があり、透明板2が一様な厚さを有するとすれば、ロッドレンズアレイ34の先端と透明板2の下面との間の隙間の大きさを一定に保つ必要がある。
センサユニット3では、3色の発光素子33R,33G,33Bを、順次、色を切り替えるように点灯し、各色ごとの点灯タイミングでイメージセンサ35が原稿からの反射光を検出する。これにより、ライン型のイメージセンサ35の長さにわたって一括して色分解読取を行うことができる。さらに、上述したようにキャリッジ4をY方向に移動させることにより、センサユニット3も透明板2の下面に沿ってY方向に移動し、透明板2上に載置された原稿の画像を読み取っていく。
次に、スキャナ装置10において画像データ処理を行う回路部分について説明する。図3はこの回路部分の構成を示すブロック図である。スキャナ装置10では、上述したように、イメージセンサ35と発光素子33R,33G,33Bとがセンサユニット3に設けられている。スキャナ装置10は、このセンサユニット3とモータ7のほかに、増幅器81とA/D(アナログ/デジタル)コンバータ82とゲートアレイ83とインタフェース回路84とCPU(中央処理装置)90とを備えている。増幅器81は、イメージセンサ35からの信号を増幅してA/Dコンバータ82に供給するものであり、ゲートアレイ83は画像処理を行うものである。インタフェース回路84は、外部のコンピュータ85との接続するためのものである。CPU90は、このスキャン装置10の全体の制御を行うものであって、特に、モータ7の駆動、各発光素子33R,33G,33Bの駆動、ゲートアレイ83及びインタフェース回路84の制御を行う。
順次点滅する発光素子33R,33G,33Bに同期してイメージセンサ35が読み取った画像出力信号は、増幅器81で増幅された後、A/Dコンバータ82によりデジタル画像信号に変換される。A/Dコンバータ82は、その分解能のビット数に相当する分割数でイメージセンサ35のダイナミックレンジ(原稿上の真白部と真黒部との読取出力差)を分割して、原稿上の画像の明るさに応じて階調数を割り当てる。例えば、分解能8ビットのA/Dコンバータ82を使用する場合は白から黒に至る間を256の階調レベルに識別することができ、10ビットのA/Dコンバータ82を使用する場合は1024の階調レベルに識別することができる。したがって、8ビットのA/Dコンバータ82を用いるスキャナ装置では、赤(R)、緑(G)及び青(B)の3色の光源によるカラー読取により、24ビットすなわち約1670万色を識別することができる。同様に10ビットのA/Dコンバータ82を用いる場合には、30ビットすなわち約10億7400万色を識別することができる。
スキャナ装置10からの画像信号の出力形態は数種類あり、読取画像の用途によって好適な出力形態を選択することができる。例えば、文章を読み取ってその内容をOCR(光学文字認識)にかける場合や、モノクロの線画を読み取る場合には、モノクロ2値の画像が適している。このため、前述の赤、緑、青の光源のうち、例えば緑だけを点灯して得た画像信号を、ゲートアレイ83に組み込まれた画像処理回路により、所望のしきい値によって二値化した画像データが使用される。これに対し写真などの画像をモノクロプリンタに出力する目的で画像を読み取る場合は、同じく緑光源による画像信号を使用し、ディザ法や誤差拡散法といった中間調処理を用いて二値化した画像データが使用される。また、カラー画像の処理を行う場合は、多値(24ビットなど)画像データを使用することが好適である。以上の画像処理回路を経た画像信号は、インタフェース回路84を介して外部のコンピュータ85(例えばパーソナルコンピュータ)などの機器に出力される。上記の制御を行うCPU90のコントロールボードや電源からなる電装部は、装置本体1の内部に配置されている。
次に、センサユニット3と透明板2との間に形成された隙間を一定に維持するための構成について説明する。図4はセンサユニット3の詳細を示す斜視図である。イメージセンサは、センサユニット3の内部に位置するため、図4には示されていない。その代わり図4では、イメージセンサ35の各受光素子を覆うように設けられてイメージセンサ35に対して導光するためのロッドレンズアレイ34が、センサユニット3の長手方向すなわちX方向に延びて設けられていることが示されている。したがって、ロッドレンズアレイ34の形成領域がこのセンサユニット3におけるイメージセンサの形成領域ということになる。
センサユニット3の長手方向の両端には、ローラホルダ36がそれぞれ取り付けられ、ローラホルダ36には、スペーサであるローラ37A〜37Cが、その外周部が透明板2に向かう方向に突出するように取り付けられている。これらローラ37A〜37Cは回転可能に軸支されたコロである。センサユニット3はキャリッジ4に設けられたバネなどの付勢手段によって透明板2に付勢されており、スペーサであるローラ37A〜37Cの外周が透明板2に当接することにより、透明板2とセンサユニット3との微小な隙間が一定に維持される。この隙間は、センサユニット3におけるロッドレンズアレイ34の透明板2側に突出した先端と透明板2との間隔であり、その寸法は1mm未満の微小なものである。
ローラ37A〜37Cは、キャリッジ4に搭載されたセンサユニット3がY方向(図1参照)に移動するときに、この移動に伴って従動回転する。なお、3つのローラ37A〜37Cはそれぞれ単一のコロからなるものであるが、これに限らず、それぞれのローラを2個たは3個のコロを同軸に支持して1モジュールとしたものであってもよい。
本実施形態では、特許文献1に示したようにセンサユニット3の長手方向の端部ごとに2箇所の合計で4箇所のローラを設けるのではなく、1つ減らして計3箇所のローラ37A〜37Cとして3点支持にした構造が特徴である。具体的には、センサユニット3の長手方向の2つの端部をそれぞれ第1の端部及び第2の端部として、第1の端部では1箇所(1個)のローラ37Aを配し、第2の端部では2箇所(2個)のローラ37B,37Cを配置している。3点支持構造のために、3箇所のローラ37A〜37Cが同一直線上にない三角形の配置としている。すなわち、スペーサは、センサユニット3の長手方向の一方の端部の側の1箇所に、他方の端部の側の2箇所に配置され、計3箇所においてセンサユニット3が支持され、透明板2に対してセンサユニット3の姿勢が一定に保たれる。
ここで示した例では、ローラ37A,37Bは、ライン型のイメージセンサ35をその長手方向に沿って延長した位置(すなわちロッドレンズアレイ34をその長手方向に延長した位置)にそれぞれ設けられている。一方、ローラ37Cは、ローラ37Bの位置からキャリッジ4の移動方向に離れた、キャリッジに主構造体よりも外側の位置に設けられている。ローラ37A〜37Cの形成位置をそれぞれ頂点とすると、ローラ37Bの位置が直角に対応するほぼ直角三角形の配置関係となる。
本実施形態では、計3箇所のローラ37A〜37Cによる3点支持構造によりセンサユニット3と透明板2との隙間を一定に保つようにしてので、4点支持構造を用いる場合に比べてがたつきが発生しにくくなる。これにより原稿台を構成する透明板2からセンサユニット3までの間隔、特にセンサユニット3内のロッドレンズアレイ34と透明板2との隙間がより安定して一定に維持され、高画質な画像読み取りを行うことができる。またセンサユニット3の長手方向の端部のうち第1の端部(ローラ37Aが設けられている端部)には、例えば、センサユニット3から画像出力信号や発光素子33R,33G,33Bを駆動するための信号を伝える電気ケーブル40が接続されている。このようにローラが1個だけ設けられる方の端部に電気ケーブル40を接続することにより、装置本体1内での電気ケーブル40の這い回しを行いやすくなる。
なお、センサユニット3と透明板2との間隔を一定に保つためのスペーサとしては、ローラ(コロ)ではなく、回転しないパッドを用いることもできる。図5は、回転しないパッドを有するセンサユニット3を示している。図5に示したセンサユニット3は、図4に示したものと同様のものであるが、センサユニット3の長手方向の両端において、ローラホルダの代わりにスペーサ支持部38が、透明板2に対向するように設けられている点で異なっている。センサユニット3の両端のうち一方の端部(第1の端部)に設けられるスペーサ支持部38には突起部39Aが設けられ、他方の端部(第2の端部)に設けられるスペーサ支持部38には突起部39B,39Cが設けられている。突起部39A〜39Cは、いずれも透明板2に当接するパッドであって、センサユニット3と透明板2との隙間を一定に保つスペーサである。3点支持構造とするので、3箇所の突起部39A〜39Cが同一直線上にないことが必要である。ここで示した例では突起部39A,39Bは、ライン型のイメージセンサ35をその長手方向に沿って延長した位置にそれぞれ設けられている。一方、突起部39Cは、突起部39Bからキャリッジ4の移動方向に外れた位置に設けられている。図5に示したものでも、透明板2に対するセンサユニット3のがたつきを防止して原稿台を構成する透明板2とセンサユニット3との隙間を一定に維持することができるため、高画質な画像読み取りを行うことができる。
1 装置本体
2 透明板
3 センサユニット
4 キャリッジ
33R,33G,33B 発光素子
34 ロッドレンズアレイ
35 イメージセンサ
36 ローラホルダ
37A,37B,37C ローラ
38 スペーサ支持部
39A,39B,39C 突起部
40 電気ケーブル

Claims (7)

  1. 透明板に置かれた原稿を、キャリッジに搭載されて前記透明板に向けて付勢されたセンサユニットによって読み取るスキャナ装置であって、
    前記透明板に当接し、前記センサユニットと前記透明板との隙間を形成するスペーサを有し、
    前記スペーサは、前記センサユニットの長手方向の一方の端部の側の1箇所に、他方の端部の側の2箇所に配置され、計3箇所において前記センサユニットが支持されることを特徴とするスキャナ装置。
  2. 前記3箇所は同一直線上には無く、前記3箇所を頂点とする三角形の配置関係である、請求項1に記載のスキャナ装置。
  3. 前記三角形はほぼ直角三角形である、請求項2に記載のスキャナ装置。
  4. 前記センサユニットはライン型のイメージセンサを備え、前記イメージセンサの長手方向に沿って前記イメージセンサを延長した位置に、前記1箇所の前記スペーサと、前記2箇所のうちの一方の前記スペーサが設けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載のスキャナ装置。
  5. 前記2箇所に配置された2つの前記スペーサは、前記キャリッジが移動する方向において離れて配置されている、請求項4に記載のスキャナ装置。
  6. 前記一方の端部の側において、前記センサユニットの電気ケーブルが接続されている、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のスキャナ装置。
  7. 前記スペーサは、ローラまたは突起からなる、請求項1から6のいずれか1項に記載のスキャナ装置。
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