JP2017027896A - 電流遮断装置、蓄電装置、電流遮断装置の製造方法、および蓄電装置の製造方法 - Google Patents

電流遮断装置、蓄電装置、電流遮断装置の製造方法、および蓄電装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構造としながら、通電板とホルダとの接合強度を向上し、疲労やクリープによる信頼性の低下を抑制する。
【解決手段】蓄電装置100の電流遮断装置10は、通電板20と、第1変形板30と、絶縁性のホルダ80と、接続部材84とを備えている。通電板20には、ホルダ側の一方の面から反ホルダ側の他方の面まで貫通する第1貫通孔21aが形成されており、ホルダ80には、第1貫通孔21aに対応する位置に通電板側の一方の面から反通電板側の他方の面まで貫通する第2貫通孔80aが形成されている。接続部材84は、第1貫通孔と第2貫通孔に差込まれ、通電板20とホルダ80とを固定している。
【選択図】 図2

Description

本明細書に開示の技術は、電流遮断装置、蓄電装置、電流遮断装置の製造方法、および蓄電装置の製造方法に関する。
特許文献1に開示の蓄電装置は、ケース内の圧力が上昇したときに、通電経路を遮断する電流遮断装置を有している。この電流遮断装置は、ケース内の発電要素と電気的に接続された集電体と、集電体と電極端子とを電気的に接続する感圧部材と、集電体を支持するホルダとを有している。ケース内の圧力が上昇すると、感圧部材が変形して集電体と非接続となり、電極端子と発電要素との電気的接続が遮断される。この蓄電装置では、集電体の外周部に複数の貫通孔が形成されている。ホルダには、集電体の複数の貫通孔の位置に対応して複数のボスが形成されている。ホルダに集電体を固定する際は、まず、ホルダの複数のボスを集電体の貫通孔に挿通し、次いで、集電体を貫通したボスの先端部を熱カシメ処理する。これによって、ホルダに集電体が固定される。
特開2013−225500号公報
特許文献1の蓄電装置では、集電体を絶縁性のホルダに形成されたボスによって支持するため、集電体をホルダに固定するための部材が不要となり、その構成を簡易にすることができる。しかしながら、特許文献1の蓄電装置では、ホルダのボスが絶縁性の材料、詳しくは、熱カシメ処理が可能な熱可塑性材料によって形成されている。ホルダと集電体は、熱可塑性材料のボスによって固定されるだけなので、その接合強度が低い。また、集電体とホルダとを接続する接続部の耐荷重が疲労やクリープによって低下する虞があり、その信頼性も低い。本明細書は、簡易な構造としながら、集電体とホルダとの接合強度を向上し、疲労やクリープによる信頼性の低下を抑制することができる技術を開示する。
本明細書に開示する電流遮断装置は、ケース内に収容され、ケースに収容される電極組立体とケースに設けられる電極端子とを電気的に接続される導通状態と、電気的に非接続となる非導通状態とに切換える。電流遮断装置は、電極組立体に電気的に接続される通電板と、電極端子に電気的に接続される第1変形板と、通電板とケースの間に配置され、通電板を支持する絶縁性のホルダと、通電板とホルダとを固定する金属製の接続部材とを備えている。第1変形板は、導通状態においては通電板と当接して電気的に接続している一方で、非導通状態においては通電板から離間して通電板と電気的に非接続となる。通電板には、ホルダ側の一方の面から反ホルダ側の他方の面まで貫通する第1貫通孔が形成されている。ホルダには、貫通孔に対応する位置に通電板側の一方の面から反通電板側の他方の面まで貫通する第2貫通孔が形成されている。接続部材は、第1貫通孔と第2貫通孔に差込まれ、通電板とホルダとを固定している。なお、ここでいう反ホルダ側の面とは、ホルダ側の面とは反対側となる面(ホルダ側の面と比較してホルダからより離れた面)をいい、反通電板側の面とは、通電板側の面とは反対側となる面(通電板側の面と比較して通電板からより離れた面)をいう。
上記の電流遮断装置では、通電板とホルダとを、それぞれに形成された第1貫通孔及び第2貫通孔に差込まれる金属製の接続部材によって固定している。このため、従来のような熱可塑性材料によって固定する場合と比較して、両者の接合強度を向上させることができる。また、金属製の接続部材を用いるため、疲労やクリープによる耐荷重の低下を抑制することができ、信頼性の高い電流遮断装置を提供することができる。
また、本明細書は、上記の電流遮断装置を好適に製造するための製造方法を開示する。すなわち、本明細書に開示する製造方法は、接続部材を、ホルダの第2貫通孔に挿通させ、電極端子をケースに固定する電極端子固定工程と、電極端子の下面に、第1変形板を溶接する第1変形板溶接工程と、通電板の第1貫通孔に、接続部材を挿通させ、通電板をホルダに当接させる工程と、接続部材の通電板側の端部をリベッティングすることにより第1貫通孔の径よりも拡径して、接続部材により通電板とホルダとを固定するかしめ工程とを備えている。
実施例1の蓄電装置の断面図。 図1の破線部200aの拡大図。 実施例1の蓄電装置の製造方法を示す図(電極端子固定工程)。 実施例1の蓄電装置の製造方法を示す図(第1変形板溶接工程)。 実施例1の蓄電装置の製造方法を示す図(当接工程)。 実施例2の蓄電装置の要部拡大図(図1の破線部200aに相当)。 実施例2の蓄電装置の製造方法を示す図(第2変形板溶接工程)。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。
(特徴1) 本明細書に開示する電流遮断装置では、接続部材の反ホルダ側の先端は、第1貫通孔の径より大きくされていてもよい。このような構成によると、接続部材が脱落することを防止することができる。
(特徴2) 本明細書に開示する電流遮断装置では、ホルダの反通電板側の面は、ケースに当接する第1平面部分と、第1平面部分より外側に位置し、ケースと離間している第2平面部分とを有していてもよい。また、第2貫通孔は、第2平面部分に形成されていてもよい。このような構成によると、接続部材とケースとが接触してしまうことを抑制することができる。
(特徴3) 本明細書に開示する電流遮断装置では、接続部材は、反通電板側の端部に、第2貫通孔の径より大径である係止部を有していてもよい。また、第2平面部分の第2貫通孔の周囲には、係止部の径より大径である凹部が設けられており、係止部は、凹部に収容されていてもよい。このような構成によると、接続部材(係止部)とケースとが接触してしまうことをより抑制することができる。
(特徴4) 本明細書に開示する電流遮断装置では、接続部材は、通電板と同一の材料によって形成されていてもよい。このような構成によると、接続部材と通電板の間の腐食(異種金属接触腐食)を防止することができる。
(特徴5) 本明細書に開示する電流遮断装置は、通電板に対して第1変形板とは反対側に配置されているとともに、通電板の中央部に向かって突出している突起が設けられている第2変形板をさらに備えていてもよい。第2変形板は、電極組立体と電極端子とが導通しているときは突起が第1位置に位置して通電板と第1変形板とが当接している第1状態と、電極組立体と端子とが非導通のときは突起が第1位置から通電板側の第2位置に移動して通電板と第1変形板とを離間させる第2状態とに切り替えられてもよい。
(特徴6) 本明細書に開示する電流遮断装置では、接続部材の反ホルダ側の先端は、第1状態において、第2変形板の通電板から最も離れた位置よりも通電板に近い位置に位置してもよい。このような構成によると、接続部材の反ホルダ側の先端は、第2変形板の下端より突出しないため、ケース内の空間を有効に活用することができる。
(特徴7) 本明細書に開示する蓄電装置は、上記のいずれかの電流遮断装置を備えている。
(特徴8) 本明細書に開示する電流遮断装置の製造方法は、通電板に対して第1変形板とは反対側に配置されているとともに、通電板の中央部に向かって突出している突起が設けられている第2変形板をさらに備えていてもよく、当接工程は、通電板に第2変形板が固定されている状態で行われてもよい。
(特徴9) 本明細書に開示する蓄電装置の製造方法は、上記のいずれかの製造方法により製造された電流遮断装置を備える蓄電装置を製造する。
以下、実施例1の蓄電装置100について説明する。図1に示すように、蓄電装置100は、ケース1と、ケース1に収容された電極組立体3と、ケース1に固定された電極端子としての端子5、7とを備えている。電極組立体3と端子5、7とは電気的に接続されている。また、蓄電装置100は、電極組立体3と端子7との間に配置された電流遮断装置10を備えている。ケース1の内部には、電解液が注入されており、電極組立体3は、電解液に浸漬している。
ケース1は、金属製であり、略直方体形状の箱型部材である。ケース1は、本体111と、本体111に固定された蓋部112とを備えている。蓋部112は、本体111の上部を覆っている。ケース1の蓋部112には、開口部81、82が形成されている。端子5は、開口部81を介してケース1の内外に通じており、端子7は、開口部82を介してケース1の内外に通じている。
電極組立体3は、正極シートと、負極シートと、正極シートと負極シートとの間に配置されたセパレータとを備えている。電極組立体3は、複数の正極シート、複数の負極シート及び複数のセパレータが積層されて構成されている。正極シート及び負極シートは、集電部材と、集電部材上に形成されている活物質層とを備えている。集電部材としては、正極シートに用いられるものは例えばアルミ箔であり、負極シートに用いられるものは例えば銅箔である。また、電極組立体3は、正極集電タブ41及び負極集電タブ42を備えている。正極集電タブ41は、正極シートの上端部に形成されている。負極集電タブ42は、負極シートの上端部に形成されている。正極集電タブ41及び負極集電タブ42は、電極組立体3の上方に突出している。正極集電タブ41は正極リード43に固定されている。負極集電タブ42は負極リード44に固定されている。
正極リード43は、正極集電タブ41と端子5とに接続されている。正極リード43を介して、正極集電タブ41と端子5とが電気的に接続されている。正極リード43とケース1との間には、絶縁部材72が配置されている。絶縁部材72は、正極リード43とケース1の蓋部112とを絶縁している。
負極リード44は、負極集電タブ42と接続端子46とに接続されている。接続端子46は、電流遮断装置10を介して端子7に電気的に接続されている。よって、負極リード44、接続端子46及び電流遮断装置10を介して、負極集電タブ42と端子7とが電気的に接続されている。これにより、電極組立体3と端子7とを接続する通電経路が形成されている。電流遮断装置10は、この通電経路を遮断可能である。電流遮断装置10の構成については後述する。負極リード44とケース1との間には、絶縁部材73が配置されている。絶縁部材73は、負極リード44とケース1とを絶縁している。
蓋部112の上面には、樹脂製のガスケット62、63が配置されている。ガスケット62の上面には、外部端子60が配置されている。外部端子60には、貫通孔60aが形成されている。貫通孔60aは、外部端子60の上面側に比べ、下面側のサイズが大きくなっている。ガスケット62は、蓋部112と外部端子60とを絶縁している。ボルト64は、貫通孔60aを通過している。具体的には、ボルト64の頭部は、貫通孔60a内に収容されている。また、ボルト64の軸部は、貫通孔60aを通って外部端子60の上方に突出している。端子5、外部端子60及びボルト64は、互いに電気的に接続されており、正極端子を構成している。ガスケット63、外部端子61及びボルト65の構成は、上述したガスケット62、外部端子60及びボルト64の構成と同様である。端子7、外部端子61及びボルト65は、互いに電気的に接続されており、負極端子を構成している。
ここで、図2を参照して端子7について説明する。図2に示すように、端子7は、ケース1にカシメ固定されている。端子7は、円筒部94、基底部95及び固定部96を備えている。円筒部94は開口部82に挿入されている。円筒部94には貫通孔97が形成されている。基底部95は環状に形成されている。基底部95は円筒部94の下端部に固定されている。基底部95はケース1の内部に配置されている。基底部95には、凹所98が形成されている。凹所98は貫通孔97と連通しており、凹所98内は大気圧に保たれる。固定部96は環状に形成されており、円筒部94の上端部に配置されている。固定部96はケース1の外部に配置されている。端子7は、固定部96によりケース1の蓋部112に固定されている。基底部95には、突出部99(後で詳述)が形成されている。突出部99は、基底部95の下面の外周縁に沿って環状に形成されている。突出部99は、基底部95の下面から下方(後述する通電板20側)に突出している。
次に、図2を参照して、端子7とケース1の蓋部112との間に配置されている部材について説明する。端子7と蓋部112との間には、環状の絶縁性のシール部材86が配置されている。シール部材86は、円筒部94の周囲を一巡している。シール部材86には、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)などのエチレン−プロピレン系ゴム(EPM)が用いられる。シール部材86は、図2に太線で示すシール部分S1において、蓋部112と、基底部95及び円筒部94に当接している。これにより、シール部材86は、蓋部112と基底部95との間、及び蓋部112と円筒部94との間をシールしている。シール部材86の蓋部112の下面と基底部95の上面との間に位置している端部には、上下方向の厚みが薄い肉薄部86aが形成されている。肉薄部86aは、その上面が蓋部112と当接しており、その下面が後述するホルダ80と当接している。シール部材86は絶縁材料によって形成されているため、端子7と蓋部112との絶縁性が維持される。なお、シール部材86の材料は上記に限られず、シール性、絶縁性及び耐電解液性を有する材料であればよい。
次に、電流遮断装置10について説明する。図2に示すように、電流遮断装置10は、通電板20と、第1変形板30と、ホルダ80と、接続部材84とを備えている。第1変形板30は、円形の導電性のダイアフラムであり、下方に凸となっている。第1変形板30は、中央部32及び外周部31を有している。第1変形板30の中央部32は、通電板20と接続されている。第1変形板30の外周部31は、基底部95の下面の外周部と接続されている。詳細には、第1変形板30の外周部31は、基底部95の下面のうち、突出部99が形成されていない領域に溶接されている。第1変形板30が基底部95の下面に接続されると、第1変形板30の外周面が突出部99の内壁面に当接する。これによって、第1変形板30の基底部95(すなわち、端子7)に対する接続位置を安定化することができる。基底部95の凹所98の下端は、第1変形板30により覆われている。凹所98内は大気圧に保たれているため、第1変形板30の上面には大気圧が作用する。通電板20は金属製の部材であり、導電性を有している。通電板20は、平面視において円形状に形成されており、第1変形板30の下方に配置されている。通電板20には接続端子46が接続されている。通電板20は、中央部22及び外周部21を有している。通電板20の下面には溝部20aが形成されている。溝部20aは中央部22の周囲に形成されており、溝部20aの内側で通電板20と第1変形板30の中央部32とが接続されている。溝部20aが形成された位置における通電板20の機械的強度は、溝部20a以外の位置における通電板20の機械的強度よりも低い。
ホルダ80は、環状に形成されており、その内部に端子7の基底部95と、第1変形板30と、シール部材75を収容し、これらを保持する。ホルダ80の下端には通電板20が固定され、ホルダ80によって通電板20が支持されている。ホルダ80は、弾性を有する絶縁材料により形成されている。ホルダ80には、例えば、ポリフェニルスルファイド(PPS)が用いられる。なお、ホルダ80の材料は上記のPPSに限られず、絶縁性及び耐電解液性を有する材料(例えば、パーフルオロアルコキシアルカン(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリプロピレン(PP)等)であればよい。
ホルダ80は、上端部79と中央部78とを有している。上端部79は、ケース1の蓋部112の下面と、端子7の基底部95の上面との間に配置されている。上端部79の端部には、上下方向の厚みが薄い肉薄部79aが形成されている。肉薄部79aと上述したシール部材86の肉薄部86aとは、平面視において径方向に所定の長さだけ重なっている。上端部79の肉薄部79aより外周側には、上下方向の厚みが厚い肉厚部79bが形成されている。肉厚部79bは、その上面が蓋部112の下面と当接しており、その下面が基底部95の上面と当接している。
中央部78は、上端部79の外周縁から下方に伸びている。すなわち、中央部78は、ケース1の蓋部112の下面と、通電板20の上面との間に配置されている。中央部78は、環状に形成されており、その内部に基底部95と第1変形板30とを収容する。中央部78の内面には、基底部95の外周面と当接する第1部分と、第1部分の下方に位置する凹所77が形成されている。第1部分は、中央部78の上端側に形成され、凹所77は、中央部78の下端側に形成されている。凹所77の径は、基底部95の径(第1部分の径)より大きくされている。基底部95の下面には突出部99が形成されていることから、中央部78内に基底部95が収容されると、突出部99の一部が凹所77内に突出する。凹所77内に突出部99が突出することで、シール部材75を収容する空間が凹所77に形成される。なお、中央部78の下面は、通電板20の上面に当接している。
シール部材75は、凹所77の突出部99より外側の空間に収容される。シール部材75は、端子7の基底部95の外周側を周方向に一巡している。シール部材75は、上記の空間に圧縮された状態で収容されており、通電板20とホルダ80と突出部99に接触している。シール部材75は、各接触部において、両者の間をシールしている。これによって、ケース1内の空間と、ケース1外の空間とがシールされている。シール部材75は、例えば、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)などのエチレン−プロピレン系ゴム(EPM)を材料とするOリングである。なお、シール部材75は上記に限られず、シール性、絶縁性、耐電解液性及び弾性を有する材料が用いられてもよい。なお、基底部95の下面に形成される突出部99の下端は、凹所77の上端よりも下方に位置する一方、通電板20には接触していない。シール部材75が突出部99に当接することによって、シール部材75が通電板20やホルダ80に対して位置ズレすることが防止されている。
中央部78の上面には、第1平面78aと第2平面78bが形成されている。第1平面78aは、中央部78の内周側に形成されており、蓋部112の下面と当接している。第2平面78bは、第1平面78aより外周側に形成されており、蓋部112の下面とは離間している。すなわち、第1平面78aと第2平面78bとの境界には段差が形成されており、第1平面78a及び第2平面78bの上下方向における各厚みは、第2平面部分より第1平面部分の方が厚くされている。
通電板20の外周部21には、複数の第1貫通孔21aが形成されている。第1貫通孔21aは、通電板20の上面から下面まで伸び、通電板20を貫通している。第1貫通孔21aは、平面視するとシール部材75より外周側の位置に形成されている。複数の第1貫通孔21aは、通電板20の外周部21に沿って、周方向に間隔を空けて等間隔(例えば、90°間隔で4箇所)で配置されている。第1貫通孔21aの横断面の形状は円形状になっており、その横断面の径は一定となっている。また、ホルダ80(詳細には、中央部78の第2平面部分)には、第1貫通孔21aに対応する位置に、通電板側の一方の面から反通電板側の他方の面まで貫通する第2貫通孔80aが形成されている。第2貫通孔80aの横断面の形状は第1貫通孔21aと同様であり、その横断面の径は、第1貫通孔21aと等しくされている。第2平面78bの第2貫通孔80aの周囲には、第2貫通孔80aの径より大径である凹部80bが形成されている。
第1貫通孔21a及び第2貫通孔80aには、金属製の接続部材84が差込まれている。接続部材84は、軸部84a、先端部84b及び係止部(頭部)84cを有している。軸部84aは、第1貫通孔21a及び第2貫通孔80aに倣った形状に形成されており、その径は、第1貫通孔21a及び第2貫通孔80aよりわずかに小さな径となっている。軸部84aは、第1貫通孔21a及び第2貫通孔80aに挿通されている。先端部84bは、通電板20の第1貫通孔21aの下面側(反ホルダ側)に配置されている。先端部84bの径は、第1貫通孔21aの径より大径に形成されており、先端部84bは、通電板20の下面と当接している。係止部84cは、ホルダ80の第2平面78b側(反通電板側)に配置されている。係止部84cの径は、第2貫通孔80aの径より大径であって、凹部80bの径より小径に形成されている。また、凹部80bの深さは、係止部84cの高さよりもわずかに大きくされている。このため、係止部84cは、凹部80b内に収容され、凹部80bの底面に当接することで凹部80bに係止される。上述したように、接続部材84は、先端部84bが通電板20の下面に当接し、第1貫通孔21a及び第2貫通孔80aを挿通する軸部84aを介して、係止部84cがホルダ80の上面(詳細には、凹部80bの底面)に当接することによって、通電板20とホルダ80とを挟持している。なお、接続部材84は、通電板20と同一金属(例えば、Cu)によって形成される。接続部材84と通電板20とを同一金属とすることで、両者の間の腐食(すなわち、異種金属とした場合に生じる接触腐食)を防止することができる。
上述した説明から明らかなように、電流遮断装置10は、接続端子46と、通電板20と、第1変形板30と、端子7とを直列につなぐ通電経路を有している。このため、電極組立体3と端子7は、電流遮断装置10の通電経路を介して電気的に接続されている。
ここで、電流遮断装置10の遮断動作について説明する。上述した蓄電装置100においては、端子5と端子7との間が外部機器(例えば、発電機やモータ等)を介して通電可能な導通状態で用いられる。蓄電装置100の過充電等によってケース1内の圧力が上昇すると、通電板20の下面に作用する圧力が上昇する。一方、第1変形板30の上面には大気圧が作用する。このため、ケース1の内圧が上昇して所定値に達すると、第1変形板30の中央部32に接続されていた通電板20が、機械的に脆弱な溝部20aを起点に破断する。そして、第1変形板30が反転して、上方に凸の状態に変化する。これによって、通電板20と第1変形板30とを接続する通電経路が遮断され、電極組立体3と端子7とが非導通状態となる。このとき、第1変形板30は接続端子46から絶縁されると共に、通電板20は端子7から絶縁される。
実施例1の蓄電装置100の作用効果について説明する。上記の蓄電装置100では、通電板20とホルダ80とを、接続部材84によって固定している。接続部材84は、金属製の材料で形成されているため、従来のような熱可塑性材料で通電板とホルダとを固定する場合と比較して、耐荷重を大きくすることができる。このため、通電板20とホルダ80との接続部に疲労やクリープによるへたりが生じたとしても、通電板20とホルダ80との接続部の耐荷重(機械的強度)を高く保つことができ、蓄電装置の信頼性を向上することができる。
また、接続部材84は、通電板20と同一の金属材料で形成されている。このため、接続部材84と通電板20との接触部分における腐食(異種金属接触腐食)を防止することができる。
次に、図3〜5を参照して、蓄電装置100の製造方法について説明する。なお、本実施例では、ホルダ80を通電板20に組付ける工程に特徴があり、その他の工程については従来公知の工程を用いることができる。このため、以下では、本実施例の特徴部分のみを説明し、その他の工程については説明を省略する。また、上述した内容と重複する内容については詳細な説明を省略する。
蓄電装置100の製造方法では、まず、第2貫通孔80aを有するホルダ80を準備(第1準備工程)すると共に、第1貫通孔21aを有する通電板20を準備(第2準備工程)する。次いで、端子7をケース1に固定する電極端子固定工程と、端子7の基底部95に第1変形板30を溶接する第1変形板溶接工程と、通電板20をホルダ80に当接させる当接工程と、接続部材84により通電板20とホルダ80とを固定するかしめ工程とを実施する。以下、各工程について説明する。
(電極端子固定工程)
この工程では、図3に示すように、まず、ホルダ80の第2貫通孔80aに接続部材84をホルダ80の第2平面78b側から挿通させる。接続部材84の上端には、第2貫通孔80aの径より大径である係止部84cが形成されている。また、ホルダ80の第2平面78bの第2貫通孔80aの周囲には、係止部84cの径より大径である凹部80bが形成されている。このため、接続部材84を、第2貫通孔80aに挿通させると、凹部80bに収容された係止部84cが凹部80bの底面で係止される。このとき、接続部材84の下端部は、ホルダ80より下方に突出している。
次いで、端子7をケース1の蓋部112の開口部82に取付ける。まず、端子7の円筒部分(すなわち、円筒部94と、かしめ前の固定部96とによって構成される円筒状の部分)をシール部材86及びホルダ80の開口に挿通して、シール部材86の一部及びホルダ80の上端部79を基底部95の上面に配置させる。これによって、ホルダ80の内部に端子7の基底部95が収容され、シール部材86とホルダ80と端子7とを一体化する。一方、ケース1の蓋部112の上面には、ガスケット63を取付けるとともに、ガスケット62上に外部端子61を配置する。この状態で、円筒部分(94、96)をケース1の内部から開口部82、ガスケット63の開口及び外部端子61の開口に挿通する。その後、円筒部分(94、96)の上端(ケース1の外部に突出している部分(詳細には、外部端子61より上方に突出している部分))を折り曲げて径方向外側へ押し広げる。これにより、円筒部分(94、96)の上端は、外部端子61の上面に当接し、端子7がケース1の蓋部112の上面にかしめ固定される。端子7が蓋部112にかしめ固定されると、ホルダ80、シール部材86、ガスケット63及び外部端子61が、端子7と蓋部112との間に挟持される。
(第1変形板溶接工程)
次に、図4に示すように、第1変形板30の外周部31の上面を端子7の基底部95の下面に当接させ、両者を溶接により固定する。この工程は、従来公知の方法(例えば、レーザービームによる溶接)を用いることができるため、その詳細な説明は省略する。
(当接工程)
次に、図5に示すように、ホルダ80に形成された凹所77にシール部材75を配置し、通電板20に形成された第1貫通孔21aに接続部材84(ホルダ80の下方に突出した部分)を挿通させ、通電板20の上面をホルダ80の下面(中央部78の下面)に当接させる。シール部材75の径は、凹所77の高さよりわずかに長くされている。このため、通電板20をホルダ80に当接させると、シール部材75の上端は、凹所77の壁面に当接する。このとき、接続部材84の下端部は、通電板20の下方に突出している。
(かしめ工程)
この工程では、まず、ホルダ80の第2平面78bとケース1の蓋部112との間に押さえ治具を配置する。具体的には、押さえ治具は、第2平面78bに形成された凹部80bを覆うように配置される。この状態で、通電板20の下方に突出した接続部材84の端部(先端部84bとなる部分)をリベッティングにより通電板側へ押圧することで拡径し、通電板20の下面にかしめ固定する。接続部材84の端部へのリベッティングによる加工が終了すると、ホルダ80とケース1の間に配置した押さえ治具を除去する。これにより、通電板20とホルダ80とが、接続部材84の軸部84aを介して先端部84bと係止部84cにより挟持される。上述した工程を実施することによって、図2に示すように、通電板20とホルダ80とが固定される。
次に、図6を参照して、実施例2の蓄電装置について説明する。以下では、実施例1と相違する点についてのみ説明し、実施例1と同一の構成についてはその詳細な説明を省略する。
図6に示すように、電流遮断装置10aは、通電板20と、第1変形板30と、金属製の第2変形板40とを備えている。
第2変形板40は、中央部47と外周部48とを有している。第2変形板40は、通電板20の下方に配置されており、その中央部47が下方に突出している。第2変形板40の外周部48の上面と、通電板20の外周部21の下面は、溶接により固定されている。また、第2変形板40の上面中央には、上方に突出する突出部40aが設けられている。突出部40aの上方には通電板20の中央部22が位置している。第2変形板40の下面には、ケース1内の圧力が作用する。
通電板20は、第2変形板40と第1変形板30との間に配置されており、通電板20には、通気孔20bが形成されている。第2変形板40と通電板20との間の空間120は、通気孔20bを介して第1変形板30と通電板20との間の空間122と連通している。第1変形板30は、通電板20の上方に配置されている。第1変形板30の上面には、空間124が形成されており、空間124は大気圧に保たれている。
接続部材84の先端部84bは、第2変形板40の下端(中央部47の下面)の位置よりも通電板20に近い位置に位置している。すなわち、接続部材84の先端部84bは、第2変形板40の中央部47より上方(蓋部112側)に位置している。
電流遮断装置10aは、接続端子46と、通電板20と、第1変形板30と、端子7とを直列に繋ぐ通電経路を有している。このため、電極組立体3と端子7は、電流遮断装置10aの通電経路を介して電気的に接続されている。
ここで、電流遮断装置10aの遮断動作について説明する。上述した蓄電装置では、ケース1の内圧が上昇すると、第2変形板40の下面に作用する圧力が上昇する。一方、第2変形板40の上面には、ケース1内の空間からシールされた空間120の圧力が作用する。このため、ケース1内の圧力が所定値を超えると、第2変形板40が反転して、下方に凸の状態から、上方に凸の状態に変化する。このとき、空間120内の空気は通気孔20bを通って空間122に移動し、空間122内の圧力が上昇する。また、第2変形板40が下方に凸の状態から上方に凸の状態に変化すると、第2変形板40の突出部40aが第1位置から第2位置に移動して通電板20の中央部22に衝突し、通電板20が溝部20aで破断する。これにより、第1変形板30が反転し、第1変形板30及び通電板20の中央部22が上方に変位する。このため、通電板20と第1変形板30を接続する通電経路が遮断され、電極組立体3と端子7との間の導通が遮断される非導通状態となる。このとき、第1変形板30は接続端子46から絶縁されるとともに、通電板20は端子7から絶縁される。実施例2の蓄電装置においても、通電板20とホルダ80とが接続部材84によって固定されるため、実施例1の蓄電装置100と同様の作用効果を奏することができる。
また、電流遮断装置10aが作動していない状態では、接続部材84の先端部84bの下端は、第2変形板40の中央部47よりも上方に位置している。このため、通電板20とホルダ80とを接続部材84によって固定する構造としても、接続部材84によってケース1内にデッドスペースが生じることが抑制され、ケース1内の空間を有効に活用することができる。
次に、実施例2の蓄電装置の製造方法について説明する。以下では、実施例1の蓄電装置100の製造方法と重複する内容については詳細な説明を省略する。
(第2変形板溶接工程)
本実施例の製造方法では、図7に示すように、実施例1において説明した当接工程の前に、通電板20に第2変形板40が固定される。すなわち、第2変形板40の外周部48の上面を通電板20の外周部21の下面に当接させ、両者を溶接することにより固定する。この工程は、従来公知の方法(例えば、レーザービームによる溶接)を用いることができるため、その詳細な説明は省略する。続く当接工程では、矢印で示すように、接続部材84を通電板20の第1貫通孔21aに挿通させ、通電板20をホルダ80に当接させる。
実施例1の蓄電装置100の製造方法の第1変形板溶接工程と当接工程の間に、上述した工程を実施することによって、実施例2の蓄電装置が製造される。なお、上述した第2変形板溶接工程は、電極端子固定工程、第1変形板溶接工程、当接工程及びかしめ工程とは独立して実施される。すなわち、電極端子固定工程及び第1変形板溶接工程の前に実施されてもよいし、当接工程及びかしめ工程の後に実施されてもよい。
以上、本明細書が開示する技術の実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、実施例2において、第1変形板30に、空間122と空間124とを連通する連通孔を形成し、空間120、122を大気圧に維持してもよい。
また、電流遮断装置10は、端子5側に設けられてもよいし、端子5と端子7の双方に設けられてもよい。端子5側に電流遮断装置10が設けられる場合は、端子5と蓋部112との間に、上記の実施例の構成と同様に絶縁部材を配置することができる。また、上記の実施例では、第1変形板30が反転することで通電板20との導通が遮断される。しかしながら、第1変形板30の変形の態様は反転に限られない。例えば、第1変形板30の中央部32が上方に撓むことで通電板20が溝部20aを起点に破断し、第1変形板30と通電板20との導通が遮断される構成であってもよい。第1変形板30は、第1変形板30と通電板20との導通が遮断されるのであればどのように変形してもよい。第2変形板40についても同様である。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1:ケース
3:電極組立体
5、7:端子
10:電流遮断装置
20:通電板
21a:第1貫通孔
30:第1変形板
41:正極集電タブ
42:負極集電タブ
43:正極リード
44:負極リード
46:接続端子
60、61:外部端子
62、63:ガスケット
64、65:ボルト
75:シール部材
77:凹所
78:中央部
78a:第1平面
78b:第2平面
79:上端部
79a:肉薄部
79b:肉厚部
80:ホルダ
80a:第2貫通孔
80b:凹部
84:接続部材
84a:軸部
84b:先端部
84c:係止部
86:シール部材
86a:肉薄部
100:蓄電装置
111:本体
112:蓋部

Claims (11)

  1. ケース内に収容され、
    前記ケースに収容される電極組立体と前記ケースに設けられる電極端子とを電気的に接続される導通状態と、電気的に非接続となる非導通状態とに切換える電流遮断装置であって、
    前記電極組立体に電気的に接続される通電板と、
    前記電極端子に電気的に接続される第1変形板と、
    前記通電板と前記ケースの間に配置され、前記通電板を支持する絶縁性のホルダと、
    前記通電板と前記ホルダとを固定する金属製の接続部材と、を備えており、
    前記第1変形板は、前記導通状態においては前記通電板と当接して電気的に接続している一方で、前記非導通状態においては前記通電板から離間して前記通電板と電気的に非接続となり、
    前記通電板には、ホルダ側の一方の面から反ホルダ側の他方の面まで貫通する第1貫通孔が形成されており、
    前記ホルダには、前記第1貫通孔に対応する位置に通電板側の一方の面から反通電板側の他方の面まで貫通する第2貫通孔が形成されており、
    前記接続部材は、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔に差込まれ、前記通電板と前記ホルダとを固定している、電流遮断装置。
  2. 前記接続部材の反ホルダ側の先端は、前記第1貫通孔の径より大きくされている、請求項1に記載の電流遮断装置。
  3. 前記ホルダの反通電板側の面は、前記ケースに当接する第1平面部分と、前記第1平面部分より外側に位置し、前記ケースと離間している第2平面部分とを有しており、
    前記第2貫通孔は、前記第2平面部分に形成されている、請求項1または2に記載の電流遮断装置。
  4. 前記接続部材は、反通電板側の端部に、前記第2貫通孔の径より大径である係止部を有しており、
    前記第2平面部分の前記第2貫通孔の周囲には、前記係止部の径より大径である凹部が設けられており、
    前記係止部は、前記凹部に収容されている、請求項3に記載の電流遮断装置。
  5. 前記接続部材は、前記通電板と同一の材料によって形成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の電流遮断装置。
  6. 前記通電板に対して前記第1変形板とは反対側に配置されているとともに、前記通電板の中央部に向かって突出している突起が設けられている第2変形板をさらに備えており、
    前記第2変形板は、前記電極組立体と前記電極端子とが導通しているときは前記突起が第1位置に位置して前記通電板と前記第1変形板とが当接している第1状態と、前記電極組立体と前記電極端子とが非導通のときは前記突起が前記第1位置から前記通電板側の第2位置に移動して前記通電板と前記第1変形板とを離間させる第2状態とに切り替えられる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の電流遮断装置。
  7. 前記接続部材の反ホルダ側の先端は、前記第1状態において、前記第2変形板の前記通電板から最も離れた位置よりも前記通電板に近い位置に位置する、請求項6に記載の電流遮断装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の電流遮断装置を備える蓄電装置。
  9. ケース内に収容され、
    前記ケースに収容される電極組立体と前記ケースに設けられる電極端子とを電気的に接続される導通状態と、電気的に非接続となる非導通状態とに切換える電流遮断装置であって、
    前記電極組立体に電気的に接続される通電板と、
    前記電極端子に電気的に接続される第1変形板と、
    前記通電板と前記ケースの間に配置され、前記電極端子のケース内側の端部を収容すると共に前記通電板を支持する絶縁性のホルダと、
    前記通電板と前記ホルダとを固定する接続部材と、を備えている、電流遮断装置の製造方法であって、
    ホルダ側の一方の面から反ホルダ側の他方の面まで貫通する第1貫通孔が形成されている通電板を準備する第1準備工程と、
    前記第1貫通孔に対応する位置に通電板側の一方の面から反通電板側の他方の面まで貫通する第2貫通孔が形成されているホルダを準備する第2準備工程と、
    前記電極端子のケース内側の端部が前記ホルダに収容され、かつ、前記接続部材が前記ホルダの前記第2貫通孔に挿通された状態で、前記電極端子を前記ケースに固定する電極端子固定工程と、
    前記電極端子の下面に、前記第1変形板を溶接する第1変形板溶接工程と、
    前記電極端子固定工程及び前記第1変形板溶接工程後に、前記通電板の前記第1貫通孔に、前記接続部材を挿通させ、前記通電板を前記ホルダの通電板側の一方の面に当接させる当接工程と、
    前記当接工程後に、前記接続部材の通電板側の端部を前記第1貫通孔の径よりも拡径して、前記接続部材により前記通電板と前記ホルダとを固定するかしめ工程と、を備える電流遮断装置の製造方法。
  10. 前記通電板に対して前記第1変形板とは反対側に配置されているとともに、前記通電板の中央部に向かって突出している突起が設けられている第2変形板をさらに備えており、
    前記当接工程は、前記通電板に前記第2変形板が固定されている状態で行われる、請求項8に記載の電流遮断装置の製造方法。
  11. 請求項9または10に記載の製造方法により製造された電流遮断装置を備える蓄電装置を製造する、蓄電装置の製造方法。
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