JP2017040283A - ワッシャ - Google Patents

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晋也 新崎
Shinya Nizaki
晋也 新崎
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Abstract

【課題】低温時において、摺動面から潤滑油が排出されるのを抑制し、ひいては潤滑油を早期に昇温することができるワッシャを提供する。【解決手段】クランク軸30の軸線方向の力を受ける摺動面110に油溝140が形成された半円環形状のワッシャ100であって、油溝140は、内径側開口部141が内径側に開放されると共に外径側開口部142が外径側に開放されるように形成され、外径側開口部142の断面積が内径側開口部141の断面積よりも小さくなるように形成される。【選択図】図3

Description

本発明は、クランク軸の軸方向の力を受けるワッシャに関する。
従来、クランク軸の軸方向の力を受けるワッシャの技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、クランク軸のスラストカラーと対向するように配置され、クランク軸の軸線方向の力を受ける半円環形状のワッシャ(半割スラスト軸受)が開示されている。特許文献1に記載のワッシャの摺動面には、周方向両側の端面(合わせ面)に隣接してスラストリリーフが形成されている。両側のスラストリリーフの間には、潤滑油の保油性を高めるために、内径側から外径側にかけて延びる油溝が形成されている。このように構成される油溝によって、摺動面において潤滑油を適宜案内することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、潤滑油は、油溝に沿って移動することにより、摺動面から当該摺動面の外部へと排出され易かった。潤滑油は、クランク軸の摺動により生じる熱等で昇温する。よって、潤滑油は、摺動面の外部へと排出されてしまうと、低温時において昇温し難い。低温時には潤滑油の粘度が高いため、特許文献1に記載の技術においては、燃費が良くないという問題があった。
特開2014−163402号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、低温時において、摺動面から潤滑油が排出されるのを抑制し、ひいては潤滑油を早期に昇温することができるワッシャを提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、クランク軸の軸線方向の力を受ける摺動面に油溝が形成された半円環形状のワッシャであって、前記油溝は、一端が内径側に開放されると共に他端が外径側に開放されるように形成され、前記他端の断面積が前記一端の断面積よりも小さくなるように形成されるものである。
請求項2においては、前記油溝は、前記一端から前記他端に向かうに従い、周方向の幅が狭くなるように形成されるものである。
請求項3においては、前記油溝は、前記一端から前記他端に向かうに従い、前記摺動面からの深さが浅くなるように形成されるものである。
請求項4においては、前記油溝の底面が、側面視において円弧状に形成されるものである。
請求項5においては、クランク軸の軸線方向の力を受ける摺動面に油溝が形成された半円環形状のワッシャであって、前記油溝は、一端が内径側に開放されると共に他端が外径側に開放されるように形成され、前記他端の断面積が1mm以下であるものである。
請求項6においては、前記油溝は、前記摺動面の全面に亘って複数形成されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、低温時において、摺動面から潤滑油が排出されるのを抑制し、ひいては潤滑油を早期に昇温することができる。
請求項2においては、低温時において、摺動面から潤滑油が排出されるのを抑制し、ひいては潤滑油を早期に昇温することができる。
請求項3においては、低温時において、摺動面から潤滑油が排出されるのを抑制し、ひいては潤滑油を早期に昇温することができる。
請求項4においては、一端から他端に向かうに従い摺動面からの深さが浅くなるような油溝を容易に形成することができる。
請求項5においては、低温時において、摺動面から潤滑油が排出されるのを抑制し、ひいては潤滑油を早期に昇温することができる。
請求項6においては、摺動面の全面に潤滑油を行き渡らせることができる。
本発明の一実施形態に係るワッシャが使用されるエンジンの一部の分解斜視図。 同じく、横断面図。 ワッシャの正面図。 図3のA−A断面図。 (a)図3のE矢視図。(b)図3のF矢視図。 図2のB−B断面図。 (a)本発明の第二実施形態に係るワッシャの部分断面図。(b)第二実施形態に係るワッシャの油溝の形成方法を示す概略図。 (a)本発明の第三実施形態に係るワッシャの正面図。(b)そのG矢視図。 本発明の第三実施形態に係るワッシャにおける油溝の他の形態を示す正面図。
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印F、矢印B、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向、後方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。
以下では、図1及び図2を用いて、本発明の一実施形態に係るワッシャ100が使用されるエンジン1の構成の概要について説明する。
本発明の一実施形態に係るワッシャ100は、エンジン1で使用される。エンジン1は、主として軸受部10、軸受キャップ20、クランク軸30、主軸受40及びワッシャ100を具備する。
軸受部10は、シリンダブロック(不図示)の下部に形成されて、後述するクランク軸30を上方から支持する部分である。軸受部10には、軸受孔10a、受座10b及び内部油路10cが形成される。
軸受孔10aは、後述する主軸受40を収容する部分である。軸受孔10aは、軸受部10を前後方向に貫通するように形成される。軸受孔10aは、正面視において下方が開放された半円状に形成される。
受座10bは、軸受孔10aの径方向外側に形成される凹状部である。受座10bは、軸受部10の前側と後側にそれぞれ形成される。前側の受座10bは、軸受部10の前面から後方へ凹むように形成される。後側の受座10bは、軸受部10の後面から前方へ凹むように形成される。受座10bは、正面視(背面視)において、軸受孔10aの周縁部に隣接する半円環状に形成される。受座10bは、その軸線が軸受孔10aの軸線と一致するように配置される。
図2に示す内部油路10cは、エンジン1のオイルポンプ(不図示)から潤滑油をクランク軸30側へ供給するためのものである。内部油路10cは、軸受部10の内部を上下方向に延びるように形成される。内部油路10cの下端は、軸受孔10aに開口される。
軸受キャップ20は、軸受部10の下方に配置される部分である。軸受キャップ20は、ブロック状に形成される。軸受キャップ20は、その上面が軸受部10の底面に当接するように配置される。軸受キャップ20には、軸受孔20a及び受座20bが形成される。
軸受孔20aは、後述する主軸受40を収容する部分である。軸受孔20aは、軸受キャップ20の上部を前後方向に貫通するように形成される。軸受孔20aは、正面視において上方が開放された半円状に形成される。
受座20bは、軸受孔20aの径方向外側に形成される凹状部である。受座20bは、軸受キャップ20の前側と後側にそれぞれ形成される。前側の受座20bは、軸受キャップ20の前面から後方へ凹むように形成される。後側の受座20bは、軸受キャップ20の後面から前方へ凹むように形成される。受座20bは、正面視(背面視)において、軸受孔20aの周縁部に隣接する半円環状に形成される。受座20bは、その軸線が軸受孔20aの軸線と一致するように配置される。
クランク軸30は、正面視において時計回りに回転するように、エンジン1のコンロッド(不図示)に連結される。クランク軸30は、主としてクランクジャーナル31、クランクアーム32及びスラストカラー33を具備する。
クランクジャーナル31は、クランク軸30の回転軸を構成する部分である。クランクジャーナル31は、円柱状に形成される。クランクジャーナル31は、軸線方向を前後方向へ向けて配置される。
クランクアーム32は、クランクジャーナル31とクランクピン(不図示)とを連結する部分である。クランクアーム32は、上下方向に延びる板状に形成される。クランクアーム32は、板面を前後方向へ向けた状態で、クランクジャーナル31の前端及び後端にそれぞれ配置される。なお、図1においては、前側のクランクアーム32の図示を省略している。
スラストカラー33は、円環板状に形成される部分である。スラストカラー33は、クランクジャーナル31の外周面側に当該クランクジャーナル31と一体的に形成される。スラストカラー33は、クランクジャーナル31の前端及び後端にそれぞれ配置される。
主軸受40は、クランク軸30を回転可能に支持するものである。主軸受40は、半円筒状に形成される。主軸受40は、クランク軸30のクランクジャーナル31の上下にそれぞれ配置される。上側の主軸受40は、開放側を下方に向けて配置される。下側の主軸受40は、開放側を上方に向けて配置される。これにより、上側の主軸受40及び下側の主軸受40は、クランクジャーナル31を上下方向からそれぞれ支持するように配置される。上側の主軸受40には、潤滑油路40a及び貫通孔40bが形成される。
潤滑油路40aは、主軸受40の内周面に形成される溝である。潤滑油路40aは、主軸受40の周方向に沿って延びるように形成される。
貫通孔40bは、潤滑油路40aから主軸受40の外周面に貫通する孔である。貫通孔40bは、主軸受40の平面視略中央部に形成される。貫通孔40bは、上下方向に延びて、軸受部10に形成される内部油路10cと連通する。
次に、図1から図5までを用いて、本発明の一実施形態に係るワッシャ100の構成について説明する。
ワッシャ100は、クランク軸30の軸線方向の力を受けるものである。ワッシャ100は、半円環板状に形成される。ワッシャ100は、一方側の板面がクランク軸30のスラストカラー33と対向するように、前側の受座10b・20b及び後側の受座10b・20bにそれぞれ嵌合される。上側のワッシャ100は、開放側を下方に向けて配置される。下側のワッシャ100は、開放側を上方に向けて配置される。ワッシャ100は、その軸線がクランク軸30の軸線と一致するように配置される。ワッシャ100は、摺動面110、周方向端面120、スラストリリーフ130及び油溝140を具備する。なお、以下においては、特に断りがない限り、軸受部10の前側に配置されるワッシャ100(図1に示す4つのワッシャ100のうち前上側のワッシャ100)について説明する。
摺動面110は、クランク軸30の回転の際にスラストカラー33と摺動する面である。また、摺動面110は、クランク軸30の軸線方向の力を受ける面である。摺動面110は、クランク軸30のスラストカラー33と対向するように配置される。
周方向端面120は、ワッシャ100の周方向における端面である。周方向端面120は、ワッシャ100の左右両側の周方向端部それぞれに形成される。周方向端面120は、水平方向に対して平行となるように形成される。上側のワッシャ100の周方向端面120と下側のワッシャ100の周方向端面120とは、互いに当接するように配置される。
スラストリリーフ130は、正面視において周方向端面120と隣接する部分に形成される面取り部である。スラストリリーフ130は、摺動面110側に形成される。スラストリリーフ130は、ワッシャ100の周方向において周方向端面120側に向かうに従い薄肉となるように形成される。このようにスラストリリーフ130が形成されることにより、上側と下側のワッシャ100の摺動面110同士の前後方向における位置ずれを緩和することができ、これにより、クランク軸30のスラストカラー33がワッシャ100に局部的に強く当たるのを防止することができる。
油溝140は、潤滑油を適宜案内するものである。油溝140は、摺動面110が凹むことにより形成される。油溝140の一端は、ワッシャ100の内径側に開放されて、内径側開口部141を形成する。油溝140の他端は、ワッシャ100の外径側に開放されて、外径側開口部142を形成する。油溝140は、放射状に延びるように(ワッシャ100の径方向に延びるように)形成される。油溝140は、摺動面110の全面に亘って(右側の周方向端面120から左側の周方向端面120にかけて)、略等間隔に複数(本実施形態においては5箇所)形成される。油溝140は、周方向端面120と連通しないように形成される。
油溝140は、外径側開口部142の断面積が内径側開口部141の断面積よりも小さくなるように形成される。本実施形態において外径側開口部142の断面積とは、ワッシャ100の外周面側から径方向に沿って見たときに(図3におけるE矢視において)、外径側開口部142が占める領域の面積(図5(a)においてハッチングで示す領域の面積)をいう。また、内径側開口部141の断面積とは、ワッシャ100の内周面側から径方向に沿って見たときに(図3におけるF矢視において)、内径側開口部141が占める領域の面積(図5(b)においてハッチングで示す領域の面積)をいう。
図3及び図5に示す如く、油溝140は、内径側開口部141から外径側開口部142に向かうに従い、周方向の幅(図5に示す符号W)が狭くなるように形成される。また、油溝140は、図4及び図5に示す如く、内径側開口部141から外径側開口部142に向かうに従い、摺動面110からの深さ(図4に示す符号D)が浅くなるように形成される。油溝140の底面143は、側面視(側面断面視)において直線状に形成される。
次に、図2及び図6を用いて、潤滑油が流れる流路について説明する。なお、以下においては、特に断りがない限り、軸受部10の前側に配置されるワッシャ100(図2に示す4つのワッシャ100のうち前上側のワッシャ100、すなわち図6に示す2つのワッシャ100のうち上側のワッシャ100)における潤滑油の流路について説明する。
エンジン1のオイルポンプ(不図示)から吐出された潤滑油は、軸受部10の内部油路10cを流通する。次いで、潤滑油は、主軸受40の貫通孔40bを流通し、潤滑油路40aに供給される。潤滑油路40aに供給された潤滑油の一部は、当該潤滑油路40aに沿って(主軸受40の周方向に沿って)流通すると共に、主軸受40の内周面(当該内周面とクランクジャーナル31の外周面との間)に供給される。また、潤滑油路40aに供給された潤滑油の他の一部は、図示せぬクランク軸30の内部油路を流通してクランクピン(不図示)に供給される。また、潤滑油路40aに供給された潤滑油の他の一部は、上側と下側の主軸受40の当接面同士の隙間を通じて、主軸受40の外部に流出する。
主軸受40の外部に流出した潤滑油は、一部が直接油溝140に供給されると共に、スラストリリーフ130を介して、上側のワッシャ100の摺動面110(当該摺動面110とクランク軸30のスラストカラー33との隙間)に供給される。摺動面110に供給された潤滑油は、クランク軸30の回転に伴って、摺動面110を当該クランク軸30の回転方向(正面視における時計回り方向)に沿って流通する。摺動面110を流通する潤滑油の一部は、油溝140内に保持される。油溝140内に保持された潤滑油は、クランク軸30の回転によって生じる遠心力を受けて、外径側開口部142側へと流通しようとする。
しかしながら、油溝140は、外径側開口部142の断面積が内径側開口部141の断面積よりも小さくなるように形成されている。このため、油溝140内の潤滑油は、外径側開口部142から摺動面110の外側へと排出され難い。特に、低温時には潤滑油の粘度が高いため、潤滑油は、その粘性と油溝140の形状とにより、油溝140内に留まり易くなる。
油溝140内に留まった潤滑油は、クランク軸30の摺動により生じる熱を受けることとなる。このため、潤滑油は、低温時において早期に昇温される。これにより、潤滑油の低温での使用時間を減らすことができ、潤滑油の適正温度での使用が可能となる。したがって、燃費を向上させることができる。
一方、高温時には潤滑油の粘度が低いため、潤滑油の多くは、外径側開口部142から摺動面110の外側へと排出される。したがって、高温時における潤滑油の過剰な昇温を抑制することができる。
また、油溝140の幅W及び深さDは、内径側開口部141から外径側開口部142に向かうに従い徐々に小さくなるように形成されている。このため、潤滑油が油溝140の一部分のみに集中することがなく、潤滑油を摺動面110にスムーズに案内することができる。
以上の如く、本実施形態に係るワッシャ100は、クランク軸30の軸線方向の力を受ける摺動面110に油溝140が形成された半円環形状のワッシャ100であって、前記油溝140は、内径側開口部141(一端)が内径側に開放されると共に外径側開口部142(他端)が外径側に開放されるように形成され、前記外径側開口部142の断面積が前記内径側開口部141の断面積よりも小さくなるように形成されるものである。
このように構成されることにより、低温時において、摺動面110から潤滑油が排出されるのを抑制し、ひいては潤滑油を早期に昇温することができる。
また、前記油溝140は、前記内径側開口部141から前記外径側開口部142に向かうに従い、周方向の幅Wが狭くなるように形成されるものである。
このように構成されることにより、低温時において、摺動面110から潤滑油が排出されるのを抑制し、ひいては潤滑油を早期に昇温することができる。
また、前記油溝140は、前記内径側開口部141から前記外径側開口部142に向かうに従い、前記摺動面110からの深さDが浅くなるように形成されるものである。
このように構成されることにより、低温時において、摺動面110から潤滑油が排出されるのを抑制し、ひいては潤滑油を早期に昇温することができる。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態に係るワッシャ100は、受座10b及び受座20bの両方に嵌合されるものとしたが、受座10bのみに嵌合されるものであってもよく、或いは受座20bのみに嵌合されるものであってもよい。
また、本実施形態においては、油溝140は、幅W及び深さDの両方が内径側開口部141から外径側開口部142に向かうに従い小さくなるように形成されるものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。油溝140は、幅W及び深さDのいずれか一方が内径側開口部141から外径側開口部142に向かうに従い小さくなるように形成されるものであってもよい。
また、本実施形態においては、油溝140は、摺動面110に5箇所形成されるものとしたが、油溝140の数は限定されるものではない。
また、本実施形態においては、油溝140は、摺動面110の全面に亘って略等間隔に形成されるものとしたが、摺動面110の全面に亘って形成されていなくいてもよく、また略等間隔に形成されていなくてもよい。
また、油溝140が複数形成される場合、各油溝140の形状(周方向の幅W及び摺動面110からの深さD等)は、同じであってもよく、互いに異なっていてもよい。
なお、油溝140の形成方法は、特に限定されるものではなく、例えば切削、プレス、コーティング、エッチング等の方法を採用することができる。
また、本実施形態においては、油溝140の底面143は、側面視において直線状に形成されるものとしたが、曲線状に形成されるものであってもよい。その一例として、以下では、図7を用いて、本発明の第二実施形態に係るワッシャ200について説明する。
第二実施形態に係るワッシャ200が、第一実施形態に係るワッシャ100と異なる点は、油溝140に代えて油溝240を具備する点である。よって以下では、第二実施形態に係るワッシャ200のうち第一実施形態に係るワッシャ100と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
油溝240は、潤滑油を適宜案内するものである。油溝240は、摺動面110が凹むことにより形成される。油溝240の一端は、ワッシャ200の内径側に開放されて、内径側開口部241を形成する。油溝240の他端は、ワッシャ200の外径側に開放されて、外径側開口部242を形成する。油溝240の平面視における形状や配置は、第一実施形態に係る油溝140と同様である(図3参照)。
油溝240は、外径側開口部242の断面積が内径側開口部241の断面積よりも小さくなるように形成される。油溝240は、内径側開口部241から外径側開口部242に向かうに従い、摺動面110からの深さDが浅くなるように形成される。油溝240の底面243は、側面視(側面断面視)において円弧状に形成される。
これにより、図7(b)に示す如く、側面視円形状のカッタCを用いてワッシャ200の材料Mを切削した後、当該材料Mをプレスで半円環状に前後方向へ打ち抜くことにより、油溝240が形成されたワッシャ200を、容易に製造することができる。
以上の如く、第二実施形態に係るワッシャ200は、前記油溝240の底面243が、側面視において円弧状に形成されるものである。
このように構成されることにより、内径側開口部241(一端)から外径側開口部242(他端)に向かうに従い摺動面110からの深さDが浅くなるような油溝240を容易に形成することができる。
なお、材料Mを切削する際にカッタC又は材料Mを適宜移動させることにより、油溝240の底面243を、側面視において楕円弧状等の曲線状に形成することも可能である。
以下では、図8を用いて、本発明の第三実施形態に係るワッシャ300について説明する。
第三実施形態に係るワッシャ300が、第一実施形態に係るワッシャ100と異なる点は、油溝140に代えて油溝340を具備する点と、スラストリリーフ130を具備していない点である。よって以下では、第三実施形態に係るワッシャ300のうち第一実施形態に係るワッシャ100と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
油溝340は、潤滑油を適宜案内するものである。油溝340は、摺動面110が凹むことにより形成される。油溝340の一端は、ワッシャ300の内径側に開放されて、内径側開口部341を形成する。油溝340の他端は、ワッシャ300の外径側に開放されて、外径側開口部342を形成する。油溝340は、放射状に延びるように(ワッシャ300の径方向に延びるように)形成される。油溝340は、摺動面110の全面に亘って(右側の周方向端面120から左側の周方向端面120にかけて)、略等間隔に複数(本実施形態においては26箇所)形成される。
油溝340は、第一実施形態に係る油溝140と比べて極端に流路が狭くなるように形成される。具体的には、油溝340は、外径側開口部342の断面積(図8(b)においてハッチングで示す領域の面積)が1mm以下となるように形成される。油溝340は、周方向の幅Wが内径側開口部341から外径側開口部342にかけて一定となるように形成される。また、油溝340は、摺動面110からの深さDが内径側開口部341から外径側開口部342にかけて一定となるように形成される。
このように、油溝340の流路が極端に狭く形成される(外径側開口部342の断面積が極端に小さく形成される)ことにより、油溝340内の潤滑油は、摺動面110の外側へと排出され難い。特に、低温時には潤滑油の粘度が高いため、潤滑油は、その粘性と油溝340の形状とにより、油溝340内に留まり易くなる。これにより、潤滑油を低温時において早期に昇温することができ、ひいては燃費の向上が可能となる。一方、外径側開口部342の断面積が1mmを越える場合、低温時において潤滑油が摺動面110の外側へと排出され易くなるため好ましくない。
また、高温時には潤滑油の粘度が低いため、潤滑油はある程度、外径側開口部342から摺動面110の外側へと排出される。したがって、高温時における潤滑油の過剰な昇温を抑制することができる。
また、油溝340は、摺動面110の全面に亘って形成されているため、摺動面110の全面に潤滑油を行き渡らせることができる。また、油溝340の外径側開口部342の断面積は1mm以下と非常に小さく形成されているが、油溝340が摺動面110の全面に亘って複数形成されているため、全体として潤滑油の保持量を確保することができる。
以上の如く、第三実施形態に係るワッシャ300は、クランク軸30の軸線方向の力を受ける摺動面110に油溝340が形成された半円環形状のワッシャ300であって、前記油溝340は、内径側開口部341(一端)が内径側に開放されると共に外径側開口部342(他端)が外径側に開放されるように形成され、前記外径側開口部342の断面積が1mm以下であるものである。
このように構成されることにより、低温時において、摺動面110から潤滑油が排出されるのを抑制し、ひいては潤滑油を早期に昇温することができる。
また、前記油溝340は、前記摺動面110の全面に亘って複数形成されるものである。
このように構成されることにより、摺動面110の全面に潤滑油を行き渡らせることができる。
以上、本発明の第三実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、第三実施形態においては、油溝340は、放射状に延びるように形成されるものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。油溝340は、図9に示す如く、上下方向に(周方向端面120に対して垂直方向に)延びるように形成されていてもよい。これにより、予め複数の細溝が略等間隔に形成された材料Mをプレスで半円環状に打ち抜くことで、ワッシャ300を容易に製造することができる。また、油溝340を切削で加工する場合は、複数の油溝340それぞれの切削方向が同じとなるので、ワッシャ300を容易に製造することができる。
また、第三実施形態においては、油溝340は、幅W及び深さDが内径側開口部341から外径側開口部342にかけて一定となるように形成されているが、第一実施形態に係る油溝140と同様に、幅W及び深さDが内径側開口部341から外径側開口部342に向かうに従い小さくなるように形成されていてもよい。
また、第三実施形態に係るワッシャ300はスラストリリーフ130を具備していないが、第一実施形態に係るワッシャ100と同様に、スラストリリーフ130を具備していてもよい。
100 ワッシャ
110 摺動面
120 周方向端面
140 油溝
141 内径側開口部(一端)
142 外径側開口部(他端)
200 ワッシャ
240 油溝
241 内径側開口部(一端)
242 外径側開口部(他端)
243 底面
300 ワッシャ
340 油溝
341 内径側開口部(一端)
342 外径側開口部(他端)

Claims (6)

  1. クランク軸の軸線方向の力を受ける摺動面に油溝が形成された半円環形状のワッシャであって、
    前記油溝は、
    一端が内径側に開放されると共に他端が外径側に開放されるように形成され、
    前記他端の断面積が前記一端の断面積よりも小さくなるように形成される、
    ワッシャ。
  2. 前記油溝は、
    前記一端から前記他端に向かうに従い、周方向の幅が狭くなるように形成される、
    請求項1に記載のワッシャ。
  3. 前記油溝は、
    前記一端から前記他端に向かうに従い、前記摺動面からの深さが浅くなるように形成される、
    請求項1又は請求項2に記載のワッシャ。
  4. 前記油溝の底面が、側面視において円弧状に形成される、
    請求項3に記載のワッシャ。
  5. クランク軸の軸線方向の力を受ける摺動面に油溝が形成された半円環形状のワッシャであって、
    前記油溝は、
    一端が内径側に開放されると共に他端が外径側に開放されるように形成され、
    前記他端の断面積が1mm以下である、
    ワッシャ。
  6. 前記油溝は、
    前記摺動面の全面に亘って複数形成される、
    請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のワッシャ。
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