JP2017030410A - ハイブリッド車 - Google Patents
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Abstract
【課題】スイッチがオープン故障を起こした場合に、サブバッテリの充電電力量の低減を抑制しつつ、エンジンのクランキングを行うことが可能な技術を提供する。
【解決手段】ハイブリッド車は、システムメインリレーのオープン故障が検出された場合(S12でYES)、第1回路をDC−ACコンバータとして動作させ(S16)、第2回路をAC−DCコンバータとして動作させる(S18)ことによって、メインバッテリから供給される電力を利用してモータがエンジンをクランキングする(S20)。
【選択図】図3
【解決手段】ハイブリッド車は、システムメインリレーのオープン故障が検出された場合(S12でYES)、第1回路をDC−ACコンバータとして動作させ(S16)、第2回路をAC−DCコンバータとして動作させる(S18)ことによって、メインバッテリから供給される電力を利用してモータがエンジンをクランキングする(S20)。
【選択図】図3
Description
本明細書が開示する技術は、走行用のモータとエンジンを共に備えるハイブリッド車に関する。
特許文献1に、エンジンと、エンジンをクランキング可能なモータと、モータに電力を供給可能な電力制御ユニットと、メインバッテリと、メインバッテリと電力制御ユニットを接続するメイン電源配線と、メイン電源配線を開路または閉路するスイッチと、メインバッテリより低電圧のサブバッテリと、サブバッテリに接続されたサブ電源配線と、スイッチよりも電力制御ユニット側のメイン電源配線とサブ電源配線の間を接続しており、サブ電源配線からメイン電源配線へ昇圧して電力を供給する昇圧動作が可能なDC−DCコンバータを備える車両が開示されている。車両では、メインバッテリの故障が検出された場合に、DC−DCコンバータが昇圧動作をすることで、サブバッテリから供給される電力を利用してモータがエンジンをクランキングする。この車両では、メインバッテリに故障が発生した場合でも、サブバッテリから電力制御ユニットに電力を供給して、エンジンをクランキングすることができる。
上記のような車両では、メインバッテリには異常がないものの、メイン電源配線のスイッチにオープン故障、即ち、スイッチがメイン電源配線を開路した状態で動作できなくなる状況が生じると、メインバッテリからメイン電源配線を介して電力制御ユニットへ電力を供給できなくなる。この場合、特許文献1の車両では、DC−DCコンバータが昇圧動作をすることによって、サブバッテリから電力制御ユニットへ電力を供給して、エンジンをクランキングする。しかしながら、サブバッテリの充電電力量が少ない状況では、サブバッテリの電力を利用してエンジンをクランキングすることができない場合がある。
本明細書では、サブバッテリの充電電力量が少ない状況でスイッチがオープン故障を起こした場合にも、エンジンのクランキングを行うことができる技術を提供する。
本明細書が開示する車両は、エンジンと、走行に利用され、エンジンをクランキング可能なモータと、モータに電力を供給可能な電力制御ユニットと、メインバッテリと、メインバッテリに接続されているメイン電源配線と、メイン電源配線を開路または閉路するスイッチと、メインバッテリより低電圧のサブバッテリと、サブバッテリに接続されているサブ電源配線と、第1コイルと第2コイルと第3コイルを含むトランスと、スイッチよりもメインバッテリ側のメイン電源配線と第1コイルを接続する第1回路と、スイッチよりも電力制御ユニット側のメイン電源配線と第2コイルを接続する第2回路と、サブ電源配線と第3コイルを接続する第3回路と、制御装置を備える。第1回路がDC−ACコンバータの機能を有する。第2回路がAC−DCコンバータの機能を有する。制御回路は、スイッチにオープン故障が発生した場合に、第1回路のDC−ACコンバータを動作させてトランスと第2回路のAC−DCコンバータを介してメインバッテリからモータへ電力を供給する。モータが供給される電力を利用してエンジンをクランキングする。
上記の車両では、第1回路と第2回路と第3回路とトランスとを利用して、メイン電源配線とサブ電源配線の間で電力を融通し合うことができる。このため、電力に余裕がある箇所から電力が必要な箇所に電力を融通し合うことができる。スイッチのオープン故障が発生した場合には、スイッチよりもメインバッテリ側のメイン電源配線から供給される電力を、第1回路とトランスの第1コイルと第2コイルと第2回路とを介して、スイッチよりも電力制御ユニット側のメイン電源配線に供給することができる。この構成によると、サブバッテリからスイッチよりも電力制御ユニット側のメイン電源配線に電力を供給しなくても、エンジンをクランキングすることができる。これにより、サブバッテリの充電電力量が少ない状況でも、エンジンをクランキングすることができる。
本明細書が開示する技術の詳細およびさらなる改良は発明を実施するための形態の欄において詳細に説明する。
図1に示す本実施例のハイブリッド車2は、メインバッテリ4の電力を利用して走行することもできるし、エンジン100を利用して走行することもできる。メインバッテリ4の電力を利用して走行する場合、ハイブリッド車2は、メインバッテリ4から供給される電力により第2モータ8を駆動し、第2モータ8の動力によって駆動輪(図示せず)を回転させる。エンジン100を利用して走行する場合には、ハイブリッド車2は、第1モータ6をセルモータとして使用しエンジン100を始動させる。そして、ハイブリッド車2は、動力分割機構102によって、エンジン100が発生させた動力の一部を駆動輪に伝達する一方、エンジン100の動力の残りを第1モータ6に伝達させて、第1モータ6に発電させる。第1モータ6で発電した電力は、第2モータ8に供給して駆動輪の回転に利用することもできるし、メインバッテリ4に充電することもできる。なお、エンジン100を利用して走行している際に、さらにメインバッテリ4からも第2モータ8に電力を供給して、駆動輪を回転させることも可能である。以下では、メインバッテリ4から電力を供給することなく、エンジン100のみを利用して走行することを、バッテリレス走行ともいう。走行中のハイブリッド車2が減速する際には、第2モータ8で回生発電し、第2モータ8で発電した電力をメインバッテリ4に充電することができる。
ハイブリッド車2は、モータ6、8とエンジン100と動力分割機構102の他に、電源システム1を備える。電源システム1は、メインバッテリ4と、サブバッテリ22と、電力制御ユニット(PCU)12と、第1回路28と、第2回路30と、第3回路32と、トランス36と、メイン電源配線10と、サブ電源配線24と、電子制御ユニット(ECU)60を備える。メインバッテリ4は、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の二次電池である。本実施例では、メインバッテリ4の電圧は300V程度である。メインバッテリ4の電圧は、電圧センサ50で計測されている。ハイブリッド車2は、エンジン100の動力を用いて第1モータ6で発電し、第1モータ6で発電した電力をメインバッテリ4に充電することができる。また、走行中のハイブリッド車2が減速する際に、第2モータ8で回生発電し、第2モータ8で発電した電力をメインバッテリ4に充電することもできる。
メインバッテリ4は、メイン電源配線10を介して、PCU12に接続されている。メイン電源配線10は、メインバッテリ4の正極端子に接続された正極線10aと、メインバッテリ4の負極端子に接続された負極線10bを備えている。
PCU12は、メインバッテリ4と第1モータ6および第2モータ8の間に設けられている。PCU12は、平滑コンデンサ14と、コンバータ16と、インバータ18を備えている。平滑コンデンサ14は、メイン電源配線10の電圧を平滑化する。平滑コンデンサ14の電圧は、電圧センサ53で計測されている。コンバータ16は、メインバッテリ4から供給される電力の電圧を、必要に応じて第1モータ6や第2モータ8の駆動に適した電圧まで昇圧する。また、コンバータ16は、第1モータ6や第2モータ8が発電した電力の電圧を、メインバッテリ4への充電に適した電圧まで降圧することもできる。本実施例では、第1モータ6や第2モータ8の駆動に用いる電圧は600V程度である。インバータ18は、メインバッテリ4から供給される直流電力を、第1モータ6や第2モータ8の駆動のための三相交流電力に変換する。また、インバータ18は、第1モータ6や第2モータ8が発電した三相交流電力を、メインバッテリ4へ充電するための直流電力に変換することもできる。
メインバッテリ4とPCU12の間には、システムメインリレー(SMR)20が設けられている。SMR20は、メイン電源配線10の正極線10aの導通と非導通を切り換えるスイッチ20aと、メイン電源配線10の負極線10bの導通と非導通を切り換えるスイッチ20bを備えている。すなわち、SMR20は、メイン電源配線10を開路または閉路することによって、メイン電源配線10の導通と非導通を切り換える。
ハイブリッド車2は、メインバッテリ4よりも低電圧のサブバッテリ22を備えている。サブバッテリ22は、鉛電池等の二次電池である。本実施例では、サブバッテリ22の電圧は13V〜14.5V程度である。サブバッテリ22の電圧は、電圧センサ54で計測されている。サブバッテリ22は、サブ電源配線24を介して、パワーステアリングやエアコン等の補機26に接続されている。サブ電源配線24の電流値は、電流センサ52で計測されている。
SMR20よりもメインバッテリ4側のメイン電源配線10とトランス36の第1コイル36cの間に第1回路28が接続されている。後に詳述するが、トランス36は、第1コイル36cの他に、第2コイル36aと第3コイル36bを備える。SMR20よりもPCU12側のメイン電源配線10と第2コイル36aとの間に第2回路30が接続されている。また、サブ電源配線24と第3コイル36bとの間に第3回路32が接続されている。SMR20よりもメインバッテリ4側のメイン電源配線10は、第1回路28とトランス36と第3回路32を介して、サブ電源配線24に接続されている。第1回路28とトランス36と第3回路32の組合せは、メイン電源配線10からサブ電源配線24へ降圧して電力を供給する降圧動作を行うこともできるし、サブ電源配線24からメイン電源配線10へ昇圧して電力を供給する昇圧動作を行うこともできる。第1回路28とトランス36と第3回路32の組合せは、いわゆる双方向DC−DCコンバータであり、昇降圧DC−DCコンバータということができる。なお、第1回路28とトランス36と第3回路32の組合せは、サブ電源配線24からメイン電源配線10へ昇圧して電力を供給する昇圧動作を行わなくてもよい。
SMR20よりもPCU12側のメイン電源配線10とサブ電源配線24は、第2回路30とトランス36と第3回路32を介して接続されている。第2回路30とトランス36と第3回路32の組合せは、SMR20よりもPCU12側のメイン電源配線10からサブ電源配線24へ降圧して電力を供給する降圧動作を行うこともできるし、サブ電源配線24からSMR20よりもPCU12側のメイン電源配線10へ昇圧して電力を供給する昇圧動作を行うこともできる。即ち、第2回路30とトランス36と第3回路32の組合せは、いわゆる双方向DC−DCコンバータであり、昇降圧DC−DCコンバータということができる。
さらに、SMR20よりもメインバッテリ4側のメイン電源配線10とSMR20よりもPCU12側のメイン電源配線10は、第1回路28とトランス36と第2回路30を介して接続されている。第1回路28とトランス36と第2回路30の組合せは、SMR20よりもメインバッテリ4側のメイン電源配線10からSMR20よりもPCU12側のメイン電源配線10へ電力を供給する供給動作を行うこともできるし、SMR20よりもPCU12側のメイン電源配線10からSMR20よりもメインバッテリ4側のメイン電源配線10へ電力を供給する供給動作を行うこともできる。なお、第1回路28とトランス36と第2回路30の組合せは、SMR20よりもPCU12側のメイン電源配線10からSMR20よりもメインバッテリ4側のメイン電源配線10へ電力を供給する供給動作を行わなくてもよい。
電源システム1では、第1回路28、第2回路30及び第3回路32が動作することによって、SMR20の導通/非導通に関わらず、メイン電源配線10とサブ電源配線24との間で電力を融通し合うことができる。具体的には、第2回路30とトランス36と第3回路32の組合せが降圧動作を行うことで、第1モータ6や第2モータ8が発電した電力をサブバッテリ22に充電することができる。また、第2回路30とトランス36と第3回路32の組合せが昇圧動作を行うことで、サブバッテリ22の電力を利用して第1モータ6や第2モータ8を駆動することができる。また、第1回路28とトランス36と第3回路32の組合せが降圧動作を行うことで、メインバッテリ4からの電力をサブバッテリ22に充電することができる。また、第1回路28とトランス36と第3回路32の組合せが昇圧動作を行うことで、サブバッテリ22からの電力をメインバッテリ4に充電することができる。さらに、SMR20が非導通であっても、第1回路28とトランス36と第2回路30の組合せが供給動作を行うことで、メインバッテリ4からの電力をサブ電源配線24を介さずにPCU12に供給することもできるし、第1モータ6や第2モータ8が発電した電力をメインバッテリ4に充電することもできる。
図2に、第1〜第3回路28、30、32とトランス36の概略の構成を示す。第1〜第3回路28、30、32とトランス36は、1個の筐体58に収容されている。第1回路28は、接続配線78を介して、メイン電源配線10に接続されている。第2回路30は、接続配線70を介して、メイン電源配線10に接続されている。
第1回路28は、フィルタ44と、スイッチング回路46と、逆流防止スイッチ45を備える。フィルタ33は、コンデンサ44aを備える。フィルタ44は、メイン電源配線10側でのノイズの発生を抑制する。逆流防止スイッチ45は、スイッチング素子のオンとオフを切り替えることによって、第1回路28からメインバッテリ4側のメイン電源配線10に電力が供給可能な状態(即ちスイッチング素子がオンの状態)と不可能な状態(即ちスイッチング素子がオフの状態)を切り換える。
スイッチング回路46は、スイッチング素子46a、46b、46c、46dと、それぞれのスイッチング素子46a、46b、46c、46dに並列に接続された還流ダイオード46e、46f、46g、46hを備えている。スイッチング素子46aとスイッチング素子46bは直列に接続されており、スイッチング素子46cとスイッチング素子46dは直列に接続されている。
スイッチング回路46は、トランス36に接続されている。トランス36は、3個のコイル36a、36b、36cを備える。第1コイル36cは、接続配線76を介して、スイッチング回路46に接続されている。即ち、第1回路28は、SMR20よりもメインバッテリ4側のメイン電源配線10と第1コイル36cを接続する。第2コイル36aは、接続配線72を介して第2回路30のスイッチング回路34に接続されている。第3コイル36bは、接続配線74を介して第3回路32のスイッチング回路38に接続されている。トランス36では、第2コイル36aから第3コイル36bへ降圧して電力を供給することもできるし、第3コイル36bから第2コイル36aへ昇圧して電力を供給することもできる。さらに、トランス36では、第1コイル36cから第3コイル36bへ降圧して電力を供給することもできるし、第3コイル36bから第1コイル36cへ昇圧して電力を供給することもできる。また、第1コイル36cから第2コイル36aへ電圧を変化させずに電力を供給することもできるし、第2コイル36aから第1コイル36cへ電圧を変化させずに電力を供給することもできる。
第1コイル36cの一端は、接続配線76を介してスイッチング素子46aとスイッチング素子46bの間に接続されており、第1コイル36cの他端は、接続配線76を介してスイッチング素子46cとスイッチング素子46dの間に接続されている。
スイッチング回路46では、スイッチング素子46a、46b、46c、46dのそれぞれのオンオフが所定のタイミングで切り替えられることによって、メイン電源配線10からスイッチング回路46に供給される直流電力を交流電力へと変換する。即ち、スイッチング回路46は、DC−ACコンバータとして機能する。また、スイッチング回路46では、ダイオード46e、46f、46g、46hによって、トランス36から供給される交流電力を直流電力に変換する。即ち、スイッチング回路46は、AC−DCコンバータ(即ち整流器)としても機能する。
第1回路28は、制御回路43によって制御されている。具体的には、制御回路43は、スイッチング回路46のスイッチング素子46a、46b、46c、46d及び逆流防止スイッチ45の動作を制御する。
第2コイル36aに接続されている第2回路30は、接続配線70を介して、メイン電源配線10に接続されている。即ち、第2回路30は、SMR20よりもPCU12側のメイン電源配線10と第2コイル36aを接続する。第2回路30は、フィルタ33と、スイッチング回路34と、逆流防止スイッチ31と、を備える。フィルタ33は、コンデンサ33aを備える。フィルタ33は、メイン電源配線10側でのノイズの発生を抑制する。逆流防止スイッチ31は、スイッチング素子のオンとオフを切り替えることによって、第2回路30からPCU12側のメイン電源配線10に電力が供給可能な状態(即ちスイッチング素子がオンの状態)と不可能な状態(即ちスイッチング素子がオフの状態)を切り換える。
スイッチング回路34は、スイッチング素子34a、34b、34c、34dと、それぞれのスイッチング素子34a、34b、34c、34dに並列に接続された還流ダイオード34e、34f、34g、34hを備えている。スイッチング素子34aとスイッチング素子34bは直列に接続されており、スイッチング素子34cとスイッチング素子34dは直列に接続されている。第2コイル36aの一端は、接続配線72を介してスイッチング素子34aとスイッチング素子34bの間に接続されており、第2コイル36aの他端は、接続配線72を介してスイッチング素子34cとスイッチング素子34dの間に接続されている。
スイッチング回路34では、スイッチング素子34a、34b、34c、34dのそれぞれのオンオフが所定のタイミングで切り替えられることによって、メイン電源配線10からスイッチング回路34に供給される直流電力を交流電力へと変換する。即ち、スイッチング回路34は、DC−ACコンバータとして機能する。また、スイッチング回路34では、ダイオード34e、34f、34g、34hによって、トランス36から供給される交流電力を直流電力に変換する。即ち、スイッチング回路34は、AC−DCコンバータ(即ち整流器)としても機能する。
第3コイル36bに接続されている第3回路32は、サブ電源配線24に接続されている。即ち、第2回路32は、サブ電源配線24と第3コイル36bを接続する。第3回路32は、フィルタ40と、スイッチング回路38と、逆流防止スイッチ41と、を備える。フィルタ40は、インダクタ40aとコンデンサ40bを備えている。フィルタ40は、サブ電源配線24側でのノイズの発生を抑制する。逆流防止スイッチ41は、スイッチング素子のオンとオフを切り替えることによって、第3回路32からサブ電源配線24に電力が供給可能な状態(即ちスイッチング素子がオンの状態)と不可能な状態(即ちスイッチング素子がオフの状態)を切り換える。
スイッチング回路38は、スイッチング素子38a、38b、38c、38dと、それぞれのスイッチング素子38a、38b、38c、38dに並列に接続された還流ダイオード38e、38f、38g、38hと、インダクタ38iと、コンデンサ38jを備えている。スイッチング素子38aとスイッチング素子38bは直列に接続されており、スイッチング素子38cとスイッチング素子38dは直列に接続されている。第3コイル36bの一端は、接続配線74を介してスイッチング素子38aとスイッチング素子38bの間に接続されており、第3コイル36bの他端は、接続配線74を介してスイッチング素子38cとスイッチング素子38dの間に接続されている。
スイッチング回路38では、スイッチング素子38a、38b、38c、38dのそれぞれのオンオフが所定のタイミングで切り替えられることによって、サブ電源配線24からスイッチング回路38に供給される直流電力を交流電力へと変換する。即ち、スイッチング回路38は、DC−ACコンバータとして機能する。また、スイッチング回路38では、ダイオード38e、38f、38g、38hによって、トランス36から供給される交流電力を直流電力に変換する。即ち、スイッチング回路38は、AC−DCコンバータ(即ち整流器)としても機能する。
第2回路30と第3回路32は、制御回路42によって制御される。具体的には、制御回路42は、第2回路30のスイッチング回路34のスイッチング素子34a、34b、34c、34d及び逆流防止スイッチ31と、第3回路32のスイッチング回路38のスイッチング素子38a、38b、38c、38d及び逆流防止スイッチ41の動作を制御する。
次いで、第1〜第3回路28、30、32の動作について説明する。最初に、第2回路30と第3回路32とが動作することによって、第2回路30とトランス36と第3回路32との組合せが降圧動作を実行する場合を説明する。第2回路30とトランス36と第3回路32との組合せが降圧動作を実行する際には、第2回路30のスイッチング回路34においてスイッチング素子34a、34b、34c、34dが動作してDC−ACコンバータとして機能することによって、メイン電源配線10から供給される直流電力を交流電力へと変換する。そして、変換された交流電圧をトランス36において降圧して、第3回路32のスイッチング回路38がAC−DCコンバータとして機能することによって交流電力から直流電力へと変換する。この場合には、スイッチング回路38では、還流ダイオード38e、38f、38g、38hによる整流と、インダクタ38iおよびコンデンサ38jによる平滑化がなされる。これによって、メイン電源配線10からサブ電源配線24へ降圧して電力を供給することができる。なお、スイッチング回路38がAC−DCコンバータとして機能する際に、スイッチング素子38a、38b、38c、38dのそれぞれは、並列に接続されている還流ダイオード38e、38f、38g、38hに電流が流れる間オンされる。これにより、還流ダイオード38e、38f、38g、38hに流れる電流を低減させることができる。
次いで、第2回路30と第3回路32とが動作することによって、第2回路30とトランス36と第3回路32との組合せが昇圧動作を実行する場合を説明する。第2回路30とトランス36と第3回路32との組合せが昇圧動作を実行する際には、第3回路32のスイッチング回路38においてスイッチング素子38a、38b、38c、38dが動作してDC−ACコンバータとして機能することによって、サブ電源配線24から供給される直流電力から交流電力へと変換する。そして、変換された交流電圧をトランス36において昇圧して、第2回路30のスイッチング回路34がAC−DCコンバータとして機能することによって交流電力から直流電力へと変換する。この場合には、スイッチング回路34では、還流ダイオード34e、34f、34g、34hによる整流がなされ、フィルタ33において平滑化がなされる。これによって、サブ電源配線24からメイン電源配線10へ昇圧して電力を供給することができる。なお、スイッチング回路34がAC−DCコンバータとして機能する際に、スイッチング素子34a、34b、34c、34dのそれぞれは、並列に接続されている還流ダイオード34e、34f、34g、34hに電流が流れる間オンされる。これにより、還流ダイオード34e、34f、34g、34hに流れる電流を低減させることができる。
第2回路30とトランス36と第3回路32との組合せの昇降圧動作中では、第1回路28の逆流防止スイッチ45を第1回路28からメインバッテリ4側のメイン電源配線10に供給不可能な状態に維持することによって、メインバッテリ4側のメイン電源配線10に意図せずに電力が供給されることを防止することができる。
次いで、第1回路28と第3回路32とが動作することによって、第1回路28とトランス36と第3回路32との組合せが降圧動作を実行する場合を説明する。第1回路28とトランス36と第3回路32との組合せが降圧動作を実行する際には、第1回路28のスイッチング回路46においてスイッチング素子46a、46b、46c、46dが動作してDC−ACコンバータとして機能することによって、メイン電源配線10から供給される直流電力から交流電力へと変換する。そして、変換された交流電圧をトランス36において降圧して、第3回路32のスイッチング回路38がAC−DCコンバータとして機能することによって交流電力から直流電力へと変換する。この場合には、スイッチング回路38は、第2回路30とトランス36と第3回路32との組合せが降圧動作を実行する場合と同様に動作する。これによって、メイン電源配線10からサブ電源配線24へ降圧して電力を供給することができる。
次いで、第1回路28と第3回路32とが動作することによって、第1回路28とトランス36と第3回路32との組合せが昇圧動作を実行する場合を説明する。第1回路28とトランス36と第3回路32との組合せが昇圧動作を実行する際には、第3回路32のスイッチング回路38は、第2回路30とトランス36と第3回路32との組合せの昇圧動作の場合と同様に、DC−ACコンバータとして機能することによって、サブ電源配線24から供給される直流電力から交流電力へと変換する。そして、変換された交流電圧をトランス36において昇圧して、第1回路28のスイッチング回路46がAC−DCコンバータとして機能することによって交流電力から直流電力へと変換する。この場合には、スイッチング回路46では、還流ダイオード46e、46f、46g、46hによる整流がなされ、フィルタ44において平滑化がなされる。これによって、サブ電源配線24からメイン電源配線10へ昇圧して電力を供給することができる。なお、スイッチング回路46がAC−DCコンバータとして機能する際に、スイッチング素子46a、46b、46c、46dのそれぞれは、並列に接続されている還流ダイオード46e、46f、46g、46hに電流が流れる間オンされる。これにより、還流ダイオード46e、46f、46g、46hに流れる電流を低減させることができる。
第1回路28とトランス36と第3回路32との組合せの昇降圧動作中では、第2回路30の逆流防止スイッチ31を第2回路30からPCU12側のメイン電源配線10に供給不可能な状態に維持することによって、PCU12側のメイン電源配線10に意図せずに電力が供給されることを防止することができる。
次いで、第1回路28と第2回路30とが動作することによって、第1回路28とトランス36と第2回路30との組合せが供給動作を実行する場合を説明する。第1回路28とトランス36と第2回路30との組合せが供給動作を実行する際には、第1回路28のスイッチング回路46は、第1回路28とトランス36と第3回路32との組合せが降圧動作を実行する場合と同様に、DC−ACコンバータとして機能することによって、メイン電源配線10から供給される直流電力から交流電力へと変換する。そして、変換された交流電圧をトランス36において電圧を変えずに、第2回路30のスイッチング回路34において交流電力から直流電力へと変換する。この場合には、スイッチング回路34は、第2回路30とトランス36と第3回路32との組合せが昇圧動作を実行する場合と同様に、AC−DCコンバータとして機能することによって交流電力から直流電力へと変換する。これによって、SMR20がメイン電源配線10を非導通に維持した状態で、SMR20よりもメインバッテリ4側のメイン電源配線10からSMR20よりもPCU12側のメイン電源配線10へ電圧を変えずに電力を供給することができる。
また、第1回路28とトランス36と第2回路30との組合せが供給動作を実行する際に、第2回路30のスイッチング回路34が、第2回路30とトランス36と第3回路32との組合せが降圧動作を実行する場合と同様に、DC−ACコンバータとして機能することによって、メイン電源配線10から供給される直流電力から交流電力へと変換する。そして、変換された交流電圧をトランス36において電圧を変えずに、第1回路28のスイッチング回路46において交流電力から直流電力へと変換する。この場合には、スイッチング回路46は、第1回路28とトランス36と第3回路32との組合せが昇圧動作を実行する場合と同様に、AC−DCコンバータとして機能することによって交流電力から直流電力へと変換する。これによって、SMR20がメイン電源配線10を非導通に維持した状態で、SMR20よりもPCU12側のメイン電源配線10からSMR20よりもメインバッテリ4側のメイン電源配線10へ電圧を変えずに電力を供給することができる。
この供給動作中では、第3回路32の逆流防止スイッチ41を第3回路32からサブ電源配線24に供給不可能な状態に維持することによって、サブ電源配線24に意図せずに電力が供給されることを防止することができる。
上記した第1〜第3回路28、30、32の動作によって、メインバッテリ4側のメイン電源配線10とPCU12側のメイン電源配線10とサブ電源配線24の間で、電力を融通し合うことができる。この結果、車両に蓄電される電力を有効に利用することができる。
図2に示した第1〜第3回路28、30、32の具体的な回路構成はあくまでも一例であり、第2回路30と第3回路32では、メイン電源配線10からサブ電源配線24へ降圧して電力を供給する降圧動作と、サブ電源配線24からメイン電源配線10へ昇圧して電力を供給する昇圧動作が可能であれば、どのような構成のものを用いてもよい。また、第1回路28も同様に、メイン電源配線10からサブ電源配線24へ降圧して電力を供給する降圧動作と、SMR20よりもメインバッテリ4側のメイン電源配線10からSMR20よりもPCU12側のメイン電源配線10へ供給動作が可能であれば、どのような構成のものを用いてもよい。
制御回路42、43は、ECU60によって制御される。ECU60は、CPUとメモリを含む。ECU60は、電源システム1の各部12、20、42、43に接続され、メモリに格納されたプログラムに従って、各部12、20、42、43を制御する。
図1に示すハイブリッド車2では、通常は、エンジン100を始動させる際には、SMR20を閉路させて、メインバッテリ4からメイン電源配線10を介してPCU12に電力を供給する。そして、PCU12が第1モータ6に電力を供給し、第1モータ6がエンジン100をクランキングする。これによって、エンジン100を始動させることができる。
ハイブリッド車2において、SMR20にオープン故障が生じる場合がある。SMR20にオープン故障が生じた場合、SMR20はメイン電源配線10を非導通の状態で維持する。このため、SMR20にオープン故障が生じた場合、メインバッテリ4からメイン電源配線10とSMR20を介してPCU12に電力を供給することができなくなる。ハイブリッド車2は、エンジン100を停止した状態で走行可能である。このため、エンジン100が停止中にSMR20にオープン故障が生じる場合がある。この場合、エンジン100を始動させる際に、メインバッテリ4からメイン電源配線10とSMR20を介してPCU12に電力を供給することができなくなる。
本実施例のハイブリッド車2では、ハイブリッド車2が始動すると、ECU60が図3に示す処理を開始する。ハイブリッド車2が停止されるか、あるいは、図3に示す処理が終了するまでを図3の処理が実行される。
S12では、ECU60が、SMR20のオープン故障が検出されたか否かを判断する。SMR20のオープン故障が検出されるまで、S12の処理が繰り返し実行される。SMR20のオープン故障が検出された場合(ステップS12でYESの場合)、処理はステップS14へ進む。
ステップS14では、ECU60は、エンジン100が停止しているか否かを判断する。エンジン100が停止していない場合(S14でNOの場合)、処理はステップS26へ進む。一方、エンジン100が停止している場合(S14でYESの場合)、S16において、ECU60が、第1回路28のスイッチング回路46をDC−ACコンバータとして動作させるための指示を、制御回路43に送信する。この結果、スイッチング素子46a〜46dが動作することによって、スイッチング回路46がDC−ACコンバータとしての動作を開始する。
次いで、S18では、ECU60は、第2回路30の逆流防止スイッチ31をONにして、トランス36から第2回路30を介してPCU12に電力を供給可能とする。これにより、第2回路30のスイッチング回路34がAC−DCコンバータとして動作する。これによって、メインバッテリ4からPCU12への電力供給が開始される。
次いで、S20では、ECU60が、第1モータ6を駆動して、エンジン100をクランキングする。これによって、エンジン100が始動する。
エンジン100が始動すると、S22において、ECU60が、第1回路28のスイッチング回路46がDC−ACコンバータとして動作することを停止させるための指示を、制御回路43に送信する。この結果、スイッチング素子46a〜46dの動作が停止することによって、スイッチング回路46がDC−ACコンバータとしての動作を停止する。これによって、メインバッテリ4からPCU12への電力供給が停止される。
S24では、ECU60が、第2回路30の逆流防止スイッチ31をOFFにして、トランス36から第2回路30を介してPCU12に意図しない電力が供給されることを防止する。
次いで、S26では、ECU60が、バッテリレス走行を行うようにエンジン100の動作を制御する。これにより、エンジン100が発生させた動力の一部を駆動輪に伝達する一方、エンジン100の動力の残りを第1モータ6に伝達させて、第1モータ6に発電させる。次いで、S28では、ECU60が、第2回路30のスイッチング回路34をDC−ACコンバータとして動作させるための指示を、制御回路42に送信する。この結果、スイッチング素子34a〜34dが動作することによって、スイッチング回路34がDC−ACコンバータとしての動作を開始する。
次いで、S28では、ECU60は、第3回路32の逆流防止スイッチ41をONにして、トランス36から第3回路32を介してサブバッテリ22に電力を供給可能とする。これにより、第3回路32のスイッチング回路38がAC−DCコンバータとして動作する。これによって、モータ6で発電された電力をサブバッテリ22に供給する動作が開始される。S30の後、図3の処理は終了する。なお、ECU60は、サブバッテリ22の充電電力量に応じて、第2回路30のスイッチング回路34がDC−ACコンバータとして動作することを停止させるための指示を、制御回路42に送信してもよい。この構成によると、サブバッテリ22に過剰に電力が供給されることを抑制することができる。
SMR20でオープン故障が生じた状態でエンジン100をクランキングする(図3のS20参照)際には、第1回路28がDC−ACコンバータとして動作し、第2回路30がAC−DCコンバータとして動作することによって、メインバッテリ4からサブ電源配線24を介さずにPCU12に電力を供給することができる。このような構成とすることによって、サブバッテリ22の充電電力量が少ない状況であっても、エンジン100をクランキングすることができる。
また、エンジン100をクランキングし、バッテリレス走行(図3のS26参照)が開始された後には、第2回路30がDC−ACコンバータとして動作し、第3回路32がAC−DCコンバータとして動作し、トランス36が降圧することによって、バッテリレス走行中に、サブバッテリ22を充電することができる。これにより、SMR20でオープン故障が生じた後の退避走行中、すなわち、SMR20でオープン故障が生じた後にハイブリッド車2をより安全な場所に退避させるための走行中に、サブバッテリ22の充電電力量が少ないためにハイブリッド車2の補機26が動作できなくなる事態を回避することができる。
第1〜第3回路28、30、32の構成は、上記の実施例の構成に限定されない。例えば、サブ電源配線24から電力を供給しない構成を採用する場合、第3回路32は、スイッチング素子38a〜38dを有していなくてもよい。すなわち、第3回路32は、AC−DCコンバータとして機能する一方、DC−ACコンバータとして機能しなくてもよい。
さらに、PCU12側のメイン電源配線10から電力を供給しない構成を採用する場合、第2回路30は、スイッチング素子34a〜34dを有していなくてもよい。すなわち、第2回路30は、AC−DCコンバータとして機能する一方、DC−ACコンバータとして機能しなくてもよい。
また、メインバッテリ4側のメイン電源配線10に電力を供給しない構成を採用する場合、第1回路28は、DC−ACコンバータとして機能する一方、AC−DCコンバータとして機能しなくてもよい。
なお、少なくとも、第1回路28がDC−ACコンバータとして動作可能であり、第2回路30がAC−DCコンバータとして動作可能であればよい。第3回路32は、DC−ACコンバータとAC−DCコンバータの少なくとも一方で動作可能であればよい。
また、図3の処理では、ECU60は、S20の処理を実行する前に、第3回路32のスイッチング回路38がDC−ACコンバータとして動作させるための指示を、制御回路43に送信してもよい。この結果、スイッチング素子38a〜38dが動作することによって、スイッチング回路38がDC−ACコンバータとしての動作を開始してもよい。この構成によると、S18においてトランス36から第2回路30を介してPCU12に電力を供給可能となると、メインバッテリ4からPCU12へ電力を供給することができるとともに、サブバッテリ22からPCU12へ電力を供給することができる。なお、この場合、ECU60は、サブバッテリ22の充電電力量に応じて、サブバッテリ22からPCU12へ電力を供給するか否かを判断してもよい。
また、逆流防止スイッチ31、41、45の少なくとも1つは、対応するコイルと対応する電源配線との間で電力が供給されないように遮断する遮断スイッチであってもよい。例えば、逆流防止スイッチ31を遮断スイッチに置換する場合、遮断スイッチがオンである場合、第2コイル36aとPCU12側のメイン電源配線10の間で電力の供給が可能となる一方、遮断スイッチがオフである場合、第2コイル36aとPCU12側のメイン電源配線10の間で電力の供給が不可能となってもよい。
また、スイッチング回路34、38、46がAC−DCコンバータとして機能する場合、スイッチング回路34、38、46に含まれるスイッチング素子34a、34b、34c、34d、38a、38b、38c、38d、46a、46b、46c、46dは、動作せずにオフ(即ち非導通)で維持されていてもよい。
また、バッテリレス走行後に、図3のS28、S30の処理を実行せずに、図3の処理を終了してもよい。即ち、バッテリレス走行中に、サブバッテリ22に充電しなくてもよい。ECU60は、サブバッテリ22の充電電力量に応じて、バッテリレス走行中に、サブバッテリ22に充電するか否かを判断してもよい。
上記の実施例では、第1モータ6及び第2モータ8が「モータ」の一例である。しかしながら、ハイブリッド車2は、走行とクランキング兼用の1個のモータを備えていてもよい。この場合、1個のモータが「モータ」の一例である。言い換えると、「モータ」は、単体であってもよく、複数であってもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
幾つかの実施形態では、第3回路がAC−DCコンバータの機能を有し、第2回路がさらにDC−ACコンバータの機能を有してもよい。制御回路は、エンジンのクランキング後に、第2回路のDC−ACコンバータを動作させて第3回路のAC−DCコンバータを介して電力制御ユニットからサブ電源配線にモータで発電された電力を供給してもよい。この構成によると、エンジンのクランキング後の走行中、即ちスイッチのオープン故障が発生した後に退避するための走行中に、サブバッテリの充電が少なくなる状況を回避することができる。
1 :電源システム、
2 :ハイブリッド車
4 :メインバッテリ
10 :メイン電源配線
12 :PCU
14 :平滑コンデンサ
20 :SMR
22 :サブバッテリ
24 :サブ電源配線
26 :補機
28 :第1回路
30 :第2回路
31、41、45 :逆流防止スイッチ
32 :第3回路
36 :トランス
36a :第2コイル
36b :第3コイル
36c :第1コイル
2 :ハイブリッド車
4 :メインバッテリ
10 :メイン電源配線
12 :PCU
14 :平滑コンデンサ
20 :SMR
22 :サブバッテリ
24 :サブ電源配線
26 :補機
28 :第1回路
30 :第2回路
31、41、45 :逆流防止スイッチ
32 :第3回路
36 :トランス
36a :第2コイル
36b :第3コイル
36c :第1コイル
Claims (2)
- エンジンと、
前記エンジンをクランキング可能なモータと、
前記モータに電力を供給可能な電力制御ユニットと、
メインバッテリと、
前記メインバッテリに接続されているメイン電源配線と、
前記メイン電源配線を開路または閉路するスイッチと、
前記メインバッテリより低電圧のサブバッテリと、
前記サブバッテリに接続されているサブ電源配線と、
第1コイルと第2コイルと第3コイルを含むトランスと、
前記スイッチよりも前記メインバッテリ側の前記メイン電源配線と前記第1コイルを接続する第1回路と、
前記スイッチよりも前記電力制御ユニット側の前記メイン電源配線と前記第2コイルを接続する第2回路と、
前記サブ電源配線と前記第3コイルを接続する第3回路と、
制御回路を備えており、
前記第1回路がDC−ACコンバータの機能を有し、
前記第2回路がAC−DCコンバータの機能を有し、
前記制御回路は、前記スイッチにオープン故障が発生した場合に、前記第1回路の前記DC−ACコンバータを動作させて前記トランスと前記第2回路の前記AC−DCコンバータを介して前記メインバッテリから前記モータへ電力を供給し、
前記モータが供給される電力を利用してエンジンをクランキングするハイブリッド車。 - 前記第3回路がAC−DCコンバータの機能を有し、
前記第2回路がさらにDC−ACコンバータの機能を有し、
前記モータは、前記エンジンの動力を利用して発電可能であり、
前記制御回路は、前記エンジンの前記クランキング後に、前記第2回路の前記DC−ACコンバータを動作させて前記第3回路の前記AC−DCコンバータを介して前記電力制御ユニットから前記サブ電源配線に前記モータで発電された電力を供給する、請求項1に記載のハイブリッド車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015150014A JP2017030410A (ja) | 2015-07-29 | 2015-07-29 | ハイブリッド車 |
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JP2015150014A Pending JP2017030410A (ja) | 2015-07-29 | 2015-07-29 | ハイブリッド車 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017030408A (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-09 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用電源システム |
CN108183517A (zh) * | 2017-11-23 | 2018-06-19 | 全球能源互联网欧洲研究院 | 一种集中式直流充电电路及系统 |
JPWO2019244343A1 (ja) * | 2018-06-22 | 2020-12-17 | 三菱電機株式会社 | 駆動制御装置および鉄道車両用駆動装置 |
-
2015
- 2015-07-29 JP JP2015150014A patent/JP2017030410A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017030408A (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-09 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用電源システム |
CN108183517A (zh) * | 2017-11-23 | 2018-06-19 | 全球能源互联网欧洲研究院 | 一种集中式直流充电电路及系统 |
JPWO2019244343A1 (ja) * | 2018-06-22 | 2020-12-17 | 三菱電機株式会社 | 駆動制御装置および鉄道車両用駆動装置 |
US11794592B2 (en) | 2018-06-22 | 2023-10-24 | Mitsubishi Electric Corporation | Drive control device and drive device for railroad cars |
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