JP2017036878A - マイクロスイッチおよび空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2つの検出対象物を単体で検出でき、構成が簡易で製造が容易なマイクロスイッチを提供する。【解決手段】マイクロスイッチ10Aは、2つの操作部材11A,12Aと、2つの端子片21A,22Aと、2つの可動接点片31A,32Aと、共通片33Aと、を備える。2つの操作部材11A,12Aと、2つの端子片21A,22Aと、2つの可動接点片31A,32Aとは、それぞれ、互いにベース14Aの幅方向に並んでいる。可動接点片31A,32Aは、それぞれの一端が共通片33Aに取り付けられ、それぞれの他端が自由端である。操作部材11A,12Aは、押圧操作により、可動接点片31A,32Aの自由端を端子片21A,22Aに電気的に接続した状態と、可動接点片31A,32Aの自由端を端子片21A,22Aから電気的に切断した状態との間で状態を切り替える。【選択図】図3

Description

この発明は、電子機器等に用いられるマイクロスイッチ、および、マイクロスイッチをエアーフィルタの検出に用いた空調装置、に関する。
従来、各種の電子機器に、検出対象物との接触により導通状態または非導通状態に切り替わるマイクロスイッチが用いられている。例えば、エアーコンディショナー室内機のような空調装置には、集塵のためのエアーフィルタを自動的に掃除する自動掃除機能を有するものがある。このような空調装置では、自動掃除機能を実行するためにエアーフィルタが移送され、エアーフィルタが掃除後に所定位置に戻ったことを確認するために、マイクロスイッチが用いられることがあった。このような空調装置で内部の正面側に左右に並べて2枚のエアーフィルタが配置される場合、2枚のエアーフィルタを検出するために、通常は2つのマイクロスイッチが必要となる。
しかしながら、2つのマイクロスイッチを空調装置に設けることは、マイクロスイッチの組み付け工数や設置スペース、空調装置の部品点数などの増加を招く。そこで、1つのマイクロスイッチを用いて2枚のエアーフィルタを検出できるようにしたフィルタ検出部品が提案されている(例えば特許文献1,2参照)。
特許文献1のフィルタ検出部品は、1つのマイクロスイッチとレバー開閉機構とを備えている。該フィルタ検出部品は、レバー開閉機構が有する2つのレバーが2枚のエアーフィルタそれぞれの側端面に接触して所定の角度になることをマイクロスイッチで検出し、マイクロスイッチの導通状態と非導通状態とが切り替わる。
特許文献2のフィルタ検出部品は、1つのマイクロスイッチと1つのシーソー機構とを備えている。該フィルタ検出部品は、シーソー機構の両端各々が2枚のエアーフィルタの正面側に接触してエアーフィルタの正面側に変位することをマイクロスイッチで検出し、マイクロスイッチの導通状態と非導通状態とが切り替わる。
特許第5238647号公報 特許第5020208号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載されたフィルタ検出部品は、マイクロスイッチとは別に、レバー開閉機構やシーソー機構が必要となるため、構成が大型かつ複雑であり、製造コストが大きい。また、フィルタ検出部品を2枚のエアーフィルタが配置される領域の間に配置する必要があり、2枚のエアーフィルタの間に間隙を確保する必要があった。このため、各エアーフィルタの面積が小さくなり、空調装置の吸気効率が低くなることに繋がっていた。
そこで、この発明の目的は、2つの検出対象物の間に配置することなく2つ検出対象物を検出でき、構成が簡易で安価に製造できるマイクロスイッチと、このマイクロスイッチを備える空調装置とを提供することにある。
この発明のマイクロスイッチは、第1の端子片、第2の端子片、共通片、第1の可動接点片、第2の可動接点片、第1の操作部材および第2の操作部材を備えている。
第1の端子片、第2の端子片、および共通片は、ベースに取り付けられている。第1の端子片と第2の端子片は、ベースの幅方向に並べられている。共通片は、第1の端子片と第2の端子片とに対してベースの幅方向に直交する方向に離間してベースに取り付けられている。
第1の可動接点片と第2の可動接点片は、ベースの幅方向に並べられている。第1および第2の可動接点片は、一端が自由端であり、他端が共通片に取り付けられている。
第1の操作部材と第2の操作部材とは、ベースの幅方向に並べられている。第1の操作部材は、押圧操作により、第1の可動接点片の自由端を第1の端子片に電気的に接続した状態と、第1の可動接点片の自由端を第1の端子片から電気的に切断した状態との間で状態を切り替える。第2の可動接点片は、押圧操作により、第2の可動接点片の自由端を第2の端子片に電気的に接続した状態と、第2の可動接点片の自由端を第2の端子片から電気的に切断した状態との間で状態を切り替える。
この構成では、第1の操作部材と第2の操作部材との状態の組み合わせに応じて、第1の端子片と第2の端子片との間が導通状態または非導通状態に切り替わる。このため、第1の操作部材が第1の検出対象物に押圧操作されて状態を切り替え、第2の操作部材が第2の操作対象物に押圧操作されて状態を切り替えるようにすれば、このマイクロスイッチ単体で2つの検出対象物を検出できる。また、このマイクロスイッチは、2つの操作部材がベースの幅方向に並んで取り付けられているので、2つの検出対象物の間の間隙に配置しなくても、2つの検出対象物を検出できる。更には、ベースに対して第1の端子片と第2の端子片と共通片とを取り付け、共通片に対して第1の可動接点片と第2の可動接点片とを取り付け、第1の操作部材と第2の操作部材とを設けることでマイクロスイッチを製造できるので、構成が簡易であり、容易に製造できる。
また、上記した共通片と第1の可動接点と第2の可動接点片とは導電材で一体に形成されていることが好ましい。この構成では、マイクロスイッチを構成する部材数がより少なく、更に構造が簡易で製造が容易である。
また、上記したマイクロスイッチは、第1の端子片および第2の端子片とベースの幅方向に並べられ、共通片に接続した状態でベースに取り付けられた第3の端子片を更に備えてもよい。このように第3の端子片を設ければ、第1の操作部材の状態に応じて、第1の端子片と第3の端子片との間が導通状態または非導通状態に切り替わり、また、第2の操作部材の状態に応じて第2の端子片と第3の端子片との間が導通状態または非導通状態に切り替わる。したがって、第1の操作部材と第2の操作部材とで2つの検出対象物を個別に検出できる。
また、上記した各操作部材は、ベースの幅方向に沿う軸周りに回動するレバーであり、この回動により、可動接点片の自由端を端子片に電気的に接続した状態と、可動接点片の自由端を端子片から電気的に切断した状態との間で状態を切り替えることが好ましい。このように構成したマイクロスイッチは、レバーを除く部分の大きさを変えずにレバーを長くするだけで、検出対象物を検出可能な領域を広げることができる。このため、マイクロスイッチのレバーを除く部分を小型に構成でき、配置に必要なスペースを小さくすることができる。
また、上記した第1の操作部材および第2の操作部材の回動軸を挟んで一方の側に、第1の端子片および第2の端子片が突出し、他方の側に第1の操作部材の先端および第2の操作部材の先端が突出していることが好ましい。このように構成すれば、電子機器の内部に配置されたマイクロスイッチで、電子機器の内側からマイクロスイッチの近傍に向けて移送されてくる検出対象物を検出する場合に、マイクロスイッチの端子片を、検出対象物が移送されてくる方向に向けることができる。これにより、マイクロスイッチに接続される接続配線を、検出対象物が移送されてくる方向、すなわち電子機器の内側に引き出すことができ、接続配線の取り回しを容易化することができる。
また、上記したマイクロスイッチは、各操作部材と各可動接点片との間にシートを更に備えることが好ましく、更には、シートの第1の可動接点片側に押し込まれる領域の周りと、第2の可動接点片側に押し込まれる領域の周りとに撓みが設けられることが好ましい。この撓みは、シートの表面の伸縮を吸収する部位である。このようなシートを設けることで、各可動接点片や各端子片の防水性や防塵性を高められる。また、シートに撓みを設けることで、可動接点片がシートを介して押し込まれる際に撓みが伸び、シートに不要な変形や応力を生じにくくすることができる。これにより、シートの位置ずれや破損が生じにくくなる。
また、上記したシートは、各可動接点片側に押し込まれる領域に突起部が設けられていてもよい。このように構成すれば、シートと可動接点片とが接触する面積を小さくでき、可動接点片に変形を大きくかつ確実に生じさせることができる。
また、所定位置を通って移送可能に構成された第1および第2のエアーフィルタと、所定位置にある第1のエアーフィルタに第1の操作部材が接触し、所定位置にある第2のエアーフィルタに第2の操作部材が接触するように配置されたマイクロスイッチとを備えて、各操作部材がエアーフィルタに接触する状態に応じて、各可動接点片と各端子片との導通状態または非導通状態を切り替えるように空調装置を構成することもできる。このようにすれば、2枚のエアーフィルタを狭い間隔で配置しても、1つのマイクロスイッチで2枚のエアーフィルタを検出でき、空調装置の吸気効率を高められる。
この発明によれば、2つの検出対象物の間の間隙に配置することなくマイクロスイッチ単体で2つの検出対象物を検出できる。また、マイクロスイッチを簡易な構成にすることができ、マイクロスイッチを容易に製造することができる。
第1の実施形態に係るマイクロスイッチの外観を示す斜視図である。 第1の実施形態に係るマイクロスイッチが備える端子片の周辺構成を示す部分斜視図である。 第1の実施形態に係るマイクロスイッチを分解した状態で見た分解斜視図である。 第1の実施形態に係るマイクロスイッチが備えるシートを示す部分斜視図である。 第1の実施形態に係るマイクロスイッチの動作状態を模式的に示す側面断面図である。 第1の実施形態に係るマイクロスイッチの使用例を示す模式図である。 第2の実施形態に係るマイクロスイッチが備える端子片の周辺構成を示す部分斜視図である。 第2の実施形態に係るマイクロスイッチが備えるシートを示す模式図である。
以下、この発明の第1の実施形態に係るマイクロスイッチ10Aについて説明する。図1は、マイクロスイッチ10Aの外観を示す斜視図である。
このマイクロスイッチ10Aは、第1の操作部材11A、第2の操作部材12A、カバー13A、ベース14A、第1の端子片21A、第2の端子片22A、および、第3の端子片23Aを備えている。
操作部材11A、操作部材12A、カバー13A、および、ベース14Aは、それぞれ、絶縁性の樹脂を成形してなる。端子片21A,22A,23Aは、それぞれベース14Aにインサート成形された導電材からなる。
カバー13Aは、ベース14Aに取り付けられていて、ベース14Aとともに箱状をなす。ベース14Aおよびカバー13Aは、ベース14Aにカバー13Aが取り付けられる側から見て概略矩形である。以下、ベース14Aに対してカバー13Aが取り付けられる側の方向を、厚み方向とする。
第1乃至第3の端子片21A,22A,23Aは、厚み方向から見たベース14Aの一辺に沿って並んでいて、ベース14Aの側面から直交する方向に突出している。端子片23Aは、端子片21Aと端子片22Aとの間に配置されている。以下、端子片21Aに対して端子片23Aと端子片22Aとが順に並ぶ方向を、幅方向とする。また、端子片21A,22A,23Aがベース14Aから突出する方向を、端子方向とする。
第1及び第2の操作部材11A,12Aは、幅方向に並べてカバー13Aに取り付けられている。操作部材11A,12Aの一端は、カバー13Aから厚み方向に突出している。操作部材11A,12Aの他端は、幅方向に平行または略平行な軸に沿ってカバー13Aに軸支されている。そして、操作部材11A,12Aは、外力を受けていない状態では、カバー13Aから厚み方向に突出している状態に保持されている。この状態で、操作部材11A,12Aは、端子方向とは逆方向に傾斜している。そして、操作部材11A,12Aは、この状態で、端子方向や厚み方向から押圧操作による外力が働くことによって、端子方向とは逆方向に回動するように構成されている。
図2(A)は、ベース14Aおよび端子片21A,22A,23Aの周辺構造を示す部分斜視図である。図2(B)は、ベース14Aを除いた状態での端子片21A,22A,23Aの周辺構造を示す部分斜視図である。
マイクロスイッチ10Aは、前述した構成に加えて、更に、第1の可動接点片31A、第2の可動接点片32A、および、共通片33Aを備えている。なお、前述した第3の端子片23Aは、共通片33Aの一部として構成されている。
ベース14Aは、厚み方向に開口する収容部15A,16Aを備えている。収容部15Aは、操作部材11Aに対向する位置に設けている。収容部16Aは、操作部材12Aに対向する位置に設けている。すなわち、収容部15Aと収容部16Aは、幅方向に並べられている。ここでは、収容部15A,16Aそれぞれの内底面は、厚み方向の位置(深さ)が異なる2段に成形していて、端子方向側の段領域はより深く、端子方向とは反対側の段領域はより浅くしている。
第1の端子片21Aは、短冊状や平板状の導電材にプレス加工を施して打ち抜くことによって、厚み方向から見て逆L字状に成形されている。また、端子片21Aは、中央付近を厚み方向に折り曲げることによって、両端が延びる方向を厚み方向にずらしている。端子片21Aの一端は、ベース14Aから突出していて、端子片21Aの他端は、ベース14Aに埋め込まれている。そして、端子片21Aにおけるベース14Aに埋め込まれている部分の先端には、収容部15Aの内底面から露出する端子露出部24Aを設けている。
第2の端子片22Aは、短冊状や平板状の導電材にプレス加工を施して打ち抜くことによって、厚み方向から見てL字状に成形されている。また、端子片22Aは、中央付近を厚み方向に折り曲げることによって、両端が延びる方向を厚み方向にずらしている。端子片22Aの一端は、ベース14Aから突出していて、端子片22Aの他端は、ベース14Aに埋め込まれている。そして、端子片22Aにおけるベース14Aに埋め込まれている部分の先端には、収容部16Aの内底面から露出する端子露出部25Aを設けている。
共通片33Aは、短冊状または平板状の導電材にプレス加工を施して打ち抜くことによって、厚み方向から見てT字状に成形されている。また、共通片33Aは、幅方向から見て平板状である。この共通片33Aは、前述した端子片23Aを一体に成形している。以下、端子片23Aは、共通片33Aにおけるベース14Aから突出する部位から直線状に延びる部分とする。また、共通片33Aにおける端子片23Aの一端から直交して延びる部位を直交部34Aとする。
端子片23Aは、ベース14Aの内部で2つの収容部15A,16Aに挟まれる位置を通るように設けている。直交部34Aの一端は、収容部15Aの内底面に露出している。この直交部34Aが収容部15Aの内底面で露出する位置は、前述した第1の端子片21Aの端子露出部24Aが収容部15Aの内底面に露出する位置に対して、端子方向とは反対側に離間している。直交部34Aの他端は、収容部16Aの内底面に露出している。この直交部34Aが収容部16Aの内底面で露出する位置は、前述した第2の端子片22Aの端子露出部25Aが収容部16Aの内底面に露出する位置に対して、端子方向とは反対側に離間している。
可動接点片31Aは、帯状の導体片として成形し、収容部15Aに配置している。可動接点片31Aの一端は、共通片33Aに導通するように、直交部34Aの厚み方向に露出する面に取り付けている。可動接点片31Aの他端は、端子片21Aの端子露出部24Aに対して、厚み方向に間隔を空けて対向する自由端としている。
可動接点片32Aは、帯状の導体片として成形し、収容部16Aに配置している。可動接点片32Aの一端は、共通片33Aに導通するように、直交部34Aの厚み方向に露出する面に取り付けている。可動接点片32Aの他端は、端子片22Aの端子露出部25Aに対して、厚み方向に間隔を空けて対向する自由端としている。
したがって、可動接点片31Aと可動接点片32Aは、幅方向に並べられている。そして、可動接点片31Aと可動接点片32Aとは、共通片33Aを介して互いに導通するとともに、端子片23Aにも導通している。なお、可動接点片31A,32Aの共通片33Aへの取り付けは、例えば溶接、圧着、はんだ付け、嵌合などにより実現することができる。
図3は、マイクロスイッチ10Aを分解した状態で見た分解斜視図である。
マイクロスイッチ10Aは、前述した構成に加えて、更に、シート17A、および、コイルバネ18A,19Aを備えている。
シート17Aは、耐水性を有する樹脂等からなる。シート17Aは、ベース14Aの厚み方向側を覆うように設けられている。シート17Aは、収容部15A,16Aを塞ぐことで、マイクロスイッチ10Aの防水性および防塵性を高める。このシート17Aは、例えば、ベース14Aとカバー13Aに挟み込まれることで固定されている。また、ベース14Aにおける収容部15A,16Aそれぞれの外側を囲む位置からは、シート17A側にリブ41Aが突出している。このリブ41Aは、シート17Aを部分的に押し込むことで、カバー13Aおよびベース14Aとシート17Aとの密着性を増大させる。このようなリブ41Aを設けることで、マイクロスイッチ10Aの防塵性および防水性を更に向上させられる。
カバー13Aには、開口部42A,43Aを設けている。開口部42Aは、前述したベース14Aの収容部15Aに対向するように設けている。開口部43Aは、前述したベース14Aの収容部16Aに対向するように設けている。このカバー13Aとベース14Aとは、例えば、カバー13Aの側面に2つずつ設けた合計4つの角環状の係止部50Aと、ベース14Aの側面に2つずつ設けた合計4つの爪51Aとを噛み合わせることにより、互いに固定されている。
第1の操作部材11Aは、レバー状であり、一端側がカバー13Aの開口部42Aから厚み方向に突出している状態に保持される。また、第1の操作部材11Aの他端側は、カバー13Aの開口部42Aに収容された状態で、カバー13Aに取り付けられている。第1の操作部材11Aのカバー13Aに取り付けられる部分は、カム46Aとして構成されている。第2の操作部材12Aは、レバー状であり、一端側がカバー13Aの開口部43Aから厚み方向に突出している状態に保持される。また、第2の操作部材12Aの他端側は、カバー13Aの開口部43Aに収容された状態で、カバー13Aに取り付けられている。第2の操作部材12Aのカバー13Aに取り付けられる部分は、カム47Aとして構成されている。操作部材11A,12Aは、例えば、カム46A,47Aに設けられた軸孔48Aに、カバー13Aに設けられた円柱状の軸部49Aがはめ込まれることで、カバー13Aに軸支されている。
コイルバネ18Aは、操作部材11Aに取り付けられていて、操作部材11Aがカバー13Aから厚み方向に突出している状態で保持されるように、操作部材11Aを付勢する。コイルバネ19Aは、操作部材12Aに取り付けていて、操作部材12Aがカバー13Aから厚み方向に突出している状態で保持されるように、操作部材12Aを付勢する。コイルバネ18A,19Aは、例えば、操作部材11A,12Aのカム46Aに設けられた溝部分(不図示)に挿入し、両端部間に圧力をかけた状態で操作部材11A,12Aとカバー13Aとのそれぞれに係止することで、操作部材11A,12Aを付勢する。
これらの部材によってマイクロスイッチ10Aは構成されている。そして、マイクロスイッチ10Aは、端子片21A,22A,23Aがインサート成形されたベース14Aに、可動接点片31A,32Aを溶接等により取り付け、コイルバネ18A,19Aを取り付けた操作部材11A,12Aを、カバー13Aに取り付け、その後に、シート17Aを挟んでベース14Aにカバー13Aを取り付けることで製造できる。したがって、このマイクロスイッチ10Aは、少ない工程数で容易に製造することができる。また、例えば、可動接点片31A,32Aは平板状であるので、曲げ加工などが不要で容易に成形でき、形状精度も高い。また、シート17Aは、ベース14Aとカバー13Aとの間に挟み込むことで固定しているので、その組み付けが容易である。
図4は、シート17Aの要部断面を示す斜視図である。シート17Aには、円環状に蛇腹部71A,72Aを設けている。また、シート17Aにおける蛇腹部71A,72Aに囲まれる領域には、厚み方向とは反対側、すなわちベース14A側に突出する第1の突起部73A,74Aを設けている。蛇腹部71A,72Aは、厚み方向から見て円環状であり、それぞれ断面視して厚み方向の上下に繰り返し曲がる波状の撓みを持っている。これらの蛇腹部71A,72Aは、シート17Aの表面の伸縮を吸収して、周囲よりも大きく伸びまたは縮みが生じる。したがって、蛇腹部71A,72Aに囲まれる突起部73A,74Aは、蛇腹部71A,72Aの伸びや縮みを伴って、シート17Aの垂直方向に弾性的に変位自在となっている。
図5は、マイクロスイッチ10Aの使用時の動作を模式的に示す側面断面図である。図5中には、操作部材11Aを横断する断面を示している。以下では、操作部材11A,12Aの動作について、操作部材11Aを代表として説明する。操作部材12Aに係る動作についての説明は省くが、操作部材12Aに係る動作は、操作部材11Aに係る動作と同様である。
シート17Aは、突起部73Aの厚み方向側の位置に前述した操作部材11Aのカム46Aが対向する。突起部73Aは、可動接点片31Aの中央付近に対向する。操作部材11Aのカム46Aは、ここでは、操作部材11Aの回動軸53Aに垂直な断面形状が概略円形状であり、外周の一部が略直線状に切り落とされている。なお、カム46Aの断面形状は上記以外の他の断面形状であってもよい。カム46Aの断面形状は、操作部材11Aの回動軸53Aからカム46Aの表面までの距離(以下、カム半径という。)を、カム46A表面の何点かの箇所で決定し、それらを直線や曲線で繋ぐように設定するとよい。例えば、操作部材11Aが外力を受けていない状態でカム46Aにシート17Aが接触する第1の箇所でのカム半径は、カム46Aの回動軸53Aから、変形していない状態のシート17Aまでの間隔と略一致するように設定することができる。また、マイクロスイッチ10Aの導通状態と非導通状態とが切り替わる操作部材11Aの角度でカム46Aにシート17Aが接触する第2の箇所でのカム半径は、可動接点片31Aを端子片21Aに接触させるために必要な押込量に基づいて設定することができる。また、可動接点片31Aが最も押し込まれる状態になる操作部材11Aの角度でカム46Aにシート17Aが接触する第3の箇所でのカム半径は、可動接点片31Aの最大押込量に基づいて設定することができる。
図5に示す例では、検出対象物101Aが所定位置に到来していないとき、操作部材11Aは、カバー13Aから厚み方向に突出している状態に保持され、検出対象物101Aが到来する所定位置に重なる(破線参照)。操作部材11Aが破線の状態であるとき、以下に示す(1)〜(3)の状態になる。
(1)カム46Aは、外周の直線部分でシート17Aに接触するが、シート17Aをベース14A側に押し込まない。
(2)シート17Aの突起部73Aは、可動接点片31Aを押し込まない。
(3)可動接点片31Aは、ベース14Aと略平行に延び、端子片21Aの端子露出部24Aと接触しない。
したがって、検出対象物101Aが所定位置に到来していなければ、可動接点片31Aと端子片21Aとは互いに分離して導通しない。
検出対象物101Aが所定位置に到来する際には、操作部材11Aに検出対象物101Aが接触することにより、操作部材11Aが押圧操作を受けて、検出対象物101Aが到来する方向と同方向に回動していく。
ここでは、操作部材11Aの先端52Aが、回動軸53Aを挟んで端子片22A,22B,22Cとは反対側に突出するようにしている。すなわち、操作部材11Aは、端子方向とは反対側に傾斜させた状態で保持している。したがって、操作部材11Aは、検出対象物101Aが端子方向から到来する場合だけでなく、検出対象物101Aが厚み方向から到来するような場合にも、操作部材11Aは検出対象物101Aが到来する方向と同方向に回動することになる。
このように操作部材11Aが回動していく際には、カム46Aは、まず、外周の直線部分と円弧部分との間の角部分でシート17Aに接触し、次いで、外周の円弧部分でシート17Aに接触するようになる。カム46Aが外周の直線部分と円弧部分との間の角部分でシート17Aに接触する間は、操作部材11Aが回動するにつれて、カム46Aによるシート17Aの押込量が増加していく。そして、カム46Aが外周の円弧部分でシート17Aに接触する間は、操作部材11Aが回動しても、カム46Aによるシート17Aの押込量は一定のままとなる。
より具体的には、まず、操作部材11Aが検出対象物101Aに接触して回動し始めると、カム46Aの外周直線部分と外周円弧部分との間の角部分がシート17Aに接触する状態になり、この角部分がシート17Aをベース14A側に押し込んでいく。このとき、蛇腹部71Aは次第に伸び、シート17Aには、蛇腹部71Aを除いて不要な変形や応力が生じにくい。したがって、蛇腹部71Aを設けることにより、シート17Aは位置ずれや破損を生じにくくすることができる。
操作部材11Aの回動が更に進んで、シート17Aの突起部73Aが可動接点片31Aの長手方向の中央付近に接触すると、突起部73Aが可動接点片31Aをベース14A側に押し込むようになり、可動接点片31Aがベース14A側に撓むように変形していく。シート17Aに設けられた突起部73Aが可動接点片31Aに接触するので、シート17Aに突起部73Aを設けることで、可動接点片31Aをシート17Aのベース14A側の面から離すことができ、可動接点片31Aとシート17Aとの接触面積を小さくすることができる。このことにより、可動接点片31Aに変形を大きくかつ確実に生じさせることができる。
そして、操作部材11Aが端子方向と反対側に回動して、ベース14Aに対する角度が所定角度(図中のθa)を超えると、可動接点片31Aの先端が端子片21Aの端子露出部24Aに接触し、可動接点片31Aと端子片21Aとが電気的に接続される。
そして、操作部材11Aの回動が更に進むと、カム46Aが外周における円弧部分でシート17Aに接触するようになる。すると、操作部材11Aの回動が更に進んでも、シート17Aや可動接点片31Aがカム46Aに更に押し込まれることはなくなる。このため、可動接点片31Aが過剰に変形して故障するようなことが起こりにくくなる。したがって、このマイクロスイッチ10Aは、操作部材11Aが回動する角度範囲を極めて広くすることができる。例えば、操作部材11Aがベース14Aと略平行になるまで、操作部材11Aを回動させることができる。
このように、このマイクロスイッチ10Aでは、第1の操作部材11Aが検出対象物101Aに接触して回動することにより、可動接点片31Aと端子片21Aとの間が、可動接点片31Aと端子露出部24Aとが分離して電気的に切断した非導通状態から、可動接点片31Aと端子露出部24Aとが接触して電気的に接続した導通状態に切り替わる。また、逆に、検出対象物101Aが所定位置から離れていく際には、検出対象物101Aが所定位置に到来する際とは反対周りで操作部材11Aが回動していくため、可動接点片31Aと端子片21Aとの間が、可動接点片31Aと端子露出部24Aとが接触して電気的に接続した導通状態から、可動接点片31Aと端子露出部24Aとが分離して電気的に切断した非導通状態に切り替わることになる。
そして、第2の操作部材12Aに係る動作は、上記した第1の操作部材11Aに係る動作と同様である。すなわち、第2の操作部材12Aが検出対象物に接触して回動することにより、可動接点片32Aと端子露出部25Aとが分離して電気的に切断した非導通状態から、可動接点片32Aと端子露出部25Aとが接触して電気的に接続した導通状態に切り替わる。また、逆に、検出対象物が所定位置から離れていく際には、検出対象物が所定位置に到来する際とは反対周りで操作部材12Aが回動していくため、可動接点片32Aと端子露出部25Aとが接触して電気的に接続した導通状態から、可動接点片32Aと端子露出部25Aとが分離して電気的に切断した非導通状態に切り替わることになる。
したがって、このマイクロスイッチ10Aでは、操作部材11A,12Aそれぞれの検出対象物との接触状態の組み合わせに応じて、第1の端子片21Aと第2の端子片22Aとの間が導通状態または非導通状態に切り替わる。具体的には、操作部材11Aと操作部材12Aとがともに検出対象物に接触した状態であれば、すなわち、操作部材11Aと操作部材12Aとがともに端子方向とは反対側に回動していれば、端子片21Aと端子片22Aとの間は導通する。逆に、操作部材11Aと操作部材12Aとのいずれか一方または両方が検出対象物に接触していない状態であれば、すなわち、操作部材11Aと操作部材12Aとのいずれか一方または両方が厚み方向に突出している状態に保持されていれば、端子片21Aと端子片22Aとの間は導通しない。このように、マイクロスイッチ10Aは、操作部材11A,12Aそれぞれの近傍に配置される2つの検出対象物を単体で検出することができる。
また、この例においては、第1および第2の端子片21A,22Aに加えて、第3の端子片23Aを第1および第2の可動接点片31A,32Aと導通するように設けている。したがって、第1の操作部材11Aの検出対象物との接触状態に応じて、第1の端子片21Aと第3の端子片23Aとの間が導通状態または非導通状態に切り替わる。また、第2の操作部材12Aの検出対象物との接触状態に応じて、第2の端子片22Aと第3の端子片23Aとの間が導通状態または非導通状態に切り替わる。したがって、このマイクロスイッチ10Aは、操作部材11A,12Aそれぞれの近傍に配置される2つの検出対象物を個別に検出することができる。なお、第3の端子片23Aについては、この発明の必須の構成ではなく、端子片23Aを省いて端子片21A,22Aのみを設けるようにしてもよい。
また、このマイクロスイッチ10Aは、操作部材11A,12Aを除く部分の大きさを変えずに、操作部材11A,12Aのみを長くすることができる。このため、検出対象物101Aを検出可能な領域を拡げることができ、検出対象物101Aに到来方向に対して垂直な方向(上下方向)の位置ずれがあったとしても、検出対象物101Aの到来を高感度に検出することができる。
ここで、このマイクロスイッチ10Aの具体的な使用状況について例示する。図6は、マイクロスイッチ10Aの使用例を示す模式図である。
以下では、自動掃除機能を有する空調装置100Aで、マイクロスイッチ10Aを用いてエアーフィルタ(検出対象物)101A,102Aを検出する場合について説明する。空調装置100Aにおいてエアーフィルタ101A,102Aの自動掃除機能を実行する際には、エアーフィルタ101A,102Aが空調装置100Aの内部の経路で移送されることで、エアーフィルタ101A,102Aの掃除(塵芥除去)が行われる。そして、自動掃除機能の実行が終わると、エアーフィルタ101A,102Aは所定位置に戻るように移送される。マイクロスイッチ10Aは、空調装置100Aの内部でエアーフィルタ101A,102Aが移送される経路の終端部分に設けられる。マイクロスイッチ10Aは、2枚のエアーフィルタ101A,102Aが、いずれも所定位置に隣接して配置されているか否かを検出する。
より具体的には、マイクロスイッチ10Aは、所定位置に配置される2枚のエアーフィルタ101A,102Aそれぞれの、移送方向(図6(A)中の黒矢印参照)に延びる縁同士が隣接する部分に対面するように設けられる(図6(B)参照)。また、マイクロスイッチ10Aの操作部材11A,12Aは、所定位置に配置されたエアーフィルタ101A,102Aの縁に一対一で接触するように、互いの配置間隔および幅寸法が設定される。このため、操作部材11A,12Aは、それぞれが対応するエアーフィルタ101Aまたはエアーフィルタ102Aが所定位置に到来していないときは厚み方向に突出している状態に保持される。また、操作部材11A,12Aは、それぞれが対応するエアーフィルタ101Aまたはエアーフィルタ102Aが所定位置に到来するときに、エアーフィルタ101A,102Aの移送方向と同方向に回動する。そして、マイクロスイッチ10Aは、操作部材11A,12Aがともにエアーフィルタ101A,102Aの移送方向に回動した状態にあるか否かを検出する。
このように空調装置100Aの内部にマイクロスイッチ10Aを配置することにより、このマイクロスイッチ10Aを単体で用いるだけで、所定位置に2枚のエアーフィルタ101A,102Aが隣接して存在しているか否かを検出することができる。また、マイクロスイッチ10Aは、所定位置に到来した2枚のエアーフィルタ101A,102Aそれぞれの正面または背面に対面するように配置することができ、2枚のエアーフィルタ101A,102Aの間の間隙に配置する必要がない。このため、2枚のエアーフィルタ101A,102Aの間には、マイクロスイッチ10Aを配置するための余計なスペースを設ける必要が無い。したがって、この空調装置100Aでは、2枚のエアーフィルタ101A,102Aの間の隙間を極めて小さくすることができ、2枚のエアーフィルタ101A,102Aそれぞれの面積を大きくすることができる。このことにより、空調装置100Aの吸気効率を高められる。
また、このマイクロスイッチ10Aは、2枚のエアーフィルタ101A,102Aの移送方向に対して、端子片21A,22A,23Aが反対の方向に延びている。したがって、このマイクロスイッチ10Aに接続される接続配線(不図示)は、2枚のエアーフィルタ101A,102Aが所定位置に到来してくる方向に向けてマイクロスイッチ10Aから引き出すことができる。このため、マイクロスイッチ10Aを空調装置100Aにおけるエアーフィルタ101A,102Aよりも内側(熱交換器側)に配置する場合、接続配線は、空調装置100Aの内側(熱交換器側)に向けてマイクロスイッチ10Aから引き出されることになる。したがって、マイクロスイッチ10Aの接続配線を、エアーフィルタの内側に配置される回路基板まで複雑に引き回すことなく簡単な経路で配線することができる。また、マイクロスイッチ10Aを、空調装置100Aにおけるエアーフィルタ101A,102Aよりも内側(熱交換器側)に配置すれば、空調装置100Aにおけるエアーフィルタ101A,102Aよりも外側に、マイクロスイッチ10Aおよび接続配線を配置する必要が無いので、空調装置100Aをより小型に構成することが可能になる。
以上のようにこの例に係るマイクロスイッチ10Aは構成および使用することができる。なお、この例で示したマイクロスイッチ10Aにおいては、操作部材11A,12Aが厚み方向に突出している状態に保持されていると、端子片21A,22Aと可動接点片31A,32Aとの間が非導通となり、操作部材11A,12Aが端子方向とは反対方向に回動していると、端子片21A,22Aと可動接点片31A,32Aが導通する例を示したが、逆に、操作部材11A,12Aが厚み方向に突出している状態に保持されていると、端子片21A,22Aと可動接点片31A,32Aが導通し、操作部材11A,12Aが端子方向とは反対方向に回動していると、端子片21A,22Aと可動接点片31A,32Aが非導通になるように構成することもできる。この場合には、操作部材11A,12Aの近傍それぞれに検出対象物が無い場合にのみ、端子片21Aと端子片22Aとの間は導通し、操作部材11A,12Aの一方または双方の近傍に検出対象物が有る場合にのみ、端子片21Aと端子片22Aとの間は非導通になる。
なお、この例においては、シート17Aに蛇腹部71A,72Aおよび突起部73A,74Aを設けたが、蛇腹部71A,72Aおよび突起部73A,74Aについては、この発明の必須の構成ではなく、蛇腹部71A,72Aと突起部73A,74Aとのいずれか一方または両方を省いてシート17Aを構成してもよい。また、シート17A自体もこの発明の必須の構成ではなく、シート17Aを省いて、操作部材11A,12Aと可動接点片31A,32Aとが直接接触する構成としてもよい。
その他、各部の形状や材料についても、上記した例に限られるものではなく、適宜の形状や材料を用いることができる。例えば操作部材11A,12Aはレバー形状に限られるものではなく、押しボタン等のその他の形状とすることもできる。
次に、この発明の第2の実施形態に係るマイクロスイッチ10Bについて説明する。以下、第1の実施形態と同様な構成には、第1の実施形態で用いた符号の添え字を「A」から「B」に変更した符号を付して説明を行う。また、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成についての説明は省く。
図7(A)は、マイクロスイッチ10Bにおけるベース14Bおよび端子片21B,22B,23Bの周辺構造を示す部分斜視図である。図7(B)は、ベース14Bを除いて端子片21B,22B,23Bの周辺構造を示す部分斜視図である。
ベース14Bは、厚み方向から見てE字状に成形された収容部15Bを備える。また、マイクロスイッチ10Bは、収容部15Bに収容された共通片33Bを備える。共通片33Bは、平面視してE字形状に成形されており、互いに並行して延びる3つの短冊状の枝部分と、3つの枝部分それぞれの基端側を繋いで延びる連結部分とを有している。共通片33Bの両端に位置する枝部分は、それぞれ、可動接点片31B、および可動接点片32Bであり、共通片33Bに一体に成形されている。また、共通片33Bの中央に位置する枝部分は、第3の端子片23Bに当接した状態で保持されることにより、第3の端子片23Bに導通する。そして、共通片33Bは、連結部分に設けられた孔に、ベース14Bに設けられた突起をはめ込むことにより、ベース14Bに取り付けられている。第3の端子片23Bは、共通片33Bの中央の枝部分に対向して延びる短冊状の金属片として単体で構成されている。
そして、共通片33Bの可動接点片31Bは、端子片21Bと間隔を空けて対向するように構成されている。共通片33Bの可動接点片32Bは、端子片22Bと間隔を空けて対向するように構成されている。
図8(A)は、シート17Bの要部断面を示す斜視図である。シート17Bは、操作部材11Bに対向する領域に設けられる蛇腹部71Bおよび突起部73Bと、操作部材12Bに対向する領域に設けられる蛇腹部72Bおよび突起部74Bとに加えて、突起部75Bを更に備えている。突起部75Bは、シート17Bのベース14B側の面から、ベース14B側に突出している。突起部73B,74Bはこの発明で言う第1の突起部であり、突起部75Bはこの発明で言う第2の突起部である。
図8(B)は、シート17Bと共通片33Bとの配置関係を示す断面図である。シート17Bの突起部75Bは、共通片33Bと第3の端子片23Bとが当接する部分に重なるように設けられている。シート17Bは、図示していないカバー13Bとベース14Bとに挟み込まれることで固定されているので、共通片33Bは、シート17Bの突起部75Bと、第3の端子片23Bとに挟み込まれている。
このようにマイクロスイッチ10Bは構成されているので、マイクロスイッチ10Bを製造する際には、共通片33Bと第3の端子片23Bとをはんだ付けなどで固定するような工程を実行する必要がなく、第3の端子片23Bがインサート成形されたベース14Bに、共通片33Bを取り付けた、そしてシート17Bを重ねてからカバー13Bを取り付けるだけで、共通片33Bと第3の端子片23Bとの導通を確保することができる。このマイクロスイッチ10Bでは可動接点片31Bと可動接点片32Bとが一体の共通片33Bとして構成されているので、第1の実施形態に比べて部材数を削減でき、部材の取り付け工程の数も減らすことができ、更に容易に製造できる。
なお、空調装置は、自動掃除機能を持たない室内機であってもよく、その他の空気清浄機などであってもよい。
10A,10B…マイクロスイッチ
11A,11B…第1の操作部材
12A,12B…第2の操作部材
13A,13B…カバー
14A,14B…ベース
15A,16A,15B…収容部
17A,17B…シート
18A,19A…コイルバネ
21A,21B…第1の端子片
22A,22B…第2の端子片
23A,23B…第3の端子片
24A,25A…端子露出部
31A,31B…第1の可動接点片
32A,32B…第2の可動接点片
33A,33B…共通片
34A…直交部
41A…リブ
42A,43A…開口部
46A,47A…カム
48A…軸孔
49A…軸部
50A…係止部
51A…爪
52A…先端
53A…回動軸
71A,72A,71B,72B…蛇腹部
73A,74A,73B,74B,75B…突起部
100A…空調装置
101A,102A…エアーフィルタ

Claims (9)

  1. ベースの幅方向に並べられて、前記ベースに取り付けられた第1の端子片および第2の端子片、
    前記第1の端子片と前記第2の端子片とに対して前記ベースの幅方向に直交する方向に離間して前記ベースに取り付けられた共通片、
    前記ベースの幅方向に並べられ、一端が自由端であり、他端が前記共通片に取り付けられた第1の可動接点片および第2の可動接点片、
    押圧操作により、前記第1の可動接点片の自由端を前記第1の端子片に電気的に接続した状態と、前記第1の可動接点片の自由端を前記第1の端子片から電気的に切断した状態との間で状態を切り替える第1の操作部材、
    および、
    押圧操作により、前記第2の可動接点片の自由端を前記第2の端子片に電気的に接続した状態と、前記第2の可動接点片の自由端を前記第2の端子片から電気的に切断した状態との間で状態を切り替える第2の操作部材、
    を備え、
    前記第1の操作部材と前記第2の操作部材とは、前記ベースの幅方向に並べられている、マイクロスイッチ。
  2. 前記共通片と前記第1の可動接点片と前記第2の可動接点片とは導電材で一体形成した、請求項1に記載のマイクロスイッチ。
  3. 前記共通片には、前記第1の端子片および前記第2の端子片と前記ベースの幅方向に並ぶ第3の端子片が一体的に形成されている、
    請求項1に記載のマイクロスイッチ。
  4. 前記第1の端子片および前記第2の端子片と前記ベースの幅方向に並べられ、前記ベースに取り付けられた第3の端子片を更に備え、
    前記共通片と前記第3の端子片とは、当接した状態で保持されている、
    請求項2に記載のマイクロスイッチ。
  5. 前記第1の操作部材は、前記ベースの幅方向に沿う軸周りに回動するレバーであり、この回動により、前記第1の可動接点片の自由端を前記第1の端子片に電気的に接続した状態と、前記第1の可動接点片の自由端を前記第1の端子片から電気的に切断した状態との間で状態を切り替え、
    前記第2の操作部材は、前記ベースの幅方向に沿う軸周りに回動するレバーであり、この回動により、前記第2の可動接点片の自由端を前記第2の端子片に電気的に接続した状態と、前記第2の可動接点片の自由端を前記第2の端子片から電気的に切断した状態との間で状態を切り替える、
    請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のマイクロスイッチ。
  6. 前記第1の操作部材および前記第2の操作部材の回動軸を挟んで一方の側に、前記第1の端子片および前記第2の端子片が突出し、他方の側に前記第1の操作部材の先端および前記第2の操作部材の先端が突出している、
    請求項5に記載のマイクロスイッチ。
  7. 前記第1および前記第2の操作部材と前記第1および前記第2の可動接点片との間にシートを更に備え、
    前記シートは、前記第1の可動接点片側に押し込まれる領域の周りと、前記第2の可動接点片側に押し込まれる領域の周りとに、当該シートの表面の伸縮を吸収させるための撓みが設けられている、
    請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のマイクロスイッチ。
  8. 前記シートは、前記第1の可動接点片側に押し込まれる領域と、前記第2の可動接点片側に押し込まれる領域とに、前記ベース側に突出する突起部が設けられている、
    請求項7に記載のマイクロスイッチ。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のマイクロスイッチと、
    所定位置を通って移送可能に構成された第1のエアーフィルタおよび第2のエアーフィルタと、を備え、
    前記マイクロスイッチは、所定位置にある前記第1のエアーフィルタに前記第1の操作部材が接触し、所定位置にある前記第2のエアーフィルタに前記第2の操作部材が接触するように配置され、
    前記第1の操作部材は、前記第1のエアーフィルタから受ける押圧操作により、前記第1の可動接点片の自由端を前記第1の端子片に電気的に接続した状態と、前記第1の可動接点片の自由端を前記第1の端子片から電気的に切断した状態との間で状態を切り替え、
    前記第2の操作部材は、前記第2のエアーフィルタから受ける押圧操作により、前記第2の可動接点片の自由端を前記第2の端子片に電気的に接続した状態と、前記第2の可動接点片の自由端を前記第2の端子片から電気的に切断した状態との間で前記第2の可動接点片の状態を切り替える、
    空調装置。
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