JP2017041381A - 圧入コンタクト及びコネクタ - Google Patents

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隆一 永井
Ryuichi Nagai
隆一 永井
堀田 均
Hitoshi Hotta
均 堀田
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Abstract

【課題】ハウジングへの圧入時における平板状の圧入部の位置精度を向上させて圧入部から延びる接触部の位置精度を向上させる、圧入コンタクト及びその圧入コンタクトを備えたコネクタを提供する。【解決手段】圧入コンタクト20、30は、平板状の圧入部21、31及び圧入部21、31から延びる接触部26、36を有する。圧入部21、31は、一側に基準平面22、32を形成するとともに、一側と反対側に開口23、33により画定された弾性部24、34を形成してある。コネクタ1において、圧入部21、31は、弾性部24、34による付勢力により、基準平面22、32が圧入孔13、14の内壁に密着する。【選択図】図1

Description

本発明は、平板状の圧入部及び圧入部から延びる接触部を有する圧入コンタクト及びその圧入コンタクトを備えたコネクタに関する。
従来のこの種の圧入コンタクトとして、例えば、特許文献1に示すものが知られている。
特許文献1に示す圧入コンタクトは、ハウジングに設けられた連通孔に圧入される平板状の圧入部を備えている。この圧入部は、連通孔とほぼ同じ断面形状を有するとともに、その幅方向の両側部の各々に複数の抜け止め突起が設けられている。そして、圧入部の幅方向の中央部には、スリットが穿設されている。スリットは、圧入方向前方側の抜け止め突起よりも前方側の位置から圧入方向後方側の抜け止め突起よりも後方側の位置に亘って延びる長孔状をなしている。このスリットを圧入部の幅方向の中央部に穿設することにより、スリットの幅方向両側に弾性部が形成される。これにより、その弾性部の幅方向外側に複数の抜け止め突起が形成されることになる。また、圧入部の圧入方向前方端からは、相手コンタクトに接触するタブ状の接触部が延びている。
そして、圧入コンタクトの圧入部を接触部側を先頭にしてハウジングの連通孔内に挿入すると、弾性部がスリット側に弾性変形しつつ圧入部の幅方向両側の抜け止め突起の先端が連通孔の内壁に食い込む。これにより、圧入部が連通孔に圧入されることになる。
特開平10−247541号公報
しかしながら、この従来の特許文献1に示した圧入コンタクトにあっては、以下の問題点があった。
即ち、圧入コンタクトの圧入部を連通孔に圧入する際に、圧入部の幅方向両側の抜け止め突起の先端が連通孔の内壁に食い込むので、連通孔の内壁が削れ、その内壁面が粗くなる。このため、圧入部の幅方向の位置精度が低く、圧入部から延びる接触部の幅方向の位置精度も低いという問題があった。
圧入部から延びる接触部の位置精度が低いと、特に、高速信号(例えば、5Gbps程度の信号)を伝送するアプリケーションに使用されるコネクタにおいてはインピーダンス不整合が生じるおそれがあり、適切ではない。
従って、本発明はこの従来の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、ハウジングへの圧入時における平板状の圧入部の位置精度を向上させて圧入部から延びる接触部の位置精度を向上させる、圧入コンタクト及びその圧入コンタクトを備えたコネクタを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る圧入コンタクトは、平板状の圧入部及び該圧入部から延びる接触部を有する圧入コンタクトであって、前記圧入部は、一側に基準平面を形成するとともに、前記一側と反対側に開口により画定された弾性部を形成したことを要旨とする。
また、本発明の別の態様に係るコネクタは、この圧入コンタクトと、該圧入コンタクトの前記圧入部を受容する圧入孔を有するハウジングとからなり、前記圧入部は、前記弾性部による付勢力により、前記基準平面が前記圧入孔の内壁に密着するようになっていることを要旨とする。
本発明に係る圧入コンタクト及びコネクタによれば、圧入コンタクトの圧入部は、一側に基準平面を形成するとともに、一側と反対側に開口により画定された弾性部を形成したので、ハウジングへの圧入時における平板状の圧入部の位置精度を向上させることができる。これにより、圧入コンタクトの接触部の位置精度を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るコネクタを相手コネクタの相手カードとともに示す斜視図である。 図1に示すコネクタの分解斜視図である。 図1のコネクタを示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は右側面図である。 図3(B)における4−4線に沿う断面図である。 図4における矢印5で示す部分の拡大図である。 図1に示すコネクタに相手コネクタの相手カードが嵌合した状態を示す、図4に対応した断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係るコネクタ1が相手コネクタの相手基板Cとともに示されている。相手基板Cは、相手基板Cを囲むシェル部材に取り付けられて相手コネクタ(図示せず)を構成するものであり、図1においては相手基板Cの先端部のみが図示されている。相手基板Cの先端近傍の表面には複数(本実施形態にあっては5個)の導電パッドC1が相手基板Cの幅方向に沿って所定ピッチで設けられている。また、相手基板Cの先端近傍の裏面には複数(本実施形態にあっては4個)の導電パッドC2(図6参照)が相手基板Cの幅方向に沿って所定ピッチで設けられている。コネクタ1及び相手コネクタは、例えば、高速信号(例えば、5Gbps程度の信号)を伝送するアプリケーション(カーナビゲーションシステムなど)に使用されるものである。
ここで、コネクタ1は、回路基板(図示せず)上に実装されるハウジング10と、複数の第1圧入コンタクト20及び複数の第2圧入コンタクト30とを備えている。
ハウジング10は、略直方体形状に形成され、絶縁性の合成樹脂を成形することによって形成される。ハウジング10は、図1乃至図4に示すように、コンタクト固定部11と、コンタクト固定部11から前方(図4における左方)に延びるフード部12とを備えている。
コンタクト固定部11は、略直方体のブロック状に形成されている。コンタクト固定部11には、図4に示すように、第1圧入コンタクト20を圧入するための複数(本実施形態にあっては5個、図4には1個のみ図示)の第1圧入孔13が形成されている。複数の第1圧入孔13は、コンタクト固定部11の幅方向(図4における紙面に対して直交する方向)に沿って所定ピッチで形成されている。各第1圧入孔13は、上下方向に長く延びる幅の細い断面矩形状の孔であり、コンタクト固定部11の後面から前面に至るまで延びている。各第1圧入孔13は、図4に示すように、上下方向に切断した形が長方形状をなし、内壁を構成する上壁及び下壁は前後方向に沿って直線状に形成されている。そして、各第1圧入孔13には、コンタクト固定部11の後方から第1圧入コンタクト20の後述する第1圧入部21が圧入される。各第1圧入孔13が上下方向に長く延びる幅の細い断面矩形状の孔であり、その孔に第1圧入部21が圧入されるので、コンタクト固定部11の幅方向の寸法を小さくすることができる。
また、コンタクト固定部11の第1圧入孔13よりも下側には、第2圧入コンタクト30を圧入するための複数(本実施形態にあっては4個、図4には1個のみ図示)の第2圧入孔14が形成されている。複数の第2圧入孔14は、第1圧入孔13に対して千鳥配列されるように、コンタクト固定部11の幅方向に沿って所定ピッチで形成されている。各第2圧入孔14は、上下方向に長く延びる幅の細い断面矩形状の孔であり、コンタクト固定部11の後面から前面に至るまで延びている。各第2圧入孔14は、図4に示すように、上下方向に切断した形が長方形状をなし、内壁を構成する上壁及び下壁は前後方向に沿って直線状に形成されている。そして、各第2圧入孔14には、コンタクト固定部11の後方から第2圧入コンタクト30の後述する第2圧入部31が圧入される。各第2圧入孔14が上下方向に長く延びる幅の細い断面矩形状の孔であり、その孔に第2圧入部31が圧入されるので、コンタクト固定部11の幅方向の寸法を小さくすることができる。
また、フード部12は、図1乃至図4に示すように、コンタクト固定部11の前面から前方に延び、内部に相手基板受容凹部15を画定する。相手基板受容凹部15は、前方がフード部12の前面に開口し、後方がコンタクト固定部11の前面まで前後方向に延びている。
そして、フード部12の、相手基板受容凹部15に対して上側部分には、図1乃至図4に示すように、各第1圧入孔13から連続して前方に延びてフード部12の前面に開口する複数(本実施形態にあっては5個)の第1溝16が形成されている。各第1溝16内には、第1圧入コンタクト20の後述する第1接触部26が位置し、第1接触部26が上下方向に変位可能となっている。
また、フード部12の、相手基板受容凹部15に対して下側部分には、図1乃至図4に示すように、各第2圧入孔14から連続して前方に延びてフード部12の前面に開口する複数(本実施形態にあっては4個)の第2溝17が形成されている。各第2溝17内には、第2圧入コンタクト30の後述する第2接触部36が位置し、第2接触部36が上下方向に変位可能となっている。
次に、複数の第1圧入コンタクト20の各々は、金属板を打ち抜き加工することのみによって形成され、第1圧入孔13に圧入される第1圧入部21、第1接触部26及び第1基板接続部27を備えている。
各第1圧入コンタクト20の第1圧入部21は、略矩形平板状に形成され、図5に示すように、上縁面21a、下縁面21b、前縁面21c及び後縁面21dを備えている。そして、第1圧入部21は、上縁面21aを上側、下縁面21bを下側にして平板の主面が上下方向に延びる向きで第1圧入孔13に圧入され、上側に第1基準平面22を形成している。この第1基準平面22は、第1圧入部21の上縁面21aと同一面であり、前後方向に沿って直線状の面で形成される。この第1基準平面22は、第1圧入部21の第1圧入孔13への圧入時に、第1圧入孔13の内壁(上壁)13aに密着し、第1圧入部21の上下方向の位置決めを行う。
また、第1圧入部21は、下側に第1開口23により画定された第1弾性部24を形成している。第1弾性部24は、第1圧入部21の第1圧入孔13への圧入時に、第1圧入孔13の内壁(下壁)13bから押圧力を受けて第1基準平面22側(上側)に向けて弾性変形する。この第1弾性部24の弾性変形時の付勢力により、第1基準平面22が第1圧入孔13の内壁(上壁)13aに密着する。
そして、第1弾性部24を画定する第1開口23は、第1圧入部21の上下方向の中心よりも第1弾性部24が形成される下側寄りに設けられ、前後方向に細長く延びる長方形孔状に形成される。このため、第1弾性部24の幅は、第1開口23の上側の第1圧入部21の幅よりも小さいため、第1圧入孔13の内壁(下壁)13bから押圧力を受けて容易に弾性変形可能となっている。
また、第1弾性部24の下縁面、即ち第1圧入部21の下縁面21bには、図5に示すように、複数(本実施形態にあっては3個)の第1圧入突起25が設けられている。複数の第1圧入突起25は、第1圧入部21の前後方向に沿って所定のピッチで配置される。各第1圧入突起25は、図5に示すように、頂面が緩やかに湾曲した略山形に形成される。各第1圧入突起25は、第1圧入部21の第1圧入孔13への圧入時に、第1圧入孔13の内壁13bに食い込むとともに第1弾性部24に内壁13bからの押圧力を伝達する。
また、各第1圧入コンタクト20の第1接触部26は、図4に示すように、第1圧入部21の前縁面21cの上端部から前方に延びるよう構成される。第1接触部26は、第1圧入部21が第1圧入孔13に圧入されると、図4に示すように、ハウジング10の第1溝16内に位置する。そして、第1接触部26は、第1圧入部21の前縁面21cの上端部から前方に直線状に延びる片持ち梁状の弾性アーム26cを備えている。ここで、「直線状に延びる」の意味は、正確に直線状に延びることのみを意味するものではなく、やや湾曲していたり、あるいは直線状に延びる部分に斜めに延びる傾斜部を付加した形状をも含む意味である。従って、本実施形態にあっては、弾性アーム26cは、第1圧入部21の前縁面21cの上端部から前方に直線状に延びる直線状部26aと、直線状部26aの前端からやや斜め下方に傾斜して延びる傾斜部26bとを備えている。そして、傾斜部26bの先端には、下方に突出する接触突起26dが設けられている。接触突起26dは、第1圧入部21が第1圧入孔13に圧入されたときに、図4に示すように、相手基板受容凹部15内に突出する。そして、図6に示すように、相手基板Cが相手基板受容凹部15内に挿入されると、接触突起26dは、相手基板Cの上面にある導電パッドC1に接触する。
また、各第1圧入コンタクト20の第1基板接続部27は、図2に示すように、第1圧入部21の後縁面21dの上端部から後方に直線状に延びた後、垂直下方に延び、更に後方に延びるよう構成される。そして、第1基板接続部27は、図示しない回路基板上に半田接続される。
次に、複数の第2圧入コンタクト30の各々は、基本構成は第1圧入コンタクト20と同様であり、金属板を打ち抜き加工することのみによって形成される。そして、各第2圧入コンタクト30は、第2圧入孔14に圧入される第2圧入部31、第2接触部36及び第2基板接続部37を備えている。
ここで、各第2圧入コンタクト30の第2圧入部31は、略矩形平板状に形成され、図4に示すように、上縁面31a、下縁面31b、前縁面31c及び後縁面31dを備えている。そして、第2圧入部31は、上縁面31aを上側、下縁面31bを下側にして平板の主面が上下方向に延びる向きで第2圧入孔14に圧入され、下側に第2基準平面32を形成している。この第2基準平面32は、第2圧入部31の下縁面31bと同一面であり、前後方向に沿って直線状の面で形成される。この第2基準平面32は、第2圧入部31の第2圧入孔14への圧入時に、第2圧入孔14の内壁(下壁)に密着し、第2圧入部31の上下方向の位置決めを行う。
また、第2圧入部31は、上側に第2開口33により画定された第2弾性部34を形成している。第2弾性部34は、第2圧入部31の第2圧入孔14への圧入時に、第2圧入孔14の内壁(上壁)から押圧力を受けて第2基準平面32側(下側)に向けて弾性変形する。この第2弾性部34の弾性変形時の付勢力により、第2基準平面32が第2圧入孔14の内壁(下壁)に密着する。
そして、第2弾性部34を画定する第2開口33は、第2圧入部31の上下方向の中心よりも第2弾性部34が形成される上側寄りに設けられ、前後方向に細長く延びる長方形孔状に形成される。このため、第2弾性部34の幅は、第2開口33の下側の第2圧入部31の幅よりも小さいため、第2圧入孔14の内壁(上壁)から押圧力を受けて容易に弾性変形可能となっている。
また、第2弾性部34の上縁面、即ち第2圧入部31の上縁面31aには、図4に示すように、複数(本実施形態にあっては3個)の第2圧入突起35が設けられている。複数の第2圧入突起35は、第2圧入部31の前後方向に沿って所定のピッチで配置される。各第2圧入突起35は、頂面が緩やかに湾曲した略山形に形成される。各第2圧入突起35は、第2圧入部31の第2圧入孔14への圧入時に、第2圧入孔14の内壁に食い込むとともに第2弾性部34に内壁からの押圧力を伝達する。
また、各第2圧入コンタクト30の第2接触部36は、図4に示すように、第2圧入部31の前縁面31cの下端部から前方に延びるよう構成される。第2接触部36は、第2圧入部31が第2圧入孔14に圧入されると、図4に示すように、ハウジング10の第2溝17内に位置する。そして、第2接触部36は、第2圧入部31の前縁面31cの下端部から前方に直線状に延びる片持ち梁状の弾性アーム36cを備えている。ここで、「直線状に延びる」の意味は、弾性アーム26cと同様に、正確に直線状に延びることのみを意味するものではなく、やや湾曲していたり、あるいは直線状に延びる部分に斜めに延びる傾斜部を付加した形状をも含む意味である。従って、本実施形態にあっては、弾性アーム36cは、第2圧入部31の前縁面31cの下端部から前方に直線状に延びる直線状部36aと、直線状部36aの前端からやや斜め上方に傾斜して延びる傾斜部36bとを備えている。傾斜部36bの先端には、上方に突出する接触突起36dが設けられている。接触突起36dは、第2圧入部31が第2圧入孔14に圧入されたときに、図4に示すように、相手基板受容凹部15内に突出する。そして、図6に示すように、相手基板Cが相手基板受容凹部15内に挿入されると、接触突起36dは、相手基板Cの下面の導電パッドC2に接触する。
また、各第2圧入コンタクト30の第2基板接続部37は、図4に示すように、第2圧入部31の後縁面31dの下端部から後方に直線状に延びた後、垂直下方に延び、更に後方に延びるよう構成される。そして、第2基板接続部37は、図示しない回路基板上に半田接続される。
次に、本発明の一実施形態に係るコネクタ1の作用について説明する。
先ず、各第1圧入コンタクト20の第1圧入部21を第1圧入孔13に圧入する。この際に、各第1圧入コンタクト20の第1接触部26を先頭にしてハウジング10の後方から第1圧入孔13を通し、第1圧入部21を第1圧入孔13に圧入する。第1圧入部21を第1圧入孔13に圧入すると、各第1圧入突起25は、第1圧入孔13の内壁(下壁)13bに食い込むとともに第1弾性部24に内壁13bからの押圧力を伝達する。そして、第1弾性部24は、第1圧入孔13の内壁13bから押圧力を受けて第1基準平面22側(上側)に向けて弾性変形する。この第1弾性部24の弾性変形時の付勢力により、第1基準平面22が第1圧入孔13の内壁(上壁)13aに密着する。これにより、第1圧入部21の上下方向の位置決めがなされる。その結果、第1圧入部21から延びる第1接触部26の上下方向の位置、特に接触突起26dの上下方向の位置が高精度に位置決めされる。このため、ハウジング10への圧入時における第1圧入部21の位置精度を向上させることができ、第1圧入コンタクト20の第1接触部26の位置精度を向上させることができる。
また、各第2圧入コンタクト30の第2圧入部31を第2圧入孔14に圧入する。この際に、各第2圧入コンタクト30の第2接触部36を先頭にしてハウジング10の後方から第2圧入孔14を通し、第2圧入部31を第2圧入孔14に圧入する。第2圧入部31を第2圧入孔14に圧入すると、各第2圧入突起35は、第2圧入孔14の内壁(上壁)に食い込むとともに第2弾性部34に内壁からの押圧力を伝達する。そして、第2弾性部34は、第2圧入孔14の内壁から押圧力を受けて第2基準平面32側(下側)に向けて弾性変形する。この第2弾性部34の弾性変形時の付勢力により、第2基準平面32が第2圧入孔14の内壁(下壁)に密着する。これにより、第2圧入部31の上下方向の位置決めがなされる。その結果、第2圧入部31から延びる第2接触部36の上下方向の位置、特に接触突起36dの上下方向の位置が高精度に位置決めされる。このため、ハウジング10への圧入時における第2圧入部31の位置精度を向上させることができ、第2圧入コンタクト30の第2接触部36の位置精度を向上させることができる。すべての圧入工程の終了により、コネクタ1が完成する。
そして、相手基板Cを備えた相手コネクタをコネクタ1に嵌合させる。この嵌合の際には、図6に示すように、相手基板Cはその先端から相手基板受容凹部15内に挿入される。そして、相手基板Cの嵌合が完了したときには、第1接触部26の接触突起26dが相手基板Cの導電パッドC1に接触し、第2接触部36の接触突起36dが相手基板Cの導電パッドC2に接触する。これにより、コネクタ1の第1圧入コンタクト20及び第2圧入コンタクト30を介して相手基板Cが回路基板に電気的に接続される。
ここで、前述したように、第1接触部26及び第2接触部36の位置精度が向上しているので、相手基板Cに対する接触突起26d、36dの接触位置が安定する。これにより、第1接触部26及び第2接触部36による接触圧が安定し、接続信頼性を確保することができる。これにより、コネクタ1が例えば高速信号(例えば、5Gbps程度の信号)を伝送するアプリケーションに使用される場合において、インピーダンス不整合が生じるおそれがなく、好適なものとすることができる。
また、第1開口23は、第1圧入部21の上下方向の中心よりも第1弾性部24が形成される下側寄りに設けられている。このため、第1弾性部24の幅は、第1開口3の上側の第1圧入部21の幅よりも小さい。これにより、第1弾性部24が第1圧入孔13の内壁(下壁)13bから押圧力を受けて容易に弾性変形し、第1基準平面22を第1圧入孔13の内壁13aに容易に密着させる。また、第2開口33は、第2圧入部31の上下方向の中心よりも第2弾性部34が形成される上側寄りに設けられている。このため、第2弾性部34の幅は、第2開口33の下側の第2圧入部31の幅よりも小さい。これにより、第1弾性部24と同様に、第2弾性部34が第2圧入孔14の内壁(上壁)から押圧力を受けて容易に弾性変形可能となっている。
更に、第1弾性部24には第1圧入突起25が設けられており、第1圧入部21を第1圧入孔13に圧入するときに、各第1圧入突起25が第1圧入孔13の内壁(下壁)13bに食い込む。このため、第1圧入部21の保持力を向上させることができる。また、第2弾性部34には第2圧入突起35が設けられており、この第2圧入突起35も第1圧入突起25と同様に機能する。
また、第1接触部26は、第1圧入部21から直線状に延びる片持ち梁状の弾性アーム26cと、弾性アーム26cの先端に設けられた接触突起26dとを備えている。このため、弾性アーム26cが湾曲して構成される場合よりも弾性アーム26cの長さが短くなる。これにより、相手基板Cの導電パッドC1から回路基板に至るまでの経路が短くなり、高速信号を伝送するアプリケーションにより好適なものとすることができる。
本実施形態の第1圧入コンタクト20において、第1圧入部21の位置精度を向上させて接触突起26dを含む第1接触部26の位置精度を向上させている。このため、弾性アーム26cの長さを短くしても接触突起26dの接触位置の位置ずれの心配はない。従って、本実施形態の第1圧入コンタクト20は、高速信号を伝送するアプリケーションにより好適なものとすることができる。
なお、第2圧入コンタクト30の第2接触部36についても、第2圧入部31から直線状に延びる片持ち梁状の弾性アーム36cと、弾性アーム36cの先端に設けられた接触突起36dとを備えている。このため、弾性アーム36cが湾曲して構成される場合よりも弾性アーム36cの長さが短くなる。これにより、相手基板Cの導電パッドC2から回路基板に至るまでの経路が短くなり、高速信号を伝送するアプリケーションにより好適なものとすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、第1圧入コンタクト20及び第2圧入コンタクト30は、それぞれ金属板を打ち抜いて形成し、第1圧入部21及び第2圧入部31以外の部分(第1接触部26及び第1基板接続部27、第2接触部36及び第2基板接続部37)も平板状に形成されている。しかし、第1圧入部21及び第2圧入部31以外の部分は平板状でなくてもよい。
また、第1開口23及び第2開口33は、それぞれ第1圧入部21、第2圧入部31の上下方向の中心よりも第1弾性部24、第2弾性部34が形成される側寄りに設けられている必要は必ずしもない。
更に、第1弾性部24及び第2弾性部34に、それぞれ第1圧入突起25、第2圧入突起35を設ける必要は必ずしもない。
また、第1接触部26及び第2接触部36は、それぞれ第1圧入部21、第2圧入部31から直線状に延びる片持ち梁状の弾性アーム26c、36cを備えている必要は必ずしもない。
また、圧入コンタクトは、ハウジング10に圧入されるものであれば、第1圧入コンタクト20及び第2圧入コンタクト30の2種類に限らず、1種類であっても3種類以上であってもよい。
1 コネクタ
10 ハウジング
13 第1圧入孔(圧入孔)
14 第2圧入孔(圧入孔)
20 第1圧入コンタクト(圧入コンタクト)
21 第1圧入部(圧入部)
22 第1基準平面(基準平面)
23 第1開口(開口)
24 第1弾性部(弾性部)
25 第1圧入突起(圧入突起)
26 第1接触部(接触部)
26c 弾性アーム
26d 接触突起
30 第2圧入コンタクト(圧入コンタクト)
31 第2圧入部(圧入部)
32 第2基準平面(基準平面)
33 第2開口(開口)
34 第2弾性部(弾性部)
35 第2圧入突起(圧入突起)
36 第2接触部(接触部)
36c 弾性アーム
36d 接触突起

Claims (5)

  1. 平板状の圧入部及び該圧入部から延びる接触部を有する圧入コンタクトであって、
    前記圧入部は、一側に基準平面を形成するとともに、前記一側と反対側に開口により画定された弾性部を形成したことを特徴とする圧入コンタクト。
  2. 前記開口は、前記圧入部の、前記一側から前記反対側に向かう方向における中心よりも前記弾性部が形成される前記反対側寄りに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の圧入コンタクト。
  3. 前記弾性部に圧入突起を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の圧入コンタクト。
  4. 前記接触部は、前記圧入部から直線状に延びる片持ち梁状の弾性アームと、該弾性アームの先端に設けられた接触突起とを備えていることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の圧入コンタクト。
  5. 請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の圧入コンタクトと、該圧入コンタクトの前記圧入部を受容する圧入孔を有するハウジングとからなり、
    前記圧入部は、前記弾性部による付勢力により、前記基準平面が前記圧入孔の内壁に密着するようになっていることを特徴とするコネクタ。
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