JP2017032111A - 車両用自動変速装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】変速装置の伝達効率を向上できる車両用自動変速装置を提供することを目的とする。
【解決手段】第1プラネタリ機構P1、第2プラネタリ機構P2、第3プラネタリ機構P3、第4プラネタリ機構P4と、6つの係合要素は、第1係合要素M1、第1クラッチCL1、第2クラッチCL2、第3クラッチCL3、第1ブレーキB1及び第2ブレーキB2にて構成され、この6つ係合要素のうち、3つの係合要素を係合させることで、少なくとも前進9速段、後進1速段の変速段を形成する。
【選択図】図1
【解決手段】第1プラネタリ機構P1、第2プラネタリ機構P2、第3プラネタリ機構P3、第4プラネタリ機構P4と、6つの係合要素は、第1係合要素M1、第1クラッチCL1、第2クラッチCL2、第3クラッチCL3、第1ブレーキB1及び第2ブレーキB2にて構成され、この6つ係合要素のうち、3つの係合要素を係合させることで、少なくとも前進9速段、後進1速段の変速段を形成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両のエンジン等によって回転駆動される入力軸の回転を少なくとも前進9速段、後進1速段の変速段に変速して出力軸に伝達する車両用自動変速装置に関する。
従来、前進9速段、後進1速段の変速段の形成が可能な車両用自動変速装置として、例えば、下記に示す特許文献1が開示する技術では、4つのプラネタリ機構、6つの係合要素で構成され、そのうちの2つの係合要素を係合させることで、前進9速段、後進1速段の変速段を形成している。
特許文献1に示される車両用自動変速装置では、第1プラネタリ機構の第1サンギヤは、入力軸と連結されるとともに、第2クラッチにより第3プラネタリ機構の第3キャリアと係脱可能に連結される。第1プラネタリ機構の第1キャリアは、第2プラネタリ機構の第2キャリア及び第3プラネタリ機構の第3リングギヤと連結される。第1プラネタリ機構の第1リングギヤは、第2プラネタリ機構の第2サンギヤと連結されるとともに、第1ブレーキにより固定部材と係脱可能に固定される。第2プラネタリ機構の第2リングギヤは、第4ブレーキにより固定部材と係脱可能に固定される。第3プラネタリ機構の第3サンギヤは、第4プラネタリ機構の第4サンギヤと連結されるとともに、第1クラッチにより入力軸と係脱可能に連結される。第3プラネタリ機構の第3キャリアは、第4プラネタリ機構の第4リングギヤと連結される。第3プラネタリ機構の第3リングギヤは、第2ブレーキにより固定部材と係脱可能に固定される。第4プラネタリ機構の第4リングギヤは、第3ブレーキにより固定部材と係脱可能に固定される。第4プラネタリ機構の第4キャリアは、出力軸と連結される。
この様に、従来では、6つの係合要素は、第1クラッチ、第2クラッチと、第1ブレーキ、第2ブレーキ、第3ブレーキ、第4ブレーキと、2つのクラッチと4つのブレーキにて構成され、この6つ係合要素のうち、2つの係合要素を係合させることで、前進9速段、後進1速段の変速段を形成している。なお、ブレーキにおける開放状態でのハウジングの回転は、止まっており、クラッチにおける開放状態でのハウジングの回転よりも小さくなることは、周知である。従って、従来の構成では、回転していないために、クラッチに比べて、ブレーキのハウジング内に油が溜まり易く引き摺り抵抗が大きくなるブレーキが4個設けられ、しかも、前進時、第1速段では、2つのブレーキが、開放され、更に第2速段〜第9速段では、3つのブレーキを開放している結果、係合要素での引き摺り抵抗が大きくなる。又、従来の構成では、前進9速段、後進1速段の変速段を形成するには、6つ係合要素のうち、2つの係合要素を係合させ、残り4つの係合要素を開放しているため、開放している係合要素の個数も多い結果、係合要素での引き摺り抵抗が大きくなる。この様に、引き摺り抵抗が大きくなるため、変速装置の伝達効率向上が妨げられてしまうおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、変速装置の伝達効率を向上できる車両用自動変速装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る車両用自動変速装置は、第1要素、第2要素及び第3要素をそれぞれ有する第1プラネタリ機構、第2プラネタリ機構、第3プラネタリ機構及び第4プラネタリ機構と、入力軸と、前記第3プラネタリ機構の第2要素と連結する出力軸と、第1係合要素、第1クラッチ、第2クラッチ、第3クラッチ、第1ブレーキ及び第2ブレーキの6つの係合要素と、前記第2プラネタリ機構の第2要素と前記第3プラネタリ機構の第3要素とを連結する第1連結部材と、前記第2プラネタリ機構の第1要素と前記第4プラネタリ機構の第1要素とを連結する第2連結部材と、前記第3プラネタリ機構の第1要素と前記第4プラネタリ機構の第2要素とを連結する第3連結部材と、前記第1プラネタリ機構の第2要素と前記第2プラネタリ機構の第3要素とを連結状態又は係脱可能な連結状態の一方にすることが可能な第4連結部材と、前記第1プラネタリ機構の第3要素と固定部材とを連結状態又は係脱可能な連結状態の一方にすることが可能な第5連結部材と、前記入力軸と前記第1プラネタリ機構の第1要素とを連結状態又は係脱可能な連結状態の一方にすることが可能な第6連結部材と、前記第1クラッチは、前記入力軸と前記第4プラネタリ機構の第3要素とを係脱可能に連結し、前記第2クラッチは、前記入力軸と前記第2プラネタリ機構の第2要素とを係脱可能に連結し、前記第3クラッチは、前記第4プラネタリ機構の前記第1要素と前記第2要素と前記第3要素のうちの2つの要素を係脱可能に連結し、前記第1ブレーキは、前記第3プラネタリ機構の前記第3要素を前記固定部材に対し係脱可能とし、前記第2ブレーキは、前記第1プラネタリ機構の第2要素と前記第2プラネタリ機構の第3要素のうちの一つを前記固定部材に対し係脱可能とし、前記第1係合要素は、前記第4連結部材、前記第5連結部材及び前記第6連結部材のうち、1つ選択される第1選択連結部材に配置され、前記第1選択連結部材を前記係脱可能な連結状態にし、前記第1係合要素が配置されない第4連結部材、前記第5連結部材及び前記第6連結部材を前記連結状態にし、前記6つの係合要素のうちの3つの係合要素を係合することにより、少なくとも前進9速段及び後進1速段を形成することを要旨とする。
これにより、6つの係合要素は、第1係合要素、第1クラッチ、第2クラッチ、第3クラッチと、第1ブレーキ及び第2ブレーキであり、第1係合要素は、配置される位置に応じてブレーキまたはクラッチとして作用するため、3つのクラッチと3つのブレーキあるいは、4つのクラッチと2つのブレーキにて構成され、この6つ係合要素のうち、3つの係合要素を係合させることで、少なくとも前進9速段、後進1速段の変速段を形成している。従って、クラッチに比べて、開放状態では摺動抵抗が大きくなるブレーキが、少なくとも一つ減って3個あるいは2個となるため、係合要素での引き摺り抵抗が小さくなる。又、各変速段は、3つの係合要素を係合させているため、開放されている係合要素は一つ減って3個となるため、係合要素での引き摺り抵抗が小さくなる。この結果、係合要素での引き摺り抵抗が小さくなるため、変速装置の伝達効率を向上できる。
以下、本発明の車両用自動変速装置の実施形態について図面を参照して説明する。実施形態において、車両用自動変速装置は、車両に搭載された動力源、例えばエンジン又は電動機などが出力する回転駆動力を変速する装置として用いられる。車両は、車両用自動変速装置により変速された回転駆動力が差動装置などを介して駆動輪に伝達され、車両用自動変速装置において成立した所定の変速段で前進または後進するように構成される。
本発明の車両用自動変速装置の実施形態は、種々の構成が考えられるが、先ず、それらを包括した構成を示す図1のレバーダイアグラムを参照して説明する。この車両用自動変速装置10は、入力軸N、出力軸T、シングルピ二オン式又はダブルピ二オン式の第1、第2、第3、第4プラネタリ機構P1,P2,P3,P4を備える。第1、第2、第3、第4プラネタリ機構P1,P2,P3,P4は、入力軸Nに沿って順不同に配置される。なお、第1、第2、第3、第4プラネタリ機構P1,P2,P3,P4は、入力軸Nの軸線Lに直角な方向に向かって順不同に配置、すなわち入力軸Nの軸線Lに対し、軸方向の同一位置でかつ径方向外側に順不同に配置することも可能である。
各プラネタリ機構P1,P2,P3,P4は、第1要素N11,N21,N31,N41、第2要素N12,N22,N32,N42、第3要素N13,N23,N33,N43を有している。第1要素N11,N21,N31,N41、第2要素N12,N22,N32,N42、第3要素N13,N23,N33,N43は、プラネタリ機構を構成するサンギヤ、キャリア、リングギヤのいずれかとなる。
そして、車両用自動変速装置10は、第1、第2、第3、第4、第5、第6係合要素M1,M2,M3,M4,M5,M6にて構成される6つの係合要素を備える。第1係合要素M1は、配置される位置に応じてブレーキまたはクラッチで構成される。第2係合要素M2は、第1クラッチCL1で構成される。第3係合要素M3は、第2クラッチCL2で構成される。第4係合要素M4は、第3クラッチCL3で構成される。第5係合要素M5は、第1ブレーキB1で構成される。第6係合要素M6は、第2ブレーキB2で構成される。第1係合要素M1は、図1の○で示す3箇所のうち、任意の1箇所に配置される。第3クラッチCL3は、図1の□で示す3箇所のうち、任意の1箇所に配置される。第2ブレーキB2は、図1の△で示す2箇所のうち、任意の1箇所に配置される。この車両用自動変速装置10は、上記6つの係合要素のうち、3つの係合要素を係合することによって少なくとも9個の前進変速段及び1つの後進変速段を形成する。
各プラネタリ機構P1,P2,P3,P4の各要素N11,N21,N31,N41,
N12,N22,N32,N42,N13,N23,N33,N43は、連結部材J1,J2,J3,J4.J5,J6のいずれかを介して別のプラネタリ機構のいずれかの要素と連結し、もしくは更に第1、第2、第3クラッチCL1,CL2,CL3あるいは第1係合要素M1を介して別のプラネタリ機構のいずれかの要素と連結を選択可能であり、又は第1、第2ブレーキB1,B2あるいは第1係合要素M1のいずれかを介して固定部材Kと連結を選択可能である。
N12,N22,N32,N42,N13,N23,N33,N43は、連結部材J1,J2,J3,J4.J5,J6のいずれかを介して別のプラネタリ機構のいずれかの要素と連結し、もしくは更に第1、第2、第3クラッチCL1,CL2,CL3あるいは第1係合要素M1を介して別のプラネタリ機構のいずれかの要素と連結を選択可能であり、又は第1、第2ブレーキB1,B2あるいは第1係合要素M1のいずれかを介して固定部材Kと連結を選択可能である。
具体的には、車両用自動変速装置10は、第2プラネタリ機構P2の第2要素N22と第3プラネタリ機構P3の第3要素N33とを連結する第1連結部材J1と、第2プラネタリ機構P2の第1要素N21と第4プラネタリ機構P4の第1要素N41とを連結する第2連結部材J2と、第3プラネタリ機構P3の第1要素N31と第4プラネタリ機構の第2要素N42とを連結する第3連結部材J3と、を備える。
車両用自動変速装置10は、第1プラネタリ機構P1の第2要素N12は、第4連結部材J4を介して第2プラネタリ機構P2の第3要素N23と連結し、又は第4連結部材J4に第1係合要素M1が配置されたときは第1係合要素M1により第4連結部材J4を介して第2プラネタリ機構P2の第3要素N23との連結を選択可能である。第1プラネタリ機構P1の第3要素N13は、第5連結部材J5を介して固定部材Kと連結し、又は第5連結部材J5に第1係合要素M1が配置されたときは第1係合要素M1により第5連結部材J5を介して固定部材Kとの連結を選択可能である。第1プラネタリ機構P1の第1要素N11は、第6連結部材J6を介して入力軸Nと連結し、又は第6連結部材J6に第1係合要素M1が配置されたときは第1係合要素M1により第6連結部材J6を介して固入力軸Nとの連結を選択可能である。
第1クラッチCL1は、入力軸Nと第4プラネタリ機構P4の第3要素N43とを係脱可能に連結する。第2クラッチCL2は、入力軸Nと第2プラネタリ機構P2の第2要素N22とを係脱可能に連結する。第3クラッチCL3は、第4プラネタリ機構P4の第1要素N41と第2要素N42と第3要素N43のうちの2つの要素を係脱可能に連結する。
第1ブレーキB1は、第3プラネタリ機構P3の第3要素N33を固定部材Kに対し係脱可能に設けられる。第2ブレーキB2は、第1プラネタリ機構P1の第2要素N12と第2プラネタリ機構P2の第3要素N23のうちの一つを固定部材Kに対し係脱可能に設けられる。第1係合要素M1は、第4連結部材J4、第5連結部材J5及び第6連結部材J6のうち、1つ選択される第1選択連結部材に配置され、第1選択連結部材を係脱可能な連結状態にする。第1係合要素M1が配置されない第4連結部材J4、第5連結部材J5及び第6連結部材J6は連結状態にされる。第1選択連結部材に第4連結部材J4が選択された場合は、第2ブレーキB2は、第2プラネタリ機構P2の第3要素N23を固定部材Kに対し係脱可能とされる。車両用自動変速装置10は、6つの係合要素のうちの3つの係合要素を係合することにより、少なくとも前進9速段及び後進1速段を形成する。
なお、第3クラッチCL3は、第4プラネタリ機構P4を一体回転させるもので、第4プラネタリ機構P4の第1要素N41と第2要素N42と第3要素N43のうちの2つの要素を係合可能とすれば足りるものである。第1係合要素M1は、第1プラネタリ機構P1に回転駆動力の伝達を受け持たせるもので、第4連結部材J4、第5連結部材J5及び第6連結部材J6のうち、1つ選択される第1選択連結部材に配置され、第1選択連結部材を係脱可能な連結状態にとすれば足りるものである。
<第1具体例>
次に、実施形態の車両用自動変速装置10の第1具体例の構成について、図2を参照して説明する。
次に、実施形態の車両用自動変速装置10の第1具体例の構成について、図2を参照して説明する。
車両用自動変速装置11は、入力軸Nと、出力軸Tと、入力側(図1の左側)から出力側(図1の右側)に向かって入力軸Nの軸線Lに沿って並設された4つのシングルピニオン式の第1、第2、第3、第4プラネタリ機構P1,P2,P3,P4と、6つの係合要素は、3つのクラッチとして第1、第2、第3クラッチCL1,CL2,CL3と、2つのブレーキとして第1、第2ブレーキB1,B2と第1係合要素M1と、を備える。
また、車両用自動変速装置11は、車両の制御ECU2による制御信号に基づいて各クラッチCL1,CL2,CL3,各ブレーキB1,B2、第1係合要素M1からなる6つの係合要素の作動状態を制御される。そして、本実施形態においては、上記の6つの係合要素のうち3つの係合要素を作動させることによって、入力軸Nから入力される回転駆動力を、前進10速段及び後進1速段の何れかに変速して、出力軸Tから出力可能な構成となっている。車両用自動変速装置11おける係合要素の作動状態と成立する変速段に関する詳細については後述する。
入力軸N及び出力軸Tは、トランスミッションケースH(固定部材に相当する)に対し、入力軸Nの軸線L周りに回転可能に支承されている。入力軸Nは、図略のクラッチ装置などを介して動力源、例えばエンジン又は電動機などの回転駆動力を車両用自動変速装置11に入力する軸部材である。出力軸Tは、入力軸Nと同軸上に配置され、変速された回転駆動力を図略の差動装置などを介して駆動輪に出力する軸部材である。
各プラネタリ機構P1,P2,P3,P4は、キャリアC1,C2,C3,C4に回転可能に支持されたピニオンギヤQ1,Q2,Q3,Q4がサンギヤS1,S2,S3,S4及びリングギヤR1,R2,R3,R4に噛合するシングルピニオン式であり、入力側から順に第1、第2、第3、第4プラネタリ機構P1,P2,P3,P4と称する。そして、各プラネタリ機構P1,P2,P3,P4の各要素は、第1、第2、第3、第4サンギヤS1,S2,S3,S4、第1、第2、第3、第4キャリアC1,C2,C3,C4、第1、第2、第3、第4リングギヤR1,R2,R3,R4と称する。
なお、この車両用自動変速装置10においては、第1、第2、第3、第4プラネタリ機構P1,P2,P3,P4は、シングルピニオン式であるため、第1、第2、第3、第4サンギヤS1,S2,S3,S4が図1の第1要素N11,N21,N31,N41に相当し、第1、第2、第3、第4キャリアC1,C2,C3,C4が図1の第2要素N12,N22,N32,N42に相当し、第1、第2、第3、第4リングギヤR1,R2,R3,R4が図1の第3要素N13,N23,N33,N43に相当する。
第1プラネタリ機構P1は、軸線Lと同軸に回転可能に支承された第1サンギヤS1、第1リングギヤR1、及び第1サンギヤS1と第1リングギヤR1とに噛合する第1ピ二オンギヤQ1を支承する第1キャリアC1で構成される。
第2プラネタリ機構P2は、軸線Lと同軸に回転可能に支承された第2サンギヤS2、第2リングギヤR2、及び第2サンギヤS2と第2リングギヤR2とに噛合する第2ピ二オンギヤQ2を支承する第2キャリアC2で構成される。
第3プラネタリ機構P3は、軸線Lと同軸に回転可能に支承された第3サンギヤS3、第3リングギヤR3、及び第3サンギヤS3と第3リングギヤR3とに噛合する第3ピ二オンギヤQ3を支承する第3キャリアC3で構成される。
第4プラネタリ機構P4は、軸線Lと同軸に回転可能に支承された第4サンギヤS4、第4リングギヤR4、及び第4サンギヤS4と第4リングギヤR4とに噛合する第4ピ二オンギヤQ4を支承する第4キャリアC4で構成される。
第2プラネタリ機構P2は、軸線Lと同軸に回転可能に支承された第2サンギヤS2、第2リングギヤR2、及び第2サンギヤS2と第2リングギヤR2とに噛合する第2ピ二オンギヤQ2を支承する第2キャリアC2で構成される。
第3プラネタリ機構P3は、軸線Lと同軸に回転可能に支承された第3サンギヤS3、第3リングギヤR3、及び第3サンギヤS3と第3リングギヤR3とに噛合する第3ピ二オンギヤQ3を支承する第3キャリアC3で構成される。
第4プラネタリ機構P4は、軸線Lと同軸に回転可能に支承された第4サンギヤS4、第4リングギヤR4、及び第4サンギヤS4と第4リングギヤR4とに噛合する第4ピ二オンギヤQ4を支承する第4キャリアC4で構成される。
各ブレーキB1,B2及び第1係合要素M1は、トランスミッションケースHに設けられ、所定の要素の回転を制動する係合要素である。本実施形態では、各クラッチCL1,CL2,CL3と同様に、トランスミッションケースHに形成された油路から供給される油圧によって作動する油圧式としている。これにより、各ブレーキB1、B2及び第1係合要素M1は、例えば制御ECU2による制御指令に基づいて作動する油圧ポンプから油圧を供給されると、図示しないディスクにパッドを押圧して、対象とする所定の要素の回転を制動する。そして、油圧ポンプによる油圧の供給が遮断されると、ディスクからパッドを離間させて、所定の要素の回転を許容する。
各クラッチCL1,CL2,CL3は、複数の要素同士を選択的に連結可能な係合要素である。本実施形態では、各クラッチCL1,CL2,CL3は、常開型であり、供給される油圧によって作動する油圧式としている。これにより、各クラッチCL1,CL2,CL3は、例えば制御ECU2による制御指令に基づいて作動する油圧ポンプから入力軸NやトランスミッションケースHに形成された油路を介して油圧を供給されると、図示しない複数のクラッチ板を接触させて、対象の要素間で駆動力が伝達されるように要素同士を連結する。そして、上記の油圧ポンプによる油圧の供給が遮断されると、クラッチ板同士を離間させて、対象の要素間で駆動力が伝達されないように要素同士を離脱させる。
次に、車両用自動変速装置11における連結状態について説明する。車両用自動変速装置11は、第2プラネタリ機構P2の第2キャリアC2と第3プラネタリ機構P3の第3リングギヤR3とを連結する第1連結部材J1と、第2プラネタリ機構P2の第2サンギヤS2と第4プラネタリ機構P4の第4サンギヤS4とを連結する第2連結部材J2と、第3プラネタリ機構P3の第3サンギヤS3と第4プラネタリ機構P4の第4キャリアC4とを連結する第3連結部材J3と、を備える。
車両用自動変速装置11において、第4連結部材J4は、第1プラネタリ機構P1の第1キャリアC1と第2プラネタリ機構P2の第2リングギヤR2とを連結する。第5連結部材J5は、第1係合要素M1が配置されたときは第1プラネタリ機構P1の第1リングギヤR1とトランスミッションケースHとを係脱可能に連結する。第6連結部材J6は、第1プラネタリ機構P1の第1サンギヤS1と入力軸Nとを連結する。車両用自動変速装置11は、出力軸Tと第3プラネタリ機構P3の第3キャリアC3とを連結する第7連結部材J7を備える。
第1ブレーキB1は、トランスミッションケースHに対し係脱可能に設けられた第1ブレーキ連結部材V1を第3プラネタリ機構P3の第3リングギヤR3に連結し、第3リングギヤR3の回転を制動する。第2ブレーキB2は、トランスミッションケースHに対し係脱可能に設けられた第2ブレーキ連結部材V2を第1プラネタリ機構P1の第1キャリアC1に連結し、第1キャリアC1の回転を制動する。
第1クラッチCL1は、入力軸Nと第4プラネタリ機構P4の第4リングギヤR4とを係脱可能に連結する。第2クラッチCL2は、入力軸Nと第2プラネタリ機構P2の第2キャリアC2を係脱可能に連結する。第3クラッチCL3は、第4プラネタリ機構P4の第4サンギヤS4と、第4プラネタリ機構P4の第4リングギヤR4を係脱可能に連結する。第1係合要素M1は、第5連結部材J5(第1選択連結部材に相当する)に配置され、第5連結部材J5を係脱可能な連結状態にし、即ち、第1プラネタリ機構P1の第1リングギヤR1(第3要素に相当する)とトランスミッションケースH(固定部材に相当する)とを係脱可能に連結する。従って、第1係合要素M1は、その係合により、ブレーキとして作動し、第1プラネタリ機構P1の第1リングギヤR1の回転を制動する。
以上のように構成された車両用自動変速装置11は、図3に示す様に、第1、第2、第3クラッチCL1,CL2,CL3、第1、第2ブレーキB1,B2及び第1係合要素M1との6つの係合要素のうちの3つの係合要素を選択的に係合することにより、第1、第2、第3、第4プラネタリ機構P1,P2,P3,P4の要素の回転を規制することにより、前進10速段、後進1速段の変速段を形成することができる。図3は、各変速段に対応する各クラッチCL1,CL2,CL3、各ブレーキB1,B2、第1係合要素M1の作動状態を示しており、欄に丸印が付されている場合、係合状態にあることを示す。
<第2具体例>
次に、実施形態の車両用自動変速装置10の第2具体例の構成について、図2に対応させて示す図4を参照して説明する。なお、図4においては、図2に示す車両用自動変速装置11の構成部材と同一の構成部材は同一番号を付して詳細な説明を省略する。この車両用自動変速装置12は、第2ブレーキB2が、第2プラネタリ機構P2の第2リングギヤR2をトランスミッションケースHに対し係脱可能に設けられるに変更した点で、第1具体例の車両用自動変速装置11と異なる構成となっている。これにより、第2ブレーキ連結部材V2を第2プラネタリ機構P1の第2リングギヤR2に連結し、第2リングギヤR2の回転を制動する。
次に、実施形態の車両用自動変速装置10の第2具体例の構成について、図2に対応させて示す図4を参照して説明する。なお、図4においては、図2に示す車両用自動変速装置11の構成部材と同一の構成部材は同一番号を付して詳細な説明を省略する。この車両用自動変速装置12は、第2ブレーキB2が、第2プラネタリ機構P2の第2リングギヤR2をトランスミッションケースHに対し係脱可能に設けられるに変更した点で、第1具体例の車両用自動変速装置11と異なる構成となっている。これにより、第2ブレーキ連結部材V2を第2プラネタリ機構P1の第2リングギヤR2に連結し、第2リングギヤR2の回転を制動する。
また、この車両用自動変速装置12は、第1プラネタリ機構P1がダブルピニオン式に変更した点で、第1具体例の車両用自動変速装置11と異なる構成となっている。この第2具体例においては、ダブルピニオン式の第1プラネタリ機構P1を用いているため、第1プラネタリ機構P1の各要素は、第1サンギヤS1が第1要素N11に相当し、第1リングギヤR1が第2要素N12に相当し、第1キャリアC1が第3要素N13に相当する。従って、この車両用自動変速装置12では、第1プラネタリ機構P1の第1キャリアC1は、第5連結部材J5を介してトランスミッションケースHと連結される。第1プラネタリ機構P1の第1サンギヤS1は、第6連結部材J6を介して入力軸Nと連結される。第1プラネタリ機構P1の第1リングギヤR1は、第4連結部材J4を介して第2プラネタリ機構P2の第2リングギヤR2と連結される。
また、この車両用自動変速装置12では、第1係合要素M1が、第4連結部材J4(第1選択連結部材に相当する)に配置され、第4連結部材J4を係脱可能な連結状態にし、即ち、第1プラネタリ機構P1の第1リングギヤR1(第2要素に相当する)と第2プラネタリ機構P2の第2リングギヤR2とを係脱可能に連結するに変更した点で、第1具体例の車両用自動変速装置11と異なる構成となっている。これにより、車両用自動変速装置12の第1係合要素M1は、クラッチとして作動する。
このような構成の車両用自動変速装置12においても、第1具体例の車両用自動変速置11と同様、図3に示す様に、第1、第2、第3クラッチCL1,CL2,CL3、第1、第2ブレーキB1,B3及び第1係合要素M1との6つの係合要素のうちの3つの係合要素を選択的に係合することにより、第1、第2、第3、第4プラネタリ機構P1,P2,P3,P4の要素の回転を規制することにより、前進10速段、後進1速段の変速段を形成することができる。
<第3具体例>
次に、実施形態の車両用自動変速装置10の第3具体例の構成について、図2に対応させて示す図5を参照して説明する。なお、図5においては、図2に示す車両用自動変速装置11の構成部材と同一の構成部材は同一番号を付して詳細な説明を省略する。この車両用自動変速装置13は、第3プラネタリ機構P3がダブルピニオン式に変更した点で、第1具体例の車両用自動変速装置11と異なる構成となっている。この第3具体例においては、ダブルピニオン式の第3プラネタリ機構P3を用いているため、第3プラネタリ機構P3の各要素は、第3サンギヤS3が第1要素N31に相当し、第3リングギヤR3が第2要素N32に相当し、第3キャリアC3が第3要素N33に相当する。従って、この車両用自動変速装置13では、第3プラネタリ機構P3の第3サンギヤS3は、第3連結部材J3を介して第4プラネタリ機構P4の第4キャリアC4と連結される。第3プラネタリ機構P3の第3キャリアC3は、第1連結部材J1を介して第2プラネタリ機構P2の第2キャリアC2に連結されるとともにブレーキB1を介してトランスミッションケースHと係脱可能に連結される。第3プラネタリ機構P3の第3リングギヤR3は、第7連結部材J7を介して出力軸Tと連結される。
次に、実施形態の車両用自動変速装置10の第3具体例の構成について、図2に対応させて示す図5を参照して説明する。なお、図5においては、図2に示す車両用自動変速装置11の構成部材と同一の構成部材は同一番号を付して詳細な説明を省略する。この車両用自動変速装置13は、第3プラネタリ機構P3がダブルピニオン式に変更した点で、第1具体例の車両用自動変速装置11と異なる構成となっている。この第3具体例においては、ダブルピニオン式の第3プラネタリ機構P3を用いているため、第3プラネタリ機構P3の各要素は、第3サンギヤS3が第1要素N31に相当し、第3リングギヤR3が第2要素N32に相当し、第3キャリアC3が第3要素N33に相当する。従って、この車両用自動変速装置13では、第3プラネタリ機構P3の第3サンギヤS3は、第3連結部材J3を介して第4プラネタリ機構P4の第4キャリアC4と連結される。第3プラネタリ機構P3の第3キャリアC3は、第1連結部材J1を介して第2プラネタリ機構P2の第2キャリアC2に連結されるとともにブレーキB1を介してトランスミッションケースHと係脱可能に連結される。第3プラネタリ機構P3の第3リングギヤR3は、第7連結部材J7を介して出力軸Tと連結される。
このような構成の車両用自動変速装置13においても、第1具体例の車両用自動変速置11と同様、図3に示す様に、第1、第2、第3クラッチCL1,CL2,CL3、第1、第2ブレーキB1,B2及び第1係合要素M1との6つの係合要素のうちの3つの係合要素を選択的に係合することにより、第1、第2、第3、第4プラネタリ機構P1,P2,P3,P4の要素の回転を規制することにより、前進10速段、後進1速段の変速段を形成することができる。
上述の如く、本発明の実施形態による車両用自動変速装置10(11,12,13)によれば、第1要素N11,N21,N31,N41、第2要素N12,N22,N32,N42及び第3要素N13,N23,N33,N43をそれぞれ有する第1プラネタリ機構P1、第2プラネタリ機構P2、第3プラネタリ機構P3及び第4プラネタリ機構P4と、入力軸Nと、第3プラネタリ機構P3の第2要素N32と連結する出力軸Nと、第1係合要素M1、第1クラッチCL1、第2クラッチCL2、第3クラッチCL3、第1ブレーキB1及び第2ブレーキB2の6つの係合要素と、第2プラネタリ機構P2の第2要素N22と第3プラネタリ機構P3の第3要素N33とを連結する第1連結部材J1と、第2プラネタリ機構の第1要素N21と第4プラネタリ機構の第1要素N41とを連結する第2連結部材J2と、第3プラネタリ機構P3の第1要素N31と第4プラネタリ機構P4の第2要素N42とを連結する第3連結部材J3と、第1プラネタリ機構P1の第2要素N12と第2プラネタリ機構P2の第3要素N23とを連結状態又は係脱可能な連結状態の一方にすることが可能な第4連結部材J4と、第1プラネタリ機構P1の第3要素N13と固定部材K(H)とを連結状態又は係脱可能な連結状態の一方にすることが可能な第5連結部材J5と、入力軸Nと第1プラネタリ機構P1の第1要素N11とを連結状態又は係脱可能な連結状態の一方にすることが可能な第6連結部材J6と、第1クラッチCL1は、入力軸Nと第4プラネタリ機構P4の第3要素N43とを係脱可能に連結し、第2クラッチCL2は、入力軸Nと第2プラネタリ機構P2の第2要素N22とを係脱可能に連結し、第3クラッチCL3は、第4プラネタリ機構P4の第1要素N41と第2要素N42と第3要素N43のうちの2つの要素を係脱可能に連結し、第1ブレーキB1は、第3プラネタリ機構P3の第3要素N33を固定部材K(H)に対し係脱可能とし、第2ブレーキB2は、第1プラネタリ機構P1の第2要素N12と第2プラネタリ機構P2の第3要素N23のうちの一つを固定部材K(H)に対し係脱可能とし、第1係合要素M1は、第4連結部材J4、第5連結部材J5及び第6連結部材J6のうち、1つ選択される第1選択連結部材に配置され、第1選択連結部材を前記係脱可能な連結状態にし、第1係合要素M1が配置されない第4連結部材J4、第5連結部材J5及び第6連結部材J6を前記連結状態にし、第1選択連結部材に第4連結部材J4が選択された場合は、第2ブレーキB2は、第2プラネタリ機構P2の第3要素N23を固定部材K(H)に対し係脱可能とされ、6つの係合要素のうちの3つの係合要素を係合することにより、少なくとも前進9速段及び後進1速段を形成する。これにより、6つの係合要素は、第1係合要素M1、第1クラッチCL1、第2クラッチCL2、第3クラッチCL3と、第1ブレーキB1及び第2ブレーキB2であり、第1係合要素M1は、配置される位置に応じてブレーキまたはクラッチとして作用するため、3つのクラッチと3つのブレーキあるいは、4つのクラッチと2つのブレーキにて構成され、この6つ係合要素のうち、3つの係合要素を係合させることで、少なくとも前進9速段、後進1速段の変速段を形成している。従って、クラッチに比べて、開放状態では摺動抵抗が大きくなるブレーキが、少なくとも一つ減って3個あるいは2個となるため、係合要素での引き摺り抵抗が小さくなる。又、各変速段は、3つの係合要素を係合させているため、開放されている係合要素は一つ減って3個となるため、係合要素での引き摺り抵抗が小さくなる。この結果、係合要素での引き摺り抵抗が小さくなるため、変速装置の伝達効率を向上できる。
本発明の実施形態による車両用自動変速装置10(11,12,13)によれば、第1プラネタリ機構P1、第2プラネタリ機構P2、第3プラネタリ機構P3及び第4プラネタリ機構P4は、入力軸Tの軸線Lに沿って順不同に配置される。これにより、入力軸Tの軸線Lと直角な方向にコンパクトな車両用自動変速装置10(11,12,13)の構成の自由度が高まる。
本発明の実施形態による車両用自動変速装置10(11)によれば、第1プラネタリ機構P1、第2プラネタリ機構P2、第3プラネタリ機構P3及び第4プラネタリ機構P4は、シングルピ二オン式プラネタリ機構であり、第1プラネタリ機構P1、第2プラネタリ機構P2、第3プラネタリ機構及び前記第4プラネタリ機構の各第1要素N11,N21,N31,N41はサンギヤであり、各第2要素N12,N22,N32,N42はキャリアであり、各第3要素N13,N23,N33,N43はリングギヤである。これにより、車両用自動変速装置10(11)は、シングルピ二オン式プラネタリ機構のみで構成することができる。
本発明の実施形態による車両用自動変速装置10(12)によれば、第1プラネタリ機構P1は、ダブルピ二オン式プラネタリ機構であり、第2プラネタリ機構P2、第3プラネタリ機構P3及び第4プラネタリ機構P4は、シングルピ二オン式プラネタリ機構であり、第1プラネタリ機構P1の第1要素N11、第2プラネタリ機構P2の第1要素N21、第3プラネタリ機構P3の第1要素N31及び第4プラネタリ機構P4の第1要素N41は、サンギヤであり、第1プラネタリ機構P1の第3要素N13、第2プラネタリ機構P2の第2要素N22、第3プラネタリ機構P3の第2要素N32及び第4プラネタリ機構P4の第2要素N42は、キャリアであり、第1プラネタリ機構P1の第2要素N12、第2プラネタリ機構P2の第3要素N23、第3プラネタリ機構P3の第3要素及N33及び第4プラネタリ機構P4の第3要素N43は、リングギヤである。これにより、車両用自動変速装置10(12)は、3つのシングルピ二オン式プラネタリ機構と1つのダブルピ二オン式プラネタリ機構の組み合わせで構成することができる。
本発明の実施形態による車両用自動変速装置10(13)によれば、第3プラネタリ機構P3は、ダブルピ二オン式プラネタリ機構であり、第1プラネタリ機構P1、第2プラネタリ機構P2及び第4プラネタリ機構P4は、シングルピ二オン式プラネタリ機構であり、第1プラネタリ機構P1の第1要素N11、第2プラネタリ機構P2の第1要素N21、第3プラネタリ機構P3の第1要素N31及び第4プラネタリ機構P4の第1要素N41は、サンギヤであり、第1プラネタリ機構P1の第2要素N12、第2プラネタリ機構P2の第2要素N22、第3プラネタリ機構P3の第3要素N33及び第4プラネタリ機構P4の第2要素N42は、キャリアであり、第1プラネタリ機構P1の第3要素N13、第2プラネタリ機構P2の第3要素N23、第3プラネタリ機構P3の第2要素N32及び第4プラネタリ機構P4の第3要素N43は、リングギヤである。これにより、車両用自動変速装置10(13)は、3つのシングルピ二オン式プラネタリ機構と1つのダブルピ二オン式プラネタリ機構の組み合わせで構成することができる。
なお、複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の特徴部分を適宜組合せることが可能であることは、明らかである。
10,11,12,13:車両用自動変速装置、 H(K):トランスミッションケース(固定部材)、 N:入力軸、 T:出力軸、 L:入力軸の軸線、 CL1:第1クラッチ、 CL2:第2クラッチ、 CL3:第3クラッチ、 B1:第1ブレーキ、 B2:第2ブレーキ、 M1:第1係合要素M1、 P1:第1プラネタリ機構、 P2:第2プラネタリ機構、 P3:第3プラネタリ機構、 P4:第4プラネタリ機構、 J1,J2,J3,J4,J5,J6:第1〜第6連結部材
Claims (5)
- 第1要素、第2要素及び第3要素をそれぞれ有する第1プラネタリ機構、第2プラネタリ機構、第3プラネタリ機構及び第4プラネタリ機構と、
入力軸と、
前記第3プラネタリ機構の第2要素と連結する出力軸と、
第1係合要素、第1クラッチ、第2クラッチ、第3クラッチ、第1ブレーキ及び第2ブレーキの6つの係合要素と、
前記第2プラネタリ機構の第2要素と前記第3プラネタリ機構の第3要素とを連結する第1連結部材と、
前記第2プラネタリ機構の第1要素と前記第4プラネタリ機構の第1要素とを連結する第2連結部材と、
前記第3プラネタリ機構の第1要素と前記第4プラネタリ機構の第2要素とを連結する第3連結部材と、
前記第1プラネタリ機構の第2要素と前記第2プラネタリ機構の第3要素とを連結状態又は係脱可能な連結状態の一方にすることが可能な第4連結部材と、
前記第1プラネタリ機構の第3要素と固定部材とを連結状態又は係脱可能な連結状態の一方にすることが可能な第5連結部材と、
前記入力軸と前記第1プラネタリ機構の第1要素とを連結状態又は係脱可能な連結状態の一方にすることが可能な第6連結部材と、
前記第1クラッチは、前記入力軸と前記第4プラネタリ機構の第3要素とを係脱可能に連結し、
前記第2クラッチは、前記入力軸と前記第2プラネタリ機構の第2要素とを係脱可能に連結し、
前記第3クラッチは、前記第4プラネタリ機構の前記第1要素と前記第2要素と前記第3要素のうちの2つの要素を係脱可能に連結し、
前記第1ブレーキは、前記第3プラネタリ機構の前記第3要素を前記固定部材に対し係脱可能とし、
前記第2ブレーキは、前記第1プラネタリ機構の第2要素と前記第2プラネタリ機構の第3要素のうちの一つを前記固定部材に対し係脱可能とし、
前記第1係合要素は、前記第4連結部材、前記第5連結部材及び前記第6連結部材のうち、1つ選択される第1選択連結部材に配置され、前記第1選択連結部材を前記係脱可能な連結状態にし、
前記第1係合要素が配置されない前記第4連結部材、前記第5連結部材及び前記第6連結部材を前記連結状態にし、
前記第1選択連結部材に前記第4連結部材が選択された場合は、前記第2ブレーキは、前記第2プラネタリ機構の第3要素を前記固定部材に対し係脱可能とし、
前記6つの係合要素のうちの3つの係合要素を係合することにより、少なくとも前進9速段及び後進1速段を形成する車両用自動変速装置。 - 前記第1プラネタリ機構、前記第2プラネタリ機構、前記第3プラネタリ機構及び前記第4プラネタリ機構は、前記入力軸の軸線に沿って順不同に配置される、請求項1に記載の車両用自動変速装置。
- 前記第1プラネタリ機構、前記第2プラネタリ機構、前記第3プラネタリ機構及び前記第4プラネタリ機構は、シングルピ二オン式プラネタリ機構であり、
前記第1プラネタリ機構、前記第2プラネタリ機構、前記第3プラネタリ機構及び前記第4プラネタリ機構の各第1要素はサンギヤであり、各第2要素はキャリアであり、各第3要素はリングギヤである、請求項1又は2に記載の車両用自動変速装置。 - 前記第1プラネタリ機構は、ダブルピ二オン式プラネタリ機構であり、
前記第2プラネタリ機構、前記第3プラネタリ機構及び前記第4プラネタリ機構は、シングルピ二オン式プラネタリ機構であり、
前記第1プラネタリ機構の第1要素、前記第2プラネタリ機構の第1要素、前記第3プラネタリ機構の第1要素及び前記第4プラネタリ機構の第1要素は、サンギヤであり、
前記第1プラネタリ機構の第3要素、前記第2プラネタリ機構の第2要素、前記第3プラネタリ機構の第2要素及び前記第4プラネタリ機構の第2要素は、キャリアであり、
前記第1プラネタリ機構の第2要素、前記第2プラネタリ機構の第3要素、前記第3プラネタリ機構の第3要素及び前記第4プラネタリ機構の第3要素は、リングギヤである、
請求項1又は2に記載の車両用自動変速装置。 - 前記第1プラネタリ機構、前記第2プラネタリ機構及び前記第4プラネタリ機構は、シングルピ二オン式プラネタリ機構であり、 前記第3プラネタリ機構は、ダブルピ二オン式プラネタリ機構であり、
前記第1プラネタリ機構の第1要素、前記第2プラネタリ機構の第1要素、前記第3プ
ラネタリ機構の第1要素及び前記第4プラネタリ機構の第1要素は、サンギヤであり、
前記第1プラネタリ機構の第2要素、前記第2プラネタリ機構の第2要素、前記第3プラネタリ機構の第3要素及び前記第4プラネタリ機構の第2要素は、キャリアであり、
前記第1プラネタリ機構の第3要素、前記第2プラネタリ機構の第3要素、前記第3プ
ラネタリ機構の第2要素及び前記第4プラネタリ機構の第3要素は、リングギヤである、
請求項1又は2に記載の車両用自動変速装置。
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