JP2017027885A - ケーブルコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】端子の切断部が絶縁部の凹部内に露出するようにして、端子は、絶縁部に組込まれた後に製造用保持部材から切断分離可能となるので、端子と絶縁部との組立が容易であり、組立作業性が高く、製造コストが低く、信頼性が高くなるようにする。
【解決手段】導電性の金属から成る端子51と、該端子51が組込まれる絶縁部11と、該絶縁部11が組込まれる導電性の金属から成る外側導体部61とを備えるケーブルコネクタであって、前記絶縁部11は、一半部、他半部、及び、前記一半部と他半部とを接続する接続部を含み、前記一半部に端子51が組込まれた状態で前記接続部が折曲げられて前記他半部が前記一半部と合体されることにより、前記端子51が絶縁部11に組込まれ、前記端子51は、該端子51が製造用保持部材から切断分離されることによって形成され、前記絶縁部11の凹部内に露出する切断部を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、ケーブルコネクタに関するものである。
従来、電線等のケーブルの先端には、前記ケーブルを電気部品、電子部品等が備えるレセプタクル等に接続するためのケーブルコネクタが取付けられている(例えば、特許文献1参照。)。
図12は従来のケーブルコネクタの分解図である。
図において、851は金属から成る端子本体部であり、811は絶縁性材料から成る雌コネクタのハウジングであり、861は金属から成る外側金属部である。前記端子本体部851は、その先端に位置する接触部853が、ハウジング811の先端に位置する接続凸部813内に収容されるようにして、ハウジング811内に収容される。また、該ハウジング811は、接続凸部813が、外側金属部861の先端に位置する前方部862内に収容されるようにして、外側金属部861内に収容される。
なお、ケーブル890の先端から第1の長さ範囲では、外側絶縁被覆891が剥(は)がされて、内側絶縁被覆893の周囲を覆う外側導体892が露出し、さらに、ケーブル890の先端から第2の長さ範囲(第1の長さ範囲より短い)では、外側導体892が剥がされて、中心導体894の周囲を覆う内側絶縁被覆893が露出している。
そして、前記ケーブル890を上方から下方に移動させてケーブルコネクタ内に押込むと、外側導体892が剥がされて内側絶縁被覆893が露出している部分が、端子本体部851の後端に位置する一対の圧接部852の間に押込まれる。この際に、内側絶縁被覆893が圧接部852によって切断され、中心導体894が圧接部852に接触するので、中心導体894と端子本体部851とが導通する。
また、前記ケーブル890がケーブルコネクタ内に押込まれた後、外側金属部861の導体かしめ部863a、被覆かしめ部863b及び主かしめ部864aを折曲げてケーブル890をかしめ固定する。この際、外側導体892に導体かしめ部863aが接触するので、外側導体892と外側金属部861とが導通する。また、主かしめ部864aは、弾性部材864bを間に介在させて、ハウジング811の保持部816をかしめ固定し、該保持部816内に収容された中心導体894と圧接部852との接触状態を保持する。
特開2010−067426号公報
しかしながら、前記従来のケーブルコネクタにおいては、外側金属部861内に収容された状態のハウジング811内に、端子本体部851を上方から下方に移動させて、収容させるようになっているので、組立作業性が低く、組立作業に時間がかかり、製造コストが上昇してしまう。近年、電子機器等の小型化に伴い、ケーブルコネクタの小型化も進展しており、端子本体部851も微小になっている。このように微小な端子本体部851をピンセット等で保持しつつ移動させ、ハウジング811内に正確な姿勢で収容させる作業は、容易でなく、時間がかかってしまう。
本発明は、前記従来の問題点を解決して、端子の切断部が絶縁部の凹部内に露出するようにして、端子は、絶縁部に組込まれた後に製造用保持部材から切断分離可能となるので、端子と絶縁部との組立が容易であり、組立作業性が高く、製造コストが低く、信頼性の高いケーブルコネクタを提供することを目的とする。
そのために、本発明のケーブルコネクタにおいては、導電性の金属から成る端子と、該端子が組込まれる絶縁部と、該絶縁部が組込まれる導電性の金属から成る外側導体部とを備えるケーブルコネクタであって、前記絶縁部は、一半部、他半部、及び、前記一半部と他半部とを接続する接続部を含み、前記一半部に端子が組込まれた状態で前記接続部が折曲げられて前記他半部が前記一半部と合体されることにより、前記端子が絶縁部に組込まれ、前記端子は、該端子が製造用保持部材から切断分離されることによって形成され、前記絶縁部の凹部内に露出する切断部を含む。
本発明の他のケーブルコネクタにおいては、さらに、前記他半部は、前記接続部を中心として回転させられて前記一半部と合体される。
本発明の更に他のケーブルコネクタにおいては、さらに、前記製造用保持部材はクランク状に屈曲したクランク部を含み、前記切断部は、前記端子とクランク部との接続部分に対応する。
本発明の更に他のケーブルコネクタにおいては、さらに、前記凹部は、前記一半部及び他半部における接続部と対応する部分に形成され、前記クランク部は前記凹部を通過し、前記製造用保持部材は前記一半部及び他半部の底板よりも下方に位置する。
本発明の更に他のケーブルコネクタにおいては、さらに、前記絶縁部は、上面が開放された前方空洞部及び後方空洞部を含み、前記端子は、前記前方空洞部内に露出する一対の接触部、前記後方空洞部内に露出する圧接部、及び、前記接触部と圧接部とを接続する本体部を含み、前記他半部の前方空洞部には、前記他半部が前記一半部と合体される際に前記端子の接触部との干渉を避けるための逃げ凹部が形成されている。
本発明によれば、端子の切断部が絶縁部の凹部内に露出するようになっている。これにより、端子は、絶縁部に組込まれた後に製造用保持部材から切断分離可能となる。したがって、端子と絶縁部との組立が容易であり、組立作業性が高く、製造コストが低く、信頼性の高いケーブルコネクタを得ることができる。
本発明の実施の形態におけるケーブルコネクタの上面図である。 本発明の実施の形態におけるケーブルが接続されたケーブルコネクタの二面図であって、(a)は上面図、(b)は(a)におけるA−A矢視断面図である。 本発明の実施の形態におけるケーブルが接続されたケーブルコネクタの斜視図であって、(a)はかしめ部の変形前を示す図、(b)はかしめ部の変形後を示す図である。 本発明の実施の形態におけるケーブルコネクタの絶縁部の六面図であって、(a)は上面図、(b)は前面図、(c)は側面図、(d)は下面図、(e)は後面図、(f)は斜視図である。 本発明の実施の形態におけるケーブルコネクタの端子の六面図であって、(a)は上面図、(b)は前面図、(c)は側面図、(d)は下面図、(e)は後面図、(f)は斜視図である。 本発明の実施の形態におけるケーブルコネクタの外側導体部の斜視図であって、(a)は接続片の折曲げ後を示す図、(b)は接続片の折曲げ前を示す図である。 本発明の実施の形態におけるケーブルコネクタの絶縁部の組立前の五面図であって、(a)は上面図、(b)は前面図、(c)は下面図、(d)は側面図、(e)は斜視図である。 本発明の実施の形態におけるケーブルコネクタの絶縁部に端子を組込む工程を示す第1の図であって、(a)〜(d)は各工程を示す図である。 本発明の実施の形態におけるケーブルコネクタの絶縁部に端子を組込む工程を示す第2の図であって、(a)〜(c)は各工程を示す図である。 本発明の実施の形態におけるケーブルコネクタの絶縁部に端子を組込む工程を示す第3の図であって、(a)及び(b)は視点の異なる斜視図である。 本発明の実施の形態におけるケーブルコネクタの外側導体部に絶縁部を組込む工程を示す図である。 従来のケーブルコネクタの分解図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態におけるケーブルコネクタの上面図、図2は本発明の実施の形態におけるケーブルが接続されたケーブルコネクタの二面図、図3は本発明の実施の形態におけるケーブルが接続されたケーブルコネクタの斜視図、図4は本発明の実施の形態におけるケーブルコネクタの絶縁部の六面図、図5は本発明の実施の形態におけるケーブルコネクタの端子の六面図、図6は本発明の実施の形態におけるケーブルコネクタの外側導体部の斜視図である。なお、図2において、(a)は上面図、(b)は(a)におけるA−A矢視断面図であり、図3において、(a)はかしめ部の変形前を示す図、(b)はかしめ部の変形後を示す図であり、図4及び5において、(a)は上面図、(b)は前面図、(c)は側面図、(d)は下面図、(e)は後面図、(f)は斜視図であり、図6において、(a)は接続片の折曲げ後を示す図、(b)は接続片の折曲げ前を示す図である。
図において、10は本実施の形態におけるケーブルコネクタとしてのコネクタであり、図2に示されるように、ケーブルとしての電線90の先端に接続された状態で使用され、図示されない相手方コネクタに嵌(かん)合される。該相手方コネクタは、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末、車両用ナビゲーション装置、ゲーム機等の電気機器、電子機器等に使用されるプリント回路基板、フレキシブル回路基板等に実装されたコネクタであるが、いかなる種類の基板であってもよい。
また、前記電線90も、いかなる種類の装置に使用されるいかなる種類の電線であってもよいが、ここでは、図3等に示されるように、中心導体94の周囲を外側導体92が覆う、いわゆる同軸ケーブルであるものとして説明する。前記電線90は、導電性の金属線等から成る中心導体94と、合成樹脂等の絶縁性材料から成り、前記中心導体94の周囲を被覆する内側被覆93と、導電性の金属網等から成り、内側被覆93の周囲を覆う外側導体92と、合成樹脂等の絶縁性材料から成り、前記外側導体92の周囲を被覆する外側被覆91とを備える。そして、前記電線90の先端から第1の長さ範囲では外側被覆91が剥(はく)離されて外側導体92が露出しており、前記電線90の先端から前記第1の長さよりも短い第2の長さ範囲では、更に外側導体92も剥離されて内側被覆93が露出しているものとする。
ここで、前記電線90及びコネクタ10は、電力を供給するためのものであってもよいし、信号を伝達するためのものであってもよい。さらに、前記電線90は、例えば、直径が1.2〜1.5〔mm〕程度の太さのものであり、前記コネクタ10は、例えば、その高さ(図2(b)における左右方向の寸法)が1.2〜1.5〔mm〕程度の低背型のものであるとして、説明する。
なお、本実施の形態において、コネクタ10及び電線90の各部の構成及び動作を説明するために使用される上、下、左、右、前、後等の方向を示す表現は、絶対的なものでなく相対的なものであり、前記コネクタ10及び電線90の各部が図に示される姿勢である場合に適切であるが、その姿勢が変化した場合には姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。
前記コネクタ10は、導電性の金属板に打抜き、折曲げ等の加工を施して成形された外側導体部61と、合成樹脂等の絶縁性材料によって形成され、前記外側導体部61内に収容された絶縁部11と、導電性の金属板に打抜き、折曲げ等の加工を施して成形され、前記絶縁部11内に組込まれた端子51とを備える。
図4等に示されるように、前記絶縁部11は、平面視において略円形の頭部13と、平面視において略矩(く)形であって前記頭部13の後端に接続された胴部16とを備える。さらに、前記頭部13には、上面が開放された前方空洞部15が形成され、前記胴部16には、上面及び後面が開放された後方空洞部17が形成されている。前記前方空洞部15と後方空洞部17とは、底板12に沿って形成された連通路17aによって互いに連通している。なお、該連通路17aの前端には、下面及び前面が開放されるように頭部13の前端下面に形成された凹部13cが接続されている。
また、前記頭部13の左右の外面には係止凹部13bが形成され、胴部16の左右の外面には係止凸部16bが形成されている。前記係止凹部13b及び係止凸部16bは、外側導体部61の係止凸部65b及び係止凹部66bによってそれぞれ係止され、これにより、絶縁部11は、外側導体部61内から離脱することが防止される。また、前記胴部16には、後方空洞部17内に突出する一対の保持突起16aが形成されている。これにより、前記後方空洞部17内に押込まれた電線90において露出している内側被覆93は、後方空洞部17内から離脱することが防止される。
そして、前記端子51は、その前端近傍に形成された一対の接触部53が前方空洞部15内に露出し、その後端に形成された圧接部52の一対の圧接片52aが後方空洞部17内に露出するように、絶縁部11内に組込まれている。なお、前記接触部53は、コネクタ10が相手方コネクタと嵌合したときに、該相手方コネクタが備える相手方端子と接触する部分であり、前記圧接片52aは電線90の中心導体94に圧接する部分であり、前記接触部53及び圧接部52は、本体部51aを介して互いに接続されている。
該本体部51aは、前後方向に延在する略矩形の板部材であって、前端に切断部51cが形成され、一方の側縁には外方に突出する突出片51bが形成されている。また、前記圧接部52は、本体部51aの後端に接続された音叉(さ)状乃至フォーク状の部分であり、二股に分かれて一対の圧接片52aを形成するとともに、該圧接片52a同士の間には、スリット状の中心導体収容空間52bが形成されている。そして、図2(b)に示されるように、前記本体部51aは、その大半が絶縁部11の連通路17a内に収容され、その前端に形成された切断部51cが、絶縁部11の凹部13c内に露出している。前記切断部51cは、絶縁部11の外に突出しておらず、外側導体部61に接触することがない。
該外側導体部61は、接続片61cによって互いに接続された外側部61aと内側部61bとを備える。そして、前記外側部61aは、前後方向に延在する平板状の底板部62と、該底板部62の幅方向両側縁から立設するように形成された一対の第1保持壁部64a、一対の第2保持壁部64b、一対の第1かしめ部63a及び一対の第2かしめ部63bとを含んでいる。また、前記内側部61bは、略半円筒形状の頭収容壁部65と、該頭収容壁部65の後端から後方に延在する一対の胴収容壁部66と、該胴収容壁部66の後端から後方に延在する一対の電線収容壁部67とを含んでいる。
そして、外側導体部61は、図6(b)に示されるような姿勢において接続片61cが折曲げられることにより、図6(a)に示されるような姿勢、すなわち、内側部61bが外側部61a内に収容された状態となる。図6(a)に示されるような状態において、頭収容壁部65の左右の外面に形成された係止凹部65cには一対の第1保持壁部64aの内面に形成された第1係止凸部64cが係止し、一対の胴収容壁部66の上端縁には一対の第2保持壁部64bの内面に形成された第2係止凸部64dが係止する。これにより、内側部61bが外側部61a内に収容された状態が維持され、図6(b)に示されるような状態に復帰することが防止される。なお、頭収容壁部65の左右の内面には係止凸部65bが形成され、一対の胴収容壁部66の内面には係止凹部66bが形成されている。
そして、端子51が組込まれた絶縁部11が、図6(a)に示されるような状態の外側導体部61の内側部61b内に収容することにより、図1に示されるようなコネクタ10を得ることができる。この状態で、絶縁部11の係止凹部13b及び係止凸部16bは、内側部61bの係止凸部65b及び係止凹部66bによってそれぞれ係止され、これにより、絶縁部11が内側部61b内から離脱することが防止される。
図1に示されるようなコネクタ10内に、前記電線90の先端から所定の範囲を上方から下方に移動させて押込むと、図3(a)に示されるような状態になる。具体的には、電線90の先端から前記第2の長さ範囲の内側被覆93が露出している部分が、絶縁部11の後方空洞部17内に押込まれる。すると、該後方空洞部17内において下から上に向って突出した状態になっている一対の圧接片52aによって内側被覆93が切断され、該内側被覆93内の中心導体94は、対向する圧接片52a同士の間に形成されたスリット状の中心導体収容空間52b内に押込まれ、圧接片52aと導通する。なお、後方空洞部17内には左右から一対の保持突起16aが突出しているので、後方空洞部17内に押込まれた内側被覆93は、後方空洞部17内から離脱することがない。
また、前記電線90において、内側被覆93が露出している部分より後方の外側導体92が露出している部分は、一対の第1かしめ部63aの内側に位置する一対の電線収容壁部67の間に押込まれ、前記外側導体92が露出している部分より後方の外側被覆91で被覆された部分は、一対の第2かしめ部63bの間に押込まれる。そして、一対の第1かしめ部63a及び一対の第2かしめ部63bが、内側に向けて曲げられ、図3(b)に示されるような形状となることで、電線90はかしめ固定される。また、外側導体92が第1かしめ部63a及びその内側に位置する電線収容壁部67と密着させられるので、外側導体92と外側導体部61との導通が確実なものとなる。なお、図3(b)においては、図示の都合上、第1かしめ部63a及び第2かしめ部63bの一方(図における手前側)のみが描画されていることに留意されたい。
次に、前記端子51、絶縁部11及び外側導体部61を組立てて、コネクタ10を得る方法について説明する。
図7は本発明の実施の形態におけるケーブルコネクタの絶縁部の組立前の五面図、図8は本発明の実施の形態におけるケーブルコネクタの絶縁部に端子を組込む工程を示す第1の図、図9は本発明の実施の形態におけるケーブルコネクタの絶縁部に端子を組込む工程を示す第2の図、図10は本発明の実施の形態におけるケーブルコネクタの絶縁部に端子を組込む工程を示す第3の図、図11は本発明の実施の形態におけるケーブルコネクタの外側導体部に絶縁部を組込む工程を示す図である。なお、図7において、(a)は上面図、(b)は前面図、(c)は下面図、(d)は側面図、(e)は斜視図であり、図8において、(a)〜(d)は各工程を示す図であり、図9において、(a)〜(c)は各工程を示す図であり、図10において、(a)及び(b)は視点の異なる斜視図である。
本実施の形態における絶縁部11は、当初において、図7に示されるように、接続部11cによって互いに接続された一半部としての右半部11aと他半部としての左半部11bとから成り、図8〜10に示されるように、接続部11cが折曲げられ、右半部11aと左半部11bとが合体すると、図4に示されるような状態となる。そして、右半部11aにおける連通路17aの途中には、端子51の本体部51aに形成された突出片51bが嵌入されて係止される係止凹部17bが形成されている。また、左半部11bにおける前方空洞部15の下端には、端子51の接触部53との干渉を防止する逃げ凹部15aが形成されている。
また、本実施の形態における端子51は、当初において、図8〜10に示されるように、その後端に製造用保持部材としてのキャリア71が一体的に接続されている。該キャリア71は、コネクタ10又は端子51を製造する過程において、端子51の予備成形体の搬送、位置決め等の作業を容易に行うために、搬送機械、工作機械、工具、ジグ、オペレータの手等によって把持される部材であり、製造の最終段階において切除される。一般的に、キャリア71は、端子51と同一の導電性の金属板から成る長い帯状の板部材であり、複数の端子51が並列に配列されて接続されている。なお、図8(a)に示される例では、図示の都合上、端子51の数が2つとなっている。そして、絶縁部11に端子51を組込む前にはキャリア71が分割され、図8(b)に示されるように、分割された各キャリア71に端子51が1つずつ接続されているようになる。
前記キャリア71は、その本体から突出する腕部72と、該腕部72の先端をクランク状に屈曲させて形成されたクランク部73とを含み、該クランク部73の先端に端子51の本体部51aの前端が一体的に接続されている。これにより、端子51の本体部51aは、キャリア71の本体及び腕部72と平行ではあるが、キャリア71の本体及び腕部72よりも一段上昇した状態となるので、絶縁部11に端子51を組込む作業を容易に行うことができる。
絶縁部11に端子51を組込む際には、まず、図8(b)に示されるように、キャリア71に接続された端子51の側方から絶縁部11を矢印Bで示される方向に相対的に移動させ、絶縁部11の右半部11aを端子51に組付ける。これにより、端子51の右側の接触部53及び圧接片52aが右半部11aの前方空洞部15及び後方空洞部17内に収容され、本体部51aの右半分が右半部11aの連通路17aに収容され、前記本体部51aに形成された突出片51bが前記連通路17aに形成された係止凹部17bに嵌入されて係止される。なお、図8(b)及び図9(a)に示されるように、クランク部73が絶縁部11の凹部13cを通過するので、キャリア71の本体及び腕部72が絶縁部11と干渉することがない。
続いて、図8(c)、図9(b)及び図10に示されるように、絶縁部11の接続部11cを中心とし、右半部11aに対して左半部11bを回転させ、右半部11aと左半部11bとを合体させる。これにより、図8(d)及び図9(c)に示されるように、絶縁部11に端子51が組込まれた状態となる。なお、左半部11bにおける前方空洞部15の下端に逃げ凹部15aが形成されているので、右半部11aに対して左半部11bを回転させて右半部11aと左半部11bとを合体させる際に、端子51の左側の接触部53が、特に接触部53の膨出した部分が、左半部11bと干渉することがない。
そして、図8(d)及び図9(c)に示されるように、絶縁部11に組込まれた状態の端子51における本体部51aの前端とキャリア71のクランク部73の先端との接続部分であって絶縁部11の凹部13c内に位置する部分を切断し、端子51をキャリア71から分離する。これにより、図11に示されるような端子51が組込まれた絶縁部11を得ることができる。また、端子51の本体部51aの前端には、切断部51cが形成される。なお、該切断部51cは、絶縁部11の凹部13c内に露出しているが、絶縁部11の外には突出していない。
本実施の形態における外側導体部61は、当初において、図11に示されるように、その後端に製造用保持部材としての外側導体用キャリア75が一体的に接続されている。該外側導体用キャリア75は、コネクタ10又は外側導体部61を製造する過程において、を外側導体部61の予備成形体の搬送、位置決め等の作業を容易に行うために、搬送機械、工作機械、工具、ジグ、オペレータの手等によって把持される部材であり、製造の最終段階において切除される。外側導体用キャリア75は、外側導体部61と同一の導電性の金属板から成る長い帯状の板部材であり、複数の外側導体部61が並列に配列されて接続されているが、図11に示される例では、図示の都合上、1つの外側導体部61のみが接続されている。
そして、図11に示されるように、端子51が組込まれた絶縁部11を外側導体部61に対して相対的に下降させることにより、前記絶縁部11を外側導体部61の内側部61b内に収容させ、前記絶縁部11を外側導体部61に組込む。この際、絶縁部11の係止凹部13b及び係止凸部16bは、内側部61bの係止凸部65b及び係止凹部66bによってそれぞれ係止され、これにより、絶縁部11が内側部61b内から離脱することが防止される。
最後に、外側導体部61の底板部62の後端と外側導体用キャリア75の腕部76の先端との接続部分を切断し、外側導体部61を外側導体用キャリア75から分離する。これにより、図1に示されるように、端子51、絶縁部11及び外側導体部61が組立てられたコネクタ10を得ることができる。なお、外側導体部61の底板部62の後端には、図11に示されるように、切断部62cが形成される。
このように、本実施の形態において、コネクタ10は、導電性の金属から成る端子51と、端子51が組込まれる絶縁部11と、絶縁部11が組込まれる導電性の金属から成る外側導体部61とを備える。そして、絶縁部11は、右半部11a、左半部11b、及び、右半部11aと左半部11bとを接続する接続部11cを含み、右半部11aに端子51が組込まれた状態で接続部11cが折曲げられて左半部11bが右半部11aと合体されることにより、端子51が絶縁部11に組込まれ、端子51は、端子51がキャリア71から切断分離されることによって形成され、絶縁部11の凹部13c内に露出する切断部51cを含む。
これにより、端子51は、絶縁部11に組込まれた後でもキャリア71から切断分離可能となるので、端子51と絶縁部11との組立が容易になり、組立作業性が向上する。また、切断部51cは、絶縁部11の凹部13c内に露出し、絶縁部11よりも外方に出ないので、外側導体部61と接触する可能性がなく、コネクタ10の信頼性が向上する。
また、左半部11bは、接続部11cを中心として回転させられて右半部11aと合体される。さらに、キャリア71はクランク状に屈曲したクランク部73を含み、切断部51cは、端子51とクランク部73との接続部分に対応する。さらに、凹部13cは、右半部11a及び左半部11bにおける接続部11cと対応する部分に形成され、クランク部73は凹部13cを通過し、キャリア71は右半部11a及び左半部11bの底板12よりも下方に位置する。
さらに、絶縁部11は、上面が開放された前方空洞部15及び後方空洞部17を含み、端子51は、前方空洞部15内に露出する一対の接触部53、後方空洞部17内に露出する圧接部52、及び、接触部53と圧接部52とを接続する本体部51aを含み、左半部11bの前方空洞部15には、左半部11bが右半部11aと合体される際に端子51の接触部53との干渉を避けるための逃げ凹部15aが形成されている。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明は、ケーブルコネクタに適用することができる。
10 コネクタ
11 絶縁部
11a 右半部
11b 左半部
11c 接続部
12 底板
13 頭部
13b、17b、65c、66b 係止凹部
13c 凹部
15 前方空洞部
15a 逃げ凹部
16 胴部
16a 保持突起
16b、65b 係止凸部
17 後方空洞部
17a 連通路
51 端子
51a 本体部
51b 突出片
51c、62c 切断部
52、852 圧接部
52a 圧接片
52b 中心導体収容空間
53、853 接触部
61 外側導体部
61a 外側部
61b 内側部
61c 接続片
62 底板部
63a 第1かしめ部
63b 第2かしめ部
64a 第1保持壁部
64b 第2保持壁部
64c 第1係止凸部
64d 第2係止凸部
65 頭収容壁部
66 胴収容壁部
67 電線収容壁部
71 キャリア
72、76 腕部
73 クランク部
75 外側導体用キャリア
90 電線
91 外側被覆
92、892 外側導体
93 内側被覆
94、894 中心導体
811 ハウジング
813 接続凸部
816 保持部
851 端子本体部
861 外側金属部
862 前方部
863a 導体かしめ部
863b 被覆かしめ部
864a 主かしめ部
864b 弾性部材
890 ケーブル
891 外側絶縁被覆
893 内側絶縁被覆

Claims (5)

  1. (a)導電性の金属から成る端子と、該端子が組込まれる絶縁部と、該絶縁部が組込まれる導電性の金属から成る外側導体部とを備えるケーブルコネクタであって、
    (b)前記絶縁部は、一半部、他半部、及び、前記一半部と他半部とを接続する接続部を含み、前記一半部に端子が組込まれた状態で前記接続部が折曲げられて前記他半部が前記一半部と合体されることにより、前記端子が絶縁部に組込まれ、
    (c)前記端子は、該端子が製造用保持部材から切断分離されることによって形成され、前記絶縁部の凹部内に露出する切断部を含むことを特徴とするケーブルコネクタ。
  2. 前記他半部は、前記接続部を中心として回転させられて前記一半部と合体される請求項1に記載のケーブルコネクタ。
  3. 前記製造用保持部材はクランク状に屈曲したクランク部を含み、前記切断部は、前記端子とクランク部との接続部分に対応する請求項2に記載のケーブルコネクタ。
  4. 前記凹部は、前記一半部及び他半部における接続部と対応する部分に形成され、前記クランク部は前記凹部を通過し、前記製造用保持部材は前記一半部及び他半部の底板よりも下方に位置する請求項3に記載のケーブルコネクタ。
  5. 前記絶縁部は、上面が開放された前方空洞部及び後方空洞部を含み、前記端子は、前記前方空洞部内に露出する一対の接触部、前記後方空洞部内に露出する圧接部、及び、前記接触部と圧接部とを接続する本体部を含み、前記他半部の前方空洞部には、前記他半部が前記一半部と合体される際に前記端子の接触部との干渉を避けるための逃げ凹部が形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のケーブルコネクタ。
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