JP2017037469A - 情報処理システム、優先処理方法、情報処理装置及びプログラム - Google Patents

情報処理システム、優先処理方法、情報処理装置及びプログラム Download PDF

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西川 幸一郎
Koichiro Nishikawa
幸一郎 西川
本田 正
Tadashi Honda
正 本田
熊谷 政輝
Masateru Kumagai
政輝 熊谷
智哉 網倉
Tomoya Amikura
智哉 網倉
洋一 宇都宮
Yoichi Utsunomiya
洋一 宇都宮
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Abstract

【課題】優先して処理するジョブの要求をユーザから受け付けることが可能な情報処理システムを提供することを課題とする。【解決手段】情報処理装置を含むように構成される情報処理システムであって、ユーザから受け付けたジョブを処理の種類により振り分ける管理手段と、処理の種類ごとに振り分けられたジョブを、処理する順番に保持する保持手段と、処理する順番にジョブを実行する実行手段とを備え、管理手段は、ジョブごとにジョブの実行に掛かる予測時間を予測して予測時間テーブルに格納する予測手段と、ユーザから優先して処理するジョブを受け付けた場合に、受け付けたジョブが優先して処理されるように処理する順番の割り込み位置を判断して割り込ませる割り込み判断手段とを有することにより、上記課題を解決する。【選択図】 図4

Description

本発明は情報処理システム、優先処理方法、情報処理装置及びプログラムに関する。
近年、クラウドコンピューティングシステムによりクラウドプリントサービスやクラウドスキャンサービスなどのクラウドサービスが提供されるようになった。
例えばユーザからのジョブ投入を受け付け、ジョブの処理に対応したキューにジョブをキューイングし、そのキューに対応したWorker(ワーカ)が非同期にジョブの処理を実行する情報処理システムは従来から知られている(例えば特許文献1参照)。
従来の情報処理システムではユーザから受け付けたジョブを順番にキューイングして処理していた。したがって、従来の情報処理システムは、あるジョブを優先して処理する要求をユーザから受け付ける仕組みがなかった。このように、従来の情報処理システムを利用するユーザは、あるジョブを優先して処理する要求を行うことができなかった。
本発明の実施の形態は上記の点に鑑みなされたもので、優先して処理するジョブの要求をユーザから受け付けることが可能な情報処理システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本願請求項1は、一台以上の情報処理装置を含むように構成される情報処理システムであって、ユーザから受け付けたジョブを処理の種類により振り分ける管理手段と、処理の種類ごとに振り分けられた前記ジョブを、処理する順番に保持する保持手段と、前記処理する順番に前記ジョブを実行する実行手段とを備え、前記管理手段は、前記ジョブごとに前記ジョブの実行に掛かる予測時間を予測して予測時間テーブルに格納する予測手段と、ユーザから優先して処理するジョブを受け付けた場合に、受け付けた前記ジョブが優先して処理されるように前記処理する順番の割り込み位置を判断して割り込ませる割り込み判断手段と、を有することを特徴とする。
本発明の実施の形態によれば、優先して処理するジョブの要求をユーザから受け付けることが可能である。
第1の実施形態に係るシステムの一例の構成図である。 コンピュータの一例のハードウェア構成図である。 第1の実施形態に係るサービス提供システムの一例の処理ブロック図である。 第1の実施形態に係るサービス提供システムにおいてジョブ実行処理を実現する一例の処理ブロック図である。 印刷アップロード画面の一例のイメージ図である。 確認ダイアログが表示された印刷アップロード画面の一例のイメージ図である。 ドキュメント処理要求管理部の処理手順の一例を表したフローチャートである。 ジョブ情報の一例の構成図である。 処理時間見積テーブルの一例の構成図である。 ジョブ予測処理の一例のフローチャートである。 予測時間テーブルの一例の構成図である。 割り込み判断処理の一例のフローチャートである。 割り込みジョブの割り込み位置を決める処理の一例の説明図である。 割り込みジョブが期日までに完了するかを判定する処理の一例の説明図である。 割り込み判断処理の他の例のフローチャートである。 冗長化したキュー及びワーカにより割り込みジョブを処理する手順を表した一例の説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
[第1の実施形態]
<システム構成>
図1は第1の実施形態に係るシステムの一例の構成図である。図1のシステム1000は例えばオフィス内ネットワーク等のネットワークN1と、クラウドサービスに代表されるサービス提供システム1100のネットワークN2と、インターネットなどのネットワークN3とを有する。
ネットワークN1は、ファイヤウォールFWの内側にあるプライベートなネットワークである。ネットワークN1にはクライアント端末1011、携帯端末1012、複合機などの画像形成装置1013が接続されている。クライアント端末1011、携帯端末1012、複合機などの画像形成装置1013は無線による通信の手段または有線による通信の手段を有する。
クライアント端末1011は端末装置の一例である。クライアント端末1011はデスクトップPCやノートPCなどのユーザが操作可能な端末である。携帯端末1012は端末装置の一例である。携帯端末1012はスマートフォン、携帯電話、タブレット端末などのユーザが携帯可能な端末である。
画像形成装置1013は複合機などの画像形成機能を有する装置である。画像形成装置1013は複合機、コピー機、スキャナ、プリンタ、レーザプリンタ、プロジェクタ、電子黒板などの画像形成に係る処理を行う装置である。図1では、一例としてクライアント端末1011、携帯端末1012、画像形成装置1013がそれぞれ一台である例を示しているが複数台であってもよい。
ネットワークN2はアクセス制御装置1021によってネットワークN3に接続されている。ネットワークN2にはプリントサービス提供装置1022、スキャンサービス提供装置1023、他サービス提供装置1024が接続されている。
図1のシステム1000は、アクセス制御装置1021、プリントサービス提供装置1022、スキャンサービス提供装置1023、他サービス提供装置1024がサービス提供システム1100を実現している。
アクセス制御装置1021はプリントサービス提供装置1022が提供するプリントサービスやスキャンサービス提供装置1023が提供するスキャンサービスなどへのログインを制御する。
アクセス制御装置1021、プリントサービス提供装置1022、スキャンサービス提供装置1023、他サービス提供装置1024は、一台以上の情報処理装置によって実現される。
アクセス制御装置1021、プリントサービス提供装置1022、スキャンサービス提供装置1023、他サービス提供装置1024は一台の情報処理装置に統合して実現してもよいし、複数の情報処理装置に分散して実現してもよい。
ネットワークN2側のサービスの一部はネットワークN2以外にあってもよい。携帯端末1012は、オフィス内ネットワーク等のネットワークN1以外にあってもよい。図1のシステム1000では携帯端末1012がネットワークN1と、ネットワークN3とにある例を示している。
<ハードウェア構成>
クライアント端末1011、携帯端末1012、アクセス制御装置1021、プリントサービス提供装置1022、スキャンサービス提供装置1023、他サービス提供装置1024は、例えば図2に示すハードウェア構成のコンピュータにより実現される。
図2はコンピュータの一例のハードウェア構成図である。コンピュータ1500は、入力装置1501、表示装置1502、外部I/F1503、RAM(Random Access Memory)1504、ROM(Read Only Memory)1505、CPU(Central Processing Unit)1506、通信I/F1507、及びHDD(Hard Disk Drive)1508などを備え、それぞれがバスBで相互に接続されている。
入力装置1501はキーボードやマウス、タッチパネルなどを含み、ユーザが各操作信号を入力するのに用いられる。表示装置1502はディスプレイ等を含み、コンピュータ1500による処理結果を表示する。なお、入力装置1501及び表示装置1502は必要なときに接続して利用する形態であってもよい。
通信I/F1507はコンピュータ1500をネットワークN1〜N3に接続するインタフェースである。これにより、コンピュータ1500は、通信I/F1507を介してデータ通信を行うことができる。
HDD1508はプログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置である。格納されるプログラムやデータにはコンピュータ1500全体を制御する基本ソフトウェアであるOS(Operating System)やOS上において各種機能を提供するアプリケーションソフトウェアなどがある。なお、コンピュータ1500はHDD1508に替え、記憶媒体としてフラッシュメモリを用いるドライブ装置(例えばソリッドステートドライブ:SSD)を利用するものであってもよい。
外部I/F1503は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体1503aなどがある。これにより、コンピュータ1500は外部I/F1503を介して記録媒体1503aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体1503aにはフレキシブルディスク、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、SDメモリカード(SD Memory card)、USBメモリ(Universal Serial Bus memory)などがある。
ROM1505は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。ROM1505には、コンピュータ1500の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、OS設定、ネットワーク設定などのプログラムやデータが格納されている。RAM1504は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。
CPU1506は、ROM1505やHDD1508などの記憶装置からプログラムやデータをRAM1504上に読み出し、処理を実行することで、コンピュータ1500全体の制御や機能を実現する演算装置である。
クライアント端末1011、携帯端末1012、アクセス制御装置1021、プリントサービス提供装置1022、スキャンサービス提供装置1023、他サービス提供装置1024は、コンピュータ1500のハードウェア構成により、後述するような各種処理を実現できる。
<ソフトウェア構成>
《サービス提供システム》
図1のサービス提供システム1100は例えば図3に示すような処理ブロックにより実現される。図3は第1の実施形態に係るサービス提供システムの一例の処理ブロック図である。
図3のサービス提供システム1100は、プログラムを実行することにより、サービスアプリ1101、プラットフォーム1102、管理データ記憶部1103及びプラットフォームAPI(Application Programming Interface)1104を実現している。
サービスアプリ1101は、プリントサービスアプリ1111、スキャンサービスアプリ1112、1つ以上のその他のサービスアプリ1113を一例として有する。
プリントサービスアプリ1111はプリントサービスを提供するアプリケーションである。スキャンサービスアプリ1112はスキャンサービスを提供するアプリケーションである。その他のサービスアプリ1113は何らかのサービスを提供するアプリケーションである。
プラットフォームAPI1104はプリントサービスアプリ1111、スキャンサービスアプリ1112、その他のサービスアプリ1113などのサービスアプリ1101が、プラットフォーム1102を利用するためのインタフェースである。プラットフォームAPI1104はサービスアプリ1101からの要求をプラットフォーム1102が受信するために設けられた予め定義されたインタフェースであり、例えば関数やクラス等により構成される。なお、サービス提供システム1100を複数の情報処理装置に分散して構成する場合、プラットフォームAPI1104にはネットワーク経由で利用可能な例えばWeb APIを利用できる。
プラットフォーム1102は、認証処理部1121、機器通信部1122、セッション管理部1123、処理制御部1124、データ処理部1125を有する。データ処理部1125は、メッセージキュー1131、1つ以上のワーカ(Worker)1132を有する。
認証処理部1121はクライアント端末1011、携帯端末1012や画像形成装置1013などのオフィス機器からのログイン要求に基づいて認証を実行する。オフィス機器はクライアント端末1011、携帯端末1012、画像形成装置1013などの総称である。認証処理部1121は例えばユーザ管理情報記憶部1142にアクセスしてユーザを認証する。また、認証処理部1121は組織管理情報記憶部1141、機器管理情報記憶部1143にアクセスして画像形成装置1013などを認証する。
機器通信部1122はオフィス機器との通信を実行する。セッション管理部1123はオフィス機器とのセッションを管理する。処理制御部1124はサービスアプリ1101からの要求に基づいてデータ処理部1125が実行するデータ処理を制御する。データ処理部1125は処理制御部1124の制御によりデータ処理を実行する。
メッセージキュー1131はジョブの処理の種類(ジョブタイプ)に対応するキューを有し、処理制御部1124からジョブをキューイングされる。キューはジョブを処理する順番に保持する。ワーカ1132は対応するキューを監視している。ワーカ1132は監視しているキューにジョブがキューイングされると、そのジョブのジョブタイプに応じた処理を行う。
管理データ記憶部1103は組織管理情報記憶部1141、ユーザ管理情報記憶部1142、機器管理情報記憶部1143、ジョブ情報管理記憶部1144、共有ファイルストレージ1145を有する。
組織管理情報記憶部1141は、組織管理情報を記憶する。ユーザ管理情報記憶部1142は、ユーザ管理情報を記憶する。機器管理情報記憶部1143は機器管理情報を記憶する。
ジョブ情報管理記憶部1144は後述のジョブ情報テーブル、処理時間見積テーブル及び予測時間テーブルを記憶している。共有ファイルストレージ1145はキューイングされたジョブの電子文書ファイル等のファイルを記憶する。
サービス提供システム1100は、例えば認証やデータ処理といった機能を提供するクラウド基盤と、クラウド基盤の機能を利用してプリントサービス等のサービス提供を行うサービス群として機能する。クラウド基盤は、例えばプラットフォーム1102、管理データ記憶部1103、プラットフォームAPI1104によって構成される。サービス群は例えばサービスアプリ1101によって構成される。
《ジョブ実行機能》
第1の実施形態に係るサービス提供システム1100は図4に示す処理ブロックによりジョブ実行処理を実現している。図4は第1の実施形態に係るサービス提供システムにおいてジョブ実行処理を実現する一例の処理ブロック図である。
図4のサービス提供システム1100は、フロントエンドアプリ1111a、プラットフォーム1102、ジョブ情報管理記憶部1144及び共有ファイルストレージ1145により、ユーザからのジョブを実行する。
図4では、プリントサービスアプリ1111の一機能であるフロントエンドアプリ1111aを表しているが、スキャンサービスアプリ1112や、その他のサービスアプリ1113の一機能であるフロントエンドアプリであってもよい。
また、図4のサービス提供システム1100はプラットフォーム1102のドキュメント処理要求管理部1124a、メッセージキュー1131及びワーカ1132を利用してユーザからのジョブを実行する。ドキュメント処理要求管理部1124aは処理制御部1124の一機能である。
フロントエンドアプリ1111aはクライアント端末1011などの端末装置から送信されたジョブを受信し、ジョブに含まれる電子文書ファイル等を共有ファイルストレージ1145に登録する機能を備える。また、フロントエンドアプリ1111aは必要な処理を判断して、プラットフォーム1102にジョブの処理を実行させる制御を行う。
フロントエンドアプリ1111aは判断した必要な処理を「doc2rpcs」のようなジョブタイプのパラメータにして、ドキュメント処理要求管理部1124aへのジョブ情報に埋め込む。なお、ジョブタイプのパラメータの詳細は後述する。
ドキュメント処理要求管理部1124aはジョブタイプをパラメータとして含むジョブ情報を受け付ける。ドキュメント処理要求管理部1124aはフロントエンドアプリ1111aから受け付けたジョブ情報を解析し、ジョブタイプが合致するメッセージキュー1131のキューに、ジョブを入れる。また、ドキュメント処理要求管理部1124aは、メッセージキュー1131のキューへジョブを入れることに並行して、ジョブ情報管理記憶部1144にジョブ情報を登録する。
メッセージキュー1131は複数のジョブタイプに対応するキューを有する。ワーカ1132は、そのワーカ1132に対応するキューを監視しており、キューにジョブが入ると、ジョブ情報管理記憶部1144に登録された、そのジョブに対応するジョブ情報を取りに行く。ワーカ1132は、ジョブ情報管理記憶部1144から取得したジョブ情報に基づいて、データ変換などの処理を行う。
例えばデータ変換の処理を行う場合、ワーカ1132はジョブ情報に含まれるデータのURIに基づいて、共有ファイルストレージ1145からファイルを取得する。ワーカ1132は取得したファイルのデータ変換を行う。ワーカ1132は、変換後のファイルを共有ファイルストレージ1145に登録し、ジョブ情報管理記憶部1144に登録されているジョブ情報を更新する。
第1の実施形態に係るサービス提供システム1100は、優先して処理するジョブの要求をユーザから受け付けるため、ドキュメント処理要求管理部1124aにジョブ予測部1201と割り込み判断部1202とを有している。また、ジョブ情報管理記憶部1144にはジョブ情報テーブル1203に加えて、処理時間見積テーブル1204と予測時間テーブル1205とを記憶している。
第1の実施形態に係るサービス提供システム1100は、ジョブ予測部1201、割り込み判断部1202、処理時間見積テーブル1204及び予測時間テーブル1205を利用して、後述のように、優先して処理するジョブの要求をユーザから受け付ける。
<処理の詳細>
以下では第1の実施形態に係るサービス提供システム1100のジョブ実行処理の詳細について説明する。
例えばユーザはクライアント端末1011に表示された図5のような印刷アップロード画面2000を操作し、ジョブをサービス提供システム1100に登録できる。図5は印刷アップロード画面の一例のイメージ図である。なお、ここではジョブをサービス提供システム1100に登録する画面の一例として印刷アップロード画面2000を示したが他の画面であってもよい。
図5の印刷アップロード画面2000は印刷ファイル、印刷条件を指定する欄と、割り込み印刷を指定する欄と、が含まれる。割り込み印刷を指定する欄には、印刷を終える期日の指定欄が含まれる。図5では、期日までの時間により段階的に追加料金が発生する例を示している。
ユーザは印刷ファイル、印刷条件を指定すると共に、必要に応じて割り込み印刷を指定してアップロードボタン2001を押下することで、ジョブをサービス提供システム1100に登録できる。なお、割り込み印刷が指定された状態でアップロードボタン2001が押下されると、クライアント端末1011は図6に示すように確認ダイアログ2002を表示してもよい。確認ダイアログ2002を表示することで、クライアント端末1011は追加料金が発生することをユーザに認識させることができる。
図5、図6の印刷アップロード画面2000を利用することで、第1の実施形態のシステム1000は追加料金が発生してもジョブを早く処理したいというユーザからの要求を受け付けることができる。
クライアント端末1011からのジョブを受信したドキュメント処理要求管理部1124aは例えば図7に示すような処理を行う。図7はドキュメント処理要求管理部の処理手順の一例を表したフローチャートである。
ステップS11において、ドキュメント処理要求管理部1124aはフロントエンドアプリ1111aから図8に示すようなユーザからのジョブ情報を受信する。図8はジョブ情報の一例の構成図である。なお、図8のジョブ情報はユーザにより割り込み印刷が指定された例であるため、印刷を終える期日「delivery_at」2501が指定されている。図8のジョブ情報はジョブを引き受けた日時「created_at」2502から20分後に印刷を終える期日が指定された例を示している。
ステップS12に進み、ドキュメント処理要求管理部1124aは、ジョブ情報管理記憶部1144のジョブ情報テーブル1203にジョブ情報を登録する。この際、ジョブ情報のジョブID「_id」2503が発行される。
ステップS13に進み、ドキュメント処理要求管理部1124aのジョブ予測部1201は、ジョブの完了に掛かる時間を予測するジョブ予測処理を行う。ジョブ予測処理は例えば図9に示すような処理時間見積テーブル1204を利用して行う。
図9は処理時間見積テーブルの一例の構成図である。図9の処理時間見積テーブル1204はジョブタイプごとにジョブの完了に掛かる予測時間が見積処理時間として登録されている。なお、処理時間見積テーブル1204への情報の登録は、設計者が新しいジョブタイプのワーカ1132を追加した際に、新しいジョブタイプと見積処理時間とを登録してもよい。また、処理時間見積テーブル1204に登録されたジョブタイプごとの見積処理時間はワーカ1132が日々の処理時間を集計し、更新してもよい。
図9の処理時間見積テーブルはジョブタイプごとに見積処理時間が登録されている例を示したが、例えばジョブタイプを更にファイルサイズやページ数などで分け、見積処理時間を登録してもよい。
なお、図9に示したジョブタイプは例えば以下に示すような処理を表している。
「image2pdf」画像ファイルをPDFに変換する処理
「html2pdf」HTML(Hyper Text Markup Language)ファイルをPDFに変換する処理
「pdf2rpcs」PDF(Portable Document Format)ファイルをRPCSに変換する処理
「pdf2pcl」PDF(Portable Document Format)ファイルをPCLに変換する処理
「doc2rpcs」ドキュメントファイルなどの電子文書ファイルをRPCSに変換する処理
「doc2pcl」ドキュメントファイルなどの電子文書ファイルをPCLに変換する処理
「sendmail」電子メールに添付してファイルを送信する処理
ステップS13のジョブ予測処理は例えば図10に示すような手順で処理される。図10はジョブ予測処理の一例のフローチャートである。ステップS21においてジョブ予測部1201はジョブ情報からジョブを構成するタスクのジョブタイプを抽出する。例えば図8のジョブ情報ではジョブタイプ「html2pdf」と「pdf2pcl」とが抽出される。
ステップS22〜S24において、ジョブ予測部1201はジョブ情報から抽出したジョブタイプの見積処理時間を処理時間見積テーブル1204から取得する。例えば図9の処理時間見積テーブル1204の場合、ジョブ予測部1201はジョブ情報から抽出したジョブタイプ「html2pdf」の見積処理時間「3分」とジョブタイプ「pdf2pcl」の見積処理時間「12分」とを取得する。
そして、ジョブ予測部1201は処理時間見積テーブル1204から取得した見積処理時間を加算してジョブの予測時間を算出する。図9の処理時間見積テーブル1204の場合は見積処理時間「3分」と見積処理時間「12分」とを加算した15分がジョブの予測時間となる。
ステップS25において、ジョブ予測部1201は図11に示すような予測時間テーブル1205に、算出したジョブの予測時間を格納する。図11は予測時間テーブルの一例の構成図である。図11の予測時間テーブル1205はジョブごとに算出した予測時間が登録されている。
図7のステップS14において、ドキュメント処理要求管理部1124aの割り込み判断部1202は、処理を終える期日が指定されたジョブ(割り込みジョブ)に対し、図12に示すような割り込み判断処理を行う。
図12は割り込み判断処理の一例のフローチャートである。図12の割り込み判断処理は割り込みジョブの割り込み位置を決めるロジックと、割り込みジョブが期日までに完了するかを判定するロジックと、を含む。図12のステップS31〜S33の処理は割り込みジョブの割り込み位置を決めるロジックに対応する。ステップS34〜S37の処理は割り込みジョブが期日までに完了するかを判定するロジックに対応する。
ステップS31、S32において、割り込み判断部1202は該当キューの最後尾から順にジョブを取得し、該当キューに挿入済みの割り込みジョブを見つける。ステップS33において、割り込み判断部1202は該当キューに挿入済みの割り込みジョブの後ろに新しい割り込みジョブを挿入する。
図13は割り込みジョブの割り込み位置を決める処理の一例の説明図である。図13ではジョブID「7」の割り込みジョブをキュー「C」に挿入する例を示している。図13ではジョブID「6」「5」「2」のジョブが割り込みジョブではない。したがって、割り込み判断部1202はジョブID「1」の割り込みジョブを見つけ、ジョブID「1」の割り込みジョブの後ろにジョブID「7」の割り込みジョブが挿入される。
したがって、図13の例ではジョブID「7」の割り込みジョブをジョブID「1」の割り込みジョブの後ろに割り込ませることができるため、割り込みジョブを優先して処理できる。
ただし、既に大量の割り込みジョブが該当キューに挿入済みである場合や期日までの期間が短い場合は期日までにジョブが完了しない可能性がある。そこで、割り込み判断部1202は割り込みジョブが期日までに完了するかを判定する。
ステップS34において割り込み判断部1202は該当キューに挿入済みだった割り込みジョブのジョブIDを取得する。ステップS35において割り込み判断部1202は予測時間テーブル1205を利用して、該当キューに挿入済みだった割り込みジョブの予測時間を算出する。また、割り込み判断部1202はステップS33で挿入した新しい割り込みジョブの予測時間を取得する。
割り込み判断部1202は、該当キューに挿入済みだった割り込みジョブの予測時間とステップS33で挿入した新しい割り込みジョブの予測時間とを加算し、新しい割り込みジョブの期日を超えていないかを判定する。
新しい割り込みジョブの期日を超えていれば、割り込み判断部1202はステップS36において期日までに処理が完了しない可能性があることをユーザに通知する。新しい割り込みジョブの期日を超えていなければ、割り込み判断部1202はステップS37において割り込み処理を完了する。図14は割り込みジョブが期日までに完了するかを判定する処理の一例の説明図である。図14の例では、該当キューに挿入済みだった割り込みジョブの予測時間とステップS33で挿入した新しい割り込みジョブの予測時間との合計予測時間(17分)が、新しい割り込みジョブの期日(15分後)を超えている。このため割り込み判断部1202はステップS36において期日までに処理が完了しない可能性があることをユーザに通知する。
なお、第1の実施形態に掛かるサービス提供システム1100において課金は例えば以下のように行う。例えば、どのユーザが、いつジョブを投入し、そのジョブがいつ処理されたかは、ジョブ情報管理記憶部1144のジョブ情報テーブル1203に例えば図8に示すようなジョブ情報として格納されている。
例えば図8のジョブ情報において課金に必要な項目は以下の通りである。
「organization_id+user_id」ジョブをリクエストしたユーザ
「created_at」ジョブを引き受けた日時
「updated_at」ジョブ情報が変更された日時
「status」ジョブ受付(accepted)/ジョブ処理中(doing)/ジョブ完了(done)/エラー(error)
「delivery_at」ユーザがリクエストした期日
割り込みジョブの要求に対する課金は、例えば以下に示すような手順でジョブ情報から情報を収集/集計して行う。なお、割り込みジョブの要求に対する課金の処理は運用者が手作業で行ってもよいし、スクリプト等で自動化してもよい。
まず、割り込みジョブの要求に対する課金の処理では、ジョブ情報テーブル1203から「status」が「done」である請求先の「organization_id+user_id」であるジョブ情報を読み出す。
次に、割り込みジョブの要求に対する課金の処理では、読み出したジョブ情報が割り込みジョブであるか否かを「delivery_at」に日付が指定されているか否かにより判断する。なお、期日までの時間により段階的に追加料金が発生する料金体系である場合は「delivery_at−created_at」により差日を求め、以下のように追加料金を設定してもよい。
「10分以内」ディスカウント100%UP
「30分以内」ディスカウント50%UP
「1時間以内」ディスカウント25%UP
<まとめ>
第1の実施形態によれば、ユーザから優先して処理する割り込みジョブの要求を受け付けることができ、ユーザが希望する期日までに割り込みジョブが完了するように、割り込みジョブを優先して処理できる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態ではユーザが指定した期日までに割り込みジョブの処理が完了しない可能性がある場合に、ユーザに通知を行うものである。第2の実施形態はユーザが指定した期日までに割り込みジョブの処理が完了しない可能性がある場合に、キュー及びワーカ1132を冗長化して割り込みジョブの処理を行う。なお、第2の実施形態は第1の実施形態と一部を除いて同様であるため、適宜説明を省略する。
図7のステップS14において、ドキュメント処理要求管理部1124aの割り込み判断部1202は、処理を終える期日が指定されたジョブ(割り込みジョブ)に対し、図15に示すような割り込み判断処理を行う。なお、図15のステップS41〜S45の処理は図12のステップS31〜S35と同様である。
新しい割り込みジョブの期日を超えていれば、割り込み判断部1202はステップS46において図16に示すように冗長化したキュー及びワーカ1132への割り込みジョブの割り込み処理を完了する。新しい割り込みジョブの期日を超えていなければ、割り込み判断部1202はステップS47において既存のキュー及びワーカ1132への割り込み処理を完了する。
図16は冗長化したキュー及びワーカにより割り込みジョブを処理する手順を表した一例の説明図である。図16の例では、該当キューに挿入済みだった割り込みジョブの予測時間とステップS43で挿入した新しい割り込みジョブの予測時間との合計予測時間(17分)が、新しい割り込みジョブの期日(15分後)を超えている。このため割り込み判断部1202はステップS46において、該当キュー(Queue−C)と同等の機能を有するキュー(Queue−C')とワーカ1132と同等の機能を有するワーカ1132'とを作成する。
そして、割り込み判断部1202はステップS43で該当キュー(Queue−C)に挿入したジョブID「7」の割り込みジョブをキュー(Queue−C')にキューイングし、ワーカ1132'に処理させる。したがって、第2の実施形態ではステップS43で挿入された新しい割り込みジョブの処理を、ユーザが指定した期日までに完了することができる。
<まとめ>
第2の実施形態によれば、ユーザから優先して処理する割り込みジョブの要求を受け付けることができ、ユーザが希望する期日までに割り込みジョブが完了するように、割り込みジョブを優先して処理できる。
本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
なお、ドキュメント処理要求管理部1124aは特許請求の範囲に記載した管理手段の一例である。メッセージキュー1131のキューは保持手段の一例である。ワーカ1132は実行手段の一例である。ジョブ予測部1201は予測手段の一例である。割り込み判断部1202は割り込み判断手段の一例である。
1000 システム
1011 クライアント端末
1012 携帯端末
1013 画像形成装置
1021 アクセス制御装置
1022 プリントサービス提供装置
1023 スキャンサービス提供装置
1024 他サービス提供装置
1100 サービス提供システム
1101 サービスアプリ
1102 プラットフォーム
1103 管理データ記憶部
1104 プラットフォームAPI(Application Programming Interface)
1111 プリントサービスアプリ
1111a フロントエンドアプリ
1112 スキャンサービスアプリ
1113 その他のサービスアプリ
1121 認証処理部
1122 機器通信部
1123 セッション管理部
1124 処理制御部
1124a ドキュメント処理要求管理部
1125 データ処理部
1131 メッセージキュー
1132 ワーカ(Worker)
1141 組織管理情報記憶部
1142 ユーザ管理情報記憶部
1143 機器管理情報記憶部
1144 ジョブ情報管理記憶部
1145 共有ファイルストレージ
1201 ジョブ予測部
1202 割り込み判断部
1203 ジョブ情報テーブル
1204 処理時間見積テーブル
1205 予測時間テーブル
1500 コンピュータ
1501 入力装置
1502 表示装置
1503 外部I/F
1503a 記録媒体
1504 RAM
1505 ROM
1506 CPU
1507 通信I/F
1508 HDD
2000 印刷アップロード画面
2001 アップロードボタン
2002 確認ダイアログ
B バス
FW ファイヤウォール
N1〜N3 ネットワーク
特開2013−178748号公報

Claims (9)

  1. 一台以上の情報処理装置を含むように構成される情報処理システムであって、
    ユーザから受け付けたジョブを処理の種類により振り分ける管理手段と、
    処理の種類ごとに振り分けられた前記ジョブを、処理する順番に保持する保持手段と、
    前記処理する順番に前記ジョブを実行する実行手段と
    を備え、
    前記管理手段は、前記ジョブごとに前記ジョブの実行に掛かる予測時間を予測して予測時間テーブルに格納する予測手段と、
    ユーザから優先して処理するジョブを受け付けた場合に、受け付けた前記ジョブが優先して処理されるように前記処理する順番の割り込み位置を判断して割り込ませる割り込み判断手段と、
    を有することを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記割り込み判断手段は、受け付けた前記ジョブ及び前記割り込み位置よりも前記処理する順番が前の前記ジョブの予測時間を前記予測時間テーブルから取得し、受け付けた前記ジョブに指定されている期日までに、受け付けた前記ジョブの処理が完了するかを判定すること
    を特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
  3. 前記割り込み判断手段は、受け付けた前記ジョブに指定されている期日までに、受け付けた前記ジョブの処理が完了しないと判定した場合に、受け付けた前記ジョブの処理が期日までに完了しない可能性を前記ユーザに通知すること
    を特徴とする請求項2記載の情報処理システム。
  4. 前記割り込み判断手段は、受け付けた前記ジョブに指定されている期日までに、受け付けた前記ジョブの処理が完了しないと判定した場合に、前記保持手段及び前記実行手段を作成して冗長化し、受け付けた前記ジョブを冗長化した前記保持手段に保持させて、冗長化した前記実行手段に前記ジョブを実行させること
    を特徴とする請求項2記載の情報処理システム。
  5. 前記割り込み判断手段は、ユーザから優先して処理するジョブを受け付けた場合に、前記保持手段に保持されている他の優先して処理するジョブの後に、受け付けた前記ジョブが処理されるように前記処理する順番の割り込み位置を判断して割り込ませること
    を特徴とする請求項1乃至4何れか一項記載の情報処理システム。
  6. 前記割り込み判断手段は、受け付けた前記ジョブに期日が指定されている場合に、受け付けた前記ジョブが優先して処理するジョブであると判断すること
    を特徴とする請求項1乃至5何れか一項記載の情報処理システム。
  7. 一台以上の情報処理装置を含むように構成される情報処理システムが実行する優先処理方法であって、
    ユーザから受け付けたジョブを処理の種類により振り分ける振り分けステップと、
    処理の種類ごとに振り分けられた前記ジョブを、処理する順番で保持手段に保持する保持ステップと、
    前記処理する順番に実行手段が前記ジョブを実行する実行ステップと
    を有し、
    前記振り分けステップは、前記ジョブごとに前記ジョブの実行に掛かる予測時間を予測して予測時間テーブルに格納する予測ステップと、
    ユーザから優先して処理するジョブを受け付けた場合に、受け付けた前記ジョブが優先して処理されるように前記処理する順番の割り込み位置を判断して割り込ませる割り込み判断ステップと、
    を有することを特徴とする優先処理方法。
  8. ユーザから受け付けたジョブを処理の種類により振り分ける管理手段と、
    処理の種類ごとに振り分けられた前記ジョブを、処理する順番に保持する保持手段と、
    前記処理する順番に前記ジョブを実行する実行手段と
    を備え、
    前記管理手段は、前記ジョブごとに前記ジョブの実行に掛かる予測時間を予測して予測時間テーブルに格納する予測手段と、
    ユーザから優先して処理するジョブを受け付けた場合に、受け付けた前記ジョブが優先して処理されるように前記処理する順番の割り込み位置を判断して割り込ませる割り込み判断手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  9. コンピュータを、
    ユーザから受け付けたジョブを処理の種類により振り分ける管理手段、
    処理の種類ごとに振り分けられた前記ジョブを、処理する順番に保持する保持手段、
    前記処理する順番に前記ジョブを実行する実行手段
    として機能させ、
    前記管理手段は、前記ジョブごとに前記ジョブの実行に掛かる予測時間を予測して予測時間テーブルに格納する予測手段と、
    ユーザから優先して処理するジョブを受け付けた場合に、受け付けた前記ジョブが優先して処理されるように前記処理する順番の割り込み位置を判断して割り込ませる割り込み判断手段と、
    を有することを特徴とするプログラム。
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