JP2017026178A - 熱交換器及び熱交換器の製造方法 - Google Patents

熱交換器及び熱交換器の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】熱媒体の漏れを抑制することのできる熱交換器を提供する。【解決手段】熱交換器は、積層配置される複数のチューブ20と、複数のチューブ20のそれぞれの端部が接続されるヘッダタンク6とを有する。チューブ20の外面には、凹部202aが形成されている。ヘッダタンク6には、チューブ20が挿入される挿入孔620が形成されている。挿入孔620の内面には、チューブ20の凹部202aに挿入される凸部623aが形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、積層配置される複数のチューブと、複数のチューブのそれぞれの端部が接続されるヘッダタンクとを有する熱交換器及び熱交換器の製造方法に関する。
この種の熱交換器としては、特許文献1に記載の熱交換器がある。特許文献1に記載の熱交換器では、ヘッダタンクに複数の穴部が形成されている。複数の穴部には複数のチューブのそれぞれの端部が挿入されている。チューブの端部は、ろう付けによりヘッダタンクの穴部の内面に一体接合されている。また、ヘッダタンクの穴部におけるチューブに対向する平板部には、ろう付け性を向上させるための突起部が形成されている。
特開2009−264664号公報
ところで、特許文献1に記載のチューブは、薄板を扁平筒状に折り曲げ加工して形成されている。薄板の両端部は、かしめられることで接合されている。このようなチューブでは、薄板の両端部を接合した部分の外面に凹部が残る。この凹部が加工精度等により規定値よりも大きくなると、凹部にろう材を充填することができない場合がある。この場合、凹部に隙間が形成されるため、当該隙間を通じて熱交換器の内部と外部とが連通される。そのため、熱交換器の内部を流れる熱媒体が凹部の隙間を通じて外部に漏れ出し、熱交換器としての機能を果たせなくなるおそれがある。
なお、このような課題は、薄板を扁平筒状に折り曲げ加工することにより形成されたチューブに限らず、外面に凹部が形成されたチューブを備える熱交換器に共通する課題である。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、熱媒体の漏れを抑制することのできる熱交換器、及び熱交換器の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決する熱交換器(1)は、積層配置される複数のチューブ(20)と、複数のチューブのそれぞれの端部が接続されるヘッダタンク(5,6)とを有する。チューブの外面には、凹部(202a,211,212)が形成されている。ヘッダタンク(6)には、チューブが挿入される挿入孔(620)が形成されている。挿入孔の内面には、チューブの凹部に挿入される凸部(623a,623b)が形成されている。
また、熱交換器の製造方法は、挿入穴にチューブを挿入しつつ、凹部に凸部を挿入する工程と、ヘッダタンクとチューブとをろう付けする工程と、を備える。
この構成及び製造方法によれば、チューブの凹部に凸部が挿入されることにより、凹部の隙間を小さくすることができる。これにより、チューブとヘッダタンクとがろう付けされる際、ろう材が凹部に流れ易くなるため、凹部の隙間にろう材が充填される。よって、凹部の隙間を閉塞し易くなるため、熱媒体の漏れを抑制することができる。
なお、上記手段、及び特許請求の範囲に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本発明によれば、熱媒体の漏れを抑制することができる。
熱交換器の一実施形態についてその正面構造を示す正面図である。 実施形態の熱交換器のチューブの断面構造を示す断面図である。 実施形態の熱交換器についてヘッダタンクとチューブとの接続部分の破断断面構造を示す斜視図である。 実施形態の熱交換器についてヘッダタンクとチューブとの接続部分の断面構造を示す断面図である。 実施形態の熱交換器についてヘッダタンクとチューブとの接続部分の拡大断面構造を示す断面図である。 実施形態の熱交換器についてチューブ挿入前のヘッダタンクの断面構造を示す断面図である。 図6のVII−VII線に沿った断面構造を示す断面図である。 実施形態の熱交換器についてチューブが挿入された際のヘッダタンクの断面構造を示す断面図である。 熱交換器の他の実施形態についてそのヘッダタンクの断面構造を示す断面図である。 熱交換器の他の実施形態についてヘッダタンクとチューブとの接続部分の断面構造を示す断面図である。 熱交換器の他の実施形態についてそのチューブの断面構造を示す断面図である。 他の実施形態の熱交換器についてチューブ挿入前のヘッダタンクの断面構造を示す断面図である。 他の実施形態の熱交換器についてチューブが挿入された状態でのヘッダタンクの断面構造を示す断面図である。
以下、熱交換器の一実施形態について説明する。図1に示される本実施形態の熱交換器1は、車両用空調装置の冷凍サイクルにおいて圧縮機から吐出される高温高圧の熱媒体を空気との熱交換により放熱させて凝縮させる、いわゆるコンデンサ(凝縮器)として機能するものである。
図1に示されるように、熱交換器1は、コア部2と、一対のサイドプレート3,4と、一対のヘッダタンク5,6とを備えている。
コア部2は熱媒体と空気との間で熱交換を行う部分である。コア部2は略矩形状に形成されており、矢印Aで示される方向に複数のチューブ20が積層配置された構造を有している。以下、矢印Aで示される方向を「チューブ積層方向」と称する。チューブ20は、チューブ積層方向Aに直交する矢印Bで示される方向に長手方向を有する細長い管からなる。以下、矢印Bで示される方向を「チューブ長手方向」と称する。チューブ20の内部には熱媒体が流れている。
図中に拡大して示されるように、コア部2は、チューブ積層方向Aに隣接するチューブ20,20間に配置されるアウターフィン21を有している。アウターフィン21は、薄く長い金属板をつづら折りに加工した形状を有する、いわゆるコルゲートフィンからなる。アウターフィン21の折り曲がり部分は、チューブ積層方向Aに隣接するチューブ20,20に対してろう付けにより固定されている。熱交換器1は、チューブ積層方向Aが鉛直方向となるように配置される。
一対のサイドプレート3,4は、チューブ積層方向Aにおけるコア部2の両端部にそれぞれ取り付けられている。サイドプレート3,4はコア部2の機械的な強度を補強している。
一対のヘッダタンク5,6は、チューブ長手方向Bにおけるコア部2の両端部にそれぞれ取り付けられている。ヘッダタンク5,6は筒状の部材からなる。一方のヘッダタンク5には、複数のチューブ20のそれぞれの一端部が接続されている。他方のヘッダタンク6には、複数のチューブ20のそれぞれの他端部が接続されている。ヘッダタンク5,6の内部空間はチューブ20の内部流路に連通されている。
一方のヘッダタンク5の内部には仕切板52が設けられている。仕切板52は、ヘッダタンク5の内部空間を第1内部空間53aと第2内部空間53bとに区画している。ヘッダタンク5には流入部50及び流出部51が設けられている。流入部50は、図示しない圧縮機から吐出される熱媒体をヘッダタンク5の第1内部空間53aに導く部分である。流出部51は、ヘッダタンク5の第2内部空間53b内の熱媒体を吐出する部分である。
他方のヘッダタンク6には受液器60が設けられている。受液器60は、コア部2を通過した熱媒体を気液分離させる部分である。ヘッダタンク6の内部には仕切板61が設けられている。仕切板61は、一方のヘッダタンク5の仕切板52に対応する位置に配置されている。仕切板61はヘッダタンク6の内部空間を第1内部空間62aと第2内部空間62bとに区画している。第1内部空間62a及び第2内部空間62bは受液器60を介して連通されている。
熱交換器1では、流入部50から流入した熱媒体がヘッダタンク5の第1内部空間53aを介してコア部2の凝縮部22に流入する。凝縮部22は、コア部2の鉛直方向上方側に配置されている部分である。凝縮部22では、チューブ20の内部を流れる気相の熱媒体と、チューブ20の外部を流れる空気との間で熱交換が行われることで、気相の熱媒体が凝縮される。空気流れ方向は、矢印Cで示される方向、すなわちチューブ積層方向A及びチューブ長手方向Bの両方に直交する方向である。凝縮部22を通過した熱媒体は、ヘッダタンク6の第1内部空間62aを介して受液器60に流入し、気相の熱媒体と液相の熱媒体とに分離される。分離された液相の熱媒体は鉛直方向下方へと流れ、ヘッダタンク6の第2内部空間62bを介してコア部2の過冷却部23に流入する。過冷却部23は、コア部2の鉛直方向下方側に配置されている部分である。過冷却部23では、チューブ20の内部を流れる液相の熱媒体と、チューブ20の外部を流れる空気との間で熱交換が行われることで、液相の熱媒体を更に冷却する部分である。過冷却部23を通過した熱媒体は、ヘッダタンク5の第2内部空間53b及び流出部51を介して外部に流出される。
次に、チューブ20の構造について詳しく説明する。
図2に示されるように、チューブ20の長手方向Bに直交する断面形状は扁平筒状に形成されている。詳しくは、チューブ20は、積層方向Aの長さよりも、積層方向A及び長手方向Bの両方に直交する矢印Cで示される方向の長さの方が長い形状を有している。以下、矢印Cで示される方向を「チューブ長径方向」と称する。チューブ20は、チューブ本体部201と、接合部202とを有している。
チューブ本体部201は、チューブ20において筒状に形成されている部分である。チューブ本体部201の内部には熱媒体が流れている。チューブ本体部201の内部にはインナーフィン203が収容されている。インナーフィン203はコルゲートフィンである。インナーフィン203は、ろう付けによりチューブ20の内面に接合されている。インナーフィン203は、熱媒体の伝熱効果を高める機能を有している。
接合部202は、チューブ本体部201の長径方向Cの一端部に設けられている。接合部202は、チューブ20を構成する薄板の両端部をかしめて接合した部分である。接合部202の外面には、薄板の一端部が位置する部分に沿って凹部202aが形成されている。凹部202aは、チューブ長手方向Bに沿って形成されている。
次に、ヘッダタンク5,6及びチューブ20の接続部分の構造について詳しく説明する。なお、ヘッダタンク5及びチューブ20の接続部分の構造と、ヘッダタンク6及びチューブ20の接続部分の構造とは同一であるため、後者の構造について代表して説明する。
図3に示されるように、ヘッダタンク6は、コアプレート62と、タンク本体63とを有している。ヘッダタンク6の長手方向に直交するコアプレート62の断面形状はU字状に形成されている。ヘッダタンク6の長手方向に直交するタンク本体63の断面形状は円弧状に形成されている。コアプレート62のU字の両端部はタンク本体63の円弧の両端部にそれぞれ組み付けられている。コアプレート62及びタンク本体63により囲まれる空間により、ヘッダタンク6の内部流路が構成されている。
コアプレート62には、ヘッダタンク6の内部から外部に貫通する複数の挿入孔620が形成されている。なお、図3では、複数の挿入孔620のうちの一つのみが図示されている。挿入孔620にはチューブ20の端部が挿入されている。チューブ20の端部は、ろう付けにより挿入孔620の内面に固定されている。チューブ20の端部の開口部分は、ヘッダタンク6の内部流路に開口している。これにより、ヘッダタンク6の内部流路とチューブ20の内部流路とが連通されている。
図4に示されるように、挿入孔620は、チューブ20の外形に合わせて扁平状に形成されている。挿入孔620は、チューブ20の外径よりも大きい形状に形成されている。挿入孔620は、第1孔部621と、第2孔部622とを有している。
第1孔部621は、チューブ本体部201が挿入される部分である。第1孔部621における第2孔部622側の部分の内面には、内側に突出する突出部624が形成されている。挿入孔620の内面とチューブ20とをろう付けする際、突出部624がろう付けの起点となることにより挿入孔620とチューブ20との間の隙間にろう材が充填され易くなるため、ろう付け性が向上する。
第2孔部622は、チューブ20の接合部202が挿入される部分である。図5に示されるように、第2孔部622におけるチューブ20の凹部202aに対向する部分の内面には、凸部623aが形成されている。凸部623aはチューブ20の凹部202aに挿入されている。また、第2孔部622における凸部623aに対向する内面にも、凸部623bが形成されている。すなわち、一対の凸部623a,623bは、チューブ20の接合部202を挟み込むことが可能な方向に対向配置されている。
次に、本実施形態の熱交換器1の作用及び効果について説明する。
チューブ20とヘッダタンク6とがろう付けされる際、チューブ20の外面とヘッダタンク6の挿入孔620の内面との間の隙間はろう材で埋められる。しかしながら、加工精度等の影響により凹部202aが大きくなると、凹部202aにろう材が充填されない可能性がある。この場合、凹部202aを通じてヘッダタンク6の内部と外部とが連通されるため、ヘッダタンク6の内部を流れる熱媒体が外部に漏れるおそれがある。
この点、本実施形態の熱交換器1では、凸部623aがチューブ20の凹部202aに挿入されているため、加工精度等の影響により凹部202aが大きくなった場合でも、凹部202aの隙間を小さくすることができる。これにより、チューブ20とヘッダタンク6とがろう付けされる際、チューブ20及びヘッダタンク6のそれぞれの表面のろう材が凹部202aに流れ易くなるため、凹部202aの隙間にろう材が充填される。よって、凹部202aの隙間を閉塞し易くなるため、熱媒体の漏れを抑制することができる。
また、一対の凸部623a,623bがチューブ20を挟み込んでいるため、より確実に一方の凸部623aを凹部202aに挿入することができる。これにより、凹部202aの隙間をより閉塞し易くなるため、熱媒体の漏れを効果的に抑制することができる。
なお、ヘッダタンク6とチューブ20との接続部分の構造は、ヘッダタンク5とチューブ20との接続部分でも同様に採用されている。したがって、上記の作用及び効果は、ヘッダタンク5とチューブ20との接続部分でも同様に得ることができる。
次に、熱交換器1の製造方法のうち、特にヘッダタンク6とチューブ20との接続方法について説明する。
図6は、チューブ挿入前のヘッダタンク6の挿入孔620周辺の断面構造を示したものである。図6に示されるように、コアプレート62の第2孔部622における第1孔部621側の端部には、挿入孔620を横切るように配置された橋渡し部623が形成されている。図7に示されるように、橋渡し部623の中央部には優先破断部623cが形成されている。優先破断部623cは、矢印Dで示される方向に突出するように形成されている。矢印Dで示される方向は、挿入孔620にチューブ20が挿入される方向である。以下、矢印Dで示される方向を「チューブ挿入方向」と称する。チューブ挿入方向Dは、チューブ長手方向Bに平行な方向である。優先破断部623cは、矢印Dで示される方向の外力が橋渡し部623に付与された際に、橋渡し部623の他の部分よりも破断され易い部位となっている。
コアプレート62にチューブ20を接続する際には、コアプレート62の挿入孔620に対して矢印Dで示される方向にチューブ20を挿入する工程が行われる。この際、図8に示されるように、チューブ20の接合部202から優先破断部623cに矢印Dで示される方向の外力が付与されることにより、優先破断部623cが破断する。優先破断部623cの破断により一対の凸部623a,623bが形成される。一対の凸部623a,623bは、チューブ20の挿入に伴いチューブ20の外形に倣って変形する。その際、凸部623aがチューブ20の凹部202aの形状に倣いながら変形することにより、凹部202aの隙間に凸部623aが挿入される。
このようにしてコアプレート62とチューブ20とが組み付けられた後、熱交換器1が炉に入れられて加熱されることにより、コアプレート62及びチューブ20のそれぞれの表面のろう材層を融解させる工程が行われる。すなわち、コアプレート62とチューブ20とをろう付けにより一体的に固定する工程が行われる。その際、コアプレート62の突出部624が起点となって、コアプレート62の挿入孔620とチューブ20との間の隙間にろう材が流れることにより、挿入孔620の内面にチューブ20が固定される。また、チューブ20の凹部202aと挿入孔620の凸部623aとの間の隙間にろう材が流れることにより、凹部202aと凸部623aとの間の隙間が閉塞される。
次に、本実施形態の熱交換器1の製造方法の作用及び効果について説明する。
コアプレート62の挿入孔620にチューブ20を挿入する際、凸部623aがチューブ20の凹部202aの形状に倣いながら変形することにより、より的確に凹部202aを埋めることができる。よって、より効果的に凹部202aからの熱媒体の漏れを抑制することができる。
また、コアプレート62の挿入孔620にチューブ20を挿入する際、チューブ本体部201よりも剛性の高い接合部202が橋渡し部623に接触するため、チューブ20の変形を抑制することができる。
さらに、チューブ20の挿入の際に橋渡し部623の優先破断部623cが優先的に破断するため、橋渡し部623の破断時の動きをコントロールすることができる。これにより、橋渡し部623の破断に起因する異物の発生を抑制することができる。
なお、ヘッダタンク6とチューブ20との接続方法は、ヘッダタンク5とチューブ20との接続方法でも同様に採用されている。したがって、以上の作用及び効果は、ヘッダタンク5とチューブ20との接続の際にも同様に得ることができる。
また、上記実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・図9に示されるように、チューブ20が挿入される前のコアプレート62の挿入孔620には、橋渡し部623に代えて、一対の凸部623a,623bが予め形成されていてもよい。換言すれば、橋渡し部623は、コアプレート62の挿入孔620にチューブ20が挿入される前に、予め破断されていてもよい。なお、一対の凸部623a,623bのうち、少なくとも一方の凸部623aだけ挿入孔620に形成されていれば、チューブ20の凹部202aを埋めることが可能である。よって、挿入孔620には凸部623aのみを形成し、凸部623bを排除してもよい。
・チューブ20の形状は適宜変更可能である。また、チューブ20の形状に合わせてコアプレート62の挿入孔620の形状を適宜変更してもよい。例えば、チューブ20及びコアプレート62の挿入孔620は、図10に示されるような形状を採用することもできる。図10に示されるように、チューブ20は、その中央部に薄板の接合部202を有している。接合部202は、チューブ20の外面から内側に折り曲げられるように配置されている。挿入孔620は、チューブ20の外形に応じた形状を有している。この場合、チューブ20の中央部の外面に凹部202aが位置するため、一対の凸部623a,623bが挿入孔620の中央部に配置されている。
・図11に示されるように、チューブ20は、内部に複数の流路210を有する押出成形チューブであってもよい。このチューブ20の短径方向の両側面には凹部211,212がそれぞれ形成されている。一対の凹部211,212は、隣り合う流路210,210の間にそれぞれ配置されている。図12に示されるように、チューブ挿入前のコアプレート62の挿入孔620には、チューブ20の凹部211,212に対応する位置に橋渡し部623がそれぞれ形成されている。これにより、コアプレート62の挿入孔620にチューブ20を挿入する際、複数の橋渡し部623が破断することにより、図13に示されるように一対の凸部623a,623bが形成され、それらがチューブ20の一対の凹部211,212にそれぞれ挿入される。これにより、凹部211,212の隙間を小さくすることができるため、凹部211,212にろう材が充填され易くなり、熱媒体の漏れを抑制することができる。このようにチューブ20が複雑な形状を有する場合でも、その形状に合わせてコアプレート62の挿入孔620に橋渡し部623を配置すれば、ろう付け性を確保することができるため、熱媒体の漏れを効果的に抑制することができる。
・チューブ20及びヘッダタンク5,6の成形方法は適宜変更可能である。
・実施形態の熱交換器1の構成は、ラジエータ等、コンデンサ以外の熱交換器にも適用可能である。
・本発明は上記の具体例に限定されるものではない。すなわち、上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1:熱交換器
5,6:ヘッダタンク
20:チューブ
202:接合部
202a,211,212:凹部
620:挿入孔
623:橋渡し部
623a,623b:凸部
623c:優先破断部

Claims (7)

  1. 積層配置される複数のチューブ(20)と、前記複数のチューブのそれぞれの端部が接続されるヘッダタンク(5,6)とを有する熱交換器(1)であって、
    前記チューブの外面には、凹部(202a,211,212)が形成され、
    前記ヘッダタンクには、前記チューブが挿入される挿入孔(620)が形成され、
    前記挿入孔の内面には、前記チューブの前記凹部に挿入される凸部(623a,623b)が形成されていることを特徴とする熱交換器。
  2. 請求項1に記載の熱交換器において、
    前記チューブは、扁平筒状に折り曲げ加工された薄板からなるとともに、前記薄板の両端部がかしめられて接合された接合部(202)を有し、
    前記凹部は、前記接合部の外面に形成されていることを特徴とする熱交換器。
  3. 請求項1又は2に記載の熱交換器において、
    前記挿入孔の内面には、前記凸部が複数形成されていることを特徴とする熱交換器。
  4. 請求項3に記載の熱交換器において、
    前記複数の凸部は、前記チューブを挟み込むことが可能な方向に対向配置されていることを特徴とする熱交換器。
  5. 積層配置される複数のチューブ(20)と、前記複数のチューブのそれぞれの端部が接続されるヘッダタンク(5,6)とを有する熱交換器(1)の製造方法であって、
    前記チューブの外面には凹部(202a,211,212)が形成され、
    前記ヘッダタンクには、前記チューブが挿入される挿入孔(620)が形成され、
    前記挿入孔の内面には、凸部(623a,623b)が形成され、
    前記挿入孔に前記チューブを挿入しつつ、前記凹部に前記凸部を挿入する工程と、
    前記ヘッダタンクと前記チューブとをろう付けする工程と、を備えることを特徴とする熱交換器の製造方法。
  6. 請求項5に記載の熱交換器の製造方法において、
    前記挿入孔には、当該挿入孔を横切るように配置された橋渡し部(623)が形成され、
    前記挿入孔に前記チューブを挿入する際、前記チューブにより前記橋渡し部が破断され、破断した前記橋渡し部により前記凸部が形成されることを特徴とする熱交換器の製造方法。
  7. 請求項6に記載の熱交換器の製造方法において、
    前記橋渡し部には、当該橋渡し部の他の部分よりも破断し易い優先破断部(623c)が形成されていることを特徴とする熱交換器の製造方法。
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