JP2017036104A - パーツフィーダ - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送路の搬送面上にあるワーク全体の搬送速度に基準値からずれが生じた場合に、そのずれを自動で調整でき、排出能力および正方向率が良好な状態に維持できるパーツフィーダを提供する。【解決手段】パーツフィーダ100は複数のワーク3を載置可能な搬送面10aを有する搬送面10aと、ワーク3を搬送させる振動を搬送面10aに付与する第2駆動手段11と、ワーク3単体の搬送速度を算出する単体速度算出手段42aと、ワーク3単体の搬送速度に基づき、搬送面10a上にある複数のワーク3の平均速度を算出する平均速度算出手段42bと、ワーク3の平均速度および予め定められたワーク3の基準搬送速度に基づく指令値を第2駆動手段11に出力するリニア駆動部制御手段47bとを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、搬送路を搬送するワーク全体の搬送速度に基準値からずれが生じた場合に、そのずれを自動で調整可能なパーツフィーダに関する。
従来より、パーツフィーダとして、電子部品等のワークの姿勢判別を行い、不適切な姿勢(不正姿勢)のワークを搬送路上から排除しつつ、それ以外の適正姿勢のワークを所定の供給先に搬送可能なものが知られている(例えば特許文献1)。特許文献1に開示のパーツフィーダは、搬送路を搬送するワーク単体の画像データを得て、その画像データに基づき当該ワークの姿勢を判別する。また、当該画像データを、当該ワーク単体の搬送速度の算出にも利用し、算出した搬送速度に基づき、姿勢が不適切と判別されたワークに向けて排除手段が圧縮空気を噴射するタイミングを調整する。このようなタイミング補正により、搬送路上を連続搬送される複数のワークそれぞれに多少の搬送速度差があっても、不適正姿勢のワークを安定して搬送路上から排除可能としている。
特開2015−30566号公報
ところで、特許文献1に開示のパーツフィーダをはじめ、この種のパーツフィーダでは、ワークの搬送速度が予め定められた基準の搬送速度となる理論上の周波数や振幅で駆動手段を一定に駆動させることが通例である。そして、このような駆動手段から搬送路に振動を与えることで、ワークの搬送速度を安定させ、個々のワークの搬送速度に多少ずれがあったとしても、搬送路上にあるワーク全体でみれば基準の搬送速度で搬送されていると推定していた。
しかしながら、この場合、ワークの搬送に伴う搬送路面の摩耗やワーク表面材の削れ粉の発生等の経時変化、静電気によるワークの搬送路への吸着、ロット違いによる摩擦係数の変化等が原因で、搬送路上にあるワーク全体の実際の搬送速度と基準の搬送速度との間にずれ(誤差)が生じてくることがある。
このような誤差が生じた場合、特許文献1に開示の構成では、ワーク間に隙間がある状態であれば、ワークの処理(姿勢矯正、排除)のタイミングを補正することで、不正姿勢ワークを搬送路上で適切に姿勢矯正できる確率である反転効率や、不正姿勢ワークを搬送路上で適切に排除できる確率である選別効率の低下を抑制することができる。しかしながら、ワーク全体の実際の搬送速度と基準の搬送速度との間の誤差によってリニアフィーダへのワーク供給の速度がリニアフィーダでのワーク搬送速度を大きく上回った場合、ワーク間の隙間が詰まった状態になり、この状態では、前述のタイミング補正だけでは適切に対処できない。
具体的には、ワーク間の隙間が詰まった状態では、排除手段から目的の不正姿勢ワークに圧縮空気を噴射しても、不正姿勢ワークが隣接する他のワークと干渉して搬送路上から排除されなかったり、隣接する正姿勢のワークが搬送路上から排除されるおそれがあり、選別効率の低下を抑制できないおそれがある。或いは、不正姿勢のワークを搬送路上で排除するのではなく、圧縮空気等により搬送路上で姿勢変更させる場合には、圧縮空気を噴射しても、目的の不正姿勢ワークが隣接する他のワークと干渉して姿勢矯正されなかったり、隣接する正姿勢のワークが姿勢変更されるおそれがあり、反転効率の低下を抑制できないおそれがある。
一方、ワーク間の隙間が空いた状態で搬送されている場合は、ワークの姿勢矯正や排除は適切に行われるものの、ワークの実際の搬送速度が基準の搬送速度より下がる条件下では、前記供給先まで搬送される単位時間あたりのワーク個数が減少し、パーツフィーダの排出能力の低下につながる。
本発明は、このような課題を有効に解決することを目的としており、搬送路の搬送面上にあるワーク全体の搬送速度に基準値からずれが生じた場合に、そのずれを自動で調整でき、排出能力および正方向率(以下、前述の反転効率および選別効率、ならびに不正姿勢ワークを同方向に一列一層で揃えることが可能な確率である整列効率をまとめて正方向率と呼ぶ)を良好な状態に維持できるパーツフィーダを提供することを目的としている。
本発明は以上のような問題点を鑑み、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明のパーツフィーダは、複数のワークを載置可能な搬送面と、ワークを搬送させる振動を前記搬送面に付与する駆動手段と、前記搬送面を搬送するワーク単体の搬送速度を算出する単体速度算出手段と、ワーク単体の搬送速度に基づき、搬送面上にある複数のワークの平均速度を算出する平均速度算出手段と、前記ワークの平均速度および予め定められたワークの基準搬送速度に基づく指令値を前記駆動手段に出力する駆動部制御手段と、を備えることを特徴とする。
このような構成であると、駆動手段が搬送面を振動させて複数のワークが搬送され、そのときのワーク単体の搬送速度が単体速度算出手段により算出される。平均速度算出手段は、ワーク単体の搬送速度に基づき搬送面上にある複数のワークの平均速度を算出し、駆動部制御手段は、ワークの平均速度および基準搬送速度を考慮した指令値を駆動手段に出力する。これにより、ワークの搬送に伴う搬送面の摩耗やワーク表面材の削れ粉の発生等の経時変化、静電気によるワークの搬送面への吸着、ロット違いによる摩擦係数の変化等が原因でワークの平均速度が変化しても、駆動手段の振動を指令値に応じて変化させることで、ワークの搬送速度を基準搬送速度に自動で調整できる。したがって、搬送面上を搬送するワーク全体の実際の搬送速度を適切に保ち、排出能力および正方向率が良好な状態に維持できる。
加えて、螺旋状の第1搬送路および前記第1搬送路を振動させる第1駆動手段を有するボウルフィーダと、前記第1搬送路の終端に接続され、前記搬送面が形成された直線状の第2搬送路、および前記第2搬送路を振動させる第2駆動手段を有するリニアフィーダとを備える構成において、第2搬送路上のワークの搬送速度が変化したとしても、第2搬送路でのワークの充填率を好適に保ち、整列効率、反転効率及び選別効率等のワークの正方向率、ならびに排出能力を安定して良好な状態に維持するためには、前記第2搬送路にその長手方向に沿ってワークが存在する割合であるワーク充填率を得るワーク充填率算出手段と、前記ワーク充填率および予め定められた基準充填率に基づく指令値を前記第1駆動手段に出力するボウル駆動部制御手段と、を備える構成とすることが好ましい。
特に、前記第2搬送路の終端部に、ワークを処理する処理装置を設置可能な構成において、ワークの排出能力および正方向率をより良好にするためには、前記処理装置の最大処理能力に基づいて前記ワークの基準搬送速度を定めることが好ましい。
さらに、パーツフィーダの点検時期や異常等を的確に報知可能な構成とするためには、所定条件から外れる前記指令値が前記駆動部制御手段より出力されると、アラームを鳴らす報知手段をさらに備える構成とすることが好ましい。
とりわけ、前記搬送面に沿って搬送されるワークを撮像するカメラと、このカメラが取得した画像データに基づき、ワークの良否を判別する良否判別手段とを備える構成において、ワークの平均速度を算出するための装置を別途設けることなく、簡単に平均速度を算出可能にするためには、前記単体速度算出手段が、前記カメラが取得した画像データに基づいて、ワーク単体の搬送速度を順次算出し、算出した複数の当該搬送速度の平均値を前記平均速度とする構成であることが好ましい。
以上、説明した本発明によれば、ワーク単体の搬送速度に基づき、搬送面を搬送する複数のワークの平均速度を算出し、当該平均速度および基準搬送速度に基づき駆動手段が制御されるので、ワークの平均速度に基準搬送速度からずれが生じても自動で調整でき、搬送路上のワーク全体を適切な搬送速度に維持できるパーツフィーダを提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るパーツフィーダを示す側面図。 同パーツフィーダが行うタイミング制御処理を説明するための説明図。 同パーツフィーダの排除処理に係る動作を説明するためのタイミングチャート。 ワーク充填率の算出方法を説明するための図。 本発明の変形例を説明するための図。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態であるパーツフィーダ100は、ボウルフィーダ7と、ボウルフィーダ7に接続されたリニアフィーダ1と、リニアフィーダ1に設置されたラインカメラ2と、排除手段5と、制御装置4とを備える。
ボウルフィーダ7は、ワーク3を収容可能なボウル本体71と、ボウル本体71の下部に配置されてボウル本体71をねじり振動により加振させる第1駆動手段70とを含んで構成される。
ボウル本体71は、上部が開口したほぼ部分逆円錐状の部材であり、その内周壁72には螺旋状に上昇する第1搬送路73が溝状に形成されている。第1駆動手段70によってボウル本体71がねじり方向に振動すると、ワーク3は第1搬送路73に沿ってリニアフィーダ1との接続部74に向けて上方に搬送される。そのため、第1駆動手段70の振動は、ボウルフィーダ7からリニアフィーダ1へのワーク供給量に影響を与え、第1駆動手段70の振幅や振動数が大きいほど、第1搬送路73を搬送するワーク3の搬送速度が上がり、リニアフィーダ1への単位時間あたりの供給個数が多くなる。
リニアフィーダ1は、第1搬送路73の終端に接続される直線状の第2搬送路10と、第2搬送路10を振動させる第2駆動手段11とを有する。第2駆動手段11は、第2搬送路10を振動させて、第2搬送路10上にある複数のワーク3を図1における左から右へ搬送する。なお、ワーク3は、その長手方向又は短手方向がワーク3の搬送方向と平行となるように搬送される。
第2駆動手段11は、初期状態では、第2搬送路10においてワーク3を後述する基準搬送速度で搬送させることが可能な理論上の周波数や振幅に設定されている。また、基準搬送速度や、ボウルフィーダ7からリニアフィーダ1へのワーク供給量に関連する第1駆動手段70の振幅等は、初期状態において、後述する処理装置6の性能等も考慮して、第2搬送路10上でワーク3,3同士を互いに所定の間隔をあけて搬送させることが可能な理論値に設定されている。第1駆動手段70および第2駆動手段11の振幅は、図示しないセンサで検出され、後述するボウル駆動部制御手段47aやリニア駆動部制御手段47bから指令が出力されるなどしない限り、一定に維持される。また、第1駆動手段70および第2駆動手段11の周波数は、省エネのため、振幅に合わせて共振点追尾される。
図1に示すラインカメラ2は、第2搬送路10に設定された撮像位置(撮影点)P1の上方に設けられる。ラインカメラ2は、ワーク3の搬送方向(第2搬送路10の延在方向)に直交して1列に並ぶ複数の感度の高い撮像素子(不図示)を有し、第2搬送路10上を搬送されるワーク3の撮像を行う。ラインカメラ2の撮像範囲(撮像エリア)は、ワーク3の長手方向が搬送方向と平行である場合、ワーク3の搬送方向においてはワーク3の長手方向の一部を撮像する範囲、ワーク3の搬送方向に直交する方向においてはワーク3の短手方向全体を撮像する範囲に設定され、ワーク3の短手方向が搬送方向と平行である場合、ワーク3の搬送方向においてはワーク3の短手方向の一部を撮像する範囲、ワーク3の搬送方向に直交する方向においてはワーク3の長手方向全体を撮像する範囲に設定されている。
ラインカメラ2により取得される画像データは、撮像素子が網の目状に複数配置されて1つのワーク3全体を撮像範囲とするエリアカメラよりも画素数が少なく、データ量が少ない。ラインカメラ2はワーク3が撮像位置P1に到達する前から一定間隔で連続して撮像を行うように動作し、下流側へ搬送されているワーク3が撮像位置P1を通過する間に複数回撮像を行ない、そのワーク3の前端3a(搬送方向下流側のワーク端部、図2参照)から後端3b(搬送方向上流側のワーク端部、図2参照)にわたって当該ワーク3の異なる位置がそれぞれ現れた複数の画像データを取得する。取得された画像データは、1回の撮像が行われるたびに後述する制御装置(コントローラ)4に転送される。
図1に示す制御装置4は、図示しないCPUやインターフェース、および記憶手段48(メモリ)等を備えた通常のマイクロコンピュータユニットにより構成されるもので、記憶手段48内に適宜のプログラムが格納されており、CPUは逐次そのプログラムを読み込み、周辺ハードリソースと協働して画像取込手段40、前処理手段41、姿勢判別手段44、単体速度算出手段42a、指令出力手段45、タイミング制御手段46、平均速度算出手段42b、速度判定手段42c、ワーク充填率算出手段43a、充填率判定手段43b、ボウル駆動部制御手段47a、リニア駆動部制御手段47bおよび報知手段49としての役割を担う。
画像取込手段40は、ラインカメラ2が撮像を行うたび、即時に画像データの制御装置4への取り込みを行う。前処理手段41は、2値化処理部41aと端部検出部41bと合成画像データ生成部41cとを有する。2値化処理部41aは、画像取込手段40により取り込まれた画像データ毎に即時に2値化処理等の所定の前処理を行う。また、端部検出部41bは、適宜の画像処理を通じて、画像データにおいてワーク3の前端3a及び後端3bを判別する。例えば、画像データではワーク3が現れている部分と、ワーク3以外のものが現れている部分(具体的には第2搬送路10)とでは色合い等が異なり、またワーク3を搬送方向に沿って密接に搬送している場合でもワーク3,3同士の間にはわずかに隙間ができていることから、ワーク3の前端3aまたは後端3bを撮像した画像データには、ワーク3の搬送方向に直交する方向に亘って色の濃さの異なる部分が現れる。端部検出部41bはこのような色の濃さの違い等から、画像データに現れたワーク3の前端3a及び後端3bを検出(画像判別)する。或いは、端部検出部41bが画像データにおいてワーク3の隅にあるR形状を判別することで前端3a及び後端3bを検出するように構成されてもよい。さらに合成画像データ生成部41cは、ワーク3の前端3aが現れた画像データから当該ワーク3の後端3bが現れた画像データまでを撮像順につなぎ合わせて、1つ分のワーク3の略全体が現れた2次元の画像データとして合成画像データを生成する。
良否判別手段としての姿勢判別手段44は、このような合成画像データに基づきワーク3の姿勢を判別(画像判別)する姿勢判別処理を行う。例えば、前述の記憶手段48に適切な姿勢のワーク3の画像データを予め記憶しておき、合成画像データと記憶手段48に記憶された画像データとをパターンマッチングにより比較することでワーク3の姿勢を判別する。なお、所定の姿勢以外の姿勢としては、例えば表裏が反転していたり、前後方向の向きが逆になっていることが挙げられる。本実施形態では、上記のように画像データにおいてワーク3の前端3aと後端3bとを検出する構成であることから、ワーク3の搬送速度が変化したとしてもワーク3の前端3aが現れた画像データから当該ワーク3の後端3bが現れた画像データまでを撮像順につなぎ合わせて1つのワーク3の略全体が現れた合成画像データを得て、ラインカメラ2を用いてワーク3の姿勢を判別できる。
単体速度算出手段42aは、このように姿勢判別にも利用される合成画像データに基づき、ワーク3単体の搬送速度を算出する速度算出処理を行う。単体速度算出手段42aは、具体的には、下記式(1)に基づきワーク3の搬送速度Vw(m/s)を算出する。
Vw=Lw1/S・A・・・(1)
ここで、Sは、ラインカメラ2のスキャンレートすなわちラインカメラ2の撮像間隔(sec)である。Aは、ラインカメラ2が単体のワーク3の略全体すなわちワーク3の前端側から後端側までを撮像するのに要する撮像回数(回)である。Lw1は、図2に示すようなワーク3の搬送方向長さ(m)である。単体速度算出手段42aは、ラインカメラ2の撮像間隔Sと撮像回数Aとの積である撮像所要時間をワーク3が撮像位置P1を通過するに要した時間とみなし、その撮像所要時間とワーク3の搬送方向長さLw1とに基づきワーク3の搬送速度を算出している。ワーク3の搬送方向長さLw1は実物のワーク3のものが予め設定されている。なお、ワーク3の搬送方向長さLw1やラインカメラ2の撮像間隔Sは入力手段48を介して入力される。また、単体速度算出手段42aは、撮像回数取得部42a1を有し、撮像回数取得部42a1は1回の撮像で得られる画像データの画素数と合成画像データの画素数とから撮像回数Aを算出する。
このように算出されたワーク3単体の搬送速度は、図1に示す記憶手段48に順次記憶され、次に述べる不正姿勢ワーク3を排除するタイミング制御や、後述するワーク3の平均速度の算出に用いられる。
指令出力手段45は、姿勢判別手段44が不正姿勢であると判別すると、不正姿勢ワーク3を第2搬送路10上から排除する排除処理(排除動作)を行わせるための指令を排除手段5に出力する。不適切ワーク処理手段としての排除手段5は、前記撮像位置P1よりも搬送方向下流側に設定された排除位置P2に向けて圧縮空気を噴射する空気噴射ノズル50を有する。排除手段5は、排除位置P2まで搬送された不正姿勢ワーク3に、空気噴射ノズル50から噴射された圧縮空気で付勢力を付与し、当該ワーク3を第2搬送路10上から排除する。空気噴射ノズル50は前記指令としての通電指令が入力されることで圧縮空気が噴射される。ワーク3にはこの付勢力を作用させる目標位置Ps(図2参照)が予め設定されており、本実施形態では排除手段5と対向するワーク3側面の搬送方向中央が目標位置Psとして設定されている。この目標位置Psに付勢力を作用させることで、第2搬送路10上から排除する際に排除対象であるワーク3が水平回転しながら移動することを抑制できる。
タイミング制御手段46は、単体速度算出手段42aが算出したワーク3単体の搬送速度に基づき、指令出力手段45が空気噴射ノズル50に通電指令を出力するタイミングを制御する。具体的には、下記式(2)に基づき、姿勢判別手段44が不正姿勢であると判別してから指令出力手段45が前記通電指令を出力するまでの待機時間tα(sec)(図3参照)を算出し、この待機時間tαに基づき指令出力手段45が空気噴射ノズル50に通電指令を出力するタイミングを制御することで、ワーク3単体の搬送速度が後述する基準搬送速度から変化した場合でも前記目標位置Psに付勢力を作用させることができる。
tα={(L−Lw2)/Vw}−tp−td・・・(2)
ここで、Vwは第2搬送路10を搬送するワーク3単体の搬送速度(m/s)(図2参照)であり、Lは撮像位置P1から排除位置P2までの距離(m)(図2参照)であり、Lw2はワーク3の後端3bから目標位置Psまでの距離(m)(図2参照)であり、tpは前記画像取込手段40による1つ分のワーク3の取り込みの完了から前記姿勢判別手段44による姿勢判別の完了までに要する画像処理時間(sec)(図3参照)である。tdは、前記通電指令を受けた排除手段5が排除処理を通じてワーク3に付勢力を作用させるまでの機械的な伝達時間(sec)(図3参照)であり、排除手段5毎のパラメータ設定である。
以上のような構成のパーツフィーダ100における動作を、図3に示すタイミングチャートを参照して説明する。なお、以下では不正姿勢の1つのワーク3がラインカメラ2により撮像されてから排除手段5により排除されるまでの動作を記載している。
搬送路10上を搬送されるワーク3を時刻t01で撮像すると、それによって取得された画像データは即時に画像取込手段40を介して取り込まれ(転送され)、その画像データに対して2値化処理部41aが2値化等の前処理を行う。また端部検出部41bがワーク3の前端3a及び後端3bの検出を行い、時刻t01に取得された画像データにおいてはワーク3の前端3aが検出される。時刻t01における撮像後も所定の間隔で順次撮像が行われ、そのたびに画像データの取り込み及び前処理が即時に行われていく。そして、時刻t02の撮像で取得された画像データにおいて端部検出部41bによりワーク3の後端3bが認識されると、時刻t03で合成画像データ生成部41cが合成画像データの生成を開始するとともに、この合成画像データに基づき姿勢判別手段44による姿勢判別処理及び速度算出手段42による速度算出処理を行う。なお、時刻t03までの処理はハードウエア(例えばFPGA(field-programmable gate array))により行われ、時刻t03以後の処理はメモリに記憶させたプログラムを実行することによりソフト的に行われる。その後、タイミング制御手段46が待機時間tαを算出し、タイミング制御手段46は時刻t04から待機時間tαが経過した時刻t05に通電指令が出力されるように指令出力手段45を制御する。そして、これにより排除手段5の空気噴射ノズル50から圧縮空気が噴射され、時刻t05から伝達時間tdが経過した時刻t06でワーク3に空気による付勢力が実際に作用する。なお、仮に姿勢判別処理が行われたワーク3が適切な姿勢であり、姿勢判別処理により所定の姿勢であると判別された場合には、そのワーク3を搬送路10上から排除するための処理(通電指令の出力及び空気噴射ノズル50からの噴射)は行われない。なお、本解説では分かりやすく1つ分のワーク3で動作を説明した。
このようにして、姿勢が不適切なワーク3は排除され、適切な姿勢のワーク3のみが第2搬送路の終端部10bに設けられた処理装置6(図1参照)に供給される。処理装置6は、第2搬送路10の終端部10bに到達したワーク3を順に持ち出し、所定の後処理を行う。
次に、第2搬送路10を搬送する複数のワーク3全体の搬送速度を調整するための制御について述べる。
図1に戻って、平均速度算出手段42bは、ワーク3単体の搬送速度に基づき、第2搬送路10を搬送する複数のワーク3の平均速度を算出する。具体的に、平均速度算出手段42bは、例えば記憶手段48に順次記憶されたワーク3単体の搬送速度の速度分布データを呼び出し、速度分布データのうち、立ち上がり時や立ち下がり時を除いた、変化が比較的少ない範囲での搬送速度を複数抽出し、これら搬送速度の平均値をワーク3の平均速度とする。算出された平均速度は記憶手段48に記憶される。
速度判定手段42cは、記憶手段48からワーク3の基準搬送速度(ワーク速度設定値)およびワーク3の平均速度を呼び出し、基準搬送速度に基づいて平均速度の可否を判定するものであり、例えば、基準搬送速度と平均速度との差分を求め、基準搬送速度になるよう、例えば一般的なPIDのようなループ制御を行い、指令値を算出する。この指令値は、リニア駆動部制御手段47bにより第2駆動手段11に出力される。
あるいは、速度判定手段42cは、基準搬送速度と平均速度との差分を求め、この差分が第1所定値以下の場合、ワーク3全体の搬送速度が基準搬送速度に維持されていると判断して、第2駆動手段11の調整が不要と判定する一方、前記差分が第1所定値を超える場合、ワーク3全体の搬送速度に基準搬送速度からずれが生じていると判断して、第2駆動手段11の調整が必要と判定する構成であってもよい。
本実施形態において、ワーク3の基準搬送速度は、処理装置6の処理能力に応じて予め定められる。処理装置6は、一般的に、単位時間あたりに処理可能なワーク3の最大個数が決まっている。そのため、基準搬送速度は、後述するワーク充填率も考慮しつつ、処理装置6の単位時間あたりの最大処理個数とほぼ同等のペースで、ワーク3を第2搬送路10の終端部10bに搬送可能な値に設定される。
速度判定手段42cは、例えば、上記のように第2駆動手段11の調整が必要と判定した場合、基準搬送速度と平均速度との差分に基づいて、第2駆動手段11の振幅を一定値上げるか、或いは一定値下げるか判断し、その判断結果に対応する指令値をリニア駆動部制御手段47bが第2駆動手段11に出力するようにする。または、速度判定手段42cは、基準搬送速度と平均速度との差分を相殺するために必要と推定される第2駆動手段11の振幅の変化量を求め、その変化量に対応する指令値をリニア駆動部制御手段47bから第2駆動手段11に出力するようにしてもよい。または、速度判定手段42cは、現在の第2駆動手段11の振幅と、前記差分を相殺するために必要と推定される第2駆動手段11の振幅の変化量とに基づき、前記差分を相殺することが可能と推定される第2駆動手段11の振幅を求め、その振幅に対応する指令値をリニア駆動部制御手段47bから第2駆動手段11に出力するようにしてもよい。
なお、第2駆動手段11の振動を調整できれば、前記指令値として、第2駆動手段11の周波数を変更させるものを出力する構成としてもよい。以上のようにして、リニア駆動部制御手段47bは、第2駆動手段11の振動をフィードバック制御する。
第2駆動手段11は、リニア駆動部制御手段47bから出力された指令値に応じて振幅が変更される。そのため、ワーク3の平均速度が基準搬送速度に満たない状態の場合、第2駆動手段11の振幅を指令値に対応した値で上げることができる。一方、ワーク3の平均速度が基準搬送速度を超過する状態の場合、第2駆動手段11の振幅を指令値に対応した値で下げることができる。これにより、ワーク3の実際の平均速度が基準搬送速度に近づく方向に自動で調整される。
図1に示す報知手段49は、所定条件から外れる指令値がリニア駆動部制御手段47bから出力されると、アラームを鳴らすよう構成される。例えば、何らかの原因で第2搬送路10が終端部10bを下方に向けて傾斜している、あるいは、イオナイザー(静電除去装置)など送風機能を有する他の装置からの風が第2搬送路10に当たり、それによりワーク3が勝手に搬送されているなどの異常事態が発生していると、第2駆動手段11の振幅を下げるための制御をどれだけ行っても、基準搬送速度に対してワーク3の平均速度が速い状態が続くことがある。一方、第2搬送路10にワーク3表面材の削り粉や埃等が多く溜まり、搬送面10aの清掃などの点検が必要な状態になると、ワーク3が搬送されにくくなり、第2駆動手段11の振幅を上げるための制御をどれだけ行っても、基準搬送速度に対してワーク3の平均速度が遅い状態が続くことがある。
これらの状態に対処するため、例えば、同一内容の指令値(第2駆動手段11の振幅を一定値上げる又は下げる指令値)が連続出力される回数の上限値や、基準搬送速度と平均速度との差分の相殺に必要な第2駆動手段11の振幅の変化量の上限値、前記差分を相殺可能と推定される第2駆動手段11の振幅の上下限値を予め定めておき、報知手段49は、前記上限値を超える内容あるいは前記下限値を下回る内容の指令値がリニア駆動部制御手段47bから出力される場合、所定の条件から外れると判断してアラームを鳴らし、報知する。そのため、例えば、リニア駆動部制御手段47bより第2駆動手段11の振幅を大幅に下げる指令が出力される場合、報知手段49は、前記差分を相殺するために必要な第2駆動手段11の振幅の変化量が上限値を超えると判断して報知を行う。これにより、使用者が的確なタイミングでパーツフィーダ100の点検等を行うことができ、リニア駆動部制御手段47bによる制御が行われても、第2駆動手段11の振幅が所定範囲内に収まるようにできる。
前述のように、処理装置6は単位時間あたりに処理可能なワーク3個数の最大値が決まっている。そのため、処理装置6の最大処理能力を超えるペースでワーク3が第2搬送路10の終端部10bに搬送され続けると、第2搬送路の終端部10bにワーク3が溜まるオーバーフローが発生し、それが進行すると、隣り合うワーク3,3が互いに隙間なく搬送される状態になるので、不正姿勢ワーク3を圧縮空気の噴射によって第2搬送路10上から適切に排除できる確率である選別効率が低下する。或いは、不正姿勢ワーク3を圧縮空気の噴射によって第2搬送路10上で適切に姿勢矯正できる確率である反転効率が低下する。また、第2搬送路10の終端部10bに搬送される単位時間あたりのワーク3の個数が処理装置6の処理能力よりも少ないと、パーツフィーダ100の排出能力の低下につながる。
そこで、上述のように、第2搬送路10を搬送するワーク3全体の搬送速度を調整することで、排出能力、反転効率および選別効率を良好に維持できるが、本実施形態のようにリニアフィーダ1にボウルフィーダ7からワーク3が供給される構成においては、第2搬送路10のワーク充填率も併せて制御することで、排出能力、反転効率および選別効率をより安定して良好に維持できる。
ワーク充填率は、第2搬送路10にその長手方向に沿ってワーク3が存在する割合であり、搬送面10a上を複数のワーク3,3が互いにどの程度の間隔で搬送されているか示すものである。
図1に示すワーク充填率算出手段43aは、下記式(3)に基づき、ワーク充填率Pw(%)を算出する。
Pw=S・Aw/α・100・・・(3)
ここで、αは、図4(a)に示すようなラインカメラ2による任意の計測時間(sec)である。Sは、計測時間α内におけるラインカメラ2のスキャンレートすなわちラインカメラ2の撮像間隔(sec)である。Awは、計測時間α内にラインカメラ2がワーク3を撮像した回数(回)である。すなわち、SとAwの積は、同図(a)に実線の矢印で示す時間を、同図(b)に示すように合計したものとなる。このようにして得られたワーク充填率Pwは、図1に示す記憶手段48に記憶される。
ワーク充填率Pwが100%の場合、複数のワーク3が互いに隙間なく連続して搬送されていることを示し、ワーク充填率Pwが小さくなるほど、搬送されるワーク3,3同士の隙間が大きいことを示す。ワーク充填率Pwが100%であると、目的の不正姿勢ワーク3が隣接する他のワーク3と干渉し、排除手段5等の不適切ワーク処理手段により適切に処理されない可能性が高くなる。さらに、複数のワーク3,3が互いに隣接した状態であると、短手方向(あるいは長手方向)が搬送方向と平行な状態で搬送されるワーク3に圧縮空気を噴射しても、搬送面10a上でワーク3を直角に水平回転させて搬送向きを変えることが難しくなる。すなわち、第2搬送路10の始端部等においてワーク3を整列効率が低下する。また、ワーク充填率Pwが小さすぎると、第2搬送路10上でのワーク3の平均速度が速くても、処理装置6に向けて搬送される単位時間あたりのワーク3個数が少なくなり、パーツフィーダ100の排出能力が低下しやすくなる。
仮に第2搬送路10に供給される単位時間あたりのワーク3個数が一定の状態で、前記リニア駆動部制御手段47bにより第2搬送路10を搬送するワーク3の平均速度を変えると、第2搬送路10においてワーク充填率Pwが変化する。具体的には、ワーク3の平均速度が速くなると、ワーク3,3同士の間隔が広がり、ワーク充填率Pwが小さくなる。一方、ワーク3の平均速度が遅くなると、ワーク3,3同士の間隔が狭まり、ワーク充填率Pwが大きくなる。したがって、正方向率および排出能力を安定して良好に保つには、ワーク3の平均速度が変化したとしても、ワーク充填率Pwが一定に維持されるように、第1駆動手段70(ボウルフィーダ駆動部)をフィードバック制御し、第1搬送路73から第2搬送路10に搬送されるワーク3個数を調整することが好ましい。
図1に示す充填率判定手段43bは、記憶手段48からワーク3の基準充填率およびワーク充填率算出手段43aが算出したワーク充填率Pwを呼び出し、基準充填率に基づいてワーク充填率Pwの可否を判定するものであり、例えば、基準充填率とワーク充填率Pwとの差分を求め、基準充填率になるよう、例えば一般的なPIDのようなループ制御を行い、指令値を算出する。この指令値は、ボウル駆動部制御手段47aにより第1駆動手段70に出力される。
あるいは、充填率判定手段43bは、基準充填率とワーク充填率Pwとの差分を求め、この差分が第2所定値以下の場合、ワーク充填率Pwが基準充填率に維持されていると判断して、第1駆動手段70の調整が不要と判定する一方、前記差分が第2所定値を超える場合、ワーク充填率Pwに基準充填率からずれが生じていると判断して、第1駆動手段70の調整が必要と判定する構成であってもよい。
基準充填率は、例えば95%程度が好ましく、記憶手段48に予め記憶されている。
充填率判定手段43bは、例えば、上記のように第1駆動手段70の調整が必要と判定した場合、基準充填率とワーク充填率Pwとの差分に基づいて、第1駆動手段70の振幅を一定値上げるか、或いは一定値下げるか判断し、その判断結果に対応する指令値をボウル駆動部制御手段47aが第1駆動手段70に出力するようにする。または、充填率判定手段43bは、基準充填率とワーク充填率Pwとの差分を相殺するために必要と推定される第1駆動手段70の振幅の変化量を求め、その変化量に対応する指令値をボウル駆動部制御手段47aから第1駆動手段70に出力するようにしてもよい。または、充填率判定手段43bは、現在の第1駆動手段70の振幅と、前記差分を相殺するために必要と推定される第1駆動手段70の振幅の変化量とに基づき、前記差分を相殺することが可能と推定される第1駆動手段70の振幅を求め、その振幅に対応する指令値をリニア駆動部制御手段47bから第2駆動手段11に出力するようにしてもよい。
第1駆動手段70は、ボウル駆動部制御手段47aから出力された指令値に応じて振幅が変更される。例えば、ワーク充填率Pwが基準充填率に満たない状態の場合、ワーク3が密集状態ではないと判断され、第1搬送路73から第2搬送路10への単位時間あたりのワーク3の供給個数が増加するよう、第1駆動手段70の振幅を指令値に対応した値で上げるための制御が行われる。一方、ワーク充填率Pwが基準充填率を超過する状態の場合、ワーク3が密集状態と判断され、第1搬送路73から第2搬送路10への単位時間あたりのワーク3供給個数が減少するよう、第1駆動手段70の振幅を指令値に対応した値で下げるための制御が行われる。これにより、ワーク3の充填率が基準充填率に近づく方向に自動で調整される。
以上のように本実施形態のパーツフィーダ100は、複数のワーク3を載置可能な搬送面10aを有する第2搬送路10の搬送面10aと、ワーク3を搬送させる振動を第2搬送路10に付与する第2駆動手段11と、搬送面10aを搬送するワーク3単体の搬送速度を算出する単体速度算出手段42aと、ワーク3単体の搬送速度に基づき、第2搬送路10上にある複数のワーク3の平均速度を算出する平均速度算出手段42bと、ワーク3の平均速度および予め定められたワーク3の基準搬送速度に基づく指令値を第2駆動手段11に出力するリニア駆動部制御手段47bと、を備えるよう構成されたものである。
このような構成であると、第2駆動手段11が搬送面10aを振動させて複数のワーク3が搬送され、そのときのワーク3単体の搬送速度が、単体速度算出手段42aにより算出される。平均速度算出手段42bは、ワーク3単体の搬送速度に基づき搬送面10a上にある複数のワーク3の平均速度を算出し、リニア駆動部制御手段47bは、ワーク3の平均速度および基準搬送速度を考慮した指令値を第2駆動手段11に出力する。これにより、ワーク3の搬送に伴う搬送面10aの摩耗やワーク3表面材の削れ粉の発生等の経時変化、静電気によるワーク3の第2搬送路10への吸着、ロット違いによる摩擦係数の変化等が原因でワーク3の平均速度が変化しても、第2駆動手段11の振動を前記指令値に応じて変化させて、ワーク3の搬送速度を基準搬送速度に自動で調整できる。したがって、第2搬送路10を搬送するワーク3全体の実際の搬送速度を適切に保ち、排出能力および正方向率が良好な状態に維持できる。
加えて、螺旋状の第1搬送路73および第1搬送路73を振動させる第1駆動手段70を有するボウルフィーダ7と、第1搬送路73の終端に接続され、搬送面10aが形成された直線状の第2搬送路10および第2搬送路10を振動させる第2駆動手段11を有するリニアフィーダ1と、第2搬送路10にその長手方向に沿ってワーク3が存在する割合であるワーク充填率Pwを得るワーク充填率算出手段43aと、ワーク充填率Pwおよび予め定められた基準充填率に基づく指令値を第1駆動手段70に出力するボウル駆動部制御手段47aと、を備える構成であることから、リニア駆動部制御手段47bにより第2搬送路10を搬送するワーク3全体の搬送速度が変化しても、ボウル駆動部制御手段47aがワーク充填率Pwおよび基準充填率に基づく指令値を第1駆動手段70に出力して、ボウルフィーダ7の第1搬送路73からリニアフィーダ1の第2搬送路10に搬送される単位時間あたりのワーク3の個数を調整できる。そのため、第2搬送路10でのワーク充填率Pwを適切な値に保つことができ、整列効率、反転効率及び選別効率等のワーク3の正方向率、ならびに排出能力を安定して良好な状態に維持できる。
特に、搬送面10aを有する第2搬送路10の終端部10bに、ワーク3を処理する処理装置6を設置可能であり、処理装置6の最大処理能力に基づいてワーク3の基準搬送速度を定めることから、ワーク3の排出能力および正方向率をより良好にできる。
さらに、所定条件から外れる指令値がリニア駆動部制御手段47bより出力されると、アラームを鳴らす報知手段49をさらに備えることから、パーツフィーダの点検時期や異常等を的確に報知できる。
とりわけ、搬送面10aに沿って搬送されるワーク3を撮像するラインカメラ2と、このラインカメラ2が取得した画像データに基づき、ワーク3の良否を判別する良否判別手段としての姿勢判別手段44とを備え、単体速度算出手段42aは、ラインカメラ2が取得した画像データに基づいて、ワーク3単体の搬送速度を順次算出し、算出した複数の搬送速度の平均値を平均速度とすることから、ラインカメラ2が取得した画像データをワーク3の良否判別としての姿勢判別だけでなく、ワーク3の平均速度の算出にも利用することで、平均速度算出のための装置を別途設けることなく、簡単に平均速度を算出することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、本実施形態では、ラインカメラ2が取得した画像データに基づきワーク3単体の搬送速度が算出されるが、この構成に限定されず、エリアカメラや近接センサなどを用いた他の方法で算出されてもよい。エリアカメラを用いる場合、例えば、エリアカメラ(エリアスキャン方式)で2回撮像を行い、1回目と2回目で対象ワーク3が移動した距離(検出位置量)と、1回目と2回目の撮像時刻の差である対象ワーク3の移動時間からワーク3単体の搬送速度を算出する。近接センサを用いる場合、例えば、対象ワーク3の有無を2つ以上の近接センサで検出し、これら近接センサのON・OFFの時間と近接センサ間の距離からワーク3単体の搬送速度を算出する。
また、本実施形態では、ラインカメラ2が取得した画像データに基づきワーク充填率Pwが算出されるが、これに限定されず、例えば、ファイバセンサや近接センサなど各種センサを用いて算出されてもよい。この場合、下記式(4)に基づきワーク充填率Pw(%)が算出される。
Pw=Tws/α・100・・・(4)
ここで、αは、図5に示すようなセンサによる任意の計測時間(sec)である。Twsは、計測時間α内においてセンサによりワーク3が検出された時間の合計値(ワーク検出時間)(sec)であり、同図に実線矢印で示すワーク3単体の検出時間Twの和である。すなわちTwsは、Tw+Tw+・・・+Tw+Twである。
また、本実施形態は報知手段49を備えるが、報知手段49を備えない構成であってもよい。
また、ワーク充填率Pwが算出されない構成であってもよい。この場合、第2搬送路10上のワーク3の平均速度が変更された場合であっても、ワーク充填率Pwを一定に維持可能な構成とすることが好ましい。
また、本実施形態では、不正姿勢ワーク3を搬送路10上から排除するが、不正姿勢ワーク3の姿勢を搬送路10上で矯正する構成としてもよい。姿勢矯正は例えば圧縮空気を噴射することで行われ、噴射のタイミングはタイミング制御手段46により制御する構成としてもよい。
さらに、本実施形態では、ラインカメラ2として撮像素子が1列に配列したものを用いているが、本発明の効果が発揮される範囲内において撮像素子が2列以上配列したものを用いてもよい。
また、本実施形態ではラインカメラ2を用いているが、ラインカメラ2の代わりに、エリアカメラ内の複数の撮像素子の中でワーク3の搬送方向に直交して配列された1列あるいは2列程度の撮像素子のみを使い、本実施形態でのラインカメラ2と同等の使い方ができるエリアカメラを用いてもよい。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1・・・リニアフィーダ
2・・・ラインカメラ
3・・・ワーク
6・・・処理装置
7・・・ボウルフィーダ
10・・・第2搬送路
10a・・・搬送面
10b・・・第2搬送路の終端部
11・・・第2駆動手段
42a・・・単体速度算出手段
42b・・・平均速度算出手段
43a・・・ワーク充填率算出手段
44・・・姿勢判別手段(良否判別手段)
47a・・・ボウル駆動部制御手段
47b・・・リニア駆動部制御手段
49・・・報知手段
70・・・第1駆動手段
73・・・第1搬送路
100・・・パーツフィーダ
Pw・・・ワーク充填率

Claims (5)

  1. 複数のワークを載置可能な搬送面と、
    ワークを搬送させる振動を前記搬送面に付与する駆動手段と、
    前記搬送面を搬送するワーク単体の搬送速度を算出する単体速度算出手段と、
    ワーク単体の搬送速度に基づき、搬送面上にある複数のワークの平均速度を算出する平均速度算出手段と、
    前記ワークの平均速度および予め定められたワークの基準搬送速度に基づく指令値を前記駆動手段に出力する駆動部制御手段と、を備えることを特徴とするパーツフィーダ。
  2. 螺旋状の第1搬送路および前記第1搬送路を振動させる第1駆動手段を有するボウルフィーダと、
    前記第1搬送路の終端に接続され、前記搬送面が形成された直線状の第2搬送路、および前記第2搬送路を振動させる第2駆動手段を有するリニアフィーダと、
    前記第2搬送路にその長手方向に沿ってワークが存在する割合であるワーク充填率を得るワーク充填率算出手段と、
    前記ワーク充填率および予め定められた基準充填率に基づく指令値を前記第1駆動手段に出力するボウル駆動部制御手段と、を備える請求項1記載のパーツフィーダ。
  3. 前記第2搬送路の終端部に、ワークを処理する処理装置を設置可能であり、
    前記処理装置の最大処理能力に基づいて前記基準搬送速度を定める請求項2記載のパーツフィーダ。
  4. 所定条件から外れる前記指令値が前記駆動部制御手段より出力されると、アラームを鳴らす報知手段をさらに備える請求項1〜3の何れかに記載のパーツフィーダ。
  5. 前記搬送面に沿って搬送されるワークを撮像するカメラと、
    このカメラが取得した画像データに基づき、ワークの良否を判別する良否判別手段とを備え、
    前記単体速度算出手段は、前記カメラが取得した画像データに基づいて、ワーク単体の搬送速度を順次算出し、算出した複数の当該搬送速度の平均値を前記平均速度とする請求項1〜4の何れかに記載のパーツフィーダ。
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