JP2017036002A - 船舶の装置配置構造 - Google Patents

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Shinya Yuasa
伸哉 湯浅
夏実 茂木
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夏実 茂木
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Kaori Yoshimura
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Abstract

【課題】尿素水または水酸化ナトリウム水溶液等の薬剤を、品質を良好な状態に維持しつつ安全な状態で保管することができる船舶の装置配置構造を提供する。
【解決手段】上甲板よりも上方に設けた薬剤保管用建屋12内または舵取機室内に、薬剤の製造装置および薬剤の保管タンク11の少なくとも1つを収容する。薬剤保管用建屋には、例えば排気ファン、給気ファンの少なくとも1つが設置される。また薬剤保管用建屋にエアコンを設置し、薬剤保管用建屋の壁、天井に防熱を施工してもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、排気ガス浄化装置を搭載するための船舶の装置配置構造に関する。
近年船舶による環境汚染を削減するため、国際海事機関(IMO)の海洋環境保護委員会は排気ガス中のNOXやSOX等の有害物質の排出規制を定めており、2016年1月1日以降の起工船はNOX3次規制の適用対象となる。その対策としてSCR(Selective Catalytic Reduction(選択触媒還元装置))やEGR(Exhaust Gas Recirculation(排気ガス再循環装置))等の装置がエンジンルーム内に新たに設置されることになる。しかし、これらの装置はいずれも大型であるため、エンジンルームおよびその近傍における各種装置の配置には工夫が必要である。
SCRでは、NOXを無害なN2とO2に分解するために触媒と尿素水が用いられる。特に尿素水は温度が高くなるほど可使時間が短くなるため、常に40℃以下の環境で保有することが望ましい。一方、尿素水製造装置を搭載する場合は、尿素粉を船内に保有することが必要であるが、40℃以下の常温でかつ直射日光の当たらない場所に保管しなければならず、エンジンルームでは尿素粉が分解するおそれがあるため、換気が不可欠である。また尿素粉は加水分解したり、160℃ほどまで加熱されると有毒なアンモニアが発生するため、水がなく、風通しのよい所に保管することが必要である。
一方EGRでは、再循環させる排ガスを洗った後に排出される洗浄水が酸性になるため、中和剤として水酸化ナトリウム水溶液が用いられる。水酸化ナトリウム水溶液は約10℃以下になると水酸化ナトリウムが析出するため、約10℃以上に保つことが必要である。また水酸化ナトリウム水溶液は劇薬であるので取扱いに注意が必要である。
本発明は、尿素水または水酸化ナトリウム水溶液等の薬剤を、品質を良好な状態に維持しつつ安全な状態で保管することができる船舶の装置配置構造を提供することを目的としている。
本発明に係る第1の船舶の装置配置構造は、上甲板よりも上方に薬剤保管用建屋を設けるとともに、薬剤保管用建屋内に、薬剤の製造装置および薬剤の保管タンクの少なくとも1つを収容したことを特徴としている。
薬剤保管用建屋は例えばエンジンルームの上方に位置する。薬剤保管用建屋は、エンジンルームの上方に位置するエンジンケーシングの側方に設けられた第1の甲板に設けられてもよい。また薬剤保管用建屋は、エンジンルームの上方に位置するエンジンケーシングの側方に設けられた第1および第2の甲板に設けられてもよい。
薬剤保管用建屋には、例えば排気ファン、給気ファンの少なくとも1つが設置される。また薬剤保管用建屋にエアコンを設置し、薬剤保管用建屋の壁、天井に防熱を施工してもよい。
薬剤は例えば、選択触媒還元装置において用いられる尿素水であるが、排気ガス再循環装置において用いられる水酸化ナトリウム水溶液であってもよい。この場合、蒸気式または電気式の加熱装置を有する水酸化ナトリウムタンクを収容することが好ましい。
また、薬剤保管用建屋に尿素粉を船外から直接搬入できるよう、薬剤保管用建屋がプロビジョンクレーンもしくはダビットのサービスエリア内に設置されてもよい。
また本発明に係る第2の船舶の装置配置構造は、舵取機室内に、薬剤の製造装置および薬剤の保管タンクの少なくとも1つを収容したことを特徴としている。舵取機室内には、排気ファン、給気ファンの少なくとも1つが設置されてもよい。また舵取機室内に、エアコンを設置し、舵取機室の壁、天井に防熱を施工してもよい。
薬剤は例えば、選択触媒還元装置において用いられる尿素水である。この場合、舵取機室に尿素粉を船外から直接搬入できるよう、舵取機室がプロビジョンクレーンもしくはダビットのサービスエリア内に設置されることが好ましい。
また薬剤は、排気ガス再循環装置において用いられる水酸化ナトリウム水溶液であってもよく、この場合、蒸気式または電気式の加熱装置を有する水酸化ナトリウムタンクを収容することが好ましい。
本発明による船舶の装置配置構造によれば、尿素水または水酸化ナトリウム水溶液等の薬剤を、品質を良好な状態に維持しつつ安全な状態で保管することができるという効果が得られる。
本発明の第1実施形態を適用した船舶の装置配置構造を示し、第1の甲板上の配置図である。 第1または第3実施形態を適用した船舶を側方から見た模式図である。 第1または第3実施形態を適用した船舶を船尾から見た模式図である。 第2実施形態を適用した船舶の装置配置構造を示し、第1の甲板上の配置図である。 第2実施形態を適用した船舶の装置配置構造を示し、第2の甲板上の配置図である。 第2または第4実施形態を適用した船舶を側方から見た模式図である。 第2または第4実施形態を適用した船舶を船尾から見た模式図である。 第3実施形態を適用した船舶の装置配置構造を示し、第1の甲板上の配置図である。 第4実施形態を適用した船舶の装置配置構造を示し、第1の甲板上の配置図である。 第4実施形態を適用した船舶の装置配置構造を示し、第2の甲板上の配置図である。 第5〜第8実施形態を適用した船舶を側方から見た模式図である。 第5実施形態を適用した船舶の装置配置構造を示し、舵取機室内の配置図である。 第6実施形態を適用した船舶の装置配置構造を示し、舵取機室内の配置図である。 第7実施形態を適用した船舶の装置配置構造を示し、舵取機室内の配置図である。 第8実施形態を適用した船舶の装置配置構造を示し、舵取機室内の配置図である。
以下、図示された実施形態を参照して本発明を説明する。
図1は、第1実施形態を適用した船舶の上甲板よりも上方に位置する第1の甲板B(図2、3参照)における装置の配置構造を示している。この実施形態は、主機関および発電機関に設けられる排気ガス浄化装置として、それぞれSCR(選択触媒還元装置)を適用した例であり、これらのSCRにおいて用いられる尿素水を貯留するための尿素水タンク11が設けられる。尿素水タンク11は、第1の甲板Bに設けられた薬剤保管用建屋12内に収容される。
薬剤保管用建屋12は、エンジンケーシング13の側方(左舷側)に設けられる。エンジンケーシング13は、図2および図3に示されるようにエンジンルーム14の上方であって、居住区15よりも船尾側に位置する。本実施形態では、上甲板16よりも上に3つの甲板A、B、Cが設けられ、第1の甲板Bは上甲板16から数えて2番目の高さ位置にある。尿素水タンク11は薬剤保管用建屋12内において、エンジンケーシング13側でかつ船首側に位置している。
第1実施形態によれば、尿素水タンク11は、エンジンルーム14と別の部屋、すなわち上甲板16よりも高い位置に設けられるので、エンジンルーム14の高温環境から遮断される。したがって、尿素水は常に40℃以下の環境に保有され、長期にわたって品質を維持することができる。
図4〜図7を参照して第2実施形態を説明する。第2実施形態の船舶は、第1実施形態と同様に、上甲板16よりも上に3つの甲板A、B、Cが設けられる。図4は第1の甲板B(図6、7参照)における装置の配置構造を示し、図5は第2の甲板C(図6、7参照)における装置の配置構造を示している。また第2実施形態では、第1実施形態と同様に、主機関および発電機関に設けられる排気ガス浄化装置として、それぞれSCRを適用しているが、第1実施形態とは異なり、尿素粉と清水を混ぜて船上で尿素水を製造する尿素水製造装置21を採用している。
薬剤保管用建屋22は第1および第2の甲板B、Cに設けられ、これらの甲板B、Cを床面とする2層構造を有する。図5、7から理解されるように薬剤保管用建屋22において、第2の甲板Cを床面とする部屋は第1の甲板Bを床面とする部屋を甲板の右舷側に張り出させた形状を有する。
尿素水製造装置21は薬剤保管用建屋22内の第1の甲板B上に載置される。第2の甲板Cには開口23が形成され、尿素水製造装置21の上部は開口23内に位置する。薬剤保管用建屋22内であって第2の甲板Cよりも上方にはレール24が設けられる。レール24は、尿素粉を収容する袋状包材Fを尿素水製造装置21の上部へ運搬するために設けられ、袋状包材Fは開口23から尿素水製造装置21に供給される。
薬剤保管用建屋22の天井には、図示しないプロビジョンクレーンによって搬送されてくる袋状包材Fを搬入するためのハッチ25が形成される。ハッチ25は薬剤保管用建屋22において左舷側かつ船首側の角部に設けられ、開口23は左舷側かつ船尾側に設けられる。レール24は薬剤保管用建屋22の内壁に沿って延び、レール24の一端部は薬剤保管用建屋22の天井に形成されたハッチ25の下方に、またレール24の他端部は開口23の上方に位置する。したがってプロビジョンクレーンによって搬送されてきた袋状包材Fはハッチ25を通ってレール24に取付けられ、レール24に沿って開口23まで移送され、尿素水製造装置21へ受け渡される。なお、製造された尿素水を一時的に保管するためのデイタンクはエンジンルーム14内に設けられる。
第2実施形態によれば、尿素粉は40℃以下の常温でかつ直射日光の当たらない尿素粉に直接外気が当たるような構造となっている場所に保管されるので、加水分解したり、加熱されてアンモニアを発生することはない。また尿素粉は袋状包材Fに収容された状態で処理され、薬剤保管用建屋22が上甲板16よりも上にあることにより、プロビジョンクレーンを用いて容易に船外から薬剤保管用建屋22内に搬入することができる。
図8は第3実施形態を適用した船舶の第1の甲板B(図2、3参照)における装置の配置構造を示している。この実施形態は、主機関に設けられる排気ガス浄化装置としてEGR(排気ガス再循環装置)を適用し、発電機関に設けられる排気ガス浄化装置としてSCRを適用した例である。薬剤保管用建屋12は第1実施形態と同様にエンジンケーシング13の側方に設置され、上甲板16の上方に位置する第1の甲板Bに設けられる。
薬剤保管用建屋12内には、SCRにおいて用いられる尿素水を貯留するための尿素水タンク11と、EGRにおいて用いられる水酸化ナトリウム水溶液を貯留するための水酸化ナトリウムタンク36とが収容される。また薬剤保管用建屋12内には、手洗いシンク37とシャワースペース38が設けられる。尿素水タンク11と水酸化ナトリウムタンク36と手洗いシンク37は薬剤保管用建屋12内においてエンジンケーシング13側に位置し、手洗いシンク37は水酸化ナトリウムタンク36と尿素水タンク11の間に配置される。シャワースペース38は左舷側に配置される。
第3実施形態によれば、第1実施形態と同じ効果に加え、水酸化ナトリウムタンク36が設置される場所が薬剤保管用建屋12であるので、施錠管理が容易で、劇薬である水酸化ナトリウム水溶液を安全に保管できるという効果が得られる。
図9、10を参照して第4実施形態を説明する。第4実施形態は、第3実施形態と同様に、主機関用の排気ガス浄化装置としてEGRを適用し、発電機関用の排気ガス浄化装置としてSCRを適用しており、また第2実施形態と同様に、SCRのために尿素水製造装置21を採用している。
薬剤保管用建屋22の構造は基本的に第2実施形態と同様である。すなわち、薬剤保管用建屋22は甲板の左舷側であって第1および第2の甲板B、C(図6、7参照)に設けられる。尿素水製造装置21は第1の甲板B上に載置され、第2の甲板Cには開口23が形成される。薬剤保管用建屋22内には、尿素粉を収容した袋状包材Fを尿素水製造装置21の上部へ運搬するためのレール24が設けられる。薬剤保管用建屋22の天井には、袋状包材Fを搬入するためのハッチ25が形成される。レール24の一端部はハッチ25の下方に、またレール24の他端部は開口23の上方に位置し、プロビジョンクレーンもしくはダビットによって搬送されてきた袋状包材Fはハッチ25を通ってレール24に取付けられ、開口23において、尿素水製造装置21へ受け渡される。尿素水保管用のデイタンクはエンジンルーム14(図6)内に設けられる。
また、薬剤保管用建屋22の第1の甲板B上には、水酸化ナトリウムタンク36と手洗いシンク37とシャワースペース38が設けられる。水酸化ナトリウムタンク36とシャワースペース38は船首側に配置され、手洗いシンク37は左舷側に配置される。
第4実施形態によれば、第2および第3実施形態と同様な効果が得られる。
第1〜第4実施形態は薬剤保管用建屋22を上甲板よりも上方に設けた例であったが、第5〜第8実施形態は図11に示すように、薬剤保管用建屋として、エンジンルーム14の後方の舵取機室41を利用したものである。換言すれば、第5〜第8実施形態では、薬剤保管用建屋は上甲板16よりも下側に設けられる。
図12は第5実施形態を適用した場合の舵取機室41の配置構造を示している。この実施形態は、主機関および発電機関に設けられる排気ガス浄化装置として、それぞれSCR(選択触媒還元装置)を適用した例であり、これらのSCRにおいて用いられる尿素水を貯留するための尿素水タンク11が設けられる。尿素水タンク11は舵取機室41内に収容され、舵取機42より前方に配置される。この実施形態でも尿素タンク11はエンジンルーム14の高温環境から遮断される。したがって、尿素水は常に40℃以下の環境に保有され、長期にわたって品質を維持することができる。
図13は第6実施形態を適用した場合の舵取機室の配置構造を示している。この実施形態では、第1、2、5実施形態と同様に、主機関および発電機関に設けられる排気ガス浄化装置として、それぞれSCRを適用しているが、第1、5実施形態とは異なり、尿素粉と清水を混ぜて船上で尿素水を製造する尿素水製造装置21を採用している。尿素水製造装置21は舵取機室41内に載置され、尿素水製造装置21の上部にはレール24が設けられる。レール24は、尿素粉を収容する袋状包材Fを尿素水製造装置21の上部へ運搬するために設けられ、袋状包材Fは上部から尿素水製造装置21に供給される。
舵取機室41の天井には、袋状包材Fを搬入するためのハッチ25が形成される。ハッチ25は舵取機室41において左舷側かつ船首側の角部に設けられ、尿素水製造装置21は右舷側または中央に設けられる。袋状包材Fは図示しないプロビジョンクレーンもしくはダビットによって直接ハッチ25を通して、舵取機室41内に搬入される。ハッチ25がプロビジョンクレーンのサービスエリア外の場合、袋状包材Fはプロビジョンクレーンによって船外から上甲板上に搬送され、ハッチ25まで上甲板上を図示しない台車で搬送するか、上甲板上に設置した図示しないレールによって搬送し、舵取機室41内に搬入する。レール24の一端部は舵取機室41の天井に形成されたハッチ25の下方に、またレール24の他端部は尿素水製造装置21の上方に位置する。したがって搬送されてきた袋状包材Fはハッチ25を通ってレール24に取付けられ、レール24に沿って尿素水製造装置21の上部まで移送され、尿素水製造装置21へ受け渡される。なお、製造された尿素水を一時的に保管するためのデイタンクはエンジンルーム14内に設けられる。また、舵取機室41内を全面もしくは部分的に上下2層構造とし、袋状包材Fを上層に保管し、下層に尿素水製造装置21を設置してもよい。
第6実施形態によれば、第2、4実施形態と同様に尿素粉は40℃以下の常温でかつ直射日光の当たらない構造となっている場所に保管されるので、加水分解したり、加熱されてアンモニアを発生することはない。また尿素粉は袋状包材Fに収容された状態で処理され、舵取機室41が上甲板に接しているため、プロビジョンクレーンもしくはダビットを用いて容易に船外から舵取機室41内に搬入することができる。
図14は第7実施形態を適用した船舶の舵取機室41内における装置の配置構造を示している。この実施形態は、第3、4実施形態と同様に主機関に設けられる排気ガス浄化装置としてEGR(排気ガス再循環装置)を適用し、発電機関に設けられる排気ガス浄化装置としてSCRを適用した例である。舵取機室41内には、SCRにおいて用いられる尿素水を貯留するための尿素水タンク11と、EGRにおいて用いられる水酸化ナトリウム水溶液を貯留するための水酸化ナトリウム水溶液タンク36とが収容される。また舵取機室41内には、手洗いシンク37とシャワースペース38が設けられる。尿素水タンク11と水酸化ナトリウム水溶液タンク36と手洗いシンク37は舵取機室41内において右舷側に位置し、手洗いシンク37は水酸化ナトリウムタンク36と尿素水タンク11の間に配置される。シャワースペース38はエンジンルーム14側に配置される。
第7実施形態によれば、第3実施形態と同様な効果が得られる。
図15を参照して、第8実施形態を説明する。第8実施形態は、第3、4、7実施形態と同様に、主機関用の排気ガス浄化装置としてEGRを適用し、発電機関用の排気ガス浄化装置としてSCRを適用しており、また第2、6実施形態と同様に、SCRのために尿素水製造装置21を採用している。尿素水製造装置21の上部にはレール24が設けられる。レール24は、尿素粉を収容する袋状包材Fを尿素水製造装置21の上部へ運搬するために設けられ、袋状包材Fは上部から尿素水製造装置21に供給される。
舵取機室41の天井には、袋状包材Fを搬入するためのハッチ25が形成される。ハッチ25は舵取機室41において左舷側かつ船首側の角部に設けられ、尿素水製造装置21は右舷側か中央に設けられる。袋状包材Fは図示しないプロビジョンクレーンもしくはダビットによって直接ハッチ25を通して、舵取機室41内に搬入される。ハッチ25がプロビジョンクレーンのサービスエリア外の場合、袋状包材Fはプロビジョンクレーンによって船外から上甲板上に搬送され、ハッチ25まで上甲板上を図示しない台車で搬送するか、上甲板上に設置した図示しないレールによって、搬送し、舵取機室41内に搬入する。レール24の一端部は舵取機室41の天井に形成されたハッチ25の下方に、またレール24の他端部は尿素水製造装置21の上方に位置する。したがって搬送されてきた袋状包材Fはハッチ25を通ってレール24に取付けられ、レール24に沿って尿素水製造装置21の上部まで移送され、尿素水製造装置21へ受け渡される。なお、製造された尿素水を一時的に保管するためのデイタンクはエンジンルーム14内に設けられる。また、舵取機室41内には、水酸化ナトリウム水溶液タンク36と手洗いシンク37は舵取機室内において右舷側に位置し、手洗いシンク37は水酸化ナトリウムタンク36と尿素水製造装置21の間に配置される。シャワースペース38はエンジンルーム14側に配置される。また、舵取機室41内を全面もしくは部分的に上下2層構造とし、袋状包材Fを上層に保管し、下層に尿素水製造装置21を設置してもよい。
第8実施形態によれば、第4実施形態と同様な効果が得られる。
なお上記各実施形態において、薬剤保管用建屋12、22もしくは舵取機室41は外気に接する構造であるので、アンモニア等の有毒ガスを排気するためのファンを薬剤保管用建屋12、22もしくは舵取機室41に設置することができる。また、これらの建屋12、22もしくは舵取機室41は、給気式のファンやエアコンの設置や建屋の壁、天井に防熱を施工することにより内部の冷却温度管理を容易に行うことができる。蒸気式もしくは電気式のヒーティングコイルなどの加熱装置を水酸化ナトリウムタンク36に設置することで、水溶液中の水酸化ナトリウムの析出を防ぐことができる。
また上記各実施形態において説明された、薬剤保管用建屋12、22もしくは舵取機室41内における尿素水タンク11等の位置は、必要に応じて変更することができる。
11 尿素水タンク
12、22 薬剤保管用建屋
13 エンジンケーシング
14 エンジンルーム
21 尿素水製造装置
36 水酸化ナトリウムタンク
41 舵取機室

Claims (17)

  1. 上甲板よりも上方に薬剤保管用建屋を設けるとともに、前記薬剤保管用建屋内に、薬剤の製造装置および薬剤の保管タンクの少なくとも1つを収容したことを特徴とする船舶の装置配置構造。
  2. 前記薬剤保管用建屋がエンジンルームの上方に位置することを特徴とする請求項1に記載の船舶の装置配置構造。
  3. 前記薬剤保管用建屋が、前記エンジンルームの上方に位置するエンジンケーシングの側方に設けられた第1の甲板に設けられることを特徴とする請求項2に記載の船舶の装置配置構造。
  4. 前記薬剤保管用建屋が、前記エンジンルームの上方に位置するエンジンケーシングの側方に設けられた第1および第2の甲板に設けられることを特徴とする請求項2に記載の船舶の装置配置構造。
  5. 前記薬剤保管用建屋に排気ファン、給気ファンの少なくとも1つが設置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の船舶の装置配置構造。
  6. 前記薬剤保管用建屋にエアコンを設置し、前記薬剤保管用建屋の壁、天井に防熱を施工することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の船舶の装置配置構造。
  7. 前記薬剤が、選択触媒還元装置において用いられる尿素水であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の船舶の装置配置構造。
  8. 前記薬剤が、排気ガス再循環装置において用いられる水酸化ナトリウム水溶液であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の船舶の装置配置構造。
  9. 蒸気式または電気式の加熱装置を有する水酸化ナトリウムタンクを収容することを特徴とする請求項8に記載の船舶の装置配置構造。
  10. 前記薬剤保管用建屋に尿素粉を船外から直接搬入できるよう、前記薬剤保管用建屋がプロビジョンクレーンもしくはダビットのサービスエリア内に設置されることを特徴とする請求項7に記載の船舶の装置配置構造。
  11. 舵取機室内に、薬剤の製造装置および薬剤の保管タンクの少なくとも1つを収容したことを特徴とする船舶の装置配置構造。
  12. 前記舵取機室内に排気ファン、給気ファンの少なくとも1つが設置されることを特徴とする請求項11に記載の船舶の装置配置構造。
  13. 前記舵取機室内にエアコンを設置し、前記舵取機室の壁、天井に防熱を施工することを特徴とする請求項11または12に記載の船舶の装置配置構造。
  14. 前記薬剤が、選択触媒還元装置において用いられる尿素水であることを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載の船舶の装置配置構造。
  15. 前記薬剤が、排気ガス再循環装置において用いられる水酸化ナトリウム水溶液であることを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載の船舶の装置配置構造。
  16. 蒸気式または電気式の加熱装置を有する水酸化ナトリウムタンクを収容することを特徴とする請求項15に記載の船舶の装置配置構造。
  17. 前記舵取機室に尿素粉を船外から直接搬入できるよう、前記舵取機室がプロビジョンクレーンもしくはダビットのサービスエリア内に設置されることを特徴とする請求項14に記載の船舶の装置配置構造。
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