JP2017048031A - パーツフィーダ - Google Patents

パーツフィーダ Download PDF

Info

Publication number
JP2017048031A
JP2017048031A JP2015174334A JP2015174334A JP2017048031A JP 2017048031 A JP2017048031 A JP 2017048031A JP 2015174334 A JP2015174334 A JP 2015174334A JP 2015174334 A JP2015174334 A JP 2015174334A JP 2017048031 A JP2017048031 A JP 2017048031A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
standby
workpiece
work
conveyance path
workpieces
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015174334A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6547525B2 (ja
Inventor
迎 邦暁
Kuniaki Mukai
邦暁 迎
和彦 有村
Kazuhiko Arimura
和彦 有村
進 入江
Susumu Irie
進 入江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sinfonia Technology Co Ltd
Original Assignee
Sinfonia Technology Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sinfonia Technology Co Ltd filed Critical Sinfonia Technology Co Ltd
Priority to JP2015174334A priority Critical patent/JP6547525B2/ja
Publication of JP2017048031A publication Critical patent/JP2017048031A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6547525B2 publication Critical patent/JP6547525B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Feeding Of Articles To Conveyors (AREA)

Abstract

【課題】処理装置およびパーツフィーダ本体を最大処理能力で駆動させたとしても、適量の待機ワークをストックさせることが可能なパーツフィーダを提供する。【解決手段】パーツフィーダ100は、複数のワーク3を搬送可能な搬送路10と、予め定められた基準姿勢との相違の度合を複数段階で求め、姿勢を判別する姿勢判別手段44と、基準姿勢と相違すると判別されたワーク3を搬送路10上から排除可能な排除手段5と、搬送路10の下流側で滞留する待機ワーク量を得る待機ワーク量取得手段としての許容待機ワーク位置検出手段42と、待機ワーク量に基づき、排除手段5の処理モードを切り替える選別切替手段43と、を備え、選別切替手段43は、待機ワーク量が相対的に多い場合、高精度処理モードにし、前記待機ワーク量が相対的に少ない場合、低精度処理モードにするよう構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、待機ワークのオーバーフローを複数段階で調整可能なパーツフィーダに関する。
従来より、パーツフィーダとして、電子部品等のワークの姿勢判別を行い、不適切な姿勢のワークを搬送路上から排除しつつ、それ以外の適正姿勢のワークを下流に向けて搬送可能なものが知られている(例えば特許文献1)。特許文献1に開示のパーツフィーダは、搬送路を搬送するワーク単体の画像データをカメラを利用して取得し、その画像データに基づき当該ワークの姿勢を判別する。そして、姿勢が不適切と判別されたワークに向けて排除手段から圧縮空気を噴射し、不適正姿勢のワークを搬送路上から排除するよう構成される。
特開2015−30566号公報
ところで、特許文献1に開示のパーツフィーダをはじめ、この種のパーツフィーダでは、搬送路の下流側端部まで搬送されたワークは、処理装置(下流側処理装置)により持ち出され、所定の後処理(後工程)が施される。また、処理装置の処理速度とパーツフィーダの供給能力とのバラつきを調整するため、図7に示すように、搬送路10の下流側端部10aにワーク3を滞留(待機)させる待機ワーク場所Dを設けることが通例である。しかしながら、待機ワーク場所Dに搬送される単位時間あたりのワーク数に対して、処理装置6により搬送路10外に持ち出される単位時間あたりのワーク数が少なくなると、待機ワーク量が過度に増加することがある。この場合、ワーク3が互いに隙間なく並ぶ範囲が上流側に広がるので、例えば、排除手段としての空気噴射ノズル50の手前でワーク3が滞留すると、カメラ2を利用した姿勢判別処理に基づいて不正姿勢ワーク3に圧縮空気を噴射しても、隣接する他のワーク3と干渉して不正姿勢ワーク3が搬送路10上から適切に排除されない事態が起こる。
そして、このような不正姿勢ワーク3の排除処理に限らず、ワーク3に対して何かしらの処理を施す位置では、ワーク3が滞留することが好ましくない。そこで、待機ワーク3yの量を調整するために、待機ワーク場所Dから溢れたワーク3をオーバーフローセンサ80で検知し、制御手段4´に備わるオーバーフロー判定手段46´によりオーバーフロー発生の有無を判定して、待機ワーク場所Dの搬送方向上流に設けられた空気噴射ノズル51で過剰な待機ワーク3yを搬送路10から排除する構成とすることが考えられる。
ここで、不正姿勢ワーク3の排除処理としては、ワーク3が四角柱形状の場合、例えば識別マークが上側に位置する正姿勢のワーク3を残し、それ以外のワーク3を排除する1/4選別と、例えば識別マークが上側かつ搬送方向下流側(前方)に位置する正姿勢かつ正方向のワーク3を残し、それ以外のワーク3を排除する1/8選別を行うことが考えられる。すなわち、基準姿勢と同一のワーク3のみを残す高精度処理、または基準姿勢と同一のワーク3に加えて、基準姿勢と少しだけ相違するワーク3も残す低精度処理を行うことが考えられる。
処理装置6にワーク3の前後を反転させる機構(姿勢変更機構)が備わっている場合、パーツフィーダ1´側ではワーク3を1/4選別で整列させて処理装置6に供給することができる。しかしながら、処理装置6では当該ワーク3を180度反転させて姿勢矯正することが一般的であり、処理装置6は、姿勢矯正しないワーク3に比べて、前後逆向きのワーク3への処理に時間が掛かる。そのため、パーツフィーダ1´側で1/4選別で整列させると、処理装置6で反転処理が必要な分、処理装置6の処理速度が低下し、後処理の時間が長くなったり、パーツフィーダ1´側が供給過多になって、オーバーフローが発生しやすくなる。
過剰な待機ワーク3yは、前述のオーバーフローセンサ80を利用して排除可能である。しかしながら、搬送路10からの落下に伴うワーク3の損傷や、落下したワーク3が再度搬送路10に搬送され、トータルの搬送距離が長くなることに伴うワーク3への埃等の付着を抑制するために、オーバーフローによるワーク排除の回数は少なく抑えることが好ましい。
そこで、ワーク3を可能なかぎり1/8選別で整列させた上で待機ワーク場所Dに搬送させることが考えられるが、1/8選別では、1/4選別よりも待機ワーク場所Dに向けて搬送される単位時間あたりのワーク数が大幅に減少するので、パーツフィーダ1´の供給能力に比べて処理装置6の処理速度のほうが大きくなり、待機ワーク3yをストックできず、処理装置6でのワーク処理数の減少につながる。
このような不都合は、1/4選別されたワークを処理する(約2回に1回の割合で反転処理を行う)場合の処理装置6の最大処理速度が、パーツフィーダ1´の低精度処理時の供給速度と高精度処理時の供給速度の間にあるために生じるが、このような構成において、パーツフィーダ1´と処理装置6の両方の処理能力を最大限に引き出すことが望まれる。
本発明は、このような課題を有効に解決することを目的としており、処理装置およびパーツフィーダ本体を最大処理能力で駆動させつつ、待機ワークのストック量が過剰に増加する、あるいは待機ワークのストックがなくなる状態になることを抑制でき、適量の待機ワークを安定してストックさせることが可能なパーツフィーダを提供することを目的としている。
本発明は以上のような問題点を鑑み、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明のパーツフィーダは、複数のワークを搬送可能な搬送路と、前記搬送路上のワークに対して、予め定められた基準姿勢との相違の度合を複数段階で求め、姿勢を判別する姿勢判別手段と、前記基準姿勢と相違すると判別されたワークを前記搬送路上から排除可能な排除手段と、前記搬送路の下流側で滞留する待機ワーク量を得る待機ワーク量取得手段と、前記待機ワーク量に基づき、前記排除手段の処理モードを切り替える切替手段と、を備え、前記切替手段は、前記待機ワーク量が相対的に多い場合、前記基準姿勢と相違する全てのワークを排除対象とする高精度処理モードにし、前記待機ワーク量が相対的に少ない場合、前記基準姿勢との相違度合が相対的に小さいワークを排除対象から除外する低精度処理モードにすることを特徴とする。
このような構成であると、姿勢判別手段が搬送路上のワークに対して基準姿勢との相違の程度を複数段階で求めることができ、切替手段によって、待機ワーク量取得手段が得た待機ワーク量が相対的に多い場合には高精度処理モード、待機ワーク量が相対的に少ない場合には低精度処理モードに排除手段が切り替えられる。そのため、待機ワーク量が相対的に多く、待機ワークのストック量に余裕がある場合には、基準姿勢と同一姿勢のワークのみを下流側に供給する一方、待機ワーク量が相対的に少なく、待機ワークのストック量に余裕がない場合には、基準姿勢との相違度合が相対的に小さいワークは排除せずに、高精度処理モード時よりも単位時間あたりのワーク供給量を増加させることができる。したがって、処理装置および搬送路を有するパーツフィーダ本体を最大処理能力で駆動させた場合でも、待機ワークのストック量が過剰に増加する或いはストックがなくなることを抑制でき、搬送路の下流側に適量の待機ワークを安定してストックさせることができる。
処理装置と連携を行うことなく待機ワーク量を求めるためには、前記待機ワーク量取得手段が、前記搬送路に設けられた所定位置でワークを検知するワーク検知手段を有し、前記搬送路の下流側端部から前記所定位置までの距離と、前記ワーク検知手段が同一ワークを連続して検知する連続検知時間とに基づき、待機ワーク量を求めるよう構成されることが好ましい。
一方、パーツフィーダにオーバーフローセンサ等、オーバーフローを検出するための装置を設けることなく、待機ワーク量を求めるためには、前記待機ワーク量取得手段が、搬送路の下流側端部からワークを持ち出して所定の後工程を行う処理装置が処理したワーク個数、及び前記搬送路の下流側端部に搬送されるワーク個数を取得可能に構成され、前記処理装置が処理したワーク個数と前記搬送路の下流側に搬送されるワーク個数との差分に基づき、前記待機ワーク量を算出するよう構成されることが好ましい。
加えて、待機ワーク量の過剰増加を確実に抑制するためには、前記搬送路において前記排除手段よりも下流側かつ搬送路の下流側端部までの領域に待機ワーク許容範囲を設定し、前記切替手段は、最後尾の前記待機ワークが前記待機ワーク許容範囲内に位置すると判断された場合、前記排除手段を前記高精度処理モードまたは前記低精度処理モードで駆動させるとともに、最後尾の前記待機ワークが前記待機ワーク許容範囲よりも上流側に位置すると判断された場合、前記待機ワーク許容範囲に向かう全てのワークを排除させる全排除モードで前記排除手段を駆動させるよう構成することが好ましい。
一方、ワークの排除回数およびワークが搬送される距離を抑えて、ワークの損傷や埃等の付着を抑制しつつ、待機ワーク量の過剰増加を確実に抑制するためには、前記搬送路において前記排除手段よりも下流側かつ搬送路の下流側端部までの領域に待機ワーク許容範囲を設定し、前記切替手段は、最後尾の前記待機ワークが前記待機ワーク許容範囲内に位置すると判断された場合、前記排除手段を前記高精度処理モードまたは前記低精度処理モードで駆動させるとともに、待機ワーク許容範囲とそれよりも上流側の待機ワーク非許容範囲とで前記搬送路を別々に振動可能に構成され、最後尾の前記待機ワークが前記待機ワーク許容範囲よりも上流側に位置すると判断された場合、待機ワーク非許容範囲に対応する搬送路の振動を、待機ワーク許容範囲に対応する搬送路の振動よりも小さくするよう構成することが好ましい。
とりわけ、上流から搬送されてきた他のワークの追突による待機ワークの姿勢変更や搬送路からの落下を防止するためには、前記搬送路に前記待機ワーク許容範囲内のワークを覆う被覆部材を設けた構成とすることが好ましい。
以上、説明した本発明によれば、待機ワーク量に応じて排除手段の処理モードを切り替え、搬送路の下流側に搬送される単位時間あたりのワーク量を調整できるので、処理装置を最大処理能力で駆動させた場合でも、待機ワークのストック量が過剰に増加する或いはストックがなくなることを抑制でき、搬送路の下流側に適量の待機ワークを安定してストックできるパーツフィーダを提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るパーツフィーダを示す側面図。 図1に示す構成の変形例において、待機ワーク量を取得する構成を説明するための図。 本発明の他の変形例を示す側面図。 本発明のさらに他の変形例を示す側面図。 図4に示す構成の変形例を示す部分側面図。 本発明のさらに他の変形例を示す側面図。 従来構成での問題を説明するための図。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態であるパーツフィーダ100は、パーツフィーダ本体1と、パーツフィーダ本体1に設置されたラインカメラ2と、ラインカメラ2よりも下流側に設けられた排除手段5と、前記排除手段5よりも下流に設けられたファイバーセンサ7と、ファイバーセンサ7よりも下流側に設けられたファイバーセンサ8と、制御装置4とを備える。
パーツフィーダ本体1は、直線状の搬送路10と、搬送路10を振動させる図示しない駆動手段とを有する。駆動手段は、搬送路10を振動させて、搬送路10上にある複数のワーク3を図1における左から右へ搬送させる。なお、ワーク3は、その長手方向又は短手方向がワーク3の搬送方向と平行となるように搬送される。搬送路10の搬送方向下流側には、後述する待機ワーク許容範囲B1でワーク3の上方を覆う被覆部材であるカバー9が設けられる。
搬送路10の搬送方向下流側端部10aには、搬送路10からワーク3を持ち出し、所定の後処理(後工程)を行う処理装置6を設置可能に構成される。
処理装置6は、搬送路10から持ち出したワーク3の向きを矯正可能な構成であり、必要に応じてワーク3を前後反転させる。このような姿勢矯正を行う場合、反転処理を行わない場合よりも1つ分のワーク3の後処理に要する時間が長くなる。処理装置6としては、約2回に1回の割合で反転処理を行う場合の最大処理速度が、パーツフィーダ100の後述する低精度処理モード時の供給速度より小さく、高精度処理モード時の供給速度より大きいものが用いられる。
図1に示すラインカメラ2は、搬送路10に設定された撮像位置(撮影点)P1の上方に設けられる。ラインカメラ2は、ワーク3の搬送方向(搬送路10の延在方向)に直交して1列に並ぶ複数の感度の高い撮像素子(不図示)を有し、搬送路10上を搬送されるワーク3の撮像を行う。ラインカメラ2の撮像範囲(撮像エリア)は、ワーク3の長手方向が搬送方向と平行である場合、ワーク3の搬送方向においてはワーク3の長手方向の一部を撮像する範囲、ワーク3の搬送方向に直交する方向においてはワーク3の短手方向全体を撮像する範囲に設定され、ワーク3の短手方向が搬送方向と平行である場合、ワーク3の搬送方向においてはワーク3の短手方向の一部を撮像する範囲、ワーク3の搬送方向に直交する方向においてはワーク3の長手方向全体を撮像する範囲に設定されている。なお、このようなラインカメラ2は、1箇所だけでなく、搬送路10の上流側に複数箇所設けられてもよい。
ラインカメラ2により取得される画像データは、撮像素子が網の目状に複数配置されて1つのワーク3全体を撮像範囲とするエリアカメラよりも画素数が少なく、データ量が少ない。ラインカメラ2はワーク3が撮像位置P1に到達する前から一定間隔で連続して撮像を行うように動作し、下流側へ搬送されているワーク3が撮像位置P1を通過する間に複数回撮像を行ない、そのワーク3の前端3a(搬送方向下流側のワーク端部)から後端3b(搬送方向上流側のワーク端部)にわたって当該ワーク3の異なる位置がそれぞれ現れた複数の画像データを取得する。取得された画像データは、1回の撮像が行われるたびに後述する制御装置(コントローラ)4に転送される。
排除手段5は、ラインカメラ2よりも下流側であって、撮像位置P1よりも搬送方向下流側に設定された第1排除位置P2に圧縮空気を噴射する第1空気噴射ノズル50と、第1空気噴射ノズル50よりも搬送方向下流に設けられ、第1排除位置P2よりも搬送方向下流側に設定された第2排除位置P3に圧縮空気を噴射する第2空気噴射ノズル51と、後述する指令出力手段45とを有する。排除手段5は、第1排除位置P2又は第2排除位置P3まで搬送された不正姿勢ワーク3等を、圧縮空気で付勢力を付与して搬送路10上から排除可能に構成される。
ワーク検知手段としてのファイバーセンサ7は、第2排除位置P3より搬送方向下流側の上方に設けられる。ファイバーセンサ7としては、ワーク3を検知可能な既知のものを用いる。ファイバーセンサ7は、オーバーフローセンサとして利用される。
本実施形態では、ファイバーセンサ―7によるワーク3の検知結果に応じて、第2空気噴射ノズル51から圧縮空気を噴射し、後述する全排除モードを行う。
ファイバーセンサ7よりも搬送方向下流側には、ワーク検知手段としてのファイバーセンサ8が設けられる。ファイバーセンサ8としては、ワーク3を検知可能な既知のものを用いる。本実施形態では、ファイバーセンサ8は、後述する第2領域A2の搬送方向上流側端部に設定された所定位置としての検出位置P4におけるワーク3の有無の判断に用いられ、待機ワーク3yのストック数の検知に利用される。
図1に示す制御装置4は、図示しないCPUやインターフェースおよびメモリ等を備えた通常のマイクロコンピュータユニットにより構成されるもので、メモリ内に適宜のプログラムが格納されており、CPUは逐次そのプログラムを読み込み、周辺ハードリソースと協働して画像取込手段40、前処理手段41、姿勢判別手段44、指令出力手段45、許容待機ワーク位置取得手段42、選別切替手段43およびオーバーフロー検出手段46としての役割を担う。
画像取込手段40は、ラインカメラ2が撮像を行うたび、即時に画像データの制御装置4への取り込みを行う。
前処理手段41は、2値化処理部41aと端部検出部41bと合成画像データ生成部41cとを有する。2値化処理部41aは、画像取込手段40により取り込まれた画像データ毎に即時に2値化処理等の所定の前処理を行う。また、端部検出部41bは、適宜の画像処理を通じて、画像データにおいてワーク3の前端3a及び後端3bを判別する。例えば、ラインカメラ2が取得した画像データではワーク3が現れている部分と、ワーク3以外のものが現れている部分(具体的には搬送路10)とでは色合い等が異なり、またワーク3を搬送方向に沿って密接に搬送している場合でもワーク3,3同士の間にはわずかに隙間ができていることから、ワーク3の前端3aまたは後端3bを撮像した画像データには、ワーク3の搬送方向に直交する方向に亘って色の濃さの異なる部分が現れる。端部検出部41bはこのような色の濃さの違い等から、画像データに現れたワーク3の前端3a及び後端3bを検出(画像判別)する。或いは、端部検出部41bが画像データにおいてワーク3の隅にあるR形状を判別することで前端3a及び後端3bを検出するように構成されてもよい。合成画像データ生成部41cは、ラインカメラ2により取得された画像データに対して、ワーク3の前端3aが現れた画像データから当該ワーク3の後端3bが現れた画像データまでを撮像順につなぎ合わせて、1つ分のワーク3の略全体が現れた2次元の画像データとして合成画像データを生成する。
姿勢判別手段44は、このような合成画像データに基づきワーク3の姿勢を判別(画像判別)する姿勢判別処理を行う。姿勢判別手段44は、例えば、前述のメモリに適切な姿勢のワーク3の画像データを基準姿勢として予め記憶しておき、合成画像データ等とメモリに記憶された画像データとをパターンマッチングにより比較し、ワーク3の姿勢を判別する。
ここで、ワーク3の姿勢としては、基準姿勢と同一、基準姿勢に対して表裏が逆、或いは基準姿勢に対して前後の向きが反転した状態などが考えられる。本実施形態では、ワーク3として、四角柱形状で6面のうちの1つの面に図2の平面図に示すような識別マークMが設けられたものを用いる。この場合、例えば、識別マークMが上方に位置しかつ前方(搬送方向下流側)にあるものを基準姿勢とすると、画像データに識別マークMが現れないワーク3は、基準姿勢に対して表裏が逆になるなどして、識別マークMが上方を向いておらず、基準姿勢に対して相違すると判断できる。また、画像データに識別マークMが現れてもそれが後方(搬送方向上流側)に位置するワーク3は、基準姿勢に対して前後の向きが反転し、基準姿勢に対して相違すると判断できる。
姿勢判別手段44は、このように基準姿勢と相違するか否かだけでなく、基準姿勢との相違の度合を複数段階で判定できる。具体的に、本実施形態では、前後の向きが反転しているワーク3は、識別マークMが上方を向いていることから、表裏が逆のワーク3よりも基準姿勢に類似し、相違の度合が相対的に小さいと判断する。一方、識別マークMが上方に位置しないワーク3は、基準姿勢に対する相違の度合が相対的に大きいと判断する。
本実施形態では、識別マークMが上方に位置せず、基準姿勢との相違の度合が相対的に大きい姿勢を不正姿勢とし、排除手段5が後述する処理モードのうちのいずれであっても、排除対象とする。また、識別マークMが上方かつ後方に位置し、基準姿勢との相違の度合が相対的に小さいワークは、後述する処理モードによって、排除対象としたり、排除対象から除外する。
図1に示す排除手段5を構成する指令出力手段45は、姿勢判定手段44の判別結果に基づき、少なくとも不正姿勢と判別されたワーク3を搬送路10上から排除する排除処理(排除動作)を行わせるための指令を第1空気噴射ノズル50または第2空気噴射ノズル51に出力する。
このような排除手段5は、基準姿勢と相違する全てのワーク3を排除対象とする高精度処理モードと、前記基準姿勢との相違度合が相対的に小さいワーク3を排除対象から除外する低精度処理モードと、姿勢が適切と判別されたワーク3を含め、全てのワーク3に対して第2空気噴射ノズル51より付勢力を付与させる全排除モードの何れかで駆動される。
高精度処理モードでは、排除手段5は、姿勢判別手段44の判別結果に基づき、基準姿勢と相違するワーク3を第1排除位置P2で排除する。すなわち、識別マークMが上方かつ前方に位置する、正姿勢かつ正方向状態のワーク3以外のワーク3を排除して1/8選別を行う
低精度処理モードでは、排除手段5は、姿勢判別手段44の判別結果に基づき、基準姿勢との相違の程度が大きいワーク3のみを第1排除位置P2で排除する。すなわち、識別マークMが上方にないワーク3を排除する一方、識別マークMが上方かつ前方に位置するワーク3および識別マークMが上方かつ後方に位置するワーク3を残し、1/4選別を行う。
全排除モードでは、排除手段5は、基準姿勢と同一の姿勢のワーク3を含め、第2排除位置P3に到達する全てのワーク3を第2空気噴射ノズル51により排除する。
待機ワーク量取得手段としての許容待機ワーク位置検出手段(待機ワーク許容範囲位置検出手段)42は、ファイバーセンサ7を利用して、搬送路10の下流側で滞留する待機ワーク3yの量を取得する。同じく、待機ワーク量取得手段としてのオーバーフロー検出手段46は、ファイバーセンサ8を利用して、待機ワーク量を取得する。
ここで、搬送路10には、第2空気噴射ノズル51よりも下流側かつ搬送路10の下流側端部10aまでの領域に待機ワーク許容範囲B1が設定され、待機ワーク許容範囲B1の上流側に待機ワーク非許容範囲B2が設定される。待機ワーク許容範囲B1は、処理装置6の処理速度とパーツフィーダ本体1の供給能力とのバラつきを調整するため、ワーク3を滞留させる待機ワーク場所である。
また、待機ワーク許容範囲B1は、下流側に向けて第1領域A1と第2領域A2とに分割される。処理装置6は、第2領域A2より順次待機ワーク3yを搬送路10外に持ち出す。
ファイバーセンサ7は、待機ワーク許容範囲B1と待機ワーク非許容範囲B2との境界近傍に設けられ、第1領域A1に存在する最後尾のワーク3を検知可能である。ここで、待機ワーク3yの搬送速度は、処理装置6の処理速度に依存し、同じ箇所に比較的長く留まる。オーバーフロー検出手段46は、ファイバーセンサ7が同一ワーク3を連続して検知する連続検知時間に基づき、第1領域A1の待機ワーク非許容範囲B2との境界近傍に設定された検出位置P5での待機ワーク3の有無を判断するものであり、検出位置P5で同一のワーク3が一定時間検知されたと判断すると、最後尾の待機ワーク3yが待機ワーク非許容範囲B2に位置すると判断する。すなわち、ファイバーセンサ7は、オーバーフローの検出に利用される。
なお、このような構成に限定されず、ファイバーセンサ7に代わりエリアカメラを用いてもよい。エリアカメラは、撮像エリアE(図2参照)の下流側に第1領域A1の搬送方向上流側端部A1´が現れる位置に設けられ、第1領域A1に存在する最後尾のワーク3を撮像可能である。この構成において、オーバーフロー検出手段46は、エリアカメラが取得した画像データに基づき、第1領域A1の搬送方向上流側端部A1´で同一のワーク3が一定時間検知されたと判断すると、最後尾の待機ワーク3yが待機ワーク非許容範囲B2に位置すると判断する。
図1に示すファイバーセンサ8は、第1領域A1と第2領域A2との境界近傍に設けられ、第2領域A2に存在する最後尾のワーク3を検知可能である。許容待機ワーク位置検出手段42は、ファイバーセンサ8により同一のワーク3が一定時間検知されたと判断すると、待機ワーク3yが第1領域A1に存在すると判断し、同一のワーク3が一定時間検知されなければ、最後尾の待機ワーク3yが第2領域A2に位置すると判断する。このように許容待機ワーク位置検出手段42は、ファイバーセンサ8が同一ワーク3を連続して検知する連続検知時間に基づき、検出位置P4での待機ワーク3の有無を判断する。さらに、許容待機ワーク位置検出手段42は、待機ワーク3yが第1領域A1に存在すると判断するとともに、オーバーフロー検出手段46により最後尾の待機ワーク3yが待機ワーク非許容範囲B2に位置すると判断されていない状態であれば、最後尾の待機ワーク3yが第1領域A1に位置すると判断する。このように許容待機ワーク位置検出手段42およびオーバーフロー検出手段46は、最後尾の待機ワーク3yの位置を検出することで、待機ワーク量を求める。
選別切替手段43は、最後尾の待機ワーク3yが待機ワーク許容範囲B1の第2領域A2に位置すると判断された場合、排除手段5を低精度処理モードに切り替え、最後尾の待機ワーク3yが待機ワーク許容範囲B1の第1領域A1に位置すると判断された場合、排除手段5を高精度処理モードに切り替え、最後尾の待機ワーク3yが待機ワーク非許容範囲B2に位置すると判断された場合、全排除モードに切り替える。
そのため、最後尾の待機ワーク3yが第2領域A2に位置する場合、1/4選別され、待機ワーク許容範囲B1には前後方向は関係なく、識別マークMが上方を向いたワーク3が搬送される(供給優先)。これにより、待機ワーク3yの個数が増加し、前後反転したワーク3は、処理装置6で向きが矯正される。また、最後尾の待機ワーク3yが第1領域A1に位置する場合、1/8選別で整列を行い、待機ワーク許容範囲B1には正姿勢かつ正方向のワーク3のみが搬送される。このようなワーク3は、処理装置6での反転処理が不要になり、処理装置6の処理速度(処理能力)を向上させることができる。さらに、最後尾の待機ワーク3yが待機ワーク非許容範囲B2に位置する場合、供給過多であるとして、第2空気噴射ノズル51により、第2排除位置P3に到達する全てのワーク3を搬送路10上から排除し、オーバーフローを解消する。このように1/4選別と1/8選別とを組み合わせて、可能な限り1/8選別で整列させつつ、不足分を1/4選別されたワーク3で補うことで、パーツフィーダ100の供給能力と処理装置6の処理能力を最大限に出すことができる。
以上のように本実施形態のパーツフィーダ100は、複数のワーク3を搬送可能な搬送路10と、搬送路10上のワーク3に対して、予め定められた基準姿勢との相違の度合を複数段階で求め、姿勢を判別する姿勢判別手段44と、基準姿勢と相違すると判別されたワーク3を搬送路10上から排除可能な排除手段5と、搬送路10の下流側で滞留する待機ワーク量を得る待機ワーク量取得手段としての許容待機ワーク位置検出手段42と、待機ワーク量に基づき、排除手段5の処理モードを切り替える選別切替手段43と、を備え、選別切替手段43は、待機ワーク量が相対的に多い場合、基準姿勢と相違する全てのワーク3を排除対象とする高精度処理モードにし、前記待機ワーク量が相対的に少ない場合、基準姿勢との相違度合が相対的に小さいワーク3を排除対象から除外する低精度処理モードにするよう構成される。
このような構成であると、姿勢判別手段44が搬送路10上のワーク3に対して基準姿勢との相違の程度を複数段階で求めることができ、選別切替手段43によって、許容待機ワーク位置検出手段42が得た待機ワーク量が相対的に多い場合には高精度処理モード、待機ワーク量が相対的に少ない場合には低精度処理モードに排除手段5が切り替えられる。そのため、待機ワーク量が相対的に多く、待機ワーク3yのストック量に余裕がある場合には、基準姿勢と同一姿勢のワーク3のみを下流側に供給する一方、待機ワーク量が相対的に少なく、待機ワーク3yのストック量に余裕がない場合には、基準姿勢との相違度合が相対的に小さいワーク3は排除せずに、高精度処理モード時よりも単位時間あたりのワーク3供給量を増加させることができる。したがって、処理装置6および搬送路10を有するパーツフィーダ本体1を最大処理能力で駆動させた場合でも、待機ワーク3yのストック量が過剰に増加する或いはストックがなくなることを抑制でき、搬送路10の下流側に適量の待機ワーク3yをストックさせることができる。
また、許容待機ワーク位置検出手段42は、搬送路10に設けられた所定位置としての検出位置P4でワーク3を検知するワーク検知手段としてのファイバーセンサ8を有し、搬送路10の下流側端部10aから検出位置P4までの距離と、ファイバーセンサ8が同一ワーク3を連続して検知する連続検知時間とに基づき、待機ワーク量を求めるよう構成される。
待機ワーク3yは、停止あるいは同じ箇所に比較的長く留まるので、連続検知時間が長いワーク3は待機ワーク3yと判断でき、連続検知時間が短いワーク3は待機ワーク3yではないと判断できる。そのため、ファイバーセンサ8が待機ワーク3yを検知した場合、少なくとも搬送路10の下流側端部10aから検出位置P4までの間には待機ワーク3yが存在すると判断でき、処理装置6から処理したワーク個数などのデータを得なくても、待機ワーク量を求めることができる。
加えて、搬送路10において排除手段5よりも下流側かつ搬送路10の下流側端部10aまでの領域に待機ワーク許容範囲B1が設定され、選別切替手段43は、最後尾の待機ワーク3yが待機ワーク許容範囲B1内に位置すると判断された場合、排除手段5を前記高精度処理モードまたは前記低精度処理モードで駆動させるとともに、最後尾の待機ワーク3yが前記待機ワーク許容範囲B1よりも上流側に位置すると判断された場合、待機ワーク許容範囲B1に向かう全てのワーク3を排除させる全排除モードで前記排除手段5を駆動させるよう構成されることから、待機ワーク量の過剰増加を抑制でき、不正姿勢ワーク3の排除処理などワーク3に対して何かしらの処理を施す位置(例えば第1排除位置P2、第2排除位置P3)でワーク3が滞留することを防止して、各種の処理を適切に行えるようになる。
さらに、搬送路10に待機ワーク許容範囲B1内のワーク3を覆う被覆部材としてのカバー9が設けられることから、上流から搬送されてきた他のワーク3の追突による待機ワーク3yの姿勢変更(姿勢ミス)や搬送路10からの落下を防止する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、本実施形態は、全排除モードにおいて第2空気噴射ノズル51によりワークWを排除したが、図3に示すパーツフィーダ102のように、第2空気噴射ノズル51を用いず、ファイバーセンサ7によるワーク3の検知結果に応じて、第1空気噴射ノズル50を全排除モードで駆動させる構成としてもよい。このような構成において、排除手段5は、高精度処理モード(1/8選別)と低精度処理モード(1/4選別)では上記実施形態と同様に姿勢判別結果に基づき第1排除位置P2でワーク3を排除するとともに、全排除モードでは第1排除位置P2でそこに到達する全てのワーク3を排除する。
また、図4に示すように、ファイバーセンサ7と第2空気噴射ノズル51を用いず、ラインカメラ2に代わりエリアカメラ111を用い、エリアカメラ111を利用してワーク3の姿勢判別とオーバーフロー(全排除モードへの切り替え)判定の両方を行う構成であってもよい。すなわちエリアカメラ111より画像データを姿勢判別手段44に供給するとともに、待機ワーク3yを求めるワーク検知手段としてエリアカメラ111を利用する構成であってもよい。なお、この場合、エリアカメラ111は、撮像可能範囲(全ての撮像素子)中の任意の取得画像(一部の撮像素子)を取り込めるラインカメラとして使用され(ラインモード)、撮像可能範囲中において、姿勢判別に用いる画像データを得るための撮像位置P1と、オーバーフローの有無を検出するための検出位置P5(図1のファイバーセンサ7に相当する位置)で撮影する。このようなパーツフィーダ103において、排除手段5は、ファイバーセンサ8による信号を受けて、高精度処理モード(1/8選別)と低精度処理モード(1/4選別)では上記実施形態と同様に姿勢判別結果に基づき第1空気噴射ノズル50により第1排除位置P2でワーク3を排除する一方、エリアカメラ111で捉えたオーバーフロー位置(検出位置P5)での画像によるオーバーフローの有無の検出結果により、全排除モードに切り替えた場合には、第1空気噴射ノズル50により第1排除位置P2でワーク3を全排除する。
さらに、図4に示す構成において、エリアカメラ111の代わりに、図5に示すエリアカメラ112が用いられてもよい。このような構成のパーツフィーダ104では、エリアカメラ112の撮像範囲内において、第1空気噴射ノズル50よりも上流側に、姿勢判別のためにワーク3を撮像する姿勢判別領域C1が設定されるとともに、第1空気噴射ノズル50よりも下流側に待機ワーク3yを検知するためのオーバーフロー判別領域C2が設定される。この構成では、連続検知時間に基づき、オーバーフロー判別領域C2に待機ワーク3yが存在することが検知されると、全排除モードに切り替える。
また、待機ワーク量取得手段は、ファイバーセンサ7,8を利用して待機ワーク量を求めるが、図6に示すように、ファイバーセンサ7,8などを用いず、処理装置6と連携を取り、処理装置6から得たデータに基づいて待機ワーク量を求める構成としてもよい。
この構成の場合、制御装置4は、処理装置6から後処理を行ったワーク3の個数、および、待機ワーク許容範囲B1に搬送されるワーク3の個数を取得可能に構成される。待機ワーク許容範囲B1に搬送されるワーク3の個数は、例えば、第1排除位置P2よりも下流側かつ待機ワーク許容範囲B1よりも上流側の範囲内でワーク3をカウントすることで求める。そして、待機ワーク量取得手段としての待機ワーク数検出手段49は、後処理が行われたワーク3の個数と、待機ワーク許容範囲B1に搬送されるワーク3の個数との差分を、待機ワーク3yの個数として判定する。
また、待機ワーク許容範囲B1および第2領域A2の各長さと正方向におけるワーク3の搬送方向長さとから、待機ワーク許容範囲B1および第2領域に収容できるワーク3の最大個数(最大ワーク収容個数)をそれぞれ予め求めておく。
選別切替手段43は、待機ワーク数検出手段49が得た待機ワーク3yの個数が第2領域A2の最大ワーク収容個数(第2閾値)未満であれば、最後尾の待機ワーク3yが第2領域に位置すると判断して排除手段5を低精度処理モードにし、待機ワーク量取得手段が得た待機ワーク3yの個数が第2領域の最大ワーク収容個数(第2閾値)以上かつ待機ワーク許容範囲B1の最大ワーク収容個数(第1閾値)未満であれば、最後尾の待機ワーク3yが第1領域に位置すると判断して排除手段5を高精度処理モードにする。さらに、待機ワーク量取得手段が得た待機ワーク3yの個数が待機ワーク許容範囲B1の最大ワーク収容個数以上であれば、最後尾の待機ワーク3yが待機ワーク非許容範囲B2に位置すると判断して、排除手段5を全排除モードにする。
このように、待機ワーク量取得手段としての待機ワーク数検出手段49は、搬送路10の下流側端部10aからワーク3を持ち出して所定の後工程を行う処理装置6が処理したワーク個数、及び搬送路10の下流側端部10aに搬送されるワーク個数を取得可能に構成され、処理装置6が処理したワーク個数と搬送路10の下流側に搬送されるワーク個数との差分に基づき、待機ワーク量を算出することから、オーバーフローセンサ等、オーバーフローを検出するための装置をパーツフィーダ101に設けることなく、待機ワーク量を適切に求めることができる。
また、上記実施形態では、排除手段5を全排除モードにすることで、待機ワーク非許容範囲B2にまで待機ワーク3yが位置することを防止しているが、このような構成に限定されず、待機ワーク非許容範囲B2に対応する搬送路10の振動を停止あるいは低減させることで、オーバーフローに対処する構成としてもよい。このような構成は、待機ワーク許容範囲B1と待機ワーク非許容範囲B2とで搬送路10を別々に振動可能(振動体が別々)な構成において実施できる。そして、最後尾の待機ワーク3yが待機ワーク許容範囲B1に位置すると判断されている間は、上記実施形態と同様に高精度処理モードまたは低精度処理モードで排除手段5を駆動させる一方、最後尾の待機ワーク3yが待機ワーク非許容範囲B2に位置すると判断された場合、待機ワーク許容範囲B1に対応する搬送路10の振動状態は維持したまま、待機ワーク非許容範囲B2に対応する搬送路10の図示しない駆動手段の振動を一旦停止あるいは低減させ、待機ワーク許容範囲B1へのワーク3の供給を一時的に停止あるいは減少させる。これにより、待機ワーク3yの過剰増加を抑制できる。
このように、搬送路10において排除手段5よりも下流側かつ搬送路10の下流側端部10aまでの領域に待機ワーク許容範囲B1が設定され、選別切替手段43は、最後尾の待機ワーク3yが待機ワーク許容範囲B1内に位置すると判断された場合、排除手段5を高精度処理モードまたは低精度処理モードで駆動させるとともに、待機ワーク許容範囲B1とそれよりも上流側の待機ワーク非許容範囲B2とで搬送路10を別々に振動可能に構成され、最後尾の前記待機ワーク3yが待機ワーク許容範囲B1よりも上流側に位置すると判断された場合、待機ワーク非許容範囲B2に対応する搬送路10の振動を、待機ワーク許容範囲B1に対応する搬送路10の振動よりも小さくするよう構成される。このように、ワーク3を搬送路10から排除するのではなく、待機ワーク量に応じて搬送路10の振動を停止あるいは低減させて待機ワーク量を調整することで、1つのワーク3が搬送路10から落下する平均回数を減少させることができるので、落下に伴うワーク3の損傷を抑制できるとともに、ワーク3が何度も搬送路10へと搬送され、ワーク3のトータルの搬送距離が延びることによるワーク3への埃等の付着を抑制できる。
なお、待機ワーク許容範囲B1と待機ワーク非許容範囲B2とで搬送路10を別々に振動できない構成において、上記のように搬送路10の振動を停止或いは低減させる制御を行うと、再開時に搬送路10上でワーク3が極端に少なくなり、ワーク3が足りなくなる恐れがある。
また、上記実施形態において姿勢判別に利用するラインカメラを2つ以上用いてもよく、ラインカメラの代わりに、エリアカメラを用いてもよく、複数のファイバーセンサを用いてもよい。
また、本実施形態においてオーバーフローセンサとして機能するファイバーセンサ7の代わりに、ラインカメラやレーザ等を用いてもよい。この構成において、第2排除位置P3付近で2回目の姿勢判別を行えるようにするためには、前記ファイバーセンサの近傍にラインカメラを設置することが考えられる。さらに、ストック数検出手段として、ファイバーセンサを利用する代わりに、カメラやレーザ等を用いてもよい。
また、上記実施形態では待機ワーク許容範囲B1を2分割するが、これ以上の領域に分割してより複数段階で選別するようにしてもよい。
さらに、処理装置6がワーク3を全て反転させるときと、一切反転させないときの割合を求め、その兼ね合いで、パーツフィーダ100の制御を行うようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、ラインカメラ2として撮像素子が1列に配列したものを用いているが、本発明の効果が発揮される範囲内において撮像素子が2列以上配列したものを用いてもよい。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
2・・・ラインカメラ(ワーク検知手段)
3・・・ワーク
5・・・排除手段
6・・・処理装置
7,8・・・ファイバーセンサ(ワーク検知手段)
9・・・カバー(被覆部材)
10・・・搬送路
10a・・・搬送路の下流側端部
42・・・許容待機ワーク位置検出手段(待機ワーク量取得手段)
43・・・選別切替手段(切替手段)
44・・・姿勢判別手段
49・・・待機ワーク数検出手段(待機ワーク量取得手段)
100,101,102,103,104・・・パーツフィーダ
B1・・・待機ワーク許容範囲
B2・・・待機ワーク非許容範囲
P4・・・検出位置(所定位置)

Claims (6)

  1. 複数のワークを搬送可能な搬送路と、
    前記搬送路上のワークに対して、予め定められた基準姿勢との相違の度合を複数段階で求め、姿勢を判別する姿勢判別手段と、
    前記基準姿勢と相違すると判別されたワークを前記搬送路上から排除可能な排除手段と、
    前記搬送路の下流側で滞留する待機ワーク量を得る待機ワーク量取得手段と、
    前記待機ワーク量に基づき、前記排除手段の処理モードを切り替える切替手段と、を備え、
    前記切替手段は、前記待機ワーク量が相対的に多い場合、前記基準姿勢と相違する全てのワークを排除対象とする高精度処理モードにし、前記待機ワーク量が相対的に少ない場合、前記基準姿勢との相違度合が相対的に小さいワークを排除対象から除外する低精度処理モードにすることを特徴とするパーツフィーダ。
  2. 前記待機ワーク量取得手段は、前記搬送路に設けられた所定位置でワークを検知するワーク検知手段を有し、前記搬送路の下流側端部から前記所定位置までの距離と、前記ワーク検知手段が同一ワークを連続して検知する連続検知時間とに基づき、待機ワーク量を求めるよう構成される請求項1記載のパーツフィーダ。
  3. 前記待機ワーク量取得手段は、搬送路の下流側端部からワークを持ち出して所定の後工程を行う処理装置が処理したワーク個数、及び前記搬送路の下流側端部に搬送されるワーク個数を取得可能に構成され、前記処理装置が処理したワーク個数と前記搬送路の下流側に搬送されるワーク個数との差分に基づき、前記待機ワーク量を算出するよう構成される請求項1記載のパーツフィーダ。
  4. 前記搬送路において前記排除手段よりも下流側かつ搬送路の下流側端部までの領域に待機ワーク許容範囲が設定され、
    前記切替手段は、最後尾の前記待機ワークが前記待機ワーク許容範囲内に位置すると判断された場合、前記排除手段を前記高精度処理モードまたは前記低精度処理モードで駆動させるとともに、最後尾の前記待機ワークが前記待機ワーク許容範囲よりも上流側に位置すると判断された場合、前記待機ワーク許容範囲に向かう全てのワークを排除させる全排除モードで前記排除手段を駆動させるよう構成される請求項1〜3の何れかに記載のパーツフィーダ。
  5. 前記搬送路において前記排除手段よりも下流側かつ搬送路の下流側端部までの領域に待機ワーク許容範囲が設定され、前記切替手段は、最後尾の前記待機ワークが前記待機ワーク許容範囲内に位置すると判断された場合、前記排除手段を前記高精度処理モードまたは前記低精度処理モードで駆動させるとともに、
    待機ワーク許容範囲とそれよりも上流側の待機ワーク非許容範囲とで前記搬送路を別々に振動可能に構成され、最後尾の前記待機ワークが前記待機ワーク許容範囲よりも上流側に位置すると判断された場合、待機ワーク非許容範囲に対応する搬送路の振動を、待機ワーク許容範囲に対応する搬送路の振動よりも小さくするよう構成される請求項1〜3の何れかに記載のパーツフィーダ。
  6. 前記搬送路に前記待機ワーク許容範囲内のワークを覆う被覆部材が設けられる請求項1〜5の何れかに記載のパーツフィーダ。
JP2015174334A 2015-09-04 2015-09-04 パーツフィーダ Active JP6547525B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015174334A JP6547525B2 (ja) 2015-09-04 2015-09-04 パーツフィーダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015174334A JP6547525B2 (ja) 2015-09-04 2015-09-04 パーツフィーダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017048031A true JP2017048031A (ja) 2017-03-09
JP6547525B2 JP6547525B2 (ja) 2019-07-24

Family

ID=58279135

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015174334A Active JP6547525B2 (ja) 2015-09-04 2015-09-04 パーツフィーダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6547525B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06219529A (ja) * 1993-01-25 1994-08-09 Omron Corp 振動制御装置およびその装置が用いられた振動式物体搬送装置および振動式物体供給装置
JP2013039981A (ja) * 2011-08-11 2013-02-28 Sinfonia Technology Co Ltd ワーク選別装置
JP2015059016A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 シンフォニアテクノロジー株式会社 パーツフィーダ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06219529A (ja) * 1993-01-25 1994-08-09 Omron Corp 振動制御装置およびその装置が用いられた振動式物体搬送装置および振動式物体供給装置
JP2013039981A (ja) * 2011-08-11 2013-02-28 Sinfonia Technology Co Ltd ワーク選別装置
JP2015059016A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 シンフォニアテクノロジー株式会社 パーツフィーダ

Also Published As

Publication number Publication date
JP6547525B2 (ja) 2019-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6568163B2 (ja) ロボットシステム
JP5688770B2 (ja) 錠剤印刷装置
TWI620700B (zh) 部件饋送用速度檢測裝置及部件饋送機
JP5464176B2 (ja) ピッキングシステム
CN109108959B (zh) 机器人系统
KR101697905B1 (ko) 반송물 판별 제어 시스템 및 반송장치
US10507990B2 (en) Article transport system and transport system controller
KR101628326B1 (ko) 시트 절단 장치 및 절단 방법
CN110228693B (zh) 送料器
JP5881244B2 (ja) 部品実装装置、基板検出方法及び基板製造方法
CN109384039B (zh) 物品搬运装置
TWI631063B (zh) Image processing device for feeder and feeder
JP2013122401A (ja) 画像処理システム
JP2017048031A (ja) パーツフィーダ
JP6597051B2 (ja) パーツフィーダ
JP4707607B2 (ja) 部品認識データ作成用画像取得方法及び部品実装機
JP2019048720A (ja) パーツフィーダ用画像処理装置及びパーツフィーダ
JP2007033328A (ja) 画像処理方法および該画像処理方法を用いたピッキング動作補正方法
JP6497049B2 (ja) パーツフィーダ用画像処理装置及びパーツフィーダ
JP2019048718A (ja) パーツフィーダ用画像処理装置及びパーツフィーダ
TWI622112B (zh) Image processing device for component feeding and component feeder
US20180174266A1 (en) Robot system and production system
JP6687867B2 (ja) パーツフィーダ用画像処理装置及びパーツフィーダ
JP2015067386A (ja) パーツフィーダ
TW202308820A (zh) 3d檔案取得裝置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180820

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190523

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190610

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6547525

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250