JP2017028894A - ロータリトランス付きモータ - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、ロータリトランスへの外部ノイズの影響を抑制したロータリトランス付きモータを提供することを目的とする。
(1)本発明のモータは、ロータリトランス付きモータであって、前記ロータリトランスの外側に配置され、前記ロータリトランスの周囲を囲む第1リング部材が設けられている。
(2)上記(1)の構成において、前記第1リング部材が非鉄金属である。
(3)上記(1)の構成において、前記第1リング部材が磁性電波吸収材料である。
(4)上記(2)の構成において、さらに磁性電波吸収材料である第2リング部材を有し、前記第1リング部材が前記ロータリトランスに近い側に位置し、前記第2リング部材が第1リング部材よりも外側に位置する。
なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
ステータ20は、中央にシャフト11を受け入れる貫通孔が形成されたステータコア21とステータコア21に巻回されたコイル22とを備え、シャフト11の外周にステータ20が固定された状態となるように、シャフト11がステータコア21の貫通孔に圧入固定若しくは接着固定される。
ロータ30は、有底カップ状のロータケース31とロータケース31の内側に装着されたロータマグネット32とを備える。
より具体的には、ロータケース31は、中央に開口31cが形成された底部31aとステータ20の外周を囲う側壁部31bを有し、そして、ロータマグネット32が、ステータ20に対向するようにロータケース31の側壁部31bの内面に装着されている。
なお、ロータケース31には、センサが取付けられているが、図1は、センサが見えない方向の断面になっているため、センサ自体は図示されていない。
ベアリング部80は、ベアリング81と、ベアリングホルダ82と、を備えている。
ベアリングホルダ82は、ベアリング81の内輪81aをシャフト11に対して固定する第1ベアリングホルダ83と、ロータケース31の開口31cに固定される取付部材33をベアリング81の外輪81bに対して固定する第2ベアリングホルダ84とからなる。
この結果、ベアリング81の内輪81aが、第1ベアリングホルダ83を介してシャフト11に対して固定されることになる。
そして、ロータリトランス50の固定側ロータリトランス52が、このリング状壁部83cの外周面及びリング状壁部83cよりも外側のフランジ部83bの他方側(図下側)の面(以下、底面83dともいう)に当接することで位置合わせされるようにして第1ベアリングホルダ83に固定されている。
そして、このコイル収容部52bがリング状壁部83cの外周面及びリング状壁部83cよりも外側のフランジ部83bの底面83dに当接するように、リング状壁部83cをコイル収容部52bに圧入する、若しくは、コイル収容部52bをリング状壁部83cの外周面及びリング状壁部83cよりも外側のフランジ部83bの底面83dに対して接着固定することによって、固定側ロータリトランス52が第1ベアリングホルダ83に固定される。
そして、固定側ロータリトランス52のコイル52cからの引き出し線が、その切り欠きを通じて外部に引き出され、固定側ロータリトランス52が受信した信号(ロータリトランス50の回転側ロータリトランス51からの信号)を外部に伝達できるようになっている。
なお、回転側ロータリトランス51のコイル収容部51bにも、固定側ロータリトランス52と同様に、コイル収容凹部51aの外壁の一部に図示しない切り欠きが設けられている。
そして、その切り欠きを通じてコイル51cからの引き出し線がロータケース31に取付けられている図示しないセンサに接続されており、回転側ロータリトランス51は、この引き出し線を通じて送られてくるセンサからの信号を固定側ロータリトランス52へと伝達する。
そして、その延出部21aの一方側(図上側)の端面でベアリング81の内輪81aの他方側(図下側)の端面を受けるようにしている。
このような延出部21aは必ずしも設ける必要はないが、このようにすることでステータ20に対するベアリング部80の位置精度を高めることができるので好適である。
ベアリング部90は、ベアリング91と、ベアリングホルダ92と、を備えている。
ベアリングホルダ92は、ベアリング91の内輪91aをシャフト11に対して固定する第1ベアリングホルダ93と、ロータケース31のカップ開口31dに固定される取付部材34をベアリング91の外輪91bに対して固定する第2ベアリングホルダ94からなる。
この結果、ベアリング91の内輪91aが、第1ベアリングホルダ93を介してシャフト11に対して固定されることになる。
そして、ロータリトランス60の固定側ロータリトランス62が、このリング状壁部93cの外周面及びリング状壁部93cよりも外側のフランジ部93bの一方側(図上側)の面(以下、底面93dともいう)に当接することで位置合わせされるようにして第1ベアリングホルダ93に固定されている。
そして、固定側ロータリトランス62のコイル62cからの引き出し線が、その切り欠きを通じて外部に引き出され、固定側ロータリトランス62が受信した信号(ロータリトランス61の回転側ロータリトランス61からの信号)を外部に伝達できるようになっている。
なお、回転側ロータリトランス61のコイル収容部61bにも、固定側ロータリトランス62と同様に、コイル収容凹部61aの外壁の一部に図示しない切り欠きが設けられている。
そして、その切り欠きを通じてコイル61cからの引き出し線がロータケース31に取付けられている図示しないセンサに接続されており、回転側ロータリトランス61は、この引き出し線を通じて送られてくるセンサからの信号を固定側ロータリトランス62へと伝達する。
なお、第2ベアリングホルダ94自体が、ロータケース31のカップ開口31dに固定された取付部材34に接着固定されているので取付部材13は省略しても良い。
一方、ロータケース31のカップ開口31dには、取付部材13の円盤状のフランジ部13bが圧入固定若しくは接着固定される円環状の段差部31eが形成されている。
図2は、リング部材70の分解斜視図である。
図2に示すように、リング部材70は、第1リング部材71と第1リング部材71が装着され、図1に示すように、ロータケース31の底部31aの外表面上に接着固定される第2リング部材72とからなる。
このため、ロータリトランス50の高さ以上の高さのリング部材70でロータリトランス50の外側の周囲を囲むようにするのがより好適である。
以下、効果の確認を行った結果について説明する。
実施例1のロータリトランス付きモータは、着磁を行っていないプラスチックフェライトマグネットからなる磁性電波吸収材料で形成された第1リング部材71と黄銅にニッケルメッキを施した非磁性材料の非鉄金属で形成された第2リング部材72とからなるリング部材70を図1に示すように設けたものである。
比較例1のロータリトランス付きモータは、リング部材70自体を設けていないものである。
なお、実施例1、実施例2、及び、比較例1のロータリトランス付きモータは、上述のリング部材に関する点が異なるだけで、その他の点は同様のものである。
Claims (4)
- ロータリトランス付きモータであって、
前記ロータリトランスの外側に配置され、前記ロータリトランスの周囲を囲む第1リング部材が設けられていることを特徴とするモータ。 - 前記第1リング部材が非鉄金属であることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
- 前記第1リング部材が磁性電波吸収材料であることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
- さらに磁性電波吸収材料である第2リング部材を有し、
前記第1リング部材が前記ロータリトランスに近い側に位置し、
前記第2リング部材が第1リング部材よりも外側に位置することを特徴とする請求項2に記載のモータ。
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