JP2017039856A - 紫外線硬化性再剥離性マスキングテープ用粘着剤組成物 - Google Patents

紫外線硬化性再剥離性マスキングテープ用粘着剤組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】接着力の経時的な上昇が抑制され、剥離する場合に糊残りが生じ難く、保持力も高いマスキングテープを形成可能な粘着剤組成物を提供する。【解決手段】 アルキル基の炭素数が4〜18のアルキル(メタ)アクリレートを単量体単位として含む第1のポリマーと、アルキル基の炭素数が4〜18のアルキル(メタ)アクリレート及び紫外線架橋基含有エチレン性不飽和モノマーを単量体単位として含む第2のポリマーと、前記第1及び第2のポリマーの合計100質量部に対して20質量部未満の粘着付与剤と、を含有し、前記第1及び第2のポリマーを構成する全ての単量体に対する前記紫外線架橋基含有エチレン性不飽和モノマーの質量比が0.05〜10質量%である、紫外線硬化性再剥離性マスキングテープ用粘着剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、紫外線硬化性再剥離性マスキングテープ用粘着剤組成物に関する。
建築や自動車製造等の用途において、マスキングテープが広く用いられている。マスキングテープの粘着剤層には、一般に、天然ゴムを主成分とする粘着剤(ゴム系粘着剤)や(例えば、特許文献1参照)、アクリル系感圧接着剤組成物が用いられる(例えば、特許文献2参照)。
特開平7−53932号公報 特開平5−9450号公報
ゴム系粘着剤を用いたマスキングテープは、高温条件下や直射日光に晒される用途において容易に劣化し、そのために剥離したときに糊残りが生じやすい。一方、アクリル系感圧接着剤組成物においては、経時的に接着力が増強する傾向があり、貼り付けてからある程度時間がたってしまうと、粘着剤が被着体側に残ってしまう、剥離する際に基材が切れてしまうなどして、剥離が困難になる場合がある。
本発明は、1つの形態において、アルキル基の炭素数が4〜18のアルキル(メタ)アクリレートを単量体単位として含む第1のポリマーと、アルキル基の炭素数が4〜18のアルキル(メタ)アクリレート及び紫外線架橋基含有エチレン性不飽和モノマーを単量体単位として含む第2のポリマーと、第1及び第2のポリマーの合計100質量部に対して20質量部未満の粘着付与剤と、を含有し、第1及び第2のポリマーを構成する全ての単量体に対する紫外線架橋基含有エチレン性不飽和モノマーの質量比が0.05〜10質量%である、紫外線硬化性再剥離性マスキングテープ用粘着剤組成物を提供する。
上記粘着剤組成物によれば、接着力の経時的な上昇が実用上問題のないレベルまで低減され、その結果、剥離する場合に糊残りが生じ難く、再剥離性に優れるマスキングテープを得ることができる。上記粘着剤組成物を用いたマスキングテープは、上記特性に加え、保持力においても優れた特性を発揮する。ここで、保持力とは、マスキングテープを被着体に貼付し静荷重を付与したときにその荷重に耐える力をいうが、一般のアクリル系感圧接着剤を紫外線硬化すると、粘着力の低下に基づき接着力の経時的な上昇は防止可能になるものの、保持力も同時に下がってしまい、両特性のバランスを取ることが非常に困難である。これに対し、上記組成を有する粘着剤組成物は、接着力の経時的な上昇防止と高い保持力の両立を可能にする。
マスキングテープの使用の一形態として、ポリエチレンフィルムやマスキングペーパーを固定するという使用法がある。広い面積をマスク(養生)する場合には、ポリエチレンフィルムやマスキングペーパーを用いるが、それらシートの端部は通常マスキングテープで固定、シールする。この場合、シート端部に沿ってマスキングテープをその糊面が約半分露出するように貼り、露出した粘着部分は直接被着体に貼り付けてポリエチレンフィルムやマスキングペーパーをマスク(養生)したい部分に固定する方法が取られる。マスキングテープはポリエチレンフィルムやマスキングペーパー自体の荷重やそれらシートからの応力に抗して被着体に接着している必要があるため、このような使用法においては保持力が重要になる。
本発明は、他の形態において、基材と、紫外線硬化物からなる粘着剤層と、を備えるマスキングテープであって、紫外線硬化物は、アルキル基の炭素数が4〜18のアルキル(メタ)アクリレートを単量体単位として含む第1のポリマー由来の骨格と、アルキル基の炭素数が4〜18のアルキル(メタ)アクリレート及び紫外線架橋基含有エチレン性不飽和モノマーを単量体単位として含む第2のポリマー由来の骨格とを備え、且つ、第1及び第2のポリマーの合計100質量部に対して20質量部未満の粘着付与剤を含有しており、第1及び第2のポリマーを構成する全ての単量体に対する紫外線架橋基含有エチレン性不飽和モノマーの質量比が0.05〜10質量%である、マスキングテープを提供する。
上記マスキングテープは、上述した粘着剤組成物から構成される粘着剤層を備えていることから、接着力の経時的な上昇防止と高い保持力の両立が可能になる。
粘着剤組成物及びマスキングテープのいずれにおいても、第1のポリマーは、単量体単位として、ホモポリマーの溶解度パラメータが10.5以上のエチレン性不飽和モノマーを、第1のポリマーを構成する全ての単量体に対して5質量%以下含むことができる。このような溶解度パラメータのエチレン性不飽和モノマーは、極性を有するモノマーであり、含有量を上記の範囲にすることで、接着力の経時的な上昇をより確実に防止することができる。
上記マスキングテープは、ステンレススチールに対する180°剥離強度が、0.6〜3.0N/cmの範囲になるようにでき、また、少なくとも10分の保持力を示すようにすることができる。基材は樹脂を含浸した紙基材であり得る。このようなマスキングテープは、多くの用途において特に好ましい再剥離性及び保持力を示すものとなる。
上記マスキングテープは、基材上に、上述した粘着剤組成物からなる前駆体層を形成し、前駆体層に紫外線を照射して紫外線硬化物からなる粘着剤層を得る、マスキングテープの製造方法により製造可能である。
本発明によれば、接着力の経時的な上昇が抑制され、剥離する場合に糊残りが生じ難く、再剥離性に優れ、保持力も高いマスキングテープを形成可能な粘着剤組成物が提供される。
保持力の試験方法を示す概略図である。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートを意味し、(メタ)アクリル酸等の他の類似の表現においても同様である。
実施形態に係る粘着剤組成物は、マスキングテープの粘着剤層を形成するためのマスキングテープ用の組成物であり、紫外線硬化性、すなわち紫外線の照射により硬化して粘着剤層を形成する組成物である。この組成物により得ることのできるマスキングテープは再剥離性(repositionable)である。
粘着剤組成物は、少なくとも第1のポリマーと、第2にポリマーを含有しており、粘着付与剤やその他添加剤を含有していてもよい。但し、粘着剤付与剤の含有量は第1及び第2の合計100質量部に対して20質量部未満である。
第1のポリマーは、アルキル基の炭素数が4〜18のアルキル(メタ)アクリレート(以下「C4−18アクリレート」と略称する場合がある。)を単量体単位として含む。すなわち、C4−18アクリレートを含有するモノマーを重合して得ることのできるポリマーである。
第1のポリマーは、C4−18アクリレートの1種又は2種以上のみを単量体単位として含むものであってもよいが、他の共重合モノマーを単量体単位として含むものであってもよい。
C4−18アクリレートとしては、例えば、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、3,3,5−トリメチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレートが挙げられる。
第1のポリマーの単量体単位となり得るモノマーは、溶解度パラメータによって分類することも可能である。すなわち、モノマーは、ホモポリマーの溶解度パラメータが10.5未満のエチレン性不飽和モノマー(以下「低SPモノマー」と略称する場合がある。)と、ホモポリマーの溶解度パラメータが10.5以上のエチレン性不飽和モノマーとに大別される。後者のモノマーは、更に、ホモポリマーの溶解度パラメータが10.5以上14.0未満のエチレン性不飽和モノマー(以下「中SPモノマー」と略称する場合がある。)と、ホモポリマーの溶解度パラメータが14.0以上のエチレン性不飽和モノマー(以下「高SPモノマー」と略称する場合がある。)に分けることができる。なお、本発明において溶解度パラメータは、Fedors法による溶解度パラメータを意味する。
以下の表には、第1のポリマーの単量体単位となり得るモノマーが例示されているが、C4−18アクリレートは低SPモノマーに含まれ、低SPモノマーは、4−18アクリレートと、C4−18アクリレート以外の低SPモノマーに大別されることになる。なお、(メタ)アクリロイルモルホリンも使用可能のモノマーであり、ホモポリマーの溶解度パラメータが10.5以上のエチレン性不飽和モノマー(このうち、中SPモノマー)に該当する。
Figure 2017039856
第1のポリマーとしては、
(1)C4−18アクリレートの1種又は2種以上のみを単量体単位として含むポリマー
(2)C4−18アクリレートの1種又は2種以上と、C4−18アクリレート以外の低SPモノマーの1種又は2種以上とを単量体単位として含むポリマー
(3)C4−18アクリレートの1種又は2種以上と、中SPモノマーの1種又は2種以上とを単量体単位として含むポリマー
(4)C4−18アクリレートの1種又は2種以上と、C4−18アクリレート以外の低SPモノマーの1種又は2種以上と、中SPモノマーの1種又は2種以上とを単量体単位として含むポリマー
(5)C4−18アクリレートの1種又は2種以上と、高SPモノマーの1種又は2種以上とを単量体単位として含むポリマー
(6)C4−18アクリレートの1種又は2種以上と、C4−18アクリレート以外の低SPモノマーの1種又は2種以上と、高SPモノマーの1種又は2種以上とを単量体単位として含むポリマー
(7)C4−18アクリレートの1種又は2種以上と、中SPモノマーの1種又は2種以上と、高SPモノマーの1種又は2種以上とを単量体単位として含むポリマー
(8)C4−18アクリレートの1種又は2種以上と、C4−18アクリレート以外の低SPモノマーの1種又は2種以上と、中SPモノマーの1種又は2種以上と、高SPモノマーの1種又は2種以上とを単量体単位として含むポリマー
などが可能である。
第1のポリマーは、ホモポリマーの溶解度パラメータが10.5以上のエチレン性不飽和モノマーを、第1のポリマーを構成する全ての単量体に対して5質量%以下含むことが好ましい。この含有量は、3質量%以下とすることが好ましく、0質量%であってもよい。このような含有量にすることで、経時的な接着力の上昇がより抑制される。
第1のポリマーはさらに、ホモポリマーの溶解度パラメータが14.0以上のエチレン性不飽和モノマー(高SPモノマー)を、第1のポリマーを構成する全ての単量体に対して1質量%以下含むようにすることができる。この含有量は、0.5質量%以下が好ましく、0質量%がより好ましい。高SPモノマーとして、例えばアクリル酸がある。アクリル酸は酸性であるため、マスキングテープを例えばコンクリート等に貼った場合などには、コンクリート等が塩基性であるためこれと酸塩基結合を生じ、結果としてコンクリート等の劣化や接着力上昇を引き起こしてしまう。このような現象を防ぐため、第1のポリマーを構成するモノマーとしては、アクリル酸が0又は少量であることが好ましい。
溶解度パラメータが10.5以上のエチレン性不飽和モノマーとして好ましいものは、N−ビニルピロリドン、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−ビニルカプロラクタム等の窒素原子含有モノマー(中SPモノマーに相当する。)であり、第1のポリマーは、これらの少なくとも一種と、C4−18アクリレート(好ましくは、2−エチルヘキシルアクリレートのようなアルキル基の炭素数が12〜18のアルキル(メタ)アクリレート)とを単量体単位として含むものとすることができる。
第1のポリマーはFOX式から計算されるガラス転移温度(Tg)が−40℃以下であることが好適である。このようなTgを有することによりマスキングテープとして適切な粘着力が発揮される。Tgは−50℃以下がよく、−60℃以下が更に好ましい。例えば、第1のポリマーが2−エチルヘキシルアクリレートのホモポリマーである場合、Tgは−70℃であり、2−エチルヘキシルアクリレートとN−ビニルピロリドンの97/3(質量比)のコポリマーである場合、Tgは−67.7〜−67.4℃となる。
第1のポリマーはゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)測定による重量平均分子量(ポリスチレン換算)が200,000〜1,500,000であってもよい。このような分子量を有することで保持力を高め、糊残りを低減させることが可能になる。重量平均分子量は300,000〜1,000,000であることが好ましい。
第1のポリマーは、上述したモノマーを例えばラジカル重合、イオン重合などで重合して得ることができる。その際、任意のラジカル重合開始剤、イオン重合開始剤、連鎖移動剤などを使用することができる。ラジカル重合開始剤としては熱重合開始剤であっても、光(例えば紫外線)重合開始剤であってもよい。重合は、有機溶媒を使用した溶液重合でも有機溶媒を使用しないバルク重合でも可能である。
第2のポリマーは、C4−18アクリレートと紫外線架橋基含有エチレン性不飽和モノマー(以下「UV架橋性モノマー」と略称する場合がある。)とを単量体単位として含む。すなわち、C4−18アクリレートとUV架橋性モノマーとを含有するモノマーを重合して得ることのできるポリマーである。
第2のポリマーに用いられるC4−18アクリレートとしては、第1のポリマーで例示したものと同様のものが用いられる。また、上述したC4−18アクリレート以外の低SPモノマー、中SPモノマー、高SPモノマーのいずれも、C4−18アクリレートと併用可能である。
第2のポリマーの単量体単位を構成するUV架橋性モノマーは、エチレン性不飽和結合と紫外線照射によりラジカルを生じ得る官能基とを有するモノマー(エチレン性不飽和結合を有する芳香族ケトン化合物等)であればよい。このようなモノマーの例としては、パラ−アクリロキシベンゾフェノン(ABP)、パラ−アクリロキシエトキシベンゾフェノン(AEBP)、パラ−N−(メチルアクリロキシエチル)−カルバモイルエトキシベンゾフェノン、4−アクリロキシジエトキシ−4−クロロベンゾフェノン、パラ−アクリロキシアセトフェノン、オルト−アクリルアミドアセトフェノン、アクリル化アントラキノンの1種又は2種以上が挙げられる。
なお、粘着剤組成物においては、第1及び第2のポリマーを構成する全ての単量体に対する紫外線架橋基含有エチレン性不飽和モノマーの質量比が0.05〜10質量%である必要がある。
質量比を上記範囲にすることにより、紫外線硬化で得られるマスキングテープの接着力、保持力等を最適化できる。紫外線架橋基含有エチレン性不飽和モノマーの質量比は、0.06〜5.0質量%であることがより好ましく、0.08〜3.0質量%であることがより好ましい。
第2のポリマーについてはFOX式から計算されるTgは任意であるが、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)測定による重量平均分子量(ポリスチレン換算)は50,000以上であることが好ましい。重量平均分子量は100,000〜1,000,000であることがより好ましい。また、第2のポリマーの重量平均分子量は、第1のポリマーと同等かそれ以下であることが好ましい。
第2のポリマーは紫外線架橋基を含有することから、第1のポリマーと混合して紫外線を照射することで第1のポリマーと架橋構造を形成するが、紫外線で架橋を生じる化合物が第2のポリマーのように高分子紫外線架橋剤であることにより、低分子の紫外線架橋剤である場合に比べて、接着力の経時的上昇をより効果的に防止でき、また保持力も高いものとなる。すなわち、第2のポリマーの重量平均分子量が上述のように50,000以上であることで、上記性能をより高めることができる。
第2のポリマーは、第1のポリマーと同様に製造可能であるが、紫外線架橋基を有するモノマーを含むことから重合は光重合ではなくそれ以外の方法(熱重合等)で行う。
なお、第1のポリマーと第2のポリマーとは、相溶性が高い方がより均一且つ安定なマスキングテープを製造することができる。したがって、第1のポリマーと第2のポリマーの溶解度パラメータ(Fedors法による)は近似していることが好ましく、例えば溶解度パラメータが±3、好ましくは±2の間に収まるとよい。
粘着剤組成物は、第1及び第2のポリマーの合計100質量部に対して20質量部未満の粘着付与剤を含有することができる。粘着付与剤の含有量としては、0〜15質量部がより好ましく、0〜10質量部が更に好ましい。なお、粘着付与剤の含有量は0質量部であってもよい。
粘着付与剤の例としては、例えば、ロジン系樹脂、クマロン-インデン系樹脂、テルペン系樹脂、テルペン・フェノール系樹脂、C5系石油樹脂、C5/C9系石油樹脂、C9系石油樹脂、スチレン系共重合体、アルキルフェノール樹脂、キシレン樹脂および、これらの水添樹脂や変性樹脂等が挙げられる。
粘着剤組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲で、各種添加剤を含有することができる。添加剤としては、酸化防止剤、光安定剤、色素、顔料、香料、軟化剤(plasticizer)が挙げられる。
粘着剤組成物は、第1のポリマー100質量部に対して、第2のポリマーを1.0〜20.0質量部含有することが好ましい。第2のポリマーの含有量は、1.5〜10.0質量部がより好ましく、2.0〜5.0質量部が更に好ましい。粘着付与剤の含有量は上記の通りであり、粘着付与剤以外の添加剤の含有量は、第1及び第2のポリマーの合計100質量部に対して、例えば、0.01〜3.0質量部とすることができる。
上述した粘着剤組成物を使用してマスキングテープを製造することができる。すなわち、基材と、紫外線硬化物からなる粘着剤層とを備えるマスキングテープであって、第1のポリマー由来の骨格と第2のポリマー由来の骨格とを備え、且つ、第1及び第2のポリマーの合計100質量部に対して20質量部未満の粘着付与剤を含有しており、第1及び第2のポリマーを構成する全ての単量体に対する紫外線架橋基含有エチレン性不飽和モノマーの質量比が0.05〜10質量%であるマスキングテープが提供される。
このマスキングテープは、ステンレススチールに対する180°剥離強度(23℃における剥離強度)が、0.6〜3.0N/cmであることが好ましく、0.8〜2.7N/cmであることがより好ましく、1.0〜2.4N/cmであることが特に好ましい。なお、180°剥離強度を測定する条件は実施例に示した通りである。
このマスキングテープは、少なくとも10分の保持力を示すことが好ましい。すなわち、マスキングテープを長さ100mm×幅10mmに加工し、80mmの長さ分だけポリエチレン板に貼り付け、ポリエチレン板と成す角度が90°になるように、ポリエチレン板と接していない20mmの部分に30gの錘を垂らして、23℃50%相対湿度環境下で保持したときに、10分以上ずれや剥がれ落ちが生じないことが好ましい。保持力は少なくとも15分であることがより好ましく、20分であることが更に好ましい。
マスキングテープの基材は、紙や綿布など任意のものを使用できる。特に好ましいものとしては、樹脂(例えば、スチレン・ブタジエン樹脂)を含浸した紙基材が挙げられる。マスキングテープの基剤の厚さは、例えば40〜120μmとすることができ、粘着剤層は例えば20〜50μmとすることができる。
マスキングテープは、例えば、第1のポリマー及び第2のポリマーと、必要により含有される粘着付与剤との有機溶剤溶液を基材上に塗布し、有機溶剤を揮発させた後に紫外線を照射して得ることができる。
紫外線の照射は、酸素存在下又は不活性ガス存在下で行うことができる。使用するUVランプとしてはベンゾフェノンを活性化するUV−C領域に強い発光スペクトルをもつもの、すなわち、高圧水銀ランプやメタルハライドランプなどが使用できる。酸素存在下の場合は、UV−C領域の照射エネルギーは10〜100mJ/cmが好適であり、20〜80mJ/cmがより好ましい。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[材料リスト]
実施例及び比較例において使用する材料のリストを以下の表に示す。
Figure 2017039856
[実施例1]
(第1のポリマーの調製)
97.00重量部の2EHA、3.00重量部のNVP、185.71重量部の酢酸エチル(溶媒)、0.015重量部のIOTG及び0.20重量部のV65を反応容器中で混合した。この反応容器を窒素ガスで置換し、24時間、50℃で反応させた。その結果、「アクリレートPSA1」の35重量%酢酸エチル溶液を得た。ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)測定による「アクリレートPSA1」の重量平均分子量は400,000であった。
(第2のポリマーの調製)
76.00重量部の2EHA、20.00重量部のBlemmerTMEHMA−25、2.00重量部のAA、2.00重量部のABP、100.00重量部の酢酸エチル(溶媒)、0.75重量部のt−ドデカンチオール及び0.12重量部のV65を反応容器中で混合した。この反応容器を窒素ガスで置換し、24時間、50℃で反応させた。その結果、「光架橋性ポリマー1」の50重量%酢酸エチル溶液を得た。ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)測定による「光架橋性ポリマー1」の重量平均分子量は200,000であった。
(マスキングテープの調製)
「アクリレートPSA1」溶液50.2gを225mLのガラス瓶中に導入し、「光架橋性ポリマー1」の酢酸エチル溶液2.51gをこのガラス瓶に加えた。自転公転撹拌機(PlanetaryCentrifugal Mixer)を用いて、上記ガラス瓶を2000rpmで2分間回転させて内容物を混合し、混合溶液(粘着剤組成物の溶液)を得た。T2899を含浸させた紙基材(坪量30g/mの原紙にスチレン・ブタジエン樹脂を含浸し、含浸紙としての坪量が59g/mのもの、3Mカンパニー製)に上記混合溶液を塗布し、これをオーブンへ入れ、65℃で3分間乾燥させて、サンプルシートを得た。乾燥後の粘着剤組成物の塗布量は27.9g/mであった。
その後、サンプルシートを段ボール上に固定し、UVユニット(フュージョンUVシステム社製ModelDRS1100N、H−bulb付き)のベルトコンベアに載せ、15m/分で2回移動させることにより紫外線架橋させた。UVメータ(EIT社製UV Power PuckII)で測定したUV−C強度は130mW/cmであり、シートに付与されたUV−C領域の照射エネルギーは37mJ/cmであった。
[実施例2及び3]
(第1のポリマーの調製)
100.00重量部の2EHA、185.71重量部の酢酸エチル(溶媒)及び0.20重量部のV65を反応容器中で混合した。この反応容器を窒素ガスで置換し、24時間、50℃で反応させた。その結果、「アクリレートPSA2」の35重量%酢酸エチル溶液を得た。ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)測定による「アクリレートPSA2」の重量平均分子量は、600,000であった。
(マスキングテープの調製)
「アクリレートPSA2」溶液を225mLのガラス瓶中に導入し、「光架橋性ポリマー1」の溶液を計量してガラス瓶に加え、実施例1と同様に自転公転撹拌機を用いて混合した。組成を以下の表に示す。
実施例1で用いたのと同種の紙基材に上記混合溶液を塗布し、実施例1と同様に乾燥させてサンプルシートを得た。乾燥後の粘着剤組成物の塗布量を以下の表に示す。
ベルトコンベアによる移動回数を4回にした他は実施例1と同様にして、サンプルシートの紫外線架橋を行った。UVメータ(EIT社製UVPower Puck II)で測定したUV−C強度は130mW/cmであり、シートに付与されたUV−C領域の照射エネルギーは74mJ/cmであった。
[比較例1]
(マスキングテープの調製)
「アクリレートPSA1」溶液47.8gを225mLのガラス瓶中に導入し、ベンゾフェノン0.017gをこのガラス瓶に加えた。自転公転撹拌機を用いて、上記ガラス瓶を2000rpmで2分間回転させて内容物を混合し、混合溶液(粘着剤組成物の溶液)を得た。
実施例1で用いたのと同種の紙基材に上記混合溶液を塗布し、実施例1と同様に乾燥させてサンプルシートを得た。乾燥後の粘着剤組成物の塗布量を以下の表に示す。その後、実施例1と同様にサンプルシートの紫外線架橋を行った。
[比較例2]
(マスキングテープの調製)
「アクリレートPSA2」溶液55.1gを225mLのガラス瓶中に導入し、ベンゾフェノン0.031gをこのガラス瓶に加えた。自転公転撹拌機を用いて、上記ガラス瓶を2000rpmで2分間回転させて内容物を混合し、混合溶液(粘着剤組成物の溶液)を得た。
実施例2で用いたのと同種の紙基材に上記混合溶液を塗布し、実施例2と同様に乾燥させてサンプルシートを得た。乾燥後の粘着剤組成物の塗布量を以下の表に示す。その後、実施例2と同様にサンプルシートの紫外線架橋を行った。
[比較例3]
(マスキングテープの調製)
「アクリレートPSA2」溶液62.8gを225mLのガラス瓶中に導入し、ベンゾフェノン0.044gをこのガラス瓶に加えた。自転公転撹拌機を用いて、上記ガラス瓶を2000rpmで2分間回転させて内容物を混合し、混合溶液(粘着剤組成物の溶液)を得た。
実施例2で用いたのと同種の紙基材に上記混合溶液を塗布し、実施例2と同様に乾燥させてサンプルシートを得た。乾燥後の粘着剤組成物の塗布量を以下の表に示す。その後、実施例2と同様にサンプルシートの紫外線架橋を行った。
Figure 2017039856
実施例1〜3及び比較例1〜3について、以下に示す方法で、接着力(剥離強度)、糊残り、保持力の試験を行った。結果を以下の表に示す。
[剥離強度及び糊残り]
JIS Z−0237に準拠して、ステンレススチール板への接着性試験を行った。条件については以下の通りである。剥離試験の後、ステンレススチール板への糊残りを観察した。
テープ幅: 12mm
剥離角: 180°
剥離速度:300mm/分
養生時間: 20〜40分(ステンレススチール板にマスキングテープを貼ってから、20〜40分の間に剥離試験を行った)
[保持力]
以下に述べる方法で、保持力を23℃50%相対湿度環境下にて測定した。
粘着剤層を剥離シートで被覆したマスキングテープ2を長さ100mm×幅10mmの形状に成形した。剥離シートを80mm剥がし、露出した粘着剤層の長さ80mmの部分にポリエチレン試験片1(日本タクト製、LDPE)を貼り付け、2kgゴムローラーで1往復させ圧着させた。その後、剥離シートを完全に剥がした上で、粘着剤層がポリエチレン試験片1に接していない20mm部分に、図1に示すとおり、30gの錘3を下げることで、ポリエチレン試験片1に対してマスキングテープ2がなす角度が90°になるようにし、荷重4をかけて保持力を測定した。評価は10分間行い、マスキングテープ2が剥離して落下するまでの時間を記録した。10分間に落下しないものを合格とした。
Figure 2017039856
1…ポリエチレン試験片、2…マスキングテープ、3…錘。

Claims (8)

  1. アルキル基の炭素数が4〜18のアルキル(メタ)アクリレートを単量体単位として含む第1のポリマーと、
    アルキル基の炭素数が4〜18のアルキル(メタ)アクリレート及び紫外線架橋基含有エチレン性不飽和モノマーを単量体単位として含む第2のポリマーと、
    前記第1及び第2のポリマーの合計100質量部に対して20質量部未満の粘着付与剤と、を含有し、
    前記第1及び第2のポリマーを構成する全ての単量体に対する前記紫外線架橋基含有エチレン性不飽和モノマーの質量比が0.05〜10質量%である、紫外線硬化性再剥離性マスキングテープ用粘着剤組成物。
  2. 前記第1のポリマーは、単量体単位として、
    ホモポリマーの溶解度パラメータが10.5以上のエチレン性不飽和モノマーを、前記第1のポリマーを構成する全ての単量体に対して5質量%以下含む、請求項1記載の粘着剤組成物。
  3. 基材と、紫外線硬化物からなる粘着剤層と、を備えるマスキングテープであって、
    前記紫外線硬化物は、
    アルキル基の炭素数が4〜18のアルキル(メタ)アクリレートを単量体単位として含む第1のポリマー由来の骨格と、アルキル基の炭素数が4〜18のアルキル(メタ)アクリレート及び紫外線架橋基含有エチレン性不飽和モノマーを単量体単位として含む第2のポリマー由来の骨格とを備え、且つ、前記第1及び第2のポリマーの合計100質量部に対して20質量部未満の粘着付与剤を含有しており、
    前記第1及び第2のポリマーを構成する全ての単量体に対する前記紫外線架橋基含有エチレン性不飽和モノマーの質量比が0.05〜10質量%である、マスキングテープ。
  4. 前記第1のポリマーは、単量体単位として、
    ホモポリマーの溶解度パラメータが10.5以上のエチレン性不飽和モノマーを、前記第1のポリマーを構成する全ての単量体に対して5質量%以下含む、請求項3記載のマスキングテープ。
  5. ステンレススチールに対する180°剥離強度が、0.6〜3.0N/cmである請求項3又は4記載のマスキングテープ。
  6. 少なくとも10分の保持力を示す、請求項3〜5のいずれか一項に記載のマスキングテープ。
  7. 前記基材は樹脂を含浸した紙基材である、請求項3〜6のいずれか一項のマスキングテープ。
  8. 基材上に、請求項1又は2記載の粘着剤組成物からなる前駆体層を形成し、該前駆体層に紫外線を照射して紫外線硬化物からなる粘着剤層を得る、マスキングテープの製造方法。


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CN110857384A (zh) * 2018-08-22 2020-03-03 昆山石梅新材料科技有限公司 一种应用于高端防水材料的超耐候环保型紫外光固化压敏胶粘剂及其制备方法
WO2022092090A1 (ja) 2020-10-29 2022-05-05 日東電工株式会社 粘着シート用樹脂および粘着シート

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