JP2017037040A - 半導体物理量センサ装置および半導体物理量センサ装置の製造方法 - Google Patents

半導体物理量センサ装置および半導体物理量センサ装置の製造方法 Download PDF

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克也 柄澤
克之 植松
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克之 植松
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Abstract

【課題】小型化を図ることができる半導体物理量センサ装置および半導体物理量センサ装置の製造方法を提供すること。【解決手段】センサセル10の出力特性の調整時、シフトレジスタ2に記憶されたトリミングデータを調整して、EPROM1に記憶する。このとき、動作電圧が印加される第2端子12と、EPROM1およびシフトレジスタ2との間に並列に接続された複数の光制御回路5a〜5eに光が照射・遮断される。光制御回路5a〜5eは、それぞれ所定波形の入力信号6a〜6eを生成してEPROM1およびシフトレジスタ2に入力する。このため、センサセル10には、センサセル10の出力特性の調整のための外部端子を配置しなくてもよく、外部端子として3つの端子11〜13のみが配置される。EPROM1に記憶されたトリミングデータを用いてトリミングが行われる製品使用時、光制御回路5a〜5eは光を遮断された状態にあり動作しない。【選択図】図1

Description

この発明は、半導体物理量センサ装置および半導体物理量センサ装置の製造方法に関する。
従来、自動車用や、医療用、産業用などの各種装置等に用いる圧力センサや加速度センサなどの物理量センサを備えた半導体物理量センサ装置では、理想的な出力特性を実現し出力精度を向上させるために、製品組み立て後にトリミング等によりセンサセルの出力特性を調整している。このトリミング手法として、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)等のメモリに書き込まれたトリミングデータを用いた電気的トリミング手法が公知である。電気的トリミング手法には、半導体物理量センサ装置に電源電圧を印加し、動作させた状態で出力特性を測定しながらトリミングを行うファンクショントリミングがある。
メモリにEPROMを用いた場合、EPROMへのデータの書き込みは通常1回のみであり、EPROMに書き込まれたデータを消去することが困難である。このため、所定の出力特性が得られるトリミングデータに調整してからトリミングデータをEPROMに書き込む方法が知られている。具体的には、次のようにトリミングデータの調整およびEPROMへの書き込みを行う。図13は、従来の半導体物理量センサ装置の全体構成を示すブロック図である。図14は、図13の半導体物理量センサ装置の外観を模式的に示す鳥瞰図である。図13に示す従来の半導体物理量センサ装置200は、IC(集積回路:Integrated Circuit)チップ(センサチップ)221上に、EPROM201、シフトレジスタ202、調整回路203、センサ回路204で構成されるホイートストーンブリッジ回路、増幅回路205および8つの端子211〜218を備える。
EPROM201、シフトレジスタ202、調整回路203およびセンサ回路204で構成されるホイートストーンブリッジ回路は、センサチップ221上にCMOS製造プロセスにより製造される能動素子および受動素子のみで構成されている。GND端子211は、半導体物理量センサ装置200の接地電位を供給する端子である。Vcc端子212は、半導体物理量センサ装置200の動作電圧を供給する端子である。Vout端子213は、半導体物理量センサ装置200の検出信号を装置外部へ出力する端子である。DS端子214は、トリミングデータなどの直列デジタルデータ(シリアルデータ)の入出力を行う端子である。センサチップ221のおもて面に各端子211〜217に対応する電極パッド(不図示)が設けられており、各端子211〜217とボンディングワイヤ(不図示)などで接続されている。
CLK端子215は、外部クロックを入力する端子である。E端子216は、内部デジタル回路の動作状態を制御する制御信号を入力する端子である。CG端子218は、Vcc端子212に印加される動作電圧以上の電圧をEPROM201に供給する端子である。EV端子217は、Vcc端子212に印加される動作電圧以上で、かつCG端子218の印加電圧とは異なる電圧をEPROM201に供給する端子である。8つの端子211〜218は、外部の回路から入力信号を受ける薄板状の外部端子であり、樹脂からなるケース23と一体成形されたケース223の1組の対向する側面223a,223bから当該側面223a,223bと直交する方向に外側に突出している。符号222は、ケース223の開口部である。
このような半導体物理量センサ装置200の組立後、まず、シフトレジスタ202に仮のトリミングデータを書き込み、この仮のトリミングデータを用いて調整回路203によりセンサ回路204の出力を調整する。このとき、外部から入力する仮のトリミングデータを漸次変更しながらセンサ回路204の出力を測定することで、所望の出力特性となるトリミングデータを確定する。トリミングデータが確定したら、確定済みのトリミングデータをEPROM201に書き込む。製品使用時には、EPROM201に書き込まれたトリミングデータを用いて調整回路203によりセンサ回路204の出力を調整する。
このような電気的トリミングを行う半導体物理量センサ装置として、TRIM端子から入力されるトリミング調整用のTRIM信号を、クロックおよびリセット用の信号、クロックに同期したHiレベルまたはLowレベルの信号、トリミング電圧制御回路部に備えられるEPROM等のメモリに印加するための高電圧の入力のすべてを包含する信号とした装置が提案されている(例えば、下記特許文献1(第0016,0032段落)参照。)。下記特許文献1では、TRIM端子とトリミング電圧制御回路部との間にダイオードを設けるとともに、電圧源からの電圧がダイオードを介してトリミング電圧制御回路部に印加される構成となっている。これによって、メモリへの書き込み時には高電圧をトリミング電圧制御回路部に印加し、書き込み時以外の時には定電圧源からの電圧をトリミング電圧制御回路部に印加している。
特開2002−288046号公報
しかしながら、従来の半導体物理量センサ装置200では、仮のトリミングデータを漸次変更しながらシフトレジスタ202に書き込むための端子と、確定済みのトリミングデータをEPROM201に書き込むための端子と、が必要となる。これらの端子の一例として、例えば上述したDS端子214、CLK端子215、E端子216、EV端子217およびCG端子218の5つの端子が挙げられる。これらの端子214〜218は、製品使用時には使用されないため、製品使用時には切断されている。しかし、これらの端子214〜218はケース223から露出しているため、外部ノイズの印加により物理量センサ装置が誤動作する可能性があり、信頼性向上の妨げとなっている。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、信頼性向上を図ることができる半導体物理量センサ装置および半導体物理量センサ装置の製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、本発明の目的を達成するため、この発明にかかる半導体物理量センサ装置は、センサ素子、出力端子、メモリ回路、電源電圧端子および光制御回路を備え、次の特徴を有する。前記センサ素子は、検知した物理量に応じた電気信号を生成する。前記出力端子は、前記センサ素子により生成された電気信号を外部へ出力する。前記メモリ回路は、前記センサ素子の出力特性を調整するためのトリミングデータを記憶する。前記電源電圧端子は、電源電圧を供給する。前記光制御回路は、前記電源電圧端子と前記メモリ回路との間に電気的に接続され、光の照射により前記メモリ回路への印加電圧を制御する。
また、この発明にかかる半導体物理量センサ装置は、上述した発明において、前記メモリ回路は、補助メモリ回路と、読み出し専用の主メモリ回路と、を備える。前記補助メモリ回路は、前記トリミングデータを一時的に記憶する。前記主メモリ回路は、前記補助メモリ回路に記憶されたトリミングデータを電気的な再書き込み動作によって記憶する。
また、上述した課題を解決し、本発明の目的を達成するため、この発明にかかる半導体物理量センサ装置は、センサ素子、出力端子、メモリ回路、電源電圧端子、調整端子および光制御回路を備え、次の特徴を有する。前記センサ素子は、検知した物理量に応じた電気信号を生成すると、前記出力端子は、前記センサ素子により生成された電気信号を外部へ出力する。前記メモリ回路は、前記センサ素子の出力特性を調整するためのトリミングデータを記憶する。前記電源電圧端子は、電源電圧を供給する。前記調整端子は、前記メモリ回路に印加する電圧を供給する。前記光制御回路は、前記調整端子と前記メモリ回路との間に電気的に接続され、光の照射により前記メモリ回路への印加電圧を制御する。
また、この発明にかかる半導体物理量センサ装置は、上述した発明において、前記メモリ回路は、補助メモリ回路と、読み出し専用の主メモリ回路と、を備える。前記補助メモリ回路は、前記トリミングデータを一時的に記憶する。前記主メモリ回路は、前記補助メモリ回路に記憶されたトリミングデータを電気的な再書き込み動作によって記憶する。
また、この発明にかかる半導体物理量センサ装置は、上述した発明において、前記光制御回路は、前記光の照射および遮断の間隔に基づく所定波形の入力信号を生成して前記メモリ回路に入力することを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体物理量センサ装置は、上述した発明において、スイッチおよびダイオードを有する前記光制御回路を備える。前記スイッチは、前記メモリ回路への印加電圧を制御する。前記ダイオードは、前記光が照射されることにより起電力を発生させて前記スイッチをオンさせることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体物理量センサ装置は、上述した発明において、前記光制御回路は、前記ダイオードへの前記光の照射および遮断の間隔により前記スイッチのオン・オフの間隔を制御して前記入力信号を生成することを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体物理量センサ装置は、上述した発明において、前記電源電圧端子と前記補助メモリ回路との間に、前記補助メモリ回路に入力される前記入力信号の個数と同数の前記光制御回路が並列に接続されていることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体物理量センサ装置は、上述した発明において、前記電源電圧端子と前記主メモリ回路の間に、前記主メモリ回路に入力される前記入力信号の個数と同数の前記光制御回路が並列に接続されていることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体物理量センサ装置は、上述した発明において、前記電源電圧端子と前記補助メモリ回路との間に、少なくとも、前記補助メモリ回路に前記トリミングデータを入力する前記光制御回路が電気的に接続されていることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体物理量センサ装置は、上述した発明において、前記電源電圧端子と前記主メモリ回路との間に、2つの前記光制御回路が並列に接続されている。2つの前記光制御回路のうち一方の前記光制御回路は、前記電源電圧以上の第1書き込み電圧を前記主メモリ回路に供給する。他方の前記光制御回路は、前記光制御回路と、前記電源電圧以上で、かつ前記第1書き込み電圧とは異なる第2書き込み電圧を前記主メモリ回路に供給することを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体物理量センサ装置は、上述した発明において、前記電源電圧端子と前記他方の光制御回路との間に、昇圧回路を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体物理量センサ装置は、上述した発明において、前記調整端子と前記補助メモリ回路との間に、前記補助メモリ回路に入力される前記入力信号の個数と同数の前記光制御回路が並列に接続されていることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体物理量センサ装置は、上述した発明において、前記調整端子と前記主メモリ回路の間に、前記主メモリ回路に入力される前記入力信号の個数と同数の前記光制御回路が並列に接続されていることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体物理量センサ装置は、上述した発明において、前記調整端子と前記補助メモリ回路との間に、少なくとも、前記補助メモリ回路に前記トリミングデータを入力する前記光制御回路が電気的に接続されていることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体物理量センサ装置は、上述した発明において、前記調整端子と前記補助メモリ回路に前記トリミングデータを入力する前記光制御回路との間に、減圧回路が電気的に接続されていることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体物理量センサ装置は、上述した発明において、前記調整端子と前記主メモリ回路との間に、2つの前記光制御回路が並列に接続されている。2つの前記光制御回路のうち一方の前記光制御回路と前記調整端子との間に、減圧回路が電気的に接続されていることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体物理量センサ装置は、上述した発明において、前記センサ素子、前記メモリ回路および前記光制御回路は、同一の半導体チップに配置されていることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体物理量センサ装置は、上述した発明において、前記光制御回路は、前記センサ素子、前記メモリ回路と異なる半導体チップに配置されていることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体物理量センサ装置の製造方法は、上述した発明において、前記センサ素子を備えた前記半導体チップを封止した後に、前記光制御回路への前記光の照射および遮断により前記補助メモリ回路に記憶されたトリミングデータを調整した、当該調整済みのトリミングデータを前記主メモリ回路に記憶することを特徴とする。
上述した発明によれば、各光制御回路への所定の間隔での光の照射・遮断により、センサセルの出力特性を調整するための各入力信号を主メモリ回路および補助メモリ回路に入力することができる。これにより、センサセルの出力特性の調整のための外部端子を配置しなくても、センサセルの出力特性を調整することができるため、外部端子の個数を少なくすることができる。
本発明にかかる半導体物理量センサ装置および半導体物理量センサ装置の製造方法によれば、信頼性向上を図ることができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる半導体物理量センサ装置の全体構成を示すブロック図である。 図1の半導体物理量センサ装置の外観を模式的に示す鳥瞰図である。 図1の光制御回路の構成を示す回路図である。 図1の光制御回路のオフ(OFF)時の状態を示す説明図である。 図1の光制御回路のオン(ON)時の状態を示す説明図である。 実施の形態2にかかる半導体物理量センサ装置の構成を示す断面図である。 実施の形態3にかかる半導体物理量センサ装置の構成を示す断面図である。 実施の形態4にかかる半導体物理量センサ装置の構成を示す断面図である。 実施の形態4にかかる半導体物理量センサ装置の製造途中の状態を示す説明図である。 実施の形態1にかかる半導体物理量センサ装置の第1の変形例の構成を示すブロック図である。 実施の形態1にかかる半導体物理量センサ装置の第2の変形例の構成を示すブロック図である。 図11の半導体物理量センサ装置の外観を模式的に示す鳥瞰図である。 従来の半導体物理量センサ装置の全体構成を示すブロック図である。 図13の半導体物理量センサ装置の外観を模式的に示す鳥瞰図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体物理量センサ装置および半導体物理量センサ装置の製造方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の実施の形態の説明および添付図面において、同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(実施の形態1)
実施の形態1にかかる半導体物理量センサ装置の構成について説明する。図1は、実施の形態1にかかる半導体物理量センサ装置の全体構成を示すブロック図である。図2は、図1の半導体物理量センサ装置の外観を模式的に示す鳥瞰図である。図1に示すように、実施の形態1にかかる半導体物理量センサ装置のセンサセル10は、例えば、EPROM(主メモリ回路)1、シフトレジスタ(補助メモリ回路)2、調整回路3、センサ回路(センサ素子)4で構成されるホイートストーンブリッジ回路、光制御回路5、増幅回路31、動作選択回路(不図示)および第1〜3までの3つの端子11〜13と、を備えている。
センサチップ(ICチップ)21は、半導体基板(シリコン基板)の裏面から凹加工して形成された受圧部であるダイアフラム(不図示)を有する。センサセル10は、センサチップ21のおもて面側から圧力を印加する構成であってもよい。同一のセンサチップ21上には、EPROM1、シフトレジスタ2、調整回路3、センサ回路4で構成されるホイートストーンブリッジ回路、光制御回路5が例えばCMOS(相補型MOS)製造プロセスにより作製(製造)される能動素子および受動素子のみで構成されている。また、センサチップ21上には、電源電圧配線ライン19と接続される電源電極パッド(不図示)、出力電極パッド(不図示)およびGND電極パッド(不図示)が配置されている。これらの電極パッド(不図示)は、それぞれ、第2端子(Vcc)12、第3端子(Vout)13および第1端子(GND)11にボンディングワイヤ(不図示)などで接続されている。
EPROM1は、フローティング状態のゲート(フローティングゲート)を備えたMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)であり、フローティングゲート上に酸化膜を介して設けられたコントロールゲート(CG端子)を有する。EPROM1と第2端子12との間には、例えば2つの光制御回路5が並列に接続されている。具体的には、第2端子12に接続された電源電圧配線ライン19上の第4,5接続点17,18にそれぞれ異なる光制御回路5(図1では符号5d,5e)が接続され、これらの光制御回路5d,5eはそれぞれEPROM1のドレイン端子およびCG端子に接続されている。EPROM1は、第4接続点(EV)17および第5接続点(CG)18からそれぞれ光制御回路5d,5eを介して印加された電圧に応じて、シフトレジスタ2から入力された並列デジタルデータよりなるトリミングデータを記憶する。
シフトレジスタ2と第2端子12との間には、例えば3つの光制御回路5が並列に接続されている。具体的には、電源電圧配線ライン19上の第1〜3接続点14〜16にそれぞれ異なる光制御回路5(図1では符号5a〜5c)が接続され、これらの光制御回路5a〜5cはそれぞれシフトレジスタ2のDS端子、CLK端子およびE端子に接続されている。シフトレジスタ2は、クロック信号に基づく動作タイミングで、直列デジタルデータを内部で使用するために並列デジタルデータ(パラレルデータ)に変換する。シフトレジスタ2に入力されるクロック信号は、第2接続点(CLK)15の印加電圧に基づいて光制御回路5bで生成される。シフトレジスタ2に入力される直列デジタルデータは、第1接続点(DS)14の印加電圧に基づいて光制御回路5aで生成される。また、シフトレジスタ2は、内部で使用している並列デジタルデータを外部へ出力するために直列デジタルデータに変換する。シフトレジスタ2により変換されるデータは、例えば、調整回路3やEPROM1に入力するトリミングデータである。また、シフトレジスタ2は、動作選択回路(不図示)に制御データを入力する。
動作選択回路は、第3接続点(E)16の印加電圧に基づいて光制御回路5(図1では符号5c)で生成された制御信号、およびシフトレジスタ2から入力された制御データに基づいて、シフトレジスタ2およびEPROM1にデータの入出力を制御する信号を入力する。センサ回路4で構成されるホイートストーンブリッジ回路は、被測定媒体の物理量に応じた出力信号を発生する。ホイートストーンブリッジ回路の出力信号は、例えば増幅回路31により増幅され、第3端子(出力端子(Vout))13を介して外部へ出力される。調整回路3は、EPROM1またはシフトレジスタ2から入力されたトリミングデータに基づいて、ホイートストーンブリッジ回路に対して感度調整や温度特性調整を行い、増幅回路31に対してオフセット調整を行う。
光制御回路5は、第1〜5接続点14〜18から電圧を供給され、かつ光を照射・遮断されることでEPROM1およびシフトレジスタ2への印加電圧を制御する。具体的には、光制御回路5は、光を照射されたときに起電力を発生させてオン状態となり、EPROM1およびシフトレジスタ2へ電圧を供給する。すなわち、光制御回路5は、光の点滅(光の照射・遮断)により当該光の照射・遮断の間隔(照射時間・遮断時間)に基づく所定波形の入力信号6(太線で図示)を生成し、EPROM1およびシフトレジスタ2に入力する。光制御回路5への光の照射は、例えば、光ファイバーを介した、デジタル信号を出力できる光ファイバー用LED光源等を用いて行うことができ、光の照射・遮断の間隔は、LED光源を駆動回路で制御することによって制御することができる。出力特性の調整とは、製品組立後、製品使用前に、トリミングデータを適切に調整してセンサセル10の所望の出力特性が得られるトリミングデータを確定し、確定済みのトリミングデータをEPROM1に書き込むことである。一方、光制御回路5は、光を照射されていないときにはオフ状態を維持し、EPROM1およびシフトレジスタ2へ電圧を供給しない。光制御回路5の回路構成については後述する。
光制御回路5は、上述したように第1〜3接続点14〜16とシフトレジスタ2との間、および、第4,5接続点17,18とEPROM1との間にそれぞれ配置される。すなわち、センサチップ21上には、出力特性の調整時にEPROM1およびシフトレジスタ2に入力する入力信号6の個数(ここでは5つ)の光制御回路5が配置される。光制御回路5aは、トリミングデータなどの直列デジタルデータ(シリアルデータ)をシフトレジスタ2に入力する(入力信号6a)。光制御回路5bは、クロック信号をシフトレジスタ2に入力する(入力信号6b)。光制御回路5cは、内部デジタル回路の動作状態を制御する制御信号をシフトレジスタ2に入力する(入力信号6c)。また、光制御回路5cは、動作選択回路に制御信号を入力する。光制御回路5eは、シフトレジスタ2に保持されているトリミングデータをEPROM1に書き込む際の書き込み電圧をEPROM1へ供給する。(入力信号6e)。光制御回路5dは、シフトレジスタに保持されているトリミングデータをEPROM1に書き込む際の電圧をEPROM1へ供給する(入力信号6d)。
光制御回路5を構成する各構成要素のうち、後述するダイオード43(図3参照)以外の各構成要素は、センサセル10の出力特性の調整時に光が照射されないように、例えば光を遮断する遮蔽膜(不図示)で覆われている。これにより、後述するようにセンサセル10の出力特性の調整時にダイオード43に光が照射されたときに、ダイオード43以外のダイオードやpn接合において光の照射による光起電力効果が発生しないようにすることができる。センサチップ21上の光制御回路5以外の各構成要素も同様に遮蔽膜で覆われていてもよい。遮蔽膜の材料として、例えば金(Au)や、アルミニウム(Al)またはアルミニウム合金などICで配線に用いられる金属膜を用いてもよい。
また、所定のダイオード43のみに光が照射されるように、ダイオード43同士を互いに離して配置することが好ましい。また、光制御回路5を構成するダイオード43のみに光が照射されるように、光制御回路5を構成するダイオード43を、光制御回路5を構成する他の構成要素(または、さらにセンサチップ21上の他の構成要素)から離れた位置にまとめて配置してもよい。また、光制御回路5を構成するすべてのダイオード43をセンサチップ21上の所定領域にまとめて配置し、センサチップ21上において光が照射される領域を当該所定領域に限定してもよい。また、光制御回路5へ照射する光は直線性の高い光を用いることが好ましい。
図2に示すように、エポキシ樹脂などからなるケース23には、センサチップ21が実装される。光制御回路5を構成するダイオード43に光を照射することができるように、センサセル10の出力特性の調整時、ケース23は、例えば少なくとも光制御回路5が作製されている部分に深さ方向に対向する部分が開口した凹部(ここではケース23の開口部22)を備えている。ケース23内には、センサチップ21を覆うように封止材(不図示)が充填される。封止材には、光が通過する程度に光の透過率の高い材料、例えばシリコーン樹脂が用いられる。
光制御回路5(もしくは光制御回路5を構成するダイオード43)は、センサチップ21上において封止材の表面が略平坦になる部分に配置されることが好ましい。その理由は、次の通りである。ケース23内に充填した封止材によりセンサ回路4に圧力がかかることでセンサセル10の出力特性が変化してしまうため、ケース23内に封止材を充填した後に、センサセル10の出力特性を調整することが好ましい。したがって、センサセル10の出力特性の調整時、光制御回路5は封止材に覆われた状態となっている。この場合、光制御回路5を覆う部分における封止材の表面が平坦でないと、光制御回路5に照射された光が散乱したり屈折することで、光制御回路5を構成するダイオード43以外の各構成要素に光が照射される虞があるからである。
センサセル10の出力特性の調整後、ケース23の開口部22は、例えば圧力導入孔を備えた蓋状の部材(不図示)で塞がれる。これにより、製品使用時、光制御回路5は光を遮断された状態となるため、動作しない。すなわち、EPROM1およびシフトレジスタ2に電圧は供給されない。したがって、製品使用時に、センサセル10の出力信号は光制御回路5の影響を受けない。より好ましくは、圧力導入孔からの光がセンサチップ21の光制御回路5に照射されない位置に光制御回路5を配置する。もしくは、センサチップ21に光が照射されないように圧力導入孔に屈曲部を少なくとも1つ以上設ける。
第1〜3端子11〜13は、外部の回路から入力信号を受ける外部端子であり、ケース23の一つの側面23aから当該側面23aと直交する方向に外側に突出する。第1端子(GND)11は、センサセル10の接地電位を供給する端子である。第2端子12は、センサセル10の動作電圧(例えば5V程度)を供給する電源電圧端子である。第2端子12は、電源電圧配線ライン19上の第1〜5接続点14〜18に動作電圧を供給する。第3端子13は、センサセル10の信号を外部へ出力する端子である。
次に、光制御回路5の構成について説明する。図3は、図1の光制御回路の構成を示す回路図である。図3に示すように、光制御回路5は、負荷抵抗41,MOSFET42およびダイオード43を備える。電源電圧配線ライン19上の第1〜5接続点14〜18は、第2端子12に接続されるとともに、それぞれ負荷抵抗41およびMOSFET42を介してEPROM1やシフトレジスタ2の各端子に接続される。図3には、第1接続点(DS)14とシフトレジスタ2のDS端子との間に接続された光制御回路5aを図示する。ここでは、この光制御回路5aを例に説明するが、光制御回路5a〜5eはすべて同様の構成となっている。
MOSFET42のドレインは負荷抵抗41を介して第1接続点14に接続され、ソースはシフトレジスタ2のDS端子に接続されている。MOSFET42のゲートは、ダイオード43のアノードに接続され、ダイオード43を介して接地されている。ダイオード43は、MOSFET42のオン・オフを制御する。具体的には、ダイオード43は、光を照射されたときに起電力を発生させてMOSFET42をオンさせ、光を照射されないときにはオフ状態を維持してMOSFET42をオフさせる。すなわち、ダイオード43への光の照射・遮断の間隔によりMOSFET42のオン・オフの間隔が制御され、所定波形の入力信号6aがシフトレジスタ2のDS端子に出力される。MOSFET42とダイオード43との間には、ダイオード43に並列に分圧抵抗44が接続されている。MOSFET42とシフトレジスタ2のDS端子との間には、MOSFET42に並列に分圧抵抗45が接続されている。
次に、光制御回路5aの動作について説明する。図4は、図1の光制御回路のオフ(OFF)時の状態を示す説明図である。図5は、図1の光制御回路のオン(ON)時の状態を示す説明図である。第1接続点14には、常時、電源電圧が印加されている。第1接続点14は、常時、電源電圧46を光制御回路5aに供給する。出力特性の調整時以外において、ダイオード43には光が照射されない。このため、MOSFET42にゲート電圧は印加されず、MOSFET42はオフ状態を維持し、シフトレジスタ2のDS端子には電圧は供給されない(図4参照)。
一方、センサセル10の出力特性の調整時に光制御回路5cでHレベルの入力信号6cが生成されたときには、ダイオード43に光が照射され、ダイオード43のpn接合での光起電力効果により、ダイオード43の両端にMOSFET42の閾値電圧以上の電位差が生じる。これにより、MOSFET42に閾値電圧以上のゲート電圧が印加され、MOSFET42がオン状態となり、シフトレジスタ2のDS端子に電圧が印加される。すなわち、MOSFET42のドレイン・ソース間に電源電圧46が印加された状態で、ダイオード43への光の照射・遮断を所定の間隔で繰り返すことにより、シフトレジスタ2のDS端子に所定波形の入力信号6aが入力される(図5参照)。
図示省略するが、第2,3接続点15,16とシフトレジスタ2との間にそれぞれ接続された光制御回路5b,5cについても同様に、出力特性の調整時以外には動作せず、センサセル10の出力特性の調整時に、ダイオード43への光の照射・遮断により、それぞれシフトレジスタ2のCLK端子およびE端子に入力信号6b、6cを入力する。第3,4接続点17,18とEPROM1との間にそれぞれ接続された光制御回路5d,5eについても同様に、出力特性の調整時以外には動作せず、センサセル10の出力特性の調整時に、ダイオード43への光の照射・遮断により、それぞれEPROM1のドレイン端子およびCG端子に入力信号6d,6eを入力する。
次に、実施の形態1にかかる半導体物理量センサ装置に対してトリミングを行う手順について説明する。センサチップ21を封止材で覆った後に、半導体物理量センサ装置のセンサセル10の出力特性を調整する。まず、第2端子12より動作電源である例えば5Vの電圧を投入する。センサセル10の出力特性の調整を実施していない初期状態においては、EPROM1は、何も記憶していないオール「0」の状態であり、このときの増幅回路および第3端子13は飽和状態、すなわち、電源電位もしくは設置電位のいずれか、あるいはその電位に近い状態となる。次に、光の照射・遮断により光制御回路5a〜5eで生成された入力信号6a〜6eを、所定のタイミングでEPROM1およびシフトレジスタ2に入力する。具体的には、光制御回路5bで生成されたクロック信号を入力しながら、光制御回路5aによりトリミングデータを生成し、かつ光制御回路5cで生成したLレベルの入力信号6cを入力することによって、当該トリミングデータをシフトレジスタ2に格納する。その後、光制御回路5aおよび光制御回路5bで生成した入力信号6a,6bと、光制御回路5cで生成したHレベルの入力信号6cと、を入力することによって、シフトレジスタ2に格納したトリミングデータを用いてトリミングを行う。このとき、第3端子13からのセンサ出力を測定する。この仮トリミング作業を所望のセンサ出力が得られるまで繰り返しおこなう。
すなわち、光制御回路5aにおいて仮のトリミングデータを漸次変更しながらセンサ出力を測定し、所望のセンサ出力が得られるトリミングデータを確定する。トリミングデータが確定したら、光制御回路5cで生成したLレベルの入力信号6cを入力することによって、当該確定済みのトリミングデータをシフトレジスタ2に格納する。次に、光制御回路5cで生成したHレベルの入力信号6c、光制御回路5aおよび光制御回路5bで生成した入力信号6a,6bを入力して、シフトレジスタ2へトリミングデータを転送する。その後、光制御回路5dおよび光制御回路5eそれぞれで生成した書き込み電圧(入力信号6d,6e)を印加して、シフトレジスタ2からトリミングデータをEPROM1に書き込む。EPROM1への書き込みが終わったら、出力特性の調整作業が終了となり、それ以降は定常状態で半導体物理量センサ装置を使用する。定常状態(製品使用時)においては、光制御回路5a〜5eへの光は遮断されているため、EPROM1およびシフトレジスタ2に入力信号6a〜6eは入力されない。したがって、半導体物理量センサ装置は、EPROM1に記憶されたトリミングデータを用いて自動的にトリミングを行う設定となる。すなわち、常にEPROM1に記憶されたトリミングデータに基づいて調整された所望の出力特性(センサ特性)を得ることができる。
以上、説明したように、実施の形態1によれば、第2端子(Vcc)とEPROMとの間、および、第2端子とシフトレジスタとの間にそれぞれ光制御回路を接続し、各光制御回路への所定の間隔での光の照射・遮断により、センサセルの出力特性を調整するための各入力信号をEPROMおよびシフトレジスタに入力することができる。これにより、センサセルの出力特性の調整のための外部端子を配置しなくても、センサセルの出力特性を調整することができる。このため、外部端子として第1〜3端子のみを配置すればよく、外部端子の個数を少なくすることができるため、外部ノイズによる誤動作を抑制でき信頼性向上が可能となる。
また、従来構造では、8つの外部端子(第1〜8端子)を有することで、センサチップ上の各種電極パッドと外部端子とのワイヤボンディング箇所(8つの端子にそれぞれ2箇所ずつで計16箇所:不図示)が多くなっている。センサチップ上においてワイヤボンディングのための電極パッドの占める割合は比較的大きく、センサチップの面積が大きくなるため、コストが増大するという問題がある。また、電極パッドの個数やワイヤボンディング箇所が多くなるほどノイズの悪影響を受けやすくなるため、EPROMの信頼性が低下するという問題がある。
それに対して、実施の形態1によれば、外部端子として3つの端子(第1〜3端子)を配置すればよいため、センサチップ上において電極パッドの個数を少なくすることができ、電極パッドと外部端子とのワイヤボンディング箇所を少なくすることができる。電極パッドの個数が少なくなることで、外部ノイズによる誤動作を抑制でき信頼性向上を図ることができる。また、電極パッドの個数やワイヤボンディング箇所が少なくなることで、センサセル内におけるノイズを発生させる構成要素を少なくすることができる。このため、EPROMの信頼性をさらに向上することができる。
以上の説明では、光制御回路5を介してEPROM1またはシフトレジスタ2に入力する電圧は、電源電圧のみの場合を示したが、以下のような第1,2の変形例にすることもできる。図10は、実施の形態1にかかる半導体物理量センサ装置の第1の変形例の構成を示すブロック図である。図10に示す第1の変形例が図1に示す実施の形態1にかかる半導体物理量センサ装置と異なる点は、センサチップ21上において、電源電圧配線ライン19と第4接続点17および第5接続点18との間に昇圧回路33を備えている点である。図10には、電源電圧配線ライン19とEPROM1との間の構成のみを図示するが、センサチップ21上の他の構成部は図1と同様である。昇圧回路33は、例えばチャージポンプ回路などで構成することができる。例えば、昇圧回路33は、第4接続点17には9Vを供給し、第5接続点18には18Vを供給することができ、EPROM1への書き込み電圧を電源電圧より高い電圧とすることができる。EPROM1への書き込み電圧を電源電圧より高い電圧とすることにより、書き込みを確実に行うことができる。
図11は、実施の形態1にかかる半導体物理量センサ装置の第2の変形例の構成を示すブロック図である。図12は、図11の半導体物理量センサ装置の外観を模式的に示す鳥瞰図である。図11は図1に対応する変形例であり、図12は図2に対応する変形例である。図11,12に示す第2変形例が図1,2に示す実施の形態1にかかる半導体物理量センサ装置と異なる点は、第4端子(調整端子)34および減圧回路35を備えている点である。第4端子34は、出力特性の調整時に電源電圧より高い電圧を供給する。第4端子34には、減圧回路35を介して1つ以上の調整配線ライン(ここでは2つ)39a,39bが接続されている。また、第4端子34には、直接、1つ以上の調整配線ライン(ここでは1つ)39cが接続されていてもよい。減圧回路35は、例えば抵抗分圧回路などで構成することができる。
例えば、第1〜3接続点14〜16は、第1調整配線ライン39a上の接続点である。第4接続点17は、第2調整配線ライン39b上の接続点である。第5接続点18は、第3調整配線ライン39c上の接続点である。この場合、第4端子34に18Vを印加することにより、第3調整配線ライン39cを介して第5接続点18に18Vを供給し、減圧回路35および第2調整配線ライン39bを介して第4接続点17に9Vを供給し、減圧回路35および第1調整配線ライン39aを介して第1〜第3接続点14〜16に5Vを供給することができる。この第2の変形例では、出力特性の調整時のみに第4端子34に電圧を印加すればよいため、製品使用時など出力特性の調整時以外の時に光制御回路5に光が照射されてもEPROM1やシフトレジスタ2に電圧が印加されることはない。
また、この第2の変形例では、第4端子34を備えることで、図1,2に示す実施の形態1にかかる半導体物理量センサ装置に比べて外部端子が1つ多くなる。さらに、センサチップ21上に形成する電極パッド(不図示)も増える。しかし、図13,14に示す従来の半導体物理量センサ装置と比べれば外部端子および電極パッドを削減できるため、信頼性向上を図ることができる。
このように、光制御回路5a〜5eのうち1つでも外部端子に代えて備えることとすれば、外部端子および電極パッドを削減することができるため、信頼性向上を図ることができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2にかかる半導体物理量センサ装置の構成について、センサチップの裏面側(ダイアフラムの凹部側)から圧力を印加する圧力センサ装置を例に説明する。図6は、実施の形態2にかかる半導体物理量センサ装置の構成を示す断面図である。図6に示すように、実施の形態2にかかる半導体物理量センサ装置の圧力センサセル50は、圧力センサチップ51、台座部材52、金属パイプ部材53および樹脂ケース54を備えている。
圧力センサチップ51は、半導体基板の裏面(図6では下面)から凹加工して形成された受圧部であるダイアフラム55を有する。このダイアフラム55で圧力を受ける。半導体シリコンのおもて面(図6では上面)の、ダイアフラム55の裏側に相当する箇所には、拡散抵抗よりなる少なくとも4つのゲージ(図示せず)が形成されている。これらのゲージは、ダイアフラム55の凹部に圧力が印加された際に半導体シリコンのおもて面に発生する歪を抵抗値に変換する。なお、圧力センサチップ51は他の半導体材料でできていてもよい。圧力センサチップ51は、実施の形態1のセンサチップに相当する。
また、図示省略するが、圧力センサチップ51のおもて面側には、前記ゲージによって構成されるホイートストーンブリッジ回路、ホイートストーンブリッジ回路の出力信号を増幅する回路、感度を補正する回路、オフセットを補正する回路、感度およびオフセットの温度特性を補正する回路などが形成されている。ホイートストーンブリッジ回路は、実施の形態1のセンサ回路で構成されるホイートストーンブリッジ回路に相当する。ホイートストーンブリッジ回路の出力信号を増幅する回路は、実施の形態1の増幅回路に相当する。感度やオフセットを補正する回路、感度およびオフセットの温度特性を補正する回路は、実施の形態1の調整回路に相当する。また、圧力センサチップ51には、サージ保護素子やフィルタ(図示省略)なども形成されている。
台座部材52は、特に限定しないが、例えばガラス材料、すなわちパイレックス(登録商標)ガラスやテンパックスガラスなどでできている。台座部材52の中心には、空気や油等の圧力媒体が通る貫通孔56が設けられている。台座部材52と圧力センサチップ51とは、例えば静電接合によって接合されている。その際、ダイアフラム55の凹部が貫通孔56に臨むように位置合わせして接合される。台座部材52の材料としてシリコンを用いることもできる。その場合には、圧力センサチップ51と台座部材52とを低融点ガラスを用いて接合すればよい。
台座部材52の、圧力導入手段である金属パイプ部材53と接合される側の面には、金属薄膜57が積層されている。金属薄膜57は、例えば複数の金属膜を積層した積層膜であってもよい。金属薄膜57の最も台座部材52側の金属膜には、ガラス材料との密着性に優れ、金属薄膜57の剥離を防止することができる材料を用いることが好ましい。金属薄膜57の最も金属パイプ部材53側の金属膜には、半田を介して台座部材52と金属パイプ部材53とを接合するのに適した材料を用いることが好ましい。
金属パイプ部材53の中心には、空気や油等の圧力媒体が通る貫通孔58が設けられている。金属パイプ部材53と台座部材52とは、それらの貫通孔58,56が一続きとなるように位置合わせされて、半田などの金属材料によって接合されている。また、金属パイプ部材53は、台座部材52に接合された側の端部からもう一方の端部、すなわち金属パイプ部材53の貫通孔58が開口する開放端側の端部へ向かう途中に外向きに突出する段差部60を有している。なお、以下の説明では、金属パイプ部材53の開放端61における貫通孔58の開口部を圧力導入口62とする。
樹脂ケース54は、その一方の端部側に凹部63を有する。この凹部63には、圧力センサチップ51および台座部材52が収容されている。また、凹部63の底から反対側の端部へ貫通する孔部64が設けられている。この孔部64には、金属パイプ部材53が納められている。樹脂ケース54の、凹部63と反対側の端部には、金属パイプ部材53の段差部60が入る凹部65が形成されている。この凹部65に段差部60が入った状態で、段差部60の、圧力導入口62と反対側の面66と、この面66が当接する凹部65の面67とが接着されている。
また、樹脂ケース54は外部への3つの信号端子68を有しており、これらの信号端子68の基端は前記凹部63の側方に露出している。これらの信号端子68の露出箇所と圧力センサチップ51のおもて面の各電極パッドとは、それぞれ異なるボンディングワイヤ59により電気的に接続されている。これら3つの信号端子68は、実施の形態1の第1〜3端子に相当する。圧力センサチップ51を納めた凹部63が封止材69で充填された後に、実施の形態1と同様に、圧力センサチップ51上の光制御回路(不図示)への光の照射・遮断により圧力センサセル50の出力特性が調整される。
上述した構成の圧力センサセル50では、圧力導入口62から圧力媒体が導入され、圧力センサチップ51のダイアフラム55で圧力を受けると、ダイアフラム55が変形する。そして、ダイアフラム55上のゲージ抵抗値が変化し、それに応じた電圧信号が発生する。その電圧信号は、感度補正回路やオフセット補正回路や温度特性補正回路などの調整回路によって調整された増幅回路により増幅され、圧力センサチップ51から出力される。そして、その出力信号は、ボンディングワイヤ59を介して3つの信号端子68のうちの1つの端子(第3端子)に出力される。
その際、圧力媒体が接するのは、金属パイプ部材53の内壁と台座部材52の内壁と圧力センサチップ51のダイアフラム55だけである。したがって、圧力媒体がR134aガスやCO2ガスなどのエアコン媒体であっても、オイルや潤滑油等であっても、圧力センサセル50が劣化することはなく、長期にわたって高い信頼性を得ることができる。また、高圧を計測する場合でも、圧力を受ける面積(受圧面積)がダイアフラム55だけであるため、圧力センサセル50を用いた圧力センサ装置の構造および材料を極力小型化し、軽量化することができる。従って、低コストの圧力センサ装置を実現することができる。
以上、説明したように、実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3にかかる半導体物理量センサ装置の構成について説明する。図7は、実施の形態3にかかる半導体物理量センサ装置の構成を示す断面図である。実施の形態3にかかる半導体物理量センサ装置が実施の形態2にかかる半導体物理量センサ装置と異なる点は、光制御回路を圧力センサチップ71とは異なる半導体チップ(以下、光制御回路チップとする)72に作製している点である。具体的には、図7に示すように、実施の形態3にかかる半導体物理量センサ装置の圧力センサセル70は、圧力センサチップ71、光制御回路チップ72、台座部材73、樹脂ケース74を備えている。
圧力センサチップ71は、半導体基板の裏面から凹加工して形成された受圧部であるダイアフラム75を有する。圧力センサチップ71には、実施の形態2と同様に、裏面側(ダイアフラム75の凹部側)から圧力が印加される。圧力センサチップ71のおもて面側には、実施の形態1のEPROM、シフトレジスタ、調整回路、増幅回路、センサ回路で構成されるホイートストーンブリッジ回路(不図示)が例えばCMOS製造プロセスにより作製される。光制御回路チップ72のおもて面側には、実施の形態1の光制御回路(不図示)が例えばCMOS製造プロセスにより複数作製される。また、圧力センサチップ71および光制御回路チップ72のおもて面には、それぞれ、圧力センサチップ71のEPROMおよびシフトレジスタと、光制御回路チップ72の複数の光制御回路とをそれぞれ接続するための複数の電極パッドが配置されている。
樹脂ケース74の一方の面74aには、凹部76が設けられ、他方の面74bには圧力導入口77が設けられている。凹部76の底部には、例えばガラス材料でできた台座部材73が接着剤78により接着されている。台座部材73の中心には、空気や油等の圧力媒体が通る貫通孔79が設けられている。凹部76の底部から深さ方向に圧力導入口77につながる貫通孔80が設けられている。樹脂ケース74と台座部材73とは、貫通孔80,79が一続きとなるように位置合わせされている。台座部材73上には、実施の形態2と同様に、静電接合によって圧力センサチップ71が接合されている。
光制御回路チップ72の裏面は、樹脂ケース74の一方の面74a上に例えば接着剤81により接着されている。また、樹脂ケース74は外部への3つの信号端子82を有しており、これらの信号端子82の基端は樹脂ケース74の一方の面74a上に露出している。これらの信号端子82の露出箇所と圧力センサチップ71のおもて面の各電極パッドとは、それぞれ異なるボンディングワイヤ(不図示)によりに電気的に接続されている。圧力センサチップ71から出力される出力信号は、3つの信号端子82のうちの1つの端子(第3端子)に出力される。3つの信号端子82は、実施の形態1の第1〜3端子に相当する。
また、これらの信号端子82の露出箇所と光制御回路チップ72のおもて面の電極パッドとは、それぞれ異なるボンディングワイヤ83によって電気的に接続されている。光制御回路チップ72のおもて面の各電極パッドと圧力センサチップ71のおもて面の各電極パッド同士は、それぞれ異なるボンディングワイヤ84により電気的に接続される。光制御回路チップ72の出力信号は、ボンディングワイヤ84を介して圧力センサチップ71に接続される。樹脂ケース74の圧力センサチップ71および光制御回路チップ72が配置された一方の面74aはカバーケース85により覆われている。
実施の形態1と同様に、樹脂ケース74の一方の面74aとカバーケース85とに挟まれた部分に封止材86が充填された後に、光制御回路チップ72上の光制御回路への光の照射・遮断により圧力センサセル70の出力特性が調整される。このとき、少なくとも圧力センサチップ71を封止材86で覆った後に、圧力センサセル70の出力特性を調整し、その後、光制御回路チップ72を封止材86で覆ってもよいし、圧力センサセル70の出力特性を調整した後に、圧力センサチップ71および光制御回路チップ72を覆うように封止材86を充填してもよい。
また、EPROM1、シフトレジスタ2、調整回路3、増幅回路31など、センサ回路4以外の構成について光制御回路チップ72に集積することもできる。このような構成とすることにより、圧力センサチップ71のおもて面に形成する電極パッドを削減することができる。
以上、説明したように、実施の形態3によれば、実施の形態1,2と同様にセンサセルの出力特性の調整のための外部端子を配置しなくても、センサセルの出力特性を調整することができるため、センサセルを小型化することができる。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4にかかる半導体物理量センサ装置の構成について説明する。図8は、実施の形態4にかかる半導体物理量センサ装置の構成を示す断面図である。図9は、実施の形態4にかかる半導体物理量センサ装置の製造途中の状態を示す説明図である。図9(a),9(b)には、圧力センサセル90の出力特性の調整時の状態を示す断面図および平面図を示す。実施の形態4にかかる半導体物理量センサ装置が実施の形態3にかかる半導体物理量センサ装置と異なる点は、圧力センサチップ91のおもて面側(ダイアフラム95の凹部側に対して反対側)から圧力が印加される点である。
図8に示すように、実施の形態4にかかる半導体物理量センサ装置の圧力センサセル90は、圧力センサチップ91、光制御回路チップ92、台座部材93、樹脂ケース94を備えている。圧力センサチップ91および光制御回路チップ92の構成は、実施の形態3と同様である。樹脂ケース94の一方の面94aには、凹部96,97が設けられている。凹部96の底部には、例えばガラス材料でできた台座部材93が接着されている。台座部材93上には、ダイアフラム95の凹部が台座部材93に臨むように圧力センサチップ91が接着されている。
また、樹脂ケース94の内部には、光制御回路チップ92、リードフレーム98および外部への3つの信号端子99が一体成形されている。リードフレーム98の一部は、凹部96の底部に露出している。リードフレーム98の凹部96における露出箇所と圧力センサチップ91のおもて面の各電極パッドとは、ボンディングワイヤ100により電気的に接続されている。また、リードフレーム98の基端上には光制御回路チップ92の裏面が接合され、光制御回路チップ92のおもて面の一部が凹部97の底部に露出している。光制御回路チップ92の出力信号は、リードフレーム98およびボンディングワイヤ100を介して圧力センサチップ91に出力される。
外部への3つの信号端子99と光制御回路チップ92のおもて面の各電極パッドとは、ボンディングワイヤ101により電気的に接続されている。これら3つの信号端子99は、実施の形態1の第1〜3端子に相当する。圧力センサチップ91の出力信号はボンディングワイヤ100,リードフレーム98および光制御回路チップ92を介して、3つの信号端子99のうちの1つの端子(第3端子)に出力される。圧力センサチップ91のおもて面およびリードフレーム98の凹部96における露出箇所は、保護用の樹脂102で覆われている。圧力センサチップ91を納めた凹部96は封止材103で満たされている。
実施の形態4においては、図9に示すように、光制御回路チップ92上の各光制御回路105a〜105eへの光111の照射・遮断により圧力センサセル90の出力特性が調整される。その後、図8に示すように、光制御回路チップ92を納めた凹部97が封止材104で充填される。具体的には、まず、圧力センサチップ91を納めた凹部96を封止材103で充填する。そして、光制御回路チップ92上の各光制御回路105a〜105eに直線性の高い光111を照射して所定の入力信号を圧力センサセル90に出力することで、圧力センサセル90の出力特性を調整する。圧力センサセル90の出力特性の調整方法は、実施の形態1と同様である。その後、光制御回路チップ92を納めた凹部97を封止材104で充填する。
また、実施の形態3と同様に、EPROM、シフトレジスタ、調整回路、増幅回路など、センサ回路以外の構成について光制御回路チップ92に形成することもできる。
以上、説明したように、実施の形態4によれば、実施の形態3と同様の効果を得ることができる。
以上において本発明は本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であり、上述した各実施の形態において、例えばセンサセルの出力特性の調整のためにEPROMおよびシフトレジスタに入力される入力信号の個数等は要求される仕様等に応じて種々設定される。また、上述した各実施の形態では、センサセルの出力特性の調整のために入力されるすべての入力信号(ここでは5つ)を光制御回路により生成する場合を例に説明しているが、当該入力信号を1つでも光制御回路により生成する構成としていれば同様の効果が得られる。また、EPROM、シフトレジスタ、調整回路、増幅回路、センサ回路で構成されるホイートストーンブリッジ回路、および光制御回路以外の回路がセンサチップ上に作製されていてもよい。
以上のように、本発明にかかる半導体物理量センサ装置および半導体物理量センサ装置の製造方法は、自動車用や、医療用、産業用などの各種装置等に用いる圧力センサや加速度センサなどの物理量センサを備えた半導体物理量センサ装置に有用である。
1 EPROM
2 シフトレジスタ
3 調整回路
4 センサ回路
5,5a〜5e,105a〜105e 光制御回路
6,6a〜6e 入力信号
10 センサセル
11 第1端子(GND)
12 第2端子(Vcc)
13 第3端子(Vout)
14〜18 配線ライン(電源電圧配線ラインまたは調整配線ライン)上の接続点(DS、CLK、E、EV、CG)
19 電源電圧配線ライン
21 センサチップ
22 ケースの開口部
23 ケース
23a ケースの側面
31 増幅回路
39a〜39c 調整配線ライン
41 負荷抵抗
42 MOSFET
43 ダイオード
44,45 分圧抵抗
46 電源電圧
50,70,90 圧力センサセル
51,71,91 圧力センサチップ
52,73,93 台座部材
53 金属パイプ部材
54,74,94 樹脂ケース
55,75,95 ダイアフラム
56,58,79,80 貫通孔
57 金属薄膜
59,83,84,100,101 ボンディングワイヤ
60 段差部
61 開放端
62,77 圧力導入口
63,76,96,97 樹脂ケースの凹部
64 孔部
68,82,99 信号端子
69,86,103,104 封止材
72,92 光制御回路チップ
78,81 接着剤
85 カバーケース
98 リードフレーム
111 光

Claims (21)

  1. 検知した物理量に応じた電気信号を生成するセンサ素子と、
    前記センサ素子により生成された電気信号を外部へ出力する出力端子と、
    前記センサ素子の出力特性を調整するためのトリミングデータを記憶するメモリ回路と、
    電源電圧を供給する電源電圧端子と、
    前記電源電圧端子と前記メモリ回路との間に電気的に接続され、光の照射により前記メモリ回路への印加電圧を制御する光制御回路と、
    を備えることを特徴とする半導体物理量センサ装置。
  2. 前記メモリ回路は、
    前記トリミングデータを一時的に記憶する補助メモリ回路と、
    前記補助メモリ回路に記憶されたトリミングデータを電気的な再書き込み動作によって記憶する読み出し専用の主メモリ回路と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体物理量センサ装置。
  3. 検知した物理量に応じた電気信号を生成するセンサ素子と、
    前記センサ素子により生成された電気信号を外部へ出力する出力端子と、
    前記センサ素子の出力特性を調整するためのトリミングデータを記憶するメモリ回路と、
    電源電圧を供給する電源電圧端子と、
    前記メモリ回路に印加する電圧を供給する調整端子と、
    前記調整端子と前記メモリ回路との間に電気的に接続され、光の照射により前記メモリ回路への印加電圧を制御する光制御回路と、
    を備えることを特徴とする半導体物理量センサ装置。
  4. 前記メモリ回路は、
    前記トリミングデータを一時的に記憶する補助メモリ回路と、
    前記補助メモリ回路に記憶されたトリミングデータを電気的な再書き込み動作によって記憶する読み出し専用の主メモリ回路と、
    を備えることを特徴とする請求項3に記載の半導体物理量センサ装置。
  5. 前記光制御回路は、前記光の照射および遮断の間隔に基づく所定波形の入力信号を生成して前記メモリ回路に入力することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の半導体物理量センサ装置。
  6. 前記光制御回路は、
    前記メモリ回路への印加電圧を制御するスイッチと、
    前記光が照射されることにより起電力を発生させて前記スイッチをオンさせるダイオードと、を有することを特徴とする請求項5に記載の半導体物理量センサ装置。
  7. 前記光制御回路は、前記ダイオードへの前記光の照射および遮断の間隔により前記スイッチのオン・オフの間隔を制御して前記入力信号を生成することを特徴とする請求項6に記載の半導体物理量センサ装置。
  8. 前記電源電圧端子と前記補助メモリ回路との間に、前記補助メモリ回路に入力される前記入力信号の個数と同数の前記光制御回路が並列に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体物理量センサ装置。
  9. 前記電源電圧端子と前記主メモリ回路の間に、前記主メモリ回路に入力される前記入力信号の個数と同数の前記光制御回路が並列に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体物理量センサ装置。
  10. 前記電源電圧端子と前記補助メモリ回路との間に、少なくとも、前記補助メモリ回路に前記トリミングデータを入力する前記光制御回路が電気的に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体物理量センサ装置。
  11. 前記電源電圧端子と前記主メモリ回路との間に、2つの前記光制御回路が並列に接続されており、
    2つの前記光制御回路のうち一方の前記光制御回路は、前記電源電圧以上の第1書き込み電圧を前記主メモリ回路に供給し、他方の前記光制御回路は、前記電源電圧以上で、かつ前記第1書き込み電圧とは異なる第2書き込み電圧を前記主メモリ回路に供給することを特徴とする請求項2に記載の半導体物理量センサ装置。
  12. 前記電源電圧端子と前記他方の光制御回路との間に、昇圧回路を備えたことを特徴とする請求項11に記載の半導体物理量センサ装置。
  13. 前記調整端子と前記補助メモリ回路との間に、前記補助メモリ回路に入力される前記入力信号の個数と同数の前記光制御回路が並列に接続されていることを特徴とする請求項4に記載の半導体物理量センサ装置。
  14. 前記調整端子と前記主メモリ回路の間に、前記主メモリ回路に入力される前記入力信号の個数と同数の前記光制御回路が並列に接続されていることを特徴とする請求項4に記載の半導体物理量センサ装置。
  15. 前記調整端子と前記補助メモリ回路との間に、少なくとも、前記補助メモリ回路に前記トリミングデータを入力する前記光制御回路が電気的に接続されていることを特徴とする請求項4に記載の半導体物理量センサ装置。
  16. 前記調整端子と前記補助メモリ回路に前記トリミングデータを入力する前記光制御回路との間に、減圧回路が電気的に接続されていることを特徴とする請求項4に記載の半導体物理量センサ装置。
  17. 前記調整端子と前記主メモリ回路との間に、2つの前記光制御回路が並列に接続されており、
    2つの前記光制御回路のうち一方の前記光制御回路と前記調整端子との間に、減圧回路が電気的に接続されていることを特徴とする請求項4または16に記載の半導体物理量センサ装置。
  18. 前記センサ素子、前記メモリ回路および前記光制御回路は、同一の半導体チップに配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の半導体物理量センサ装置。
  19. 前記光制御回路は、前記センサ素子と異なる半導体チップに配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の半導体物理量センサ装置。
  20. 請求項2または4に記載の半導体物理量センサ装置の製造方法であって、
    前記センサ素子、前記メモリ回路および前記光制御回路を同一の半導体チップに配置し、
    前記センサ素子を備えた前記半導体チップを封止した後に、前記光制御回路への前記光の照射および遮断により前記補助メモリ回路に記憶されたトリミングデータを調整した、当該調整後のトリミングデータを前記主メモリ回路に記憶することを特徴とする半導体物理量センサ装置の製造方法。
  21. 請求項2または4に記載の半導体物理量センサ装置の製造方法であって、
    前記光制御回路を前記センサ素子と異なる半導体チップに配置し、
    前記センサ素子を備えた前記半導体チップを封止した後に、前記光制御回路への前記光の照射および遮断により前記補助メモリ回路に記憶されたトリミングデータを調整した、当該調整後のトリミングデータを前記主メモリ回路に記憶することを特徴とする半導体物理量センサ装置の製造方法。
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