JP2017037184A - 像ぶれ補正装置、レンズ鏡筒及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】補正光学素子の効率的な駆動が可能な像ぶれ補正装置を提供する。【解決手段】像ぶれ補正装置50は、ヨー方向腕部10aと、ピッチ方向腕部10bと、ヨー方向腕部10aとピッチ方向腕部10bを接続する接続部10gとを有するガイド部材10と、ピッチ方向腕部10bに係合する固定枠1と、補正レンズ2を保持し、ヨー方向腕部10aに係合するレンズ保持枠3と、レンズ保持枠3に保持され、ヨー方向腕部10aに対して駆動力を与えることによる反力によってレンズ保持枠3をヨー方向に移動させる第1の振動子8と、固定枠1に保持され、ピッチ方向腕部10bに対して駆動力を与えることによりガイド部材10と共にレンズ保持枠3をピッチ方向に移動させる第2の振動子9とを備え、接続部10gによってヨー方向腕部10aとピッチ方向腕部10bとの間での振動の伝搬を抑制する。【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置による撮影の際の手振れ等による像ぶれを補正する像ぶれ補正装置、像ぶれ補正装置を備えるレンズ鏡筒及び撮像装置に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置には、撮影者の手振れ等による撮像装置のぶれを検出し、その検出結果に応じて補正光学素子の一例である補正レンズを光軸と直交する平面内で移動させることにより、像ぶれを抑える像ぶれ補正装置を搭載しているものがある。例えば、特許文献1には、固定枠に対してレンズ保持枠を2方向にガイドするガイド部材を、ヨー方向駆動用とピッチ方向駆動用の各振動子に接触させることにより、レンズ保持枠を駆動するスライダとしても機能させる像ぶれ補正装置が提案されている。このような構成によれば、レンズ保持枠をガイドするための専用の部材又はスライダとしての専用の部材が不要となるため、像ぶれ補正装置を小型化することができる。
特開2007−25164号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、ガイド部材をヨー方向駆動用とピッチ方向駆動用の各振動子に接触させている。そのため、一方の振動子に励起させた振動がガイド部材を共振させ、共振によるガイド部材の変形が他方の振動子とガイド部材との接触部に伝搬することによって、他方の振動子による駆動効率が低下するという問題がある。
本発明は、補正光学素子の効率的な駆動が可能な像ぶれ補正装置を提供することを目的とする。
本発明に係る像ぶれ補正装置は、第1の方向に延伸する第1の腕部と、前記第1の方向とは異なる第2の方向に延伸する第2の腕部と、を有するガイド部材と、前記第2の腕部に対して前記第1の方向への移動が規制されるように係合する固定部材と、補正光学素子を保持し、前記第1の腕部に対して前記第2の方向への移動が規制されるように係合する保持部材と、前記保持部材に保持され、前記第1の腕部に対して駆動力を与えることにより前記保持部材を前記第1の方向に移動させる第1の駆動手段と、前記固定部材に保持され、前記第2の腕部に対して駆動力を与えることにより前記ガイド部材と共に前記保持部材を前記第2の方向に移動させる第2の駆動手段と、を備え、前記ガイド部材は、前記第1の腕部と前記第2の腕部を接続すると共に、前記第1の腕部と前記第2の腕部との間での振動の伝搬を抑制する振動減衰部を有することを特徴とする。
本発明によれば、補正光学素子を効率的に駆動して像ぶれを補正することができる。
本発明の第1実施形態に係る像ぶれ補正装置の概略構成を示す第1の分解斜視図である。 図1に示す像ぶれ補正装置の概略構成を示す第2の分解斜視図である。 図1に示す像ぶれ補正装置の概略構成を示す正面図、断面図及び部分側面図である。 図1に示す像ぶれ補正装置を構成するガイド部材の保持態様を模式的に示す展開図である。 本発明の第2実施形態に係る像ぶれ補正装置の概略構成を示す正面図である。 図5に示す像ぶれ補正装置を構成するガイド部材の保持態様を模式的に示す展開図である。 図1に示す像ぶれ補正装置を搭載した撮像装置の概略構成を示す図である。 図7に示す撮像装置における像ぶれ補正装置の制御回路の概略構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る像ぶれ補正装置50の概略構成を示す第1の分解斜視図である。図2は、像ぶれ補正装置50の概略構成を示す第2の分解斜視図である。図1と図2とでは、像ぶれ補正装置50を見る方向が異なっている。図1は、図7を参照して後述する撮像装置200が備えるレンズ鏡筒200aの内部に像ぶれ補正装置50が配置されたときに、像ぶれ補正装置50を被写体側から見た分解斜視図である。また、図2は、撮像装置200が備えるレンズ鏡筒200aの内部に像ぶれ補正装置50が配置されたときに、像ぶれ補正装置50を撮像面側から見たときの分解斜視図である。図1及び図2に示す矢印Yはヨー方向(第1の方向)を示し、矢印Pはピッチ方向(第2の方向)を示しており、これらは光軸と直交すると共に互いに直交する。
像ぶれ補正装置50は、固定枠1、補正レンズ2、レンズ保持枠3、駆動回路基板4、PSD5,6、第1の振動子8(第1の駆動手段)、第2の振動子9(第2の駆動手段)及びガイド部材10を備える。また、像ぶれ補正装置50は、付勢ばね11,12、IRED13,14、光軸付勢ばね15及び転動部材16を備える。ガイド部材10は、ヨー方向腕部10a、ピッチ方向腕部10b及び接続部10gを有する。
第1の振動子8は駆動突起8aを有し、第2の振動子9は駆動突起9aを有する。第1の振動子8と第2の振動子9はそれぞれ、同じ構造を有しているが、配置方向が異なっており、2つの駆動突起8aを結ぶ方向がヨー方向、2つの駆動突起9aを結ぶ方向がピッチ方向となっている。第1の振動子8は、板状の弾性体の一方の表面に駆動突起8aが設けられた、弾性体の他方の面に電気−機械エネルギ変換素子の一例である圧電素子が設けられた構造を有する。圧電素子に所定の交流電圧を印加することによって、第1の振動子8には、複数の振動モードの振動が同時に励起され、駆動突起8aに楕円運動を生じさせ、駆動突起8aに当接(加圧接触)するヨー方向腕部10aに駆動力(推力)を与える。これにより、第1の振動子8とヨー方向腕部10aとがヨー方向において相対移動する。第2の振動子9については、第1の振動子8と同様であるため、説明を省略する。
固定枠1は、像ぶれ補正装置50の基台(ベース)であり、像ぶれ補正装置50を構成する他の部品を固定するための固定部材である。固定枠1は、ガイド部材10のピッチ方向腕部10bに係合して、ガイド部材10をピッチ方向に移動可能にガイドすると共に、ヨー方向へのガイド部材10の移動を規制するピッチ方向ガイド部1bを有する。また、固定枠1は、ピッチ方向へガイド部材10を駆動するピッチ方向駆動用の第2の振動子9が配置される凹形状部1aを有する。更に、固定枠1は、不図示のコロ部材を固定枠1に対して取り付けるためのコロ座1cを有し、3カ所のコロ座1cが、固定枠1の周方向に略等間隔となるように固定枠1の外周部に設けられている。
補正レンズ2は、1つ又は複数のレンズによって構成される、像ぶれ補正用の補正光学素子の一例である。レンズ保持枠3は、補正レンズ2を保持する保持部材であり、ヨー方向駆動用の第1の振動子8が配置される凹形状部3aを有する。また、レンズ保持枠3は、ガイド部材10のヨー方向腕部10aに係合して、ピッチ方向へのガイド部材10の移動を規制するヨー方向ガイド部3bを有する。
駆動回路基板4は、第1の振動子8と第2の振動子9の駆動を制御する。PSD5は、赤外発光素子であるIRED13から投射された赤外光を受光し、レンズ保持枠3のヨー方向の位置を検出する位置検出素子である。また、PSD6は、赤外発光素子であるIRED14から投射された赤外光を受光し、レンズ保持枠3のピッチ方向の位置を検出する位置検出素子である。なお、駆動回路基板4には、IRED13,14と第1の振動子8及び第2の振動子9への給電を行うための不図示のフレキシブルプリント基板が接続されている。
第2の振動子9はガイド部材10をピッチ方向に駆動する。第1の振動子8、第2の振動子9及びガイド部材10によって、レンズ保持枠3をヨー方向とピッチ方向に駆動する振動波モータが構成される。第1の振動子8は、レンズ保持枠3に形成された凹形状部3aに収容されてレンズ保持枠3に固定され、第2の振動子9は、固定枠1に形成された凹形状部1aに収容されて固定枠1に固定される。
ガイド部材10は、ヨー方向に延伸するヨー方向腕部10a(第1の腕部)と、ピッチ方向に延伸するピッチ方向腕部10b(第2の腕部)と、ヨー方向腕部10aとピッチ方向腕部10bとを接続する接続部10gとを有し、全体として略L字形状を有する。ガイド部材10は、例えば、ステンレス等の金属材料からなる。ガイド部材10は、ピッチ方向腕部10bが固定枠1のピッチ方向ガイド部1bに係合することによってピッチ方向に直進ガイドされ、ヨー方向腕部10aはヨー方向ガイド部3bと係合することによって、レンズ保持枠3をヨー方向に直進ガイドする。ガイド部材10及びレンズ保持枠3の移動態様の詳細については後述する。
付勢ばね11,12は、第1の振動子8及び第2の振動子9をガイド部材10に摩擦接触させるための加圧手段である。付勢ばね11は、コイルばねであり、レンズ保持枠3に形成された凹形状部3aの内部に配置されており、第1の振動子8をヨー方向腕部10aに向けて付勢する。これにより、第1の振動子8の駆動突起8aがヨー方向腕部10aに加圧接触した状態となる。付勢ばね12は、コイルばねであり、固定枠1に形成された凹形状部1aの内部に配置されており、第2の振動子9をピッチ方向腕部10bに向けて付勢する。これにより、第2の振動子9の駆動突起9aがピッチ方向腕部10bに加圧接触した状態となる。
付勢ばね11,12の付勢力により、第1の振動子8及び第2の振動子9とガイド部材10との間に、ガイド部材10を移動させるための駆動力(推力)の発生に必要な摩擦力が発生する。前述したように、本実施形態では、第1の振動子8及び第2の振動子9として、2つの振動モードの合成によって、ガイド部材10に加圧接触する駆動突起8a,9aに楕円運動を生じさせるタイプのものを用いる。駆動突起8a,9aは、楕円運動によってガイド部材10を摩擦駆動する。
IRED13は、レンズ保持枠3のヨー方向の位置を検出するための赤外光(スポット光)を、駆動回路基板4に配置されたPSD5に向けて照射する。IRED14は、レンズ保持枠3のピッチ方向の位置を検出するための赤外光を、駆動回路基板4に配置されたPSD6に向けて照射する。IRED13,14はそれぞれ、レンズ保持枠3に固定されている。駆動回路基板4は、固定枠1に不図示のビス等によって取り付けられている。光軸付勢ばね15は、コイルばねであり、転動部材16を介して固定枠1にレンズ保持枠3を引き込む。これにより、レンズ保持枠3は、光軸方向で位置決めされる。
上記の通りに構成された像ぶれ補正装置50において、第2の振動子9に対して駆動回路基板4から駆動信号が印加されると、第2の振動子9は、ガイド部材10のピッチ方向腕部10bにピッチ方向の駆動力を与える。これにより、ガイド部材10はピッチ方向に移動する。このとき、ガイド部材10のヨー方向腕部10aは、レンズ保持枠3のヨー方向ガイド部3bに対してピッチ方向での移動が規制された状態で係合しているため、レンズ保持枠3はガイド部材10と共にピッチ方向に移動する。
また、第1の振動子8に対して駆動回路基板4からの駆動信号が印加されると、第1の振動子8は、ガイド部材10のヨー方向腕部10aにヨー方向の駆動力を与える。このとき、ガイド部材10は、ピッチ方向腕部10bが固定枠1のピッチ方向ガイド部1bと係合しているためにヨー方向での移動が規制されている。よって、ヨー方向に動かないガイド部材10に対して、第1の振動子8とレンズ保持枠3が一体的に、ヨー方向腕部10aから力を受けることによってヨー方向に駆動される。このようにして、補正レンズ2を保持したレンズ保持枠3は、ガイド部材10によって光軸と直交する平面内で回転することなく、ピッチ方向及びヨー方向に駆動される。
なお、光軸と直交する平面とは、像ぶれ補正装置50における各種部品の寸法精度や組み付け精度を考慮して、実質的に光軸と直交するとみなすことができる平面であり、物理的に極めて厳密に光軸と直交していることを要するものではない。
次に、ガイド部材10の詳細な構成について説明する。図3(a)は、像ぶれ補正装置50の正面図であり、駆動回路基板4の図示を省略している。図3(b)は、図3(a)に示す矢視A-Aの断面図である。図3(c)は、図3(a)中に示す矢視B-Bの断面図である。図3(d)は、図3(a)中の矢印D方向から像ぶれ補正装置50を見たときの部分側面図である。図3(e)は、図3(a)中の矢印E方向から像ぶれ補正装置50を見たときの部分側面図である。
ガイド部材10のヨー方向腕部10aは、付勢ばね11のF1方向の付勢力により、レンズ保持枠3に形成されたガイド受け部3d(第1の当接部)に当接している。ガイド部材10は、第1の振動子8の駆動突起8aと当接する接触面10cを有する。また、ガイド部材10のピッチ方向腕部10bは、固定枠1に形成されたピッチ方向ガイド部1bと係合した状態で、付勢ばね12によるF2方向の付勢力により、ピッチ方向ガイド部1bのガイド受け部1d(第2の当接部)に当接している。ガイド部材10は、第2の振動子9の駆動突起9aと当接する接触面10dを有する。
ヨー方向腕部10aの接続部10g側の端部には、ヨー方向に直交するように凹形状部である第1のスリット部10eが、接触面10cと同じ面に形成されている。また、ピッチ方向腕部10bの接続部g側の端部には、ピッチ方向と直交する凹形状部である第2のスリット部10fが、接触面10dの反対側の面に形成されている。
なお、ここでは、第1のスリット部10eと第2のスリット部10fがそれぞれ、ヨー方向腕部10aとピッチ方向腕部10bに設けられているとしたが、第1のスリット部10eと第2のスリット部10fは接続部10gの両端に設けられているとみなしてもよい。つまり、第1のスリット部10eと第2のスリット部10fはそれぞれ、ヨー方向腕部10aとピッチ方向腕部10bの一部としてではなく、接続部10gの一部であると定義してもよい。
図4は、ガイド部材10の保持態様を模式的に示す展開図である。ヨー方向腕部10aは、レンズ保持枠3のガイド受け部3dに保持され、ピッチ方向腕部10bは固定枠1のガイド受け部1dに保持されている。第1のスリット部10eは、ヨー方向腕部10aと当接するレンズ保持枠3の2カ所のガイド受け部3d間の領域外の接続部10g側に形成されている。第2のスリット部10fは、ピッチ方向腕部10bにおいて2カ所のガイド受け部1d間の領域外の接続部10g側に形成されている。
こうして、第1のスリット部10eと第2のスリット部10fにより、ガイド部材10は、ヨー方向腕部10a、ピッチ方向腕部10b及び接続部10gの3部に区分される。即ち、ガイド部材10は、見かけ上、3つの梁(ヨー方向腕部10a、ピッチ方向腕部10b、接続部10g)が第1のスリット部10eと第2のスリット部10fによって区切られた構成となっている。そのため、第1のスリット部10e、第2のスリット部10f及び接続部10gからなる部分は、剛性が低く設定されて、ばね性を有している。
これにより、第1のスリット部10e、第2のスリット部10f及び接続部10gからなる部分は、ヨー方向腕部10a又はピッチ方向腕部10bで振動等が生じた際に、その振動の他方への伝搬を抑制する振動減衰部として機能する。したがって、像ぶれ補正装置50では、従来技術のようにガイド部材の変形が他方の振動子とガイド部材との接触部に伝搬することによって駆動効率が低下するという問題が生じず、よって、不要な振動が抑制された効率的な駆動が可能となる。
<第2実施形態>
図5は、本発明の第2実施形態に係る像ぶれ補正装置50Aの正面図である。像ぶれ補正装置50Aは、第1実施形態に係る像ぶれ補正装置50が備えるガイド部材10に代えてガイド部材20を備える点で、像ぶれ補正装置50と異なる。よって、以下、像ぶれ補正装置50と共通する構成についての説明を省略し、相違点であるガイド部材20を中心に説明を行う。なお、図5では、駆動回路基板4の図示を省略している。
略L字形状を有するガイド部材20は、ピッチ方向に延伸するピッチ方向腕部20bと、ヨー方向に延伸するヨー方向腕部20aとを有し、ピッチ方向腕部20bとヨー方向腕部20aはそれぞれ、例えば、ステンレス等の金属からなる。ピッチ方向腕部20bとヨー方向腕部20aは、樹脂材料からなる接続部20cによって接続されている。ピッチ方向腕部20b及びヨー方向腕部20aと接続部20cとは、例えば、接着や圧入等の方法によって接合されている。なお、接続部20cは、ピッチ方向腕部20bがピッチ方向に駆動されたときに、ヨー方向腕部20aとレンズ保持枠3をピッチ方向へ一体的に移動させることができる程度に十分な機械的な強度を有する。
図6は、ガイド部材20の保持態様を模式的に示す展開図である。ヨー方向腕部20aは、レンズ保持枠3に設けられた2カ所のガイド受け部3dに係合しており、ピッチ方向腕部20bは固定枠1に設けられたピッチ方向ガイド部1bと係合して、ガイド受け部1dに当接している。ガイド部材20は、見かけ上、3つの梁(ヨー方向腕部20a、ピッチ方向腕部20b、接続部20c)が並び、それぞれが特定の位置で保持された構造とみなすことができる。
ガイド部材20では、一般的に、梁における共振周波数は、梁の長さの二乗に反比例する。ここで、ヨー方向腕部20aは、ステンレス等のヤング率の大きい金属材料で形成されており、ヨー方向腕部20aと係合する2つのガイド受け部3dの間隔である寸法Aが短いため、ヨー方向腕部20aの共振周波数は高くなる。同様のことが、ピッチ方向腕部20bについても言える。これに対して、接続部20cは、樹脂等のヤング率の低い材料で形成されている。また、2カ所のガイド受け部1dと2カ所のガイド受け部3dのそれぞれの接続部20c側に位置するガイド受け部間の間隔である寸法Bは、寸法Aよりも長い。そのため、接続部20cは、ヨー方向腕部20aとピッチ方向腕部20bと比較して、共振周波数が低くなる。
したがって、第1の振動子8の駆動によって、ヨー方向腕部20aに共振が発生したときでも、接続部20cがヨー方向腕部20aよりも低い共振周波数に設定されているため、接続部20cには共振が発生し難い。よって、第1の振動子8の駆動による振動が接続部20cを介してピッチ方向腕部20bへ伝搬されるのを抑制することができる。同様の効果は、第2の振動子9の駆動によってピッチ方向腕部20bに共振が発生した場合にも得られる。したがって、像ぶれ補正装置50Aでも、従来技術のようにガイド部材の変形が他方の振動子とガイド部材との接触部に伝搬することによって駆動効率が低下するという問題が生じず、よって、不要な振動が抑制された効率的な駆動が可能となる。
<第3実施形態>
第3実施形態では、上述した像ぶれ補正装置50を搭載した撮像装置について説明する。図7は、像ぶれ補正装置50を搭載した撮像装置200の概略構成を示す図である。撮像装置200は、具体的には、デジタルビデオカメラである。
撮像装置200は、レンズ鏡筒200a、撮像素子206及び画像処理回路207を備える。レンズ鏡筒200aの内部には、撮像光学系が収容されており、撮像光学系は、被写体側(図の左側)から順に、フロントレンズ201、変倍レンズ202、絞り203、像ぶれ補正装置50の補正レンズ2、フォーカスレンズ205を有する。
変倍レンズ202とフォーカスレンズ205はそれぞれ、不図示の駆動装置によって光軸方向に駆動されて変倍動作とフォーカシング(ピント合わせ)を行う。絞り203は、不図示の駆動装置によって絞り羽根が開閉方向に駆動されることにより、光量を調節する。像ぶれ補正装置50は、第1実施形態で説明した構成を備える。撮像素子206は、CCDセンサ又はCMOSセンサの光電変換デバイスであり、撮像光学系を通過した光束が撮像素子206に結像する。撮像素子206は、結像した光学像を光電変換して、電気信号を画像処理回路207へ出力する。画像処理回路207は、撮像素子206から取得した電気信号に対して各種の処理を行うことにより、映像信号を生成する。映像信号は、不図示の電子ビューファインダに表示され、また、不図示の半導体記憶装置等の記憶媒体に記憶される。
図8は、撮像装置200における像ぶれ補正装置50の制御回路の概略構成を示すブロック図である。制御回路は、マイコン100、ピッチ方向角速度センサ101、ヨー方向角速度センサ102、ピッチ方向駆動回路103、ヨー方向駆動回路104、ピッチ方向位置センサ108及びヨー方向位置センサ109を備える。
ピッチ方向角速度センサ101とヨー方向角速度センサ102はそれぞれ、撮像装置200に加えられた手振れ等による回転振れを検出し、検出信号をマイコン100へ送信する。ピッチ方向位置センサ108とヨー方向位置センサ109はそれぞれ、第1実施形態で説明したIRED13,14とPSD5,6から構成され、補正レンズ2(レンズ保持枠3)のピッチ方向とヨー方向の位置を検出する。ピッチ方向位置センサ108とヨー方向位置センサ109のそれぞれから出力される位置検出信号は、マイコン100に入力される。
マイコン100は、ピッチ方向角速度センサ101とヨー方向角速度センサ102からの回転振れによって生じる像ぶれを打ち消すために必要な補正レンズ2のピッチ方向とヨー方向のそれぞれの駆動目標位置を算出する。そして、マイコン100は、ピッチ方向駆動回路103とヨー方向駆動回路104を介して、第2の振動子9(ピッチ方向駆動用振動子)と第1の振動子8(ヨー方向駆動用振動子)へ駆動信号を供給する。
マイコン100は、ピッチ方向位置センサ108とヨー方向位置センサ109により補正レンズ2が目標位置に駆動されたことが検出されるまで、第2の振動子9と第1の振動子8によりレンズ保持枠3(ガイド部材10)を駆動する。このようにして、レンズ保持枠3に保持された補正レンズ2を光軸と直交する平面内で移動させることにより、手振れ等の振動に起因する像ぶれを高精度に補正することができる。
なお、像ぶれ補正装置50,50Aは、ビデオカメラ(撮像装置200)に限らず、一眼レフデジタルカメラやビデオカメラ用の交換レンズ等のレンズ鏡筒、レンズ鏡筒一体型のデジタルスチルカメラ等の各種撮像装置へ適用することができる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。例えば、上記実施形態では、ガイド部材10に加圧接触する振動子として、駆動突起8a,9aに楕円運動を生じさせるタイプのものを用いたが、ガイド部材10の駆動に用いるアクチュエータの形態や駆動方式はこれに限定されない。また、上記実施形態では、ガイド部材10を略L字型の角柱材として構成した場合について説明したが、これに限られず、ガイド部材は、レンズ保持枠を光軸と直交する平面内で回転させないように保持し、ヨー方向とピッチ方向にガイドできるものであればよい。
1 固定枠
2 補正レンズ
3 レンズ保持枠
8 第1の振動子(ヨー方向駆動用振動子)
9 第2の振動子(ピッチ方向駆動用振動子)
10,20 ガイド部材
10a,20a ヨー方向腕部
10b,20b ピッチ方向腕部
10g,20c 接続部
10e 第1のスリット部
10f 第2のスリット部
50,50A 像ぶれ補正装置
200 撮像装置

Claims (12)

  1. 第1の方向に延伸する第1の腕部と、前記第1の方向とは異なる第2の方向に延伸する第2の腕部と、を有するガイド部材と、
    前記第2の腕部に対して前記第1の方向への移動が規制されるように係合する固定部材と、
    補正光学素子を保持し、前記第1の腕部に対して前記第2の方向への移動が規制されるように係合する保持部材と、
    前記保持部材に保持され、前記第1の腕部に対して駆動力を与えることにより前記保持部材を前記第1の方向に移動させる第1の駆動手段と、
    前記固定部材に保持され、前記第2の腕部に対して駆動力を与えることにより前記ガイド部材と共に前記保持部材を前記第2の方向に移動させる第2の駆動手段と、を備え、
    前記ガイド部材は、前記第1の腕部と前記第2の腕部を接続すると共に、前記第1の腕部と前記第2の腕部との間での振動の伝搬を抑制する振動減衰部を有することを特徴とする像ぶれ補正装置。
  2. 前記振動減衰部は、前記第1の腕部および前記第2の腕部よりも共振周波数が低いことを特徴とする請求項1に記載の像ぶれ補正装置。
  3. 前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段の少なくとも一方は、
    弾性体と、
    前記弾性体の一方の面に設けられた電気−機械エネルギ変換素子と、
    前記弾性体の他方の面に設けられ、前記ガイド部材と当接する駆動突起とを有し、
    前記電気−機械エネルギ変換素子に交流電圧を印加することによって前記駆動突起に楕円運動を生じさせて前記ガイド部材を摩擦駆動することを特徴とする請求項1又は2に記載の像ぶれ補正装置。
  4. 前記保持部材は、前記第1の腕部と当接する2カ所の第1の当接部を有し、
    前記固定部材は、前記第2の腕部と当接する2カ所の第2の当接部を有し、
    前記2カ所の第1の当接部の間隔と前記2カ所の第2の当接部の間隔が、共に、前記振動減衰部の長さよりも短いことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の像ぶれ補正装置。
  5. 前記振動減衰部は、
    前記第1の腕部と前記第2の腕部とを接続する接続部と、
    前記第1の腕部の前記接続部の側の端部に前記第1の方向と直交するように設けられた第1のスリット部と、
    前記第2の腕部の前記接続部の側の端部に前記第2の方向と直交するように設けられた第2のスリット部と、を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の像ぶれ補正装置。
  6. 前記第1の腕部と前記第2の腕部は、前記振動減衰部とは異なる材料からなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の像ぶれ補正装置。
  7. 前記第1の腕部と前記第2の腕部は金属材料からなり、前記振動減衰部は樹脂材料からなることを特徴とする請求項6に記載の像ぶれ補正装置。
  8. 前記第1の方向と前記第2の方向は、前記補正光学素子の光軸と直交する平面内で互いに直交する方向であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の像ぶれ補正装置。
  9. 前記補正光学素子は、補正レンズまたは撮像素子であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の像ぶれ補正装置。
  10. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の像ぶれ補正装置を備え、
    前記補正光学素子が像ぶれ補正用のレンズであることを特徴とするレンズ鏡筒。
  11. 請求項10に記載のレンズ鏡筒と、
    前記レンズ鏡筒を通過した光束の光学像を電気信号に光電変換する撮像素子と、を備えることを特徴とする撮像装置。
  12. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の像ぶれ補正装置を備え、
    前記補正光学素子が、光学像を電気信号に光電変換する撮像素子であることを特徴とする撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113811813A (zh) * 2019-05-10 2021-12-17 米尼斯怀斯股份公司 透镜驱动装置、摄像机模块及摄像机搭载装置

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