JP2017034433A - 通信制御装置および方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数パラメータを一括読み書きした場合でも、エラーが発生したパラメータを特定する。
【解決手段】レスポンス処理部14が、一括指定コマンドに応じて制御機器から異常レスポンスが返送された場合、これらアドレスに関するリトライを指示し、コマンド処理部13が、リトライの指示で指定された複数のアドレスを、1つずつ別個のコマンドで指定して制御機器に送信する。
【選択図】 図1
【解決手段】レスポンス処理部14が、一括指定コマンドに応じて制御機器から異常レスポンスが返送された場合、これらアドレスに関するリトライを指示し、コマンド処理部13が、リトライの指示で指定された複数のアドレスを、1つずつ別個のコマンドで指定して制御機器に送信する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、データ通信技術に関し、特に制御機器とコマンドレスポンス通信を行うことにより、指定したアドレスに関連付けられているパラメータの読み出しや書き込みを行う際に用いられる通信制御技術に関する。
ビルやプラントなどの施設を管理する施設管理システムなどの各種計装システムでは、実際に設備機器を制御する制御機器としてPLC(Programmable Logic Controller)や調節計などの制御機器が用いられる。図6は、一般的な計装システムの構成例である。ここでは、1つのPLCの配下に複数の系統ごと調節計が設けられており、これら調節計は、PLCから指示された設定値SP,制御量PV,操作量MVなどの各種パラメータに基づき、それぞれの系統の設備機器を制御している。
このため、各調節計で実行された制御を遠隔監視し、あるいは制御履歴を記録しておく場合には、各種パラメータをデータ通信によりそれぞれの調節計から読み出す必要がある。また、各調節計においてそれぞれの系統に固有の制御を実行させるためには、各種パラメータをデータ通信により、それぞれの調節計に対して書き込む必要がある。
また、これらPLCや調節計は、データ通信に用いる通信プロトコルが異なる場合があるとともに、パラメータ取得タイミングが異なるため、これら制御機器とは別個に通信制御装置を配置し、この通信制御装置がPLCや調節計と個別にデータ通信を行う構成が用いられる。したがって、通信制御装置は、PLCから指示されたパラメータを指定された調節計に対して読み出しや書き込みを行うことになる。このため、通信制御装置は、データ通信によりパラメータを読み書きする場合、調節計だけでなく、PLCとの間でも同様にしてデータ通信によりパラメータを読み書きすることになる。
従来、このようなデータ通信を介して制御機器に対するパラメータの読み出しや書き込みを行う技術として、制御機器ごとに、用いるパラメータに対して予めアドレスを関連付けておき、Modbus(登録商標)、CPL(Controller Peripheral Link)、MCプロトコルなどのコマンドレスポンス通信により、指定したアドレスへの読み出しや書き込みを制御機器に対して指示することにより、当該アドレスと対応するパラメータの書き込みや読出を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1など参照)。なお、この従来技術では、図6のうちの通信制御装置の機能をPLCに搭載した構成となっている。
図7は、一般的な制御機器におけるパラメータ保持構成例である。
一般に、データ通信を介して制御機器に対するパラメータの読み出しや書き込みを行う場合、制御機器において、図7に示すように、各パラメータを保持するそれぞれのレジスタに対して予め別個のアドレスを関連付けておき、Modbus(登録商標)、CPL(Controller Peripheral Link)、MCプロトコルなどのコマンドレスポンス通信により、指定したアドレスへの読み出しや書き込みを制御機器に対して通信フレームで指示することにより、当該アドレスと関連付けられているパラメータの読み出しや書き込みを行うものとなっている。
一般に、データ通信を介して制御機器に対するパラメータの読み出しや書き込みを行う場合、制御機器において、図7に示すように、各パラメータを保持するそれぞれのレジスタに対して予め別個のアドレスを関連付けておき、Modbus(登録商標)、CPL(Controller Peripheral Link)、MCプロトコルなどのコマンドレスポンス通信により、指定したアドレスへの読み出しや書き込みを制御機器に対して通信フレームで指示することにより、当該アドレスと関連付けられているパラメータの読み出しや書き込みを行うものとなっている。
近年、PLCや調節計におけるメモリ容量の増加や高機能化に伴って、制御機器との間でやり取りする情報量が増加する傾向にある。この際、同一制御機器に対して複数のパラメータを読み出し/書き込みする場合、パラメータごとに通信フレームを送受信すると、通信回線上のトラヒックが増大することになる。上記技術では、このようなトラヒック増大を抑制するため、同一制御機器に対して複数のパラメータを読み出し/書き込みする場合には、先頭データアドレスとデータ数を指定して、複数のパラメータを1つの通信フレームで一括して読み出し/書き込みするものとなっている。
図8は、従来の一括読み書き用の通信フレーム構成例である。図8(a)に示した読出フレームの構成例では、処理対象を示す機器識別番号と読出処理を示す処理コードが設定された読出コマンドで、先頭アドレスとデータ数を指定することにより、先頭アドレスに後続するデータ数分のアドレスと関連する複数のパラメータの一括読み出しを指示している。これにより、指定されたパラメータの読み出しが正常に実行された場合には、処理対象を示す機器識別番号と読出処理を示す処理コードが設定された読出正常レスポンスで、フレームに搭載した1パラメータ分のデータサイズと各パラメータの値とが一括して返送され、指定されたパラメータの読み出しに異常が発生した場合には、処理対象を示す機器識別番号とエラー発生を示すエラーコードが設定された読出異常レスポンスで、エラーの内容を示す例外コードが返送される。
また、図8(b)に示した書込フレームの構成例では、処理対象を示す機器識別番号と書込処理を示す処理コードが設定された書込コマンドで、先頭アドレスとデータ数と各パラメータの値とを指定することにより、先頭アドレスに後続するデータ数分のアドレスと関連する複数のパラメータの書き込みを指示している。これにより、指定されたパラメータの書き込みが正常に実行された場合には、処理対象を示す機器識別番号と書込処理を示す処理コードが設定された書込正常レスポンスで、一括書き込みを行った先頭アドレスとデータ数とが返送され、指定されたパラメータの書き込みに異常が発生した場合には、処理対象を示す機器識別番号とエラー発生を示すエラーコードが設定された書込異常レスポンスで、エラーの内容を示す例外コードが返送される。
図9は、制御機器におけるコマンド対応処理を示すフローチャートであり、ここではModbus対応のコマンド対応処理が示されている。
通常、制御機器は、通信制御装置から通知された受信コマンドに対してレスポンスを返送する場合、図9のコマンド対応処理を実行する。
通常、制御機器は、通信制御装置から通知された受信コマンドに対してレスポンスを返送する場合、図9のコマンド対応処理を実行する。
まず、制御機器は、信制御装置から通知された受信コマンドを取得した後(ステップ500)、当該コマンドにサポート処理コードが含まれているか確認し(ステップ501)、サポート処理コードが含まれていない場合(ステップ501:NO)、例外コードとして「04」を設定し(ステップ507)、異常レスポンスを返送し(ステップ508)、一連のコマンド対応処理を終了する。
また、受信コマンドにサポート処理コードが含まれている場合(ステップ501:YES)、制御機器は、当該コマンドで指定されたデータ数およびデータサイズを確認する(ステップ502)。ここで、データ数が基準範囲外である場合、またはデータサイズに誤りがある場合(ステップ502:NO)、前述したステップ507に移行する。
一方、データ数が基準範囲内であり、かつ、データサイズが正当である場合(ステップ502:YES)、制御機器は、受信コマンドの先頭アドレスおよび末尾アドレスを確認する(ステップ503)。ここで、先頭アドレスまたは末尾アドレスが規定範囲外である場合(ステップ503:NO)、前述したステップ507に移行する。
また、先頭アドレスおよび末尾アドレスが規定範囲内である場合(ステップ503:YES)、制御機器は、受信コマンドの処理コマンドで要求された処理を実行し(ステップ504)、その処理結果を確認する(ステップ505)。
ここで、処理結果が処理成功を示す場合(ステップ505:YES)、制御機器は、正常レスポンスを返送し(ステップ506)、一連のコマンド対応処理を終了する。
一方、処理結果が処理失敗を示す場合(ステップ505:NO)、前述したステップ507に移行する。
ここで、処理結果が処理成功を示す場合(ステップ505:YES)、制御機器は、正常レスポンスを返送し(ステップ506)、一連のコマンド対応処理を終了する。
一方、処理結果が処理失敗を示す場合(ステップ505:NO)、前述したステップ507に移行する。
しかしながら、このような従来技術では、通信制御装置から送信された複数のパラメータの読み出し/書き込みを指示するコマンドを制御機器で処理した際に、これらパラメータのうちのいずれかで読み出し/書き込み時にエラーが発生した場合、単に当該コマンドを実行できなかったことを示す異常レスポンスが制御機器から返送される。このため、通信制御装置では、いずれのパラメータについてエラーが発生したのかを個別に把握できないという問題点があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、複数パラメータを一括読み書きした場合でも、エラーが発生したパラメータを特定できる通信制御技術を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかる通信制御装置は、パラメータごとに予め付与されている固有のアドレスをコマンドで指定して対象となる制御機器に送信することにより、当該アドレスに対応するパラメータに関する読み書きを指示し、当該コマンドに応じて前記制御機器から返送されたレスポンスにより、当該コマンドで指示したパラメータに対する読み書きの結果を確認する通信制御装置であって、複数の前記アドレスを一括して指定した一括指定コマンドを前記制御機器に送信するコマンド処理部と、前記コマンドに応じて前記制御機器からレスポンスが返送された場合、当該レスポンスが異常レスポンスであって、当該コマンドが一括指定コマンドである場合、当該一括指定コマンドで指定したアドレスに関するリトライを指示するレスポンス処理部とを備え、前記コマンド処理部は、前記リトライの指示で指定された複数のアドレスを、1つずつ別個のコマンドで指定して前記制御機器に送信するようにしたものである。
また、本発明にかかる通信制御装置の一構成例は、前記レスポンス処理部が、前記コマンドに応じて前記制御機器から返送されたレスポンスが異常レスポンスであって、当該レスポンスに含まれるエラーコードまたは例外コードが、当該コマンドで指定したアドレスまたは当該アドレスに対応するパラメータに関する読み出しまたは書き込みについてエラーが発生したことを示しており、当該コマンドが一括指定コマンドである場合、前記リトライを指示するようにしたものである。
また、本発明にかかる通信制御方法は、パラメータごとに予め付与されている固有のアドレスをコマンドで指定して対象となる制御機器に送信することにより、当該アドレスに対応するパラメータに関する読み書きを指示し、当該コマンドに応じて制御機器から返送されたレスポンスにより、当該コマンドで指示したパラメータに対する読み書きの結果を確認する通信制御装置に用いられる通信制御方法であって、複数のアドレスを一括して指定した一括指定コマンドを制御機器に送信するコマンド処理ステップと、前記コマンドに応じて前記制御機器からレスポンスが返送された場合、当該レスポンスが異常レスポンスであって、当該コマンドが一括指定コマンドである場合、当該一括指定コマンドで指定したアドレスに関するリトライを指示するレスポンス処理ステップとを備え、コマンド処理ステップは、リトライの指示で指定された複数のアドレスを、1つずつ別個のコマンドで指定して制御機器に送信するようにしたものである。
本発明によれば、一括指定コマンドで指定したアドレスごとに、別個のコマンドが制御機器へ再送される。したがって、これらコマンドに対する制御機器からのレスポンスにより、いずれのパラメータについてエラーが発生したのかを個別に把握できる。したがって、複数パラメータを一括読み書きした場合でも、エラーが発生したパラメータを特定することが可能となる。このため、これらエラー履歴を記録してあとから確認する際にも、エラー発生内容を詳細に把握することが可能となる。また、必要であれば、エラー発生に応じて極めて迅速に適切な対応をとることが可能となる。
次に、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
[通信制御装置]
まず、図1を参照して、本発明の一実施の形態にかかる通信制御装置10について説明する。図1は、本発明にかかる通信制御装置の構成を示すブロック図である。
[通信制御装置]
まず、図1を参照して、本発明の一実施の形態にかかる通信制御装置10について説明する。図1は、本発明にかかる通信制御装置の構成を示すブロック図である。
この通信制御装置10は、ビルやプラントなどの施設を管理する施設管理システムなどの各種計装システムで用いられて、PLC20や調節計30などの制御機器と通信回線Lを介してコマンドレスポンス通信を行うことにより、指定したアドレスに関連付けられているパラメータの読み出しや書き込みを行う情報処理装置である。
図1に示した計装システム1の構成例において、1つのPLC20の配下に複数の系統ごと調節計30が設けられており、これら調節計30は、PLC20から指示された設定値SP,制御量PV,操作量MVなどの各種パラメータに基づき、それぞれの系統の設備機器31を制御している。
これらPLC20や調節計30は、データ通信に用いる通信プロトコルが異なっており、図1の例では、PLC20はModbusを用い、調節計30はCPLを用いている。また、これらPLC20や調節計30は、パラメータ取得タイミングが異なる。このため、これら制御機器とは別個に配置された通信制御装置10がPLC20や調節計30と個別にデータ通信を行うことにより、PLC20と調節計30との間における各種パラメータのやり取りを実現している。
したがって、PLC20が調節計30に対してパラメータを設定する場合、通信制御装置10は、PLC20の指定されたアドレスからパラメータを読み出す処理と、読み出したパラメータを対象となる調節計30の指定されたアドレスへ書き込む処理とを実行する。また、PLC20が調節計30からパラメータを読み出す場合、通信制御装置10は、対象となる調節計30の指定されたアドレスからパラメータを読み出す処理と、読み出したパラメータをPLC20の指定されたアドレスへ書き込む処理とを実行する。これら一連の処理は、処理内容を示す処理情報として、PCなどの外部装置から通信制御装置10に対して予め設定される。
通信制御装置10は、これら制御機器に対するパラメータの読み書きを指示する複数の処理情報から、パラメータごとに予め付与されている固有のアドレスを読み出して、コマンドで指定して対象となる制御機器に送信することにより、当該アドレスに対応するパラメータに関する読み書きを指示する機能と、当該コマンドに応じて制御機器から返送されたレスポンスにより、当該コマンドで指示したパラメータに対する読み書きの結果を確認する機能とを有している。
本実施の形態は、コマンド処理部13が、複数のアドレスを一括して指定した一括指定コマンドを制御機器に送信し、レスポンス処理部14が、一括指定コマンドに応じて制御機器から異常レスポンスが返送された場合、これらアドレスに関するリトライを指示し、コマンド処理部13が、リトライの指示で指定された複数のアドレスを、1つずつ別個のコマンドで指定して制御機器に送信するようにしたものである。
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかる通信制御装置10の構成について詳細に説明する。
図1に示すように、通信制御装置10には、主な機能部として、通信I/F部11、処理管理部12、コマンド処理部13、およびレスポンス処理部14が設けられている。
図1に示すように、通信制御装置10には、主な機能部として、通信I/F部11、処理管理部12、コマンド処理部13、およびレスポンス処理部14が設けられている。
通信I/F部11は、通信回線Lを介してPLC20や調節計30との間でデータ通信を行うことにより、パラメータの読み書きを行うためのコマンドフレームやレスポンスフレームをやり取りする機能を有している。
処理管理部12は、外部装置から設定された各処理情報を管理する機能と、PLC20や調節計30からの指示や一定周期など、各処理情報で指定された処理タイミングの到来に応じて、当該処理情報に基づく処理実行をコマンド処理部13に指示する機能を有している。
コマンド処理部13は、処理管理部12から指示された処理実行に応じて、対象となる処理情報から読み出したアドレスをコマンドで指定して、対象となる制御機器に送信することにより、当該アドレスに対応するパラメータに関する読み書きを指示する機能と、対象となる処理情報から読み出した複数のアドレスを一括して指定した一括指定コマンドで制御機器に送信することにより、これらアドレスに対応する複数のパラメータに関する読み書きを一括して指示する機能と、レスポンス処理部14からのリトライ指示に応じて、当該指示で指定された複数のアドレスを、1つずつ別個のコマンドで指定して制御機器に送信する機能とを有している。
レスポンス処理部14は、通信I/F部11で受信した制御機器から返送されたレスポンスから、このレスポンスに対応するコマンドで指示した読み書きに関する処理結果を取得する機能と、これら処理結果を対応する処理情報に反映する機能と、一括指定コマンドに応じて制御機器から異常レスポンスが返送された場合、これらアドレスに関するリトライをコマンド処理部13に指示する機能と、制御機器とやり取りしたコマンドおよびレスポンスの履歴を記録し、さらにはこれら履歴を画面表示部(図示せず)で画面表示し、あるいは通信I/F部11から外部装置(図示せず)へ出力する機能とを有している。
[本実施の形態の動作]
次に、本実施の形態にかかる通信制御装置10の動作として、コマンド送信処理、リトライ処理、および、レスポンス受信処理のそれぞれについて説明する。
次に、本実施の形態にかかる通信制御装置10の動作として、コマンド送信処理、リトライ処理、および、レスポンス受信処理のそれぞれについて説明する。
[コマンド送信処理]
まず、図2を参照して、本実施の形態にかかる通信制御装置10でのコマンド送信処理について説明する。図2は、コマンド送信処理を示すフローチャートである。
コマンド処理部13は、処理管理部12からの指示に応じて、コマンドを生成して送信する際、図2のコマンド送信処理を実行する。
まず、図2を参照して、本実施の形態にかかる通信制御装置10でのコマンド送信処理について説明する。図2は、コマンド送信処理を示すフローチャートである。
コマンド処理部13は、処理管理部12からの指示に応じて、コマンドを生成して送信する際、図2のコマンド送信処理を実行する。
図2において、コマンド処理部13は、まず、指定された処理情報を参照して、処理対象となるパラメータに関するアドレス情報から指定アドレスを取得し、この指定アドレスに基づきコマンドを生成し(ステップ100)、通信I/F部11から通信回線Lを介して対象となる制御機器へ送信する(ステップ101)。
これに応じて、通信I/F部11から正常送信が返答された場合(ステップ102:YES)、コマンド処理部13は、当該コマンドについて送信正常と判定し(ステップ103)、一連のコマンド送信処理を終了する。
また、通信I/F部11から正常送信が返答されなかった場合(ステップ102:NO)、コマンド処理部13は、当該コマンドについて送信異常と判定し(ステップ104)、一連のコマンド送信処理を終了する。
また、通信I/F部11から正常送信が返答されなかった場合(ステップ102:NO)、コマンド処理部13は、当該コマンドについて送信異常と判定し(ステップ104)、一連のコマンド送信処理を終了する。
[リトライ処理]
次に、図3を参照して、本実施の形態にかかる通信制御装置10でのリトライ処理について説明する。図3は、リトライ処理を示すフローチャートである。
コマンド処理部13は、レスポンス処理部14からのリトライ指示に応じて、図2のリトライ処理を実行する。
次に、図3を参照して、本実施の形態にかかる通信制御装置10でのリトライ処理について説明する。図3は、リトライ処理を示すフローチャートである。
コマンド処理部13は、レスポンス処理部14からのリトライ指示に応じて、図2のリトライ処理を実行する。
図3において、コマンド処理部13は、まず、送信済の一括指定コマンドから複数のアドレスをリトライアドレスとして取得する(ステップ110)。この際、リトライ指示により複数のアドレスをリトライアドレスとして取得してもよい。
次に、コマンド処理部13は、これらリトライアドレスから未選択のアドレスを1つ選択し(ステップ111)、選択アドレスを指定した図3のコマンド送信処理を実行する(ステップ112)。
次に、コマンド処理部13は、これらリトライアドレスから未選択のアドレスを1つ選択し(ステップ111)、選択アドレスを指定した図3のコマンド送信処理を実行する(ステップ112)。
この後、コマンド処理部13は、リトライアドレスに含まれるすべてのアドレスを選択終了したか確認し(ステップ113)、未選択のアドレスが存在する場合には(ステップ113:NO)、ステップ111へ戻る。
一方、未選択のアドレスが存在しない場合には(ステップ113:YES)、一連のリトライ処理を終了する。
これにより、一括指定コマンドでエラーが発生した場合でも、各アドレスがそれぞれ別個のコマンドで再送信されるため、いずれのパラメータについてエラーが発生したのかを個別に把握することができる。
一方、未選択のアドレスが存在しない場合には(ステップ113:YES)、一連のリトライ処理を終了する。
これにより、一括指定コマンドでエラーが発生した場合でも、各アドレスがそれぞれ別個のコマンドで再送信されるため、いずれのパラメータについてエラーが発生したのかを個別に把握することができる。
[レスポンス受信処理]
次に、図4を参照して、本実施の形態にかかる通信制御装置10でのレスポンス受信処理について説明する。図4は、レスポンス受信処理を示すフローチャートである。
レスポンス処理部14は、制御機器からのレスポンス受信に応じて、図4のレスポンス受信処理を実行する。
次に、図4を参照して、本実施の形態にかかる通信制御装置10でのレスポンス受信処理について説明する。図4は、レスポンス受信処理を示すフローチャートである。
レスポンス処理部14は、制御機器からのレスポンス受信に応じて、図4のレスポンス受信処理を実行する。
図4において、レスポンス処理部14は、まず、通信I/F部11から受信レスポンスを取得し(ステップ120)、この受信レスポンスに合わせて通信I/F部11から通知された受信結果を確認する(ステップ121)。
ここで、受信結果が正常受信を示さない場合(ステップ121:NO)、レスポンス処理部14は、当該受信レスポンスについて受信異常と判定し(ステップ122)、一連のレスポンス受信処理を終了する。
ここで、受信結果が正常受信を示さない場合(ステップ121:NO)、レスポンス処理部14は、当該受信レスポンスについて受信異常と判定し(ステップ122)、一連のレスポンス受信処理を終了する。
一方、受信結果が正常受信を示す場合(ステップ121:YES)、レスポンス処理部14は、受信レスポンスのレスポンスコードを確認し(ステップ123)、正常レスポンスコードを示す場合(ステップ123:YES)、当該受信レスポンスについて正常レスポンスと判定し(ステップ124)、一連のレスポンス受信処理を終了する。
また、レスポンスコードが正常レスポンスコードを示さない場合(ステップ123:NO)、レスポンス処理部14は、受信レスポンスに含まれるエラーコードまたは例外コードが、当該一括指定コマンドで指定したアドレスまたは当該アドレスに対応するパラメータに関する読み出しまたは書き込みについてエラーが発生したことを示しているか確認する(ステップ125)。ここで、エラーが発生したことを示していなければ(ステップ125:NO)、当該受信レスポンスについてエラーレスポンスと判定し(ステップ126)、一連のレスポンス受信処理を終了する。
一方、エラーが発生したことを示している場合(ステップ125:YES)、レスポンス処理部14は、受信レスポンスに対応するコマンドが一括指定コマンドかどうか確認し(ステップ127)、一括指定コマンドでない場合(ステップ127:NO)、前述したステップ126へ移行する。
また、一括指定コマンドの場合(ステップ127:YES)、レスポンス処理部14は、一括指定された各パラメータのうちからエラーが発生したパラメータを特定するため、一括指定コマンドまたはこれらアドレスを指定したリトライ処理を、コマンド処理部13に対して指示し(ステップ128)、一連のレスポンス受信処理を終了する。
また、一括指定コマンドの場合(ステップ127:YES)、レスポンス処理部14は、一括指定された各パラメータのうちからエラーが発生したパラメータを特定するため、一括指定コマンドまたはこれらアドレスを指定したリトライ処理を、コマンド処理部13に対して指示し(ステップ128)、一連のレスポンス受信処理を終了する。
[動作例]
図5は、リトライ処理の動作例である。ここでは、通信制御装置10からPLC20に対して3つのアドレスA,B,Cに対する読み出しを一括指定コマンドで指示した場合を例として説明するが、これらPLC20、アドレス数、読み出しに限定されるものではなく、調節計30などの他の制御機器が対象である場合や、複数のアドレスを一括指定して読み書きする場合など、いずれの場合にも適用可能である。
図5は、リトライ処理の動作例である。ここでは、通信制御装置10からPLC20に対して3つのアドレスA,B,Cに対する読み出しを一括指定コマンドで指示した場合を例として説明するが、これらPLC20、アドレス数、読み出しに限定されるものではなく、調節計30などの他の制御機器が対象である場合や、複数のアドレスを一括指定して読み書きする場合など、いずれの場合にも適用可能である。
まず、通信制御装置10は、アドレスA,B,Cを指定した一括指定コマンドをPLC20に送信する(ステップ200)。これに応じてPLC20は、アドレスA,B,Cに対応するパラメータPA,PB,PCの読み出しを実行する(ステップ201)。この際、アドレスCにおいて読み出しエラーが発生した場合(ステップ202)、PLC20は、この一括指定コマンドを正常に実行できなかった旨を示す異常レスポンスを返送する(ステップ203)。
通信制御装置10は、PLC20からの異常レスポンスに応じて、対応するコマンドが一括指定コマンドであるため、リトライ処理を開始する。
まず、通信制御装置10は、アドレスAのみを指定したコマンドをPLC20に送信する(ステップ210)。これに応じてPLC20は、アドレスAに対応するパラメータPAの読み出しを実行し(ステップ211)、読み出し成功に応じて(ステップ212)、パラメータPAの値を格納した正常レスポンスを返送する(ステップ213)。
まず、通信制御装置10は、アドレスAのみを指定したコマンドをPLC20に送信する(ステップ210)。これに応じてPLC20は、アドレスAに対応するパラメータPAの読み出しを実行し(ステップ211)、読み出し成功に応じて(ステップ212)、パラメータPAの値を格納した正常レスポンスを返送する(ステップ213)。
次に、通信制御装置10は、アドレスBのみを指定したコマンドをPLC20に送信する(ステップ214)。これに応じてPLC20は、アドレスBに対応するパラメータPBの読み出しを実行し(ステップ215)、読み出し成功に応じて(ステップ216)、パラメータPBの値を格納した正常レスポンスを返送する(ステップ217)。
最後に、通信制御装置10は、アドレスCのみを指定したコマンドをPLC20に送信する(ステップ218)。これに応じてPLC20は、アドレスCに対応するパラメータPCの読み出しを実行し(ステップ219)、読み出しエラーに応じて(ステップ220)、コマンドを正常に実行できなかった旨を示す異常レスポンスを返送する(ステップ221)。
これにより、通信制御装置10は、アドレスCのコマンドに対して異常レスポンスが返送されたため、エラーが発生したパラメータがアドレスCに対応するパラメータPCであることを特定することができる。
[本実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、レスポンス処理部14が、コマンドに応じて制御機器からレスポンスが返送された場合、当該レスポンスが異常レスポンスであって、当該コマンドが一括指定コマンドである場合、当該一括指定コマンドで指定したアドレスに関するリトライを指示し、コマンド処理部13が、リトライの指示で指定された複数のアドレスを、1つずつ別個のコマンドで指定して制御機器に送信するようにしたものである。
このように、本実施の形態は、レスポンス処理部14が、コマンドに応じて制御機器からレスポンスが返送された場合、当該レスポンスが異常レスポンスであって、当該コマンドが一括指定コマンドである場合、当該一括指定コマンドで指定したアドレスに関するリトライを指示し、コマンド処理部13が、リトライの指示で指定された複数のアドレスを、1つずつ別個のコマンドで指定して制御機器に送信するようにしたものである。
より詳細には、レスポンス処理部14が、コマンドに応じて制御機器から返送されたレスポンスが異常レスポンスであって、当該レスポンスに含まれるエラーコードまたは例外コードが、当該コマンドで指定したアドレスまたは当該アドレスに対応するパラメータに関する読み出しまたは書き込みについてエラーが発生したことを示しており、当該コマンドが一括指定コマンドである場合、リトライを指示するようにしたものである。
これにより、一括指定コマンドで指定したアドレスごとに、別個のコマンドが制御機器へ再送される。したがって、これらコマンドに対する制御機器からのレスポンスにより、いずれのパラメータについてエラーが発生したのかを個別に把握できる。したがって、複数パラメータを一括読み書きした場合でも、エラーが発生したパラメータを特定することが可能となる。このため、これらエラー履歴を記録してあとから確認する際にも、エラー発生内容を詳細に把握することが可能となる。また、必要であれば、エラー発生に応じて極めて迅速に適切な対応をとることが可能となる。
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
1…計装システム、10…通信制御装置、11…通信I/F部、12…処理管理部、13…コマンド処理部、14…レスポンス処理部、20…PLC、30…調節計、31…設備機器、L…通信回線。
Claims (3)
- パラメータごとに予め付与されている固有のアドレスをコマンドで指定して対象となる制御機器に送信することにより、当該アドレスに対応するパラメータに関する読み書きを指示し、当該コマンドに応じて前記制御機器から返送されたレスポンスにより、当該コマンドで指示したパラメータに対する読み書きの結果を確認する通信制御装置であって、
複数の前記アドレスを一括して指定した一括指定コマンドを前記制御機器に送信するコマンド処理部と、
前記コマンドに応じて前記制御機器からレスポンスが返送された場合、当該レスポンスが異常レスポンスであって、当該コマンドが一括指定コマンドである場合、当該一括指定コマンドで指定したアドレスに関するリトライを指示するレスポンス処理部とを備え、
前記コマンド処理部は、前記リトライの指示で指定された複数のアドレスを、1つずつ別個のコマンドで指定して前記制御機器に送信する
ことを特徴とする通信制御装置。 - 請求項1に記載の通信制御装置において、
前記レスポンス処理部は、前記コマンドに応じて前記制御機器から返送されたレスポンスが異常レスポンスであって、当該レスポンスに含まれるエラーコードまたは例外コードが、当該コマンドで指定したアドレスまたは当該アドレスに対応するパラメータに関する読み出しまたは書き込みについてエラーが発生したことを示しており、当該コマンドが一括指定コマンドである場合、前記リトライを指示することを特徴とする通信制御装置。 - パラメータごとに予め付与されている固有のアドレスをコマンドで指定して対象となる制御機器に送信することにより、当該アドレスに対応するパラメータに関する読み書きを指示し、当該コマンドに応じて制御機器から返送されたレスポンスにより、当該コマンドで指示したパラメータに対する読み書きの結果を確認する通信制御装置に用いられる通信制御方法であって、
複数のアドレスを一括して指定した一括指定コマンドを制御機器に送信するコマンド処理ステップと、
前記コマンドに応じて前記制御機器からレスポンスが返送された場合、当該レスポンスが異常レスポンスであって、当該コマンドが一括指定コマンドである場合、当該一括指定コマンドで指定したアドレスに関するリトライを指示するレスポンス処理ステップとを備え、
コマンド処理ステップは、リトライの指示で指定された複数のアドレスを、1つずつ別個のコマンドで指定して制御機器に送信する
ことを特徴とする通信制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015151664A JP2017034433A (ja) | 2015-07-31 | 2015-07-31 | 通信制御装置および方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2015
- 2015-07-31 JP JP2015151664A patent/JP2017034433A/ja active Pending
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