JP2017032507A - 検査装置及び検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷物上に存在する欠陥の種別を、コストを抑えて判定することができる検査装置及び検査方法を提供する。
【解決手段】印刷物の一方の面を読み取った第1の読取画像と、印刷物の他方の面を読み取った第2の読取画像と、を取得する読取画像取得部203と、第1の読取画像に対し、一方の面上の第1の欠陥を検出する第1の欠陥検出処理を行い、第2の読取画像に対し、他方の面上の第2の欠陥を検出する第2の欠陥検出処理を行う欠陥検出処理部211と、第1の欠陥検出処理の処理結果と第2の欠陥検出処理の処理結果とに基づいて、第1の欠陥の欠陥種別を判定する欠陥種別判定部213と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、検査装置及び検査方法に関する。
プロダクションプリンティングなど高品質が要求される印刷では、印刷物に対する品質検査が要求されている。例えば、印刷物を電気的に読み取ることで生成した読取画像に基づいて印刷物上に存在する欠陥を検出し、検出した欠陥に基づいて印刷物の品質を検査する検査装置が知られている。
ここで、印刷物上に存在する欠陥には、印刷物の印刷過程で発生した印刷汚れなどの印刷欠陥だけでなく、印刷物の印刷に用いられた用紙に元々存在する用紙汚れなどの用紙欠陥も含まれるため、印刷物上に存在する欠陥の種別を判定できることが好ましい。
例えば特許文献1には、印刷に用いられる用紙を印刷前に読み取って印刷前読取画像を生成するとともに、印刷された用紙(印刷物)を印刷後に読み取って印刷後読取画像を生成し、プレプリントデータと印刷前読取画像とを比較することで用紙欠陥を検出し、印刷前読取画像と印刷後読取画像とを比較することで印刷欠陥を検出する技術が開示されている。
しかしながら、上述したような従来技術では、印刷物上に存在する欠陥の種別を検出するために、印刷物を読み取って当該印刷物の読取画像を生成する機構とは別に、印刷に用いられる用紙を読み取って当該用紙の読取画像を生成する機構が必要であるため、コスト高を招いてしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、印刷物上に存在する欠陥の種別を、コストを抑えて判定することができる検査装置及び検査方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様にかかる検査装置は、印刷物の一方の面を読み取った第1の読取画像と、前記印刷物の他方の面を読み取った第2の読取画像と、を取得する読取画像取得部と、前記第1の読取画像に対し、前記一方の面上の第1の欠陥を検出する第1の欠陥検出処理を行い、前記第2の読取画像に対し、前記他方の面上の第2の欠陥を検出する第2の欠陥検出処理を行う欠陥検出処理部と、前記第1の欠陥検出処理の処理結果と前記第2の欠陥検出処理の処理結果とに基づいて、前記第1の欠陥の欠陥種別を判定する欠陥種別判定部と、を備える。
本発明によれば、印刷物上に存在する欠陥の種別を、コストを抑えて判定することができるという効果を奏する。
図1は、第1実施形態の印刷物検査システムの一例を示す模式図である。 図2は、第1実施形態の印刷物検査装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図3は、第1実施形態の印刷装置及び印刷物検査装置の構成の一例を示すブロック図である。 図4は、第1実施形態の第1の欠陥を示す情報の一例を示す図である。 図5は、第1実施形態の印刷物の表面の一例を示す図である。 図6は、第1実施形態の印刷物の裏面の一例を示す図である。 図7は、第1実施形態の印刷物の裏面の一例を示す図である。 図8は、第1実施形態の判定用閾値の設定画面の一例を示す図である。 図9は、第1実施形態の欠陥の登録画面の一例を示す図である。 図10は、第1実施形態の印刷物検査システムで行われるマスター画像生成処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。 図11は、第1実施形態の印刷物検査システムで行われる検査処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。 図12は、第1実施形態の印刷物検査装置で行われる欠陥検査処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。 図13は、第1実施形態の印刷物検査装置で行われる欠陥種別判定処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。 図14は、第2実施形態の印刷物の裏面の一例を示す図である。 図15は、第2実施形態の印刷物の裏面の一例を示す図である。 図16は、第2実施形態の印刷物の裏面の一例を示す図である。 図17は、第2実施形態の印刷物検査システムの印刷物検査装置の構成の一例を示すブロック図である。 図18は、第2実施形態の第1の欠陥を示す情報の一例を示す図である。 図19は、第2実施形態のガンマカーブの一例を示す図である。 図20は、第2実施形態の印刷物検査装置で行われる欠陥種別判定処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明にかかる検査装置及び検査方法の実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の印刷物検査システム1の一例を示す模式図である。図1に示すように、印刷物検査システム1は、印刷装置100と、印刷物検査装置200(検査装置の一例)と、スタッカ300と、を備える。
印刷装置100は、オペレーションパネル101と、感光体ドラム103Y、103M、103C、103Kと、転写ベルト105と、二次転写ローラ107と、給紙部109と、搬送ローラ対111と、定着ローラ113と、反転パス115と、排紙トレイ117と、を備える。
オペレーションパネル101は、印刷装置100に対して各種操作入力を行ったり、各種画面を表示したりする操作表示部である。
感光体ドラム103Y、103M、103C、103Kは、それぞれ、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、及びクリーニング工程)が行われることによりトナー像が形成され、形成されたトナー像を転写ベルト105に転写する。第1実施形態では、感光体ドラム103Y上にイエロートナー像が形成され、感光体ドラム103M上にマゼンダトナー像が形成され、感光体ドラム103C上にシアントナー像が形成され、感光体ドラム103K上にブラックトナー像が形成されるものとするが、これに限定されるものではない。
転写ベルト105は、感光体ドラム103Y、103M、103C、及び103Kから重畳して転写されたトナー像(フルカラーのトナー画像)を二次転写ローラ107の二次転写位置に搬送する。第1実施形態では、転写ベルト105には、まず、イエロートナー像が転写され、続いて、マゼンダトナー像、シアントナー像、ブラックトナー像が順次重畳して転写されるものとするが、これに限定されるものではない。
給紙部109は、複数の用紙が重ね合わせて収容されており、用紙を給紙する。
搬送ローラ対111は、給紙部109により給紙された用紙を搬送路a上で矢印s方向に搬送する。
二次転写ローラ107は、転写ベルト105により搬送されたフルカラーのトナー画像を、搬送ローラ対111により搬送された用紙上に二次転写位置で一括転写する。
定着ローラ113は、フルカラーのトナー画像が転写された用紙を加熱及び加圧することにより、フルカラーのトナー画像を用紙に定着する。
印刷装置100は、片面印刷の場合、フルカラーのトナー画像が定着された用紙である印刷物を排紙トレイ117へ排紙する。一方、印刷装置100は、両面印刷の場合、フルカラーのトナー画像が定着された用紙を反転パス115へ送る。
反転パス115は、送られた用紙をスイッチバックすることにより用紙の表面・裏面を反転して矢印t方向に搬送する。反転パス115により搬送された用紙は、搬送ローラ対111により再搬送され、二次転写ローラ107により前回と逆側の面にフルカラーのトナー画像が転写され、定着ローラ113により定着され、印刷物として、排紙トレイ117へ排紙される。
印刷物検査装置200は、読取部201A、201Bと、給紙トレイ230と、オペレーションパネル240と、を備える。
オペレーションパネル240は、印刷物検査装置200に対して各種操作入力を行ったり、各種画面を表示したりする操作表示部である。なお、オペレーションパネル240を省略してもよい。この場合、オペレーションパネル101がオペレーションパネル240を兼ねるようにしてもよいし、外部接続されたPC(Personal Computer)がオペレーションパネル240を兼ねるようにしてもよい。
給紙トレイ230には、印刷装置100により生成された印刷物(排紙トレイ117に排紙された印刷物)が検査者によりセットされ、オペレーションパネル240から読取開始操作が行われると、セットされた印刷物が給紙される。
読取部201Aは、給紙トレイ230から給紙された印刷物の一方の面を電気的に読み取り、読取部201Bは、当該印刷物の他方の面を電気的に読み取る。読取部201A、201Bは、例えば、ラインスキャナ等により実現できる。そして印刷物検査装置200は、読み取りが完了した印刷物をスタッカ300へ排紙する。
スタッカ300は、トレイ301を備える。スタッカ300は、印刷物検査装置200により排紙された印刷物をトレイ301にスタックする。
第1実施形態では、印刷装置100が印刷物を排紙トレイ117に排紙し、印刷物検査装置200が給紙トレイ230から印刷物を給紙する構成を例に取り説明したが、これに限定されず、印刷装置100の用紙搬送路と印刷物検査装置200の用紙搬送路とを接続し、印刷装置100が印刷物を印刷物検査装置200内へ直接搬送する構成としてもよい。
図2は、第1実施形態の印刷物検査装置200のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、印刷物検査装置200は、コントローラ910とエンジン部(Engine)960とをPCIバスで接続した構成となる。コントローラ910は、印刷物検査装置200の全体の制御、描画、通信、及び操作表示部920からの入力を制御するコントローラである。エンジン部960は、PCIバスに接続可能なエンジンであり、例えば、スキャナ等のスキャナエンジンなどである。エンジン部960には、エンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分も含まれる。
コントローラ910は、CPU(Central Processing Unit)911と、ノースブリッジ(NB)913と、システムメモリ(MEM−P)912と、サウスブリッジ(SB)914と、ローカルメモリ(MEM−C)917と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)916と、ハードディスクドライブ(HDD)918とを有し、ノースブリッジ(NB)913とASIC916との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス915で接続した構成となる。また、MEM−P912は、ROM912aと、RAM912bとをさらに有する。
CPU911は、印刷物検査装置200の全体制御を行うものであり、NB913、MEM−P912およびSB914からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
NB913は、CPU911とMEM−P912、SB914、AGPバス915とを接続するためのブリッジであり、MEM−P912に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
MEM−P912は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM912aとRAM912bとからなる。ROM912aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM912bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
SB914は、NB913とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB914は、PCIバスを介してNB913と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインタフェース(I/F)部なども接続される。
ASIC916は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス915、PCIバス、HDD918およびMEM−C917をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC916は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC916の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C917を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などをおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部960との間でPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。このASIC916には、PCIバスを介してUSB940、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インタフェース(I/F)950が接続される。操作表示部920はASIC916に直接接続されている。
MEM−C917は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD918は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
AGPバス915は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P912に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
図3は、第1実施形態の印刷装置100及び印刷物検査装置200の構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、印刷装置100は、RIP(Raster Image Processor)部121と、印刷制御部123と、印刷部125と、を備える。印刷物検査装置200は、読取部201と、読取画像取得部203と、記憶部205と、検査部207と、出力部209と、を備える。検査部207は、欠陥検出処理部211と、欠陥種別判定部213と、を含む。
なお第1実施形態では、印刷装置100が、RIP部121を備える場合を例に取り説明するが、これに限定されず、DFE(Digital Front End)など印刷装置100とは異なる装置がRIP部121を備えるようにしてもよい。
また第1実施形態では、印刷装置100と印刷物検査装置200とは、USB(Universal Serial Bus)やPCIe(Peripheral Component Interconnect Express)等のローカルなインタフェースによって接続されていることを想定しているが、印刷装置100と印刷物検査装置200との接続形態は、これに限定されるものではない。
RIP部121及び印刷制御部123は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などの処理装置にプログラムを実行させること、即ち、ソフトウェアにより実現してもよいし、ICやASICなどのハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。印刷部125は、例えば、感光体ドラム103Y、103M、103C、103K、転写ベルト105、二次転写ローラ107、及び定着ローラ113などにより実現されるが、これに限定されるものではない。このように第1実施形態では、電子写真方式で画像を印刷するが、これに限定されず、インクジェット方式で画像を印刷するようにしてもよい。
読取部201は、読取部201A、201Bで構成され、例えば、エンジン部960などにより実現できる。読取画像取得部203及び検査部207(欠陥検出処理部211及び欠陥種別判定部213)は、例えば、CPU911、システムメモリ912、ASIC916、操作表示部920、及びエンジン部960などにより実現できる。記憶部205は、例えば、システムメモリ912などにより実現できる。
以下では、印刷装置100及び印刷物検査装置200の動作について、最初に、印刷物の検査の基準となるマスター画像の生成動作について説明し、その後に、生成したマスター画像を用いて当該印刷物の品質を検査する検査動作について説明する。
まず、マスター画像の生成動作について説明する。
RIP部121は、ホスト装置などの外部装置から印刷データを受け取り、受け取った印刷データをRIP処理し、RIP画像を生成する。第1実施形態では、印刷データは、PostScript(登録商標)などのページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述されたジョブ情報やTIFF(Tagged Image File Format)形式の画像データなどを含んで構成されるが、これに限定されるものではない。また第1実施形態では、RIP画像は、CMYKのRIP画像データであるものとするが、これに限定されるものではない。
印刷制御部123は、RIP部121により生成されたRIP画像を印刷部125へ送信する。
印刷部125は、作像プロセスなどの印刷処理プロセスを実行し、RIP画像に基づく印刷画像を用紙に印刷し、印刷物を生成する。
読取部201は、印刷部125により生成された印刷物を読み取って読取画像を生成する。具体的には、読取部201は、RIP画像に基づく印刷画像が印刷された印刷物の一方の面を読み取って第1の読取画像を生成するとともに、当該印刷物の他方の面を読み取って第2の読取画像を生成する。第1実施形態では、第1の読取画像及び第2の読取画像は、RGBの画像データであるものとするが、これに限定されるものではない。
第1実施形態では、一方の面が印刷物の表面、他方の面が印刷物の裏面である場合、即ち、第1の読取画像が印刷物の表面を読み取った読取画像であり、第2の読取画像が印刷物の裏面を読み取った読取画像である場合を例に取り説明するが、これに限定されるものではない。
また第1実施形態では、印刷物が両面印刷であり、第2の読取画像も印刷面を読み取った読取画像である場合を例に取り説明するが、これに限定されるものではない。例えば、印刷物が片面印刷である場合、第2の読取画像は非印刷面を読み取った読取画像となる。
読取画像取得部203は、読取部201から第1の読取画像及び第2の読取画像を取得し、取得した第1の読取画像、第2の読取画像を、それぞれ、第1のマスター画像、第2のマスター画像として、記憶部205に登録する。
具体的には、読取画像取得部203は、取得した読取画像のうち登録を指示された読取画像をマスター画像として、記憶部205に登録する。つまり、読取画像取得部203は、第1の読取画像の登録が指示されれば、第1の読取画像を第1のマスター画像として記憶部205に登録し、第2の読取画像の登録が指示されれば、第2の読取画像を第2のマスター画像として記憶部205に登録する。
例えば、読取画像取得部203は、取得した第1の読取画像及び第2の読取画像に関する情報をオペレーションパネル240に表示する。第1の読取画像及び第2の読取画像に関する情報は、第1の読取画像及び第2の読取画像を識別可能な情報であればよく、画像であっても、画像を識別するIDなどの情報であってもよい。そして、検査者が、第1の読取画像及び第2の読取画像の生成に用いられた印刷物の印刷面を目視などにより確認し、オペレーションパネル240から、良品と判定した印刷面の読取画像をマスター画像として登録することを指示する操作入力を行う。これにより、読取画像取得部203は、指示された読取画像をマスター画像として記憶部205に登録する。
このように、第1実施形態では、良品の読取画像をマスター画像とする例について説明したが、マスター画像の生成手法は、これに限定されず、例えば、RIP画像からマスター画像を生成するようにしてもよい。
なお第1実施形態では、印刷物検査装置200にマスター画像登録モードが設定されている場合に、読取画像取得部203は、マスター画像の生成動作と判別し、上述の動作を行う。印刷物検査装置200に対するモードの設定は、例えば、検査者がオペレーションパネル240から行い、設定されたモードを示すモード情報は、例えば、記憶部205に記憶されている。このため、読取画像取得部203は、記憶部205に記憶されているモード情報を確認することで、印刷物検査装置200にマスター画像登録モードが設定されているか否かを判定できる。
次に、検査動作について説明する。
RIP部121の動作は、マスター画像の生成動作時の動作と同様である。但し、RIP部121が生成するRIP画像は、マスター画像の生成動作時に生成したRIP画像と同様の画像であるため、新たにRIP画像を生成せずに、マスター画像の生成動作時に生成したRIP画像を用いてもよい。
印刷制御部123は、RIP部121により生成されたRIP画像を印刷部125へ送信するとともに、RIP部121により受信された印刷データに含まれるジョブ情報を印刷物検査装置200へ送信する。ジョブ情報は、少なくとも印刷部125で行われる印刷が片面印刷か両面印刷かを示す印刷面情報を含んでいればよい。
また印刷制御部123は、印刷物検査装置200から送信される(フィードバックされる)検査結果を用いて、例えば、スタッカ300に対して品質検査に合格しなかった印刷物の排紙先の指定や品質検査に合格しなかった印刷物へのマーキングを行ったり、印刷部125に対して差し替え印刷を指示したりする。
印刷部125の動作は、マスター画像の生成動作時の動作と同様であり、読取部201の動作も、マスター画像の生成動作時の動作と同様である。なお、検査動作時においても、印刷物の一方の面が印刷物の表面、他方の面が印刷物の裏面である場合、即ち、第1の読取画像が印刷物の表面を読み取った読取画像であり、第2の読取画像が印刷物の裏面を読み取った読取画像である場合を例に取り説明するが、これに限定されるものではない。また、印刷物が両面印刷であり、第2の読取画像も印刷面を読み取った読取画像である場合を例に取り説明するが、これに限定されるものではない。
読取画像取得部203は、読取部201から第1の読取画像及び第2の読取画像を取得し、取得した第1の読取画像及び第2の読取画像を検査部207へ出力する。
なお第1実施形態では、印刷物検査装置200に検査モードが設定されている場合に、読取画像取得部203は、検査動作と判別し、上述の動作を行う。マスター画像の生成動作同様、読取画像取得部203は、記憶部205に記憶されているモード情報を確認することで、印刷物検査装置200に検査モードが設定されているか否かを判定できる。
検査部207は、読取画像取得部203から出力された読取画像と記憶部205に記憶されているマスター画像とを比較して、印刷装置100により生成された印刷物の品質を検査する。
具体的には、検査部207は、読取画像取得部203から出力された第1の読取画像については、記憶部205に記憶されている第1のマスター画像と位置合わせし、第1の読取画像と第1のマスター画像とを画素単位で比較して画素値の差分値で構成される第1の差分画像を生成し、差分値と第1の検出閾値との大小関係に基づいて、欠陥を検出する。例えば、差分値の大きい箇所(画素群)や差分のある面積が広い箇所(画素群)が欠陥となる。
同様に、検査部207は、読取画像取得部203から出力された第2の読取画像については、記憶部205に記憶されている第2のマスター画像と位置合わせし、第2の読取画像と第2のマスター画像とを画素単位で比較して画素値の差分値で構成される第2の差分画像を生成し、差分値と第1の検出閾値との大小関係に基づいて、欠陥を検出する。
ここで、欠陥検出処理部211及び欠陥種別判定部213について説明する。
欠陥検出処理部211は、第1の読取画像に対し、印刷物の一方の面(第1実施形態では、表面)上の欠陥(以下、「第1の欠陥」と称する)を検出する第1の欠陥検出処理を行い、第2の読取画像に対し、印刷物の他方の面(第1実施形態では、裏面)上の欠陥(以下、「第2の欠陥」と称する)を検出する第2の欠陥検出処理を行う。
具体的には、第1の欠陥検出処理では、第1の差分画像から検出された1以上の欠陥を、それぞれ、第1の読取画像から第1の欠陥として検出する。つまり、第1の欠陥検出処理も第1の検出閾値に基づく欠陥検出処理(第1の検出閾値が対象とする欠陥を検出する処理)となる。詳細には、第1の欠陥検出処理では、第1の欠陥毎に、当該第1の欠陥の位置及び大きさを検出する。
同様に、第2の欠陥検出処理では、第2の差分画像から検出された1以上の欠陥を、それぞれ、第2の読取画像から第2の欠陥として検出する。つまり、第2の欠陥検出処理も第1の検出閾値に基づく欠陥検出処理(第1の検出閾値が対象とする欠陥を検出する処理)となる。詳細には、第2の欠陥検出処理では、第2の欠陥毎に、当該第2の欠陥の位置及び大きさを検出する。
図4は、第1実施形態の第1の欠陥を示す情報の一例を示す図である。図4に示す例では、3つ以上の第1の欠陥の情報が示されており、IDが第1の欠陥の識別子であり、座標x及び座標yが第1の欠陥の位置を示し、size x及びsize yが第1の欠陥の大きさを示す。
但し、欠陥検出処理部211は、第1の差分画像から検出された全ての欠陥を、第1の読取画像から第1の欠陥として検出する必要はなく、第1の差分画像から検出された全ての欠陥のうちポチ状(小さなドット上)の欠陥を、第1の読取画像から第1の欠陥として検出すればよい。なお、第2の欠陥についても同様である。
これは、用紙に元々存在する用紙汚れなど用紙に起因する用紙欠陥の多くは、ポチ状の欠陥であり、スジ状の欠陥や色ムラなどが用紙欠陥であることを除外できるためである。つまり、スジ状の欠陥や色ムラなどの欠陥については、そのこと(スジ状の欠陥や色ムラの欠陥であるということ)だけで印刷物の印刷過程で発生した印刷汚れなど印刷に起因する印刷欠陥であり、用紙欠陥でないと判別できるためである。
欠陥種別判定部213は、欠陥検出処理部211による第1の欠陥検出処理の処理結果と第2の欠陥検出処理の処理結果とに基づいて、第1の欠陥及び第2の欠陥の欠陥種別を判定する。具体的には、欠陥種別判定部213は、第1の欠陥及び第2の欠陥が、用紙欠陥であるか、印刷欠陥であるか、又は欠陥でないかを判定する。
第1実施形態では、欠陥種別判定部213は、第1の欠陥の位置と対応する位置に第2の欠陥が存在しない場合、当該第1の欠陥が印刷欠陥であると判定し、第2の欠陥の位置と対応する位置に第1の欠陥が存在しない場合、当該第2の欠陥が印刷欠陥であると判定する。
具体的には、欠陥種別判定部213は、第1の欠陥の位置と第2の欠陥の位置とから、印刷物の表面上の第1の欠陥の位置の真裏に第2の欠陥が位置するか否かを判定し、位置しなければ、当該第1の欠陥が印刷欠陥であると判定する。同様に、欠陥種別判定部213は、第1の欠陥の位置と第2の欠陥の位置とから、印刷物の裏面上の第2の欠陥の位置の真表に第1の欠陥が位置するか否かを判定し、位置しなければ、当該第2の欠陥が印刷欠陥であると判定する。
例えば、図5に示すように、印刷物の表面上の座標(x,y)に第1の欠陥が位置し、図6に示すように、印刷物の裏面上の座標(x,y)に第2の欠陥が位置しない場合、第1の欠陥が印刷欠陥であると判定される。なお、図5及び図6に示す例では、印刷物の表面と裏面との座標を一致させるため、印刷物の表面(図5)では、右上が座標軸の原点となっており、印刷物の裏面(図6)では、左上が座標軸の原点となっている。
また第1実施形態では、欠陥種別判定部213は、第1の欠陥の位置と対応する位置に第2の欠陥が存在する場合、当該第1の欠陥の大きさが判定用閾値以上の場合、当該第1の欠陥が用紙欠陥であると判定し、当該第2の欠陥の大きさが判定用閾値以上の場合、当該第2の欠陥が用紙欠陥であると判定する。なお、判定用閾値は、閾値となる大きさ(面積)を示す。
また欠陥種別判定部213は、第1の欠陥の位置と対応する位置に第2の欠陥が存在する場合、当該第1の欠陥の大きさが判定用閾値未満の場合、当該第1の欠陥が欠陥でないと判定し、当該第2の欠陥の大きさが判定用閾値未満の場合、当該第2の欠陥が欠陥でないと判定する。
用紙欠陥は、主として、製紙の段階で用紙の色とは異なる色の繊維が混入することが原因であり、当該異なる色の繊維は、用紙を突き抜けて存在することが多い。このため、第1の欠陥の位置と対応する位置に第2の欠陥が存在する場合、当該第1の欠陥及び当該第2の欠陥は、原則、用紙欠陥となる。但し、判定用閾値未満の大きさであれば、欠陥ではない(良品である)と処理しても、影響は少なく、損紙を削減できるという利点がある。このため、第1実施形態では、判定用閾値以上であれば、用紙欠陥、判定用閾値未満であれば、欠陥ではないものとして扱う。
具体的には、欠陥種別判定部213は、印刷物の表面上の第1の欠陥の位置の真裏に第2の欠陥が位置する場合、当該第1の欠陥の大きさ、当該第2の欠陥の大きさそれぞれが、判定用閾値以上か否かを判定する。そして欠陥種別判定部213は、判定用閾値以上であれば、用紙欠陥であると判定し、判定用閾値未満であれば、欠陥でないと判定する。
例えば、図5に示すように、印刷物の表面上の座標(x,y)に第1の欠陥が位置し、図7に示すように、印刷物の裏面上の座標(x,y)に第2の欠陥が位置し、当該第1の欠陥の大きさが判定用閾値以上である場合、当該第1の欠陥が用紙欠陥であると判定され、当該第1の欠陥の大きさが判定用閾値未満である場合、当該第1の欠陥が欠陥ではないと判定される。同様に、当該第2の欠陥の大きさが判定用閾値以上である場合、当該第2の欠陥が用紙欠陥であると判定され、当該第2の欠陥の大きさが判定用閾値未満である場合、当該第2の欠陥が欠陥ではないと判定される。
第1実施形態では、印刷物が両面印刷であり、第2の読取画像も印刷面を読み取った読取画像である場合を例に取り説明しているため、第1の欠陥だけでなく第2の欠陥の種別も判定する例について説明したが、これに限定されず、印刷物が片面印刷であり、第2の読取画像が非印刷面を読み取った読取画像である場合には、第2の欠陥の欠陥種別を判定する必要はない。
印刷物が片面印刷か両面印刷であるかは、印刷装置100から送信されるジョブ情報に含まれる印刷面情報を用いて判断してもよいし、第2の読取画像を画像処理し、印刷面を読み取った画像であるか否かを判定することで判断してもよい。
ここで、検査部207の説明に戻る。
検査部207は、欠陥種別判定部213の判定結果(第1の差分画像や第2の差分画像から検出された欠陥の種別)などを用いて、印刷物の一方の面(第1実施形態では、表面)や他方の面(第1実施形態では、裏面)の品質(例えば、良品か不良品かなど)を検査する。
出力部209は、検査部207の検査結果(詳細には、品質の検査結果だけでなく、検査に用いた読取画像及びマスター画像、並びに欠陥の位置、種類、及び大きさなど)を印刷装置100に送信(フィードバック)したり、記憶部205に記憶したりする。
次に、欠陥種別判定部213が用いる判定用閾値について説明する。
判定用閾値は、ユーザ操作に基づいて設定されてもよい。例えば、オペレーションパネル240が、検査者からの操作入力に基づいて、図8に示すような、判定用閾値の設定画面を表示し、当該設定画面上で設定された検出レベルに応じて、欠陥種別判定部213が、判定用閾値を設定すればよい。
図8に示す例の場合、最も厳しい検出レベル「4」では、判定用閾値が0となり、第1の欠陥の位置と対応する位置に第2の欠陥が存在する場合、当該第1の欠陥及び当該第2の欠陥は、必ず用紙欠陥と判定される。また、最も緩い検出レベル「0」では、判定用閾値が∞となり、第1の欠陥の位置と対応する位置に第2の欠陥が存在する場合、当該第1の欠陥及び当該第2の欠陥は、必ず欠陥でないと判定される。
また、「0」より大きく「4」より小さい検出レベルでは、当該検出レベルで設定される判定用閾値の大きさに相当する欠陥モデルが表示され、検査者は、当該欠陥モデルを確認しながら検出レベルを設定できるようになっている。なお、欠陥モデルについては、図8に示すように、用紙欠陥の欠陥モデルだけでなく、印刷欠陥の欠陥モデルを表示してもよい。
また、検査者が、判定用閾値の設定画面上で判定用閾値を直接入力し、欠陥種別判定部213が、入力された判定用閾値を設定するようにしてもよい。
また、判定用閾値は、用紙欠陥と判定された第1の欠陥や第2の欠陥に基づいて設定されてもよい。例えば、オペレーションパネル240が、検査者からの操作入力に基づいて、図9に示すような、用紙欠陥と判定された第1の欠陥や第2の欠陥の登録画面を表示し、登録された第1の欠陥や第2の欠陥の大きさに応じて、欠陥種別判定部213が、判定用閾値を設定すればよい。
このようにすれば、欠陥種別判定部213の判定の結果、欠陥でないと判定されたが、検査者の目視の結果、用紙欠陥であると判断された場合や、欠陥種別判定部213の判定の結果、用紙欠陥と判定されたが、検査者の目視の結果、欠陥ではないと判断された場合など、判定結果にギャップが生じている場合に、容易に最適な判定用閾値を設定できることが期待できる。特に、判定用閾値の設定が繰り返されることで、判定用閾値が最適な値に収束していくことが期待できる。また、登録された欠陥を学習し、学習結果を判定用閾値の設定に反映させるようにしてもよい。
図10は、第1実施形態の印刷物検査システム1で行われるマスター画像生成処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、印刷装置100は、印刷物を生成する(ステップS101)。
続いて、印刷物検査装置200の読取部201は、印刷装置100により生成された印刷物の表面を読み取って第1の読取画像を生成し、当該印刷物の裏面を読み取って第2の読取画像を生成する(ステップS103)。
続いて、読取画像取得部203は、読取部201から第1の読取画像及び第2の読取画像を取得する(ステップS105)。
続いて、読取画像取得部203は、記憶部205に記憶されているモード情報からマスター画像登録モードが設定されていることを確認し、オペレーションパネル240からの検査者の登録指示に基づいて、取得した第1の読取画像、第2の読取画像を、それぞれ、第1のマスター画像、第2のマスター画像として、記憶部205に登録する(ステップS107)。
図11は、第1実施形態の印刷物検査システム1で行われる検査処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS201〜S205までの処理は、図10に示すフローチャートのステップS101〜S105までの処理と同様である。
続いて、読取画像取得部203は、記憶部205に記憶されているモード情報から検査モードが設定されていることを確認し、取得した第1の読取画像及び第2の読取画像を検査部207へ出力する。これにより、検査部207は、読取画像取得部203から出力された第1の読取画像及び第2の読取画像を取得し、記憶部205から第1のマスター画像及び第2のマスター画像を取得する(ステップS207)。
続いて、検査部207は、印刷装置100により生成された印刷物の欠陥(品質)を検査する欠陥検査処理(品質検査処理)を行う(ステップS209)。なお、欠陥検査処理の詳細については、後述する。
続いて、出力部209は、検査部207の欠陥検査結果(品質検査結果)を印刷装置100に出力したり、記憶部205に出力したりする(ステップS211)。
図12は、第1実施形態の印刷物検査装置200で行われる欠陥検査処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、検査部207は、第1の読取画像と第1のマスター画像との位置合わせを行い(ステップS301)、第1の読取画像と第1のマスター画像との差分を示す第1の差分画像を生成し(ステップS303)、第1の差分画像から欠陥を検出する(ステップS305)。
続いて、検査部207は、第2の読取画像と第2のマスター画像との位置合わせを行い(ステップS307)、第2の読取画像と第2のマスター画像との差分を示す第2の差分画像を生成し(ステップS309)、第2の差分画像から欠陥を検出する(ステップS311)。
続いて、検査部207は、欠陥種別判定処理を行う(ステップS313)。なお、欠陥種別判定処理の詳細については、後述する。
続いて、検査部207は、欠陥種別判定処理の結果などを用いて、印刷物の表面や裏面の品質を検査し、印刷物の欠陥を検査する(ステップS315)。
図13は、第1実施形態の印刷物検査装置200で行われる欠陥種別判定処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、欠陥検出処理部211は、第1の読取画像に対し、第1の欠陥検出処理を行い、第1の差分画像から検出された1以上の欠陥を、それぞれ、第1の読取画像から第1の欠陥として検出する(ステップS401)。
続いて、欠陥検出処理部211は、第2の読取画像に対し、第2の欠陥検出処理を行い、第2の差分画像から検出された1以上の欠陥を、それぞれ、第2の読取画像から第2の欠陥として検出する(ステップS403)。
続いて、欠陥種別判定部213は、第1の欠陥毎に、当該第1の欠陥の位置と対応する位置に第2の欠陥が存在するか否かを判定する(ステップS407)。
そして欠陥種別判定部213は、対応する位置に第2の欠陥が存在しないと判定された第1の欠陥、及び第1の欠陥の位置と対応する位置に存在する第2の欠陥と判定されなかった第2の欠陥については、印刷欠陥であると判定する(ステップS407でNo、ステップS409)。
一方、欠陥種別判定部213は、第1の欠陥の位置と対応する位置に存在する第2の欠陥、及び第2の欠陥の位置と対応する位置に存在する第1の欠陥については、それぞれ、大きさが判定用閾値以上であるか否かを判定する(ステップS407でYes、ステップS411)。
そして欠陥種別判定部213は、判定用閾値以上であると判定された第1の欠陥及び第2の欠陥については、用紙欠陥であると判定し(ステップS411でYes、ステップS413)、判定用閾値未満であると判定された第1の欠陥及び第2の欠陥については、非欠陥と判定する(ステップS411でNo、ステップS415)。
なお、印刷物が表面の片面印刷である場合には、第2の欠陥の欠陥種別を判定しなくてもよい。つまり、印刷物が表面の片面印刷である場合には、ステップS409において、第2の欠陥を印刷欠陥と判定したり、ステップS413において、第2の欠陥を用紙欠陥と判定したり、ステップS415において、第2の欠陥を非欠陥と判定したりしなくてもよい。
以上のように第1実施形態では、印刷物の一方の面上に存在する欠陥と当該印刷物の他方の面上に存在する欠陥とから、印刷物の欠陥の種別を判定できる。このように第1実施形態によれば、印刷に用いられる用紙を読み取って当該用紙の読取画像を生成しなくても印刷物の欠陥の種別を判定できるため、印刷に用いられる用紙の読取画像を生成する機構を必要とせず、コストを抑えることができる。
また第1実施形態によれば、印刷に用いられる用紙を読み取って当該用紙の読取画像を生成しなくても印刷物の欠陥の種別を判定できるので、印刷済みの印刷物であっても印刷物の欠陥の種別を判定できる。この場合、印刷物検査装置200は、印刷装置100により生成された印刷物を印刷済みの印刷物に置き換えて上述の動作を行えばよい。
(第2実施形態)
第2実施形態では、印刷物上に存在する欠陥の種別の判定精度をより高める例について説明する。具体的には、図5に示す欠陥が用紙欠陥であるが、図14に示すように、裏面の用紙欠陥が印刷物(図14に示す例では、印刷物の裏面)を突き抜けなかったり、図15に示すように、裏面の用紙欠陥が印字領域に重なったりして、通常よりも裏面の用紙欠陥が目立たない場合に、図5に示す欠陥を印刷欠陥と誤判定したり、図5及び図16に示すように、印刷欠陥が偶然同位置に発生している場合に(図16との対比で図5を用いる場合には、図5に示す欠陥が印刷欠陥であるものとする)、印刷欠陥を用紙欠陥と誤判定したりしてしまうことを防止する例について説明する。以下では、第1実施形態との相違点の説明を主に行い、第1実施形態と同様の機能を有する構成要素については、第1実施形態と同様の名称・符号を付し、その説明を省略する。
図17は、第2実施形態の印刷物検査システム1001の印刷物検査装置1200の構成の一例を示すブロック図である。図17に示すように、印刷物検査装置1200は、検査部1207(欠陥検出処理部1211及び欠陥種別判定部1213)が第1実施形態と相違する。
欠陥検出処理部1211は、第1実施形態同様、第1の読取画像に対し、第1の欠陥検出処理を行い、第2の読取画像に対し、第2の欠陥検出処理を行う。なお第1実施形態で説明した通り、第1の欠陥検出処理及び第2の欠陥検出処理は、第1の検出閾値に基づく欠陥検出処理である。
但し、第2実施形態では、第1の欠陥検出処理は、第1の欠陥毎に、当該第1の欠陥の位置、大きさ、及び色を検出し、第2の欠陥検出処理は、第2の欠陥毎に、当該第2の欠陥の位置、大きさ、及び色を検出する。
図18は、第2実施形態の第1の欠陥を示す情報の一例を示す図である。図18に示す例では、3つ以上の第1の欠陥の情報が示されており、IDが第1の欠陥の識別子であり、座標x及び座標yが第1の欠陥の位置を示し、size x及びsize yが第1の欠陥の大きさを示し、Color R、Color G、及びColor Bが欠陥の色を示す。
なお、Color Rは、RGBのRを示し、Color Gは、RGBのGを示し、Color Bは、RGBのBを示す。Color R、Color G、Color Bは、それぞれ、欠陥が位置する各画素の平均値としてもよいし、最頻出値としてもよい。
第2実施形態では、欠陥検出処理部1211は、欠陥種別判定部1213により第1の欠陥の位置と対応する位置に第2の欠陥が存在しないと判定された場合、第1の読取画像上の当該第1の欠陥の領域に対応する第2の読取画像上の領域(具体的には、第1の欠陥の領域の真裏の領域)を含むガンマ変換領域にガンマ変換を施す。
同様に、欠陥検出処理部1211は、欠陥種別判定部1213により第2の欠陥の位置と対応する位置に第1の欠陥が存在しないと判定された場合、第2の読取画像上の当該第2の欠陥の領域に対応する第1の読取画像上の領域(具体的には、第2の欠陥の領域の真表の領域)を含むガンマ変換領域にガンマ変換を施す。
これは、第1の欠陥検出処理や第2の欠陥検出処理では、図14や図15で説明したような目立たない欠陥が検出できていない可能性があり、このような欠陥も検出するためである。
第2実施形態では、ガンマ変換領域は、上述の第1の欠陥の領域に対応する第2の読取画像上の領域や第2の欠陥の領域に対応する第1の読取画像上の領域を、周囲30ピクセルほど広げた領域である場合を例に取り説明するが、これに限定されるものではない。ガンマ変換領域を上述の第1の欠陥の領域に対応する第2の読取画像上の領域や第2の欠陥の領域に対応する第1の読取画像上の領域からどの程度広げた領域とするかは、適宜設計でき、また、第1の欠陥や第2の欠陥の大きさに応じてどの程度広げるかを変更できるようにしてもよい。
また、ガンマ変換に用いるガンマカーブについては、第1の読取画像や第2の読取画像上で欠陥が強調されるようなガンマカーブであればよく、予め生成されているものを使用してもよいし、リアルタイムに生成してもよい。
ガンマカーブをリアルタイムに生成する場合、欠陥検出処理部1211は、ガンマ変換領域が上述の第1の欠陥の領域に対応する第2の読取画像上の領域を含む領域であれば、当該第2の読取画像上の領域を含む背景領域の背景色を検出し、当該背景色に基づいてガンマカーブを算出する。例えば、欠陥検出処理部1211は、背景領域を上述の第1の欠陥の領域に対応する第2の読取画像上の領域(具体的には、第1の欠陥の領域の真裏の領域)を周囲10ピクセルほど広げた領域とし、当該背景領域の色の平均を背景色として検出する。
但し、背景領域の分散値が所定値以上である場合、当該背景領域には、複数の色域が含まれていると考えられるため、上述の第1の欠陥の位置に対応する第2の読取画像上の位置(具体的には、第1の欠陥の領域の真裏の位置)の色を背景色としてもよいし、当該位置の色域の色の平均を背景色としてもよい。
同様に、欠陥検出処理部1211は、ガンマ変換領域が上述の第2の欠陥の領域に対応する第1の読取画像上の領域を含む領域であれば、当該第1の読取画像上の領域を含む背景領域の背景色を検出し、当該背景色に基づいてガンマカーブを算出する。例えば、欠陥検出処理部1211は、背景領域を上述の第2の欠陥の領域に対応する第1の読取画像上の領域(具体的には、第2の欠陥の領域の真表の領域)を周囲10ピクセルほど広げた領域とし、当該背景領域の色の平均を背景色として検出する。
但し、背景領域の分散値が所定値以上である場合、当該背景領域には、複数の色域が含まれていると考えられるため、上述の第2の欠陥の位置に対応する第1の読取画像上の位置(具体的には、第2の欠陥の領域の真表の位置)の色を背景色としてもよいし、当該位置の色域の色の平均を背景色としてもよい。
数式(1)は、欠陥検出処理部1211により算出されるガンマカーブの一例を示す数式である。
in=aPout +bPout +cPout …(1)
ここで、Pinはガンマ変換前の画素の画素値を示し、Poutはガンマ変換後の画素の画素値を示す。また、a、b、及びcは、係数を示し、数式(2)〜(4)により求められる。
a+Bb+c=1 …(2)
255a+255b+c=1 …(3)
6ba+2b=0 …(4)
ここで、Bは背景色を示す。つまり、数式(1)に示すガンマカーブは、図19に示すように、背景色を変曲点とし、(0,0)、(背景色,背景色)、(255,255)を通過する3次曲線となる。
欠陥検出処理部1211は、数式(1)に示すガンマカーブを用いて、ガンマ変換領域にガンマ変換を施す。図19に示すように、数式(1)に示すガンマカーブは、背景色に近い色部分で差分が強調されるので、ガンマ変換後のガンマ変換領域では、背景色と色が近いため目立たなくなっている欠陥が検出されやすくなっている。
検査部1207は、ガンマ変換領域が上述の第1の欠陥の領域に対応する第2の読取画像上の領域を含む領域であれば、当該ガンマ変換が施されたガンマ変換領域と、当該ガンマ変換領域に対応する第2のマスター画像上の領域との部分差分画像を生成し、差分値と第2の検出閾値との大小関係に基づいて、欠陥を検出する。
同様に、検査部1207は、ガンマ変換領域が上述の第2の欠陥の領域に対応する第1の読取画像上の領域を含む領域であれば、当該ガンマ変換が施されたガンマ変換領域と、当該ガンマ変換領域に対応する第1のマスター画像上の領域との部分差分画像を生成し、差分値と第2の検出閾値との大小関係に基づいて、欠陥を検出する。
ここで、第2の検出閾値は、第1実施形態で説明した第1の検出閾値よりも厳しい検出閾値(第1の検出閾値よりも欠陥を検出し易い検出閾値)である。これは、ガンマ変換領域上に存在する図14や図15で説明したような目立たない欠陥をより検出しやすくするためである。
そして欠陥検出処理部1211は、ガンマ変換が施されたガンマ変換領域に対し、第1の欠陥検出処理や第2の欠陥検出処理で未検出の第3の欠陥を検出する第3の欠陥検出処理を行う。
具体的には、第3の欠陥検出処理では、ガンマ変換領域が上述の第1の欠陥の領域に対応する第2の読取画像上の領域を含む領域であれば、部分差分画像から検出された欠陥を第2の読取画像から第3の欠陥として検出し、ガンマ変換領域が上述の第2の欠陥の領域に対応する第1の読取画像上の領域を含む領域であれば、部分差分画像から検出された欠陥を第1の読取画像から第3の欠陥として検出する。つまり、第3の欠陥検出処理も第2の検出閾値に基づく欠陥検出処理(第2の検出閾値が対象とする欠陥を検出する処理)となる。詳細には、第3の欠陥検出処理では、第3の欠陥の位置、大きさ、及び色を検出する。
欠陥種別判定部1213は、第1の欠陥の位置と対応する位置(具体的には、第1の欠陥の位置の真裏)に第2の欠陥が存在せず、第3の欠陥も存在しない場合、当該第1の欠陥が印刷欠陥であると判定し、第2の欠陥の位置と対応する位置(具体的には、第2の欠陥の位置の真表)に第1の欠陥が存在せず、第3の欠陥も存在しない場合、当該第2の欠陥が印刷欠陥であると判定する。
また欠陥種別判定部1213は、第1の欠陥の位置と対応する位置(具体的には、第1の欠陥の位置の真裏)に第2の欠陥が存在する場合、当該第1の欠陥の大きさ及び色と当該第2の欠陥の大きさ及び色とに基づいて、当該第1の欠陥と当該第2の欠陥とが類似するか否か判定し、類似しない場合、当該第1の欠陥及び当該第2の欠陥が印刷欠陥であると判定する。
また欠陥種別判定部1213は、第1の欠陥の位置と対応する位置(具体的には、第1の欠陥の位置の真裏)に第3の欠陥が存在する場合、当該第1の欠陥の大きさ及び色と当該第3の欠陥の大きさ及び色とに基づいて、当該第1の欠陥と当該第3の欠陥とが類似するか否か判定し、類似しない場合、当該第1の欠陥が印刷欠陥であると判定する。
同様に、欠陥種別判定部1213は、第2の欠陥の位置と対応する位置(具体的には、第2の欠陥の位置の真表)に第1の欠陥が存在する場合、当該第2の欠陥の大きさ及び色と当該第1の欠陥の大きさ及び色とに基づいて、当該第2の欠陥と当該第1の欠陥とが類似するか否か判定し、類似しない場合、当該第2の欠陥及び当該第1の欠陥が印刷欠陥であると判定する。
また欠陥種別判定部1213は、第2の欠陥の位置と対応する位置(具体的には、第2の欠陥の位置の真表)に第3の欠陥が存在する場合、当該第2の欠陥の大きさ及び色と当該第3の欠陥の大きさ及び色とに基づいて、当該第2の欠陥と当該第3の欠陥とが類似するか否か判定し、類似しない場合、当該第2の欠陥が印刷欠陥であると判定する。
例えば、欠陥種別判定部1213は、両欠陥の大きさの差が大きさ用の類似判定閾値以下であり、かつ、両欠陥の色の差が色用の類似判定閾値以下であれば、両欠陥が類似すると判定し、この条件を満たさない場合、両欠陥が類似しないと判定する。但し、これに限定されず、例えば、両欠陥の大きさの差が大きさ用の類似判定閾値以下であれば両欠陥が類似すると判定し、この条件を満たさない場合、両欠陥が類似しないと判定してもよいし、両欠陥の形状の差から両欠陥の類似の有無を判定してもよい。
これにより、図5及び図16で説明したように、印刷欠陥が偶然同位置に発生している場合であっても、印刷欠陥を用紙欠陥と誤判定してしまうことを防止できる。
ここでは、第3の欠陥は、目立たない欠陥であるため、欠陥ではないものとして扱い、欠陥の種別を判定しないが、印刷欠陥と判定するようにしてもよい。
そして欠陥種別判定部1213は、第1の欠陥と第2の欠陥とが類似し、第1の欠陥の大きさが判定用閾値以上の場合、当該第1の欠陥が用紙欠陥であると判定し、当該第1の欠陥の大きさが判定用閾値未満の場合、当該第1の欠陥が欠陥でないと判定する。
また欠陥種別判定部1213は、第1の欠陥と第3の欠陥とが類似し、第1の欠陥の大きさが判定用閾値以上の場合、当該第1の欠陥が用紙欠陥であると判定し、当該第1の欠陥の大きさが判定用閾値未満の場合、当該第1の欠陥が欠陥でないと判定する。
同様に欠陥種別判定部1213は、第2の欠陥と第1の欠陥とが類似し、第2の欠陥の大きさが判定用閾値以上の場合、当該第2の欠陥が用紙欠陥であると判定し、当該第2の欠陥の大きさが判定用閾値未満の場合、当該第2の欠陥が欠陥でないと判定する。
また欠陥種別判定部1213は、第2の欠陥と第3の欠陥とが類似し、第2の欠陥の大きさが判定用閾値以上の場合、当該第2の欠陥が用紙欠陥であると判定し、当該第2の欠陥の大きさが判定用閾値未満の場合、当該第2の欠陥が欠陥でないと判定する。
ここでも、第3の欠陥は、目立たない欠陥であるため、欠陥ではないものとして扱い、欠陥の種別を判定しないが、用紙欠陥か否か判定するようにしてもよい。
第2実施形態でも、印刷物が両面印刷であり、第2の読取画像も印刷面を読み取った読取画像である場合を例に取り説明しているため、第1の欠陥だけでなく第2の欠陥の種別も判定する例について説明したが、これに限定されず、印刷物が片面印刷であり、第2の読取画像が非印刷面を読み取った読取画像である場合には、第2の欠陥の欠陥種別を判定する必要はない。
図20は、第2実施形態の印刷物検査装置1200で行われる欠陥種別判定処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS501〜S507までの処理は、図13に示すフローチャートのステップS401〜S407までの処理と同様である。
そして欠陥検出処理部1211は、対応する位置に第2の欠陥が存在しないと判定された第1の欠陥については、当該第1の欠陥の領域に対応する第2の読取画像上の領域を含むガンマ変換領域にガンマ変換を施し、第1の欠陥の位置と対応する位置に存在する第2の欠陥と判定されなかった第2の欠陥については、当該第2の欠陥の領域に対応する第1の読取画像上の領域を含むガンマ変換領域にガンマ変換を施す(ステップS507でNo、ステップS509)。
続いて、欠陥検出処理部1211は、ガンマ変換が施されたガンマ変換領域に第3の欠陥検出処理を行い、欠陥種別判定部1213は、対応する位置に第2の欠陥が存在しないと判定された第1の欠陥については、当該第1の欠陥の位置と対応する位置に第3の欠陥が検出されたか判定し、第1の欠陥の位置と対応する位置に存在する第2の欠陥と判定されなかった第2の欠陥については、当該第2の欠陥の位置と対応する位置に第3の欠陥が検出されたか判定する(ステップS511)。
そして欠陥種別判定部1213は、対応する位置に第3の欠陥が検出されなかった第1の欠陥や第2の欠陥については、印刷欠陥であると判定する(ステップS511でNo、ステップS515)。
一方、欠陥種別判定部1213は、第1の欠陥の位置と第2の欠陥の位置とが対応する位置に存在したり(ステップS507でYes)、第1の欠陥の位置と第3の欠陥の位置とが対応する位置に存在したり(ステップS511でYes)、第2の欠陥の位置と第3の欠陥の位置とが対応する位置に存在したりする場合(ステップS511でYes)、両欠陥が類似するか否かを判定する(ステップS513)。
そして欠陥種別判定部1213は、第2の欠陥と類似しない第1の欠陥、第3の欠陥と類似しない第1の欠陥、第1の欠陥と類似しない第2の欠陥、及び第3の欠陥と類似しない第2の欠陥については、印刷欠陥であると判定する(ステップS513でNo、ステップS515)。
一方、欠陥種別判定部1213は、第2の欠陥と類似する第1の欠陥、第3の欠陥と類似する第1の欠陥、第1の欠陥と類似する第2の欠陥、及び第3の欠陥と類似する第2の欠陥については、それぞれ、大きさが判定用閾値以上であるか否かを判定する(ステップS513でYes、ステップS517)。
そして欠陥種別判定部1213は、判定用閾値以上であると判定された第1の欠陥及び第2の欠陥については、用紙欠陥であると判定し(ステップS517でYes、ステップS519)、判定用閾値未満であると判定された第1の欠陥及び第2の欠陥については、非欠陥と判定する(ステップS517でNo、ステップS521)。
なお、印刷物が表面の片面印刷である場合には、第2の欠陥の欠陥種別を判定しなくてもよい。つまり、印刷物が表面の片面印刷である場合には、ステップS515において、第2の欠陥を印刷欠陥と判定したり、ステップS519において、第2の欠陥を用紙欠陥と判定したり、ステップS521において、第2の欠陥を非欠陥と判定したりしなくてもよい。
以上のように第2実施形態によれば、印刷物上に存在する欠陥の種別の判定精度をより高めることができる。
(変形例)
上記第2実施形態では、目立たない欠陥を検出し易くするため、ガンマ変換及び第3の欠陥検出処理の双方を行う例について説明したが、いずれか一方のみ行うようにしてもよい。なお、第3の欠陥検出処理のみ行う場合、第3の欠陥検出処理の実行タイミングは、上記第2実施形態のタイミング(図20に示すフローチャートのステップS511)に限定されず、例えば、ステップS501の後のタイミングで第2の読取画像に対し第3の欠陥検出処理を行い、ステップS503の後のタイミングで第1の読取画像に対し第3の欠陥検出処理を行うようにしてもよい。
1、1001 印刷物検査システム
100 印刷装置
101 オペレーションパネル
103Y、103M、103C、103K 感光体ドラム
105 転写ベルト
107 二次転写ローラ
109 給紙部
111 搬送ローラ対
113 定着ローラ
115 反転パス
117 排紙トレイ
121 RIP部
123 印刷制御部
125 印刷部
200、1200 印刷物検査装置
201、201A、201B 読取部
203 読取画像取得部
205 記憶部
207、1207 検査部
209 出力部
211、1211 欠陥検出処理部
213、1213 欠陥種別判定部
230 給紙トレイ
240 オペレーションパネル
300 スタッカ
301 トレイ
910 コントローラ
911 CPU
912 システムメモリ
912a ROM
912b RAM
913 ノースブリッジ
914 サウスブリッジ
915 AGPバス
916 ASIC
917 ローカルメモリ
918 ハードディスクドライブ
920 操作表示部
940 USB
950 IEEE1394インタフェース
960 エンジン部
特許第4665399号公報

Claims (20)

  1. 印刷物の一方の面を読み取った第1の読取画像と、前記印刷物の他方の面を読み取った第2の読取画像と、を取得する読取画像取得部と、
    前記第1の読取画像に対し、前記一方の面上の第1の欠陥を検出する第1の欠陥検出処理を行い、前記第2の読取画像に対し、前記他方の面上の第2の欠陥を検出する第2の欠陥検出処理を行う欠陥検出処理部と、
    前記第1の欠陥検出処理の処理結果と前記第2の欠陥検出処理の処理結果とに基づいて、前記第1の欠陥の欠陥種別を判定する欠陥種別判定部と、
    を備える検査装置。
  2. 前記欠陥種別判定部は、前記第1の欠陥が、用紙に起因する用紙欠陥であるか、印刷に起因する印刷欠陥であるか、を少なくとも判定する請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記第1の欠陥検出処理は、前記第1の欠陥の位置を検出し、
    前記第2の欠陥検出処理は、前記第2の欠陥の位置を検出し、
    前記欠陥種別判定部は、前記第1の欠陥の位置と対応する位置に前記第2の欠陥が存在しない場合、前記第1の欠陥が前記印刷欠陥であると判定する請求項2に記載の検査装置。
  4. 前記第1の欠陥検出処理は、前記第1の欠陥の位置及び大きさを検出し、
    前記第2の欠陥検出処理は、前記第2の欠陥の位置を検出し、
    前記欠陥種別判定部は、前記第1の欠陥の位置と対応する位置に前記第2の欠陥が存在し、前記第1の欠陥の大きさが判定用閾値以上の場合、前記第1の欠陥が前記用紙欠陥であると判定する請求項2又は3に記載の検査装置。
  5. 前記欠陥種別判定部は、前記第1の欠陥が、欠陥でないかを更に判定し、
    前記第1の欠陥検出処理は、前記第1の欠陥の位置及び大きさを検出し、
    前記第2の欠陥検出処理は、前記第2の欠陥の位置を検出し、
    前記欠陥種別判定部は、前記第1の欠陥の位置と対応する位置に前記第2の欠陥が存在し、前記第1の欠陥の大きさが判定用閾値未満の場合、前記第1の欠陥が欠陥でないと判定する請求項2〜4のいずれか1つに記載の検査装置。
  6. 前記欠陥種別判定部は、前記第2の欠陥の欠陥種別を更に判定する請求項1に記載の検査装置。
  7. 前記欠陥種別判定部は、前記第1の欠陥及び前記第2の欠陥が、用紙に起因する用紙欠陥であるか、印刷に起因する印刷欠陥であるか、を少なくとも判定する請求項6に記載の検査装置。
  8. 前記第1の欠陥検出処理は、前記第1の欠陥の位置を検出し、
    前記第2の欠陥検出処理は、前記第2の欠陥の位置を検出し、
    前記欠陥種別判定部は、前記第1の欠陥の位置と対応する位置に前記第2の欠陥が存在しない場合、前記第1の欠陥が前記印刷欠陥であると判定し、前記第2の欠陥の位置と対応する位置に前記第1の欠陥が存在しない場合、前記第2の欠陥が前記印刷欠陥であると判定する請求項7に記載の検査装置。
  9. 前記第1の欠陥検出処理は、前記第1の欠陥の位置及び大きさを検出し、
    前記第2の欠陥検出処理は、前記第2の欠陥の位置及び大きさを検出し、
    前記欠陥種別判定部は、前記第1の欠陥の位置と対応する位置に前記第2の欠陥が存在する場合、前記第1の欠陥の大きさが判定用閾値以上であれば、前記第1の欠陥が前記用紙欠陥であると判定し、前記第2の欠陥の大きさが前記判定用閾値以上であれば、前記第2の欠陥が前記用紙欠陥であると判定する請求項7又は8に記載の検査装置。
  10. 前記欠陥種別判定部は、前記第1の欠陥及び前記第2の欠陥が、欠陥でないかを更に判定し、
    前記第1の欠陥検出処理は、前記第1の欠陥の位置及び大きさを検出し、
    前記第2の欠陥検出処理は、前記第2の欠陥の位置及び大きさを検出し、
    前記欠陥種別判定部は、前記第1の欠陥の位置と対応する位置に前記第2の欠陥が存在する場合、前記第1の欠陥の大きさが判定用閾値未満であれば、前記第1の欠陥が欠陥でないと判定し、前記第2の欠陥の大きさが前記判定用閾値未満であれば、前記第2の欠陥が欠陥でないと判定する請求項7〜9のいずれか1つに記載の検査装置。
  11. 前記第1の欠陥検出処理は、前記第1の欠陥の大きさを更に検出し、
    前記欠陥検出処理部は、前記第1の欠陥の位置と対応する位置に前記第2の欠陥が存在しない場合、前記第1の読取画像上の前記第1の欠陥の領域に対応する前記第2の読取画像上の領域を含むガンマ変換領域にガンマ変換を施し、当該ガンマ変換が施されたガンマ変換領域に対し、前記第1の欠陥検出処理で未検出の第3の欠陥を検出する第3の欠陥検出処理を行い、
    前記第3の欠陥検出処理は、前記第3の欠陥の位置を検出し、
    前記欠陥種別判定部は、前記第1の欠陥の位置と対応する位置に前記第3の欠陥が存在しない場合、前記第1の欠陥が前記印刷欠陥であると判定する請求項3に記載の検査装置。
  12. 前記欠陥検出処理部は、前記第1の欠陥の領域に対応する前記第2の読取画像上の領域を含む背景領域の背景色を検出し、当該背景色に基づいて、前記ガンマ変換に用いるガンマカーブを算出する請求項11に記載の検査装置。
  13. 前記第2の欠陥検出処理は、第1の検出閾値に基づいて前記第2の欠陥を検出し、
    前記第3の欠陥検出処理は、前記第1の検出閾値よりも厳しい第2の検出閾値に基づいて前記第3の欠陥を検出する請求項11又は12に記載の検査装置。
  14. 前記第1の欠陥検出処理は、前記第1の欠陥の色を更に検出し、
    前記第2の欠陥検出処理は、前記第2の欠陥の大きさ及び色を更に検出し、
    前記第3の欠陥検出処理は、前記第3の欠陥の大きさ及び色を更に検出し、
    前記欠陥種別判定部は、前記第1の欠陥の位置と対応する位置に前記第2の欠陥又は前記第3の欠陥が存在する場合、前記第1の欠陥の大きさ及び色と前記第2の欠陥又は前記第3の欠陥の大きさ及び色とに基づいて、前記第1の欠陥と前記第2の欠陥又は前記第3の欠陥とが類似するか否か判定し、類似しない場合、前記第1の欠陥が前記印刷欠陥であると判定する請求項11〜13のいずれか1つに記載の検査装置。
  15. 前記欠陥種別判定部は、前記第1の欠陥と前記第2の欠陥又は前記第3の欠陥とが類似し、前記第1の欠陥の大きさが判定用閾値以上の場合、前記第1の欠陥が前記用紙欠陥であると判定する請求項14に記載の検査装置。
  16. 前記欠陥種別判定部は、前記第1の欠陥が、欠陥でないかを更に判定し、
    前記欠陥種別判定部は、前記第1の欠陥と前記第2の欠陥又は前記第3の欠陥とが類似し、前記第1の欠陥の大きさが判定用閾値未満の場合、前記第1の欠陥が欠陥でないと判定する請求項14又は15に記載の検査装置。
  17. 前記第1の欠陥及び前記第2の欠陥は、ポチ状の欠陥である請求項1〜16のいずれか1つに記載の検査装置。
  18. 前記判定用閾値は、ユーザ操作に基づいて設定される請求項4、5、9、10、15又は16に記載の検査装置。
  19. 前記判定用閾値は、前記用紙欠陥と判定された前記第1の欠陥に基づいて設定される請求項4、9又は15に記載の検査装置。
  20. 印刷物の一方の面を読み取った第1の読取画像と、前記印刷物の他方の面を読み取った第2の読取画像と、を取得する読取画像取得ステップと、
    前記第1の読取画像に対し、前記一方の面上の第1の欠陥を検出する第1の欠陥検出処理を行い、前記第2の読取画像に対し、前記他方の面上の第2の欠陥を検出する第2の欠陥検出処理を行う欠陥検出処理ステップと、
    前記第1の欠陥検出処理の処理結果と前記第2の欠陥検出処理の処理結果とに基づいて、前記第1の欠陥の欠陥種別を判定する欠陥種別判定ステップと、
    を含む検査方法。
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