JP2017039086A - ろ過装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】浄水場のろ過システムに適用可能な、安価で高性能なろ過装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、流体に含まれる微粒子を除去するろ過装置(1)であって、各々が織布から成り、積層される複数のろ材(20)と、複数のろ材を、流体の正方向の流れによって当該正方向に圧密する圧密機構(10)と、複数のろ材を、流体の逆方向の流れによって当該逆方向に互いに間隔を空けて保持する保持機構(30)と、を有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、水などの流体に含まれる微粒子等を除去するろ過装置に関する。
上水道において水道水を造る方式は、従来から緩速ろ過、急速ろ過等の方式が用いられている。前記緩速ろ過方式は、原水がろ過層を形成する砂粒子の表面の藻類や微生物により阻止分解処理され、急速ろ過方式は原水が凝集剤によって沈殿処理され、最終的には次亜塩素酸ソーダによって滅菌処理されて安全な飲料水となる。
しかし、原水中にクリプトスポリジウム原虫とジアルジア原虫(以下「クリプト等」という。)が含まれていた場合、クリプト等は滅菌用の次亜塩素酸ソーダでは死滅しない。そのため、クリプト等を除去するためには、(1)クリプト等の大きさよりも目の細かい膜やフィルタ等のろ材でろ過する手段(ろ過装置)、(2)オゾン処理、紫外線照射、もしくは電気的な感電等の手段(以下、「紫外線等」という。)等の手段を採用する必要がある。
ろ過装置は、ろ材で微粒子等を濾して除去するものであり、除去(阻止)した微粒子等が堆積した場合には、システムを一旦停止させて、通常のろ過とは異なる反対の方向から水や空気を逆に流すことによって前記除去した汚れ等を系外へ排除・排出して、目詰まり状態を解消している。このような操作や工程を「逆洗(逆流洗浄)」と云い、この操作を自動的(もしくは手動)かつ連続的に行うことによって、長期的にろ過を続けることができる。
なお、緩速ろ過方式、急速ろ過方式は、水道法によって水道水のろ過方式として認知されているが、これらの方式以外にも糸巻フィルタによるろ過方式(糸巻ろ過)がある(特許文献1参照)。
特開2006−281153号公報
特許文献1に記載の糸巻フィルタによるろ過方式は安価であるが、浄水場を管理監督する全国の自治体において維持管理費の削減は恒久的な課題であり、特許文献1に記載の糸巻フィルタによるろ過方式の他にも、安価で高性能なろ過装置の開発を望む声は大きい。
本発明は、上記した実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、浄水場のろ過システムに適用可能な、安価で高性能なろ過装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、流体に含まれる微粒子を除去するろ過装置であって、各々が織布から成り、積層される複数のろ材と、前記複数のろ材を、前記流体の正方向の流れによって当該正方向に圧密する圧密機構と、前記複数のろ材を、前記流体の逆方向の流れによって当該逆方向に互いに間隔を空けて保持する保持機構と、を有することを特徴とする。本発明では、前記複数のろ材が前記圧密機構により圧密されることで、前記流体に含まれる微粒子が除去され、前記複数のろ材が前記保持機構により互いに間隔を空けて保持されることで、前記複数のろ材の逆流洗浄が行われる。ここで、前記複数のろ材は互いに一定の間隔を空けて保持されるのが好ましい。
また、本発明は、上記構成において、前記圧密機構として、抵抗板を備え、前記抵抗板は、前記流体の正方向の流れに対向する向きに変位し、当該流体の流れを利用して前記複数のろ材を圧密すると共に、前記流体の逆方向の流れに沿うように変位して前記複数のろ材の圧密を解除することを特徴とする。
また、本発明は、上記構成において、前記保持機構として、重なり合う前記ろ材同士を繋ぐ連結部材を備え、前記連結部材は、前記複数のろ材が圧密された状態では重なり合う前記ろ材の間で折り畳まれ、前記流体が逆方向に流れることにより前記複数のろ材が前記連結部材により互いに間隔を空けた状態に保持されることを特徴とする。
また、本発明は、上記構成において、前記圧密機構として、前記複数のろ材を圧密する円環状部材と、前記円環状部材の中央部を塞ぐように設けられた網目状部材と、前記網目状部材に取り付けられ、前記流体の流れに応じて変位する抵抗板と、前記円環状部材に取り付けられた浮力体と、を備え、前記保持機構として、重なり合う前記ろ材同士を繋ぐ連結部材を備え、前記抵抗板が前記流体の正方向の流れに対向する向きに変位して前記網目状部材の網目を塞ぐことで、前記円環状部材が前記浮力体の浮力に抗して前記複数のろ材を前記正方向に圧密した状態に保持し、前記抵抗板が前記流体の逆方向の流れに沿うように変位することにより前記複数のろ材の圧密が解除され、前記円環状部材が前記浮力体の浮力を受けて、前記複数のろ材を前記連結部材を介して互いに間隔を空けた状態に保持することを特徴とする。
また、本発明は、上記構成において、積層される前記複数のろ材のうち、前記流体の正方向の流れの下流側にある前記ろ材の方が上流側にある前記ろ材より粗さが細かいことを特徴とする。
本発明によれば、浄水場のろ過システムに適用可能な、安価で高性能なろ過装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るろ過装置を組み込んだ洗浄システムの概略構成図。 図1に示すろ過装置のろ過中の状態における内部構成を示す図。 図1に示すろ過装置の逆洗中の状態における内部構成を示す図。 (a)はろ過布の平面図、(b)はフリル付きのろ過布の平面図。 (a)は図4(a)のA−A断面図、(b)は図4(b)のB−B断面図。 ろ過中の状態における保持機構の詳細を示す構成図。 逆洗中の状態における保持機構の詳細を示す構成図。 (a)は圧密機構を表側から見た全体構成図、(b)は圧密機構を裏側から見た全体構成図。 (a)はろ過中の状態における圧密機構の状態を示す図、(b)は逆洗中の状態における圧密機構の状態を示す図。
以下、本発明に係るろ過装置の実施形態例について、図面を参照しながら具体的に説明する。図1は、本発明の実施形態に係るろ過装置1を組み込んだ原水の洗浄システムの概略構成図である。本実施形態に係るろ過装置1は、例えば上水道の前処理として使用され、図1に示すように、一次水槽100と二次水槽200との間に設置され、一次水槽100との間を配管130を介して接続され、二次水槽200との間を配管230を介して接続される。
一次水槽100に貯留された原水は、ポンプ110により例えば0.03〜0.05MPaの圧力で配管130を通ってろ過装置1に送り出され、ろ過装置1にて微粒子がろ過(除去)された後、配管230を通って二次水槽200へと送り出される。また、配管130から分岐した配管140の先はピット300へと繋がっており、後述するろ過装置1の逆洗の際に、二次水槽200に設けられたポンプ210から送り出された原水が配管140を通ってピット300へと回収されるようになっている。
なお、符号121、122、221、222はそれぞれ電磁弁であり、原水を一次水槽100から二次水槽200へと送り出す際には、電磁弁121と電磁弁221が開、電磁弁122と電磁弁222が閉に制御され、原水を二次水槽200からピット300へと逆流させる際には、電磁弁121と電磁弁221が閉、電磁弁122と電磁弁222が開に制御される。
次に、ろ過装置1の詳細について説明する。図2はろ過装置1のろ過中の状態における内部構成を示す図、図3はろ過装置1の逆洗中の状態における内部構成を示す図である。図2及び図3に示すように、ろ過装置1は、円筒型の容器本体4と、複数のろ過布(ろ材)20と、複数のろ過布20を圧密するための圧密機構10と、各ろ過布20を一定の間隔を空けた状態に保持する保持機構30と、を備えている。
容器本体4は、ステンレス鋼から成り、その上部に原水の供給口2、その底部に原水の吐出口3が設けられ構成され、内部にろ過布20、圧密機構10、保持機構30を収容している。本実施形態において、容器本体4は、直径約1600mm、高さ約1800mmで構成されているが、材質や大きさ等は適宜設計すれば良い。また、容器本体4は上槽4aと下槽4bとに分割可能に構成され、上槽4aと下槽4bとは図示しないパッキンによりシールされている。
なお、下槽4bの吐出口3よりやや上方の位置には金網6が設置されており、この金網6の上にろ過布20が図示しない針金等で括り付けられている。この金網6によって、ろ過布20が吐出口3から漏出するのを防止している。また、上槽4aの内部の上部にはストッパ5が設けられており、詳しくは後述するが、このストッパ5によって圧密機構10の上方向の移動が規制される。
次に、ろ過布20の構成について図4及び図5を用いて説明する。図4(a)はろ過布20の平面図、図4(b)はフリル22付きのろ過布20の平面図、図5(a)は図4(a)のA−A断面図、図5(b)は図4(b)のB−B断面図である。図4に示すように、ろ過布20は、例えばアクリル繊維の織布から成り、1〜2mmの網目を有する蚊帳のような織り方で織られており、容器本体4の内径より若干小さく薄い円盤状に形成される。本実施形態では、50枚〜70枚のろ過布20が用いられている。なお、ろ過布20の枚数、素材は、ろ過装置1の使用環境に応じて適宜選択することができる。
また、図4(a)及び図5(a)に示すように、ろ過布20の周縁は、全周に亘って補強布21が縫い合わされている。この補強布21により、ろ過布20の周縁が容器本体4の内周面との接触により摩耗するのを防止できる。さらに、50枚〜70枚のろ過布20のうちの一部のろ過布20には、図4(b)及び図5(b)に示すように、補強布21の外周にフリル22が縫いつけられている。
このフリル22は、図5(b)に示すように、やや撓んだ状態で容器本体4の内周面と接触する。これにより、ろ過布20と容器本体4の内周面との隙間から微粒子がすり抜けていくのを防止できる。なお、このフリル22付きのろ過布20は、例えば10枚毎に1枚の割合で積層すれば十分であるが、フリル22付きのろ過布20の割合は適宜決定すれば良い。
ここで、本実施形態では、供給口2側のろ過布20より、吐出口3側のろ過布20の方が、メッシュが細かくなるようにしている。つまり、ろ過中における原水の流れの上流側から下流側に行くに連れて、ろ過布20の粗さを細かくして、ろ過精度を高めているのである。
次に、保持機構30の構成について説明する。図6はろ過中の状態における保持機構30の詳細を示す構成図、図7は逆洗中の状態における保持機構30の詳細を示す構成図である。図6及び図7に示すように、上下方向に重なり合うろ過布20同士は、連結布(連結部材)31で繋がれている。連結布31は例えばポリプロピレンから成り、アクリル繊維から成るろ過布20と熱溶着35により固定されている。勿論、熱溶着による固定以外にも糸等で縫い合わせる構成としても良い。
連結布31は、例えば、10mm〜30mm程度の長さを有しており、図6に示すろ過中の状態では、自身がろ過布20の間に折り畳まれているが、図7に示す逆洗中には、図7の下から上に向かって原水(逆洗水)が流れるため、各ろ過布20は原水の流れの勢いで図7の上方向に一枚ずつ引き出されていき、連結布31の長さと略等しい一定の間隔で保持される。これにより、各ろ過布20の間に適度な隙間が生じるため、また、ろ過布20は1〜2mmの網目を有しているため、ろ過布20とろ過布20との間に堆積していた微粒子は逆洗により容易に除去されることとなる。
次に、圧密機構10の構成について説明する。図8(a)は圧密機構10を表側から見た全体構成図、図8(b)は圧密機構10を裏側から見た全体構成図、図9(a)はろ過中の状態における圧密機構10の状態を示す図、図9(b)は逆洗中の状態における圧密機構10の状態を示す図である。図8に示すように、圧密機構10は、円環状のフロート(円環状部材)11と、フロート11の中央部に形成された開口を塞ぐように設けられた金網(網目状部材)12と、金網12の表側に中心から90度ピッチで取り付けられた4枚の抵抗板13と、空気穴17と、フロート11の裏側に取り付けられた円環状の2本のチューブ(浮力体)15と、を備えて構成される。
なお、図8及び図9において、符号16はろ過布20をフロート11に留めるための留め具である。また、チューブ15には空気が入っており、原水が供給された容器本体4内において、適度な浮力で浮くことができるように構成されている。
抵抗板13は、金網12に針金等で取り付けられており、図9(a)に示すように金網12に倒れかけた状態と、図9(b)に示すように金網12から起き上がった状態との間で変位可能である。図9(a)に示すように、ろ過中において、抵抗板13は原水の流れに対向するように金網12に倒れかけた状態に変位しているため、原水の流れによって抵抗板13は押圧され、その結果、フロート11全体で複数のろ過布20を原水の流れの下流側(図2の下側)に圧密することができる。
一方、逆洗の場合は吐出口3から逆洗水が上向流(逆方向の流れ)として円環状のフロート11を押し上げる。フロート11の浮力はチューブ15に入れる空気量との関係で0.7〜0.8に調整されているため、フロート11は逆洗水の上向流とチューブ15の浮力で浮き上がる。フロート11の下部に接合された最上段のろ過布20とこのろ過布20に接合されたろ過布20は順次抵抗なく引き上げられる。その際、圧密機構10は図9(b)に示すように、逆洗中において、抵抗板13は逆洗水の流れに沿って金網12から起き上がった状態に変位する。その結果、複数のろ過布20の圧密状態が解除され、上向流が圧密機構10を引き上げる作用を及ぼし、各ろ過布20は順次引き上げられ、最終的には、各ろ過布20は図7に示すように連結布31によって互いに一定の間隔を空けた状態に保持される。
このように構成されたろ過装置1の使用方法について説明する。まず、原水をろ過する場合を説明する。図1に示すように、電磁弁122及び電磁弁222を閉じ、電磁弁121及び電磁弁221を開き、ポンプ110を駆動して、一次水槽100内の原水をろ過装置1に圧送する。すると、図2に示すように原水は供給口2から吐出口3に向かって正方向(図中の矢印X方向)に流れる。このとき、抵抗板13が金網12に倒れた状態となり(図9(a)参照)、原水の流れに抵抗する。この抵抗力によって50枚〜70枚のろ過布20が原水の下流側に向けて圧密されることとなる。
これにより、ろ過布20とろ過布20との隙間は極めて小さくなるからろ過精度が高まり、原水中の微粒子を能率的にろ過することができる。すなわち、ろ過布20自体はアクリル繊維で1〜2mmの間隔のあるメッシュ状の比較的粗い織布であるが、ろ過布20が例えば50枚〜70枚圧密された状態では、1枚のろ過布20の目は粗くても、ろ過布20とろ過布20の重なりによってろ過するため、全体としてメッシュの極めて細かい隙間の状態を実現することができ、高性能なフィルタと遜色のないろ過性能を発揮することができる。
次に、逆洗する場合について説明する。図1に示すように、電磁弁122及び電磁弁222を開け、電磁弁121及び電磁弁221を閉じ、ポンプ210を駆動して、二次水槽200内の原水をろ過装置1に圧送する。すると、図3に示すように原水は吐出口3から供給口2に向かって逆方向(図中の矢印Y方向)に流れる。このとき、抵抗板13が金網12から起き上がった状態となり(図9(b)参照)、原水の流れの妨げにならなくなる結果、フロート11が上方向に浮き上がっていき、ストッパ5の位置で浮いた状態となる。
フロート11がストッパ5の位置まで到達した状態(図3の状態)において、50枚〜70枚のろ過布20はそれぞれ連結布31を介して互いに一定の間隔を空けた状態に保持される。これにより、重なり合っていたろ過布20間に適度な隙間が生じ、この隙間から堆積していた微粒子は目の粗いろ過布20の隙間から効率良くピット300に回収され、ろ過布20の洗浄は短時間で完了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、複数のろ過布20を圧密状態として原水をろ過できるため、ろ過方法がシンプルである。そして、目の粗い織布であるろ過布20を使用しているため流速を大きく取ることができるうえ、安価で取扱いも簡単である。また、目の粗い織布であるろ過布20を用いることにより、目詰まりが減るため、逆洗時間を短縮することができ、作業効率が高まるほか逆洗水量が少なくて済む。よって、省エネにも寄与する。また、複数のろ過布20を物理的に圧密してろ過するため、ろ過状態のろ過布20は殆ど動かない。したがって、繊維の劣化が極めて少なく、各ろ過布20の耐久性が高く、高寿命である。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り、様々な形態に変更することができる。例えば、本発明のろ過装置は、特許文献1に記載したスレッド式ろ過装置と併用して上水道における前処理として用いることもできる。また、織布から成るろ過布20を用いた実施形態例を説明したが、微粒子をろ過することができ、かつ逆洗での洗浄を効率良く行うことができれば、不織布を用いても良い。また、連結布31の長さは全て同一でなくともよい。すなわち、一部の連結布31と残りの連結布31とが異なる長さで構成されていても良い。
1 ろ過装置
2 供給口
3 吐出口
4 容器本体
4a 上槽
4b 下槽
10 圧密機構
11 フロート(円環状部材)
12 金網(網目状部材)
13 抵抗板
15 チューブ(浮力体)
20 ろ過布(ろ材)
21 補強布
22 フリル
30 保持機構
31 連結布(連結部材)

Claims (5)

  1. 流体に含まれる微粒子を除去するろ過装置であって、
    各々が織布から成り、積層される複数のろ材と、
    前記複数のろ材を、前記流体の正方向の流れによって当該正方向に圧密する圧密機構と、
    前記複数のろ材を、前記流体の逆方向の流れによって当該逆方向に互いに間隔を空けて保持する保持機構と、を有することを特徴とするろ過装置。
  2. 請求項1において、
    前記圧密機構として、抵抗板を備え、
    前記抵抗板は、前記流体の正方向の流れに対向する向きに変位し、当該流体の流れを利用して前記複数のろ材を圧密すると共に、前記流体の逆方向の流れに沿うように変位して前記複数のろ材の圧密を解除することを特徴とするろ過装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記保持機構として、重なり合う前記ろ材同士を繋ぐ連結部材を備え、
    前記連結部材は、前記複数のろ材が圧密された状態では重なり合う前記ろ材の間で折り畳まれ、前記流体が逆方向に流れることにより前記複数のろ材が前記連結部材により互いに間隔を空けた状態に保持されることを特徴とするろ過装置。
  4. 請求項1において、
    前記圧密機構として、前記複数のろ材を圧密する円環状部材と、前記円環状部材の中央部を塞ぐように設けられた網目状部材と、前記網目状部材に取り付けられ、前記流体の流れに応じて変位する抵抗板と、前記円環状部材に取り付けられた浮力体と、を備え、
    前記保持機構として、重なり合う前記ろ材同士を繋ぐ連結部材を備え、
    前記抵抗板が前記流体の正方向の流れに対向する向きに変位して前記網目状部材の網目を塞ぐことで、前記円環状部材が前記浮力体の浮力に抗して前記複数のろ材を前記正方向に圧密した状態に保持し、
    前記抵抗板が前記流体の逆方向の流れに沿うように変位することにより前記複数のろ材の圧密が解除され、前記円環状部材が前記浮力体の浮力を受けて、前記複数のろ材を前記連結部材を介して互いに間隔を空けた状態に保持することを特徴とするろ過装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項において、
    積層される前記複数のろ材のうち、前記流体の正方向の流れの下流側にある前記ろ材の方が上流側にある前記ろ材より粗さが細かいことを特徴とするろ過装置。
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