JP2017036073A - 箱体用板材、箱体 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓋部の閉工程から開工程までの作業が容易な箱体用板材、箱体を提供する。【解決手段】板材1Bの前密閉片31は、折部F31で折られた状態で前壁11の外壁に粘着する粘着部31dと、粘着部31dと折部F31との間に設けられた切取り部31bとを備え、側密閉片32は、折部F32で折られた状態で、側壁12の外壁に粘着する粘着部32dを備え、折部F32は、蓋部20及び側密閉片32間を切断するミシン目32mを兼用する。【選択図】図1

Description

本発明は、蓋部を開閉する箱体用板材、箱体に関するものである。
従来、蓋板の封緘を、ミシン目等を切断することにより解除して、蓋板を開く包装箱があった(例えば特許文献1)。
しかし、従来の包装箱は、蓋板を閉める工程から開くまでの工程の一連の作業性が悪かった。
特開2006−188261号公報
本発明の課題は、蓋部の閉工程から開工程までの作業が容易な箱体用板材、箱体を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
・第1の発明は、底部(2)の1組の対向辺の一辺に接続された蓋部接続立壁(10)と、前記底部の1組の対向辺の他辺に接続された第1立壁(11)と、前記底部の他の1組の対向辺にそれぞれ接続された第2立壁(12)と、前記蓋部接続立壁に開閉ヒンジ部(H20)によって回転可能に接続された蓋部(20)とを備え、箱体に組み立てられる箱体用板材(1B)であって、前記蓋部の辺部のうち前記開閉ヒンジ部が設けられた辺部の対向辺である第1辺部に、第1折部(F31)によって接続された第1密閉片(31)と、前記蓋部の他の1組の対向辺である2つの第2辺部にそれぞれ設けられ、第2折部(F32)によって接続された第2密閉片(32)とを備え、前記第1密閉片は、前記第1折部で折られた状態で、前記蓋部接続立壁に対向する前記第1立壁の外壁に粘着する第1粘着部(31d)と、前記第1粘着部と前記第1辺部との間に設けられた第1切断部(31b)とを備え、前記第2密閉片は、前記第2折部で折られた状態で、前記第2立壁の外壁に粘着する第2粘着部(32d)を備え、前記第2折部は、前記蓋部及び前記第2密閉片間を切断する第2切断部(32m)を兼用すること、を特徴とする箱体用板材である。
・第2の発明は、第1の発明の箱体用板材において、前記第1粘着部(31d)、前記第2粘着部(32d)は、粘着剤層上に積層された剥離シート(31e,32e)を備え、前記剥離シートを剥離することにより前記粘着剤層が露出すること、を特徴とする箱体用板材である。
・第3の発明は、第1又は第2の発明の箱体用板材において、前記第2折部(F32)よりも外側に設けられ、前記蓋部(20)が位置ずれして閉じられた状態で、前記第2折部に代えて折られる予備折部(32f)を備えること、を特徴とする箱体用板材である。
・第4の発明は、第1から第3のいずれかの発明の箱体用板材を、前記蓋部接続立壁(10)、前記第1立壁(11)、前記第2立壁(12)を前記底部(2)から立ち上げ、前記第1密閉片(31)を前記第1立壁(11)の外壁に粘着し、前記第2密閉片(32)を前記第2立壁(12)の外壁に粘着することにより、前記蓋部(20)を閉じたこと、を特徴とする箱体である。
本発明によれば、蓋部の閉工程から開工程までの作業が容易な箱体用板材、箱体を提供できる。
実施形態の蓋部20を閉じる前の状態の箱体1の斜視図である。 実施形態の蓋部20を閉じた状態の箱体1の斜視図である。 実施形態の切取り部31bを切り取った状態の箱体1の斜視図である。 実施形態の蓋部20を閉じた後に開いた状態の箱体1の斜視図である。 実施形態の蓋部20が位置ずれして閉じられた場合の箱体1の断面図である。 実施形態の板材1Aを説明する図である。 実施形態の側壁12等を内側に折った板材1Bを説明する図である。 実施形態の奥壁10、前壁11、側壁12を底部2から立ち上げた状態の斜視図である。 他の形態の箱体(包装用箱)を示す図面である。 他の形態の箱体(包装用箱)を示す図面である。 他の形態の箱体(包装用箱)を示す図面である。 他の形態の箱体(包装用箱)を示す図面である。 他の形態の箱体(包装用箱)を示す図面である。
(実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、実施形態の蓋部20を閉じる前の状態の箱体1の斜視図である。図1は、一部を破断して図示した。
図2は、実施形態の蓋部20を閉じた状態の箱体1の斜視図である。
図3は、実施形態の切取り部31bを切り取った状態の箱体1の斜視図である。
図4は、実施形態の蓋部20を閉じた後に開いた状態の箱体1の斜視図である。
実施形態、図面では、説明と理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けた。この座標系は、組み立て状態の箱体1の左右方向X(左側X1、右側X2)、奥行方向Y(手前側Y1、奥側Y2)、鉛直方向Z(下側Z1、上側Z2)を表す。左右方向X、奥行方向Yは、水平方向の座標軸である。
また、実施形態では、箱体1が組み立てられ、蓋部20を密閉した状態を、適宜、「組み立て状態」ともいう。
[基本構成]
最初に、箱体1の基本構成、つまり、箱体1の蓋部20を閉じた後に開くための構成を説明する。箱体1の組み立て前の状態である板材1A,1B(箱体用板材)の詳細は、後述する。
箱体1は、例えば、宅配便の配送に利用される。箱体1は、板材(図7の状態)で、例えば、宅配便会社の営業所、宅配便を取り扱っている小売店等(以下、単に「店舗等」という)に納入される。そして、板材は、作業者である業所の所員、店舗店員、宅配便を依頼する客等(以下、単に「客等」という)によって、組み立て状態に組み立てられる。
箱体1は、1枚の段ボール材、粘着テープによって形成される。
図1、図2に示すように、箱体1は、底部2、奥壁10(蓋部接続立壁)、前壁11(第1立壁)、2つの側壁12(第2立壁)、蓋部20、前密閉片31(第1密閉片)、2つの側密閉片32(第2密閉片)を備える。
これらの板部間は、ヒンジ部、折部によって、回転可能、折り加工可能に接続されている。ヒンジ部、折部は、段ボール材に加工されたミシン目、押罫等である。図面には、ヒンジ部、折部を、適宜、一点鎖線で示した。
箱体1は、N式とも称されるタイプの組み立て式のものである。つまり、長方形の底部2の4辺のうち、奥側Y2の辺(1組の対向辺の一辺)及び手前側Y1の辺(1組の対向辺の他辺)には、奥壁10及び前壁11が、折部F10,F11によって接続されている。また、長方形の底部2の4辺のうち、左側X1の辺及び右側X2の辺(他の1組の対向辺)には、2つの側壁12が、折部F12によって接続されている。
奥壁10の上端には、蓋部20が、開閉ヒンジ部H20によって、回転可能に接続されている。
側壁12の上端には、内フラップ40が、折部F40によって接続されている。
蓋部20の手前側Y1の辺部(第1辺部)、つまり、蓋部20のうち開閉ヒンジ部H20が設けられた辺部の対向辺には、前密閉片31が折部F31(第1折部)によって接続されている。
蓋部20の左側X1及び右側X2の辺部(第2辺部)、つまり、蓋部20の他の1組の対向辺である2つの辺部には、それぞれ側密閉片32が折部F32(第2折部)によって接続されている。
手前側Y1から見た形状において(図2参照)、前密閉片31及び前壁11は、同様な大きさである。
前密閉片31は、内側部31a、切取り部31b(第1切断部)、外側部31c、粘着部31d(第1粘着部)を備える。
内側部31a、切取り部31b、外側部31cの3つの部分は、帯状の領域であり、折部F31側から先端に向けてこの順番で配置されている。
切取り部31bは、2つのミシン目31mによって、内側部31a及び外側部31cから切り離せるようになっている。この2つのミシン目31mは、平行に配置されており、いわゆるジッパミシンと称されるタイプある。ミシン目31mは、左右方向Xに平行なカット部と、この右端部に連続した斜めカット部とが1組となり、複数組みが左右方向Xに配列されている(図3の二点鎖線内参照)。
粘着部31dは、外側部31cに貼付されている。このため、切取り部31bは、粘着部31dと折部F31との間に配置される。
粘着部31dは、基材の両面に粘着剤層が設けられた粘着テープである。粘着部31dは、外側部31cの面のうち、組み立て状態で内側になる面に貼付されている。使用前の状態では、最表層に剥離シート31eが積層されている。
左右方向Xから見た形状において(図2参照)、側密閉片32及び側壁12は、同様な大きさである。
側密閉片32及び蓋部20間を接続する折部F32は、ミシン目32mによって形成されている。後述するように、折部F32は、側密閉片32及び蓋部20間を切断する切断部(第2切断部)を兼用する。
このミシン目32mは、奥行方向Yに平行なカット部と、この前端部に連続した斜めカット部とが1組となり、複数組みが奥行方向Yに配列されている(図4の二点鎖線内参照)。
側密閉片32は、粘着部32d(第2粘着部)、予備折部32fを備える。
粘着部32dは、前密閉片31の粘着部31dと同様な部材である。
粘着部32dは、側壁12の面のうち、組み立て状態で内側になる面に貼付されている。使用前の状態では、最表層に剥離シート32eが積層されている。
後述するように、予備折部32fは、蓋部20が位置ずれして閉じられた状態で、折部F32に代えて折部として機能する部分である(図5参照)。予備折部32fは、折部F31に平行である。側密閉片32は、2つの予備折部32fを備える例を説明するが、これに限定されず、1つ又は3つ以上の予備折部32fを備えていてもよい。
[蓋部20の閉工程から開工程]
図1に示す状態から蓋部20を閉じる閉工程と、その後に、蓋部20を開く開工程について説明する。
(閉工程)
客等は、以下の工程に従って、荷物を入れた箱体1の蓋部20を閉じることができる。
なお、箱体1は、最終的に、組み立て状態(図2の状態)に組み立てることができれば、その順序は、限定されない。以下の順序は、適宜変更してもよい。
(1)図1に示すように、粘着部31dから剥離シート31eを剥離する。これにより、粘着部31dの粘着剤層が露出する。
(2)図1、図2に示すように、蓋部20を、開閉ヒンジ部H20回りに、手前側Y1に回転する。
(3)前密閉片31を折部F31で内側に折る。
(4)前密閉片31を前壁11の外壁に粘着部31dによって貼付する。
上記(1)〜(4)によって、前密閉片31は、折部F31で折られた状態で、奥壁10に対向する前壁11の外壁に、粘着部31dによって粘着される。
(5)右側X2の側密閉片32の粘着部32dから剥離シート32eを剥離する。これにより、粘着部32dの粘着剤層が露出する。
(6)右側X2の側密閉片32を折部F32で内側に折る。
(7)右側X2の側密閉片32を右側X2の側壁12の外壁に粘着部32dによって貼付する。
(8)上記(5)〜(7)と同様に、左側X1の側密閉片32を、左側X1の側壁12に粘着部32dによって貼付する。
上記(5)〜(8)によって、左右の側密閉片32は、折部F32で折られた状態で、左右の側壁12の外壁に、粘着部32dによって粘着される。
以上の工程によって、箱体1は、組み立て状態(図2の状態)に組み立てられる。
このように、箱体1は、既に設けられている粘着部31d,32dによって、蓋部20を閉じることができる。このため、店舗等は、他の粘着テープ等の資材を用意する必要がないので、利便性がよい。また、上記(1)〜(8)の作業は、容易であるので、荷物の発送を依頼する客自身でも、容易に梱包作業できる。
箱体1は、組み立て状態で、店舗等から配達先に配送される。
ここで、前密閉片31、側密閉片32は、蓋部20に対して折られた状態で、前壁11、側壁12に貼付されている。このため、箱体1は、密閉されており、箱体1の外面には、隙間がほとんどない。
これにより、箱体1は、配送途中において、他の配送物(例えば封筒等)が、箱体1の隙間に挟まったりすることを、抑制できる。
また、箱体1は、内フラップ40を備える。内フラップ40は、蓋部20にかかる荷重を、蓋部20の左右の縁部で、ある程度受けることができる。これにより、箱体1は、配送途中において、蓋部20に大きな荷重がかかっても、蓋部20が折部F32(ミシン目32m)で切断されること、蓋部20が箱体1の開口部の内部に陥没するようなこと等を、抑制できる。
(開工程)
箱体1が配達先に配達されると、作業者(荷物の荷受人等)は、以下の工程に従って、箱体1の蓋部20を開くことができる。
(9)図3に示すように、前密閉片31の切取り部31bの左端のつまみ31fをつまんで、切取り部31bを左側X1から右側X2に引っ張ることにより、切取り部31bを切り離す。
ここで、外側部31cは、前壁11に粘着している。また、内側部31a、蓋部20、側密閉片32は、一体で、側壁12に粘着している。
このため、切取り部31bを、左側X1から右側X2に向けて引っ張ると、外側部31cが前壁11に粘着して保持された状態、かつ、内側部31aが蓋部20に保持された状態で、切取り部31bのみが箱体1から切り取られる。
なお、この場合、ミシン目31mは、カット部の右端から、次の組みの斜めカット部に向けて、アンカット部が破断する(図3の二点鎖線内の矢印A31m参照)。つまり、切取り部31bを切り離す場合のミシン目31mの易切断方向は、左側X1から右側X2に向けた方向である。
これにより、切取り部31bは、内側部31a及び外側部31cから、作業性よく切り離すことができる。
このように、切取り部31bが切り離されることにより、内側部31a及び外側部31c間が分離する。これにより、外側部31cは、前壁11に粘着した状態で、内側部31aから分離する。また、内側部31aは、前壁11に対してフリーな状態になる。
(10)図3、図4に示すように、内側部31a(又は蓋部20)を掴んで、蓋部20を開閉ヒンジ部H20回りに手前側Y1から奥側Y2に回転することにより、蓋部20を開く。
ここで、側密閉片32は、粘着部32dによって、側壁12に粘着している。このため、蓋部20を手前側Y1から開こうとすると、カット部の後端から、次の組みの斜めカット部に向けて、アンカット部が破断する(図4の二点鎖線内の矢印A32m参照)。つまり、蓋部20を開こうとする場合の折部F32の易切断方向は、手前側Y1から奥側Y2に向けた方向である。
これにより、蓋部20及び側密閉片32は、折部F32(ミシン目32m)によって、作業性よく分離される。
これにより、側密閉片32が側壁12に粘着した状態で、蓋部20のみが開く。
このように、折部F32(ミシン目32m)は、組み立て時には、折られる部分として機能し、一方、蓋部20を開く場合には、切断部として機能する。このため、折部F32は、2つの機能を兼用できるので、箱体1は、構成を簡単にすることができる。
また、蓋部20を開く作業は、切取り部31bを分離後に、蓋部20を回転さればよいので、容易である。
なお、箱体1を使用後の状態(図4の状態)では、側密閉片32は、蓋部20から分離している。このため、蓋部20を再度閉じようとしても、蓋部20及び側壁12の間には隙間ができてしまうので、箱体1は、十分に密閉できない。このため、箱体1を再利用した場合には、荷物を十分に保護できないし、また、配送途中において他の配送物がこの隙間に挟まったりする可能性がある。これにより、宅配便会社は、利用者(荷物の発送の依頼人)に対して、箱体1の使い回しを抑制でき、また、新たな箱体1の購入を促すことができる。
(蓋部20が位置ずれして閉じられた場合)
図5は、実施形態の蓋部20が位置ずれして閉じられた場合の箱体1の断面図である。
図5には、各折部の回転軸を、便宜上、黒丸で示した。
図5(A)に示すように、上記閉工程の(4)の作業を、梱包作業に慣れていない作業者(例えば客自身)が行うと、蓋部20が位置ずれした状態で、前密閉片31が前壁11に貼付されてしまう場合がある。図5(A)は、蓋部20が左側X1に位置ずれした例である。
図5(B)に示すように、蓋部20がこのように位置ずれしても、右側X2の側密閉片32は、予備折部32fで折られることによって、右側X2の側壁12に粘着部31dで粘着できる。図5(B)の例は、2つの予備折部32fのうち、内側の折部で折られた例である。
一方、右側X2の側密閉片32は、折部F32で折られることにより、左側X1の側壁12に粘着部32dで粘着できる。
なお、右側X2の側密閉片32の一部は、左側X1の側壁12から浮いた状態である。側密閉片32は、このように浮いた状態であっても、側密閉片32の長さ(鉛直方向Zの長さ)が十分に長いので、撓みながら左側X1の側壁12に確実に粘着される。
説明は省略するが、蓋部20が左側X1に位置ずれした場合には、上記とは左右対称にして、蓋部20を閉じることができる。
このように、箱体1は、予備折部32fを備えるので、蓋部20が位置ずれした状態でも、箱体1を密閉することができる。
なお、蓋部20の位置ずれは、面方向(XY平面方向)への回転を含む場合がある。この場合でも、側密閉片32は、2つの予備折部32fを備えるので、例えば、奥側Y2は内側の予備折部32f、手前側Y1は外側の予備折部32fで折られることできる。
[組み立て前の板材1A,1B]
次に、組み立て前の状態である板材1A,1B(箱体用板材)の詳細について説明する。
図6は、実施形態の板材1Aを説明する図である。
図7は、実施形態の側壁12等を内側に折った板材1Bを説明する図である。
図6、図7は、組み立て状態では内側に配置される面から見た図である。
図8は、実施形態の奥壁10、前壁11、側壁12を底部2から立ち上げた状態の斜視図である。
図6に示すように、板材1Aは、一枚の段ボール材を加工して製造できる。
板材1Aは、前述した底部2、奥壁10、前壁11、側壁12、蓋部20、前密閉片31、側密閉片32、内フラップ40の他に、折り返し片50、2つの立壁接続片51、2つの立壁接続片52を備える。
折り返し片50は、前壁11に対して、折部F50によって接続されている。
立壁接続片51は、奥壁10及び側壁12を接続している。立壁接続片51の中央には、折部51cが設けられている。
同様に、立壁接続片52は、前壁11及び側壁12を接続している。立壁接続片52の中央には、折部52cが設けられている。
図7に示すように、側壁12、立壁接続片51、立壁接続片52は、一体となって、折部F12,51a,52aで内側に折られる。そして、立壁接続片51の一部領域51dは、奥壁10に接着される。同様に、立壁接続片52の一部領域52dは、前壁11に接着される。
また、前密閉片31、側密閉片32には、粘着部31d,32dが貼付される。粘着部31d,32dには、剥離シート31d,32d(図1参照)が積層されているが、図7、図8には、図示は省略する。
箱体1の製造メーカは、打ち抜き加工等によって図6の板材1Aを製造後、図7の板材1Bの状態まで加工する。
板材1Bは、製造メーカから宅配便会社に納入された後、店舗等に納入される。
店舗等において、客等は、板材1Bを店舗等から購入後、図8に示すように加工する。
この場合、客等は、2つの側壁12を、外側に開くよう、底部2に対して折部F12,51a,52aで回転させればよい。前述したように、側壁12及び奥壁10は、立壁接続片51で接続され、また、側壁12及び前壁11は、立壁接続片52で接続されている。このため、側壁12に連動して、奥壁10、前壁11は、折部F10,F11で回転することにより、底部2から立ち上がる。これにより、板材1Bは、図8に示す状態に加工される。
次に、客等は、内フラップ40を内側に折り、また、折り返し片50を内側に折り返すことにより、板材1Bを、図1の箱状に組み立てることができる。
その後は、客等は、前述した閉工程(1)〜(8)に従って蓋部20を閉じればよい。
このように、客等は、箱体1を容易に組み立てることができる。
以上説明したように、実施形態の箱体1は、閉工程から開工程の一連の作業性がよく、かつ、蓋部20を十分に密閉するように、閉じることができる。
(箱体のその他の実施形態)
次に、箱体の他の実施形態について説明する。
なお、他の実施形態は、前述した実施形態とほぼ同様な構成である。
図9から図13は、他の形態の箱体(包装用箱)を示す図面である。
この物品は、主として宅配便などにおいて配送対象物の梱包運搬にワンウェイで使用するものであって、側片が3つ形成された蓋部が箱体開口部を覆うことにより、組み立てた状態で箱体には、箱体内部に深く通じる隙間がなくなり、配送中に他の配送物(例えば、封筒等)が、箱体の隙間に挟まったりすることを抑制できることを特徴とするものである。
「参考正面図」及び「参考背面図」において、「一点鎖線」は「山折り部分」を、「二点鎖線」は「谷折り部分」を、また、「太い実線」は「切れ込み部分」をそれぞれ示している。「背面図」、「参考背面図」等において、蓋部の側片の内側に表された細長い矩形状のものは、剥離紙付き粘着テープである。
実線で表した部分は、組み立てた状態において箱体の左右側面を覆う一対の側片部である。左側面図は、右側面図と対称に表れる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。
1 箱体
1A,1B 板材
2 底部
10 奥壁
11 前壁
12 側壁
20 蓋部
31 前密閉片
31a 内側部
31b 切取り部
31c 外側部
31d,32d 粘着部
31e,32e 剥離シート
31m,32m ミシン目
32 側密閉片
32f 予備折部
F10,F11,F12,F31,F32,F40,F50 折部
H20 開閉ヒンジ部

Claims (4)

  1. 底部の1組の対向辺の一辺に接続された蓋部接続立壁と、
    前記底部の1組の対向辺の他辺に接続された第1立壁と、
    前記底部の他の1組の対向辺にそれぞれ接続された第2立壁と、
    前記蓋部接続立壁に開閉ヒンジ部によって回転可能に接続された蓋部とを備え、
    箱体に組み立てられる箱体用板材であって、
    前記蓋部の辺部のうち前記開閉ヒンジ部が設けられた辺部の対向辺である第1辺部に、第1折部によって接続された第1密閉片と、
    前記蓋部の他の1組の対向辺である2つの第2辺部にそれぞれ設けられ、第2折部によって接続された第2密閉片とを備え、
    前記第1密閉片は、
    前記第1折部で折られた状態で、前記蓋部接続立壁に対向する前記第1立壁の外壁に粘着する第1粘着部と、
    前記第1粘着部と前記第1辺部との間に設けられた第1切断部とを備え、
    前記第2密閉片は、
    前記第2折部で折られた状態で、前記第2立壁の外壁に粘着する第2粘着部を備え、
    前記第2折部は、
    前記蓋部及び前記第2密閉片間を切断する第2切断部を兼用すること、
    を特徴とする箱体用板材。
  2. 請求項1に記載の箱体用板材において、
    前記第1粘着部、前記第2粘着部は、
    粘着剤層上に積層された剥離シートを備え、
    前記剥離シートを剥離することにより前記粘着剤層が露出すること、
    を特徴とする箱体用板材。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の箱体用板材において、
    前記第2折部よりも外側に設けられ、前記蓋部が位置ずれして閉じられた状態で、前記第2折部に代えて折られる予備折部を備えること、
    を特徴とする箱体用板材。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の箱体用板材を、
    前記蓋部接続立壁、前記第1立壁、前記第2立壁を前記底部から立ち上げ、
    前記第1密閉片を前記第1立壁の外壁に粘着し、前記第2密閉片を前記第2立壁の外壁に粘着することにより、前記蓋部を閉じたこと、
    を特徴とする箱体。
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