JP2017030852A - 紙容器用紙製スリーブ及び紙容器 - Google Patents

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尚弘 瀬村
剛 蓑田
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剛 蓑田
伸一郎 栗原
Shinichiro Kurihara
伸一郎 栗原
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Abstract

【課題】印刷や加飾フィルムを用いることなく、無地の紙基材にエンボス加工を施すだけで、アイキャッチ性(視認性)や加飾性(装飾性)に優れた紙容器用の紙製スリーブ及び紙容器を提供する。
【解決手段】一周する一続きの曲面を有し、この曲面にエンボス加工を施すことにより略同形状のセル(ダイヤセル30)が隙間なく連なって形成された紙容器用の紙製スリーブ(外スリーブ3)であって、前記各セル(ダイヤセル30)は、複数の平面(上面31,下面32,左面33,右面34)が異なった角度で交差する表面形状を有した突起を備えていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、紙容器用紙製スリーブ及び紙容器に関し、詳しくは、エンボス加工を施すことにより略同形状のセルが隙間なく連なって形成された紙容器用紙製スリーブ及び紙容器に関する。
従来、上方に向かって拡径するテーパーの付いた円筒状(円柱台状)の内カップの外周に直接曲面状のエンボス加工を施した紙容器や、同様の内カップの外周に曲面状のエンボス加工を施した紙製スリーブを巻着した飲食用の紙容器が提案されている。
例えば、特許文献1には、飲料を保持するための壁が一重の紙容器であって、1つの層の厚紙を有する側壁部12と、液体用容器を形成するために側壁部12に取り付けられている底壁部14と、側壁部12と一体に形成されていて、側壁部12の内面および外面上で見ることができる複数の非断熱性刻印パターン18を含み、刻印パターン18が容器10の側壁部12上に凹凸のある握り面を形成する十分な深さを有する壁が一重の紙容器が開示されている(特許文献1の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0015]〜[0020]、図2等参照)。
また、特許文献2には、上端を蓋材6で密封し、胴材1並びに底材3が、外面側から熱接着性樹脂層、紙層、熱接着性樹脂層、ガスバリア材層、熱接着性樹脂層を順に積層してなる積層シートからなり、かつ蓋材6がガスバリア材層、シーラント層を積層した積層シートからなるカップ紙容器であって、胴部2の少なくとも一箇所に、直径5mm以上の平坦部9と、平坦部9を中心に放射状に二対以上の線状エンボス10と、が形成されていることを特徴とし、環境温度が変化し、カップ紙容器の胴部に凹みが生じても、商品の外観を損なわないカップ紙容器が開示されている(特許文献2の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0035]〜[0045]、図1等参照)。
しかし、特許文献1に記載の紙容器や、特許文献2に記載のカップ紙容器は、エンボス加工を施した紙基材だけでは装飾性に乏しく、加飾性(装飾性)やアイキャッチ性(視認性)を充分なものとするには、エンボス加工の他、外周面に印刷や樹脂フィルム等で装飾を付加する必要があるという問題があった。これは、紙は伸縮性の乏しい材料であるため、エンボス加工を施す場合は紙の繊維を部分的に切断等する必要があり、液体を収容するカップの機能を損なわないでカップ周面の一周に亘って略同形状のセルを隙間なく連なって形成することが困難であり、カップの周面全体に亘ってエンボス加工で装飾性を付加(加飾)できていないことが起因していると思われる。
また、カップ容器ではないが、特許文献3には、板紙を主体とした紙基材30の表面に所望の形状の凹部を形成するに際して、凹部周縁内面に相当する形状のエンボス用押し罫刃42と、このエンボス用押し罫刃42周縁より略紙基材30の厚さ分の周縁内面でなる凹部を有する雌型50との間に、紙基材30を挟み込んで押圧することにより製造され、エンボス版を別途必要とせず紙容器の表面にエンボス加工で凹凸を付けて加飾して商品価値を高めたエンボス加飾紙容器1が開示されている(特許文献3の特許請求の範囲の請求項1,4、明細書の段落[0035]〜[0045]、図2,図4等参照)。
カップ容器としては、特許文献4に、紙基材2の両面にポリエチレン、ポリプロピレンなどのオレフィン系の樹脂が積層された板紙4からなる胴部2と底部3とを備えるカップ状の紙容器1において、胴部2の外表面側の樹脂層6に、軟質状態の時のその樹脂層6を型押してなる微細凹溝8から構成されたパターン7を設け、紙容器のデザイン性を向上させた紙容器が開示されている(特許文献4の特許請求の範囲の請求項1,2、明細書の段落[0009]〜[0013]、図1,図2等参照)。
しかしながら、特許文献3に記載のエンボス加飾紙容器や特許文献4に記載の紙容器も、特許文献1に記載の紙容器や、特許文献2に記載のカップ紙容器と同様に、加飾性(装飾性)やアイキャッチ性を充分なものとするには、エンボス加工の他、外周面に印刷や樹脂フィルム等で装飾を付加する必要があるという問題を解消するには至っていなかった。
このような問題に鑑み本願発明者らは、エンボス加工の凹凸に起因する輝度差と空間周波数特性に着目し、人間の視覚におけるアイキャッチ性という極めて主観的で不確定要素が多いものを、人間工学的な手法により現実的・定量的に把握することを試み、伸縮性のない紙基材から一周する一続きの曲面にエンボス加工により略同形状のセルを隙間なく連設する技術に、定量的に把握したこれらの見地を加味して新たなエンボス加工紙製スリーブを開発した。
特開2006−44799号公報 特開2012−162296号公報 特開2005−14405号公報 特開2007−269390号公報
本発明は、前述した問題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、印刷や加飾フィルムを用いることなく、無地の紙基材にエンボス加工を施すだけで、アイキャッチ性(視認性)や加飾性(装飾性)に優れた紙容器用の紙製スリーブ及び紙容器を提供することにある。
第1発明に係る紙容器用紙製スリーブは、一周する一続きの曲面を有し、この曲面にエンボス加工を施すことにより略同形状のセルが隙間なく連なって形成された紙容器用の紙製スリーブであって、前記各セルは、複数の平面が異なった角度で交差する表面形状を有した突起を備えていることを特徴とする。
第2発明に係る紙容器用紙製スリーブは、第1発明において、前記表面形状は、交差する平面同士の交差角度が20°以上であることを特徴とする。
第3発明に係る紙容器用紙製スリーブは、第1発明又は第2発明において、面発光で内部を一定照度に保つことが可能なドーム照明内に水平面に対して60°傾斜した状態で設置され、前記ドーム照明内の照度を1100ルクスに設定したときに、前記ドーム照明の中央上方から測定した前記表面形状で反射する前記各セル内の最高輝度点と最低輝度点との輝度差が50cd/m2以上となっていることを特徴とする。
第4発明に係る紙容器用紙製スリーブは、第3発明において、前記各セルの最高輝度点と最低輝度点の間隔が6mm以上14mm以下となっていることを特徴とする。
第5発明に係る紙容器は、上方に向かって拡径する内カップの外周に第1発明ないし第4発明のいずれかの発明の紙容器用紙製スリーブが巻着されていることを特徴とする。
第6発明に係る紙容器は、第5発明において、前記内カップの側周面が鉛直面となす傾斜角度をa°、前記各セルの前記表面形状を形成する最上面が前記内カップの側周面となす交差角度をb°、光源の中心線が水平面となす照明角度をc°とした場合、交差角度bが次式を満たすことを特徴とする。
第1発明〜第4発明によれば、各セルは、複数の平面が異なった角度で交差する表面形状を有した突起を備えているので、突起の上面は、反射角度が分散される曲面と相違して反射角度が分散されずに均一な平面からなるため、照明等を的確に反射して高輝度の面ができる一方で、突起の下面側は影となり低輝度面が形成され、これらの輝度差から人間工学的に肉眼での視認性、即ち、アイキャッチ性が向上する。このため、印刷や加飾フィルムを用いることなく、無地の紙基材にエンボス加工を施すだけで、加飾性(装飾性)が付与され、紙製スリーブが巻着された商品の商品価値が向上する。
特に、第2発明によれば、表面形状は、交差する平面同士の交差角度が20°以上であるので、各セルの輝度差がより顕著となり、さらにアイキャッチ性(視認性)や加飾性(装飾性)が向上する。
特に、第3発明によれば、各セル内の最高輝度点と最低輝度点との輝度差が50cd/m2以上となっているので、50cd/m2以上の輝度差によりさらにアイキャッチ性(視認性)や加飾性(装飾性)が向上する。
特に、第4発明によれば、各セルの最高輝度点と最低輝度点の間隔が6mm以上14mm以下となっているので、空間周波数特性を考慮した肉眼で最もコントラスト感度が良くなる範囲が、紙製スリーブから1m〜2.5m程度離れた位置から観察した場合となり、実際の商品陳列状態で観察した場合に合致するため、実際の商品陳列状態でのアイキャッチ性(視認性)がさらに向上する。
第5発明及び第6発明によれば、印刷や加飾フィルムを用いることなく、無地の紙基材にエンボス加工を施すだけで、加飾性(装飾性)やアイキャッチ性(視認性)に優れた紙容器を提供することができる。
特に、第6発明によれば、各セルの上面は、照明からの光を紙容器の陳列高さより上方へ反射するため、紙容器の一般的な商品陳列状態において上方から紙容器を視認する看者にとっては高輝度面として視認される。一方、各セルの下面は、照明からの光をそれより下方に反射するため、各セルの上面と下面で輝度差、即ちコントラストが生まれ、看者に高輝度面がはっきりと視認されて、さらにアイキャッチ性(視認性)や加飾性(装飾性)が向上する。
本発明の実施形態に係る紙容器を示す斜視図である。 同上の紙容器を示す部分拡大断面図である。 同上の紙容器用の紙製スリーブを示す部分拡大正面図である。 同上の紙製スリーブのエンボス加工による第1実施形態に係るセルを示す図であり、(a)が正面図、(b)が鉛直断面図である。 同上の紙製スリーブのエンボス加工による第2実施形態に係るセルを示す図であり、(a)が正面図、(b)が鉛直断面図である。 同上の紙製スリーブの輝度測定装置の構成を示す模式図である。 同上の輝度測定装置の主にドーム照明の構成を示す構成説明図である。 同上の輝度測定装置で輝度を測定した各セルの測定点を示す測定点図である。 同上の輝度測定装置でドーム照明内に0°、30°、60°で傾斜してスリーブを設置した場合の輝度測定結果を示す加工写真である。 同上の輝度測定結果のうちドーム内に60°で傾斜してスリーブを設置した場合を示す加工写真である。 紙容器の内カップに対するセル上面の交差角度と照明の反射角度の関係を示す反射角度説明図であり、(1)が傾斜角度30°、(2)が20°、(3)が15°、(4)が10°、(5)が5°である。 内カップの側周面の傾斜角度と、セルの上面が内カップの側周面となす交差角度と、光源の照明角度との関係を示す説明図である。 (a)は人間の明暗の空間周波数特性を示すグラフであり、(b)はそれを説明するための模式図である。 空間周波数特性を考慮した場合の視認距離とエンボスセル一辺の大きさとの関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態に係る紙容器用紙製スリーブ及び紙容器について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[紙容器]
先ず、図1〜図5を用いて、本発明の実施形態に係る紙容器について説明する。図1に示すように、本発明の実施形態に係る紙容器1は、上方に向かって拡径する逆円錐台状の側周面を有する紙基材を主体とする内カップ2と、この内カップ2の側周面の外周に巻着された外スリーブ3などから構成されている。
(内カップ)
図1、図2に示すように、内カップ2は、紙基材を主体とする紙積層体から上方に向かって拡径する逆円錐台状に成形された胴部20と、同様に紙積層体から円板状に成形され、胴部20の下端付近に止め付けられた底部21など、から構成されている。
紙積層体は、紙基材を主体として、その表裏両面に水漏れを防止するなどカップとしての機能を果たすためにポリエチレンフィルムなどの樹脂層が積層されたものであり、さらに、紙容器1に収容する内容物に応じてガスバリア層などを樹脂層間に間挿してもよい。
胴部20は、前述の紙積層体のロールから扇形に切断されたブランク(無地)から左右の端部が接着されて、図2に示すように、鉛直面となす傾斜角度が8°のテーパーが付いた逆円錐台状に組み立てられている。そして、この胴部20の上端の縁部分は、強度を増すためロール成形されて鉛直断面上円弧状とされた縁22となっている。
底部21は、図1、図2に示すように、前述の紙積層体から円板状に切断されたブランクの縁が、下方へ折り曲げられるとともに胴部20の下端と一緒に折り曲げ接着されて内カップ2の底面を形成している。
(外スリーブ)
次に、本発明の実施形態に係る紙容器用紙製スリーブである外スリーブ3について説明する。図3は、外スリーブ3のみを展開して一部を省略して示す正面図である。外スリーブ3は、図3等に示すように、紙基材から扇状に切断されたブランクからエンボス加工により四角垂状の表面形状を呈した略同形状の突起であるダイヤセル30が隙間なく連なって形成(連設)されている。本実施形態では、一周32個のダイヤセル30が5段に亘り形成されている。また、本実施形態では突起の先端は容器外側を向いているが、容器内側に向いていても良い。
<第1実施形態ダイヤセル>
図4は、この外スリーブ3の第1実施形態に係るダイヤセル30の1つを拡大して示す図であり、(a)が正面図、(b)が鉛直断面図である。この第1実施形態に係るダイヤセル30の表面形状は、図1等に示すように、それぞれ三角形状の複数の異なった角度で交差する平面からなり、図4(a)に示すように、上面31と、下面32と、左面33と、右面34から構成されている。
このダイヤセル30の高さは、図4(a)に示すように、12.5mmであり、幅は、上面31の上端の幅が下面32の下端の幅より広くなっている。また、個々のダイヤセル30は、上方に向かって拡径する逆円錐台状の胴部20に巻着される関係上、図3等に示す上段に位置するダイヤセル30の方が、下段に位置するダイヤセル30より幅が広くなっている。本実施形態では、最下段のダイヤセル30の下面32の幅は、10.5mm程度であり、最上段のダイヤセル30の下面32の幅は、12.0mm程度となっている。
また、図4(b)に示すように、ダイヤセル30の上面31と下面32は、異なる傾斜角度で鈍角(159.4°)に交差している。つまり、上面31の傾斜角度と、下面32の傾斜角度の差、即ち交差角度は、20.6°であり、ダイヤセル30の突起の高さが、1.14mmとなっている。このような交差角度の付いた平面からなるダイヤセル30の突起の表面形状により、後述の照明の反射角度の顕著な相違を生み出し、輝度差(コントラスト)が生じる。
なお、図示しないが、左面33と、右面34も同様に交差角度は、20.6°であり、左面33と、右面34でもダイヤセル30の突起の表面形状によるコントラストが生じる。
<第2実施形態ダイヤセル>
次に、図5を用いて、前述の第1実施形態に係るダイヤセル30の別例である第2実施形態に係るダイヤセル30’について説明する。ダイヤセル30’がダイヤセル30と相違する点は、その突起の突出高さ等だけであるので、その点について主に説明し、その他は、説明を省略する。
ダイヤセル30’は、ダイヤセル30と同様に、それぞれ三角形状の複数の異なった角度で交差する平面からなり、図5(a)に示すように、上面31’と、下面32’と、左面33’と、右面34’から構成されている。
ダイヤセル30’の上面31’と下面32’は、図5(b)に示すように、交差角度13.2°で鈍角(166.8°)に交差しており、ダイヤセル30’の突起の突出高さは、0.72mmとなっている。また、ダイヤセル30’の左面33’と、右面34’の交差角度も13.2°となっている。
[輝度測定方法]
次に、図6〜図10を用いて、アイキャッチ性(視認性)の人間工学的な定量化の一手法として外スリーブ(紙容器)の輝度差を測定する輝度測定方法を説明する。
アイキャッチ性(視認性)は、主観的要素が強く、定量的に把握することが困難であった。しかし、人間工学的には、人間の視覚は、コントラストが強い程、即ち、物品の輝度差が大きい程視認し易いことが知られており、本願発明者らは、外スリーブ(紙容器)の輝度差を測定することにより、アイキャッチ性(視認性)を定量的に把握できるものと考え、次のような実験を行った。
<輝度測定装置>
先ず、図6、図7を用いて、輝度測定装置について説明する。輝度測定装置は、内部を一定照度に保つことが可能なドーム照明Dと、このドーム照明D内に設置された測定対象であるワークWを撮影するカメラCaと、このカメラCaで撮影した画像を解析するコンピュータPCと、ドーム照明Dに電気的に接続する直流電源DCなど、から構成されている。この輝度測定装置は、極力不必要な反射を防ぐため黒色の台上に設置される。
(ドーム照明)
ドーム照明Dとしては、シーシーエス株式会社製の型番HPD−250SWのドーム照明を用いた。このドーム照明Dは、内径:105mm×外径:133mm×高さ:131.5mmで頂部に撮影用の直径50mmの孔が穿設された照明であり、面発光により内部の照度を一定に保つことができる構造となっている。
このドーム照明Dの光源は、ちらつき防止のため白色のLEDが採用されており、24Vの直流電源DCで作動し、最大37Wで発光する。
(カメラ)
カメラCaは、半導体素子からなるCCDイメージセンサを搭載したCCDカメラであり、35°の角度レンズが装着され、三脚等に吊り下げられることにより、台上からCCDイメージセンサまでの距離が760mmとなる高さに設置されている。
(コンピュータ)
コンピュータPCは、後述のソフトが動作可能な一般的なコンピュータ(例えば、パーソナルコンピュータ)であれば良く、前述のカメラCaを制御する録画像ソフト((有)HI−LAND製 ソフト名:ELF)と、撮影した画像を解析・加工する解析ソフト((有) HI−LAND製 ソフト名:Analysis)がインストールされている。
(ワーク)
また、輝度の測定対象であるワークWとしては、突起の突出高さやカットが相違する前述のダイヤセル30と略相似形のエンボス加工が施された前述の外スリーブ3と同様の5サイズの外スリーブのブランクと、エンボス加工が施されていない外スリーブのブランクと、従来の互いに離間した飛び飛びの曲面エンボス加工が施された外スリーブのブランクの、計7種類を、原紙メーカ2社分それぞれ用意した。なお、原紙メーカによりエンボス加工の突起の高さも微妙に相違しているため、用意したワークWは、全部で13種類となっている。
(輝度の測定)
輝度の測定は、前述の輝度測定装置を用いて、照明をつけずにドーム照明D外の環境を暗くするとともに、ドーム照明D内の照度を1100ルクス(lux)に設定して、録画像ソフトを用いコンピュータPCを介してカメラCaを制御し、シャッタースピードを1/250秒、ゲイン(Gain)0dB(デシベル)にコントロールして撮影した。また、撮影対象であるワークWを、ドーム照明D内に水平面に対して0,30,60°で傾斜させた状態でそれぞれ種類ごと10回ずつ撮影した。
そして、解析ソフトを用いてコンピュータPCにより撮影した画像を解析した。コンピュータPCでは、撮影した画像の中央の1つのセルを抽出し、図8に示すように、前述のダイヤセル30(ダイヤセル30’)の中心線に沿った9点において輝度を解析して出力した。この出力を10画像分、即ち10回繰り返し、平均値、最大値、最小値、輝度差等を算出し、測定値とした。
<輝度測定結果>
この輝度測定方法で測定した結果を加工写真にして図9に示す。カラー写真をグレースケール化しているので、少し判別しにくいが、基本的に、図9において、色が濃い程輝度が高いと判定(測定)されている。図9から明らかなように、ワークWを60°で傾斜して測定した場合が輝度差(コントラスト)が大きいことが判る。
この測定結果で最も大きな輝度差がついた太線内の2つの加工写真を抜き出し、図10に示す。(1)の加工写真(図9のダイヤカット1.5mmエンボス高さ0.72mm)が、前述の第2実施形態に係るダイヤセル30’のエンボス加工が施された外スリーブ3’のブランクをドーム照明D内に水平面に対して60°で傾斜させた状態で撮影・測定したものであり、(2)の加工写真(図9のダイヤカット2.0mmエンボス高さ1.14mm)が、前述の第1施形態に係るダイヤセル30のエンボス加工が施された外スリーブ3のブランクをドーム照明D内に水平面に対して60°で傾斜させた状態で撮影・測定したものである。なお、従来の曲面エンボス加工で突起の高さが0.64mmのものを参考として(3)の加工写真を掲示している。
また、解析ソフトを用いてコンピュータPCによりカメラCaで撮影した画像を解析して算出した10回分の輝度の平均値、最大値、最小値、輝度差を、図10に相当するワークの分について、出力して表にまとめたのが次の表1である。
図10、表1から明らかなように、第1実施形態に係るダイヤセル30を有する外スリーブ3の方が、第2実施形態に係るダイヤセル30’を有する外スリーブ3’より輝度差(R)が大きくなっており、アイキャッチ性(視認性)が高い。また、従来の外スリーブ、即ち、複数の平面が異なった角度で交差する表面形状を有したダイヤセルではない、飛び飛びの曲面突起からなる従来の曲面エンボス(突出高さ:0.64mm)加工が施された外スリーブと、外スリーブ3と、を比べると、輝度差(R)において2倍程の差が見られる。
以上説明したように、本発明の実施形態に係る紙容器1によれば、ダイヤセル30の上面31は、反射角度が分散される曲面と相違して反射角度が分散されずに均一な平面からなるため、照明等を的確に反射して高輝度の面ができる一方で、ダイヤセル30の下面32は影となり低輝度面が形成され、これらの輝度差からアイキャッチ性(視認性)が向上する。このため、印刷や加飾フィルムを用いることなく、無地の紙基材にエンボス加工を施すだけで、加飾性(装飾性)が付与され、紙製スリーブが巻着された紙容器の商品価値が向上する。
また、第1実施形態に係るダイヤセル30を有する外スリーブ3によれば、上面31と下面32の交差角度が20°以上となっているので、ダイヤセル30内の最高輝度点と最低輝度点との輝度差が50cd/m2以上となっており(表1参照)、さらにアイキャッチ性(視認性)や加飾性(装飾性)が向上する。
[視認性と光線の反射角度の関係]
次に、ダイヤセルの上面と内カップの側周面(胴部)の交差角度と、アイキャッチ性(視認性)との関連性について考察した点を説明する。図11は、紙容器の内カップに対するセル上面の交差角度と照明の反射角度の関係を示す反射角度説明図である。
紙容器のセルを人間が視認する場合は、光源から放射状に出た光線が、紙容器のダイヤセルの上面等に反射して、反射した光が人間の目に入った場合に紙容器のセルを視認することとなる。光源は、一般に紙容器の上方に位置しているため、内カップの側周面が鉛直面となす傾斜角度を実施形態と同じ8°と仮定して、光源が仮に紙容器から30°方向にあった場合について考察する。ここで、光源が紙容器から30°方向にあるとは、光源の中心とセル上面の図心とを結んだ線が、水平面に対して30°傾斜していることを指している。
図11は、光源が紙容器から30°方向にある点と、内カップの側周面が鉛直面となす傾斜角度が8°である点を一定として、セル上面が内カップの側周面となす交差角度を30°から徐々に小さくした場合に、反射光線の角度がどのように変化するかを図示したものである。(1)が交差角度30°、(2)が20°、(3)が15°、(4)が10°、(5)が5°である。
図11から分かるように、セル上面が内カップの側周面となす交差角度が大きい程、反射光線が視野に入り易く視認し易いと考えられる。つまり、一般に、紙容器が商品として店舗等に陳列されている状態では、人の視線より下に位置しているものと考えられる。このことから、反射光線が上方、即ち、水平より上に向いている場合は、人の目に入り易く、視認し易いと考えられる。よって、図11では、(1)の場合が最もアイキャッチ性(視認性)が高いと結論付けられる。
次に、図12を用いて、光源と紙容器の位置関係が30°ではない場合と、内カップの側周面が鉛直面となす傾斜角度が実施形態に係る8°でない場合も含めて、光線の反射角度と、セル上面の傾斜角度について考察する。ここで、図12に示すように、内カップの側周面が鉛直面となす傾斜角度をa°、各セルの上面が内カップの側周面となす交差角度をb°と仮定する。
図12に示すように、光源の中心とセル上面の図心とを結んだ線(以下中心線という)が水平面に対してc°傾斜して、セル上面が水平面に対してx°傾斜していると仮定すると、セル上面で光が反射する場合の反射光線は、セル上面の法線に対して等角に反射することから、この法線と光源の中心線とがなす角度をy°とすると、2y≦cの場合に反射光線が水平面より上方になる。
法線の傾斜角度は、(x+90)度であるから、この法線の傾斜角度(x+90)から光源の中心線の傾斜角度((90−c)+90)度を引くと、法線と光源の中心線とがなす角度をyが求まる。即ち、y=x+90−((90−c)+90)=x+c−90となる。
次に、y=x+c−90を先ほどの、2y≦c代入して整理すると、
2x≦180−cとなる。また、三角形の内角の和は、180°であることから、前述の仮定より、x=90−b+aである。
2x≦180−cにx=90−b+aを代入して整理すると次式となる。
よって、前式を満たせば、セル上面で反射する反射光線が水平面より上方に向くこととなり、視線より下に位置している紙容器のアイキャッチ性(視認性)が向上すると結論付けられる。つまり、前式を満たせば、セルの上面は、照明からの光を紙容器の陳列高さより上方へ反射するため、紙容器の一般的な商品陳列状態において上方から紙容器を視認する看者にとっては高輝度面として視認される。一方、各セルの下面は、照明からの光をそれより下方に反射するため、各セルの上面と下面で輝度差、即ちコントラストが生まれ、看者に高輝度面がはっきりと視認されて、さらにアイキャッチ性(視認性)や加飾性(装飾性)が向上する。
[空間周波数特性]
次に、空間周波数特性を考慮してエンボス加工によるセルの大きさとアイキャッチ性(視認性)との関連性について考察した点を説明する。
空間周波数特性とは、日常の視覚をより現実的・定量的に評価する手段であり、人間の視覚において空間周波数の相対感度が、図13(a)に示すように、高い空間周波数域と低い空間周波数域があることを指している。
ここで空間周波数とは、図13(b)に示すように、視野1°の範囲に見える縞模様の数である。人間の明暗の空間周波数特性によれば、図13(a)に示すように、視野1°に対して3個の縞模様(3cycles/degree)が最も視認し易く、視野1°に対して10個の縞模様(10cycles/degree)になると縞模様であるか否かの識別が極端にできなくなるということが分かる。
この空間周波数特性を考慮してエンボス加工によるセルの大きさとアイキャッチ性(視認性)との関連性について考察する。縞模様をダイヤセルの最高輝度点と最低輝度点の間隔に置き換えて、空間周波数特性を考慮すると、視野1°に対してこの最高輝度点と最低輝度点との間隔が3個入る程度離れた距離からダイヤセルを見た場合に最も相対感度が高く、アイキャッチ性(視認性)が高いと結論付けられる。
しかし、店舗等において紙容器を商品として陳列状態で探す場合、その視認距離は、店舗の大きさに関係なく1m〜2.5m程度と考えられる。よって、視認距離ではなく、明暗の間隔を変数として考えると、図14に示すように、明暗の間隔(エンボスセルの一辺の間隔)、即ち、最高輝度点と最低輝度点との間隔が6mm〜14mmであれば、陳列状態におけるアイキャッチ性(視認性)が高いと結論付けられる。
つまり、外スリーブの各セルの最高輝度点と最低輝度点の間隔を6mm以上14mm以下とすると、空間周波数特性を考慮した肉眼で最もコントラスト感度が良くなる範囲が、外スリーブから1m〜2.5m程度離れた位置から観察した場合となり、実際の商品陳列状態で観察した場合に合致するため、実際の商品陳列状態でのアイキャッチ性(視認性)が向上する。
以上、本発明の実施形態に係る紙容器用紙製スリーブ及び紙容器について詳細に説明したが、前述した又は図示した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたって具体化した一実施形態を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
特に、本発明の実施形態に係る紙容器用紙製スリーブとして、扇形のブランクからエンボス加工され、逆円錐台状に成形された胴部を有する内カップに巻着するものを例示して説明したが、本発明に係る紙容器用紙製外スリーブは逆円錐台状のものに巻着される場合に限られず、一周する一続きの曲面を有し、この曲面にエンボス加工を施すことにより略同形状のセルが隙間なく連なって形成された紙容器用の紙製スリーブであれば、適用することができる。
1 :紙容器
2 :内カップ
20 :胴部
21 :底部
3 :外スリーブ(スリーブ)
30,30’ :ダイヤセル
31,31’ :上面
32,32’ :下面
33,33’ :左面
34,34’ :右面
D :ドーム照明
Ca :カメラ
PC :コンピュータ
DC :直流電源
W :ワーク

Claims (6)

  1. 一周する一続きの曲面を有し、この曲面にエンボス加工を施すことにより略同形状のセルが隙間なく連なって形成された紙容器用の紙製スリーブであって、
    前記各セルは、複数の平面が異なった角度で交差する表面形状を有した突起を備えていること
    を特徴とする紙容器用紙製スリーブ。
  2. 前記表面形状は、交差する平面同士の交差角度が20°以上であること
    を特徴とする請求項1に記載の紙容器用紙製スリーブ。
  3. 面発光で内部を一定照度に保つことが可能なドーム照明内に水平面に対して60°傾斜した状態で設置され、前記ドーム照明内の照度を1100ルクスに設定したときに、前記ドーム照明の中央上方から測定した前記表面形状で反射する前記各セル内の最高輝度点と最低輝度点との輝度差が50cd/m2以上となっていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の紙容器用紙製スリーブ。
  4. 前記各セルの最高輝度点と最低輝度点の間隔が6mm以上14mm以下となっていること
    を特徴とする請求項3に記載の紙容器用紙製スリーブ。
  5. 上方に向かって拡径する内カップの外周に前記請求項1ないし4のいずれかに記載の紙容器用紙製スリーブが巻着されていることを特徴とする紙容器。
  6. 前記内カップの側周面が鉛直面となす傾斜角度をa°、前記各セルの前記表面形状を形成する最上面が前記内カップの側周面となす交差角度をb°、光源の中心線が水平面となす照明角度をc°とした場合、交差角度bが次式を満たすこと
    を特徴とする請求項5に記載の紙容器。
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