JP2017041486A - コイルボビン、コイル及びそのコイルを備えた変圧器 - Google Patents

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Abstract

【課題】主要巻線と複数の小巻線を有する巻数調整用巻線を有する巻線をコイルボビンに巻き付けて一次コイルを製作する際、層状に巻回される巻線に段差が生じないようにする。
【解決手段】ボビン本体1011の外周側面に主要巻線用の凹溝1013と巻数調整用巻線用の凹溝1014が形成されている。凹溝1014は凹溝1013の底面1013Bに設けられている。ボビン本体1011の一方側面に凹溝1014に巻回される3個の小巻線の巻線引出用の巻線引出部1015A,1015B,1015Cと第1の凹溝1013に巻回される主要巻線の一方端部引出用の巻線引出部1015Dが形成され、他方の側面に主要巻線の他方端部引出用の巻線引出部1015Eが形成されている。巻数調整用巻線用凹溝を主要巻線用凹溝と分離し、各小巻線を凹溝1014に2層巻きして両端部をそれぞれ引き出す構成にすることで層状に巻回される一次巻線に段差が生じなくする。
【選択図】図4

Description

本発明は、第1の巻線とその第1の巻線よりも巻数の少ない第2の巻線とがタップを介して直列に接続された巻数調整可能なコイルを、第2の巻線の外側に第1の巻線を同心状に巻回した形状に成形するために用いられるコイルボビン、そのコイルボビンに巻線を巻回したコイル及びそのコイルを備えた変圧器に関するものである。
従来、変圧器用のコイルに用いられるコイルボビンとして、長方形のリング形状を有する枠体から成り、その枠体の外周側の側面(以下、「外周側面」という。)に巻線を巻回するための凹溝が形成されたコイルボビンが知られている。例えば、特許文献1の図6には、一次コイル用のコイルボビンとして、長方形のリング形状を有する枠体の外周側面に、底面側が先窄まりとなるように両内壁面を傾斜させた断面形状を有する凹溝を設けたコイルボビンが記載されている。
同図に記載のコイルボビンは、枠体の長辺の部分に円筒状の鉄心を装着するために、当該枠体の内周側の側面(以下、「内周側面」という。)の形状が円弧状に成形されている。また、枠体の短辺の部分にコイルボビンの凹溝に巻回された一次巻線の両端部をコイルボビン外に引き出すための切り欠きが設けられている。
特許文献1の図6に記載のコイルボビンでは、一次巻線の一方端部を切り欠きからコイルボビンの外部に引き出した状態で凹溝の底面の幅方向の一方端(切り欠きのある端)から他方端まで隙間なく巻回した後に折り返して先に整列巻きした一次巻線の上側に他方端から一方端まで隙間なく巻回する整列巻き動作を所定の回数だけ繰り返した後、一次巻線の他方端部を切り欠きからコイルボビンの外部に引き出して、所定のターン数を有する一次コイルが製作される。
そして、コイルボビンの切り欠きから引き出された一次巻線の両端部は、コイルボビンの外部に設けられる一対の一次ブッシング(変圧器の一次電圧が印加されるブッシング)にそれぞれ接続される。
特開平8−51034号公報
特許文献1に記載された従来のコイルボビンを用いてタップを有する巻数調整可能な一次コイルを作成しようとすると、例えば、コイルボビンの凹溝に一次コイルの巻数を調整するための巻線(以下、「巻数調整用巻線」という。)を巻回して当該巻数調整用巻線の両端部をコイルボビンの切り欠きの部分から外部に引き出すとともに、巻数調整用巻線の外側に一次コイルの巻数の主要部を構成する巻線(以下、「主要巻線」という。)を同心状に巻回して当該主要巻線の両端部をコイルボビンの切り欠きの部分から外部に引き出し、巻数調整用巻線の一方端と主要巻線の一方端をコイルボビンの外部に設けられるタップに接続する構造にする必要がある。
巻数調整用巻線の巻数と主要巻線の巻数は予め決められているので、コイルボビンの凹溝における巻数調整用巻線の巻回の始端位置と終端位置を常にコイルボビンの切り欠きの部分に設定できるとは限らない。巻数調整用巻線の巻回の終端位置がコイルボビンの切り欠きの部分に一致しない場合、凹溝に巻回した巻数調整用巻線の上面に凹溝の幅方向で段差が生じ、その巻数調整用巻線の上面(外側)に主要巻線を巻回すると、当該主要巻線の巻線にも凹溝の幅方向に段差が生じ、主要巻線を整列させて巻くことができないという問題が生じる。
上記の問題を回避するため、巻数調整用巻線の巻回の終端位置がコイルボビンの切り欠きの部分に一致するように凹溝の底面付近の幅方向の寸法を設計することが考えられる。しかし、従来のコイルボビンの凹溝の断面形状は、側壁が底面からコイルボビンの外周側面に向かって外側に広がるように傾斜しているので(すなわち、凹溝の幅方向の寸法が底面からコイルボビンの外周側面に向かうにつれて大きくなっているので)、一次コイルに複数の巻数調整用巻線を設け、一次コイルの巻数を複数段で調整できるようにする場合には、各巻数調整用巻線の終端位置をコイルボビンの切り欠きの部分に一致させることは困難である。
すなわち、従来のコイルボビンでは、複数の巻数調整用巻線と主要巻線を直列に接続し、各直列接続の位置にタップが設けられる一次コイルに対して、コイルボビンの凹溝に主要巻線と各巻数調整用巻線をそれぞれ整列させて同心状に巻回することが困難である。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、コイルの巻数調整用巻線と主要巻線をそれぞれ整列させて同心状に巻回することができるコイルボビン、そのコイルボビンに巻数調整可能な巻線を巻回したコイル及びそのコイルを備えた変圧器を提供することを目的とする。
第一の発明のコイルボビンは、第1の巻線が当該第1の巻線よりも巻数の少ない第2の巻線の外側に同心状に配列された形状を有し、第1の巻線と第2の巻線とがタップを介して直列に接続された巻数調整可能なコイルの成形に用いられるコイルボビンであって、ボビン本体と、ボビン本体の外周側面に形成され、第1の巻線が巻回される第1の凹溝と、第1の凹溝の底面に穿設され、第2の巻線が巻回される第2の凹溝と、第1,第2の凹溝の一方の側面を形成する第1の側壁に形成されており、第2の凹溝に巻回された第2の巻線の一方の端部をボビン本体から引き出してタップに接続し、他方の端部をボビン本体から引き出してボビン本体の外部に設けられる第1のブッシングに接続するための第1の巻線引出部と、第1の側壁に形成されており、第1の凹溝に巻回された第1の巻線の一方端部をボビン本体から引き出してタップに接続するための第2の巻線引出部と、第1,第2の凹溝の他方の側面を形成する第2の側壁に形成されており、第1の凹溝に巻回された第1の巻線の他方の端部をボビン本体から引き出してボビン本体の外部に設けられる第2のブッシングに接続するための第3の巻線引出部と、を備えたことを特徴とする。
上記のコイルボビンの好ましい実施の形態として、第1の凹溝の底面には第1の巻線の巻き付け位置をガイドする第1のガイド溝が形成され、第2の凹溝の底面には第2の巻線の巻き付け位置をガイドする第2のガイド溝が形成されているとよい。
また、上記のコイルボビンの好ましい実施の形態として、コイルは、ボビン本体の外部に設けられる複数のタップを有し、第2の巻線は、互いに直列に接続される複数の小巻線を有し、複数の小巻線は、各巻線が第2の凹溝に層状に巻回されるとともに、各巻線の両端部が第1の巻線引出部からボビン本体外に引き出され、第1の巻線引出部から引き出される各巻線の両端部が、第2の凹溝に層状に隣り合って巻回された小巻線同士が複数のタップを介してそれぞれ直列に接続されるとよい。
第二の発明のコイルは、静止誘導機器に用いられるコイルであって、第一の発明のコイルボビンと、コイルボビンの第2の凹溝に巻回される第2の巻線と、コイルボビンの第1の凹溝に巻回される、第2の巻線よりも巻数の多い第1の巻線と、を備え、第2の巻線は、一方の端部がコイルボビンの第1の巻線引出部から引き出されてコイルボビンの外部に設けられるタップに接続され、他方の端部がコイルボビンの外部に設けられた第1のブッシングに接続され、第1の巻線は、一方の端部がコイルボビンの第2の巻線引出部から引き出されてタップに接続され、他方の端部が第3の巻線引出部から引き出されてコイルボビンの外部に設けられた第2のブッシングに接続されることを特徴とする。
また、第三の発明の変圧器は、一次コイルとして第二の発明のコイルを備えたことを特徴とする。
本発明に係るコイルボビン等によれば、ボビン本体の外周側面に形成される第1の巻線(主要巻線)を巻回するための第1の凹溝の底面に、第2の巻線(巻数調整用巻線)を巻回するための第2の凹溝を設けたので、第2の巻線を第2の凹溝に整列巻きすることができるともに、第1の巻線を第1の凹溝に整列巻きすることができる。
また、第2の巻線の両端部を第1の巻線引出部から引き出し、第1の巻線の第2の巻線と直列に接続される側の一方の端部を第2の巻線引出部から引き出すので、コイルボビンの外周側面の幅方向における第2の巻線の両端部の引き出し方向と第1の巻線の一方の端部の引き出し方向が同じになり、コイルボビンの外部に設けられたタップを介して第1の巻線と第2の巻線とを直列に接続する際の配線が容易かつコンパクトになる。
本発明に係る変圧器の主要部の構成を示す斜視図 同変圧器の回路構成を示す図 同変圧器の一次コイルを製作するための第1のコイルボビンを正面から見た図 同第1のコイルボビンを右側面から見た図 同第1のコイルボビンの図4におけるX−X線断面図 同変圧器の二次コイルを製作するための第2のコイルボビンを正面から見た図 同第2のコイルボビンを右側面から見た図 同第2のコイルボビンの図7におけるY−Y線断面図 同第1のコイルボビンの第2の凹溝の底面に形成される巻数調整用巻線の整列巻きをガイドするためのガイド溝を示す図 同第1のコイルボビンの凹溝への主要巻線と巻数調整用巻線の巻回方法を説明するための図 同第1のコイルボビンの第1の凹溝の内壁面の底面に対する傾斜角を説明するための図 一次コイルの外側に二次コイルを同心状に配置したコイル部の製作方法を説明するための図
以下、本発明に係るコイルボビンの実施の形態について、図面を参照して説明する。
以下の説明では、変圧器の一次コイルと二次コイルに用いられるコイルボビンについて説明する。本実施の形態に係る変圧器は、一次巻線を整列巻きした一次コイルの外側に二次巻線を整列巻きした二次コイルを同心状に配置し、両コイルの脚部の外側に円筒状の鉄心を配置した構造を有している。本発明に係るコイルボビンは、特に、変圧器の一次コイルを製作するために用いられるものである。
図1は、本発明に係る変圧器の主要部の構成を示す斜視図である。図2は、同変圧器の回路構成を示す図である。
図1に示す変圧器Aは、第1のコイル1(図1では見えていない。図12参照)の外側に第2のコイル2を同心状に配置した長方形のリング形状を有するコイル部Bと、コイル部Bの2つの長辺の部分(脚部)の一方に装着された円筒状の鉄心Cとを備える。第1のコイル1と第2のコイル2は、後述するようにそれぞれコイルボビン101(図3,図4参照)とコイルボビン201(図6,図7参照)を用いて製作されている。
変圧器Aは、第1のコイル1に電力系統から6000[V]以上の高圧が印加され、第2のコイル2から需要家に供給する規定の低圧(例えば、100[V]若しくは200[V]が出力される、配電用変圧器に適用した一例である。
変圧器Aでは、第1のコイル1に高圧が入力され、第2のコイル2から低圧が出力されるので、変圧器Aの第1のコイル1が一次コイルとなり、第2のコイル2が二次コイルとなっている。また、変圧器Aの第1のコイル1が高圧コイルとなり、第2のコイル2が低圧コイルとなっている。
変圧器Aは、図2に示す変圧器Aの回路構成の点線で示す部分に相当している。以下の説明では、第1のコイル1を「一次コイル1」若しくは「高圧コイル1」と称し、第2のコイル2を「二次コイル2」若しくは「低圧コイル2」と称して説明する。
変圧器Aは、降圧用変圧器であるので、二次コイル(低圧コイル)2の二次巻線202の巻数nは、一次コイル(高圧コイル)1の一次巻線102の巻数nよりも少ない。一次コイル(高圧コイル)1に流れる一次電流は、二次コイル(低圧コイル)2に流れる二次電流よりも小さいので、一次巻線102の線径は、二次巻線202の線径よりも小さい。
変圧器Aの一次コイル1は、図2に示すように、一次巻線102の巻数nの主要部を構成する主要巻線1021と、一次巻線102の巻数nの巻線調整部(巻数nの巻数を調整する部分)を構成する巻数調整用巻線1022を有する。巻数調整用巻線1022は、3個の小巻線1022a,1022b,1022cを有する。主要巻線1021は、本発明に係る第1の巻線に相当し、巻数調整用巻線1022は、本発明に係る第2の巻線に相当している。
変圧器Aの回路構成では、3個の小巻線1022a,1022b,1022cは直列に接続され、巻数調整用巻線1022の小巻線1022cと主要巻線1021が直列に接続される。そして、小巻線1022aと小巻線1022b、小巻線1022bと小巻線1022c、小巻線1022cと主要巻線1021の各接続点と小巻線1022aの開放された端子がタップとなる。
図2に示す変圧器Aの回路構成は、図1に示す変圧器Aをタンク(図示省略)に収納し、当該タンクに配設されるブッシングや当該タンクに内蔵されるタップ切換器TLに所要の電気的な接続を行って完成される。
タンクには、一次電圧vを印加するための一対の一次ブッシングBS1(+),BS1(−)と二次電圧vを出力するための3個の二次ブッシングBS2(+),BS2(−),BS2(G)((G)は、接地されたブッシングであることを示す。)が配設されている。タップ切換器TLのコモン端子Pは、一次ブッシングBS1(+)に接続されている。
タップ切換器TLには4つのタップ端子P〜Pと、切換片TCによっていずれかのタップ端子に接続されるコモン端子Pとが設けられている。タップ切換器TLのコモン端子Pは、一次ブッシングBS1(+)に接続されている。小巻線1022aの両端はそれぞれタップ端子P1とタップ端子Pに接続され、小巻線1022bの両端はそれぞれタップ端子Pとタップ端子Pに接続され、小巻線1022cの両端はそれぞれタップ端子Pとタップ端子Pに接続される。主要巻線1021の両端はそれぞれタップ端子Pと一次ブッシングBS1(−)に接続される。
図2では、主要巻線1021と巻数調整用巻線1022の接続点を示すために、接続点T〜Tを記載している。従って、図2では、小巻線1022aの両端をそれぞれ接続点Tと接続点Tに接続し、小巻線1022bの両端をそれぞれ接続点Tと接続点Tに接続し、小巻線1022cの両端をそれぞれ接続点Tと接続点Tに接続している。また、主要巻線1021の両端をそれぞれ接続点Tと接続点Tに接続している。
図1に示すように、変圧器Aのコイル部Bからは主要巻線1021の両端部と小巻線1022a,1022b,1022cの各両端部が引き出されている。また、図12に示すように、変圧器A1のコイル部Bからは二次巻線202の両端部と中間位置cも引き出されている。図1では、コイル部Bから引き出された二次巻線202の両端部と中間位置cの部分は見えていない。
図1に示す引出線La1,La2は、小巻線1022aの両端から引き出された線であり、引出線Lb1,Lb2は、小巻線1022bの両端から引き出された線であり、引出線Lc1,Lc2は、小巻線1022cの両端から引き出された線である。引出線Ld1,Ld2は、主要巻線1021の両端から引き出された線であり、図12に示す引出線Le1,Le2は、二次巻線202の両端から引き出された線であり、引出線Le3は、二次巻線202の中間位置cから引き出された線である。
変圧器Aがタンクに収納される際、巻数調整用巻線1022の3個の小巻線1022a,1022b,1022cから引き出された引出線La1,La2,Lb1,Lb2,Lc1,Lc2は、引出線La1,La2がタップ切換器TLのタップ端子Pとタップ端子Pに、引出線Lb1,Lb2がタップ切換器TLのタップ端子Pとタップ端子Pに、引出線Lc1,Lc2がタップ切換器TLのタップ端子Pとタップ端子Pにそれぞれ接続される。
また、主要巻線1021から引き出された一方の引出線Ld1は、タップ切換器TLの接続点Tに接続され、主要巻線1021から引き出された他方の引出線Ld2は、一次ブッシングBS1(−)に接続される。二次コイル2から引き出された引出線Le1,Le2,Le3は、一次ブッシングSB1(+)と二次ブッシングBS2(−)と二次ブッシングBS2(G)にそれぞれ接続される。
変圧器Aでは、タップ切換器TLでコモン端子Pと接続するタップ端子P〜Pを切り換えることにより、一次巻線102の巻数nを4段階に切り換えることができる。3個の小巻線1021a,1021b,1021cの巻数をそれぞれn,n,nとし、主要巻線1021の巻数をnとすると、一次巻線102の巻数nは、(n+n+n+n)、(n+n+n)、(n+n)、nの4種類に切り換えることができる。
以下の説明では、本実施の形態に係る変圧器Aを配電用6600[V]/(210−105[V]変圧器に適用する場合について、説明する。
6600[V]/(210−105)[V]変圧器が配置される需要家の周辺は、配電変電所からの距離によって、変圧器の一次コイルに入力される一次電圧が大きく変動するので、一般に、配電変電所からは6600[V]よりも高い電圧で送電される。このため、変圧器Aの一次コイル1に入力される一次電圧vは、配電変電所に近い場所では6600[V]以上の高圧になり、配電変電所から遠い場所では6600[V]以下の高圧になることがある。
本実施の形態に係る変圧器Aは、一次電圧vの大きさによって一次コイル1の巻数を4段階に調整し、二次コイル2から安定した(210−105)[V]の二次電圧vを出力できるようにしている。具体的には、一次電圧vをv、v、v、v(v>v>v>v)の4種類に分け、各電圧値に4つのタップを対応させている。
変圧器Aの変圧比は、(v/v)=(n/n)で表される。v、nは固定であるので、一次巻線102の巻数nは、一次電圧vに比例する。従って、各タップの電圧v、v、v、vに、一次巻線102の巻数(n+n+n+n)、(n+n+n)、(n+n)、nがそれぞれ対応する。
タップ電圧v、v、v、vは、通常、規格や客先の仕様書等で決められている。例えば、v=6750[V]、v=6600[V]、v=6450[V]、v=6300[V]に規定されている場合、v−v=v−v=v−v=150[V]であるから、n=n=nとなる。すなわち、3個の小巻線1022a,1022b,1022cの巻数は、同一となる。
次に、一次コイル1と二次コイル2の構造について、説明する。まず、一次コイル1の構造について、図3〜図5を用いて説明する。
以下の説明では、本実施の形態に係る変圧器Aの4つのタップ電圧を6750[V]、6600[V]、6450[V]、6300[V]に設定した場合を例に説明する。この場合の例では、3個の小巻線1022a,1022b,1022cの巻数をnとすると、v/v=(n+n)/n=6450/6300より、主要巻線1021の巻数nと小巻線1022a,1022b,1022cの巻数nの間にはn=42×nの関係がある。
図3は、変圧器の一次コイルを製作するためのコイルボビン(本発明に係るコイルボビン)を正面から見た図、図4は、同コイルボビンを右側面から見た図、図5は、同コイルボビンの図4におけるX−X線断面図である。
以下の説明では、一次コイル1を製作するためのコイルボビンと二次コイル2を製作するためのコイルボビンを区別するため、一次コイル1用のコイルボビンを「第1のコイルボビン」と称し、二次コイル2用のコイルボビンを「第2のコイルボビン」と称する。
また、図3において、リング形状の外周に沿う側面を「外周側面」と称し、内周に沿う側面を「内周側面」と称し、図4において、ボビン本体1011の左側の面を「正面」と称し、右側の面を「背面」と称して説明をする。
一次コイル1は、第1のコイルボビン101を用いて長方形のリング形状に成形される。第1のコイルボビン101は、図3,図4に示すように、背の低い長方形のリング形状を有するボビン本体1011を備える。ボビン本体1011は、樹脂を成形して作製されている。
ボビン本体1011は、外周側面に一次巻線102を巻回するための凹溝1012が形成されており、外周側面以外の部分(ボビン本体1011の内周側面の部分)の外形形状が半円形状に成形されている(図5,図12参照)。
ボビン本体1011の内周側面の外形形状を半円形状にしているのは、ボビン本体1011の2つの長辺の部分の一方に、図1に示すように、円筒状の鉄心Cが装着されるため、当該鉄心Cの穴の内側面をボビン本体1011に密着させるためである。従って、ボビン本体1011の外形形状を半円形状にした部分の半径は、鉄心Cの穴の半径より僅かに小さいサイズに設定されている。
ボビン本体1011の外周側面に形成された凹溝1012は、主要巻線1021が巻回される第1の凹溝1013と巻数調整用巻線1022が巻回される第2の凹溝1014を有する。第2の凹溝1014は、第1の凹溝1013の底面1013Bの幅方向(図4において横方向)の中央に穿設されている。
第2の凹溝1014の図4におけるX−X線断面の形状(以下、この形状を「横断面形状」という。)は、第2の凹溝1014の底面1014Bに対して両内壁面1014Aが垂直に立ち上がる形状(長方形の形状)となっている(図5参照)。一方、第1の凹溝1013の横断面形状は、第1の凹溝1013の底面1013Bに対して両内壁面1013Aがそれぞれ外側に所定の傾斜角θで傾斜するように立ち上がる形状(等脚台形の形状)となっている(図5参照)。第1の凹溝1013及び第2の凹溝1014の横断面形状とサイズの詳細については、後述する。
ボビン本体1011の正面側の長方形の外形寸法(L1(長手方向の長さ)×W1(短手方向の長さ))は、ボビン本体1011の背面側の長方形の外形寸法(L2(長手方向の長さ)×W2(短手方向の長さ))よりも小さいサイズに設定されている。これは、図12に示すように、第1のコイルボビン101を第2のコイルボビン201の穴の部分に嵌入してコイル部Bを一次コイル1の外側に二次コイル2が同心状に配置された構造にするためである。
従って、ボビン本体1011の正面側の長方形の外形寸法(L1×W1)は、第2のコイルボビン201の穴の部分の長方形の寸法(L3(長手方向の長さ)×W3(短手方向の長さ))(図6参照)より僅かに小さいサイズに設定されている。一方、ボビン本体1011の背面側の長方形の外形寸法(L2×W2)は、長方形のリング形状を有する第2のコイルボビン201の外形寸法(L4(長手方向の長さ)×W4(短手方向の長さ))(図6参照)と略同一の寸法に設定されている。
ボビン本体1011の正面側の側面のうち、一方の長辺の部分(図3では、右側の長辺の部分)に、5個の切り欠き部1015A,1015B,1015C,1015D,1015Eが設けられている。
切り欠き部1015Aは、第2の凹溝1014の整列巻きされる小巻線1022aの一方の引出線La1をボビン本体1011の外部に引き出し、切り欠き部1015Bは、小巻線1022aの他方の引出線La2と小巻線1022bの一方の引出線Lb1をボビン本体1011の外部に引き出し、切り欠き部1015Cは、小巻線1022bの他方の引出線Lb2と小巻線1022cの一方の引出線Lc1をボビン本体1011の外部に引き出すためのものである。
また、切り欠き部1015Dは、小巻線1022cの他方の引出線Lc2と第1の凹溝1013に巻回される主要巻線1021の一方の引出線Ld1をボビン本体1011の外部に引き出すためのものであり、切り欠き部1015Eは、第1の凹溝1013に巻回される主要巻線1021の他方の引出線Ld2をボビン本体1011の外部に引き出すためのものである。以下の説明では、切り欠き部を「巻線引出部」と称する。
3個の巻線引出部1015A,1015B,1015Cは、ボビン本体1011の外周側面から第2の凹溝1014の底面1014Bまでの深さを有し、ボビン本体1011の正面側から第2の凹溝1014まで貫通するように形成されている(図5参照)。3個の巻線引出部1015A,1015B,1015Cは、本発明の第1の巻線引出部に相当している。
巻線引出部1015Dは、ボビン本体1011の外周側面から第1の凹溝1013の底面1013Bまでの深さを有し、ボビン本体1011の正面側から第1の凹溝1013まで貫通するように形成されている(図5参照)。巻線引出部1015Eは、ボビン本体1011の外周側面から第1の凹溝1013の傾斜した内側壁1013Aの上端位置までの深さを有し、ボビン本体1011の正面側から第1の凹溝1013まで貫通するように形成されている(図5参照)。巻線引出部1015Dは、本発明の第2の巻線引出部に相当し、巻線引出部1015Eは、本発明の第3の巻線引出部に相当している。
巻線引出部1015A〜1015Eによる一次コイル1の冷却効果を上げるために、図4の仮想線(二点差線)で示すように、巻線引出部1015Dと巻線引出部1015Eを、ボビン本体1011の外周側面から第2の凹溝1014の底面1014Bまでの深さを有し、ボビン本体1011の正面側から第2の凹溝1014まで貫通するように形成してもよい。
ボビン本体1011の巻線引出部1015Aから引き出された小巻線1022aの一方の端部が図1の引出線La1に相当し、ボビン本体1011の巻線引出部1015Bから引き出された小巻線1022aの他方の端部と小巻線1022bの一方の端部が図1の引出線La2,Lb1にそれぞれ相当し、ボビン本体1011の巻線引出部1015Cから引き出された小巻線1022bの他方の端部と小巻線1022cの一方の端部が図1の引出線Lb2,Lc1にそれぞれ相当する。
ボビン本体1011の巻線引出部1015Dから引き出された小巻線1022cの他方の端部と主要巻線1021の一方の端部が図1の引出線Lc2,Ld1にそれぞれ相当し、ボビン本体1011の巻線引出部1015Eから引き出された主要巻線1021の他方の端部が図1の引出線Ld2に相当している。
次に、第1の凹溝1013及び第2の凹溝1014の横断面形状とサイズについて、説明する。まず、第2の凹溝1014の横断面形状とサイズについて、説明する。
第2の凹溝1014は、3個の小巻線1022a,1022b,1022cをそれぞれ巻数nだけ整列巻きするために、長方形の断面形状を有している。第2の凹溝1014の底面1014Bには、図9に示すように、当該底面1014Bに巻き付けられる小巻線1022aが整列するように巻き付け位置をガイドするための第1のガイド溝1016が設けられている。
本実施の形態では、図10に示すように、一次巻線102の一方の端部に配置される小巻線1022aは、第1のコイルボビン101の第2の凹溝1014に二層構造で巻回される。小巻線1022aは、一方の引出線La1を巻線引出部1015Aからボビン本体1011の外部に引き出した状態で第2の凹溝1014の内壁面1014Aから第1のガイド溝1016に沿って反対側の内壁面1014Aまで巻き付けられる。その後、小巻線1022aは、折り返され、巻回された小巻線1022aの上側に元の内壁面1014A(巻線引出部1015Aを有する内壁面1014A)まで巻き付けられた後、他方の引出線La2が巻線引出部1015Aからボビン本体1011の外部に引き出される。
小巻線1022aの1層目は、第1のガイド溝1016に沿って第2の凹溝1014の底面1014Bに巻き付けられるが、小巻線1022aの2層目は、1層目の上面に形成される巻線同士の窪みをガイドとして巻き付けられる。小巻線1022aの各層のターン数はn/2[ターン]となるので、巻数調整用巻線1022に用いられる巻線の線径をφ[mm]とすると、各層に整列巻きされた巻線の幅方向の寸法は、φ×n/2となっている。
小巻線1022aの2層目に巻回される巻線は、1層目に巻回される巻線に対して底面1014Bの幅方向にφ/2[mm]だけ位置がずれるので、第2の凹溝1014の幅方向の寸法w1[mm](図10参照)は、w1=φ×(n/2)+φ/2=φ×(n+1)/2に設定されている。
第1のガイド溝1016は、φ/2[mm]よりも短い溝幅を有する断面形状が円弧形状の溝である(図9参照)。第1のガイド溝1016は、第2の凹溝1014の底面1014Bの幅方向にφ[mm]のピッチでn/2[本]形成されている。
巻数調整用巻線1022の小巻線1022bは、図10に示すように、小巻線1022aの外側に2層構造で巻回される。小巻線1022bは、一方の引出線Lb1を巻線引出部1015Bからボビン本体1011の外部に引き出した状態で第2の凹溝1014の内壁面1014Aから小巻線1022aの2層目の上面に形成される巻線同士の窪みをガイドとして反対側の内壁面1014Aまで巻き付けられる。その後、小巻線1022bは、折り返され、巻回された小巻線1022aの上側に元の内壁面1014A(第2の凹溝1014を有する内壁面1014A)まで巻き付けられた後、他方の引出線Lb2が巻線引出部1015Bからボビン本体1011の外部に引き出される。
巻数調整用巻線1022の小巻線1022cは、図10に示すように、小巻線1022bの外側に2層構造で巻回される。小巻線1022cは、一方の引出線Lc1を巻線引出部1015Cからボビン本体1011の外部に引き出した状態で第2の凹溝1014の内壁面1014Aから小巻線1022bの2層目の上面に形成される巻線同士の窪みをガイドとして反対側の内壁面1014Aまで巻き付けられる。その後、小巻線1022cは、折り返され、巻回された小巻線1022bの上側に元の内壁面1014A(第2の凹溝1014を有する内壁面1014A)まで巻き付けられた後、他方の引出線Lc2が巻線引出部1015Cからボビン本体1011の外部に引き出される。
小巻線1022b,1022cも小巻線1022aと同様に、各層のターン数はn/2[ターン]であり、各層に整列巻きされた巻線の幅方向の寸法は、φ×n/2となっている。
第2の凹溝1014には、3個の2層に整列巻きされた小巻線1022a,1022b,1022cを3段(6層)に積層するように、巻数調整巻線1022が巻回されるので、第2の凹溝1014の深さの寸法h[mm]は、各層の巻線の重なり部分の寸法をΔh[mm](図10参照)とすると、凡そ(積層数−1)×(φ−Δh)+φ=5×(φ−Δh)+φ[mm]に設定されている。
次に、第1の凹溝1013の横断面形状とサイズについて、説明する。
第1の凹溝1013は、上底の長さが下底の長さよりも長く、下底の両端の内角が120°である等脚台形の横断面形状を有している。すなわち、第1の凹溝1013の開口が外周側面に向かって末広がりに広くなるように、第1の凹溝1013の両内壁面1013Aが底面1013Bに対して傾斜角θ=120°で傾斜している。
第1の凹溝1013の横断面形状を等脚台形の形状にしているのは、第1のコイルボビン101における一次巻線102の占積率を可級的に高くするためである。また、第1の凹溝1013の両内壁面1013Aを底面1013Bに対して傾斜角θ=120°で傾斜させているのは、図11に示すように、両内壁面1013Aの部分で各層の巻線と内壁面1013Aの間に隙間が生じないようにして、第1の凹溝1013における一次巻線102の占積率を高くするためである。
層状に整列巻きされる主要巻線1021は、上層の巻線が下層の整列巻きされた巻線の窪みをガイドとして整列巻きされるので、両内壁面1013Aの部分で各層の巻線と内壁面1013Aの間に隙間が生じないようにするには、内壁面1013Aを各層の端に位置する巻線の接線に一致させればよい。
下層の整列巻きの端に位置する巻線と上層の整列巻きの端に位置する巻線は、図11に示すように、幅方向でφ/2だけ相互に位置がずれるから、各層の端に位置する巻線の接線は底面1013Bに対して120°で傾斜する。従って、第1の凹溝1013の両内壁面1013Aの底面1013Bに対する傾斜角θは120°に設定されている。
第1の凹溝1013の両内壁面1013Aと底面1013Bにも、第2の凹溝1014の底面1014Bと同様に、第1の凹溝1013に巻き付けられる主要巻線1021が整列するように巻き付け位置をガイドするための第2のガイド溝1017が設けられている。
第2のガイド溝1017は、第1のガイド溝1016と同一サイズの円弧状の断面形状を有する溝である。第2のガイド溝1017は、第1の凹溝1013の底面1013Bでは幅方向にφ[mm]のピッチで形成され、第1の凹溝1013の両内壁面1013Aでは傾斜に沿う方向にφ[mm]のピッチで形成されている(図11参照)。
図11に示す第1の凹溝1013の横断面形状では、底面1013Bに対して傾斜角120°で立ち上がる両内壁面1013Aは、途中で垂直になっているが、両内壁面1013Aが傾斜した部分では、主要巻線1021の各層のターン数は、下層のターン数N(kは、層の番号。k=1,2,3,…m1)に対して上層のターン数Nk+1がNk+1=N+1を満たす関係になっている。また、両内壁面1013Aが垂直の部分では、主要巻線1021の各層のターン数は、全て(Nm1+1)となる。
両内壁面1013Aが傾斜した部分の積層数をm、両内壁面1013Aが垂直の部分の積層数をmとすると、第1の凹溝1013の深さの寸法h2[mm](図10参照)は、各層の重なり部分の寸法をΔh[mm]とすると、凡そ(m+m−1)×(φ−Δh)+φ[mm]に設定されている。
第1の実施の形態に係る第1のコイルボビン101では、正面から見て左側の脚部に鉄心Cが巻き付けられるので、正面から見て右側の脚部に相当する部分に巻線引出部1015A〜1015Gを形成しているが、正面から見て左側の脚部に相当する部分に巻線引出部1015A〜1015Gを形成し、正面から見て右側の脚部に鉄心Cを巻き付ける構成にしてもよい。
また、第1の実施の形態に係る第1のコイルボビン101では、正面側の側面(左側の側面)に巻線引出部1015A〜1015Eを形成し、背面側の側面(右側の側面)に巻線引出部1015F,1015Gを形成しているが、背面側の側面(右側の側面)に巻線引出部1015A〜1015Eを形成し、正面側の側面(左側の側面)に巻線引出部1015F,1015Gを形成するようにしてもよい。
すなわち、図4において、巻線引出部1015A〜1015Eと巻線引出部1015F,1015Gが左右対称となるように、巻線引出部1015A〜1015Eを右側の側面に形成し、巻線引出部1015F,1015Gを左側の側面に形成するようにしてもよい。
次に、二次コイル2の構造について、図6〜図8を用いて説明する。
図6は、変圧器Aの二次コイル2を製作するための第2のコイルボビン201を正面から見た図、図7は、第2のコイルボビン201を右側面から見た図、図8は、第2のコイルボビン201の図6におけるY−Y線断面図である。
二次コイル2は、第2のコイルボビン201を用いて長方形のリング形状に成形される。第2のコイルボビン201は、図6,図7に示すように、背の低い長方形のリング形状を有するボビン本体2011を備える。ボビン本体2011は、ボビン本体1011と略同じ寸法の高さ寸法(図7の幅方向の寸法)を有する。
ボビン本体2011の側面から見た形状は、略左右対称になっているが、以下では、説明の便宜上、図6において、リング形状の外周に沿う面を「外周側面」と称し、内周に沿う面を「内周側面」と称し、図7において、ボビン本体2011の左側の面を「正面」と称し、右側の面を「背面」と称して説明をする。
ボビン本体2011は、外周側面に二次巻線202(図8参照)を巻回するための凹溝2012が形成されており、穴の部分の形状は直方体形状に成形されている(図8,図12参照)。ボビン本体2011の穴の部分の形状を直方体形状としているのは、図12に示すように、この穴の部分にボビン本体1011が嵌入装着されるからである。
ボビン本体2011の穴の部分の長方形の寸法(L3(長手方向の長さ)×W3(短手方向の長さ))は、上述したようにボビン本体1011の正面側の長方形の外形寸法(L1×W1)より僅かに大きいサイズに設定されている。ボビン本体2011の外周側面側の長方形の外形寸法(L4(長手方向の長さ)×W4(短手方向の長さ))は、上述したようにボビン本体1011の背面側の長方形の外形寸法(L2×W2)と略同一の寸法に設定されている。
ボビン本体2011の正面側のリング形状の側面のうち、一方の長辺の中央部分(図6では、左側の長辺の部分)に、1個の切り欠き部2013が設けられている。切り欠き部1013は、凹溝2012に巻回される二次巻線202の両端部と中間位置cをボビン本体2011の外部に引き出すためのものである。以下の説明では、ボビン本体2011の切り欠き部も「巻線引出部」と称する。
巻線引出部2013は、ボビン本体2011の外周側面から凹溝2012の底面2012Bまでの深さを有し、ボビン本体2011の正面側から凹溝2012まで貫通するように形成されている。ボビン本体2011の巻線引出部2013から引き出された二次巻線202の両端部が図12の引出線Le1,Le2に相当する。
凹溝2012は、凹溝2012の底面2012Bに対して両内壁面2012Aが垂直に立ち上がる形状(長方形の断面形状)となっている(図8参照)。凹溝2012の底面2012Bには、当該底面2014Bに巻き付けられる二次巻線202が整列するように巻き付け位置をガイドするためのガイド溝2014が設けられている。
二次巻線202は、一方の引出線Le1を巻線引出部2013からボビン本体1011の外部に引き出した状態で凹溝2012の内壁面2012Aからガイド溝2014に沿って巻回される。二次巻線202は、反対側の内壁面2012Aまで巻回されると折り返され、整列巻きされた1層目の二次巻線202の上側に形成される巻線同士の窪みをガイドとして元の内壁面2012A(巻線引出部2013を有する内壁面2012A)まで巻き付けられる。その後、二次巻線202は、整列巻きされた各層の二次巻線202の上側に形成される巻線同士の窪みをガイドとして内壁面2012Aに到達する毎に折り返されながら、積層数が所定数となるまで巻回され、他方の引出線Le2が巻線引出部2013からボビン本体2011の外部に引き出される。
二次巻線202の1層目は、ガイド溝2014に沿って凹溝2012の底面2012Bに巻き付けられるが、二次巻線202の2層目は、1層目の上面に形成される巻線同士の窪みをガイドとして巻き付けられる。二次巻線202の各層のターン数をn[ターン]とし、二次巻線202に用いられる巻線の線径をφ(>φ)[mm]とすると、凹溝2012の底面2012Bの幅方向の寸法は、φ(=n+1/2)に設定されている。
また、凹溝2012における二次巻線202の積層数をjとすると、n=n×jの関係があり、凹溝2012の深さの寸法h2[mm]は、各層の重なり部分の寸法をΔh[mm]とすると、凡そ(j−1)×(φ−Δh)+φ[mm]に設定されている。
ボビン本体2011の凹溝2012では、各層に巻回される巻線を凹溝2012の幅方向に線径φのピッチで整列させて巻回させることができる。
一次巻線102を長方形のリング形状を有する第1のコイルボビン101の凹溝1012に整列巻きして製作された一次コイル1は、二次巻線202を長方形のリング形状を有する第2のコイルボビン201の凹溝2012に整列巻きして製作された二次コイル2に対して、図12に示すように、第2のコイルボビン201の穴の部分に第1のコイルボビン101を正面側から嵌め込んで一体化される。これにより、一次巻線102の外側に二次巻線202を同心状に配置したコイル部Bが製作される。
次に、本実施の形態に係る第1のコイルボビン101の作用・効果について、説明する。
本実施の形態に係る第1のコイルボビン101は、巻数の多い巻数調整可能な高圧コイル1の主要巻線1021を整列巻きする第1の凹溝1013と巻数調整巻線1022を整列巻きする第2の凹溝1014とを分離し、第1の凹溝1013の底面の幅方向の中央に第2の凹溝1014を穿設している構成に特徴がある。
また、第1の凹溝1013と第2の凹溝1014の境界部分に、巻数調整巻線1022の3つの小巻線1022a,小巻線1022b,小巻線1022cの両端部と主要巻線1021の一方端部および、主要巻線1021の他方端部(または、主要巻線1021の両端部)を引き出すための巻線引出部1015A〜1015Eを設け、これらの巻線をボビン本体101から同一方向に引き出す構成に特徴がある。
巻数調整用巻線1022の第2の凹溝1014への整列巻きでは、まず、小巻線1022aが第2の凹溝1014の底面1014Bに巻線引出部1015Aが形成された内壁面1013A側から反対側の内壁面1013Aまで整列巻きされた後折り返して元の内壁面1013Aまで2層に整列巻きされ、小巻線1022aの一方の引出線La1が巻線引出部1015Aからボビン本体101の外部に引き出され、小巻線1022aの他方の引出線La2が巻線引出部1015Bからボビン本体101の外部に引き出される。
次に、小巻線1022bが整列巻きされた小巻線1022aの外側に巻線引出部1015Bが形成された内壁面1013A側から反対側の内壁面1013Aまで整列巻きされた後折り返して元の内壁面1013Aまで2層に整列巻きされ、小巻線1022bの一方の引出線Lb1が巻線引出部1015Bからボビン本体101の外部に引き出され、小巻線1022bの他方の引出線Lb2が巻線引出部1015Cからボビン本体101の外部に引き出される。
最後に、小巻線1022cが整列巻きされた小巻線1022bの外側に巻線引出部1015Cが形成された内壁面1013A側から反対側の内壁面1013Aまで整列巻きされた後折り返して元の内壁面1013Aまで2層に整列巻きされ、小巻線1022cの一方の引出線Lc1が巻線引出部1015Cからボビン本体101の外部に引き出され、小巻線1022cの他方の引出線Lc2が巻線引出部1015Dからボビン本体101の外部に引き出される。
そして、巻数調整用巻線1022の整列巻きの後に、主要巻線1021が第1の凹溝1013の底面1013Bに巻線引出部1015Dが形成された内壁面1013A側から反対側の内壁面1013Aまで整列巻きされた後折り返して元の内壁面1013Aまで多層に整列巻きされ、主要巻線1021の一方の引出線Ld1が巻線引出部1015Dからボビン本体101の外部に引き出され、他方の引出線Ld2が巻線引出部1015Eからボビン本体101の外部に引き出される。
上記のように、巻数調整用巻線1022の3個の小巻線1022a,1022c,1022cが第2の凹溝1014にそれぞれ2層に積層され、各巻線1022a,1022c,1022cの両端部がそれぞれ巻線引出部1015A,1015B,1015C,1015Dから第1のコイルボビン101の外部に引き出される構成であるので、3個の小巻線1022a,1022b,1022cを直列に接続する接続点の位置が巻数調整用巻線1022の整列巻きの途中の部分に生じることがない。
従って、巻数調整用巻線1022を第2の凹溝1014に層状に整列巻きしたとき、いずれの層にも途中で巻線を引き出すことによる段差が生じることがなく、全ての層で巻線を隙間のない整列巻きにすることができる。
第2の凹溝1014の底面1014Bに小巻線1022aを整列巻きするための第1のガイド溝1016を設けているので、小巻線1022aを第1のコイルボビン101に容易に隙間なく整列させて巻回することができる。そして、積層の基礎に位置する小巻線1022aが隙間なく整列巻きされることにより、小巻線1022aの外側(上側)に積層される小巻線1022b,1022bも容易に隙間のない整列巻きにすることができる。
第2の凹溝1014の深さhが、3個の小巻線1022a,1022c,1022cを2層ずつ合計6層に積層したときの高さ寸法に設定されているので、積層された巻数調整用巻線1022の上面が第1の凹溝1013の底面1013Bの位置に略一致する。
このため、主要巻線1021を第1の凹溝1013に整列巻きする場合も当該第1の凹溝1013の底面1013Bと積層された巻数調整用巻線1022の上面とが略水平となり、主要巻線1021を第1の凹溝1013に層状に整列巻きしたとき、1層目で段差が生じることがなく、全ての層で隙間のない整列巻きにすることができる。
第1の凹溝1013の底面1013Bにも小巻線1022を整列巻きするための第2のガイド溝1017を設けているので、主要巻線1021を第1のコイルボビン101に容易に隙間のない整列巻きにすることができる。
第2の凹溝1014の横断面形状を長方形の形状にしているので、3個の小巻線1022a,1022c,1022cを同一の巻数で簡単に整列巻きすることができる。また、小巻線1022a,1022c,1022cをそれぞれ2層に整列巻きしているので、各小巻線の両端部を第1のコイルボビン101に対して同一の方向に引き出すことができる。すなわち、小巻線1022aの引出線La1,La2と、小巻線1022bの引出線Lb1,Lb2、小巻線1022cの引出線Lc1,Lc2をコイルボビン101の正面側の側面に形成した4個の巻線引出部1015A〜1015Dから外部に引き出すことができる。
さらに、3個の小巻線1022a,1022b,1022cの各引出線La1,La2、Lb1,Lb2、Lc1,Lc2と主要巻線1021の引出線Ld1とを第1のコイルボビン101に対して同一の方向から引き出す構造にできるので、これらの引出線La1,La2、Lb1,Lb2、Lc1,Lc2,Ld1のタップ切換器TLのタップ端子P〜Pへの配線が簡単になるとともに、接続が容易になる。
また、巻数調整用巻線1022の両端には、6750−6300=450[V]の電圧が誘起される。高圧コイル1の巻き始めと巻き終わりの端子間(引出線La1と引出線Le2と間)には、6750[V]が誘起される。層間には,(層間の巻数)/全巻数×全電圧(6750[V])が誘起されるため、隣接する巻線同士の絶縁を十分に取る必要がある。
例えば、一次巻線102の一方の端部に配置される小巻線1022aの一方端には高圧v(例えば、6000[V]以上の高圧)が印加され、小巻線1022aの巻線上の任意の位置qの電圧vは、全巻数に対する一方端からその位置qまでの巻数比率を全電圧に乗じた電圧((一方端からその位置qまでの巻数)/全巻数×全電圧(6750[V]))となる。
小巻線1022aを2層に整列巻きして両引出線La1,La2を第1のコイルボビン101の同一の巻線引出部1015Aから引き出す構造にした場合、第2の凹溝1014の幅方向における任意の位置の層間の電位差は、小巻線1022aが整列巻きを開始する位置と整列巻きを終了する位置の電位差が最も大きくなるので、その電位差をΔvとすると、層状に整列巻きする小巻線1022aの絶縁は、電位差Δvを考慮して層間の絶縁を十分にとる必要がある。
本実施の形態では、3個の小巻線1022a,1022b,1022cの各両端の電位差Δvが比較的低い電位差(150[V])となっているので、一次巻線102の巻数調整用巻線1022の部分の絶縁対策の簡素化を図ることができる。一次巻線102の主要巻線1021の両端には、6300[V]の高圧が誘起されるが、第1の凹溝1013における主要巻線1021の1層当りの巻数を制限して多層巻きにすることにより、主要巻線1021の部分についても絶縁対策の簡素化を図ることができる。
例えば、本実施の形態では、一次巻線102を被覆する絶縁膜だけで、主要巻線1021と巻数調整用巻線1022の上下左右に隣接する巻線同士の絶縁を取ることが可能である。
上記の実施の形態では、巻数調整用巻線1022が3個の小巻線1022a,1022b,1022cを直列に接続される構成(一次コイル(高圧コイル)1が3個のタップを有する構成)の場合を例に説明したが、巻数調整用巻線1022の小巻線1022の数は3個の限定されるものではなく、1個でもよく、4個以上であってもよい。
上記の実施の形態に示す変圧器A1,A2は、コイル部Bの一方の脚部に円筒状の鉄心Cを1個だけ設けた構造を有していたが、変圧器は、コイル部Bの2つの脚部にそれぞれ円筒状の鉄心Cを設けた構造であってもよい。この場合は、巻線引出部1015A〜1015Eを第1のコイルボビン101の短辺の部分に設ければよく、巻線引出部2013を第2のコイルボビン201の短辺の部分に設ければよい。
上記の実施の形態では、変圧器Aに用いられるコイル部Bについて説明したが、本発明は、変圧器に限定されるものではなく、同一の構造を有するコイル部を用いる静止誘導機器に広く利用することができる。
A 変圧器
B コイル部
C 鉄心
1 第1のコイル(一次コイル、高圧コイル)
101 第1のコイルボビン
1011 ボビン本体
1012 凹溝
1013 第1の凹溝
1013A 第1の凹溝の内壁面
1013B 第1の凹溝の底面
1014 第2の凹溝
1014A 第1の凹溝の内壁面
1014B 第2の凹溝の底面
1015A,1015B,1015C,1015D,1015E 切り欠き部(巻線引出部)
1016 第1のガイド溝
1017 第2のガイド溝
102 一次巻線
1021 主要巻線(第1の巻線)
1022 巻数調整用巻線(第2の巻線)
1022a,1022b,1022c 小巻線
2 第1のコイル(二次コイル、低圧コイル)
201 第2のコイルボビン
2011 ボビン本体
2012 凹溝
2012A 内壁面
2012B 底面
2013 切り欠き部
2014 ガイド溝
202 二次巻線
BS1(+),BS1(−) 一次ブッシング
BS2(+),BS2(−),BS2(G) 二次ブッシング
a1,La2,Lb1,Lb2,Lc1,Lc2,Ld1,Ld2 一次コイルの引出線
e1,Le2,Le3 二次コイルの引出線
〜P タップ端子
コモン端子
〜T 接続点
TL タップ切換器
第1の実施の形態に係る第1のコイルボビン101では、正面から見て左側の脚部に鉄心Cが巻き付けられるので、正面から見て右側の脚部に相当する部分に巻線引出部1015A〜1015を形成しているが、正面から見て左側の脚部に相当する部分に巻線引出部1015A〜1015を形成し、正面から見て右側の脚部に鉄心Cを巻き付ける構成にしてもよい。
また、第1の実施の形態に係る第1のコイルボビン101では、正面側の側面(左側の側面)に巻線引出部1015A〜1015Eを形成しているが、背面側の側面(右側の側面)に巻線引出部1015A〜1015Eを形成するようにしてもよい。
すなわち、図4において、巻線引出部1015A〜1015Eを右側の側面に形成するようにしてもよい。

Claims (6)

  1. 第1の巻線が当該第1の巻線よりも巻数の少ない第2の巻線の外側に同心状に配列された形状を有し、前記第1の巻線と前記第2の巻線とがタップを介して直列に接続された巻数調整可能なコイルの成形に用いられるコイルボビンであって、
    ボビン本体と、
    前記ボビン本体の外周側面に形成され、前記第1の巻線が巻回される第1の凹溝と、
    前記第1の凹溝の底面に穿設され、前記第2の巻線が巻回される第2の凹溝と、
    前記第1,第2の凹溝の一方の側面を形成する第1の側壁に形成されており、前記第2の凹溝に巻回された第2の巻線の一方の端部を前記ボビン本体から引き出して前記タップに接続し、他方の端部を前記ボビン本体から引き出して前記ボビン本体の外部に設けられる第1のブッシングに接続するための第1の巻線引出部と、
    前記第1の側壁に形成されており、前記第1の凹溝に巻回された第1の巻線の一方端部を前記ボビン本体から引き出して前記タップに接続するための第2の巻線引出部と、
    前記第1,第2の凹溝の他方の側面を形成する第2の側壁に形成されており、前記第1の凹溝に巻回された第1の巻線の他方の端部を前記ボビン本体から引き出して前記ボビン本体の外部に設けられる第2のブッシングに接続するための第3の巻線引出部と、
    を備えたことを特徴とするコイルボビン。
  2. 前記第1の凹溝の底面には前記第1の巻線の巻き付け位置をガイドする第1のガイド溝が形成され、前記第2の凹溝の底面には前記第2の巻線の巻き付け位置をガイドする第2のガイド溝が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のコイルボビン。
  3. 前記第2の凹溝の両側面は、当該第2の凹溝の底面に対して垂直であることを特徴と する、請求項1又は2に記載のコイルボビン。
  4. 前記コイルは、前記ボビン本体の外部に設けられる複数のタップを有し、
    前記第2の巻線は、互いに直列に接続される複数の小巻線を有し、
    前記複数の小巻線は、各巻線が前記第2の凹溝に層状に巻回されるとともに、各巻線の両端部が前記第1の巻線引出部からボビン本体外に引き出され、
    前記第1の巻線引出部から引き出される各巻線の両端部が、前記第2の凹溝に層状に隣り合って巻回された小巻線同士が前記複数のタップを介してそれぞれ直列に接続されることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載のコイルボビン。
  5. 静止誘導機器に用いられるコイルであって、
    請求項1乃至6のいずれかに記載のコイルボビンと、
    前記コイルボビンの前記第2の凹溝に巻回される第2の巻線と、
    前記コイルボビンの前記第1の凹溝に巻回される、前記第2の巻線よりも巻数の多い第1の巻線と、
    を備え、
    前記第2の巻線は、一方の端部が前記コイルボビンの前記第1の巻線引出部から引き出されて前記コイルボビンの外部に設けられるタップに接続され、他方の端部が前記コイルボビンの外部に設けられた第1のブッシングに接続され、
    前記第1の巻線は、一方の端部が前記コイルボビンの前記第2の巻線引出部から引き出されて前記タップに接続され、他方の端部が前記第3の巻線引出部から引き出されて前記コイルボビンの外部に設けられた第2のブッシングに接続される、
    ことを特徴とする、コイル。
  6. 一次コイルとして請求項5に記載のコイルを備えたことを特徴とする、変圧器。
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