JP2017035187A - 便座装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小さな係止力で便座を起立姿勢に保持することが可能なロック機構を備えた便座装置を提供する。
【解決手段】便器本体1の上面側に固定される装置本体10と、前記便器本体1の上面側において起立姿勢と倒伏姿勢とに回動可能な形態で前記装置本体10に固定された便座30と、前記便座30を回動可能に支持するヒンジ部Hと、互いに係止可能なロック部61およびロック受け部62を有して前記便座30を前記起立姿勢に保持するロック機構60と、を備え、前記ロック部61が前記便座30とともに回動し、前記ヒンジ部Hから離れた位置で前記ロック受け部62と係止するようになっている。
【選択図】図13

Description

本発明は、便座装置に関する。
従来、便器本体の上面側において起立姿勢と倒伏姿勢とに回動可能な便座を備えた便座装置が知られている。便座は、便器本体の上面側に固定される装置本体に回動可能な形態で固定されている。便座装置には、便座を回動可能に支持するヒンジ部が設けられている。
この種の便座装置において、便座を起立姿勢に保持するロック機構を、ヒンジ部に設けたものが知られている。例えば下記特許文献1に記載の便座装置のロック機構は、ヒンジ部の回転軸と一体に回動する回転ローラと、ケーシングに固定された固定ローラとを備えている。回転ローラは、回転軸の外周面上に設けられ、固定ローラは、回転軸を囲うケーシングの内部に固定されている。固定ローラは、径方向の変位が許容される一方、周方向の変位が制限された状態とされている。そして、便座の倒伏姿勢では、固定ローラと回転ローラとが回動軸の回転方向に沿って約90度離間し、便座が起立姿勢に近づくと回転ローラが固定ローラに摺動し、便座が起立姿勢になると回転ローラが固定ローラを乗り越えて固定ローラに係止し、起立姿勢が保持されるようになっている。
特開2009−5813号公報
しかしながら、上記のような構成のロック機構は、便座の回動中心であるヒンジ部において係止するものであるから、便座を起立姿勢で保持するために大きな係止力を必要とする。このため、例えば便座を90度以下に傾いた起立姿勢で保持することは難しく、改善が望まれていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、小さな係止力で便座を起立姿勢に保持することが可能なロック機構を備えた便座装置を提供することを目的とする。
本発明の便座装置は、便器本体の上面側に固定される装置本体と、前記便器本体の上面側において起立姿勢と倒伏姿勢とに回動可能な形態で前記装置本体に固定された便座と、前記便座を回動可能に支持するヒンジ部と、互いに係止可能なロック部およびロック受け部を有して前記便座を前記起立姿勢に保持するロック機構と、を備え、前記ロック部が前記便座とともに回動し、前記ヒンジ部から離れた位置で前記ロック受け部と係止するようになっている。
本発明によれば、便座を起立姿勢に保持するロック機構が、ヒンジ部(すなわち回動中心)から離れた位置で係止するものであるから、小さな係止力で便座を起立姿勢に保持することができる。
本実施例における便座装置であって、便器本体に固定された状態を示す斜視図 連結部および便座固定フレームが取り付けられた状態の便座を示す斜視図 第1連結部側のヒンジ部を示す分解斜視図 第1連結部側のヒンジ部が収容された収容凹部にキャップを取り付ける様子を示す斜視図 第2連結部側のヒンジ部を示す分解斜視図 第2連結部側のヒンジ部が収容された収容凹部にキャップを取り付ける様子を示す斜視図 便器本体に固定された状態の便座装置の後面側を示す斜視図 便座装置のヒンジ部の水平断面を示す一部拡大断面図 便座が倒伏姿勢である状態の便座装置を示す側面図 便座が倒伏姿勢である状態のロック機構を示す便座装置の一部拡大断面図 便座が倒伏姿勢である状態のロック機構を示す便座装置の一部拡大背面図 便座が起立姿勢である状態の便座装置を示す側面図 便座が起立姿勢である状態のロック機構を示す便座装置の一部拡大背面図 便座が起立姿勢である状態のロック機構を示す便座装置の一部拡大背面図
本発明の好ましい形態を以下に示す。
本発明の便座装置は、前記ロック機構が、前記便座から外側に突出するアーム部を有し、前記ロック部が、前記アーム部に備えられているものとしてもよい。このような構成によれば、ロック機構が、例えば便座の内側で係止するものである場合に比して、よりヒンジ部から離れた位置で係止するから、より小さい係止力で便座を起立姿勢に保持することができる。
また、本発明の便座装置は、前記装置本体が、前記ロック受け部を覆うケーシングを備えているものとしてもよい。このような構成によれば、ロック受け部を隠すことができるから、外観を良くすることができる。
また、本発明の便座装置は、前記便座の内部に、前記便座の回動に抵抗を付与するダンパー装置が収容されているものとしてもよい。ここで、ロック機構を備えていないダンパー装置は、ロック機構を備えているものに比して小さくすることができる。したがって、ダンパー装置を便座の内部に収容して外観を良くすることができる。
また、本発明の便座装置は、前記便座の重心位置は、前記起立姿勢において前記ヒンジ部よりも前方に位置しているものとしてもよい。このような構成によれば、起立姿勢の便座の後側にスペースをあけることができるから、装置本体の形状の自由度を増すことができる。
<実施例>
以下、本発明を具体化した一実施例について、図1〜図14を参照しつつ詳細に説明する。
本実施例における便座装置Mは、便器本体1の上面側に固定される装置本体10と、便器本体1の上面側において起立姿勢と倒伏姿勢とに回動可能な形態で装置本体10に固定された便座30とを備えている。便器本体1は便鉢部2を有し、便座30は、便鉢部2の上面で倒伏状態と起立状態に回動する。
装置本体10は、洗浄タンク11を有し、洗浄タンク11の前面には背もたれ部材12が固定されている。
洗浄タンク11は、便器洗浄水を貯留する図示しないタンクと、タンクの周囲を覆うタンクカバー14とを備えている。タンクカバー14は、後述するロック受け部62を覆うケーシングとして機能する。
タンクカバー14は、合成樹脂製であって、タンクの左右両側および後側を覆う周壁15を有し、前面側には背もたれ部材12と、背もたれ部材12の下側を覆う前壁16とが備えられている。また、タンクカバー14の上面側には、蓋部材17が備えられている。タンクカバー14に蓋部材17を取り付けた状態では、タンクカバー14の上面は、前端から後端に向かって次第に下がる傾斜面となる。
背もたれ部材12は、弾性材料によって所定の厚さ寸法を有する略方形の厚板状に形成され、クッション性を有するものとされている。背もたれ部材12は、正面から見ると横方向に長い長方形状をなし、その下端は、便座30の上面に近接して配される。背もたれ部材12は、タンクカバー14の前面側に形成された開口を覆うものである。
背もたれ部材12は、図8および図9に示すように、上下方向における中心よりも若干下側寄りの位置を境にして、上側(以後、背もたれ上部12Aと称する)と下側(以後、背もたれ下部12Bと称する)とで勾配が異なるものとされている。背もたれ部材12がタンクカバー14に取り付けられた状態では、背もたれ下部12Bはほぼ垂直に立って配され、背もたれ上部12Aは後ろ上がりに傾斜した姿勢になる。
背もたれ部材12は、複数の取付ねじによってタンクカバー14およびタンクカバー14内に配されたフレーム20に固定される。フレーム20は、便器本体1に固定されるものである。フレーム20は、金属製であって、図7に示すように、便器本体1の後部上面に載置される載置面部21と、載置面部21の左右両端部から上方に立ち上がる左右一対の縦フレーム22と、左右一対の縦フレーム22の間に掛け渡された上下一対の横フレーム23とを備えている。
載置面部21は板状をなし、図示しない取付ボルトが下方へ貫通可能な貫通孔が形成されている。載置面部21を貫通した取付ボルトが便器本体1の後部上面に設けられた固定孔(図示せず)にそれぞれ挿通され、下方からナットが締め付けられることにより、装置本体10が便器本体1に固定される。
左右一対の縦フレーム22は、載置面部21の左右両端部に接合されている。一対の縦フレーム22は、便座装置Mが便器本体1に固定された状態では、便器本体1の幅方向における両端部に配される。
横フレーム23は、縦フレーム22の上端部と中間部とに連結されている。中間部に連結された横フレーム23(以後、便座固定フレーム23Aと称する)には、連結部50を介して便座30が固定されている。便座固定フレーム23Aの左右方向における両端部には、連結部50が固定される被固定部24が垂下されている。
便座固定フレーム23Aの上縁には、図2に示すように、略水平な板面を有するフランジ部26が設けられている。フランジ部26は、便座固定フレーム23Aの後面側に、略全幅にわたって設けられている。フランジ部26の左右方向における両端部は、コイルバネSの下端を支持するバネ支持部27を構成している。コイルバネSは、倒伏姿勢において脚部34の一部が便器本体1の上面から浮いた状態になるように便座30を弾性的に持ち上げるものである。バネ支持部27には、コイルバネSの内側に挿通される心棒28の端部が嵌合可能な嵌合穴29が貫通形成されている。
便座30は、全体として前後方向に若干長い方形状をなし、中央部には、前後方向に長い略長円形状の開口31が形成されている。
便座30は、図8に示すように、表部材32および裏部材33を有し、表部材32と裏部材33との間には空洞部が形成されている。表部材32の内面には、通電により発熱する図示しないニクロム線とアルミシートからなる発熱体が貼着されている。また、裏部材33には、便座30の倒伏姿勢において便鉢部2の上面に当接し得る複数(本実施例では4つ)の脚部34が設けられている。脚部34は、開口31を中心にした前後左右に設けられている。
便座30は、図9に示すように、倒伏姿勢において便器本体1の上面に沿って配される便座本体部30Aと、便器本体1の上面に対して略垂直に立ち上がる便座後端部30Bとを備えている。便座後端部30Bは、便座30の全幅にわたりほぼ同じ高さで立ち上がった形態をなしている。
便座本体部30Aは、便座30の倒伏姿勢における後端から前端に向かって次第に上下方向の寸法が小さくなる(薄くなる)形状をなしている。便座本体部30Aの裏面(下面)は、便座30の倒伏姿勢において略水平に配され、表面(上面)は、前端側が若干下がるように傾斜している。
便座30の起立姿勢では、図12、図13に示すように、便座本体部30Aの裏面が略垂直に立ち上がり、便座後端部30Bは略水平に配される。便座30の起立姿勢における便座本体部30Aは、背もたれ部材12から前側に離れて配され、便座本体部30Aと背もたれ部材12との前後方向の間隔は、下側よりも上側においてより大きく開いている。便座30の起立姿勢における便座後端部30Bは、背もたれ部材12の下端に沿って配される。便座30の重心位置は、起立姿勢においてヒンジ部Hよりも前方(便座30の倒れ方向)に位置している。
便座後端部30Bの裏面(裏部材33)には、図12、図13に示すように、便座30の起立姿勢において後方に向かって下がる傾斜をなす傾斜部35が設けられている。傾斜部35は、便座30の幅方向における略全体にわたり形成されている。なお、傾斜部35の幅方向における両端部には、便座30を側面視したときに、傾斜部35を隠すように突出する突出縁部36が設けられている。
便座後端部30Bには、図8に示すように、便座30を回動可能に支持するヒンジ部Hが設けられている。ヒンジ部Hは、便座後端部30Bの左右方向における両端部に備えられている。ヒンジ部Hは、便座後端部30Bに形成された収容凹部37に収容されている。ヒンジ部Hは、収容凹部37に取り付けられたキャップ38によって覆われている。収容凹部37には、キャップ38等をねじ止めするねじ止め部39が複数設けられている。
左右一対の収容凹部37のうち一方には、図3および図4に示すように、便座30の回動に抵抗を付与するダンパー装置41が収容されている。ダンパー装置41は、ダンパーケース42に収まって、収容凹部37に固定されている。ダンパーケース42の壁部45には、ダンパー装置41の軸部41Aが貫通される軸貫通孔46が形成されている。ダンパーケース42には、後述するアーム部63が一体に設けられている。
左右一対の収容凹部37のうち他方には、図5および図6に示すように、ヒンジ固定部材43が収容されている。ヒンジ固定部材43は、後述する第2連結部50Bの軸部58が嵌合可能な軸受け部44を有し、収容凹部37に固定されている。軸受け部44は、軸部58に嵌合可能な円筒形状をなしている。軸受け部44は、軸部58に対して、径方向の両側から嵌合できるように分割されている。軸受け部44は、収容凹部37に嵌め込まれる軸受けパーツ43Aと、収容凹部37にねじ止めされる本体パーツ43Bとに分けて形成されている。
便座後端部30Bの左右両側には、便座30と装置本体10との間に架け渡される連結部50が備えられている(図2参照)。左右一対の連結部50は、いずれも便座後端部30Bから後方に突出して、上方に立ち上がる形態をなしている。
連結部50は、合成樹脂製であって、下端部には便座30に接合される接合部51が設けられている(図8参照)。接合部51は、便座30に設けられた収容凹部37に収容され、ヒンジ部Hを構成する。連結部50は、収容凹部37の後面に形成された開口部37Aから後方に突出している。
連結部50の上端部には、図2に示すように、コイルバネSの上端を押さえるバネ押え部52が設けられている。バネ押え部52は、便座固定フレーム23Aのバネ支持部27と上下方向に対向して配される。バネ押え部52には、コイルバネSの内側に挿通される心棒28が貫通可能な貫通穴53が上下方向に貫通形成されている。心棒28は、バネ押え部52の上面に頭部28Aを当接させ、バネ支持部27よりも下側にEリングを嵌め込むことによって固定される。
連結部50は、便座固定フレーム23Aの被固定部24に固定される固定部54を備えている。固定部54は、図10に示すように、被固定部24の前面に沿って配され、係止ピン25によって固定されている。
左右一対の連結部50のうち一方の連結部50(以後、第1連結部50Aと称する)の接合部51には、図3および図8に示すように、ダンパー装置41の軸部41Aが挿入される穴部57が設けられている。左右一対の連結部50のうち他方の連結部50(以後、第2連結部50Bと称する)の接合部51には、図5および図8に示すように、ヒンジ固定部材43の軸受け部44に嵌合可能な軸部58が設けられている。
さて、便座装置Mは、互いに係止可能なロック部61およびロック受け部62を有して便座30を起立姿勢に保持するロック機構60を備えている。ロック機構60は、便座30から外側に突出するアーム部63を有し、ロック部61は、アーム部63に備えられている。また、ロック機構60は、連結部50に固定されたロック本体部64を有し、ロック受け部62は、ロック本体部64に備えられている。ロック機構60は、ロック部61が便座30とともに回動し、ヒンジ部Hから離れた位置でロック受け部62と係止するようになっている。
アーム部63は、金属製の板材により形成され、図3に示すように、ダンパーケース42の壁部45から延出した形態をなしている。アーム部63は、ダンパーケース42が収容凹部37に収容された状態では、収容凹部37の後面に形成された開口部37Aから便座30の外側に突出して配される。
アーム部63は、全体として、複数個所で屈曲した形状をなしている。具体的には、アーム部63は、図10に示すように、便座30の倒伏姿勢において、便座30から上方へ延びる第1腕部63Aと、第1腕部63Aの上端から後方へ延びる第2腕部63Bと、第2腕部63Bの後端から斜め後方に上がる第3腕部63Cとを備えている。便座30の起立姿勢では、図13に示すように、第1腕部63Aは便座30から後方に延び、第2腕部63Bは第1腕部63Aの後端から下方に延び、第3腕部63Cは第2腕部63Bの下端から斜め後方に下がった姿勢になる。
ロック部61は、図10に示すように、アーム部63の先端部に設けられている。ロック部61は、第3腕部63Cに対して略直角をなす方向に突出するとともに、図11に示すように、内側(便座30の左右方向における中央側)に突出するように屈曲されている。ロック部61は、山状をなし、ロック受け部62のボールプランジャー67に係合可能とされている。
ロック本体部64は、金属製の板材により形成され、第1連結部50Aにねじ止めされている(図3参照)。ロック本体部64は、第1連結部50Aの外側(便座30の左右方向における端側)を覆う形状をなしている。
ロック受け部62は、ロック本体部64の下端部(第1連結部50Aから下方に突出した部分)に設けられている。ロック受け部62は、ロック本体部64の下端部と対向配置される対向片65を備えている。対向片65は、ロック本体部64の下端から外側に略直角に屈曲された後、上向きに略直角に屈曲されて形成されている。対向片65は、ロック本体部64と略平行をなし、対向片65の延出端部(上端部)には、対向片65とロック本体部64との間にロック部61を案内するべく傾斜したロック案内部66が設けられている。
ロック受け部62には、ボールプランジャー67が備えられている。ボールプランジャー67は、図示しないバネにより付勢されたボール67Aを有し、ロック受け部62の下端部に形成された貫通孔から対向片65側にボール67Aを突出させた姿勢で固定されている。
ロック本体部64の下側部分は、図12に示すように、タンクカバー14の下部によって全体が覆われている。タンクカバー14の下部には、内側にアーム部63が入り込むことを可能にする図示しない窓部が形成されている。窓部は、便座30の回動に伴うアーム部63の変位を許容するべく上下方向に長い形状をなしている。また、ロック本体部64の上側部分は、タンクカバー14の背もたれ部材12によって覆われている。
次に、本実施例の便座装置Mにおけるロック機構60の動作について説明する。
便座30の倒伏姿勢では、図10に示すように、ロック受け部62のほぼ真上にロック部61が位置している。倒伏姿勢の便座30に対し、起立方向に力を加えると、ヒンジ部Hを回動中心として便座30が回動し、それに伴ってロック部61は下方に変位し、ロック受け部62に至る。ロック部61は、ロック案内部66によって対向片65の内側へ案内される。やがてロック部61は、ボールプランジャー67のボール67Aに当接してボール67Aを外側に変位させる。便座30が起立姿勢に至るのとほぼ同時に、ロック部61がボール67Aを乗り越えてボール67Aが元の位置に弾性復帰し、ロック部61がロック受け部62に係止する。これにより、便座30の起立姿勢が保持される。
また、起立姿勢の便座30に対し、倒れ方向に力を加えると、ロック部61がボール67Aを外側に変位させて乗り越え、ロック部61とロック受け部62との係止が解除される。便座30は、ヒンジ部Hを回動中心として次第に倒れ、便座30の回動とともにロック部61はロック受け部62から上方へ次第に離れ、便座30は、ダンパー装置41によってゆっくりと倒伏姿勢になる。
以上が、ロック機構60の一連の動作である。
上記のように構成された本実施例によれば、以下の効果を奏する。
本実施例における便座装置Mは、便器本体1の上面側に固定される装置本体10と、便器本体1の上面側において起立姿勢と倒伏姿勢とに回動可能な形態で前記装置本体10に固定された便座30と、便座30を回動可能に支持するヒンジ部Hと、互いに係止可能なロック部61およびロック受け部62を有して便座30を起立姿勢に保持するロック機構60と、を備え、ロック部61が便座30とともに回動し、ヒンジ部Hから離れた位置でロック受け部62と係止するようになっている。この構成によれば、便座30を起立姿勢に保持するロック機構60が、ヒンジ部H(すなわち回動中心)から離れた位置で係止するものであるから、小さな係止力で便座30を起立姿勢に保持することができる。
また、ロック機構60が、便座30から外側に突出するアーム部63を有し、ロック部61が、アーム部63に備えられている。この構成によれば、ロック機構60が、例えば便座30の内側で係止するものである場合に比して、よりヒンジ部Hから離れた位置で係止するから、より小さい係止力で便座30を起立姿勢に保持することができる。
また、装置本体10が、ロック受け部62を覆うタンクカバー14を備えている。この構成によれば、ロック受け部62を隠すことができるから、外観を良くすることができる。
また、便座30の内部に、便座30の回動に抵抗を付与するダンパー装置41が収容されている。ここで、ロック機構を備えていないダンパー装置41は、ロック機構を備えているものに比して小さくすることができる。したがって、タンパー装置41を便座30の内部に収容して外観を良くすることができる。
また、便座30の重心位置は、前記起立姿勢においてヒンジ部Hよりも前方に位置している。この構成によれば、起立姿勢の便座30の後側にスペースをあけることができるから、装置本体10の形状の自由度を増すことができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、ロック部61がアーム部63の先端部に設けられているが、これに限らず、ロック部は例えばアーム部の中間部に設けても良い。
(2)上記実施例では、起立姿勢の便座30の後側のスペースを利用して背もたれ部材12が設けられているが、これに限らず、起立姿勢の便座の後側のスペースを利用して装置本体の形状を任意に変更してもよく、例えば、タンク(およびタンクカバー)を前面側に大きくしてその分高さ寸法を小さくする等してもよい。
(3)上記実施例では、装置本体10が洗浄タンク11を有するものとされているが、これに限らず、装置本体は便器本体の上面側に固定されるものであればよく、例えば洗浄タンクや局部洗浄装置等の各種トイレ機器を備えていないものであってもよい。
(4)上記実施例では、ヒンジ部Hの具体的な構成を例示したが、ヒンジ部の構成は、便座を回動可能に支持可能であればどのような構成であってもよい。
(5)上記実施例では、タンクカバー14がロック受け部62を覆うものとしているが、これに限らず、別の部材でロック受け部を覆うようにしても良い。
(6)上記実施例では、アーム部63がダンパーケース42に一体に設けられているが、これに限らず、アーム部は、便座に固定されていればどのような形態で設けられていても良い。
(7)上記実施例では、ロック部61がアーム部63に備えられているが、これに限らず、ロック部は、例えば便座内におけるヒンジ部から離れた位置に設けてもよい。
(8)上記実施例では、ロック受け部62が連結部50に固定されたロック本体部64に設けられているが、これに限らず、ロック受け部は、ヒンジ部から離れてた位置に配されれば、どのような形態で設けられていても良い。
(9)上記実施例では、便座30の起立姿勢における重心が、便座30の倒れ方向に位置しているが、本発明は、必ずしもこのような起立姿勢をとる便座でなくても適用することができる。
H…ヒンジ部
M…便座装置
1…便器本体
10…装置本体
14…タンクカバー(ケーシング)
30…便座
41…ダンパー装置
60…ロック機構
61…ロック部
62…ロック受け部
63…アーム部

Claims (5)

  1. 便器本体の上面側に固定される装置本体と、
    前記便器本体の上面側において起立姿勢と倒伏姿勢とに回動可能な形態で前記装置本体に固定された便座と、
    前記便座を回動可能に支持するヒンジ部と、
    互いに係止可能なロック部およびロック受け部を有して前記便座を前記起立姿勢に保持するロック機構と、
    を備え、
    前記ロック部が前記便座とともに回動し、前記ヒンジ部から離れた位置で前記ロック受け部と係止するようになっている便座装置。
  2. 前記ロック機構が、前記便座から外側に突出するアーム部を有し、
    前記ロック部が、前記アーム部に備えられている請求項1に記載の便座装置。
  3. 前記装置本体が、前記ロック受け部を覆うケーシングを備えている請求項1または請求項2に記載の便座装置。
  4. 前記便座の内部に、前記便座の回動に抵抗を付与するダンパー装置が収容されている請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の便座装置。
  5. 前記便座の重心位置は、前記起立姿勢において前記ヒンジ部よりも前方に位置している請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の便座装置。
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