JP3094186U - 多段式ろ過器 - Google Patents
多段式ろ過器Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ろ過器のろ紙の目詰まりを防止して、効率的
に被検液体中の標本を採取する。 【解決手段】 メッシュのサイズが互いに異なる複数の
ろ紙58、59及び60を、上流から下流方向へ向けて
順次前記メッシュのサイズが小さくなるように配置する
構成とされている。
に被検液体中の標本を採取する。 【解決手段】 メッシュのサイズが互いに異なる複数の
ろ紙58、59及び60を、上流から下流方向へ向けて
順次前記メッシュのサイズが小さくなるように配置する
構成とされている。
Description
【0001】
この考案は、多段式ろ過器に係り、詳しくは、被検液体からサイズの異なる複
数の採取標本を個別かつ同時に得ることができる多段式ろ過器に関する。
【0002】
微生物等の微小含有物について検査、分析等を行う目的で、水溶液中から微生
物等の標本を採取するために、水溶液等の被検液体をろ過する方法が従来より採
用されている。
従来使用されているろ過器は、図10に示すような構造を有している。同図に
示すろ過器1の主たる構成は以下の通りである。
すなわち、同図に示すように、ろ過器1は、主として河川等から採取したサン
プル(被検液体)を保持するサンプル容器2と、標本を採取するろ紙4と、ろ紙
4を保持するろ過板3と、ろ過後のサンプルを導くロート5と、標本採取の速度
を速める減圧管6と、ろ過後の廃棄液を保持するフラスコ7とから構成されてい
る。
【0003】
ろ過器1は、一つのろ過板3の上に一枚のろ紙4を敷き、サンプルを徐々にろ
紙4に供給し、サンプルをろ過し、サンプル中の標本を採取する構造となってい
る。また、減圧管6に吸引口8を設けて、減圧管6等の内部の気体を外部へ吸引
することにより、減圧管6の内部が減圧し、ろ過の速度を増すことができる。
なお、従来のろ過器及び吸引ろ過器が、文献1に開示されている。
【0004】
【文献1】
Nippon Rikagaku Kikai 総合カタログ 2001(日本理化学器械
株式会社発行) 69頁
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ろ過器に一定のメッシュを有する単一のろ紙を使用した場
合には、次のような問題が生じていた。
すなわち、サンプル中に大量の微生物等の標本が存在する場合には、ろ過によ
って短時間でろ紙の目詰まりを起こしやすく、一度目詰まりを起こした場合には
、ろ過を中断してろ紙を交換する必要がある。また、サンプル中には大小種々の
大きさの微生物等の標本が存在し、特定のサイズのメッシュを有するろ紙のみの
場合は、そのメッシュに相当する大きさ以上の標本が一度にろ紙に集積され、目
詰まりを起こしやすい状況となっている。
【0006】
また、従来のサンプルを保持するサンプル容器は、サンプルをろ紙へ供給する
際の、供給するサンプルの量をコントロールすることができないため、一度ろ過
を開始した場合、サンプルをすべてろ過し終えるまで、ろ過を中断できない。こ
のため、ろ過中にろ紙の目詰まりが生じた場合には、その時点でサンプル容器を
取り外して強制的にろ過を中断せざるを得ない。この場合、サンプル容器には、
サンプルの供給量を調整できる機能がないため、サンプル容器を一度ろ過器から
取り外した場合は、サンプル容器内の貴重なサンプルを廃棄せざるを得なくなる
。
【0007】
さらに、従来のろ過器では、サンプルのろ紙への供給は、サンプル容器から径
の小さいロートを使用しているため、ろ紙の中心部付近の限定された範囲のみで
あった。このため、サンプル中の標本のろ過がろ紙の狭小な範囲のみに集中し、
ろ紙の目詰まりを生じやすいという問題もあった。
【0008】
この考案は、上述の事情に鑑みてなされたもので、ろ紙の目詰まりを生じるこ
となく、一度にかつ個別的にサンプル中の微生物や鉱物等の微小含有物を採取で
きるろ過器を提供することを目的としている。
【0009】
上記課題を解決するために、請求項1記載の考案は、検査すべき被検液体から
複数の採取標本を一度で得るための多段式ろ過器に係り、互いに異なるメッシュ
サイズのろ紙をそれぞれ載置する複数のろ過板を備えてなることを特徴としてい
る。
【0010】
また、請求項2記載の考案は、検査すべき被検液体から複数の採取標本を一度
で得るための多段式ろ過器に係り、上記被検液体を一時蓄えると共に、標本採取
時、該被検液体を開閉栓付きの流出口から流出させる被検液体入れと、互いに異
なるメッシュサイズのろ紙をそれぞれ載置する複数のろ過板と、上記ろ過板を重
ねた状態で保持固定する着脱自在の保持具と、吸引手段に接続される減圧管とを
備えてなることを特徴としている。
【0011】
また、請求項3記載の考案は、請求項1又は2記載の多段式ろ過器に係り、上
記ろ紙の広い範囲が利用できるように、上記被検液体を分散流出させるための被
検液体分散器が、上記被検液体入れと上記ろ過板との間に介挿されてなることを
特徴としている。
【0012】
また、請求項4記載の考案は、請求項3記載の多段式ろ過器に係り、上記被検
液体分散器の周側面には、上記被検液体を排出するための複数の開口部が、互い
に所定の間隔をあけて設けられていることを特徴としている。
【0013】
また、請求項5記載の考案は、請求項1乃至4のいずれか一に記載の多段式ろ
過器に係り、上段のろ過板ほど、メッシュサイズの粗いろ紙が載置される構成に
なされていることを特徴としている。
【0014】
以下、図面を参照して、この考案の実施の形態について説明する。説明は、実
施例を用いて具体的に行う。
◇実施例
まず、図を参照して、この例の多段式ろ過器の全体構成について説明する。
図1は、この考案の一実施例である多段式ろ過器40の構成を示す部分断面図
である。
また、図2、図3は、同多段式ろ過器の各部を構成する部品を示す図であり、
図4は、同多段式ろ過器の主要部を分解して示す分解図であり、さらに、図5、
図6及び図7は、同多段式ろ過器の各部を構成する部品を示す図である。
【0015】
まず、図1に示す多段式ろ過器40を構成する部品について説明する。
同図に示すように、この実施例の多段式ろ過器40は、サンプル(被検液体)
を一時的に保管するサンプル入れ(被検液体容器)21と、サンプル入れ21か
らろ紙へサンプルを供給する穴付アダプタ(被検液体分散器)23と、穴付アダ
プタ23とろ過板とを固定するフランジ付アダプタ24と、ろ紙58、59をそ
れぞれ保持するフランジ付ろ過板25、26と、同様にろ紙60を保持し、かつ
サンプルを減圧管に供給するロートを下部に有するフランジ受27と、ろ過の速
度を速める機能を補助する減圧管29と、廃液を一時的に保管するフラスコ31
とから構成されている。
また、同図に示すように、サンプル入れ21には、例えば材質がテフロンより
なるサンプル供給量調整用の開閉コック(開閉栓)22が設けられている。
【0016】
次に、この例の多段式ろ過器40の構成各部について、図2乃至図7参照して
説明する。
図2に示すように、穴付アダプタ23には、サンプル入れ21から供給された
サンプルを流入させる開口部44と、穴付アダプタ23の下部側面にサンプルを
ろ紙58へ供給する開口部42とを有している。
【0017】
図3に示すように、フランジ付アダプタ24は、フランジ付アダプタ24上部
に、穴付アダプタ23を挿入する開口部47aと、フランジ付アダプタ24下部
に、フランジ付ろ過板25のろ過板48を重ね合わせる開口部47bとを有して
いる。
【0018】
次に、図4に、フランジ付ろ過板25、26と、フランジ受27と、ろ紙58
、59及び60のそれぞれを示す。
同図(A)、(C)及び(E)はそれぞれろ紙58、59及び60を示し、同
図(B)はフランジ付ろ過板25を、同図(D)はフランジ付ろ過板26を、ま
た同図(F)はフランジ受27をそれぞれ示す。また、同図(G)は、フランジ
受27を上方より見た図である。
【0019】
同図(B)に示すように、フランジ付ろ過板25は、その上部のろ過板48の
中央部に多孔性を有する多孔質ガラス55を有し、また、同図(D)に示すよう
に、フランジ付ろ過板26は、その中央部に同様の多孔質ガラス56を有し、さ
らに、同図(G)に示すように、フランジ受27は、その上面の中央部に同様の
多孔質ガラス57を有し、その下部に、サンプルを減圧管29へ導入するロート
28を有している。
【0020】
また、同図(A)に示すろ紙58のメッシュのサイズは、同図(C)に示すろ
紙59のメッシュのサイズより大であり、ろ紙59のメッシュのサイズは、同図
(E)に示すろ紙60のメッシュのサイズより大である。ろ紙58、59及び6
0は、それぞれのメッシュのサイズより大きいサンプル中の標本を採取すること
ができる。
【0021】
例えば、ろ紙58のメッシュサイズを2μmとし、ろ紙59のメッシュサイズ
を1μmとし、ろ紙60のメッシュサイズを0.7μmとする。
なお、フランジ付ろ過板25、26と、フランジ受27とに有する多孔質ガラ
ス55、56及び57は、サンプル41中のすべての標本を透過させる性質を有
している。
【0022】
図4(F)及び図5に示すように、減圧管29は、上部に、フランジ受27の
ロート28が挿入される開口部51と、下部にロート50と、開口部52とを有
し、開口部51に挿入したフランジ受27のロート部28から流入したサンプル
は、開口部52から流出する。また、減圧管29の中間付近に大気排気口49を
有し、減圧管29の下部の開口部53と通気している。
【0023】
図6に示すように、クランプ(保持具)38は、握り手63、64と、ろ過板
固定部61、62と、軸65と、バネ66よりなり、軸65を中心として、バネ
66の力によって、握り手63と64を互いに押し広げようとする力が作用し、
ろ過板固定用腕61と62とを互いに近づけようとする力が作用している。
【0024】
次に、図7に、サンプル入れ(被検液体容器)21を示す。
同図に示すように、サンプル入れ21に、サンプル41の流出量を制御するた
めに設けた開閉コック22を示す。
開閉コック22は、次のような構造を有している。
【0025】
同図に示すように、サンプル入れ21の下部の配管21aに、配管21aと直
角に交差するように、かつ配管21aの径より小さい径の開口部21cを有する
。開口部21cに、開閉コック22が挿入されている。開閉コック22の材質は
テフロンである。開閉コック22には、開閉コック22の軸方向に対して垂直に
、また配管21aの軸方向に対しても垂直に、かつ配管21aの内部に位置する
ように、開口部22aが設けられている。
また、同図に示すように、サンプル入れ21の開閉コック22の下部には、サ
ンプル41の流出口として開口部21bを有している。
【0026】
次に、上記のようにして各部品を接続して、多段式ろ過器40を組み立てる前
の、各部品を組み立てる順序に配列した図を図8に示すとともに、以下に、同図
に基づいて多段式ろ過器40を組み立てる方法について説明する。
まず、図8に示すように、サンプル入れ21の開口部21bと穴付アダプタ2
3上部の開口部44とを接続し、穴付アダプタ23の下部を、フランジ付アダプ
タ24の開口部47aに挿入する。
【0027】
次に、同図に示すように、フランジ付ろ過板25の中央部の多孔質ガラス55
上にろ紙58を配置して、フランジ付アダプタ24下部の開口部47bと、多孔
質ガラス55と、ろ紙58とがそれぞれ互いに重なり合うように組み合わせる。
また、同図に示すように、フランジ付ろ過板26の中央部の多孔質ガラス56
上にろ紙59を配置し、フランジ受27の上面中央部の多孔質ガラス56上にろ
紙60を配置している。
【0028】
続いて、同図に示すように、フランジ付ろ過板25、26と、フランジ受27
とを、それぞれの多孔質ガラス55、56及び57と、ろ紙68、69及び60
とが互いに重なり合うように組み合わせる。
【0029】
またこの場合、上述したように、ろ紙58のメッシュのサイズはろ紙59のメ
ッシュのサイズより大であり、ろ紙59のメッシュのサイズはろ紙60のメッシ
ュのサイズより大であるように、各ろ紙を選定する。
【0030】
さらに、同図、図3及び図6に示すように、クランプ38の握り手63、64
を押し広げることにより、開いたろ過板固定部61、62により、フランジ付ア
ダプタ24の凸部47cと、フランジ受27とを挟み込む。そして、握り手63
、64を解放することにより、ろ過板固定部61、62に閉じようとする作用が
生じ、フランジ付アダプタ24と、フランジ付ろ過板25、26及びフランジ受
27とが、クランプ38により固定されている。
【0031】
続いて、同図、図4(F)、図5及び図8に示すように、減圧管29のロート
受部39にフランジ受27のロート部28を挿入し、減圧管29のフラスコ受部
37を,フラスコ31上部の減圧管29受け部31aに挿入する。
【0032】
次に、組み立てた状態の多段式ろ過器40について、図1に基づいて、ろ過す
る動作について説明する。
同図及び図7に示すように、適量のサンプル41をサンプル入れ21中に入れ
、サンプル入れ21の開閉コック22を適度に開く。この場合に、サンプル41
が穴付アダプタ23内で、穴付アダプタ23上部の開口部41よりあふれ出ない
程度に、すなわち、開閉コック22の開口部22aの一部のみが、サンプル入れ
21の配管21aに対して解放される程度に、開閉コック22を調節する。
【0033】
次に、図1に示すように、穴付アダプタ23内に流入したサンプル41の一部
は、穴付アダプタ23の下部の側面に設けられた開口部42より少量ずつ流出し
、ろ過板25上の第1段目のろ紙58に達する。
【0034】
なお、この場合、同図及び図2に示すように、開口部42は、開口部42から
流出したサンプルが、開口部42から流出した直後にろ紙58の周辺付近へ供給
され、またはサンプル41の有する表面張力により、開口部42下部の、穴付ア
ダプタ23の底部45の表面を回り込むようにして、ろ紙58の中心付近へも供
給されるというように、ろ紙58のほぼ全面に渡り、サンプル41がろ紙58へ
均等に供給されるように作用する。
【0035】
また、ろ紙58によるろ過の際に、穴付アダプタ23内に流入したサンプル4
1中の標本のうち、ろ紙58のメッシュのサイズ、すなわち概ね2μmより大で
あるもののみがろ過されず、ろ紙58によって採取される。
【0036】
続いて、図1に示すように、ろ紙58によってろ過されたサンプル41の一部
は、フランジ付ろ過板26上の第2段目のろ紙59に達する。この場合に、ろ紙
59に達したサンプル41中の標本のうち、ろ紙59のメッシュのサイズ、すな
わち概ね1μmより大であるもののみがろ過されず、ろ紙59によって採取され
る。
【0037】
さらに、同図に示すように、ろ紙59によってろ過されたサンプルは、フラン
ジ受27上の第3段目のろ紙60に達する。この場合に、ろ紙59によってろ過
されたサンプル41内に残った標本のうち、ろ紙60のメッシュのサイズ、すな
わち概ね0.7μmより大であるもののみがろ過されず、ろ紙60によって採取
される。
3段目のろ紙60によってろ過されたサンプルは、減圧管29の排出口52よ
り、フラスコ31内へ排出される。
【0038】
以上のように、メッシュのサイズが相互に異なる3段のろ紙58,59及び6
0を、メッシュのサイズがサンプル41の流れる方向へ向かって段階的に大から
小となるように構成することにより、サンプル41中の標本を、サンプル41中
の標本の大きさに応じて、各ろ紙58,59及び60に分散して採取することが
できる。
すなわち、この実施例では、概ね2μm以上の大きさを有する微生物はろ紙5
8により採取され、また、概ね2μm以下でありかつ1μm以上の大きさを有す
る微生物はろ紙59により採取され、さらに、概ね1μm以下でありかつ0.7
μm以上の大きさを有する微生物はろ紙59により採取される。
【0039】
なお、図1に示すように、従来使用されているように、減圧管29に設けられ
た排気口49より排気して、減圧管29の内部を減圧することによりろ過の速度
を速めることもできる。また、排気口49より排気して減圧管29の内部を減圧
する機能を、この実施例による多段式ろ過器40に加えた場合でも、多段式ろ過
器40による上述した本来の利点を損なうことがなく、用途を拡大することがで
きる。
【0040】
また、図9に示すように、フランジ付アダプタ24と、フランジ付ろ過板25
、26及びフランジ受27を、クランプ38を使用せずに接着剤等を用いてそれ
ぞれ接合させることもでき、この考案による同様の効果が得られる。
【0041】
以上のように、3種類のメッシュの大きさが相互に異なるろ紙を、メッシュの
大きい順に連ねてサンプルをろ過することによって、標本の大きさの大きい順に
、上流側のろ紙から採取され、3種のろ紙に分散されることにより、ろ紙の目詰
まりを起こすことが少なくなる。従って、従来のように、ろ紙が1段の場合のよ
うに、ろ過を中断してろ紙を交換する手間が減少する。また同時に、一度使用し
たサンプルのろ過を中断するごとに、サンプルを廃棄して交換する必要がなく、
サンプルを効率的に使用することができるとともに、微生物あるいは鉱物等の微
小含有物を迅速に採取でき、標本の分析を効率よく行うことができる。
【0042】
また、サンプル容器21にサンプルの供給量を自在に制御できる開閉コック2
2を設けることにより、ろ紙に目詰まりを生じた場合でも、開閉コック22を調
整してサンプル41の供給を中止し、ろ過を再開するまでの間一時的にサンプル
を保持しておくことが可能となる。このため、サンプル41を廃棄することなく
使用することができ、効率的にサンプルを使用することができる。
【0043】
以上、この考案の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実
施例に限られるものではなく、この考案の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更な
どがあってもこの考案に含まれる。
例えば、この実施例においては、3つのろ過板上のそれぞれにろ紙を置いたろ
過の実施形態を示したが、これに限定するものではなく、ろ過板は2枚でも、4
枚以上でもよい。
【0044】
また、この実施例においては、フランジ付アダプタ24と、フランジ付ろ過板
25、26及びフランジ受27を固定する方法の一例として、クランプ38によ
る固定方法、接着剤等による方法について記述したが、上述したようにその他の
いかなる固定方法であっても、同様の効果が得られる限りこの考案に含まれる。
【0045】
以上説明したように、この考案の構成によれば、複数の異なるメッシュのザイ
ズを有するろ紙を同時に使用することにより、一回のろ過によって、異なる大き
さの被検物を分離して採取することができる。また、上段から後段に向かうほど
、ろ紙のメッシュサイズが小となるようにろ紙を重ねることによって、ろ紙の目
詰まりを防止することができるので、能率良く標本採取できる。さらに、被検液
体容器に開閉栓を設けることにより、不慮の事故が起きた場合でも、適且、ろ過
を中断したり、再開したりすることができる。
【図1】この考案の一実施例におけるろ過器の全体構成
を示す図である。
を示す図である。
【図2】この考案の一実施例におけるろ過器の全体構成
を示す図である。
を示す図である。
【図3】実施例におけるろ過器を構成する部品を示す図
である。
である。
【図4】実施例におけるろ過器を構成する部品を示す図
である。
である。
【図5】実施例におけるろ過器を構成する部品を示す図
である。
である。
【図6】実施例におけるろ過器を構成する部品を示す図
である。
である。
【図7】実施例におけるろ過器を構成する部品を示す図
である。
である。
【図8】実施例におけるろ過器の構成を示す図である。
【図9】この考案の一実施例におけるろ過器の全体構成
を示す図である。
を示す図である。
【図10】従来のろ過器を示す図である。
21 サンプル容器(被検液体容器)
22 開閉コック(開閉栓)
23 穴付アダプタ(被検液体分散器)
24 フランジ付アダプタ
25、26 フランジ付ろ過板
27 フランジ受
29 減圧管
38 クランプ(止め具)
40 多段式ろ過器
41 サンプル(被検液体)
42 開口部
49 吸引口
58、59、60 ろ紙
Claims (5)
- 【請求項1】 検査すべき被検液体から複数の採取標本
を一度で得るための多段式ろ過器であって、互いに異な
るメッシュサイズのろ紙をそれぞれ載置する複数のろ過
板を備えてなることを特徴とする多段式ろ過器。 - 【請求項2】 検査すべき被検液体から複数の採取標本
を一度で得るための多段式ろ過器であって、 前記被検液体を一時蓄えると共に、標本採取時、該被検
液体を開閉栓付きの流出口から流出させる被検液体入れ
と、互いに異なるメッシュサイズのろ紙をそれぞれ載置
する複数のろ過板と、前記ろ過板を重ねた状態で保持固
定する着脱自在の保持具と、吸引手段に接続される減圧
管とを備えてなることを特徴とする多段式ろ過器。 - 【請求項3】 前記ろ紙の広い範囲が利用できるよう
に、前記被検液体を分散流出させるための被検液体分散
器が、前記被検液体入れと前記ろ過板との間に介挿され
てなることを特徴とする請求項1又は2記載の多段式ろ
過器。 - 【請求項4】 前記被検液体分散器の周側面には、前記
被検液体を排出するための複数の開口部が、互いに所定
の間隔をあけて設けられていることを特徴とする請求項
3記載の多段式ろ過器。 - 【請求項5】 前段のろ過板ほど、メッシュサイズの粗
いろ紙が載置される構成になされていることを特徴とす
る請求項1乃至4のいずれか一に記載の多段式ろ過器。
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WO2006109693A1 (ja) * | 2005-04-08 | 2006-10-19 | Eisai R & D Management Co., Ltd. | 粘性試料のサンプリング器具、喀痰の均質化処理方法及び微生物の検出方法 |
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2002
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