JPH036805A - タップ巻線付変圧器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明はタップ巻線付変圧器に関するものである。

（従来の技術） 従来、低圧巻線に定格タップ以外のタップを設ける場合
一般的に第３図の結線としている。ここでは簡単の為単
相器の例を示している。高圧側は高圧巻線２、低圧側は
低圧主巻線３と低圧タップ巻１＠４より構成されている
。低圧側最高電圧時はθとｂが接続され、又最低電圧時
はθとａが接続され、それぞれ所定の電圧を得ている。

第３図の結線の最も一般的な巻線配置を第４図に示す、
すなわち、鉄心脚１に内側から低圧タップ巻線４．低圧
主巻線３．高圧巻線２の順に巻装されている。低圧タッ
プ巻線４は一般的に円筒巻線が採用されている。

（発明が解決しようとする課題） ところで、第３図及び第４図の結線を採用すると、低圧
側最高電圧時は低圧タップ巻＄４．低圧主巻線３の全て
の巻線に電流が流れており、巻線の利用率が良いが最低
電圧時は低圧タップ巻線４には電流が流れず巻線の利用
率が悪く損失も大きいという問題点があった。

本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、
その目的は巻線利用率が良くかつ効率の良いタップ巻線
付変圧器を提供することにある。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明は無電圧切換による
タップ点数２点からなる低圧タップ巻線、低圧主巻線、
高圧巻線の順で鉄心に巻装してなるタップ巻線付変圧器
において、前記低圧タップ巻線と低圧主巻線とで円筒巻
線を構成するとともに、前記低圧円筒タップ巻線を２回
路とし、最高電圧時は前記２回路を直列に接続し、又最
低電圧時は前記２回路を並列に接続し、前記２回路と前
記低圧主巻線とを直列接続するように構成したことを特
徴とするものである。

（作　用） 本発明のタップ巻線付変圧器は上記のような巻線配置で
あるので、低圧側最高電圧時も最低電圧時も全ての巻線
に電流が流れ、巻線利用率が良くコンパクトで効率の良
いタップ巻線付変圧器を提供することが出来る。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図は本発明の一実施例の結線図である。図に示すよ
うに低圧側は低圧主巻ｖＡ３とタップ巻線４１、４２の
２回路より構成されている。低圧側最高電圧時は端子す
と端子Ｃを接続してタップ巻線４１と４２を直列構成と
している。又低圧側最低な正時は端子ａと端子Ｃ及び端
子すと端子θを接続してタップ巻線４■と４２を並列構
成としている。

第２図は第１図の巻線配置構成図である。第２図におい
て、鉄心脚１に内側から低圧タップ巻線４１．４２、低
圧主巻線３、高圧巻＄３（２の順に巻装されている。低
圧タップ巻［４１と４２は一つの円筒巻線として一括し
て軸方向に入組んで巻装されている。

次に１本発明による巻線配置構成にすることにより巻線
利用率及び効率の良いタップ巻線付変圧器を提供できる
理由について、以下説明する。

巻線の大きさは絶ａ階級が同一であれば、−収約に巻線
の電圧と最大通過電流の積である容量によって決定され
る。

ここで低圧側の最高電圧を■、その時の電流をＩよ、又
最低電圧をｖ２その時の電流をＩ２とすると容量−定で
あればＶ工Ｉ、＝Ｖ、Ｉ２となる。

第３図の従来の巻線配置では低圧側各巻線の電圧は低圧
主巻線３は■２、低圧タップ巻線４は（■□−ｖ２）と
なる、従って最大電圧時はＶ、＋　（ｖｚ　　ｖ、）＝
Ｖ、となり、最低電圧時はｖ２と所定電圧を得る。

又、通過電流は低圧主巻線３については最高電圧時Ｉい
最低電圧時Ｉ２であり、低圧タップ巻線４については最
高電圧時１１．最低電圧時Ｏである。従って最大通過電
流は低圧主巻線３は１２、低圧タップ巻線４は１１とな
る。

一方、第１図の本発明の巻線配置では低圧側各巻線の電
圧は低圧主巻線３は（２Ｖ、−Ｖｌ）　、低圧タップ巻
線４１．４２はそれぞれ（Ｖ、−Ｖ□）である。

従って最大電圧時は（２Ｖ□−Ｖ、）　＋２　（Ｖ、−
Ｖ、）＝Ｖ、となり、最低電圧時は、（２Ｖ、−Ｖ工）
＋（ＶエージＸ）＝ＶＺとなり所定電圧を得る。

又、通過電流は低圧主巻線３については最高電圧時工０
、最低電圧時Ｉ２であり、低圧タップ巻線４１゜４２に
ついては、最高電圧時はそれぞれ工□、最低電圧時はそ
れぞれｈである。従って最大通過電流は低圧主巻線３は
工２、低圧タップ巻線４１．４２は工、となる。

次に低圧側の総容量を各巻線の電圧と最大通過電流の積
として求めると、第３図の従来例の場合は総容量（Ｍｌ
）は 阿、＝Ｖ、・Ｉ２＋　（Ｖｌ−Ｖ、）１１＝　２Ｖ１１
．−　Ｖ、■、となる。

又第１図の本発明の場合は総容量（Ｍ２）は、Ｍ、　＝
　（２Ｖ、・Ｖｌ）Ｉ、　＋２（Ｖ□−Ｖ、）Ｉ、　＝
４Ｖ、Ｉ、　−Ｖ、Ｉ、−２Ｖ、Ｉｌとなる。ここで低
圧側タップ電圧をＶｌ：　Ｖ２＝　１．２：１．０ツま
りＶ、　＝　１．２Ｖ、　（Ｉ２＝　１．２１１）と仮
定すると従来例と本発明による変圧器の低圧側の総容量
はそれぞれ次のようになる。

阿、＝２Ｖ、Ｉ、−Ｖ、Ｉ、＝■、工、−−ｖ、■、＝
（２−±）Ｖ、Ｉ、＝　１．１６７Ｖ、Ｉ。

１．２　　　　１．２ Ｍ、＝４ＶＪ、−Ｖ、Ｉ、−ＺＶ、Ｉ、＝４ＶＪ、−Ｖ
、　Ｘ　１．２Ｉ、−、Ｖ、Ｉ、＝（４−１，２−、）
　Ｖｊ１＝１．１３３Ｖ１１ＬＭ、／Ｍ、＝１．１３３
／１．１６７＝０．９７つまり本発明による方法は低圧
側の容量を３％小さくする事が出来る。

この容量低減量は最高電圧Ｖ工と最低電圧ｖ２の差が大
きい程大きくなる。

又本発明による方法は第２図に示すように低圧タップ巻
線４１．４２を一括の円筒巻線として入り組んで巻装す
る為タップ巻線４１．４２を直列接続で使用する場合に
はタップ巻線４１．４２のターン間にタップ巻線の分担
電圧分の電圧がかかる事になるが。

印加電圧が低電圧であるので素線の通常の紙巻被覆によ
るターン間絶縁耐力で十分許容出来る範囲である。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば巻線容量が小さく
コンパクトで損失の少ないタップ巻線付変圧器を提供す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の結線図、第２図は第１図の
コイル配置図、第３図は従来のタップ巻線付変圧器の結
線図。 配置図である。 １・・・鉄心 ３・・・低圧主巻線 第４図は第３図のコイル ２・・・高圧巻線 ４．４１．４２・・・低圧タップ巻線

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　無電圧切換によるタップ点数２点からなる低圧タップ
   巻線、低圧主巻線、高圧巻線の順で鉄心に巻装してなる
   タップ巻線付変圧器において、前記低圧タップ巻線と低
   圧主巻線とで円筒巻線を構成するとともに、前記低圧タ
   ップ巻線を２回路とし、最高電圧時は前記２回路を直列
   に接続し、又最低電圧時は前記２回路を並列に接続し、
   さらに前記２回路と前記低圧主巻線とを直列接続するよ
   うに構成したことを特徴とするタップ巻線付変圧器。