JP2017028980A - 電源制御装置、電源装置、画像形成装置及び電源制御方法 - Google Patents

電源制御装置、電源装置、画像形成装置及び電源制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】直流電圧の立ち上がり時間を短縮しつつ、想定時間内に直流電圧を立ち上げることができる電源制御装置、電源装置、画像形成装置及び電源制御方法を提供する。【解決手段】直流電圧を出力する直流電源と、直流電圧に交流電圧を重畳した重畳電圧、及び直流電圧のいずれかを出力する交流電源と、交流電源からの出力を一部蓄電し、電荷が蓄電されていない状態で直流電源から直流電圧が出力された場合、当該直流電圧の出力に伴い直流電源から出力される第1の直流電流の一部である第2の直流電流を蓄電する交流用バイパスコンデンサ159と、第1の直流電流の目標値及び第2の直流電流を示す値に基づいて、直流電圧の大きさを直流電源に制御させる電源制御部300と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、電源制御装置、電源装置、画像形成装置及び電源制御方法に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、一様に帯電された像担持体上に静電潜像を形成し、形成した静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成し、形成したトナー像を記録媒体に転写して定着することにより、記録媒体に画像を形成する。
また、上述したような画像形成装置において、直流電源と交流電源とを直列に接続した電源装置を用い、当該電源装置から直流電圧を転写部に印加して記録媒体への画像の転写を行うか、当該電源装置から直流電圧と交流電圧とを重畳した重畳電圧を転写部に印加して記録媒体への画像の転写を行うかを切り替え可能とする技術も知られている。
凹凸のある記録媒体の場合、凹部は凸部に比べてトナーが転写されにくいが、交流電圧が重畳された重畳電圧を用いて転写を行うことでトナー転写率を向上できるため、このような画像形成装置であれば、凹凸のある記録媒体へ画像を形成する場合であっても、画質を向上できる。
但し、このような電源装置では、交流電源からの出力が直流電源に回り込むことを防止するためのバイパスコンデンサの影響で、直流電源単体の場合に比べ、直流電源が出力する直流電圧の立ち上がりに時間を要してしまう。
このため、例えば特許文献1には、定電圧制御を行って直流電圧の出力を開始した後、定電流制御に切り替えて直流電圧の出力を行うことで、バイパスコンデンサへの電荷のチャージ時間を短縮し、直流電圧の立ち上がり時間を短縮する技術が提案されている。
しかしながら、上述したような従来技術では、定電圧制御から定電流制御に切り替えた後の残留電荷の影響で定電流制御の開始が遅れてしまうため、定電流制御が開始されるまでに電源装置から出力される直流電流が小さくなり過ぎてしまい、この影響で想定時間内に直流電圧を立ち上げることができない場合がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、直流電圧の立ち上がり時間を短縮しつつ、想定時間内に直流電圧を立ち上げることができる電源制御装置、電源装置、画像形成装置及び電源制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様にかかる電源制御装置は、直流電圧を出力する直流電源と、前記直流電圧に交流電圧を重畳した重畳電圧、及び前記直流電圧のいずれかを出力する交流電源と、前記交流電源からの出力を一部蓄電し、電荷が蓄電されていない状態で前記直流電源から前記直流電圧が出力された場合、当該直流電圧の出力に伴い前記直流電源から出力される第1の直流電流の一部である第2の直流電流を蓄電するバイパスコンデンサと、前記第1の直流電流の目標値及び前記第2の直流電流を示す値に基づいて、前記直流電圧の大きさを前記直流電源に制御させる電源制御部と、を備える。
本発明によれば、直流電圧の立ち上がり時間を短縮しつつ、想定時間内に直流電圧を立ち上げることができるという効果を奏する。
図1は、本実施形態の印刷装置の一例を示す機械的構成図である。 図2は、本実施形態の画像形成部の一例を示す機械的構成図である。 図3は、本実施形態の印刷装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。 図4は、本実施形態の二次転写電源の構成の一例を示す回路図である。 図5は、本実施形態の印刷装置が備える電源制御部の構成の一例を示すブロック図である。 図6は、本実施形態の直流電圧の立ち上がり時間を短縮する手法を説明するため、二次転写電源及び電源制御部を簡略化して示した図である。 図7は、本実施形態の直流電圧の立ち上がり時間を短縮する手法を説明するためのタイミングチャート図である。 図8は、本実施形態の比較例を示すタイミングチャート図である。 図9は、本実施形態の比較例を示すタイミングチャート図である。 図10は、本実施形態の二次転写電源が直流電圧のみを出力する場合の制御例を示すフローチャートである。 図11は、本実施形態の直流電圧の立ち上がり時間を短縮する手法を説明するため、二次転写電源及び電源制御部を簡略化して示した図である。 図12は、本実施形態の直流電圧の立ち上がり時間を短縮する手法を説明するためのタイミングチャート図である。 図13は、本実施形態の比較例を示すタイミングチャート図である。 図14は、本実施形態の比較例を示すタイミングチャート図である。 図15は、本実施形態の二次転写電源が重畳電圧を出力する場合の制御例を示すフローチャートである。 図16は、変形例1の直流電圧の立ち上がり時間を短縮する手法を説明するため、二次転写電源及び電源制御部を簡略化して示した図である。 図17は、変形例2の二次転写電源が直流電圧のみを出力する場合(交流電圧を重畳しない場合)の直流電圧の立ち上がり時間を短縮する手法を説明するため、二次転写電源及び電源制御部を簡略化して示した図である。 図18は、変形例2の二次転写電源が重畳電圧を出力する場合の直流電圧の立ち上がり時間を短縮する手法を説明するため、二次転写電源及び電源制御部を簡略化して示した図である。 図19は、変形例3の直流電圧の立ち上がり時間を短縮する手法を説明するため、二次転写電源及び電源制御部を簡略化して示した図である。 図20は、変形例4の直流電圧の立ち上がり時間を短縮する手法を説明するため、二次転写電源及び電源制御部を簡略化して示した図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明にかかる電源制御装置、電源装置、画像形成装置及び電源制御方法の実施形態を詳細に説明する。以下の実施形態では、本発明の画像形成装置を電子写真方式のカラー印刷装置、具体的には、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の4色の色成分画像を記録媒体上で重ね合わせて画像を形成する印刷装置に適用した場合を例に取り説明するが、これに限定されるものではない。
本発明の画像形成装置は、電子写真方式で画像を形成する装置であれば、カラー、モノクロを問わず適用でき、例えば、電子写真方式の複写機や複合機(MFP:Multifunction Peripheral)などにも適用できる。なお、複合機とは、印刷機能、複写機能、スキャナ機能、及びファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する装置である。
図1は、本実施形態の印刷装置1の一例を示す機械的構成図である。図1に示すように、印刷装置1は、画像形成部10Y、10M、10C、及び10Kと、中間転写ベルト60と、支持ローラ61、62と、二次転写部対向ローラ(斥力ローラ)63(負荷及び転写部の一例)と、二次転写ローラ64と、用紙カセット70と、給紙ローラ71と、搬送ローラ対72と、定着装置90と、二次転写電源200(電源装置の一例)とを、備える。
画像形成部10Y、10M、10C、及び10Kは、図1に示すように、中間転写ベルト60の移動方向(矢印a方向)の上流側から、画像形成部10Y、10M、10C、10Kの順番で中間転写ベルト60に沿って配置されている。
図2は、本実施形態の画像形成部10Yの一例を示す機械的構成図である。図2に示すように、画像形成部10Yは、感光体ドラム11Yと、帯電装置20Yと、現像装置30Yと、一次転写ローラ40Yと、クリーニング装置50Yとを、備える。画像形成部10Yは、感光体ドラム11Y上で作像プロセス(帯電工程、照射工程、現像工程、転写工程、及びクリーニング工程)を行うことにより、感光体ドラム11Y上にイエローのトナー像(色成分画像)を形成し、中間転写ベルト60に転写する。
なお、画像形成部10M、10C、及び10Kは、いずれも画像形成部10Yと共通の構成要素を備えており、画像形成部10Mは、作像プロセスを行うことによりマゼンタのトナー像を形成し、画像形成部10Cは、作像プロセスを行うことによりシアンのトナー像を形成し、画像形成部10Kは、作像プロセスを行うことによりブラックのトナー像を形成する。このため、以下では、画像形成部10Yの構成要素についての説明を主に行い、画像形成部10M、10C、及び10Kの構成要素については、画像形成部10Yの構成要素の符号に付したYに替えてそれぞれM、C、Kを付すに留め(図1参照)、その説明を省略する。
感光体ドラム11Yは、像担持体であり、矢印b方向に回転駆動する。感光体ドラム11Yは、例えば、外径60mmの有機感光体である。感光体ドラム11M、11C、及び11Kについても同様に、矢印b方向に回転駆動する。
なお、ブラック用の感光体ドラム11Kと、カラー用の感光体ドラム11Y、11M、及び11Cとを、独立して回転駆動できるようにしてもよい。これにより、モノクロ画像を形成する場合にはブラック用の感光体ドラム11Kのみを回転駆動し、カラー画像を形成する場合には感光体ドラム11Y、11M、11C、及び11Kを同時に回転駆動させることができる。
まず、帯電工程では、帯電装置20Yは、回転駆動されている感光体ドラム11Yの表面を帯電する。具体的には、帯電装置20Yは、例えばローラ形状の導電性弾性体である帯電ローラに対して直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加する。これにより、帯電装置20Yは、帯電ローラと感光体ドラム11Yとの間で直接放電を起こし、感光体ドラム11Yを所定の極性、例えば、マイナス極性に帯電する。
続いて、照射工程では、照射装置は、感光体ドラム11Yの帯電面に光変調されたレーザ光Lを照射し、感光体ドラム11Yの表面に静電潜像を形成する。この結果、レーザ光Lが照射され感光体ドラム11Yの表面部分の電位の絶対値が低下した部分が静電潜像(画像部)となり、レーザ光Lが照射されず電位の絶対値が高く保たれた部分が地肌部となる。
続いて、現像工程では、現像装置30Yは、感光体ドラム11Y上に形成された静電潜像をイエロートナーで現像し、感光体ドラム11Y上にイエローのトナー像を形成する。
現像装置30Yは、収容容器31Yと、収容容器31Yに収容された現像スリーブ32Yと、収容容器31Yに収容されたスクリュー部材33Yとを、備える。収容容器31Yには、イエロートナーとキャリアとを有する2成分現像剤が収容されている。現像スリーブ32Yは、現像剤担持体であり、収容容器31Yの開口部を介して感光体ドラム11Yと対向するように配置されている。スクリュー部材33Yは、現像剤を攪拌しながら搬送する攪拌部材である。スクリュー部材33Yは、現像スリーブ側となる現像剤の供給側と、トナー補給装置から供給を受ける受給側とに配置され、軸受け部材によって収容容器31Yに回転自在に支持されている。
続いて、転写工程では、一次転写ローラ40Yは、感光体ドラム11Y上に形成されたイエローのトナー像を中間転写ベルト60に転写する。なお、感光体ドラム11Y上には、トナー像の転写後においても未転写トナーが僅かながら残存する。
一次転写ローラ40Yは、例えば導電性のスポンジ層を有する弾性ローラであり、中間転写ベルト60の裏面から感光体ドラム11Yに対して押し当てられるように配置されている。なお、弾性ローラには、一次転写バイアスとして定電流制御されたバイアスが印加されている。一次転写ローラ40Yは、例えば、外形が16mmであり、心金径が10mmであり、スポンジ層の抵抗Rの値が約3E7Ωである。なお、スポンジ層の抵抗Rの値は、接地された外径30mmの金属ローラを10Nで押し当てた状態で一次転写ローラ40Yの心金に電圧Vを1000V印加したときに流れる電流Iからオームの法則(R=V/I)を用いて算出した値である。
続いて、クリーニング工程では、クリーニング装置50Yは、感光体ドラム11Y上に残存している未転写トナーを払拭する。クリーニング装置50Yは、クリーニングブレード51Yと、クリーニングブラシ52Yとを、備える。クリーニングブレード51Yは、感光体ドラム11Yの回転方向に対してカウンタ方向から感光体ドラム11Yと当接している状態で感光体ドラム11Yの表面をクリーニングする。クリーニングブラシ52Yは、感光体ドラム11Yの回転方向と逆方向に回転しながら感光体ドラム11Yと接触している状態で感光体ドラム11Yの表面をクリーニングする。
図1に戻り、中間転写ベルト60は、支持ローラ61、62や二次転写部対向ローラ63などの複数のローラに掛け回されたエンドレスのベルトであり、支持ローラ61、62の一方が回転駆動させられることにより矢印a方向に無端移動する。中間転写ベルト60には、まず、画像形成部10Yによりイエローのトナー像が転写され、続いて、画像形成部10Mによりマゼンタのトナー像、画像形成部10Cによりシアンのトナー像、画像形成部10Kによりブラックのトナー像が順次重畳して転写される。これにより、中間転写ベルト60上にフルカラーのトナー像(フルカラーの画像)が形成される。そして中間転写ベルト60は、形成されたフルカラーのトナー像を二次転写部対向ローラ63と二次転写ローラ64との間に搬送する。
中間転写ベルト60は、例えば、厚さが20〜200μm(好ましくは、60μm程度)、体積抵抗率が6.0〜13.0LogΩcm(好ましくは、7.5〜12.5LogΩcm、より好ましくは、約9LogΩcm)、表面抵抗率が9.0〜13.0LogΩcm(好ましくは、10.0〜12.0LogΩcm)の無端状カーボン分散ポリイミド樹脂で構成される。体積抵抗率は、三菱化学製ハイレスタ HRSプローブ 100V、10secでの抵抗測定値であり、表面抵抗率は、三菱化学製ハイレスタ HRSプローブ 500V、10secでの抵抗測定値である。支持ローラ62は接地されている。
用紙カセット70には、各トレイに複数の記録媒体が重ね合わせて収容される。記録媒体は、収容されるトレイ毎に用紙の種別やサイズが異なるものとする。本実施形態では、記録媒体は、例えば、普通紙や凹凸の大きいレザック紙であるものとするがこれに限定されるものではなく、OHPシートやフィルムなどであってもよい。
給紙ローラ71は、用紙カセット70のトレイの最上部に位置する記録媒体Pに当接されており、当接している記録媒体Pを給紙する。
搬送ローラ対72は、給紙ローラ71により給紙された記録媒体Pを、二次転写部対向ローラ63と二次転写ローラ64との間に(矢印c方向)所定のタイミングで搬送する。
二次転写部対向ローラ63及び二次転写ローラ64は、二次転写部対向ローラ63と二次転写ローラ64との間の二次転写ニップで、中間転写ベルト60により搬送されたフルカラーのトナー像を、搬送ローラ対72により搬送された記録媒体P上に一括転写する。
二次転写部対向ローラ63は、例えば、外形が24mmであり、心金径が16mmであり、導電性のNBR系ゴム層である。なお、導電性のNBR系ゴム層の抵抗Rの値は、6.0〜12.0LogΩ(又はSUS)であり、好ましくは、4.0LogΩである。二次転写ローラ64は、例えば、外形が24mmであり、心金径が14mmであり、導電性のNBR系ゴム層である。なお、導電性のNBR系ゴム層の抵抗Rの値は、6.0〜8.0LogΩであり、好ましくは、7.0〜8.0LogΩである。二次転写ローラ64の体積抵抗は、回転測定で測定した抵抗測定値であり、加重:5N/片側、バイアス印加:転写ローラ軸に1KV印加、1min測定間にローラ1回転の抵抗測定し、平均値を体積抵抗としたものである。
二次転写部対向ローラ63には、転写バイアス用の二次転写電源200が接続されている。二次転写電源200は、二次転写ニップでフルカラーのトナー像を記録媒体Pに転写するために、二次転写部対向ローラ63に電圧を印加する。具体的には、二次転写電源200は、ユーザ設定に応じて、直流電圧(以下、「DCバイアス」と称する場合がある)のみを二次転写部対向ローラ63に印加したり、直流電圧と交流電圧とを重畳した重畳電圧(以下、「重畳バイアス」と称する場合がある)を二次転写部対向ローラ63に印加したりする。これにより、二次転写部対向ローラ63と二次転写ローラ64との間に電位差が生じ、トナーが中間転写ベルト60から記録媒体P側へ向かう電圧が生じるため、フルカラーのトナー像を記録媒体Pに転写することができる。ここで、本実施形態における電位差は、(二次転写部対向ローラ63の電位)−(二次転写ローラ64の電位)とする。
定着装置90は、フルカラーのトナー像が転写された記録媒体Pを加熱及び加圧することにより、フルカラーのトナー像を記録媒体Pに定着する。そして、フルカラーのトナー像が定着された記録媒体Pは、印刷装置1の外部に排紙される。
図3は、本実施形態の印刷装置1の電気的構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、印刷装置1は、二次転写電源200と、電源制御部300とを、備える。二次転写電源200は、直流電源110と、交流電源140と、出力異常検知部170と、直流電源180とを、備える。直流電源110と交流電源140とは、直列に接続されている。
直流電源110は、トナー転写用の電源であり、直流出力制御部111と、直流駆動部112と、直流電圧用トランス113と、直流出力検知部114とを、有する。交流電源140は、トナー振動用の電源であり、交流出力制御部141と、交流駆動部142と、交流電圧用トランス143と、交流出力検知部144とを、有する。直流電源180は、クリーニング用の電源であり、直流出力制御部181と、直流駆動部182と、直流電圧用トランス183と、直流出力検知部184とを、有する。電源制御部300は、二次転写電源200を制御するものである。
直流出力制御部111には、電源制御部300から、負極性の直流電圧の出力の大きさを制御するDC(−)_PWM信号(DCバイアス出力信号)が入力され、また、直流出力検知部114から、直流出力検知部114により検知された直流電圧用トランス113の出力値が入力される。そして直流出力制御部111は、入力されたDC(−)_PWM信号のデューティ比及び直流電圧用トランス113の出力値に基づき、直流電圧用トランス113の出力値がDC(−)_PWM信号で指示された出力値となるように、直流駆動部112を介して直流電圧用トランス113の駆動を制御する。
直流駆動部112は、直流出力制御部111からの制御に従って、直流電圧用トランス113を駆動する。
直流電圧用トランス113は、直流駆動部112により駆動され、負極性の直流の高電圧出力(DCバイアス出力)を行う。
直流出力検知部114は、直流電圧用トランス113の負極性の直流の高電圧出力の出力値を検知し、直流出力制御部111に出力する。また、直流出力検知部114は、検知した出力値をFB_DC(−)信号(フィードバック信号)として電源制御部300に出力する。これは、環境や負荷によって転写性が落ちないように、電源制御部300においてDC(−)_PWM信号のデューティを制御させるためである。
なお第1実施形態では、直流電源110は、定電流制御を行っているものとするが、これに限定されるものではなく、定電圧制御を行ってもよい。
交流出力制御部141には、電源制御部300から、交流電圧の出力の大きさを制御するAC_PWM信号(ACバイアス出力信号)、また、交流出力検知部144から、交流出力検知部144により検知された交流電圧用トランス143の出力値が入力される。そして交流出力制御部141は、入力されたAC_PWM信号のデューティ比、及び交流電圧用トランス143の出力値に基づき、交流電圧用トランス143の出力値がAC_PWM信号で指示された出力値となるように、交流駆動部142を介して交流電圧用トランス143の駆動を制御する。
交流駆動部142には、電源制御部300から、交流電圧の出力周波数を制御するAC_CLK信号が入力される。そして交流駆動部142は、交流出力制御部141からの制御及びAC_CLK信号に基づき、交流電圧用トランス143を駆動する。交流駆動部142は、AC_CLK信号に基づき交流電圧用トランス143を駆動することで、交流電圧用トランス143によって生成される出力波形を、AC_CLK信号で指示された任意の周波数に制御することができる。
交流電圧用トランス143は、交流駆動部142により駆動されて交流電圧を生成し、生成した交流電圧と直流電圧用トランス113から出力された直流の高電圧とを重畳して重畳電圧を生成し、生成した重畳電圧(重畳バイアス)を二次転写部対向ローラ63に出力(印加)する。なお交流電圧用トランス143は、交流電圧を生成しない場合には、直流電圧用トランス113から出力された直流の高電圧(DCバイアス)を二次転写部対向ローラ63に出力(印加)する。二次転写部対向ローラ63に出力された電圧(重畳バイアス又はDCバイアス)は、その後、二次転写ローラ64を介して二次転写電源200内に帰還する。
交流出力検知部144は、交流電圧用トランス143の交流電圧の出力値を検出し、交流出力制御部141に出力する。また、交流出力検知部144は、検出した出力値をFB_AC信号(フィードバック信号)として電源制御部300に出力する。これは、環境や負荷によって転写性が落ちないように、電源制御部300においてAC_PWM信号のデューティを制御させるためである。
なお本実施形態では、交流電源140は、定電圧制御を行っているものとするが、これに限定されるものではなく、定電流制御を行うようにしてもよい。
また、交流電圧用トランス143(交流電源140)が生成する交流電圧は、正弦波及び矩形波のいずれであってもよいが、本実施形態では、短パルス状矩形波であるものとする。これは、交流電圧の波形を短パルス状矩形波にすることで、より画像品質の向上に寄与できるためである。
出力異常検知部170は、二次転写電源200の出力ライン上に配置されており、電線の地絡等によって出力異常が発生した際には、異常通知信号SCを電源制御部300に出力する。これにより、電源制御部300による二次転写電源200からの高圧出力を停止するための制御が可能となる。
直流出力制御部181には、電源制御部300から、正極性の直流電圧の出力の大きさを制御するDC(+)_PWM信号(逆バイアス出力信号)が入力され、また、直流出力検知部184から、直流出力検知部184により検知された直流電圧用トランス183の出力値が入力される。そして直流出力制御部181は、入力されたDC(+)_PWM信号のデューティ比及び直流電圧用トランス183の出力値に基づき、直流電圧用トランス183の出力値がDC(+)_PWM信号で指示された出力値となるように、直流駆動部182を介して直流電圧用トランス183の駆動を制御する。
直流駆動部182は、直流出力制御部181からの制御に従って、直流電圧用トランス183を駆動する。
直流電圧用トランス183は、直流駆動部182により駆動され、正極性の直流の高電圧出力(逆バイアス出力)を行う。
直流出力検知部184は、直流電圧用トランス183の正極性の直流の高電圧出力の出力値を検知し、直流出力制御部181に出力する。
図4は、本実施形態の二次転写電源200の構成の一例を示す回路図である。
直流電源110には、電源制御部300からDC(−)_PWM信号が入力され、入力されたDC(−)_PWM信号は積分されて、電流制御回路122(コンパレータ)に入力される。積分されたDC(−)_PWM信号の値は、電流制御回路122における基準電圧となる。また、電流検出回路197は、二次転写電源200の出力ライン上で直流電源110が出力した直流電流を検出し、検出した直流電流の出力値を電流制御回路122に入力する。そして電流制御回路122は、基準電圧に対し直流電流が小さい場合には直流高圧トランスの直流駆動回路123を積極的に駆動させ、基準電圧に対し直流電流が大きい場合には直流高圧トランスの直流駆動回路123の駆動を規制する。これにより、直流電源110は、定電流性を確保している。
また、直流電圧検出回路126は、直流電源110が出力した直流電圧を検出し、検出した直流電圧の出力値を電圧制御回路121(コンパレータ)に入力する。そして電圧制御回路121は、直流電圧の出力値が上限に達した際には、直流高圧トランスの直流駆動回路123の駆動を規制する。また、直流電圧検出回路127は、直流電圧検出回路126により検出された直流電圧の出力値をFB_DC(−)信号として電源制御部300にフィードバックする。
電流制御回路122及び電圧制御回路121の制御に従った直流駆動回路123の駆動により、直流高圧トランスの1次側巻線N1_DC(−)124及び直流高圧トランスの2次側巻線N2_DC(−)125にて生成された出力はダイオード及びコンデンサによって平滑された後、直流電圧として交流電源入力部157から交流電源140に入力され、交流高圧トランスの2次側巻線N2_AC156に印加される。
交流電源140には、電源制御部300からAC_PWM信号が入力され、電圧制御回路151(コンパレータ)に入力される。入力されたAC_PWM信号の値は、電圧制御回路151における基準電圧となる。また、交流電圧検出回路162は、交流高圧トランスの1次側巻線N3_AC155によって生じる相互誘導電圧から交流電圧の出力値を予測し、予測した交流電圧の出力値を電圧制御回路151に入力する。これは、交流電圧は直流電圧と重畳されるため、交流電源140自身の出力(交流電圧)のみを二次転写電源200の出力ライン上で検出することが困難なためである。そして電圧制御回路151は、基準電圧に対し交流電圧が小さい場合には交流高圧トランスの交流駆動回路153を積極的に駆動させ、基準電圧に対し交流電圧が大きい場合には交流高圧トランスの交流駆動回路153の駆動を規制する。これにより、交流電源140は、定電圧性を確保している。
また、電流検出回路160(電流検出部の一例)は、二次転写電源200の出力ラインである交流バイパス用コンデンサ159(バイパスコンデンサの一例)の低圧側で、交流バイパス用コンデンサ159に流れる電流を検出し、検出した電流の出力値を電流制御回路152(コンパレータ)に入力する。そして電流制御回路152は、交流電源140が駆動している場合、入力された電流の出力値が上限に達した際には、交流高圧トランスの交流駆動回路153の駆動を規制する。また、電流検出回路161は、電流検出回路160により検出された電流の出力値をFB_AC信号として電源制御部300にフィードバックする。
交流高圧トランスの交流駆動回路153は、電源制御部300から入力されるAC_CLK信号と電圧制御回路151及び電流制御回路152とのAND論理に従って駆動し、AC_CLKと同一の周期を持つ出力を生成する。
交流駆動回路153の駆動により、交流高圧トランスの1次側巻線N1_AC154にて生成された交流電圧は、2次側巻線N2_AC156に印加されている直流電圧に重畳されて、高圧出力部158から重畳電圧として二次転写部対向ローラ63に出力(印加)される。但し、交流電源140が駆動していない場合は、2次側巻線N2_AC156に印加されている直流電圧がそのまま高圧出力部158から二次転写部対向ローラ63に出力(印加)される。
出力異常検出回路171は、二次転写電源200の出力ライン上で電線の地絡等による出力異常を検知し、異常通知信号SCを電源制御部300に出力する。
直流電源180には、電源制御部300からDC(+)_PWM信号が電圧制御回路191(コンパレータ)に入力される。入力されたDC(+)_PWM信号の値は、電圧制御回路191における基準電圧となる。また、直流電圧検出回路196は、二次転写電源200の出力ライン上で直流電源180が出力した直流電圧を検出し、検出した直流電圧の出力値を電圧制御回路191に入力する。そして電圧制御回路191は、基準電圧に対し直流電圧が小さい場合には直流高圧トランスの直流駆動回路193を積極的に駆動させ、基準電圧に対し直流電圧が大きい場合には直流高圧トランスの直流駆動回路193の駆動を規制する。これにより、直流電源180は、定電圧性を確保している。
また、電流検出回路197は、直流電源180が出力した直流電流を検出し、検出した直流電流の出力値を電流制御回路192(コンパレータ)に入力する。そして電流制御回路192は、直流電流の出力値が上限に達した際には、直流高圧トランスの直流駆動回路193の駆動を規制する。
電流制御回路192及び電圧制御回路191の制御に従った直流駆動回路193の駆動により、直流高圧トランスの1次側巻線N1_DC(+)194及び直流高圧トランスの2次側巻線N2_DC(+)195にて生成された出力はダイオード及びコンデンサによって平滑された後、直流電圧として交流電源入力部157から交流電源140に入力され、交流高圧トランスの2次側巻線N2_AC156に印加される。但し、直流電源180が駆動する場合、直流電源110及び交流電源140が駆動しないため、2次側巻線N2_AC156に印加されている直流電圧がそのまま高圧出力部158から二次転写部対向ローラ63に出力(印加)される。
ここで、二次転写電源200における交流バイパス用コンデンサ159の性質について説明する。
交流バイパス用コンデンサ159は、交流電源140からの出力が直流電源110に回り込むことを防止するために当該出力を一部蓄電するものである。また直流出力に対しては非常に高いインピーダンスを有するため交流電源140に低損失で直流出力を重畳させることが出来る。
但し、直流電源110の起動時には、交流バイパス用コンデンサ159内に電荷が蓄電されていないため、当該交流バイパス用コンデンサ159のインピーダンスは非常に低く、直流電源110の出力は、当該交流バイパス用コンデンサ159に流れ込んでしまう。このため、直流電源110は、交流バイパス用コンデンサ159内に電荷が蓄積されるまで、二次転写部対向ローラ63に十分な電力を供給することができず、立ち上がり時間に遅延が生じてしまう。
このため本実施形態では、交流バイパス用コンデンサ159に流れ込んだ分の出力を加算して直流電源110に出力を行わせることで、交流バイパス用コンデンサ159内に電荷が流れ込んでしまう状況下であっても、直流電源110による直流電圧の立ち上がり時間を早めている。従って本実施形態によれば、電源オン時間の短縮や紙間を短くすることが可能となり、低電力化や印刷の生産性の向上が可能となる。
図5は、本実施形態の印刷装置1が備える電源制御部300の構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように、電源制御部300は、I/O制御部310と、RAM(Random Access Memory)320と、ROM(Read Only Memory)330と、CPU(Central Processing Unit)340とを、備える。
I/O制御部310は、各種信号の入出力を制御するものであり、二次転写電源200との間でやりとりされる信号の入出力などを制御する。
RAM320は、揮発性の記憶装置(メモリ)であり、CPU340などの作業領域として使用される。
ROM330は、不揮発性の読出用の記憶装置(メモリ)であり、電源制御で実行される各種プログラムや電源制御で実行される各種処理に使用されるデータなどを記憶する。なおROM330をフラッシュメモリなどで実現し、書き込みも行えるようにしてもよい。
CPU340は、オペレーションパネルなどから高圧出力のユーザ設定を受け付け、I/O制御部310を介して、受け付けたユーザ設定に応じた高圧出力を二次転写電源200に行わせる。高圧出力のユーザ設定は、DCバイアスのみでの高圧出力や重畳バイアスでの高圧出力が挙げられる。またCPU340は、交流バイパス用コンデンサ159に流れ込んだ分の直流電流を加算して直流電源110に直流電流の出力を行わせるようフィードバック制御を行う。
以下、本実施形態の直流電源110が出力する直流電圧(直流高圧トランスの1次側巻線N1_DC(−)124及び直流高圧トランスの2次側巻線N2_DC(−)125が出力する直流電圧)の立ち上がり時間を短縮する手法について説明する。なお、立ち上がりとは、電位差のない状態(0kV)から、プラスマイナスを問わず電位差のある状態になることである。また、参考まで、立ち下がりとは、プラスマイナスを問わず電位差のある状態から、電位差のない状態(0kV)になることである。
まず、二次転写電源200が直流電圧のみを出力する場合(交流電圧を重畳しない場合)について説明する。
図6は、本実施形態の直流電圧の立ち上がり時間を短縮する手法を説明するため、二次転写電源200及び電源制御部300を簡略化して示した図であり、図7は、本実施形態の直流電圧の立ち上がり時間を短縮する手法を説明するためのタイミングチャート図である。
電流検出回路197は、直流高圧トランスの1次側巻線N1_DC(−)124及び直流高圧トランスの2次側巻線N2_DC(−)125による直流電圧の出力に伴い出力する直流電流(第1の直流電流の一例、以下、「直流電流It2」と称する)を検出し、検出した直流電流It2の出力値It2_vを電流制御回路122に入力する。
なお、直流電流It2=交流バイパス用コンデンサ159に流れ、蓄電される直流電流(第2の直流電流の一例、以下、「直流電流It2c」と称する)+二次転写部対向ローラ63に流れる直流電流(第3の直流電流の一例、以下、「直流電流It2b」と称する)である。
また、電流検出回路160は、直流電流It2cを検出し、検出した直流電流It2cの出力値It2c_v(第2の直流電流を示す値の一例)を出力する。そして、電流検出回路160により出力された出力値It2c_vがFB_AC信号として電源制御部300にフィードバックされる。
電源制御部300は、直流電圧の立ち上がり後の直流電流It2の目標値It2_tvに、FB_AC信号としてフィードバックされた出力値It2c_vを加味して、DC(−)_PWM信号のデューティを制御し、DC(−)_PWM信号を電流制御回路122に出力する。つまり、電源制御部300は、目標値It2_tv及び出力値It2c_vに基づいて、直流電源110に出力させる直流電圧の大きさを制御させる。
具体的には、電源制御部300は、電流制御回路122に入力される値(DC(−)_PWM信号の積分値)が、It2_tv+It2c_vとなるようにDC(−)_PWM信号のデューティを制御し、DC(−)_PWM信号を電流制御回路122に出力する。つまり、電源制御部300は、直流電流It2の出力値It2_vがIt2_tv+It2c_vとなるように、直流電源110に出力させる直流電圧の大きさを制御させる。
このように本実施形態では、二次転写部対向ローラ63に流れずに、交流バイパス用コンデンサ159に流れてしまった分の直流電流を加算して、直流高圧トランスの1次側巻線N1_DC(−)124及び直流高圧トランスの2次側巻線N2_DC(−)125から直流電流を出力させるようにフィードバック制御が行われる。
これにより、直流電流It2cが増加している間は、電流制御回路122は、直流電流It2の出力値It2_vがIt2_tv+It2c_vとなるように、直流高圧トランスの直流駆動回路123を積極的に駆動させる。
このため、図7に示すように、直流電圧の立ち上げが開始され、直流電流It2の多くが直流電流It2cとして交流バイパス用コンデンサ159に流れてしまう状況下においても、直流電源110が出力する直流電圧が急激に立ち上げられている。
また、直流電流It2cが減少している間は、電流制御回路122は、直流電流It2の出力値It2_vがIt2_tv+It2c_vとなるように、直流高圧トランスの直流駆動回路123の駆動を規制する。
このため、図7に示すように、直流電流It2がアンダーシュートせずに緩やかに目標値に収束され、急激に立ち上げられた直流電圧も緩やかに狙いの値(−10kV)に収束されている。
このように本実施形態によれば、直流電源110が出力する直流電圧の立ち上がり時間(収束時間)を短縮することができ、この結果、電源オン時間の短縮や紙間を短くすることが可能となり、低電力化や印刷の生産性の向上が可能となる。
更に本実施形態によれば、直流電源110が出力する直流電流It2がアンダーシュートしないので、想定時間内に直流電圧を立ち上げることができ、この結果、画像の転写に必要なDCバイアスの値を画像の転写時に確保でき、画質の低下(例えば、濃度ムラの発生)を防止できる。
なお、電源制御部300は、直流電圧の立ち上げ後は、前述したFB_DC(−)信号も考慮して、DC(−)_PWM信号のデューティを制御する。
図8及び図9は、本実施形態の比較例を示すタイミングチャート図であり、図8は、通常通り直流電圧を立ち上げる場合のタイミングチャート図を示し、図9は、従来技術のように、定電圧制御から定電流制御に切り替えて直流電圧を立ち上げる場合のタイミングチャート図を示す。
図8に示す例の場合、本実施形態のようなフィードバック制御が行われないため、電源制御部300は、電流制御回路122に入力される値(DC(−)_PWM信号の積分値)が、It2_tvとなるようにDC(−)_PWM信号のデューティを制御し、DC(−)_PWM信号を電流制御回路122に出力する。
このため、図8に示すように、直流電圧の立ち上げが開始され、直流電流It2の多くが直流電流It2cとして交流バイパス用コンデンサ159に流れてしまう状況下においては、直流電源110が緩やかに立ち上げられ、その後、緩やかに狙いの値(−10kV)に収束されている。
従って図8に示す例では、直流電源110が出力する直流電圧の立ち上がり時間(収束時間)を短縮することができない。この結果、電源オン時間の短縮や紙間を短くすることもできず、低電力化や印刷の生産性を向上できない。
また、図9に示す例の場合、CCCV信号がHighの間、直流電源110が、定電圧制御を行って直流電圧を出力するので、直流電圧の立ち上げが開始され、直流電流It2の多くが直流電流It2cとして交流バイパス用コンデンサ159に流れてしまう状況下においても、直流電源110が出力する直流電圧が急激に立ち上げられている。
また、CCCV信号がLowに切り替わると、直流電源110は、定電流制御に切り替えて直流電圧を出力するが、直流電源110内の残留電荷の影響で定電流制御の開始が遅れてしまうため、定電流制御が開始されるまでに直流電流It2がアンダーシュートしてしまい、直流電圧は、大きく上下動しながら、狙いの値(−10kV)に収束されている。
従って図9に示す例では、直流電源110が出力する直流電流It2のアンダーシュートの程度によっては、想定時間内に直流電圧が狙いの値に収束されず、想定時間内に直流電圧を立ち上げることができない。この結果、画像の転写に必要なDCバイアスの値を画像の転写時に確保できず、画質の低下(例えば、濃度ムラの発生)を防止できない。
図10は、本実施形態の二次転写電源200が直流電圧のみを出力する場合の制御例を示すフローチャートである。
まず、交流電源140がある場合(交流電源140が直流電源110と直列に接続されている)場合(ステップS101でYes)、電源制御部300は、DC(+)_PWM信号をオンし、直流電源180に出力する(ステップS103)。これにより、直流電源180(二次転写電源200)は、DC(+)_PWM信号で指示された大きさの正極性の直流電圧を出力する。これは、転写前にトナーが中間転写ベルト60側に留まるようにするためである。
続いて、電源制御部300は、記録媒体が二次転写ニップに達するタイミングで、DC(+)_PWM信号をオフし、直流電源180への出力を停止する(ステップS105)。これにより、直流電源180(二次転写電源200)は、DC(+)_PWM信号で指示された大きさの正極性の直流電圧の出力を停止する。
同時に、電源制御部300は、DC(−)_PWM信号をオンし、直流電源110に出力する(ステップS107)。これにより、直流電源110(二次転写電源200)は、DC(−)_PWM信号で指示された大きさの負極性の直流電圧を出力する。
ここで、電流検出回路160は直流電流It2cを検出し、検出された直流電流It2cの出力値It2c_vがFB_AC信号として電源制御部300にフィードバックされる(ステップS109)。そして電源制御部300は、直流電圧の立ち上がり後の直流電流It2の目標値It2_tvに、FB_AC信号としてフィードバックされた出力値It2c_vを加味して、DC(−)_PWM信号を更新し、直流電源110に出力する(ステップS111)。
なお、ステップS109〜S111の処理は、DC(−)_PWM信号がオフされるまで継続される。
続いて、電源制御部300は、記録媒体が二次転写ニップを抜けるタイミングで、DC(−)_PWM信号をオフし、直流電源110への出力を停止する(ステップS113)。これにより、直流電源110(二次転写電源200)は、DC(−)_PWM信号で指示された大きさの負極性の直流電圧の出力を停止する。
以上のように、本実施形態によれば、直流電源110が出力する直流電圧の立ち上がり時間(収束時間)を短縮することができ、この結果、電源オン時間の短縮や紙間を短くすることが可能となり、低電力化や印刷の生産性の向上が可能となる。
更に本実施形態によれば、直流電源110が出力する直流電流It2がアンダーシュートしないので、想定時間内に直流電圧を立ち上げることができ、この結果、画像の転写に必要なDCバイアスの値を画像の転写時に確保でき、画質の低下(例えば、濃度ムラの発生)を防止できる。
次に、二次転写電源200が重畳電圧を出力する場合について説明する。但し、交流電源140が出力する交流電圧の立ち上がり時間は、直流電源110が出力する直流電圧の立ち上がり時間より短く、本実施形態では、直流電圧の立ち上がり後に交流電圧を立ち上げるため、基本的に、二次転写電源200が直流電圧のみを出力する場合と同様である。
図11は、本実施形態の直流電圧の立ち上がり時間を短縮する手法を説明するため、二次転写電源200及び電源制御部300を簡略化して示した図であり、図12は、本実施形態の直流電圧の立ち上がり時間を短縮する手法を説明するためのタイミングチャート図である。
前述の通り、直流電圧の立ち上げまでの動作は、二次転写電源200が直流電圧のみを出力する場合と同様であるため、説明を省略する。
なお、二次転写電源200が重畳電圧を出力する場合、電流検出回路160は、整流回路175を用いて、交流電源140が出力する重畳電流を直流電流へ平滑化し、平滑化された直流電流を検出し、検出した直流電流の出力値を出力する。そして電源制御部300は、目標値It2_tvに当該出力値を加算して、DC(−)_PWM信号のデューティを制御し、DC(−)_PWM信号を電流制御回路122に出力する。
図13及び図14は、本実施形態の比較例を示すタイミングチャート図であり、図13は、通常通り直流電圧を立ち上げる場合のタイミングチャート図を示し、図14は、従来技術のように、定電圧制御から定電流制御に切り替えて直流電圧を立ち上げる場合のタイミングチャート図を示す。
前述の通り、直流電圧の立ち上げまでの動作は、二次転写電源200が直流電圧のみを出力する場合と同様であり、図13に示す動作の問題点は図8で説明した問題点と同様であり、図14に示す動作の問題点は図9で説明した問題点と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図15は、本実施形態の二次転写電源200が重畳電圧を出力する場合の制御例を示すフローチャートである。
まず、ステップS201〜S207までの処理は、図10に示すフローチャートのステップS101〜S107までの処理と同様である。
続いて、電源制御部300は、AC_PWM信号をオンし、交流電源140に出力する(ステップS208)。これにより、交流電源140(二次転写電源200)は、AC_PWM信号で指示された大きさの交流電圧を、直流電源110が出力する直流電圧に重畳し、重畳電圧を出力する。
続いて、ステップS209〜S211までの処理は、図10に示すフローチャートのステップS109〜S111までの処理と同様である。但し、電流検出回路160は、ステップS207〜S208までの間は、直流電流It2cを検出し、ステップS208〜AC_PWM信号がオフされるまでの間は、重畳電流を直流電流へ平滑化し、平滑化した直流電流を検出する。
続いて、電源制御部300は、記録媒体が二次転写ニップを抜けるタイミングで、AC_PWM信号をオフし、交流電源140への出力を停止する(ステップS212)。これにより、交流電源140は、AC_PWM信号で指示された大きさの交流電圧の出力を停止する。
続いて、ステップS213までの処理は、図10に示すフローチャートのステップS113の処理と同様である。
以上のように、二次転写電源200が重畳電圧を出力する場合についても、二次転写電源200が直流電圧のみを出力する場合と同様の効果を奏する。
(変形例)
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
(変形例1)
上記実施形態では、直流電流It2cを直接検出する例について説明したが、直流電流It2cを間接的に検出するようにしてもよい。
図16は、変形例1の直流電圧の立ち上がり時間を短縮する手法を説明するため、二次転写電源1200及び電源制御部1300を簡略化して示した図である。
電流検出回路197(第1の電流検出部の一例)は、直流電流It2を検出し、検出した直流電流It2の出力値It2_v(第1の出力値の一例)を電流制御回路122に入力するとともに、電源制御部1300にフィードバックする。
また、電流検出回路1260は、直流電流It2bを検出し、検出した直流電流It2bの出力値It2b_v(第2の出力値の一例)を出力する。そして、電流検出回路1260により出力された出力値It2b_vがFB_AC信号として電源制御部1300にフィードバックされる。
電源制御部1300は、直流電圧の立ち上がり後の直流電流It2の目標値It2_tvに、フィードバックされた出力値It2_v及び出力値It2b_vを加味して、DC(−)_PWM信号のデューティを制御し、DC(−)_PWM信号を電流制御回路122に出力する。つまり、電源制御部1300は、目標値It2_tv、出力値It2_v、及び出力値It2b_vに基づいて、直流電源110に出力させる直流電圧の大きさを制御させる。
具体的には、電源制御部1300は、電流制御回路122に入力される値(DC(−)_PWM信号の積分値)が、It2_tv+It2_v−It2b_vとなるようにDC(−)_PWM信号のデューティを制御し、DC(−)_PWM信号を電流制御回路122に出力する。つまり、電源制御部1300は、直流電流It2の出力値It2_vがIt2_tv+It2_v−It2b_vとなるように、直流電源110に出力させる直流電圧の大きさを制御させる。なお、It2_v−It2b_v=It2c_vである。
このように変形例1でも、二次転写部対向ローラ63に流れずに、交流バイパス用コンデンサ159に流れてしまった分の直流電流を加算して、直流高圧トランスの1次側巻線N1_DC(−)124及び直流高圧トランスの2次側巻線N2_DC(−)125から直流電流を出力させるようにフィードバック制御が行われる。
このため上記実施形態と同様の効果を奏する。なお、変形例1では、直流電流It2及び直流電流It2bを検出してIt2c_v(It2_v−It2b_v)を求めているため、上記実施形態よりもフィードバック制御の精度向上が期待できる。
(変形例2)
上記実施形態では、二次転写電源の外部に電源制御部を設ける例について説明したが、二次転写電源の内部に電源制御部を設けるようにしてもよい。
図17は、変形例2の二次転写電源2200が直流電圧のみを出力する場合(交流電圧を重畳しない場合)の直流電圧の立ち上がり時間を短縮する手法を説明するため、二次転写電源2200及び電源制御部2300を簡略化して示した図である。
なお、電源制御部2300が二次転写電源2200の内部に設けられているが、電源制御部2300及び二次転写電源2200の動作は、上記実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図18は、変形例2の二次転写電源2200が重畳電圧を出力する場合の直流電圧の立ち上がり時間を短縮する手法を説明するため、二次転写電源2200及び電源制御部2300を簡略化して示した図である。
なお、電源制御部2300が二次転写電源2200の内部に設けられているが、電源制御部2300及び二次転写電源2200の動作は、上記実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
このように、二次転写電源の内部に電源制御部を設ける場合についても、上記実施形態と同様の効果を奏する。なお、上記実施形態の電源制御部300の全てを電源制御部2300とする必要はなく、電源制御部300と電源制御部2300とを設け、少なくともフィードバック制御に必要な機能のみを電源制御部2300が実行するようにしてもよい。
(変形例3)
変形例1では、二次転写電源の外部に電源制御部を設ける例について説明したが、二次転写電源の内部に電源制御部を設けるようにしてもよい。
図19は、変形例3の直流電圧の立ち上がり時間を短縮する手法を説明するため、二次転写電源3200及び電源制御部3300を簡略化して示した図である。
なお、電源制御部3300が二次転写電源3200の内部に設けられているが、電源制御部3300及び二次転写電源3200の動作は、変形例1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
このように、二次転写電源の内部に電源制御部を設ける場合についても、変形例1と同様の効果を奏する。なお、上記実施形態の電源制御部1300の全てを電源制御部3300とする必要はなく、電源制御部1300と電源制御部3300とを設け、少なくともフィードバック制御に必要な機能のみを電源制御部3300が実行するようにしてもよい。
(変形例4)
上記実施形態では、直流電流It2cを検出する例について説明したが、直流電流It2cを予測するようにしてもよい。
図20は、変形例4の直流電圧の立ち上がり時間を短縮する手法を説明するため、二次転写電源4200及び電源制御部4300を簡略化して示した図である。
電源制御部4300は、直流電流It2cの大きさを予測する。例えば、電源制御部4300は、数式(1)を用いて、直流電流It2cの大きさを予測する。
It2pc_v=(E/R)e(−1/CR)t …(1)
ここで、It2pc_vは、予測された直流電流It2cの大きさである予測値を示す。Cは、交流バイパス用コンデンサ159の静電容量を示す。Rは、交流バイパス用コンデンサ159の前段の抵抗値(二次転写電源4200内部の合成抵抗)を示す。Eは、二次転写電源4200に接続される負荷(二次転写部対向ローラ63)に印加される電圧を示す。tは、交流バイパス用コンデンサ159に電圧Eが印加される時間を示す。交流バイパス用コンデンサ159に流れる電流はt=0のとき最大となるため、出力開始直後のIt2pc_vは、E/Rとなる。
そして電源制御部4300は、直流電圧の立ち上がり後の直流電流It2の目標値It2_tvに、予測値It2pc_vを加味して、DC(−)_PWM信号のデューティを制御し、DC(−)_PWM信号を電流制御回路122に出力する。つまり、電源制御部4300は、目標値It2_tv及び予測値It2pc_vに基づいて、直流電源110に出力させる直流電圧の大きさを制御させる。
具体的には、電源制御部4300は、電流制御回路122に入力される値(DC(−)_PWM信号の積分値)が、It2_tv+It2pc_vとなるようにDC(−)_PWM信号のデューティを制御し、DC(−)_PWM信号を電流制御回路122に出力する。つまり、電源制御部4300は、直流電流It2の出力値It2_vがIt2_tv+It2pc_vとなるように、直流電源110に出力させる直流電圧の大きさを制御させる。
このように変形例4では、二次転写部対向ローラ63に流れずに、交流バイパス用コンデンサ159に流れてしまった分の直流電流を予測して、直流高圧トランスの1次側巻線N1_DC(−)124及び直流高圧トランスの2次側巻線N2_DC(−)125から直流電流を出力させるように制御が行われる。
このため変形例4においても上記実施形態と同様の効果を奏する。なお、変形例4では、予測値It2pc_vは、電源制御部4300が数式(1)を用いて算出するが、ユーザが自由に調整できるようにしてもよい。
なお、二次転写電源4200が重畳電圧を出力する場合については、交流電源140が出力する交流電圧の立ち上がり時間が、直流電源110が出力する直流電圧の立ち上がり時間より短く、変形例4でも、直流電圧の立ち上がり後に交流電圧を立ち上げるため、基本的に、二次転写電源4200が直流電圧のみを出力する場合と同様である。従って、二次転写電源4200が重畳電圧を出力する場合についても、二次転写電源4200が直流電圧のみを出力する場合と同様の効果を奏する。
(変形例5)
上記実施形態では、転写バイアス用の二次転写電源200を二次転写部対向ローラ63に接続して転写バイアスを印加する例について説明したが、転写バイアス用の二次転写電源200を二次転写ローラ64に接続して転写バイアスを印加するようにしても、問題なく記録媒体へトナー像を転写することができる。また例えば、転写バイアス用の二次転写電源200の一方を二次転写部対向ローラ63に接続し、他方を二次転写ローラ64に接続する形態でも、問題なく記録媒体へトナー像を転写することができる。なお、変形例1〜4についても同様である。
(変形例6)
上記実施形態では、二次転写電源200を転写バイアスに用いる例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、感光体ドラム11を帯電するために重畳バイアスによる高圧出力が行われるため、感光体ドラム11を帯電するために二次転写電源200を用いるようにしてもよい。なお、変形例1〜5についても同様である。
(変形例7)
上記実施形態では、転写前にDC(+)_PWM信号(逆バイアス出力信号)を出力したが、これは、転写前にトナーが中間転写ベルト60側に留まるようにするためである。このため、ベルトクリーニング等によるトナー除去手段を有する場合は、省略してもよい。なお、変形例1〜6についても同様である。
1 印刷装置
10Y、10M、10C、10K 画像形成部
11Y、11M、11C、11K 感光体ドラム
20Y、20M、20C、20K 帯電装置
30Y、30M、30C、30K 現像装置
31Y 収容容器
32Y 現像スリーブ
33Y スクリュー部材
40Y、40M、40C、40K 一次転写ローラ
50Y、50M、50C、50K クリーニング装置
51Y クリーニングブレード
52Y クリーニングブラシ
60 中間転写ベルト
61、62 支持ローラ
63 二次転写部対向ローラ
64 二次転写ローラ
70 用紙カセット
71 給紙ローラ
72 搬送ローラ対
90 定着装置
110 直流電源
111 直流出力制御部
112 直流駆動部
113 直流電圧用トランス
114 直流出力検知部
121 電圧制御回路
122 電流制御回路
123 直流駆動回路
124 1次側巻線N1_DC(−)
125 2次側巻線N2_DC(−)
126 直流電圧検出回路
127 直流電圧検出回路
140 交流電源
141 交流出力制御部
142 交流駆動部
143 交流電圧用トランス
144 交流出力検知部
151 電圧制御回路
152 電流制御回路
153 交流駆動回路
154 1次側巻線N1_AC
155 1次側巻線N3_AC
156 2次側巻線N2_AC
157 交流電源入力部
158 高圧出力部
159 交流バイパス用コンデンサ
160、1260 電流検出回路
161 電流検出回路
162 交流電圧検出回路
170 出力異常検知部
171 出力異常検出回路
175 整流回路
180 直流電源
181 直流出力制御部
182 直流駆動部
183 直流電圧用トランス
184 直流出力検知部
191 電圧制御回路
192 電流制御回路
193 直流駆動回路
194 1次側巻線N1_DC(+)
195 2次側巻線N2_DC(+)
196 直流電圧検出回路
197 電流検出回路
200、1200、2200、3200、4200 二次転写電源
300、1300、2300、3300、4300 電源制御部
310 I/O制御部
320 RAM
330 ROM
340 CPU
米国特許出願公開第2014/0265552号明細書

Claims (15)

  1. 直流電圧を出力する直流電源と、
    前記直流電圧に交流電圧を重畳した重畳電圧、及び前記直流電圧のいずれかを出力する交流電源と、
    前記交流電源からの出力を一部蓄電し、電荷が蓄電されていない状態で前記直流電源から前記直流電圧が出力された場合、当該直流電圧の出力に伴い前記直流電源から出力される第1の直流電流の一部である第2の直流電流を蓄電するバイパスコンデンサと、
    前記第1の直流電流の目標値及び前記第2の直流電流を示す値に基づいて、前記直流電圧の大きさを前記直流電源に制御させる電源制御部と、
    を備える電源制御装置。
  2. 前記第2の直流電流を検出し、検出した値を出力値として出力する電流検出部を更に備え、
    前記電源制御部は、前記目標値及び前記出力値に基づいて、前記直流電圧の大きさを前記直流電源に制御させる請求項1に記載の電源制御装置。
  3. 前記電源制御部は、前記第1の直流電流の値が前記目標値と前記出力値とを合算した値となるように、前記直流電圧の大きさを前記直流電源に制御させる請求項2に記載の電源制御装置。
  4. 前記第1の直流電流を検出し、検出した値を第1の出力値として出力する第1の電流検出部と、
    前記第1の直流電流の一部であって負荷に流れる第3の直流電流を検出し、検出した値を第2の出力値として出力する第2の電流検出部と、を更に備え、
    前記電源制御部は、前記目標値、前記第1の出力値、及び前記第2の出力値に基づいて、前記直流電圧の大きさを前記直流電源に制御させる請求項1に記載の電源制御装置。
  5. 前記電源制御部は、前記第1の直流電流の値が、前記目標値と前記第1の出力値とを合算して前記第2の出力値を減じた値となるように、前記直流電圧の大きさを前記直流電源に制御させる請求項4に記載の電源制御装置。
  6. 前記電源制御部は、前記第2の直流電流の大きさを予測し、前記目標値及び前記予測した第2の直流電流の大きさである予測値に基づいて、前記直流電圧の大きさを前記直流電源に制御させる請求項1に記載の電源制御装置。
  7. 前記電源制御部は、前記第1の直流電流の値が前記目標値と前記予測値とを合算した値となるように、前記直流電圧の大きさを前記直流電源に制御させる請求項6に記載の電源制御装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つに記載の電源制御装置と、
    前記交流電源からの出力に基づいて、記録媒体に画像を転写する転写部と、
    を備える画像形成装置。
  9. 直流電圧を出力する直流電源と、
    前記直流電圧に交流電圧を重畳した重畳電圧、及び前記直流電圧のいずれかを出力する交流電源と、
    前記交流電源からの出力を一部蓄電し、電荷が蓄電されていない状態で前記直流電源から前記直流電圧が出力された場合、当該直流電圧の出力に伴い前記直流電源から出力される第1の直流電流の一部である第2の直流電流を蓄電するバイパスコンデンサと、
    前記第1の直流電流の目標値及び前記第2の直流電流を示す値に基づいて、前記直流電圧の大きさを前記直流電源に制御させる電源制御部と、
    を備える電源装置。
  10. 前記第2の直流電流を検出し、検出した値を出力値として出力する電流検出部を更に備え、
    前記電源制御部は、前記目標値及び前記出力値に基づいて、前記直流電圧の大きさを前記直流電源に制御させる請求項9に記載の電源装置。
  11. 前記電源制御部は、前記第1の直流電流の値が前記目標値と前記出力値とを合算した値となるように、前記直流電圧の大きさを前記直流電源に制御させる請求項10に記載の電源装置。
  12. 前記第1の直流電流を検出し、検出した値を第1の出力値として出力する第1の電流検出部と、
    前記第1の直流電流の一部であって負荷に流れる第3の直流電流を検出し、検出した値を第2の出力値として出力する第2の電流検出部と、を更に備え、
    前記電源制御部は、前記目標値、前記第1の出力値、及び前記第2の出力値に基づいて、前記直流電圧の大きさを前記直流電源に制御させる請求項9に記載の電源装置。
  13. 前記電源制御部は、前記第1の直流電流の値が、前記目標値と前記第1の出力値とを合算して前記第2の出力値を減じた値となるように、前記直流電圧の大きさを前記直流電源に制御させる請求項12に記載の電源装置。
  14. 請求項9〜13のいずれか1つに記載の電源装置と、
    前記交流電源からの出力に基づいて、記録媒体に画像を転写する転写部と、
    を備える画像形成装置。
  15. 直流電圧を出力する第1の出力ステップと、
    前記直流電圧に交流電圧を重畳した重畳電圧、及び前記直流電圧のいずれかを出力する第2の出力ステップと、
    前記直流電圧の出力に伴い出力される第1の直流電流の目標値、及び前記第1の直流電流の一部であってバイパスコンデンサに蓄電される第2の直流電流を示す値に基づいて、前記直流電圧の大きさを制御させる制御ステップと、
    を含む電源制御方法。
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