JP2017027695A - 防水型コネクタの取り付け構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】組み込み時の作業性を低下させることなく、安定してシール性を得ることが可能となる防水型コネクタの取り付け構造を提供する。
【解決手段】防水型コネクタ1は、ハウジング10が開口10bを囲む環状の接合部10cを有し、キャップ20が筒部20bの外周側から外方に突出するフランジ部20cを有し、フランジ部20cが接合部10cに溶着されてハウジング10と一体化されている。被取り付け部材60には、筒部20bを挿入可能な筒状の孔部61が設けられており、筒部20bが孔部61に挿入される際に筒部20bの外周側に嵌着され、孔部61の内周面61aとの隙間を封止する防水用弾性部材40と、孔部61の内周面61aに接触しない寸法に形成され防水用弾性部材40のフランジ部20cと反対方向への移動を規制するとともに防水用弾性部材40を所望の形状に保持する規制部材50と、を備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、小型の防水型コネクタの取り付け構造に関する。
携帯型の電子機器において、イヤホン用のジャックコネクタ等に小型の防水型コネクタが用いられている(例えば、特許文献1)。
図10は、特許文献1に開示された防水型コネクタ100を示す分解斜視図である。防水型コネクタ100は、下側ハウジング111と、上側ハウジング112と、キャップ120と、下側ハウジング111にインサート成型によって埋設された端子部材113と、を備えた防水型コネクタ100であって、下側ハウジング111は光吸収材料からなるとともに、上側ハウジング112は光透過材料からなる。そして、下側ハウジング111と上側ハウジング112とを接合するレーザ溶着部130が形成される。さらに、下側ハウジング111は下側フランジ部111cを備え、上側ハウジング112は上側フランジ部112cを備える。キャップ120は、下側フランジ部111c及び上側フランジ部112cにより構成されるハウジング側フランジ部110cに対向する位置に、キャップ側フランジ部120cを備える。さらに、ハウジング側フランジ部110cとキャップ側フランジ部120cとを接合する超音波溶着部133が形成された。
この構成によれば、下側ハウジング111と上側ハウジング112とは、レーザ溶着により接合されるので、フランジ部が突出して設けられる必要がなく、小型化を図ることができる。また、ハウジング側フランジ部110cの下側ハウジング111と上側ハウジング112との境界部分に段差を生じやすいが、ハウジング側フランジ部110cにキャップ側フランジ部120cを超音波溶着する際に、フランジ部全体を一度に溶着するので、キャップ側フランジ部120cが全体的に溶けて段差を埋めることができ、確実な接合を行なうことができる。このとき、ハウジング側フランジ部110c及びキャップ側フランジ部120cの寸法をできるだけ小さくすることにより、小型化を図っている。
防水型コネクタ100は図示しない電子機器等に装着される。キャップ側フランジ部120cとハウジング側フランジ部110cを熱溶着するので気密性に優れている。よって電子機器等に取り付けた場合に、防水型コネクタ100の開口からセット内への水等の侵入を抑制できる。
なお、この防水型コネクタ100の取り付けには、図11のような取り付け構造が適している。図11は、防水型コネクタ100の取り付け構造を示す事例であり、図11(a)は取り付け前を示す模式図であり、図11(b)は取り付け後を示す模式図である。図11(a)に示す防水用弾性部材140は、内径がキャップ120の外周に対応し、外径がセット側のコネクタ取り付け部に形成された筒状の被取り付け孔部161に対応した環状に成形されたものであり弾性変形することでキャップ120の外周、被取り付け孔部161のそれぞれに対し組み込み状態において圧接状態となるよう、組み込み前の初期寸法が設定されている。図11(b)に示すように、キャップ120の外周に防水用弾性部材140を嵌着して、被取り付け孔部161に挿入する。これにより、コネクタ取り付け部からセット内への水等の侵入を抑制できる。
これらによって、防水型コネクタ100の開口及びコネクタ取り付け部からセット内への水等の侵入を抑制できる。
特開2015−008118号公報
しかしながら、小型の防水型コネクタにおいて、キャップを筒状の被取り付け孔部に防水用弾性部材を介して取り付けする場合、防水用弾性部材が被取り付け孔部の周囲に当接してめくれ、取り付け部におけるシール性が損なわれることが懸念された。よって、この場合には注意深く組み込む必要があり作業性が低下してしまう。このため、組み込み時の作業性を低下させることなく、安定してシール性を得ることが可能となる取り付け構造が必要とされた。
本発明は、上述した課題を解決するもので、レーザ溶着などの接合によって防水コネクタ構造を提供するのと同時に、組み込み時の作業性を低下させることなく、安定してシール性を得ることが可能となる防水型コネクタの取り付け構造を提供することを目的とする。
本発明は、被取り付け部材に取り付ける防水型コネクタの取り付け構造であって、前記防水型コネクタは、開口を有し内部に収容空間が形成されたハウジングと、前記ハウジングの前記開口に繋がる貫通孔を有する筒部が形成されたキャップと、前記ハウジングの内外を貫通する端子と、を備え、前記ハウジングは前記開口を囲む環状の接合部を有し、前記キャップは、前記筒部の外周側から外方に突出するフランジ部を有し、前記フランジ部が前記接合部に溶着されて前記ハウジングと一体化され、前記被取り付け部材には、前記筒部を挿入可能な筒状の孔部が設けられており、前記筒部が前記孔部に挿入される際に前記筒部の外周側に嵌着され、前記孔部の内周面との隙間を封止する防水用弾性部材と、前記孔部の前記内周面に接触しない寸法に形成され前記防水用弾性部材の前記フランジ部と反対方向への移動を規制するとともに前記防水用弾性部材を所望の形状に保持する規制部材と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、キャップのフランジ部とハウジングの接合部との接合が可能となり、同時に防水用弾性部材が被取り付け部材の孔部に取り付けられた際に、防水用弾性部材のめくれが発生しない。したがって、キャップとハウジングを接合することで、開口からセット内への水等の侵入を抑えた防水コネクタ構造を提供するのと同時に、組み込み時の作業性を低下させることなく、安定してシール性を得る取り付けが可能となる。
また、本発明の防水型コネクタの取り付け構造は、前記防水用弾性部材が、一方側で前記フランジ部と接するとともに、前記フランジ部とは反対方向の他方側で前記規制部材と接するように装着されていることを特徴とする。
この構成によれば、フランジ部と規制部材との距離が少なくなり、小型化が可能である。
また、本発明の防水型コネクタの取り付け構造は、前記防水用弾性部材が、前記筒部の外周面に当接する筒状に形成されてなり、前記孔部の前記内周面に対して弾接する、周方向に連続した突起部を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、防水用弾性部材が筒状に形成されているので、小型であっても変形しにくい。さらに、防水用弾性部材が周方向に連続する突起部を備えているので、突起部の弾性変形によって孔部との接触が安定する。
また、本発明の防水型コネクタの取り付け構造は、前記規制部材は内周側に内側に向かって凸となる突出部を有し、前記筒部の外周には、前記突出部を係止する凹部が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、突出部が凹部に圧入されるので、規制部材の抜け止めがなされるとともに、防水用弾性部材を過剰に押しつぶさずに保持することが可能である。
本発明によれば、キャップのフランジ部とハウジングの接合部との接合が可能となり、同時に防水用弾性部材が被取り付け部材の孔部に取り付けられた際に、防水用弾性部材のめくれが発生しない。したがって、組み込み時の作業性を低下させることなく、安定してシール性を得る取り付けが可能となる。したがって、レーザ溶着などの接合によって防水コネクタ構造を提供するのと同時に、組み込み時の作業性を低下させることなく、安定してシール性を得ることが可能となる防水型コネクタの取り付け構造を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る防水型コネクタを示す斜視図である。 図1に示す防水型コネクタの分解斜視図である。 図1に示す防水型コネクタの側面図である。 図1に示す防水型コネクタをキャップ側から見た正面図である。 本発明の実施の形態に係る防水用弾性部材を示す外観図であり、図5(a)は平面図であり、図5(b)は正面図である。 本発明の実施の形態に係る規制部材を示す外観図であり、図6(a)は平面図であり、図6(b)は正面図である。 防水用弾性部材と規制部材とが嵌着された防水型コネクタを示す斜視図である。 防水用弾性部材と規制部材とが嵌着された防水型コネクタを示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る防水型コネクタの取り付け構造を示す模式断面図である。 従来の防水型コネクタを示す分解斜視図である。 従来の防水型コネクタの取り付け構造を示す事例であり、図11(a)は取り付け前を示す模式図であり、図11(b)は取り付け後を示す模式図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、分かりやすいように、図面は寸法を適宜変更している。
図1は、本発明の実施の形態に係る防水型コネクタ1を示す斜視図である。図2は、防水型コネクタ1の分解斜視図である。図3は、防水型コネクタ1の側面図である。図4は、防水型コネクタ1をキャップ20側から見た正面図である。
本実施形態の取り付け構造は、図1〜図4に示す防水型コネクタ1に適用されるものである。防水型コネクタ1は、ハウジング10と、キャップ20と、端子13と、を備えている。以下の説明では、図1に示すX1−X2方向を側方、Y1側を前方、Y2側を後方、Z1側を上方、Z2側を下方とする。
ハウジング10は、合成樹脂を成形したものであり、図2に示すように、開口10bと、開口10bを囲む環状の接合部10cとを有している。ハウジング10は、下側ハウジング11と上側ハウジング12により構成される。ハウジング10を構成する下側ハウジング11は、上側に設けた開口を囲むように側壁を有し、側壁の上端面が上側ハウジング12と溶着される溶着部11aになっている。また、下側ハウジング11は、下方及び側方に突出する下側ハウジング接合部11cを備えている。上側ハウジング12は、上方及び側方に突出する上側ハウジング接合部12cを備えている。
上側ハウジング12は、レーザ光を透過可能な光透過材料により形成されている。例えば、乳白色のナイロン樹脂を使用することができる。ナイロン樹脂は、適度な加熱で成形することができる。また、顔料を含有していない場合には乳白色で透光性を有している。下側ハウジング11は、上側ハウジング12よりも光吸収性を有する光吸収材料により形成されている。例えば、黒色に着色されたナイロン樹脂を使用することができる。ナイロン樹脂は、適度な加熱で成形することができる。また、着色用の顔料を多く含有している場合は光吸収性を有している。
ハウジング10は、下側ハウジング11の上部を覆うように上側ハウジング12が下側ハウジング11の溶着部11aとレーザ溶着によって接合されて一体化され、ハウジング10の内部に収容空間が形成される。このとき、下側ハウジング接合部11cと上側ハウジング接合部12cとによって、開口10bを囲む環状の接合部10cが形成される。
一方、下側ハウジング11には、端子13が取り付けられている。端子13は導電性の金属で形成され、ハウジング10の内外を貫通するように取り付けられている。端子13には、例えば、燐青銅を使用することができる。端子13は、ハウジング10の収容空間内に露出するように配置され、収容空間内でイヤホン等のプラグの接続端子に電気接続可能に設けられている。なお、図2では、端子13の貫通部13aを示しやすくするために、端子13の収容空間内に突出する延設部を省略している。端子13の延設部は、図示しないプラグの接続端子に対応して配置される。端子13の貫通部13aは、下側ハウジング11の合成樹脂と密着しており、水密にシールされている。例えば、インサート成形によって、端子13を下側ハウジング11に一体化させることができる。
キャップ20は、合成樹脂を成形したものである。例えば、黒色に着色されたナイロン樹脂を使用することができる。キャップ20には、下側ハウジング11と同じ材料を使用することができる。キャップ20には、ハウジング10の開口10bに繋がる貫通孔20aを有する筒部20bが形成されている。また、キャップ20は、筒部20bの外周側から外方に突出するフランジ部20cを有している。筒部20bの外周は、上下に面取りが設けられ、側方の形状は、先端側の外周面20eが略円形で、フランジ部20c側の外周面20fがハウジング10と同程度の幅の略楕円形状としている。筒部20bの外周には、凹部を有する係止部20dが設けられている。本実施形態では、筒部20bの略円形の外周面20eの部分に係止部20dが形成されている。なお、その部分の肉厚が薄いため、係止部20dの凹部は貫通孔20aに連通した開口になっており、開口の周りが補強のため僅かに肉厚に盛り上がっている。係止部20dの凹部は、貫通孔20aに連通している必要はなく、有底であってもよい。
キャップ20は、フランジ部20cがハウジング10の接合部10cに超音波溶着によって接合されて、ハウジング10と一体化される。以上のように、端子13が下側ハウジング11にインサート成形によって一体化され、上側ハウジング12が下側ハウジング11の溶着部11aとレーザ溶着によって接合され、キャップ20がハウジング10の接合部10cに超音波溶着によって接合される。したがって、キャップ20の貫通孔20a側からハウジング10の内部の収容空間に水等が侵入しても、下側ハウジング11及び上側ハウジング12の部分から外部に漏れ出ることはない。このようにして、レーザ溶着と超音波溶着とを用いた接合によって防水コネクタ構造を得ることができる。
本実施形態の取り付け構造は、上記の防水型コネクタ1と、筒部20bの外周側に嵌着される防水用弾性部材40と、防水用弾性部材40を所望の形状に保持する規制部材50とを備え、被取り付け部材60に設けられた筒状の孔部61に取り付けるものである。図5は、本発明の実施の形態に係る防水用弾性部材40を示す外観図であり、図5(a)は平面図であり、図5(b)は正面図である。図6は、本発明の実施の形態に係る規制部材50を示す外観図であり、図6(a)は平面図であり、図6(b)は正面図である。図7は、防水用弾性部材40と規制部材50とが嵌着された防水型コネクタ1を示す斜視図である。図8は、防水用弾性部材40と規制部材50とが嵌着された防水型コネクタ1を示す側面図である。図9は、本発明の実施の形態に係る防水型コネクタ1の取り付け構造を示す模式断面図である。なお、図9は、被取り付け部材60の孔部61に取り付けられた状態を、図8のIX−IX線で切断した断面位置で示したものである。
防水用弾性部材40は、シリコンゴム等の弾性体を成形したものである。本実施形態の防水型コネクタ1がイヤホン用のジャックコネクタの場合、筒部20bの貫通孔20aの径は3.5mm程度であり、外周側に嵌着される防水用弾性部材40の肉厚は、被取り付け部材60の小型化を制約するので、できるだけ薄いことが要望される。このため、防水用弾性部材40の肉厚は、防水性を確保でき、かつ成形可能な限界の薄肉形状に成形されている。本実施形態の防水用弾性部材40は、筒部20bの外周面20fに当接する筒状に形成された薄肉の筒状部40aと、図5のように筒状部40aから外方に突出し、周方向に連続した突起部40bとを備えている。なお、防水用弾性部材40は、図5に示すように、突起部40bを2本備えている。
規制部材50は、合成樹脂を環状に成形したものである。規制部材50の外周形状は、防水用弾性部材40の筒状部40aの外形とほぼ同等であり、突起部40bの外形より小さい。規制部材50の内周側は、キャップ20の筒部20bの略円形の外周面20eの形状に対応している。さらに、規制部材50の内周側には、図6(b)のように内側に向かって凸となる突出部50cを有している。
図7及び図8に示すように、防水型コネクタ1の筒部20bに防水用弾性部材40と規制部材50とが嵌着される。防水用弾性部材40は、後方側でフランジ部20cと接するとともに、フランジ部20cとは反対方向の前方側で規制部材50と接するように装着されている。この構成によれば、フランジ部20cと規制部材50との距離が少なくなり、小型化が可能である。規制部材50をキャップ20の筒部20bに嵌着したとき、規制部材50の突出部50cは筒部20bの係止部20dの凹部に係止される。この構成によれば、突出部50cが係止部20dに圧入されるので、規制部材50の抜け止めがなされる。さらに、規制部材50は、防水用弾性部材40を過剰に押しつぶさずに保持することができる。
このように、規制部材50を防水用弾性部材40が嵌着されてから取り付けるので、フランジ部20cを超音波溶着でハウジング10に接合する場合でも小型化することができる。超音波溶着は、防水用弾性部材40及び規制部材50が嵌着される前に行われる。仮に、超音波溶着前に規制部材50を嵌着したり、あらかじめ筒部20bに規制部材50と同形状の規制部を形成した場合には、超音波溶着用のホーンはこれを避ける必要があるため、フランジ部20cに当接させる領域はその外側に制限され、フランジ部20cの小型化が困難となる。本実施形態のように防水用弾性部材40及び規制部材50が嵌着される前の超音波溶着であれば、溶着領域を制限することなく、キャップ20のフランジ部20cとハウジング10の接合部10cとの接合が可能である。
一方、被取り付け部材60は、例えば、携帯型の電子機器の筐体である。筐体内部に配置された回路基板に防水型コネクタ1の端子13が半田付けによって接続され、貫通孔20aが筐体から露出するように取り付けられる。被取り付け部材60には、筒部20bを挿入可能な筒状の孔部61が設けられており、図9に示すように、孔部61の内周面61aに対して防水用弾性部材40の突起部40bが弾接する。こうして、防水用弾性部材40が孔部61の内周面61aとの隙間を封止する。
このとき、規制部材50は、突起部40bの外形より小さく、孔部61の内周面61aに当接しないので、突起部40bが内周面61aに弾接することを妨げることがない。
また、規制部材50は、筒状部40aの側面の移動を規制しているので、被取り付け部材60の孔部61に防水用弾性部材40が挿入されていく途中で防水用弾性部材40のめくれが発生しないように保護している。したがって、組み込み時の作業性を低下させることなく、安定してシール性を得る取り付けが可能となる。
なお、上述したように、キャップ20のフランジ部20cとハウジング10の接合部10cとの接合は超音波溶着を用いている。図9に示すように、前方から見て、フランジ部20cと接合部10cとの接合位置と防水用弾性部材40及び規制部材50の位置とは重なっている。本実施形態の取り付け構造では、超音波溶着の後に防水用弾性部材40及び規制部材50を挿入するので、フランジ部20cの寸法が最小化でき、防水型コネクタ1を小型化できる。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
本実施形態の取り付け構造は、被取り付け部材60に取り付ける防水型コネクタ1の取り付け構造であって、防水型コネクタ1は、開口10bを有し内部に収容空間が形成されたハウジング10と、ハウジング10の開口10bに繋がる貫通孔20aを有する筒部20bが形成されたキャップ20と、ハウジング10の内外を貫通する端子13と、を備え、ハウジング10は開口10bを囲む環状の接合部10cを有し、キャップ20は、筒部20bの外周側から外方に突出するフランジ部20cを有し、フランジ部20cが接合部10cに溶着されてハウジング10と一体化され、被取り付け部材60には、筒部20bを挿入可能な筒状の孔部61が設けられており、筒部20bが孔部61に挿入される際に筒部20bの外周側に嵌着され、孔部61の内周面61aとの隙間を封止する防水用弾性部材40と、孔部61の内周面61aに接触しない寸法に形成され防水用弾性部材40のフランジ部20cと反対方向への移動を規制するとともに防水用弾性部材40を所望の形状に保持する規制部材50と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、キャップ20のフランジ部20cとハウジング10の接合部10cとの接合が可能となり、同時に防水用弾性部材40が被取り付け部材60の孔部61に取り付けられた際に、防水用弾性部材40のめくれが発生しない。したがって、組み込み時の作業性を低下させることなく、安定してシール性を得る取り付けが可能となる。
また、本実施形態の防水型コネクタ1の取り付け構造は、防水用弾性部材40が、一方側でフランジ部20cと接するとともに、フランジ部20cとは反対方向の他方側で規制部材50と接するように装着されていることを特徴とする。
この構成によれば、フランジ部20cと規制部材50との距離が少なくなり、小型化が可能である。
また、本実施形態の防水型コネクタ1の取り付け構造は、防水用弾性部材40が、筒部20bの外周面20fに当接する筒状に形成されてなり、孔部61の内周面61aに対して弾接する、周方向に連続した突起部40bを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、防水用弾性部材40が筒状に形成されているので、小型であっても変形しにくい。さらに、防水用弾性部材40が周方向に連続する突起部40bを備えているので、突起部40bの弾性変形によって孔部61との接触が安定する。
また、本実施形態の防水型コネクタ1の取り付け構造は、規制部材50は内周側に内側に向かって凸となる突出部50cを有し、筒部20bの外周には、突出部50cを係止する係止部20dが設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、突出部50cが係止部20dに圧入されるので、規制部材50の抜け止めがなされるとともに、防水用弾性部材40を過剰に押しつぶさずに保持することが可能である。
以上のように、本発明の実施形態の防水型コネクタ1の取り付け構造を具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば次のように変形して実施することができ、これらも本発明の技術的範囲に属する。
(1)本実施形態において、上側ハウジング12を光透過材料とし、下側ハウジング11とレーザ溶着によって接合されて一体化されるとしたが、レーザ溶着以外の接合構造に変更してもよい。また、上側ハウジング12を下側ハウジング11と同じ材料にして、キャップ20を光透過材料とし、フランジ部20cをレーザ溶着によって接合するように変更してもよい。フランジ部20cをレーザ溶着によって接合する場合であっても、本発明の取り付け構造を用いることによって、フランジ部20cの寸法が最小化でき、防水型コネクタ1を小型化できる。
(2)本実施形態において、規制部材50は内周側に内側に向かって凸となる突出部50cを有し、筒部20bの外周には、突出部50cを係止する係止部20dが設けられている構成としたが、筒部20bの略円形の外周面20eに突起を設け、規制部材50は内周側に凹部を設けて係合させてもよい。
(3)本実施形態において、防水用弾性部材40が周方向に連続する突起部40bを2本備えている形状としたが、突起部40bは1本でもよい。
1 防水型コネクタ
10 ハウジング
10b 開口
10c 接合部
11 下側ハウジング
11a 溶着部
11c 下側ハウジング接合部
12 上側ハウジング
12c 上側ハウジング接合部
13 端子
13a 貫通部
20 キャップ
20a 貫通孔
20b 筒部
20c フランジ部
20d 係止部
20e 外周面
20f 外周面
40 防水用弾性部材
40a 筒状部
40b 突起部
50 規制部材
50c 突出部
60 被取り付け部材
61 孔部
61a 内周面

Claims (4)

  1. 被取り付け部材に取り付ける防水型コネクタの取り付け構造であって、
    前記防水型コネクタは、開口を有し内部に収容空間が形成されたハウジングと、前記ハウジングの前記開口に繋がる貫通孔を有する筒部が形成されたキャップと、前記ハウジングの内外を貫通する端子と、を備え、
    前記ハウジングは前記開口を囲む環状の接合部を有し、
    前記キャップは、前記筒部の外周側から外方に突出するフランジ部を有し、前記フランジ部が前記接合部に溶着されて前記ハウジングと一体化され、
    前記被取り付け部材には、前記筒部を挿入可能な筒状の孔部が設けられており、
    前記筒部が前記孔部に挿入される際に前記筒部の外周側に嵌着され、前記孔部の内周面との隙間を封止する防水用弾性部材と、前記孔部の前記内周面に接触しない寸法に形成され前記防水用弾性部材の前記フランジ部と反対方向への移動を規制するとともに前記防水用弾性部材を所望の形状に保持する規制部材と、を備えることを特徴とする防水型コネクタの取り付け構造。
  2. 前記防水用弾性部材は、一方側で前記フランジ部と接するとともに、前記フランジ部とは反対方向の他方側で前記規制部材と接するように装着されていることを特徴とする請求項1に記載の防水型コネクタの取り付け構造。
  3. 前記防水用弾性部材は、前記筒部の外周面に当接する筒状に形成されてなり、前記孔部の前記内周面に対して周方向に連続して弾接する突起部を備えた形状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の防水型コネクタの取り付け構造。
  4. 前記規制部材は内周側に内側に向かって凸となる突出部を有し、
    前記筒部の外周には、前記突出部を係止する凹部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の防水型コネクタの取り付け構造。

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