JP2017039311A - 剥離紙の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
下記窪み加工ロールと下記バックアップロールとの間で、少なくとも一つの樹脂層と原紙とを有する積層体を、窪み加工ロールと樹脂層とが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して樹脂層の表面に窪みを形成する工程を含む剥離紙の製造方法に関するものである。
窪み加工ロール:表面に突起を有し、上記突起は突起高さが40〜300μmであり、突起の大きさが10〜150μmであり、突起の数が12×103〜500×103個/m2である窪み加工ロール
バックアップロール:金属製バックアップロール、硬度が60以上のゴム製バックアップロール、および硬度が60以上の樹脂製バックアップロールからなる群より選ばれる1つのバックアップロール。
本発明に係る剥離紙は、原紙の両面にそれぞれ一つ以上の樹脂層を有し、全ての樹脂層の厚みの合計が1〜200μmであり、一方の表層である樹脂層の表面に窪みを有するものである。本発明において、表層とは、剥離紙の表面を構成する層のことである。
(1)原紙の両面にそれぞれ一つの樹脂層を有し、一方の表層である樹脂層の表面に窪みを有する剥離紙、
(2)原紙の一方の面に一つの樹脂層を有し、他方の面に二つの隣接した樹脂層を有し、一方の表層である樹脂層の表面に窪みを有する剥離紙、
(3)原紙の両面にそれぞれ二つの隣接した樹脂層を有し、一方の表層である樹脂層の表面に窪みを有する剥離紙等が挙げられる。
(1−1)樹脂層A/原紙/樹脂層Bであり、樹脂層Aの表面に窪みを有する剥離紙等が挙げられる。
(2−1)樹脂層C/原紙/樹脂層D/樹脂層Eであり、樹脂層Cの表面に窪みを有する剥離紙
(2−2)樹脂層F/原紙/樹脂層G/樹脂層Hであり、樹脂層Hの表面に窪みを有する剥離紙
等が挙げられる。
(3−1)樹脂層I/樹脂層J/原紙/樹脂層K/樹脂層Lであり、樹脂層Iの表面に窪みを有する剥離紙
等が挙げられる。
本発明に係る樹脂層は、樹脂を含有する層である。
本発明に係る剥離紙の全ての樹脂層の厚みの合計は、1〜200μmである。各樹脂層の厚みは互いに同一であっても、異なっていてもよい。一つの樹脂層の厚みは0.1〜100μmであることが好ましい。
(1−1’)目止層A/原紙/目止層Bであり、目止層Aの表面に窪みを有する剥離紙
(2−1’)目止層C/原紙/目止層D/剥離層Eであり、目止層Cの表面に窪みを有する剥離紙
(2−2’)目止層F/原紙/目止層G/剥離層Hであり、剥離層Hの表面に窪みを有する剥離紙
(3−1’)剥離層I/目止層J/原紙/目止層K/剥離層Lであり、剥離層Iの表面に窪みを有する剥離紙
等が挙げられる。
原紙としては、剥離紙用原紙、上質紙、クラフト紙、クルパック紙、フォーム紙、半晒紙、グラシン紙、クレープ紙等が挙げられる。
原紙の厚みは、40〜300μmが好ましく、剥離紙製造時や粘着シート製造時にしわが生じることを抑えるために、より好ましくは50μm以上である。原紙に含まれる水分量が多くなり粘着シート製造時に粘着剤が発泡することを抑えるために、より好ましくは150μm以下である。剥離紙の厚みは、JIS P8118に準拠して、測定する。
本発明において目止層とは、目止剤を含有する層である。
本発明に係る剥離紙が樹脂層として目止層を有する場合は、目止層の厚みは、0.5〜100μmであることが好ましく、ピンホールの発生を抑えるために、より好ましくは1μm以上、さらに好ましくは2μm以上である。剥離紙を巻き取ることで得られるロールの状態を良好にするために、目止層の厚みは、より好ましくは50μm以下、さらに好ましくは40μm以下である。本発明に係る剥離紙が樹脂層として2つの目止層を有する場合は、2つの目止層の厚みは、互いに同一であっても、異なっていてもよい。
目止層を形成する方法としては、目止剤がポリオレフィン樹脂を含有する場合は、押出ラミネート法、ドライラミネート法、ウエットラミネート法等が挙げられる。目止剤が水溶性樹脂や鉱物性物質を含有する場合は、ロールコーター、グラビアコーター、ダイコーター、ナイフコーター、チャンバードクター、メイヤーバーコーター、コンマコーター等を用いる方法が挙げられる。
本発明において剥離層とは、剥離剤を塗工した後、硬化させることで得られる層である。
本発明に係る剥離紙の製造方法は、下記窪み加工ロールと下記バックアップロールとの間で、少なくとも一つの樹脂層と原紙とを有する積層体を、窪み加工ロールと樹脂層とが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して樹脂層の表面に窪みを形成する工程を含む剥離紙の製造方法である。
窪み加工ロール:表面に突起を有し、上記突起は突起高さが50〜200μmであり、突起の大きさが10〜150μmであり、突起の数が12×103〜500×103個/m2である窪み加工ロール。
バックアップロール:金属製バックアップロール、硬度が60以上のゴム製バックアップロール、および硬度が60以上の樹脂製バックアップロールからなる群より選ばれる1つのバックアップロール。
(1−1−1)窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、樹脂層Aと原紙とを有する積層体を、窪み加工ロールと樹脂層Aとが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して樹脂層Aの表面に窪みを形成する工程と、
上記窪みを形成する工程の後に、窪みが形成された積層体の原紙側に樹脂層Bを形成する工程と
を含む製造方法。
(1−1−2)窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、原紙の両面にそれぞれ樹脂層Aと樹脂層Bとを有する積層体を、窪み加工ロールと樹脂層Aとが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して樹脂層Aの表面に窪みを形成する工程を含む製造方法。
が挙げられる。
(2−1−1)窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、樹脂層Cと原紙とを有する積層体を、窪み加工ロールと樹脂層Cとが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して樹脂層Cの表面に窪みを形成する工程と、
上記窪みを形成する工程の後に、窪みが形成された積層体の原紙側に樹脂層Dを形成する工程と、
上記樹脂層Dを形成する工程の後に、樹脂層Dに隣接して樹脂層Eを形成する工程と
を含む製造方法。
(2−1−2)窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、原紙の両面にそれぞれ樹脂層Cと樹脂層Dとを有する積層体を、窪み加工ロールと樹脂層Cとが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して樹脂層Cの表面に窪みを形成する工程と、
上記窪みを形成する工程の後に、樹脂層Dに隣接して樹脂層Eを形成する工程と
を含む製造方法。
(2−1−3)窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、原紙の両面にそれぞれ樹脂層Cと樹脂層Dとを有し、樹脂層Dに隣接して樹脂層Eを有する積層体を、窪み加工ロールと樹脂層Cとが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して樹脂層Cの表面に窪みを形成する工程を含む製造方法。
が挙げられる。
(2−2−1)窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、原紙の両面にそれぞれ樹脂層Fと樹脂層Gとを有し、樹脂層Gに隣接して樹脂層Hを有する積層体を、窪み加工ロールと樹脂層Hとが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して樹脂層Hの表面に窪みを形成する工程を含む製造方法。
(2−2−2)窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、樹脂層Gと原紙とを有する積層体を、窪み加工ロールと樹脂層Gとが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して樹脂層Gの表面に窪みを形成する工程と、
上記窪みを形成する工程の後に、
窪みが形成された積層体の原紙側に樹脂層Fを形成する工程と、
窪みが形成された樹脂層Gに隣接して樹脂層Hを形成する工程と
を含む製造方法。
(2−2−3)窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、原紙の両面にそれぞれ樹脂層Fと樹脂層Gとを有する積層体を、窪み加工ロールと樹脂層Gとが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して樹脂層Gの表面に窪みを形成する工程と、
上記窪みを形成する工程の後に、窪みが形成された樹脂層Gに隣接して樹脂層Hを形成する工程と
を含む製造方法。
が挙げられる。
(3−1−1)窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、原紙に隣接して樹脂層Jを有し、樹脂層Jに隣接して樹脂層Iを有する積層体を、窪み加工ロールと樹脂層Iとが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して樹脂層Iの表面に窪みを形成する工程と、
上記窪みを形成する工程の後に、窪みが形成された積層体の原紙側に樹脂層Kを形成する工程と、
上記樹脂層Kを形成する工程の後に、樹脂層Kに隣接して樹脂層Lを形成する工程と
を含む製造方法。
(3−1−2)窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、原紙の両面にそれぞれ樹脂層Jと樹脂層Kとを有し、樹脂層Jに隣接して樹脂層Iを有する積層体を、窪み加工ロールと樹脂層Iとが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して樹脂層Iの表面に窪みを形成する工程と、
上記窪みを形成する工程の後に、窪みが形成された積層体の樹脂層K側に樹脂層Lを形成する工程と
を含む製造方法。
(3−1−3)窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、原紙の両面にそれぞれ樹脂層Jと樹脂層Kとを有し、樹脂層Jに隣接して樹脂層Iを有し、樹脂層Kに隣接して樹脂層Lを有する積層体を、窪み加工ロールと樹脂層Iとが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して樹脂層Iの表面に窪みを形成する工程を含む製造方法。
(3−1−4)窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、樹脂層Jと原紙とを有する積層体を、窪み加工ロールと樹脂層Jとが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して目止層Jの表面に窪みを形成する工程と、
上記窪みを形成する工程の後に、
窪みが形成された積層体の原紙側に樹脂層Kを形成する工程と、
樹脂層Kに隣接して樹脂層Lを形成する工程と、
窪みが形成された樹脂層Jに隣接して樹脂層Iを形成する工程と
を含む製造方法。
(3−1−5)窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、原紙の両面にそれぞれ樹脂層Jと樹脂層Kとを有する積層体を、窪み加工ロールと樹脂層Jとが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して樹脂層Jの表面に窪みを形成する工程と、
上記窪みを形成する工程の後に、
樹脂層Kに隣接して樹脂層Lを形成する工程と、
窪みが形成された樹脂層Jに隣接して樹脂層Iを形成する工程と
を含む製造方法。
(3−1−6)窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、原紙の両面にそれぞれ樹脂層Jと樹脂層Kとを有し、樹脂層Kに隣接して樹脂層Lを有する積層体を、窪み加工ロールと樹脂層Jとが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して樹脂層Jの表面に窪みを形成する工程と、
上記窪みを形成する工程の後に、窪みが形成された樹脂層Jに隣接して樹脂層Iを形成する工程と
を含む製造方法。
が挙げられる。
(1−1’−1)窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、目止層Aと原紙とを有する積層体を、窪み加工ロールと目止層Aとが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して目止層Aの表面に窪みを形成する工程と、
上記窪みを形成する工程の後に、窪みが形成された積層体の原紙側に目止層Bを形成する工程と
を含む製造方法。
(1−1’−2)窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、原紙の両面にそれぞれ目止層Aと目止層Bとを有する積層体を、窪み加工ロールと目止層Aとが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して目止層Aの表面に窪みを形成する工程を含む製造方法。
が挙げられる。
(2−1’−1)窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、目止層Cと原紙とを有する積層体を、窪み加工ロールと目止層Cとが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して目止層Cの表面に窪みを形成する工程と、
上記窪みを形成する工程の後に、窪みが形成された積層体の原紙側に目止層Dを形成する工程と、
上記目止層Dを形成する工程の後に、目止層Dに隣接して剥離層Eを形成する工程と
を含む製造方法。
(2−1’−2)窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、原紙の両面にそれぞれ目止層Cと目止層Dとを有する積層体を、窪み加工ロールと目止層Cとが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して目止層Cの表面に窪みを形成する工程と、
上記窪みを形成する工程の後に、目止層Dに隣接して剥離層Eを形成する工程と
を含む製造方法。
(2−1’−3)窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、原紙の両面にそれぞれ目止層Cと目止層Dとを有し、目止層Dに隣接して剥離層Eを有する積層体を、窪み加工ロールと目止層Cとが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して目止層Cの表面に窪みを形成する工程を含む製造方法。
が挙げられる。
(2−2’−1)窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、原紙の両面にそれぞれ目止層Fと目止層Gとを有し、目止層Gに隣接して剥離層Hを有する積層体を、窪み加工ロールと剥離層Hとが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して剥離層Hの表面に窪みを形成する工程を含む製造方法。
(2−2’−2)窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、目止層Gと原紙とを有する積層体を、窪み加工ロールと目止層Gとが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して目止層Gの表面に窪みを形成する工程と、
上記窪みを形成する工程の後に、
窪みが形成された積層体の原紙側に目止層Fを形成する工程と、
窪みが形成された目止層Gに隣接して剥離層Hを形成する工程と
を含む製造方法。
(2−2’−3)窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、原紙の両面にそれぞれ目止層Fと目止層Gとを有する積層体を、窪み加工ロールと目止層Gとが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して目止層Gの表面に窪みを形成する工程と、
上記窪みを形成する工程の後に、窪みが形成された目止層Gに隣接して剥離層Hを形成する工程と
を含む製造方法。
が挙げられる。
(3−1’−1)窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、原紙に隣接して目止層Jを有し、目止層Jに隣接して剥離層Iを有する積層体を、窪み加工ロールと剥離層Iとが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して剥離層Iの表面に窪みを形成する工程と、
上記窪みを形成する工程の後に、窪みが形成された積層体の原紙側に目止層Kを形成する工程と、
上記目止層Kを形成する工程の後に、目止層Kに隣接して剥離層Lを形成する工程と
を含む製造方法。
(3−1’−2)窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、原紙の両面にそれぞれ目止層Jと目止層Kとを有し、目止層Jに隣接して剥離層Iを有する積層体を、窪み加工ロールと剥離層Iとが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して剥離層Iの表面に窪みを形成する工程と、
上記窪みを形成する工程の後に、窪みが形成された積層体の目止層K側に剥離層Lを形成する工程と
を含む製造方法。
(3−1’−3)窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、原紙の両面にそれぞれ目止層Jと目止層Kとを有し、目止層Jに隣接して剥離層Iを有し、目止層Kに隣接して剥離層Lを有する積層体を、窪み加工ロールと剥離層Iとが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して剥離層Iの表面に窪みを形成する工程を含む製造方法。
(3−1’−4)窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、目止層Jと原紙とを有する積層体を、窪み加工ロールと目止層Jとが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して目止層Jの表面に窪みを形成する工程と、
上記窪みを形成する工程の後に、
窪みが形成された積層体の原紙側に目止層Kを形成する工程と、
目止層Kに隣接して剥離層Lを形成する工程と、
窪みが形成された目止層Jに隣接して剥離層Iを形成する工程と
を含む製造方法。
(3−1’−5)窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、原紙の両面にそれぞれ目止層Jと目止層Kとを有する積層体を、窪み加工ロールと目止層Jとが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して目止層Jの表面に窪みを形成する工程と、
上記窪みを形成する工程の後に、
目止層Kに隣接して剥離層Lを形成する工程と、
窪みが形成された目止層Jに隣接して剥離層Iを形成する工程と
を含む製造方法。
(3−1’−6)窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、原紙の両面にそれぞれ目止層Jと目止層Kとを有し、目止層Kに隣接して剥離層Lを有する積層体を、窪み加工ロールと目止層Jとが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して目止層Jの表面に窪みを形成する工程と、
上記窪みを形成する工程の後に、窪みが形成された目止層Jに隣接して剥離層Iを形成する工程と
を含む製造方法。
が挙げられる。
少なくとも一つの樹脂層と原紙とを有する積層体を製造する方法としては、例えば、樹脂層に含まれる樹脂がポリオレフィン樹脂である場合は、押出ラミネート法、ドライラミネート法、ウエットラミネート法等が挙げられる。樹脂層に含まれる樹脂が水溶性樹脂である場合や鉱物性物質を含有する場合は、ロールコーター、グラビアコーター、ダイコーター、ナイフコーター、チャンバードクター、メイヤーバーコーター、コンマコーター等を用いる方法が挙げられる。
押出ラミネート法には、一般に市販されている装置が用いられる。樹脂層に含まれる樹脂がポリエチレン樹脂であり、押出ラミネート法で、少なくとも一つの樹脂層と原紙とを有する積層体を製造する場合、加工温度は、原紙と樹脂層との密着性を良好にするために、好ましくは250℃以上であり、より好ましくは280℃以上であり、ポリエチレン樹脂の分解を抑えるために、好ましくは360℃以下であり、より好ましくは340℃以下である。また、加工速度は、生産効率を高めるために、好ましくは50m/分以上であり、より好ましくは100m/分以上であり、原紙と樹脂層との密着性を良好にするために、好ましくは600m/分以下であり、より好ましくは300m/分以下である。
窪みを形成する工程は、下記窪み加工ロールと下記バックアップロールとの間で、上記積層体を、窪み加工ロールと樹脂層とが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して樹脂層の表面に窪みを形成する工程である。本発明において、瞬間圧とは、窪みを形成する工程と同じ加圧条件で、窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、圧力測定フィルム(富士フイルム株式会社製「プレスケール(ツーシートタイプ)」(極超低圧用))を挟み5秒間加圧した後、除圧し、圧力測定フィルムの発色濃度を標準チャートと比較して求めた圧力の値である。瞬間圧は0.05MPa以上であり、後述の剥離紙に粘着シートを貼合する工程において、剥離紙や粘着シートに気泡が発生することを防ぐという観点から好ましくは0.08MPa以上、窪みを形成する面とは反対の面に打痕を作らず該面の表面平滑性を良好にする観点から0.4MPa以下、好ましくは0.2MPa以下である。
窪みを形成する工程に用いる積層体を製造し、該積層体をロール状に巻き取ることなくインラインで窪みを形成する工程に供し、窪みを形成し、窪みが形成された積層体をロール状に巻き取ることなく、次の工程、例えば、窪みが形成された積層体に一つ以上の樹脂層を形成する工程や仕上げの工程に供してもよい。仕上げの工程とは、製造された剥離紙の幅や長さを所望の値に調整する工程のことである。
本発明に係る窪み加工ロールは、表面に突起を有し、上記突起は突起高さが40〜300μmであり、突起の大きさが10〜150μmであり、突起の数が12×103〜500×103個/m2であるロールである。
突起高さとは、突起の先端とロール表面の距離のことである。
突起の大きさとは、突起の先端部分の外周上の2点間の距離のうち、最も長い距離のことである。例えば、突起の先端部分が円形である場合は、突起の大きさは円の直径であり、突起の先端部分が楕円形である場合は、突起の大きさは楕円の長軸の長さである。突起の先端部分が長方形である場合は、突起の大きさは長方形の対角線の長さである。
突起のアスペクト比とは、突起の高さを突起の大きさで割った値である。突起のアスペクト比は、突起を折れにくくし高速で窪みを形成しやすくするという観点から10以下が好ましく、より好ましくは5以下である。突起のアスペクト比は、窪みを形成する面とは反対の面に打痕を作らず該面の表面平滑性を良好にする観点から0.4以上が好ましく、より好ましくは0.6以上である。
突起の数は、ロール表面の単位面積当たりの突起の数であり、剥離紙に形成される窪みの深さが窪みを有する表層である樹脂層を貫通し、剥離紙全層を貫通しない深さとする観点から500×103個/m2以下、好ましくは300×103個/m2以下、より好ましくは200×103個/m2以下であり、窪みを形成する面とは反対の面に打痕を作らず該面の表面平滑性を良好にする観点から12×103個/m2以上、好ましくは15×103個/m2以上、より好ましくは18×103個/m2以上である。
目立て加工ロールは、金属ロール表面におろし金のような目立て(スパイク)加工を施し、突起を作製したものである。目立て加工ロールとしては、テクシアマシナリー株式会社製ノンスリップローラー等が挙げられる。
砥粒の電着固定ロールは、金属ロール表面に研磨剤として用いられる砥粒をめっきで電着固定し、突起を作製したものである。砥粒としては、アルミナ、セラミック、ダイヤモンド、窒化ホウ素、金属等がある。これら砥粒は、単独でも2種類以上をブレンドして用いてもよい。また、同種の砥粒で粒径分布の異なるものを2種類以上ブレンドして用いてもよい。
エッチングロールは、金属ロール表面にエッチングを施し突起を作製したもの、もしくは、金属板にエッチングを施し突起を作製し該金属板を金属ロールにレーザー等で溶接したものである。一般的に、エッチングされる金属表面は、ステンレスやめっきされた銅等である。また、エッチング後クロームめっき、ニッケルめっき、窒化処理等で表面を硬化したり、研磨処理をしたりすることで突起の大きさを調整することができる。エッチングロールとしては、高木彫刻株式会社製エッチングエンボスロール、由利ロール機械株式会社製グラビアカップロール、日本ベルパーツ株式会社製Mt. Fuji roller等が挙げられる。
ミール彫刻ロールは、金型に機械もしくは手で柄を彫刻した原版を金属ロールに高い圧力で押付けて、柄を転写させたものであり、金属ロールに突起ができるように加工したものである。ミール彫刻ロールとしては、由利ロール機械株式会社製エンボスロール等が挙げられる。
バックアップロールは、窪みを形成する面とは反対の面に打痕を作らず表面平滑性を良好にする観点から金属製バックアップロール、硬度が60以上のゴム製バックアップロール、および硬度が60以上の樹脂製バックアップロールからなる群より選ばれる1つのバックアップロールである。
金属製バックアップロールとは、表面が金属製のバックアップロールのことである。金属製バックアップロールとしては、窪みを均一に形成するという観点から金属弾性ロールが好ましい。
本発明のゴム製バックアップロールの硬度は60以上であり、窪みを形成する面とは反対の表面に打痕を作らない観点から、好ましくは65以上、より好ましくは70以上である。また、一実施形態において、80以上、85以上、または90以上であってもよい。窪みを均一に形成するという観点から、好ましくは99以下、より好ましくは97以下である。
樹脂製バックアップロールとは、表面が樹脂製のバックアップロールのことである。本発明の樹脂製バックアップロールの硬度は60以上であり、窪みを形成する面とは反対の表面に打痕を作らない観点から、好ましくは65以上、より好ましくは70以上である。また、一実施形態において、80以上、85以上、または90以上であってもよい。窪みを均一に形成するという観点から、好ましくは99以下、より好ましくは97以下である。
本発明に係る剥離紙は原紙の両面にそれぞれ一つ以上の樹脂層を有し、全ての樹脂層の厚みの合計が1〜200μmであり、一方の表層である樹脂層の表面に窪みを有する剥離紙である。
本発明に係る剥離紙の窪みの単位面積あたりの数は、剥離紙に粘着シートを貼合する工程において、剥離紙や粘着シートに気泡が発生することを防ぐという観点から、好ましくは0.1×103個/m2以上、より好ましくは1×103個/m2以上である。剥離紙の引裂き強度を低下させない観点から、好ましくは300×103個/m2以下、より好ましくは150×103個/m2以下である。窪みの数は、窪み加工ロールの突起の数や窪みを形成する工程時の瞬間圧等で制御される。窪みの単位面積あたりの数は、剥離紙から20cm×20cmのサンプルを3枚作製し、各サンプルの窪みを有する面に、トルエンで希釈したインクを塗工し、窪みに浸透させ、3枚のサンプルについて、窪みを有する面の反対側の面から、浸透した窪みの個数を、目視でカウントして、その平均値を算出し、1m2当たりの個数に換算した値とする。
本発明に係る剥離紙の窪みは、剥離紙に粘着シートを貼合する工程において、剥離紙や粘着シートに気泡が発生することを防ぐという観点および剥離紙の窪みを形成する面とは反対の面に打痕を作らず該面の表面平滑性を良好にする観点から、窪みを有する表層である樹脂層を貫通し、剥離紙全層を貫通しない深さであることが好ましい。窪みの深さは、10〜230μmが好ましく、より好ましくは15〜180μm、さらに好ましくは20〜150μmである。窪みの深さは、窪みを有する表層である樹脂層の厚みと、該樹脂層と原紙との間に存在する全ての樹脂層の厚みとの和よりも大きく、窪みを有する表層である樹脂層の厚みと、該樹脂層と原紙との間に存在する全ての樹脂層の厚みと、原紙の厚みの半分の長さとの和よりも小さいことがより好ましい。窪みの深さは、窪み加工ロールの突起高さや窪みを形成する工程の瞬間圧等で制御される。窪みの深さは、マイクロスコープを用いて剥離紙の厚み方向の断面を観察し、3点の窪みの深さを計測し、その平均値とする。
剥離紙の厚みは、JIS P8118に準拠して、加圧面の直径14.3mm、加圧面間の圧力50kPaの条件で測定する厚みである。なお、表面に存在する窪みの面積は全体の面積と比較して割合が極端に小さいので、厚み測定には無視できる。
本発明に係る剥離紙の窪みを形成する面とは反対の面には、目視で観察できる打痕(凸状の突起)は観察されない。そのため、例えば、本発明の剥離紙が、目止層C/原紙/目止層D/剥離層Eであり、目止層Cの表面に窪みを有する剥離紙である場合、剥離層Eに目視で観察できる打痕(凸状の突起)は観察されず、後述のとおり剥離紙の剥離層Eに粘着シートを貼合した場合に、粘着シートの表面も平滑な状態とすることができる。
(1)窪み加工ロール表面の突起高さ(単位:μm)
突起を、株式会社キーエンス製マイクロスコープ(VHX−1000)を用いて観察し、3点の高さを計測し、その平均値を算出した。なお、突起高さとは、突起の先端とロール表面の距離のことである。
突起を、株式会社キーエンス製マイクロスコープ(VHX−1000)を用いて観察し、3点の大きさを計測し、その平均値を算出した。なお、突起の大きさとは、突起の先端部分の外周上の2点間の距離のうち、最も長い距離のことである。
突起を、目視もしくは株式会社キーエンス製マイクロスコープ(VHX−1000)を用いて観察し、ロール部の突起をカウントし、1平方メートル当たりの突起数に換算した。
窪み加工ロールとバックアップロールとの間で、富士フイルム株式会社製圧力測定フィルム「プレスケール(ツーシートタイプ)」(極超低圧用)を、5秒間加圧した後除圧することで、発色させ、圧力測定フィルムの発色濃度を標準チャートと比較して瞬間圧を決定した。
バックアップロールの硬度は、JIS K6253−3(2012)に準拠し、タイプAデュロメータを用いて、加圧板を試験片に接触させた後3秒後に測定したデュロメータ硬さとした。
剥離紙の窪みを、株式会社キーエンス製マイクロスコープ(VHX−1000)を用いて観察し、5点の窪みの大きさを計測し、その平均値を算出した。
なお、窪みの大きさとは、樹脂層の表面の窪みの開口部の外周上の2点間の距離のうち、最も長い距離のことである。
得られた剥離紙から20cm×20cmのサンプルを3枚作製し、各サンプルの窪みを有する面に、トルエンで希釈したインクを塗工し、窪みに浸透させた。3枚のサンプルについて、窪みを有する面の反対側の面から、浸透した窪みの個数を、目視でカウントして、その平均値を算出し、1m2当たりの個数に換算した。
窪みの厚み方向の断面を、株式会社キーエンス製マイクロスコープ(VHX−1000)を用いて観察し、3点の窪みの深さを計測し、その平均値を算出した。
また、窪みが剥離紙全層を貫通している場合は、「貫通」と表記した。
剥離紙の窪みを有する表面とは反対の表面を蛍光灯の下、斜光(剥離紙に光を当てて、斜め方向から観察)および直角光(剥離紙に光を当てて、直角方向から観察)で目視により、以下のとおり5段階で評価した(4段階以上が良好なレベル)。
5 直角光では打痕が見えず、注意深く斜光にかざしても打痕が見えない
4 直角光では打痕が見えず、斜光にかざしても打痕が見えない
3 直角光では打痕が見えないが、斜光にかざすと打痕がわずかに見える
2 直角光では打痕が見えないが、斜光にかざすと打痕が見える
1 直角光でも打痕が見える
剥離紙の窪みを有する面を蛍光灯の下、斜光および直角光で目視により、以下のとおり5段階で評価した(3段階以上が良好なレベル)。
5 直角光では窪みが見えず、注意深く斜光にかざしても窪みが見えない
4 直角光では窪みが見えず、斜光にかざしても窪みが見えない
3 直角光では窪みが見えないが、斜光にかざすと窪みがわずかに見える
2 直角光では窪みが見えないが、斜光にかざすと窪みが見える
1 直角光でも窪みが見える
[目止層の形成]
押出ラミネーター(住友重機械モダン株式会社製、樹脂温度:320℃、加工速度:150m/分)を用いて、上質紙(厚み:125μm)の両面に、住友化学株式会社製高圧法低密度ポリエチレンおよび京葉ポリエチレン株式会社製低圧法高密度ポリエチレンのブレンド物からなる目止層を形成した。上記ブレンド物の密度は932kg/m3であった。目止層の厚みは、各々20μmであった。
[剥離剤の塗布]
片方の目止層上にグラビアコーターを用いて溶剤型シリコーン系剥離剤を塗工し、オーブンにて溶媒除去し、硬化させた。溶媒除去後の剥離剤(剥離層)の厚みは、0.5μmであった。
[窪みの形成]
窪み加工ロールとしてエッチングロール(由利ロール機械株式会社製グラビアカップロール、突起の大きさ:78μm、突起の高さ:95μm、突起の数:40×103個/m2)、バックアップロールとして金属弾性ロール(株式会社ディムコ製エアロール、外筒部の厚み:0.1mm、内部エアー圧:0.28MPa)を用い、剥離剤を塗工していない面と窪み加工ロールとが接するように挟み、瞬間圧0.2MPaで加圧して、目止層表面に窪みを形成し、剥離紙を作製した。得られた剥離紙の物性値を表1に示す。
瞬間圧を0.3MPaとした以外は、実施例1と同様の条件で窪みを形成し、剥離紙を作製した。得られた剥離紙の物性値を表1に示す。
バックアップロールの内部エアー圧を0.14MPaに変更した以外は、実施例1と同様の条件で窪みを形成し、剥離紙を作製した。得られた剥離紙の物性を表1に示す。
窪み加工ロールとして目立て加工ロール(テクシアマシナリー株式会社製ノンスリップローラー、突起の大きさ:58μm、突起の高さ:145μm、突起の数:125×103個/m2)、バックアップロールとしてCSMゴム製ロール(株式会社金陽社製、硬度92)を用いた以外は、実施例1と同様の条件で窪みを形成し、剥離紙を作製した。得られた剥離紙の物性値を表1に示す。
瞬間圧を0.3MPaとした以外は、実施例4と同様の条件で窪みを形成し、剥離紙を作製した。得られた剥離紙の物性値を表1に示す。
バックアップロールとして金属製ロール(表面を硬化クロムメッキしたアルミニウム製)を用いた以外は、実施例5と同様の条件で窪みを形成し、剥離紙を作製した。得られた剥離紙の物性値を表1に示す。
押出ラミネーター(住友重機械モダン株式会社製、樹脂温度:320℃、加工速度:100m/分)を用いて、上質紙(厚み:135μm)の片面に、住友化学株式会社製高圧法低密度ポリエチレンおよび京葉ポリエチレン株式会社製低圧法高密度ポリエチレンのブレンド物からなる目止層を形成した。上記ブレンド物の密度は932kg/m3であった。目止層の厚みは、20μmであった。
窪み加工ロールとしてエッチングロール(日本ベルパーツ株式会社製Mt. Fuji roller、突起の大きさ:20μm、突起の高さ:100μm、突起の数:125×103個/m2、ロール面長:1800mm、ロール径:φ150mm)、バックアップロールとしてNBRゴム製ロール(株式会社東京カツラ製、硬度:99、ロール面長:1800mm、ロール径:φ180mm、クラウン量:0.8mm)を用い、ポリエチレン面と窪み加工ロールとが接するように挟み、瞬間圧0.4MPaで加圧して、目止層表面に窪みを形成した。
次に、上記押出ラミネーターを用いて、上記と同条件で、窪みを有していない面に住友化学株式会社製高圧法低密度ポリエチレン(密度:919kg/m3)からなる目止層を形成した。目止層の厚みは、25μmであった。
さらに、グラビアコーターを用いて窪みを有していない面に溶剤型シリコーン系剥離剤を塗工し、オーブンにて溶媒除去し、硬化させた。溶媒除去後の剥離剤(剥離層)の厚みは、0.5μmであった。
得られた剥離紙の物性値を表1に示す。
押出ラミネーターの加工速度を120m/分、目止層表面に窪みを形成する際の瞬間圧を0.1MPa、窪みを有していない面の目止層の厚みを29μmとした以外は、実施例7と同様の条件で窪みを形成し、剥離紙を作製した。得られた剥離紙の物性値を表1に示す。
目止層表面に窪みを形成する際の瞬間圧を0.3MPa、バックアップロールとしてNBRゴム製ロール(株式会社東京カツラ製、硬度:80、ロール面長:1800mm、ロール径:180mm、クラウン量:0.2mm)を用いた以外は、実施例7と同様の条件で窪みを形成し、剥離紙を作製した。得られた剥離紙の物性値を表1に示す。
押出ラミネーター(住友重機械モダン株式会社製、樹脂温度:320℃、加工速度:150m/分)を用いて、上質紙(厚み:140μm)の両面に、住友化学株式会社製高圧法低密度ポリエチレン(密度:919kg/m3)からなる目止層を形成し、窪み加工ロールとして針ロール(Dermaroller System社製マイクロニードルローラー0.2mm、突起の大きさ:178μm、突起の高さ:373μm、突起の数:540×103個/m2)、バックアップロールとしてゴム製ロール(硬度:80)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で窪みを有する剥離紙を作製した。
得られた剥離紙の物性値を表2に示す。
窪み加工ロールとして針ロール(萬国製針株式会社製、突起の大きさ:20μm、突起の高さ:500μm、突起の数:11×103個/m2)を用いた以外は、比較例1と同様の方法で窪み有する剥離紙を作製した。得られた剥離紙の物性値を表2に示す。なお、本方法で作製した剥離紙は、窪みが貫通した。
窪み加工ロールとして比較例2と同様の針ロールを用い、針ロール部に4枚の上質紙製スペーサー(厚み:95μ×4枚)を重ねた(突起の大きさ:20μm、突起の高さ:120μm、突起の数:11×103個/m2)以外は、比較例2と同様の方法で窪みを有する剥離紙を作製した。得られた剥離紙の物性値を表2に示す。
窪み加工ロールとして目立て加工ロール(テクシアマシナリー株式会社製ノンスリップローラー、突起の大きさ:61μm、突起の高さ:120μm、突起の数:125×103個/m2)、バックアップロールとしてCSMゴム製ロール(株式会社金陽社製、硬度85)を用い、瞬間圧を0.6MPaとした以外は、実施例1と同様の条件で窪みを形成し、剥離紙を作製した。得られた剥離紙の物性値を表2に示す。
バックアップロールとしてシリコーンゴム製ロール(硬度40)を用いた以外は、実施例4と同様の条件で窪みを形成し、剥離紙を作製した。得られた剥離紙の物性値を表2に示す。
Claims (2)
- 原紙の両面にそれぞれ一つ以上の樹脂層を有し、全ての樹脂層の厚みの合計が1〜200μmであり、一方の表層である樹脂層の表面に窪みを有する剥離紙の製造方法であって、
下記窪み加工ロールと下記バックアップロールとの間で、少なくとも一つの樹脂層と原紙とを有する積層体を、窪み加工ロールと樹脂層とが接するように挟み、瞬間圧0.05〜0.4MPaで加圧して樹脂層の表面に窪みを形成する工程を含む剥離紙の製造方法:
窪み加工ロール:表面に突起を有し、上記突起は突起高さが40〜300μmであり、突起の大きさが10〜150μmであり、突起の数が12×103〜500×103個/m2である窪み加工ロール
バックアップロール:金属製バックアップロール、硬度が60以上のゴム製バックアップロール、および硬度が60以上の樹脂製バックアップロールからなる群より選ばれる1つのバックアップロール。 - 上記積層体が原紙と原紙の片面に積層された一つ以上の樹脂層とを有する積層体であり、
窪みを形成する工程の後に、窪みが形成された積層体の窪みを有しない面に一つ以上の樹脂層を形成する工程を含む請求項1に記載の剥離紙の製造方法。
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